狐娘「くんくん」男「なにしてるのかな?」 (4)

狐娘「あ、主様」

男「ん、主様だよ。どうしたんだい?」

狐娘「あのですね、主様のお召し物をたたんでたらですね?ふわぁーって良い匂いがして、そしたらクンクンしたくなったんです」

男「うん、そんな狐も可愛いな。でもね?狐」

狐娘「はい?」

男「風呂上りに用意した服をかっさらってたたんではいけないよ。ほら、それを返して」

狐娘「えぇ!?で、でも!もうすぐ寝る時間ですよ!?主様がこれを着ては、私が夜抱くものがございません!」

男「じゃあ一緒に寝てあげるよ。だから返して、風邪ひきそう」

狐娘「わぁーい」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367248953

狐娘「くぅーん……」

男「狐、狐。朝だよ」

狐娘「はぅ……お、お味噌汁炊いてご飯を焼いて鮭を作らなくてはー」ふらふら

男「ほらほら、その前に顔を洗っておいで」

狐娘「ひゃいぃ……」よろよろ

男「さて」



狐娘「ひぃぃぃ、寝癖と尻尾のボサボサが治らないよぉー」グスグス

男「ははは、狐、こっちを向きなさい」

狐娘「あ、主様」

男「まだ櫛を通すのは苦手なんだね」サッサッ

狐娘「うにゃ……主様、心地よいです」

男「それは良かった。尻尾は、自分でね」

狐娘「は、はい!」サカサカ

男「うん、終わったらおいで。朝ごはんできてるよ」

狐娘「あー!?主様またわたしのお仕事取りましたー!ひどいー!」

男「ふふふ、わたしは意地悪だからね」

狐娘「むぅぅー!いじわるです!」ぷんすか

男「では、仕事に行ってきますね」

狐娘「はい!留守の間はこの狐めにおまかせくだされ!」ふんすーっ

男「心強いなぁ。では任せたよ」ガチャリ

狐娘「……主様のためにも、しっかりとるすばんします!」

狐娘「娯楽などにはうつつを抜かさず、まずはお掃除から……」

ピンポーン

狐娘「お、お客様ですか?かような時間に……」トコトコ

狐娘「はい」ガチャリ

烏天狗「ヤホーッ!遊びにきたよー」

狐娘「あ!カラスちゃん!」

烏天狗「相変わらずもふもふでぬくいなーこのこのー」もふもふ

狐娘「やぁー、やめてー!」ワタワタ



烏天狗「へぇー、今留守なんだ」

狐娘「はい!主様がいない間はわたしがこの家を守ります!」

烏天狗「ふーん……」

烏天狗「ねぇ、狐ちゃん。実は今、わたしの住む山で、宴会をしてるんだよ」

狐娘「えぇ!?カラスちゃん、抜け出しても良いの!?」

烏天狗「んー、ちょろーっと抜け出しただけさ。すぐ戻るよ。でさでさ!狐ちゃんもこない!?」

狐娘「だ、だめ!わたしは主様の家を守り掃除をしお夕飯の下ごしらえして主様のおふとんをくんくんするの!」

烏天狗「なんか最後のはおかしいけど……だいじょーぶだよー。男さん、帰ってくるのは夕方遅くでしょ?この時間に始めた宴会なら2時には終わるよ。家事はそのあとでいいでしょ?」

狐娘「む、むむむー」

烏天狗「……いなり寿司、たくさんあるよ」

狐娘「いきます!!!!」

烏天狗(チョロい)



男「ただいまー、おや?暗い……狐、またわたしの部屋で寝ておりますかね?」

男「……いない」

男「いないいないいないいないいないいないいないいない」

男「き」



空亡「きつねぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!」ゴォッ!



大天狗「た、たいへんじゃ!空亡が!空亡が目覚めおった!」

烏天狗「へっ!?や、やば!狐!狐!起きて!」

狐「えへへぇ、ありゅじしゃまぁー」クッタリ

烏天狗「きつねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom