P「まゆにセクハラする」 (23)
P「あんにゃろう、なにかと付き纏いやがって。性欲をもてあますっつーの」
P「アイドルでなければとっくに付き合ってるぞ」
P「というわけで腹いせにセクハラだ」
P「生殺しにされる俺の苦しみを思い知るが良い」
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~CGプロ事務所~
まゆ「おはようございます、Pさん、ちひろさん」
ちひろ「おはよう、まゆちゃん」
P「おはよう、まゆ。今日はレッスンの予定を変更して映画を見てもらうぞ」
まゆ「映画?」
P「うん、今度受けるオーディションの審査員に映画監督がくるらしい」
P「どんな映画を撮る人か知っておいて損はない……ということで、はいDVD」
まゆ「それは構いませんけど、事務所で今見るんですか? お仕事の邪魔になりません?」
ちひろ「大音量でなければ問題ありませんよ」
P「一応言っておくけど、つまらなくても飛ばしたらダメだぞ」
P「少なくとも監督にとっては、ちゃんと全てのシーンに意味があるんだから」
まゆ「はい、分かりました」
P(よし、疑っていないな。ただの映画と思うなよ……?)
~映画視聴中~
まゆ(オーソドックスな恋愛物のようですねぇ……)
『大好き……ん、くちゅ』
まゆ(わぁ、情熱的なキス……いつかまゆもPさんと……うふ)
『愛してるよ』
まゆ(えっ、いきなり服脱がせるの!?)
まゆ(あぁ、だんだんキスも激しく……)
まゆ(あっという間に二人共裸に……あわわ、一時停止!)ポチッ
まゆ(これもしかしてこのまま続けちゃうの!?)
まゆ「あ、あのッ、Pさん!」
P「どうしたー?」
まゆ「こ、これっ……え、ええ、えっちなシーンがっ!」
P「うん、そういう映画だからな」
まゆ「もしオーディションに受かったら、まゆもそういうシーンを……!?」
P「ないない。ただ、必要と判断すれば濡れ場も撮る監督ってことだよ」
P(そもそもオーディション自体、まゆに映画を見せるための嘘だけどな)
まゆ「そう、ですか……。これ、年齢制限無いんですか?」
P「R15だ。まゆは16歳だろ?」
まゆ「そ、そうですけど……小さい子が来たら」
P「来ないと思うけどなぁ、今頃皆レッスンのはずだし」
まゆ「持って帰って寮で見たらダメでしょうか!?」
P「今ここで見てもらうのが一番都合いいんだけどなぁ。紛失の心配とか無いし」
まゆ「あ、あぅ……」
P(おーおー、赤くなっちゃって)
P(普段の言動がアレなせいで忘れがちだが、まゆは恋に恋する年頃の女子高生)
P(恋愛映画はいろいろ見てるだろうが、こういった濡れ場は見たことがないようだ)
P(……まぁ、女子高生が皆そうではないんだろうけど)
P(少なくともまゆが、R15の濡れ場で顔を真っ赤にするほどウブなのはたしか)
P(目のやり場に困る感じ……たまんねぇな!)
P「ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、オーディションのためと思って。な?」
P(そんなオーディション無いんだけどな!)
まゆ「わ、分かりました……」
P(まゆはテレビの前に戻っていった)
ちひろ「鬼畜ですねぇ、Pさん」
P「なにがですか、ちひろさん」
ちひろ「しらばっくれますか……ま、良いでしょう。まゆちゃん意外とウブで可愛いですし」
ちひろ「私のあずかり知らない秘密のオーディションが、どこかにあるんでしょうね」
ちひろ「それとはまーったく関係ないんですけど、エナドリ飲みません? 10本くらい」
~~~~~
『あぁん、もっとぉ……』
まゆ(うう、恥ずかしい)///
まゆ(飛ばしたいけど、飛ばすなって言われたし……)
まゆ(いっそ、オーディション自体断れば……だめだめ、せっかくPさんが期待してくれてるのに)
まゆ(あ、違うシーンになった。良かったぁ)ホッ
まゆ(まゆは、Pさんの前であんな風にできるかしら……)
まゆ(……)
まゆ(ダメ、思い出しちゃ……目に焼き付いて…………あうぅ)
まゆ(もうえっちなシーンは終わったのに恥ずかしさが止まりません)///
~数十分後~
まゆ(そろそろ終わりそうですねぇ)
まゆ(ようやく落ち着いてきました……)
『抱いてちょうだぁい』
まゆ(えっ、また!? しかも今度は外で!)
まゆ(えーっ、えーっ!? これ本当にR15なんですかー!?)
まゆ(こ、これが、大人の恋愛……ゴクリ)///
~さらにしばらくして~
まゆ(お、終わったぁ……)ホッ
P「まゆ、終わった?」
まゆ「は、はい……ちょうど今」
P「俺も見たけど、結構えろかったよなぁ」
まゆ「そう……ですね。まゆにはちょっと刺激が強すぎて」
P「顔真っ赤だなぁ、あはは。そんなまゆ初めて見た。10年くらいしたら、まゆもこんな仕事してみるか?」
まゆ「む、無理です! ちょっと、今は、こんな、その、全く想像できないですっ」アセアセ
P「そんなに焦らなくても。ほんの冗談だって」
まゆ(たとえ相手がPさんでも、まゆは緊張せずあんな風にできるでしょうか)
まゆ(ちょっと不安になってきました……)
P(ウブなまゆ可愛い)
ガチャリ
P(アイツが来たか)
P(ジェスチャー? ……『あたしが来たことは黙っていて』?)
P(ふむ……背後だからまゆはまだ気づいていないようだ)
P(面白そうだから好きにやらせてみよう)
P「映画を見て、監督についてなにか感じることはあったか?」
まゆ「そうですねぇ……リアリティを求める方かもしれませんね」
まゆ「説明が少なかったですし、ああいうシーンを省略せず見せたり――」
愛海「おはようございます!!」ムニュ
まゆ「ひゃああっ!!」
P(GJ)
愛海「うひひ、まゆちゃんはガードが硬いから半分諦めてたけどついに、ついにー!」
まゆ「愛海ちゃんやめて……っ! Pさん、見てないで止めてください!」
愛海「念願のまゆっぱい! はーじーめーまーしーてー!」ムニムニ
まゆ「いやああ、やめてぇぇ!」
ドタバタ
まゆ「あっ、服の中に手を入れないで! Pさん、早く助けて下さい!」
愛海「ここかー、ここがええのんかー?」
まゆ「ちょ、ダメ……はぁんっ」ビクン
まゆ「や……あ、ふあぁ」///
まゆ「い、いいかげんに……しなさいっ!」
ゲンコツ!
愛海「ふぎゃっ!!」
まゆ「はぁっ……はぁっ……」
愛海「きゅぅ~」
まゆ「なんで助けてくれなかったんですかぁ!」ナミダメ
P「不器用だけど、愛海なりのコミュニケーションかと思うと目頭が熱く――」
まゆ「なってませんよね、ニヤニヤ笑ってましたよね?」
P「いやぁ、まゆの喘ぎ声がえろすぎて」
まゆ「喘いでませんっ!」///
P(愛海の登場は想定外だったが……素晴らしいセクハラだった)
P(今後は師匠と呼ばせてもらいます)
~満員電車内~
まゆ(この時間はこんなに混むんですねぇ……もう少し事務所にいれば良かったかな)
まゆ(でもPさんは営業に出ちゃったし)
まゆ(今日はいろいろあったから、おとなしく寮に戻りましょうか)
サワッ
まゆ(――!?)
サワサワッ
まゆ(偶然当たったんじゃない……! 痴漢……っ)
まゆ(や、やだ、お尻を撫でまわして……)
まゆ(振り払いたいのに、身体が固まって動かない……)
まゆ(こ、怖いっ)
まゆ(次の駅まであと……2分位? なんとか我慢して降りないとっ)
ナデナデ ナデナデ
まゆ(もうやめてぇ……まゆのお尻、Pさんだって触ったこと無いのに)
スススッ
まゆ(スカートの中はダメェ~~っ)///
痴漢「ハァハァ」
まゆ(うう、硬いもの当たってる……これってやっぱり)
まゆ(いやぁ……誰か助けて…………Pさぁん)
ヒラク ドアニ ゴチュウイクダサイ
プシュー
まゆ(お、降ります……っ)
まゆ(怖くて、声出ない……! 早く降りないとっ。今逃げなかったら、もう……!)
ダァ シェァリァス
まゆ(何とか降りれた、怖かったぁ……)
まゆ(ちゃんと抵抗した方が良いらしいけど、とても……)
痴漢「違う、痴漢じゃありません!」
男「嘘をつくな、しっかり見たぞ!」
まゆ(この声……?)
痴漢「誤解なんですよ!」
まゆ「Pさん……」
痴漢P「まゆ、助けて!」
まゆ(知らないふりして帰ろうかしら)ゲンメツ
~~~~~
P「ようやく痴漢じゃないと分かってもらえたなぁ」
まゆ「いえ、誰がどう見ても痴漢ですよ……」ムスッ
まゆ「知り合いだから警察沙汰にしないで、とまゆがフォローしなかったら今頃絶対留置所です」
P「尻だけに。なんてな、ははは」
まゆ「何考えてるんですか、全く……」プンプン
P「まゆが可愛すぎて我慢できなかったんだよ」
まゆ「えっ……」
P「正直付き合えるものなら今すぐ付き合いたいくらい」
P「でもまゆはアイドルだから、恋愛スキャンダルはNGだろ」
P「それで……ちょっとしたストレス発散を」
まゆ「お、お話は分かりましたけど、こういうことはもうやめてくださいね」///
まゆ「とっても恥ずかしかったんですから」プクー
P「はい、ごめんなさい」
P(むくれるまゆ可愛い)
まゆ「……二度とこんなことしないように、Pさんは正式にまゆとお付き合いしてください」
P「いやいや、アイドルに恋愛はNGだって」
まゆ「知りません。付き合えるものなら付き合いたいんですよね?」
まゆ「堂々とお付き合いできる方法をなにか考えてください。イタズラの罰です」
P「無茶ぶりだよ……勘弁してくれ」
まゆ「Pさんに辱められたと皆に……」
P「やめてください、死んでしまいます」
まゆ「じゃあ、良い方法を考えてくださいね」ニコッ
……その後、開きなおって交際を公表し恋するアイドルとしてアピールしたら、
男性ファンは少し減ったがそれ以上に女性からの応援が増えた。
数名のアイドルはその手があったか、と悔し涙を流したらしい。
でもこれ、万が一別れたらやっぱりスキャンダルだよな……
ひょっとして、ある意味詰んでる?
以上で終了
まゆはセクハラしたくなるくらい好きです
おつにゃん
おつ
おつままゆかわいい
いいSSだった、かけ値なしに
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