穂乃果「結婚式ごっこしようよ!」 (32)

ずいぶん前に、とある安価のSSから出たアイデアをいただきました。
投稿させていただきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388332189

海未「なんですか唐突に?」

穂乃果「昨日テレビで結婚式の特集をやってたんだよ!」

ことり「あ、それ私も見たー」

穂乃果「それで私もやってみたいなーって思ったから」

海未「そんな理由で…練習はどうするのですか?」

穂乃果「今日は絵里ちゃんと希ちゃんが生徒会で忙しくて、にこちゃんはそのお手伝いに行ってるでしょ」

穂乃果「真姫ちゃんとかよちゃんと凛ちゃんもなんやかんやで忙しいから、みんなが来るまでしばらく穂乃果たち三人だけになっちゃったよね」

海未「そうですが」

穂乃果「だから今やろうよ!三人だから新郎と新婦と牧師さん役が出来るよ!」

ことり「なんか面白そう」

海未「ことりまで!そんなことよりも個人練習でも…」

穂乃果・ことり「海未ちゃーん」ウルウル

海未「う…し、仕方ないですね…」

穂乃果「やったー!」

ことり「わーい!」

穂乃果「じゃあまず海未ちゃんが新郎の役ね」

海未「えぇっ!?」ドキッ

ことり「ぴったりだよねー」

海未「じゃ、じゃあ穂乃果は何の役なんですか」

穂乃果「牧師さん」

海未「え?」

穂乃果「牧師さんやってみたいんだもん」

ことり「じゃあことりが新婦さんの役だね」

ことり「海未ちゃんのお嫁さんだー」ダキッ

海未「え、ことり、ちょっと///」

穂乃果「じゃあちょっとやってみようよ!」

いいぞ

穂乃果(あれ?)

穂乃果(海未ちゃんが新郎で…)

~穂乃果の妄想~

牧師「新郎は新婦を愛することを誓いますか?」

海未「誓います」

牧師「新婦は新郎を愛することを誓いますか?」

新婦「誓います」

海未「私たち、結婚しました!」

穂乃果「海未ちゃーん!おーい!」

海未「幸せになりましょうね」

新婦「うん♪」

穂乃果「海未ちゃん、待ってよー!あっ」コケッ

海未「うふふ」

新婦「あはは」

穂乃果「海未ちゃん待って…穂乃果を置いていかないで…」ポロポロ

穂乃果「海未ちゃん…海未ちゃーん!」

~~

穂乃果(そんなの嫌だよ!)

穂乃果「やっぱり私が海未ちゃんのお嫁さんやるー!」

海未「穂乃果?」

ことり「えぇー、今は私がお嫁さんだからダメだよー」

穂乃果「やだー!穂乃果がお嫁さんー!」グイグイ

ことり「ことりがお嫁さんー!」グイグイ

海未「ふ、二人とも…///」

穂乃果「海未ちゃん行っちゃやだー!」

ガチャ

希「遅れてごめんな~」

凛「ごめんにゃ~」

ことほのうみ「!!?」

真姫「なんか騒がしいわね」

絵里「え?三人とも何やってるの?」

にこ「?」ヒョコ

花陽「これってまさか…修羅場!?」

穂乃果「あ、みんな!実は…」

絵里「なるほどね」

希「いいやん!」

にこ「にこも見たわ、ウェディングドレスは乙女の憧れよね!」

凛「なんだか面白そうにゃ~」

穂乃果「でしょー!」

ことり「じゃあみんなでやろうよ!」

海未「ちょっと待って下さい!全員揃ったのですから練習を…」

希「にこっち、ウチのお嫁さん役やって」

絵里「あ、希!だめよ、にこは私のお嫁さんなんだから!」

にこ「え!?えぇっ!!?」

海未「絵里まで…」

真姫「もう、意味分かんない」

花陽「あはは…」

花陽(真姫ちゃんが新郎さんの役をやったらカッコいいだろうな…)チラッ

真姫(花陽が新婦やるんだったら見たいかも…)チラッ

まきぱな「!」メガアッチャッタ

真姫「///」ドキドキ

花陽「///」ドキドキ

穂乃果「みんなやる気みたいだね」

海未「こんなことって…」ヤレヤレ

ことり「じゃあ新婦さんやりたい人ー」

ことほのにこ「はーい!」

ことり「新郎さんやりたい人ー」

のぞえり「はーい!」

ことり「牧師さんやりたい人ー」

凛「」キョロキョロ

凛「はーい」

ことり「あとのみんなは何がやりたいの?」

海未「私は別に…」

真姫「私もとくには」

花陽「え、えーと…」

穂乃果「はい!海未ちゃんは新郎さん役がいい!」

ことり「だよねー」

海未「ち、ちょっと」

ことり「海未ちゃんは新郎役けってーい♪」

海未「…」

ことり「かよちゃんと真姫ちゃんは?」

真姫「だ、だから私は…」

花陽「…真姫ちゃんは、新郎さんの役がいいと思う…」

真姫「ヴェ!?」

花陽「真姫ちゃんは背が高くてカッコいいから、似合うと思うなーって」

真姫「ちょ、ちょっと花陽!」カァァ

ことり「いいね!」

真姫「じゃあ花嫁は花陽ね!かわいい花嫁ならウェディングドレスが似合うんじゃないかしら!」

花陽「えぇー!?」

花陽「そ、そんな、私は…」カァァ

にこ(ハナヨメはハナヨ…駄洒落か?)

ことり「じゃあ新郎が真姫ちゃんで新婦がかよちゃん、牧師さんが凛ちゃんで結婚式が出来るね!」

凛「にゃー!」

ことり「じゃーん!衣装も作ってきたんだよ!」

希「準備ええね」

海未「はじめからやる気だったんですか…」

ことり「えへへ」

穂乃果「じゃあ私たちは友人代表?」

ことり「衣装は全員分あるから、私たちも新郎新婦が出来るよ!」

穂乃果「ほんと!?さすがことりちゃん!」

海未「いつの間にそんなに大量に作ったのですか…」

穂乃果「じゃあ今度こそ私が海未ちゃんのお嫁さんに」

ことり「それはダメ!いくら穂乃果ちゃんでも海未ちゃんは渡さないよ」

穂乃果「やだー!海未ちゃんとずっと一緒にいるって決めたんだもん!穂乃果がお嫁さんなんだもん!」

にこ「こどもか!」

希「ウチとにこっちはマ○ドでワシワシする仲やからな」

絵里「私だって…私だって…えーと…」

絵里「にことの思い出が特にないじゃない!」ガーン

希「じゃあにこっちはウチのお嫁さんに決まりやね」グイッ

にこ「あ、ちょっと」

絵里「待ちなさい!まだ決まってないわよ!」

絵里「にこ、今から思い出作りにいくわよ!」ガシッ

にこ「へ?何、どこ行くの?」

希「えりち、ダメやよ。今から思い出作ったところでウチとにこっちの思い出には敵わんよ」

にこ「たしかに希とは付き合い長いかも」

絵里「きーっ!大事なのは過去じゃない、今よ!」

凛「今でしょ!」

絵里「さぁ、行くわよにこ!私たちの未来に向かって」グイッ

希「そうはいかんよ、にこっちと一緒に未来へ進むのはウチやからね!」グイグイ

にこ「イターイ!ひっぱらないで!」

絵里「生徒会室が今は空いてるわ、そこで決着をつけましょ」

希「ええよ、勝負は見えてると思うけどな」フッフッフ

にこ「ちょっとあんたたち!気持ちは嬉しいけどあたしの話を聞きなさいよ!」

凛「じゃあ凛たちは屋上で挙式にゃー」

真姫「」モジモジ

花陽「」モジモジ

穂乃果「二人とも衣装がよく似合ってるよ!」

ことり「凛ちゃんの牧師さんもね」

凛「えへへー」

凛「さぁ、早く行くよ!二人とも!」

花陽「きゃっ!」

真姫「ちょ、押さないでよ!」

凛「にゃんにゃんにゃー♪」

穂乃果「行っちゃったね」

ことり「結局私たち三人だけになっちゃった」

海未「あの、二人とも」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「はい」

穂乃果「私、ずっと海未ちゃんのことが好きだった」

海未「!?」

ことり「ほ、ホノカチャン!?」

穂乃果「一番最初に海未ちゃんと会ったときね、なんて可愛い子なんだろうって思ったんだ。それで友達になりたいなって」

穂乃果「最初はお友達になれて嬉しかったんだけど、自分の気持ちが分からなくなることがあったんだ。海未ちゃんが他の子と仲良くしてるところを見ると寂しくなったり、二人っきりでいるとドキドキしたり…」

穂乃果「それで今日、結婚式のことを考えてみて、やっと自分の気持ちに気づいたの」

穂乃果「私は海未ちゃんのことが好き。友達としてじゃなくて、一人の女の子として海未ちゃんが好き。ずっと前から…一目惚れだったんだよ」

海未「穂乃果…」

ことり「…」

穂乃果「だから海未ちゃん、私と付き合って!」

あら^~

海未「私も穂乃果のことが好きです」

海未「…よ、よろしくお願いします」

穂乃果「…ありがとう!」

ことり「あーあ、やっぱ穂乃果ちゃんには勝てなかったかぁ」

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「海未ちゃんを見つけたときの穂乃果ちゃんの目、あんなにキラキラしてたのは初めて見たもん」

ことり(そのうち海未ちゃんも穂乃果ちゃんのことが好きだってことに気づいたし、ずーっと相思相愛だったなら仕方ないよね…)

ことり「二人ともおめでとう、お幸せにね」

海未「はい…」ポロポロ

穂乃果「ありがとうことりちゃ…海未ちゃん!なんで泣いてるの!?」アタフタ

海未「いえ…嬉しかったから…」

海未「それに、私も前から…気づいたときには穂乃果のことが好きでしたから」

穂乃果「本当に?」

海未「ええ」

穂乃果「嬉しい!海未ちゃん大好きー!」ギュー

海未「私もです…」ギュー

穂乃果「ほら、涙を拭いて。海未ちゃんにはいつも笑っていてほしいよ」

海未「わ、私も…穂乃果には…笑顔でいてほしいですから…気をつけます」カァァ

穂乃果「もう、気をつけるだなんて海未ちゃんったら」

ことり「残念だったなぁ…」

ことり(でも二人とも大事なお友達だもん)

ことり(幸せになってくれるなら、きっぱり諦められる…かな)

海未「穂乃果、そういえば結婚式は?」

穂乃果「あ」

~アルパカ小屋前~

アルパカ「ペロペロ」

ことり「あはは、くすぐったーい」

ことり「ことりね、この子と結婚するんだー」

花陽「あれ?海未ちゃんが新郎さんじゃなかったっけ?」

海未「いろいろあって、ことりとアルパカの結婚式になったんですよ」

真姫「イミワカンナーイ」

海未「そちらはどうでした?」

まきぱな「え!?」

花陽「うーん、た、楽しかったよぉ///」

真姫「ま、まあまあだったわね///」

凛「でねーここでかよちんと真姫ちゃんがー…」

穂乃果「えぇー!キスしてるー!?」

真姫「ちょっと、アンタたち何見てるの!?」バッ

花陽「凛ちゃんのケータイ?」

穂乃果「あーん!まだ途中なのに!」

真姫「あなた、まさかさっきのやつ撮ってたんじゃ」

凛「なんのことかにゃー」

花陽「えぇー!?凛ちゃんそんな、酷いよー!」アセアセ

真姫「早く消しなさい!!」ゴゴゴ

凛「嫌にゃー」ピュー

真姫「こらー!」

海未「花陽と真姫が…き、キスを…」

花陽「あわわ…」

穂乃果「ねぇそういえば、凛ちゃんはどうして牧師さんをやろうと思ったの?」

穂乃果「新婦さんとかやりたくなかったの?」

凛「それはね、どこかで誰かが」

『俺は凛ちゃんと結婚するんだ!』

凛「って言ってた気がしたからだよ」

凛「もしかしたら、運命の赤い糸で繋がった、未来の旦那さんがいるかもしれないから、焦ることないにゃーって思ったにゃ」

穂乃果「そうだったんだ、身近な人なのかな?」

凛「分かんない。でもなんだか、いつも凛のことを見守ってくれてる気がするよ」

穂乃果「そうなの?なら早く会えるといいね」

凛「うん!」

海未「穂乃果、もう遅いですしそろそろ帰りましょう」

穂乃果「そうだね、みんな解散!」

真姫「花陽…」

花陽「うん」ギュッ

ことり「かよちゃんと真姫ちゃんが手をつないでる、ああいうの憧れるなぁ」

凛「ことりちゃんは凛と一緒に帰るにゃ」

ことり「あ、うん」

穂乃果「海未ちゃん、今日はいろいろありがとう」

海未「何を言ってるんですか、私の方こそ…ありがとうございます」

穂乃果「結婚式ごっこに付き合ってくれて、そのお陰で私は自分の気持ちが分かったんだよ」

海未「今まで怖くて自分の気持ちを伝えられなくて、穂乃果が告白してくれたから私も打ち明けられたんですよ」

穂乃果「じゃあお互い様だね」

海未「そうですね」

穂乃果「♪」

海未「あの、穂乃果」

穂乃果「ん、何?」

海未「えーと…花陽と真姫は…き、キスしてたらしいですね…」

穂乃果「あー、そうだったね」

穂乃果「まさかあの二人も付き合うとは思わなかったよー」

海未「そうですよね…」

海未「で…あの…」

穂乃果「…私たちも…キスしよっか」

海未「!?」

穂乃果「私もね、凛ちゃんの撮ったビデオを観て、海未ちゃんとキスしたいなって思ったんだ」

穂乃果「だから…」

海未「でも…心の準備が…」

穂乃果「大丈夫だよ、穂乃果がついてる…」

穂乃果「さぁ、目を閉じて」

海未「は、はい…」

穂乃果「」スッ


チュッ

穂乃果「ふわぁ」ドキドキ

海未「っ…」ドキドキ

穂乃果「えへ、なんかいいね///」

海未「そうですね///」

穂乃果「海未ちゃん、顔真っ赤だよ」

海未「ほ、穂乃果だって真っ赤ですよ」

穂乃果「えいっ」ギュッ

海未「ふわっ!」

穂乃果「」ギュー

海未「穂乃果!?ちょっと///」

穂乃果(恥ずかしくて海未ちゃんの顔がまともに見られないよ)

海未「はうぅ…」プシュー

穂乃果「海未ちゃんごめんね、私、緊張しちゃったから」

海未「いえ、穂乃果は悪くありませんよ。私こそ緊張していましたから」

穂乃果「なんかさっきも似たような話した気がする」

海未「そうでしたか?」

穂乃果「ねえ、今から家に来ない?」

海未「え!今からですか!?」

穂乃果「もっと海未ちゃんと一緒にいたいし」

海未「で、でも…」

穂乃果「おやつにほむまんがいっぱいあるよ」

海未「いや、そういう話では」グー

海未「///」

穂乃果「あはは、決まりだね」

海未「うぅ、今さらですが…緊張します」

穂乃果「大丈夫だよ、私がついてるから」

海未「穂乃果…」ウワメヅカイ

穂乃果「もう!」ギュー

海未「!?」カァァ

穂乃果(無理ー!海未ちゃん可愛過ぎだよー!)

穂乃果「よし、じゃあ行こっか」

海未「はい」

穂乃果「…あれ?何か忘れてるような…」

海未「?」

(・8・)

~生徒会室~

希「えりち、潔く諦めや」

絵里「そうはいかないわ!私のにこへの気持ちは本物よ!」

希「うちの気持ちも本物や、にこっちと過ごした時間の長さもな」ドヤァ

絵里「くっ…あなたに、にこは渡さないわよ!」

希「うちも渡す気はないよ」

にこ「あたしもう疲れたー!帰ってもいーい!?」



END

以上になります。
読んで下さったみなさん、ありがとうございました。
よいお年を!

まさか俺の想いが凛に届いていたとはな。
やはり運命はあるんだ。
ありがとう。乙。

いいほのうみ、まきぱなが見れた
えりにこのぞもいいな

乙乙!

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