<病院>
男「死亡フラグを立て続けないと死ぬ病気?」
医者「はい」
医者「ま、奇病の一種ですな。気を落とさぬことです」
医者「さてこの病の具体的な症状ですが──」
男「いえ、それより先に聞きたいことがあるんですが」
医者「なんでしょうか」
男「死亡フラグってなんですか?」
医者「あ、そこからですか」
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいま した!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです (正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、 これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じていま す。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸 れたのか、それは人それぞれだと思います。 少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちに なってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にあり がとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお 願いします! ではこれにて。
【すべてなかったことに】 ノl,,ノl
( /^) ))
ノl,,ノl ( ( ┌- 、-、
rー 、 r、(ω・` ) ヽ、つつ `〉 l
,.. ┴- '、 _> っ 、′ 、 ’、 ′ ’ ; 、< つつ
r'´ ::::`i └ー、_/ . ’ ’、 ′ ’ . ・ `ー'
|___ ::::| 、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・” __
!゙'ノ、''` | ::| ’、′・ ’、.・”; ” ’、 <、・ )っn
_ril l ̄ ̄ ̄ , ! . ’、′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”; 。`ー、__ノ
l_!!! ,、 ,..-ヽ ,,.. ' ノ`丶--'ー--、 -―--、 ’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・
| ! !_!|i::::::::: ゙^^ー''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..、::`ヽ . 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
! ', ,|!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/---‐'´`\::::\ 、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
!、_,イ:::ヽ:::::::::::::::::::::::::B:::::::/::| \:::ヽ、_( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ ,[]
',::::::',::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l ヽ'◎ ヽ:::::. ::: >>***´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ ヽ/´
続けて
医者「死亡フラグというのはですね」
医者「これをやったら負ける、あるいは死亡する、といった行動の総称です」
医者「なので、負けフラグ、退場フラグ、などともいいますな」
医者「行動だけでなく、当人を取り巻く状況などを指す場合もありますが」
男「はぁ……」
医者「まだピンと来ませんか」
男「来ませんね」
男「例えばどういう行動のことでしょうか? 具体例があると助かります」
医者「あなた、漫画や映画はよくご覧になりますか?」
男「ええ」
医者「なら話は早い」
医者「例えば──」
医者「脇役などが『俺がここを食い止める、お前は先にいけ』などと言いますよね?」
医者「その後大抵その人物は死に至ります」
医者「この発見をした時点で、死亡フラグが立った事になります」
×発見
○発言
医者「チュドーン、チュドーン、チュドーン!」
男「!?」ビクッ
医者「立ちこめる砂煙……モクモク」
医者「ハァ、ハァ、ハァ……や、やったか!?」
医者「──みたいなものです」
男「ああ、なるほど……絶対やってませんね、それ」
医者「でしょう?」
医者「多分、無傷あるいは軽傷で煙から出てきた敵に、砲撃手はやられるでしょう」
医者「こういう行動や状況のことを、死亡フラグというのです」
男「なんとなく分かったような気がします」
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
男「俺はまだ死にたくはありません」
医者「そりゃそうでしょうな」
男「治療方法はあるのでしょうか?」
医者「今のところ見つかっておりません。なにしろ奇病ですから」
男「そうですか……」
医者「ですが、死なずに済む方法はあります。それは──」
男「死亡フラグを立て続けることですか」
医者「よく分かりましたね!」
男「……どうも」
,,,,,,iiiilll!l″
,,,,,,iiiil!!!llllll!゙°
,,,,,,iiill!!!゙゙゙`,,iill!l゙’
liill!!l゙゙゙’ .iiiiil!!゙゜
` lllllll
,,iiil,,,,,,iiiillll゙′ lllllll
,illll!!l゙゙゙,ill!゙′ lllllll
.,iilll",,,,,,,ill!!llliiiiilllll,,,,,,,,,,, .,,,,,lllll!″
,,iill!゚,,ill!゙゙,,il!゙’.,,lill!!!!!!!!!!!!゙′ ゙!!゙゙゙″
`゙”゙゙lllllliil!!゙゙゙゙lll!l゙’'゙゙゙゙゙,,,,,,,,,,,i、
.,iiill!!゙゙llllll.lllllli,、.,iiiillll!!!!!!!!!°
..゙',iiii"llllll ゙!!゙"  ̄
: ,lllll`.llllll
..l゙゙゙゜ .!!゙゙′
男「死亡フラグを立てるといっても、具体的にどうすれば?」
男「あとどのくらいの時間立てないと死ぬ、というのは分かってるんですか?」
医者「まず、最初の質問から答えましょう」
医者「死亡フラグを立てる、といってもデタラメに立てても効き目はありません」
医者「例えばさっき私が演じた砲撃手ですが、独りでいる時に戦争ごっこをしても」
医者「病を食い止めることはできません」
医者「今自分の置かれている立場に、ある程度沿った行動でなければならないようです」
医者「ですから“やったか!?”は砂場や砂浜で遊んでる時には有効でしょうな」
男「砂煙が立つくらい他人に砂をぶつけろってことですか、イヤだなぁ」
医者「死にたくないならそれくらい我慢しましょう」
医者「そして、もう一つの質問“時間”ですが」
医者「これもまだ、はっきりとは分かっておりません」
医者「症状が出てくると、指の先から軽い痛みとともに体がどんどん青くなり」
医者「これが全身に行き渡ってしまうと、死亡してしまいます」
医者「かといって何もない時に死亡フラグを立てても無意味なので」
医者「青くなったら死亡フラグ! というのをオススメします」
医者「気をつけて欲しいのが、同じ死亡フラグを連続して立てたり」
医者「短い間隔で立てても、効果がなかったり薄かったりするようですな」
男「なるほど」
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死亡フラグ乱立するキャラは逆に生きてたりするからな
男「あと、寝てる時はどうすればいいんですか?」
男「寝てる時に青くなって死ぬ、ってのが一番怖いんですが」
医者「それは大丈夫でしょう」
医者「この病気はなぜか真夜中になるとまったく症状が出ないので」
医者「朝起きて夜寝る、という生活をしていれば大丈夫です」
医者「あなたはどういう生活をされていますか?」
男「学生ですし、朝起きて夜寝ています」
医者「ならばそういう心配はいりません」
医者「気をつけるべきはやはり昼間。肝に銘じておいて下さい」
男「分かりました」
医者「最後にもう一つ」
男「はい」
医者「こんな重大な病にもかかわらず、あなただけを呼んだのは理由があるのです」
男「そういえばそうですね。親にも伝えないと」
医者「いえ、決して伝えないで下さい」
男「え、どうして?」
医者「この病気の死亡フラグは、“病気について知ってる人間”を利用して立てても」
医者「“死亡フラグが立った”とは見なされないのです」
医者「これは私とは別の医者から報告された事例ですが──」
医者「この病の患者が、周囲にこの病気のことを打ち明けて」
医者「いつでもどこでも死亡フラグを立てられる態勢を作ったらしいのです」
医者「しかし、そうして立てた死亡フラグでは病の侵攻を食い止めることはできず……」
医者「亡くなられたそうです」
男「なるほど」
医者「ですから、あなたはこれから孤独に死亡フラグを立て続けねばなりません」
医者「私もこの病について、全力で資料を集めますので」
医者「一週間後、またいらして下さい」
男「分かりました」
男(なんかイマイチ現実味がなくて、淡々と話を聞いてたけど)
男(はっきりいって大ピンチだよな、コレ)
男(ちょっと油断すると死んでしまう病気にかかる……これ自体が死亡フラグすぎる)
男(とんでもないことになっちまったなあ……)
男(一週間後、果たして俺は生きているのだろうか)
<家>
母「はい、ご飯よ」
父「うむ」
男「いただきます」
母「ところでアンタ、今日病院行ったけどどうだったの?」
男「…………」
男「なんともないってさ」
母「そうよね、健康診断で再検査なんていわれた時は驚いたけど」
母「こうして食欲だってあるものね」
母「人間健康がなによりだわ」
父「うむ」
男「…………」
男(仮に口止めされてなくても)
男(ちょっと気を抜いただけで死ぬ病気だった、なんていえないよなぁ)
しえん
男「!」ズキッ…
男(俺の右腕が、青くなり始めた!? こ、これか!)
男(しかも、予想よりけっこう早いぞ!)
男(どうする……なにか死亡フラグを立てなきゃ死ぬ!)キョロキョロ
父「どうした? なにか探してるのか?」
男「殺人犯と一緒の部屋になんかいられるか!」ガタンッ
男「俺は部屋に戻る!」ダダダッ
父「へ?」
母「ちょっとどうしたの、いきなり!」
ふむ
<自室>
男「ハァ、ハァ、ハァ……」シュウウ…
男「お、青いのが消えた……どうやら成功したみたいだな」
男「ただし……」
男「今度は二人への言い訳を考えなきゃな」フゥ…
ドンドン!
母「どうしたの、何があったの!?」ドンドン
父「なにか悩みがあるならちゃんと相談しなさい」
【死亡フラグ1:大勢集まった部屋から、一人だけ個室に戻る】
|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' ④ <コトッ
| ミ ピャッ!
| ④
しえん
翌日──
<学校>
男(ふぅ……昨日は大騒ぎになったな)
男(ま、息子が突然あんな奇行に出たら親はそりゃ心配するよな)
幼馴染「おっはよ~!」
友人「よう」
男「お、おう」
幼馴染「どうしたの? 元気ないじゃん」
男「いや別に──」
男「!」ズキッ…
男(ゲ、また腕が青くなってきやがった!)
君が例の幼馴染君かい?噂は聞いているよ。
僕は男。
男(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ! とりあえずバレないよう腕を隠して、と)サッ
男(死亡フラグを探さないと!)キョロキョロ
幼馴染「ちょっと、ホントにどうしたのよ?」
友人「なんかすげえ汗かいてるけど、大丈夫か?」
男「俺……今日の授業が終わったら、幼馴染と結婚するんだ」
幼馴染「えっ……」ポッ
友人「な!?」
男(よ、よかった……青いのが消えた……!)シュウウ…
男(普通は授業が終わったらじゃなく、戦争が終わったらとかだったりするけど)
男(なるほど、これくらいの融通はきくんだな)
男(でも──)
はよ!
幼馴染「もう……困ったなぁ」ドキドキ…
幼馴染「結婚してあげてもいいけど、今日の今日ってのはまだ早いよ……」ドキドキ…
友人「いきなりプロポーズかよ」
友人「今まで煮え切らない関係だったのが、一気に進展したなぁ、オイ」ヒヒッ
男「そりゃあ、俺も死にたくないからな」
友人「なんだそりゃ」
男(とっさの行動とはいえ、とんだ告白になっちまったな……)
【死亡フラグ2:~が終わったら、結婚するんだ】
授業中──
教師「あ~……ここに入る数字が分かる者はいるか?」
男(分かるわけない……数学は苦手なんだよ)
男「!?」ズキッ…
男(こんな時が腕が青くなってきやがった!)
男(どうする!? どうする!?)
男(──そうだ!)
治療法のない奇病に罹ったこと自体が死亡フラグな気がするんですが
男「先生!」バッ
教師「おお、お前が手を上げるなんて珍しいな。答えをいってみろ」
男「99%の確率で……答えは“7”です」ニヤッ
教師「…………」
教師「全然違う」
男「そうですか」
教師「え~……他に分かる者、いないか?」
男(おお、青いのが消えてくれた……よかった)シュウウ…
【死亡フラグ3:1%より99%の方が危険】
昼休み──
友人「メシ食おうぜ」ガサゴソ
幼馴染「食べよう、食べよう」カパッ
男「俺、今日は焼きそばパン買ってきた」ガサガサ
男「!」ズキッ…
男(なに!? また青くなってきやがった! どうする……どうする!?)
友人「どうしたんだ、いきなり?」
幼馴染「早く食べようよ」
男(幼馴染はいつものように弁当で、友人のメシはカレーパンか!)
男(──これだ!)
>>32
つまり罹患によって症状が緩和し、そのことによりフラグが消えて発症
そして再度の罹患から症状が緩和され、また発症
ふむ
なんか好きだ
男「なぁ……ちょっと頼みがあるんだけど」
幼馴染「なに?」
男「俺の焼きそばパンと友人のカレーパン、どっちが美味いか食べ比べてくれないか?」
幼馴染「え、なんで?」
友人「そうだよ、なんでだよ」
男「一口でいいから……な、頼むよ!」
男「一生のお願いだ!」ガバッ
幼馴染「分かったよ……じゃあ友人君、カレーパン一口もらっていい?」
友人「ああ、いいよ」
男「!」
男「ダメだっ!!!」
幼馴染「え!?」
男「俺の焼きそばパンが先じゃないと……意味がない」
幼馴染「なんで?」
男「いいからっ!」
幼馴染「わ、分かったよ。じゃあ焼きそばパンちょっともらうね」モグ…
幼馴染「うん、美味しい」
幼馴染「カレーパンも」モグ…
幼馴染「うん、こっちも美味しい」
幼馴染「この勝負、引き分けってことで!」
友人「引き分けか、残念! ……って、これなんの意味があったんだ?」
男(よし……青いのが消えた……!)シュウウ…
男(勝負は負けじゃなく引き分けだけど、あくまで死亡フラグ的行動を取るってのが)
男(重要だってことか……)
【死亡フラグ4:料理対決で先攻】
みてる
授業が終わり──
友人「よっしゃ、帰ろうぜ」
男「おう」
幼馴染「私も一緒に帰るーっ!」
幼馴染「だって結婚してくれるんだもんね?」
男「あ、ああ」
男(そういやそんなハナシしてたっけ。まさか本気にしてないだろうな)
友人「青春してるねえ」
友人「ここに寂しい男がいるんだから、あんま見せつけんなよ。頼むから」
友人「──ん」
不良「てめぇ、今ぶつかったよな?」
ガリ勉「ご、ごめんなさい」オドオド
不良「どこ目ェつけて歩いてんだよ! あァ!?」
ガリ勉「ひぃぃ……」ガタガタ
幼馴染「不良ったら、またやってるよ」
友人「タバコで停学になってから、ああやってみみっちく腹いせするようになったよな」
男「とばっちり受けないように、離れて歩こう」スッ
なぜかAB!の藤巻を思い出したわ
男「──うっ!?」ズキッ…
男(またかよ……青くなってきやがった……!)
男(くそっ、どうする! どうする!?)キョロキョロ
不良「声がちいせぇよ! 日本語できねえのか、てめぇ!」
ガリ勉「ご、ごめんなさい……」
不良「ちいせぇってんだよ、口がついてねぇのかっ!?」
男(よし、こいつらを利用しよう!)
男(死亡フラグの王道といったら、やっぱこれだよな)
男(明らかに自分より強い相手に、身の程知らずに喧嘩を売る!)
男(実に分かりやすい!)ニヤッ
男「オイ、そこのザコ」
男「俺、空手やってるんだけど勝負してくれよ」
不良「……あぁ!? おもしれぇ、やってやろうじゃねえか!」
ガスッ!
男「げぶっ!」
ドゴッ! バキッ! ガンッ!
不良「空手やってんじゃねえのか!? おぉ!?」
男(やってるわけねーだろ……)
ゲシッ! ドボッ! ドズッ! ガスッ! ガゴッ!
男(やばい、死亡フラグ云々の前に普通に殺される……!)
【死亡フラグ5:格上になめた態度を取り、しかも喧嘩を売る】
フヒヒww
見てるよ
見ててすごい恥ずかしくなってくるなこれ
完全に痛いやつじゃんか
男イケメンだな
>>1の死亡フラグのレパートリーに期待
幼馴染「やめてぇっ!」
友人「お、おい! それ以上やると、先生呼ぶぞ!」
不良「ちっ……!」スッ
男(ま、まだ……青いのが消えきってない……)ピクピク
男「ま、待て……」ピクピク
不良「な、なんだよ!?」ビクッ
男「冥土の土産に教えてやろう……」
不良(え!? なんでやられた方が、冥土の土産!?)
男「俺は……空手なんかやってない……」ガクッ
不良「!?」
【死亡フラグ6:冥土の土産に教えてやろう】
男(冥土の土産で、完全に青いのが消えた……)
男「やったぁ!」ガバッ
男「やったぁ~っ!」
不良「なんであんだけボコられて喜んでるんだ!?」
ガリ勉「助けてくれてありがとう……って全然聞いてないね……」
友人「どうしちまったんだよ、オイ」
幼馴染「おかしくなっちゃった……」
男「やったぁ~っ!」
男「やったぁ~っ!」
男「俺は生きてるぞぉぉぉぉぉ!」
男「ハーッハッハッハッハッハ!」
<家>
男(ふぅ……やっと一日が終わった)
男(死亡フラグの立て方については、なんとかコツがつかめてきたな)
男(フラグを立てるたびに俺がどんどん変人扱いになっていくのが気になるが)
男(死ぬよりはマシだ)
男(とにかくこれなら一週間くらいなら、なんとかなりそうだ)
男(よぉ~し、死亡フラグを立てまくって絶対生き残ってやる!)
どうでもいいけど死亡フラグ立てないのが死亡フラグってややこしいなおい
これめっちゃおもろいなwww
楽しそうだなwww
孤独な戦いが始まった……。
<家>
男「さぁ、お前の力を見せてやれ! フハハハハッ!」
母「アンタ、金魚になに話しかけてんの」
【死亡フラグ7:ペットなどに偉そうに命令】
男「俺は強くなるために、限界を超える!」グビグビ
父「俺の栄養ドリンク……」
【死亡フラグ8:過度なドーピング】
ザァァァァ……
男「う~……気持ちいい……!」
【死亡フラグ9:無防備に一人寂しくシャワー浴び】
<学校>
男「どうだ、この筋肉!?」
友人「いや……普通だけど」
【死亡フラグ10:必要以上に筋肉を誇示】
男「俺の脳内データによると、お前の今日の弁当には玉子焼きが入ってる!」
幼馴染「ううん、入ってないけど」
【死亡フラグ11:データに頼る】
男「不良がピアスしてる! これは祟りだぁ! 祟りだぁぁぁぁぁ!」
不良(なんなのコイツ……もうイヤ)
【死亡フラグ12:やたら迷信にこだわる】
こんなのはあっさり終わらせるからいいのに
gdgdと長くやってもダレるだけ
>不良(なんなのコイツ……もうイヤ)
嫌にもなるわなwwww
<病院>
男「こんにちは」
医者「こんにちは」
医者「一週間、よく生き延びましたな」
男「えぇ」
男「おかげで人が俺を見る目もだいぶ変わりました」
男「もちろん、あまりよくない意味で」
医者「そうですか」
男「ところで……この病気の治療法は分かったんでしょうか?」
医者「残念ながら」
男「そうですか」
医者「ガッカリしないのですかな?」
男「してますよ」
男「ですが、この一週間死亡フラグを立てまくってきましたから」
男「なんとなく自分の中に諦め、のようなものが生まれていたんです」
医者「なるほど」
医者「しかし、諦めてはいけません」
医者「諦めてしまったら、それは本当の意味での死亡フラグになってしまいます」
医者「私も全力でバックアップしますので」
医者「あなたも全力で死亡フラグを立て続けて下さい」
男「分かりました」
以外と面白い
<学校>
幼馴染「ねえ」
男「ん?」
幼馴染「今度の休みさ……デートでもしない?」
男「どうしたんだよ、突然」
幼馴染「だってこの間、結婚しようっていってくれたじゃん」
幼馴染「さすがに結婚は早いけど、デートくらいなら……ね?」
男「…………」
男(この病気が治るまでは大人しくしてたいけど、無下に断るのもなぁ)
男「分かった、いいよ」
幼馴染「ホント!?」
男(死亡フラグまみれのデートになりそうだ……)
みてるぜ
日曜日──
<遊園地>
幼馴染「とうちゃ~く!」
男「いやぁ~見慣れた光景だな」
男「子供の頃から何度来たことか……」
幼馴染「この辺の子供なら、30回は来るよね」
男(アトラクションは平凡もいいとこだし古臭いけど、安いんだよな~)
男「ま、近場でデートできるような場所といったらここぐらいだからな」
男「楽しもう」
幼馴染「うん」
男「よっしゃチケット買ったし、入ろ──」
男「!?」ズキッ…
男(ゲ、こんな時に手が青くなってきた!)
幼馴染「どうしたの?」
男(ヤバイ、腕を隠して、と……)サッ
男「ここは俺に任せて、先に行け!」
幼馴染「え、なになに!?」
男「いいから行け! 早くっ!」
幼馴染「わ、分かった!」ダッ
男(よし、消えた!)シュウウ…
【死亡フラグ13:ここは俺に任せて先に行け】
男「じゃあジェットコースターにでも乗るか」
幼馴染「いきなり?」
男「他にろくな乗り物ないじゃん、ここ」
男(ジェットコースターも平凡もいいとこで、一回転すらないシロモノだけどさ)
幼馴染「あ、けっこう並んでるね」
男「場末の遊園地とはいえやっぱ休日だし──」ズキッ…
男(また腕が青くなってきやがった!)
幼馴染「このジェットコースターも古いけど、事故とか大丈夫かな?」
男「大丈夫だろ、事故なんか起きっこないって」
男(そんなことより、なにか死亡フラグを立てないと!)キョロキョロ
男「?」シュウウ…
男(あれ、青いのが消えた……どこでフラグを立てたんだ?)
【死亡フラグ14:事故なんか起きない】
おもしろい
幼馴染「楽しかったね~」
男「そうか?」
男(こんなにスリルのないジェットコースターもそうそうないって)
幼馴染「ねぇ、デジカメ持ってきたし写真でも撮ろうよ」
男「おう」
男「じゃあ、だれかに撮ってもらうか……」キョロキョロ
男「すみません、何枚か写真撮ってもらえますか?」
通行人「ああ、いいよ」
通行人「えぇ~と、ここを押せばいいんだね?」
幼馴染「はい」
通行人「じゃあ撮るよ~」サッ
幼馴染「お願いしま~す」
男(──む!?)ズキッ…
男(こんなタイミングで、手が青くなってきやがった!)
男(カメラで魂抜かれるってのは迷信であって死亡フラグではない……)
男(どうする!?)
テンポ良いな
なかなか面白い
男(こうなったら力技だ!)
男「ええい!」ガシッ
幼馴染「きゃっ!?」
通行人「え?」
男「この女の命が惜しければ、写真を撮れ!」ギュウ…
通行人「え!?」
男「早くしろっ!」ギュウゥ…
幼馴染「ちょっと……どうしちゃったの……?」カァ…
幼馴染「積極的すぎるよぉ……」ドキドキ…
通行人「そ、その体勢のままでいいのかい?」
男「かまわん!」
通行人「分かった……」パシャッ
通行人(最近の若い人ってのは、こういうもんなのか……?)
【死亡フラグ15:人質を取る】
男「腹減ったな」
幼馴染「あそこに食べるところあるし、なにか食べよっか」
男「!?」ズキッ…
男(また指が青くなってきた……今日はやけに多いな! どうする!?)
幼馴染「なににしようかな……」
男「おい」
幼馴染「ん?」
男「ジャンケンで負けた方がメシをおごるってのはどうだ?」
しえん
幼馴染「なんでわざわざ──」
男「いいからやるんだ!」
幼馴染「もう……分かったよ」
男「お前はわりと温厚な人間だから、攻撃的な印象のあるグーやチョキは嫌うはず」
幼馴染「なにそれ、褒めてんの?」カァ…
男「つまり俺はチョキを出せばお前に勝てる!」
男「俺はチョキを出す!」
男「はい、ジャーンケーン!」
男&幼馴染「ポンッ!」サッ
男「よっしゃあ、負けたぁぁぁ!」
男(ついでに青いのも消えたぁぁぁ!)シュウウ…
男「よし、メシ買ってくる!」ダッ
幼馴染(ジャンケンの前にわざわざ自分の考えを話すなんて、何がしたかったんだろ?)
幼馴染(おごりたかったけど、照れ臭かったのかな?)
【死亡フラグ16:ギャンブル等で心理描写】
幼馴染「なんなの!? よりにもよって、明太子サンドイッチなんか買ってさ!」
幼馴染「他にもホットドッグとかクレープとか色々あったのに!」
男「そう怒るなよ、うまかっただろ?」
幼馴染「まあね」
幼馴染「おごってくれて……ありがと。ホントおいしかったよ」
男「…………」
幼馴染「…………」
男「よ、よっしゃ、今度はお化け屋敷だ!」
幼馴染「う、うん!」
おれも明日やるわ
時折死亡フラグを立てつつ、デートは続いた……。
男「ここがお前の墓場になる!」
お化け役「!?」
【死亡フラグ17:お前の墓場=自分の墓場】
男「俺の能力は、なるべくお釣りを出さないように金を支払うことだ!」ジャラッ…
ショップ店員「そ、そうですか」
【死亡フラグ18:自分から能力をバラす】
幼馴染「あ、あの子“名探偵ドイル”のお面してるよ」
男「この遊園地、あんなのも売ってるのか。まさか無許可じゃねえだろうな……」シュウウ…
【死亡フラグ19:名探偵といっしょ】
リア充爆散しろ
幼馴染「今日は楽しかったね~」
男「ああ」
男「平凡な遊園地ってバカにしてたけど、久しぶりだったし案外楽しめたな」
幼馴染「じゃあ最後に観覧車乗ろうよ!」
男「お約束だな」
男(ま、ロマンチックになんかならないと思うけど)
ガタン…… ギシギシ……
男「相変わらずボロイ観覧車だ……」
男「しかも、周囲には、楽しめるような夜景もないしな」チラッ
幼馴染「……ねぇ」
幼馴染「私のこと、どう思ってるの?」
男「へ?」
幼馴染「少し前、冗談だろうけど私に結婚しようっていってくれて」
幼馴染「嬉しかった……」
幼馴染「でも、あれから付き合い方が変わったわけじゃないし……」
幼馴染「今日のデートも私から誘ったし……」
幼馴染「私のこと、どう思ってるの?」
男「え……」
男「どうって……まあいい奴だな、と」
幼馴染「ちゃんと答えて!」
男(どうする……)
男「…………」
男「俺はお前が好きだよ」
幼馴染「!」
男「だけど……お前と付き合うことはできない」
幼馴染「!? ……ど、どうして!?」
男「実はみんなに今まで黙ってたけど──」
男「俺は今、いつ死ぬか分からない病気にかかってるんだ」
最後の最後に死亡フラグ立てられなかった事が生存フラグになり病気が完治まで読めた
幼馴染「病気って……ウソでしょ!?」
男「こんなこと冗談でいえるわけないだろ」
男「こないだの健康診断で再検査喰らって、検査しに行った病院で発覚した」
男「どんな病気かはいえないんだが、少なくともいえることは」
男「俺はもういつ死んでもおかしくない人間だってことだ……」
男「だから……お前とは付き合えない」
幼馴染「…………」
男「…………」
男(バラしてしまった……)
男(さすがの幼馴染も、こんなヘビーなカミングアウトされて押し黙っちゃったな)
男(気まずい……早く観覧車から降りたい……)
男(こういう時間は長く感じるもんだけど、それにしても長すぎないか?)
男(ん?)チラッ
男(──って観覧車止まってるじゃねえか!)
男(なんだよ! ったく、このクソボロ遊園地が!)
男(なにもこんな時に──)
幼馴染「いいじゃない、病気だって」
男「え」
幼馴染「いつ死ぬか分からないなんて、だれだってそうじゃない」
幼馴染「私はそういう言い訳じゃなくて、純粋なあなたの気持ちが知りたいの!」
男「ちょ、ちょっと待てよ、まあ落ちつけって」
男「なんかこの観覧車止まっちゃったみたいだから、まずは状況を──」スッ
ガチャッ!
男(ゲ! ドアが開いた!?)
男「うわぁぁぁっ!」グラッ
④
男(お、落ち──)
幼馴染「危ないっ!」ドンッ
幼馴染「あっ!」ズルッ
男(こ、今度は幼馴染が落ちそうに──!)サッ
ガシィッ……!
男(ぐ……なんとか捕まえられたが──)グッ…
男(ここからどうやって引き上げたものか……!)
男(正直、腕力には自信がないからな……!)
おいおいどーなるんだよ!
支援
男「オイ大丈夫か……?」ググッ…
男「すぐに引き上げてやるからな!」ググッ…
幼馴染「ねぇ……」
男「ん?」
幼馴染「さっきまで気づかなかったけど……体中が青くなってるよ」
男「!」
男(ホントだ! こんな時に発作だとぉ!? ふざけんな!)
④
アバターみたいな感じ?
男(最悪なことに、いつもより進行が早い! どんどん青くなってくる!)
幼馴染「もしかして、それが病気ってやつ?」
男「ああ……この青いのが全身に行き渡ると、俺は死ぬ」
男「だけど今はそれどころじゃ──」ググッ…
幼馴染「手、離して」
幼馴染「もう体の半分以上青くなってるよ。すぐ処置しないと危ないよ」
幼馴染「私はいいから……ね?」
男「な、なにいってんだ!」
このまま飛び降りたら翼竜みたいのが助けにくんのか
男って名前なら男らしく行けやああああ
男(だがちょっと待てよ?)
男(例えばパニック映画なんかで、ここぞって場面で仲間や恋人を見捨てた奴は)
男(大抵あとでしっぺ返しを食らう……)
男(つまり、ここで手を離せば死亡フラグが成り立つ可能性が極めて高い)
男(幼馴染を見捨てれば、俺は助かる……)
【死亡フラグ20:土壇場で大切な人を見捨てる】
Oh...
うわぁ
いいぞ
これはキツイ
男「──って、そんなことできるか!」グッ
幼馴染「早く手を離して! どんどん青くなってる! 死んじゃうよ!」
男「死んだっていい!」
幼馴染「!」
男「俺はお前を見捨てるなんて死亡フラグなんざ、絶対に立てない!」
男「この昔馴染みの遊園地で死亡事故起こすってのもゴメンだしな……!」
男「お前は助かった後、インタビューでなにいうかだけ考えてろ!」
幼馴染「う……うん!」
男(分かる……)ズキッ…
男(もう全身まんべんなく青いのが行き渡ってる)ズキズキ…
男(でも、あと少しだけ──)
男「ふんぬぁぁぁっ!」グイイッ
男…(´;ω;)
なんだと....
幼馴染には病気を打ち明けてるから今は死亡フラグは立ってない状態
さてどうなるか
命と引き換えに恋人を助ける
地面まで二メートルくらいだったりして
ドザァッ……
男(よし……! 引っぱり上げられた……!)
男「危なかった……でももう大丈夫だぞ!」
幼馴染「う、うぅ……ありがとうぅぅ……!」ギュッ
男「お、おいおい」
幼馴染「……あれ?」
男「どうした?」
幼馴染「青いのが……きれいさっぱりなくなってるよ」
男「え……!?」キョロキョロ
男「……ホントだ、なんでだ!?」
幼馴染「あの青いのって、結局どういう病気だったの?」
男「…………」
男(……こいつにだけは話しておくか)
男「実は──……」
男落ちそう
翌日──
<病院>
医者「まだ油断はできませんが、まさか治ってしまうとは……」
医者「不思議なこともあるものですな」
男「ええ」
医者「命がかかっている極限状況における高揚感が病気に作用した」
医者「──というわけではないでしょうな」
医者「今までこの病気で亡くなった患者だって、命がかかっていたでしょうから」
男「…………」
男「俺、思うんですけど」
男「俺はあの瞬間、あいつを助けられたら自分は“死んでもいい”と思いました」
男「自分から死を望む」
男「これこそがこの病気を治す方法だったんじゃないか、と思うんです」
医者「…………」
な、なんだってー!
面白いぞ
いい話だな~
医者「私の考えは逆ですな」
男「え?」
医者「病も気から、という言葉もあるように」
医者「死んでもいいなどというネガティブな感情は、マイナスの効果しか生みません」
医者「私はむしろ──」
医者「その瞬間のあなたは是が非でも“生きたかった”のではないかと思うのです」
医者「なぜなら友達を引き上げる前に、あなたが病気で死んでしまったら」
医者「あなたの友達もまた、墜落死していたでしょうからな」
男「ですが──」
医者「あなたのおっしゃりたいことは分かります」
医者「これまでこの病気で亡くなった方とて、生きたかったでしょうし」
医者「それに人間、というより生き物はだれだって生きたいに決まっている」
医者「生きたいと思うだけで病気が治れば苦労はしません」
医者「しかし、心の底の底から自身の生存を望むことができるほど」
医者「人間は強くないと思うのです」
イイハナシダナー
ちょっと見ない間にとんでもない良い話になってた
最初の頃終わらせようとしてごめんよ・・・・
いい
医者「なかったことにしたい、穴があったら入りたい、人生をやり直したい」
医者「死にたい、とまではいかないとしても──」
医者「人間ならだれだって、いつもどこかで自分を否定しているものです」
医者「自分が一番大事といいつつ、状況次第では命をあっさり諦めてしまうものです」
医者「この病気についても、今までに亡くなられた患者は宣告された時点で」
医者「死にたくないと思うと同時に、心のどこかで諦めてしまったのではないでしょうか」
医者「しかし、友達を助けたいと思った時のあなたは」
医者「この瞬間だけは、たとえ末代までの恥になろうとも絶対に生き残る──」
医者「死亡フラグすら通用しない、純度100%の覚悟があったのでしょう」
医者「だから病気の方から逃げ出してしまったのではないでしょうか」
戦勝祝いに俺様の大好物のパインサラダでも用意しとくんだな!
イイハナシダナー
つまり生存フラグか
>>1にはおれの大切な金時計を預けるぜ、後で返してもらうからなくすなよ!
今日は全員カレー喰ってもいいぞ
医者「……と、たかが仮説なのにしゃべりすぎましたな、失敬」
男「いえ……俺も、お医者さんの説の方が正しいような気がします」
男「死にたい、なんて思って病気が治るわけないですよね」
男「ありがとうございます」
医者「いえいえ」
医者「さて、検査でも異常はありませんでしたし、もう大丈夫だとは思いますが」
医者「しばらくは経過を見るために通院して下さい」
医者「それに、あなたの体験が奇病克服のカギとなることは間違いありませんので」
男「はい!」
なんかめちゃめちゃ良い話になってる
寝ることができない
数日後──
<学校>
友人「やべぇ~!」ワシャワシャ
友人「予習忘れた上に、さっき廊下であの先生と目が合っちゃったからな~」
友人「絶対当てられる……」
友人「こりゃ死亡フラグだ……!」ガクッ…
男「おいおい、まだ諦めるには早すぎるだろ」
男「世の中には死亡フラグを立てまくって、生きてる奴だっているんだしな」
幼馴染「そうそう」
友人「ホントにそんな奴いるのかよ~」
友人「それにしても、デートでますます仲良くなりやがって」
友人「今度の休みは、またどっか行くのか?」
男「ああ、中国旅行にね」
泉に落ちるのか?
男「今度は俺たち、レカワ公園でデートしようと思ってる」
幼馴染「ちょっと遠いけどね」
友人「レカワ公園!?」
友人「やめとけやめとけ!」
友人「あそこでデートしたカップルは必ず別れる、なんて伝説があるじゃねえか!」
男&幼馴染「だからいい」
友人「へ?」
男「そのぐらいの死亡フラグ、乗り越えてみせるさ。な?」
幼馴染「うんっ」
友人「ハハハ……ホント変わった奴らだよ」
<おわり>
おつ、やるじゃない
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liill!!l゙゙゙’ .iiiiil!!゙゜
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おつかれ
面白かった
乙
寝れる
おつん
乙!
面白かったよ
本当に面白かった
これは出来る>>1だった
乙!
コンパクトに纏まっててよかった乙
星新一を思わせるショート感だった
乙
おっつ~
おつかれ、面白かった
面白かった!
>>1乙!
乙
乙
予想の数倍おもしろかったよ
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