男「じゃ~んけん」女「ぽん!」 (12)
男「俺の勝ち」
女「よっしゃ来い」
男「明日もやろうや」
女「それは無理」
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男「じゃ~んけん」女「ぽん」
女「あたしの勝ち~」
男「さあ来い」
女「おままごと!男がくたびれたサラリーマンパパの役ね」
男「またそれか~」
男「じゃんけんほい!!」
男「へっへー勝ったり~」
女「なにあんた」
男「罰ゲームな。明日もじゃんけんしに来ること」
女「なんなのマジで」
男「じゃあの」
男「お、きたじゃん」
女「罰ゲームだろ」
男「そーだよ、ほれじゃーんけんぽん!」
女「私の勝ち」
男「なんでもいいよ」
女「お前だれだよ」
男「隣の同級生」
女「ああ、へえ」
男「え、帰るの?」
女「回りくどいねやり方が。そういうのやめた方がいいよ」
男「?」
男「まさか来るとは」
女「玄関の前にいられちゃ文句も言いに来るもんよ」
男「じゃ~んけん!ほい!」
女「負けた」
男「俺と付き合ってください」
女「は?」
男「また来た」
女「あのまま帰られるとは思わなかったわ」
男「じゃ~んけん」女「ほい」
女「私の勝ち」
男「なんでもいいよ」
女「いいよ」
男「?」
女「付き合ってやるよ」
季節は春、僕の中で芽生えた感情は、さながら桜の花びらが路肩のまた隅の方で小さなつむじ風に巻かれ散歩中の犬の鼻をくすぐりくしゃみを一つ終えさせた花粉のいたずら心のように邪悪なものだった。
たぶんほとんど家も出ずに伸ばしっぱなしでろくに手入れもしなかったためにぼさぼさになっている髪の毛。
そして見かねた母親が買ってきたのだろうタグ付きのセーター。
どこを見ているかわからない隈の濃い目
僕の視線を奪った標的は誰もがある意味目で追うであろう雰囲気を持っていた。
なぜだかわからないが
彼女と仲良くなりたくなった。
揺れ動き今にも口から飛び出しランプのせいのように具現化しランプのせいよりも意地が悪く濁った眼をした煙となってしまいそうな好奇心が彼女にじゃんけんを仕掛けろと騒ぐのだ。
こうして出会った彼女に恋をしじゃんけんをし目くるめく時は過ぎいつの間にか結婚することになりました。
彼女は僕と出会ったときは21歳
そしていろいろあって僕は三十弱にして三つの会社を経営する若手実業マン
彼女は無免許天才外科医として名をとどろかせました。
彼女なりの患者選びがあるらしく収入もまちまち。
しかし僕だけの収入で生活は事足りているので
彼女は医療の行き届いていない発展途上国へ寄付しています。
これはもろフィクションであります。
最後は某マンガの神様のオマージュであります。
初めてのssでしたが楽しく書けました。
またお願いします。
ぺぺろんちー太郎
乙!
乙
おつ
乙!
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