春香「プロデューサーさん、鷹の爪ですよ、鷹の爪!」(91)

いち

―――

P「うーん今日も平和だ」

ガチャ!

春香「プロデューサーさん大変です!」

P「どうした春香!?」

春香「じ、事務所の郵便受けに手紙が入ってたんで見てみたら……」

P「ん?えーなになに?」


前略、765プロダクションのみなさん。

島根はもうすっかり夏めいて、セミの大群が死ぬ前の一瞬の青春を今正に謳歌している最中です。

さて、本日765プロダクション様にこうしてお手紙を書くに至ったのには、深い理由があります。

というのも、私たち「秘密結社 鷹の爪団」は―――



P「な……」

P「なんなんだこれはー!?」

いちって何

P「世界征服のためにアイドルが必要だから、そちらで研修を行いたい……って……」

春香「ど、どこまで本気なんですかね、これ……?」

P「いやいやいやいや……鷹の爪団は知ってるけど、本当に彼らからの手紙なのか?」

春香「知ってるんですか?」

P「ああ、結構有名だよ」

春香「秘密結社なのに……」

P「……まあそこらへんの、新興ベンチャー企業みたいなもんだな」

P「何か話題になるとしたら、世界征服とはまったく関係ないことでばっかりだから」

春香「ふぅ~ん、そうなんですか」

春香「……この手紙、どうします?」

P「うーん……イタズラだと思うけど、本当に来られたら困るしなぁ……」

P「……」


―――

総統「吉田君、吉田くぅ~ん!」

吉田「うぅ~んムニャムニャ……」

総統「また寝ておるのか吉田君!いい加減昼寝を止めないか!」

吉田「うぅ~ん、アナタのために歌うことが、こんなにも辛いことだなんて」

総統「またその夢を見ておるのか!他の夢も見たまえ!」

総統「コラ吉田くん!」

吉田「ムニャ…なんですか総統、夜中に甘いものを食べさせないって約束したじゃないですか」

総統「また寝ぼけておるのか。今は世界征服の勤務中だぞ!」

総統「それで吉田君、アイドルを使った世界征服のプランとやら、進んでいるのかね?」

吉田「え?あー、大丈夫ですよ総統!」

吉田「相手方に手紙も送りましたし、首尾はバッチリです!」

総統「手紙?吉田君、ところでアイドルを使ってどう世界征服しようと言うのかね」

吉田「あれ、総統にはまだ伝えてませんでしたか?」

総統「何も聞いとらんぞ。君が一人ではりきってたんじゃないか」

吉田「あれそうでしたか、すみません」

総統「いいからさっさと教えたまえ」

支援

吉田「はい。まず総統、総統はなにか、最近のアイドルをご存知ですか?」

総統「最近の?うーん……なんとか48とかが出とるのは知っておるが……」

吉田「あちゃーそのレベルですか。じゃあ昔のアイドルとか」

総統「昔、昔といったら松田聖子ちゃんとかかのう」

吉田「総統はその世代なんですね」

総統「まあそうなるかのぉ」

吉田「総統、アイドルっていうのは、テレビにばんばん出て、お金がじゃんじゃんもらえるすごい仕事なんです」

総統「そりゃあそうじゃろう」

吉田「それにアイドルの人が言ったことややったことが、世間の人たちにそのまま影響を及ぼすことも多々あります」

総統「うむ、ワシも何度か見てきたなぁ」

吉田「そこでですよ!我が鷹の爪団からアイドルを誕生させれば、世界征服に大きく前進できるんです!」

総統「おぉ!?な、なんでじゃ?」

吉田「売れっ子アイドルに『鷹の爪団よろしくー』とか宣伝させれば、それだけでお金がガッポガッポです!」

総統「おぉー!!」

何か安心した

吉田「しかも『鷹の爪団の世界征服に協力してねー』とか言わせれば、協力者もたくさん確保できます!」

総統「そ、そうかそうか!」

吉田「はい。だからアイドルを出して、我が鷹の爪団を大きくすることが必要なんですよ!」

総統「よ、吉田くぅーん!なんてナイスなアイデアなんじゃ!目が覚めるような思いだわい」

吉田「つきましては、まず手ごろな新人アイドルを我が組織に引き入れるのが手っ取り早いかと」

総統「どうするつもりなんじゃ?」

吉田「そこで手紙です。765プロダクションという芸能事務所があったので、そこに送りました」

吉田「将来有望な新人を組織に引き入れるためにも、見学をお願いしたのです」

総統「ほうほう。で、その765プロダクションにはどういうアイドルがおるんじゃ?」

吉田「事務所に直接聞くわけにもいかなかったので、こっちで色々調べてみました」

総統「早く教えてくれんか」

吉田「えーとですね、まずは『天海春香』ですね」

吉田「この赤いリボンが特徴の女の子です」

特徴がリボン…

脳内再生余裕

総統「ほほう、中々可愛らしいではないか」

吉田「そうですね。でもリボン以外に特徴が無い、平凡なアイドルだと資料に載ってます」

吉田「しかもよく転ぶし、平凡だし、挙動があざといし、平凡だし、平凡なアイドルだそうです」

総統「な、なんじゃそりゃあ!?いくらなんでも悪く言いすぎじゃないのか?」

吉田「まあネットの書き込みを元にした資料ですからねー」

総統「ネットの書き込みなんて当てにしちゃいかん!」

総統「あんなものは誰でも好き勝手言い放題じゃからな!」

吉田「でも調べる時間もなかったししょうがないんですよー」

総統「にしてもだなぁ……も、もうちょっと良い所を書いてあげてもいいじゃろう」

吉田「えーと…あ、ありました」

吉田「あざとい所が可愛い、いやむしろあざとくない、平凡なのが可愛い」

吉田「女の子女の子してて可愛い、歌がヘタウマなのが可愛い、わた、春香さん大好き!」

吉田「だそうです」

総統「うーむ、ネットとは言え、素直に褒めてあげられんのか……」

吉田「島根県みたいなアイドルですね」

自分でも意外だが吉田くんや総裁の声が驚くほど脳内再生されてる

黒井「デラックスファイター!?貴様どこから!?」

DXファイター「玄関からだ」

総統「いや、しかしまあ……女の子女の子してて可愛い、とはよく言ったものじゃないか」

総統「女の子らしさを忘れない、普遍的な可愛さ、ということじゃな」

吉田「そうなんですか?」

総統「うむ!普遍的なのは良い事じゃ。彼女なら世界征服後も変わらずにアイドルを続けてくれることじゃろう」

吉田「……あ、まだ資料がありました」

総統「なんじゃ?」

吉田「時折ものすごくドス黒く見えるのが逆に可愛い、踏んで欲しい、足を舐めたい」

吉田「閣下!閣下!愛してます閣下!」

吉田「だそうです」

総統「ふむぅううぅ!?か、彼女のどこにそんな要素があると言うんじゃ!?」

吉田「一部のファンの間では、女王様のように扱われているみたいですね」

総統「ふ、踏んで欲しいって……こんなに可愛らしいのに、そんな一面があるのかのう」

吉田「でも総統、あくまでネットの意見ですよ?」

総統「そ、そうじゃなぁ……しかし火の無い所に煙は立たぬと言うし……」

吉田「それはそれでいいじゃないですか、だって秘密結社のアイドルですよ?」

総統「そ、それもそうじゃな……」

総統「しかし女の子らしいアイドルなのか、女王様なのか……キャラがいまいち定まらんな」

吉田「まあ芸能界なんてそんなものですよ総統!」

総統「うぅむ……我が組織に引き入れるかどうかは別として……彼女には頑張ってもらいたいな」

吉田「CD聞きます?資料になると思ってTSUTAYAから借りてきました」

総統「じゃ、じゃあ後で聞かせてもらうかの……」

吉田「でもヘタウマらしいですからねー」

総統「まあヘタウマにはヘタウマの良さがあるもんじゃよ」

総統「……で、吉田君。他のアイドルについてはどうなのかね?」

吉田「他のアイドルですか?」

吉田「じゃあ次は『如月千早』についてお教えしましょう」

総統「如月……どんな娘なんじゃ?」

支援

I Want

吉田「ルックスはこんな感じです。事務所の宣材写真ですけどね」

総統「この娘も可愛いじゃないか。ちょっと笑顔に慣れていないようじゃが、それはそれでいいじゃないか」

吉田「で、こちらが全身がわかる写真資料です」

総統「よ、吉田くん!なんで全身が写っておる資料がこんなに多いんじゃ!?」

吉田「なんかググッてみたらやけに集まったんで」

総統「しかも水着写真まであるじゃないか!こんな写真が近所に見つかったらあらぬ誤解を受けるぞ!?」

吉田「大丈夫ですよ!水着のわりにはそんなにえっちじゃありません!」

総統「コラぁー!それはワシも薄々気付いておったが、思ってても口にしちゃいかん!」

吉田「で、例によってネットの資料なんですが」

総統「ふむぅうぅ……既に嫌な予感がプンプンしておるぞ!」

吉田「歌がうまくて素敵、まさに歌姫、クールビューティ、ストイックなところが憧れる」

総統「お、おうおう……予想に反して良い意見ばかりじゃな」

吉田「スレンダーな体つきが逆にアリ、ていうか貧乳、壁、バキュラ、前と後ろの区別がつかない」

総統「コラァー!!吉田君コラァー!!ていうかネットこらぁー!!」

吉田「ボクに怒られても困りますよ総統」

総統「よ、吉田君もせめて読まずに止めておかんか……」

総統「さっきの水着の写真も……よく見たら凄く不服そうな顔をしておるではないか」

吉田「ほんとですね」

総統「歌がうまいらしいの……きっと本人はこういうグラビア活動はしたくないんじゃろう」

吉田「アイドルなのに仕事を選り好みするなんて贅沢ですね!」

総統「ぐむ、ま、まあそうとも言うが……」

吉田「総統いいんですか?この娘多分、世界征服の手伝いなんかしたくないとか言い出しますよ」

総統「わ、ワシもそんな気がしておるんじゃ。ちょっとこの娘は後回しかのぅ……」

総統「しかし歌姫とまで言われるならば、その歌声で鷹の爪団のテーマソングでも歌ってくれれば……」

吉田「多分イヤがりますって。貧乳の人は了見が狭いって聞いたことあります!」

総統「コラァー!」

吉田「じゃ次は『星井美希』について見て行きますか」

総統「人の話を聞かんか吉田君!」

脳内再生されすぎて怖い

鷹の爪は無駄に面白いんだよな

博士はよ

吉田「星井美希、中学生らしいですが、金髪でこんなに派手です!」

総統「おお本当じゃ。見た目のインパクトは十分じゃな」

吉田「さらにこのわがままボディーも!」

総統「こ、この娘にも全身写真の資料があるのか……」

総統「確かに……ちゅ、中学生とは思えん発達具合じゃな……」

吉田「ですよね。えっちな本とかに出てそうです。ていうかえっちしてそうです」

総統「吉田君、言って良いことと悪いことがあるぞ?」

吉田「すいません僕のあふれ出るリビドーが止められなくなって」

総統「まあいい、ネットの意見を聞こうじゃないか」

総統「……えっちなのは除いてな?」

吉田「わかりました」

吉田「いつもやる気なさそう、でもキリッとするとカッコいい、大胆な発言が面白い」

吉田「ゆとり教育が生んだ悲しい犠牲者、喋り方がイラっとくる、あはっ☆、とにかくえっちなことしたい」

総統「そういうのは止めんかと言ったじゃろう!」

SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
センチメンタルグラフティ2
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
初恋ばれんたいん スペシャル
ファーランド サーガ1、2
MinDeaD BlooD 4
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

絶望的に痩せ細る赤ちゃん()ゑ

吉田「こんな感じです総統!」

総統「ふむうぅうぅ、ゆとり教育がどうたら…ってのが気がかりじゃなぁ」

吉田「なんでも、事務所で一番頭が悪いそうです!」

総統「そ、そうなのか!?」

吉田「もう救いようのないバカだそうです」

総統「そこまで言わんでもいいじゃろう、吉田君までネットに毒されてきておるぞ」

吉田「逝ってよし、マターリいこうよ」

総統「毒されるにしても古すぎやしないか!?」

吉田「あと事務所で一番天才肌だとも言われてるみたいですね」

総統「うーむ、天才と何とかは紙一重と言うが……」

吉田「この娘はどうしますか?」

総統「扱いづらそうじゃなぁ……しかし大成したときに引き入れなかったのを後悔したくないし……」

吉田「僕的には、えっちなので是非事務所に来てほしいです!事務所でえっちなことしてほしいです」

総統「吉田君はえっちなことに夢を見すぎじゃ!この娘は保留、保留じゃからな!」

吉田「えぇー!?」

既婚者だもんな、総統は

吉田「まったく総統ってば……次は『高槻やよい』です」

吉田「この、見るからに貧乏そうで幸薄そうな娘が高槻やよいちゃんですね」

総統「吉田君の口の悪さが留まることを知らんな……しばらくパソコンを取り上げなければ」

総統「しかしまぁ、この娘はとても幼そうじゃないか」

総統「こんな歳でアイドルなんて大変じゃのぉ」

吉田「なんでも実家が貧乏なんで、家計を助けるためにアイドル活動しているそうです」

総統「ふむぅううぅ!?とてつもないシンパシーを感じるぞ吉田君!?」

吉田「そうですか?」

総統「こ、この娘について何か知っていることはあるのかね?」

吉田「定番のネットの資料によりますと」

吉田「やよいマジ天使、健気可愛い、嫁に来てくれ、ていうか養いたい」

吉田「貧乏可愛い、舌ったらずなのが可愛い、うっうー!、ハイターッチ!、べろちょろ、むしろカスミの方が」

吉田「ということです」

総統「な、なんだなんだ!?後半わけがわからなかったぞ!?」

吉田「どこらへんがですか?」

総統「まず『うっうー!』ってなんじゃ?掛け声なのか?」

吉田「どうやらそうみたいですね。嬉しいときやテンション上がったときによく叫んでいるそうです」

総統「じゃ、じゃあハイタッチっていうのは」

吉田「気合を入れるためにハイタッチを欠かさないそうです」

総統「なるほど……べろちょろって何じゃ?」

吉田「この、首からぶらさげてるきったねーカエルの財布のことみたいです」

総統「汚いとか言うな!貧しい中で財布も手作りでやりくりして頑張っておるんじゃろう!」

吉田「で、カスミっていうのは妹のことみたいです」

総統「ふむぅううぅ!?この娘も十分幼いのに、その妹の方が良いというヤツがおるのか!?」

吉田「人の性癖は十人十色ですからねー。僕は引きますけど」

総統「ワシも正直ドン引きじゃよ。この娘をそういう目で見るのがまず無理じゃな」

吉田「じゃあどういう目で見てるんです?」

総統「娘……いや、孫娘……かのぅ」

はよ

>吉田「この、首からぶらさげてるきったねーカエルの財布のことみたいです」

ワロタ。読んでると声が聞こえるわ。上手い。

吉田「なーんだ、総統も特殊な性癖の持ち主だったんじゃないですか」

総統「え!?そういうつもりで言ったんじゃないぞ!?」

総統「しかし……この娘は有望そうだが、なるべく鷹の爪団とは関わらせたくないのぉ」

吉田「どうしてですか?」

総統「なんか、こう……世界征服を手伝わせるのを考えると、良心が痛むんじゃよ」

吉田「いいじゃないですか。総統の世界征服は、こういう娘が笑えるような世界にするためのものじゃないですか」

総統「それはそうなんじゃが……言っても秘密結社じゃからなぁ」

総統「ご近所の目もあるし、この娘にはまっとうな道を歩んで欲しいんじゃよ」

吉田「まっとうに貧乏に生きろ、ってことですね」

総統「ちがぁ~う!アイドルとして普通にお金持ちになって欲しいの!」

吉田「じゃあしょうがないですねー……じゃ、次は『萩原雪歩』です」

総統「ほほう、透明感があっていいじゃないか」

吉田「そういう意見が多かったです。あとはコンプレックスが多いとか」

総統「コンプレックス?どんなじゃ?」

吉田「自分に自信が無い、ひんそーでちんちくりん、犬が苦手、ゴミ虫、クズ、ウジ」

総統「ストップストーップ!ストップじゃ吉田君!」

吉田「えー?ここからが面白いところなのにー!」

総統「ちっとも面白くない!なんじゃその悪口のオンパレードは!」

吉田「でも本人が実際に言ったことのある言葉ばっかりらしいですよ?」

総統「ふむぅうぅ……相当ネガティブな娘のようじゃな」

吉田「でも組織に引き入れるのは簡単かもしれませんね」

総統「そうかのぅ?」

吉田「自分に自信が無くて押しに弱そうですから、強引に薦めれば入ってくれそうですよ」

総統「しかしそんな手段で入れたところで、真面目に活動してくれんだろう」

吉田「大丈夫です!ネガティブではあるみたいなんですけど、根性もある娘らしいんで」

吉田「仕事をあげれば、きっと全力で頑張ってくれますよ」

総統「うーむ、そんなに上手く行くかのぅ……」

吉田「あとは掘削作業も得意だそうです」

総統「アイドルが掘削作業!?」

これほどまで脳内再生が余裕なSSなんてあったのだろうか

吉田「なんでも、ビルを垂直に掘った経験もあるそうです」

総統「そ、それは中々すごいじゃないか。しかしこんなに華奢な身体つきでのぅ……」

吉田「スコップを常に持ち歩いていて、落ち込んだら穴を掘って埋まるそうです」

総統「な、なんじゃそれは!?穴掘って埋まるアイドルなんて聞いたことないぞ!?」

吉田「総統、芸能界で生き残るのには、それくらい濃い個性が必要なんじゃないですか」

総統「し、しかし本人はどうなんじゃろうか。穴掘りアイドルだなんて……」

吉田「でも彼女がいれば、敵のアジトに潜入しやすくなりますよ!」

総裁「アイドルを戦闘要員として考えるんじゃない!」

吉田「えーと、あ!あと彼女、男性恐怖症みたいです」

総統「な、なにー!?男性恐怖症!?」

総統「そ、それを早く言わんか!」

吉田「なんでです?」

総統「鷹の爪団には男性しかおらん!彼女が入ってくれるはずないじゃないか!」

吉田「大丈夫ですよ、僕が女装しますから」

総統「君の女装で今まで何とかなったことがあったかね!?」

総統「まったくもう……この娘は無理だろう。次だ次!」

吉田「ちぇっ、せっかく女装スキルが活かされると思ったのに……」

総統「君のはただの女装癖だ。スキルでもなんでもない」

吉田「次は『双海亜美・双海真美』です」

総統「なんじゃ双子か?」

吉田「そうみたいです。三つ子とか四つ子とかじゃなくて残念でしたね」

総統「そんなことで残念に思わんよ。大家族の取材クルーじゃないんだから」

総統「で、どんな娘たちなんじゃ?」

吉田「一言で言えばいたずらっ子、みたいですね。あと事務所では最年少の中一です」

総統「ふむいたずらっ子の中学生……」

吉田「あれ総統、興奮してきましたか?」

総統「今の話のどこにそんな要素があったんだね!?」

総統「で、他に情報はないのかね?」

吉田「双海亜美の方は、竜宮小町というグループに所属しています」

総統「ふむ竜宮小町」

吉田「双海真美の方はのけ者にされて、入れなかったみたいです」

総統「よよよ吉田君、もうちょっと言い方ってものがあるじゃろう」

吉田「人気で言えば、竜宮自体が人気グループなんで、双海亜美の方が上みたいですね」

吉田「逆に双海真美は、不憫に思ったネットの人たちの間では亜美よりも人気です」

吉田「まあ同情票ってとこですかね」

総統「ふむぅううぅ、そこまで生々しい人気の実態は知りたくなかったわい!」

吉田「総統的にはどっちを引き入れたいですか?」

総統「ワシ的にも何も……双海亜美の方はグループがあるから無理じゃろう」

総統「入れるとしたら双海真美のほうじゃないかね」

吉田「いえいえ総統、グループから一人じゃなくて、いっそのことグループごと引き抜くのはどうです?」

総統「お、おぉ!その手があったか!」

支援

なんだこの脳内再生の精度は…

総統「では竜宮小町そのものを引き抜くということじゃな?」

吉田「そうですねー」

総統「他にどんなメンバーがおるんじゃ?」

吉田「まずこちらの『水瀬伊織』」

総統「ふむ、気の強そうな小娘じゃが、非常に可愛らしいのぉ」

吉田「で、こっちが『三浦あずさ』です」

総統「おぉ、大人っぽくて美しいではないか」

吉田「ですよね。僕もこの人が一番えっちだと思います」

総統「吉田君は性欲の権化かね、一度煩悩を捨てるんだ」

総統「ふーむ、この3人で竜宮小町なのか」

吉田「水瀬伊織は大企業のお嬢様で、総統の言った通り気の強い性格みたいです」

吉田「お嬢様だから、鷹の爪団に入団させれば、経済的にも助かります!」

総統「ふむぅううぅ、確かに素晴らしいが……新人に台所事情を任せてもいいものだろうか……」

吉田「あとすっごいワガママで、言うこと聞かないと蹴られたりするらしいです」

総統「うーむ、まるでどこかの正義の味方のようじゃな……」

誤爆?

脳内再生脳内再生うっさいな
気持ち悪い

総統「この娘も扱いに困りそうじゃが……そうか大企業の……」

吉田「あと彼女は実家の力無しで芸能界で成功したいそうです」

総統「なんじゃとぉー!?じゃあ彼女の家が金持ちでも関係ないではないか!」

吉田「そういうもんですか?」

総統「そりゃそうじゃろう!親に頼らずにアイドルをやっている娘が、秘密結社入って急に親に頼りだすかね!?」

吉田「僕はどんな時でも総統に頼りまくりますよ!」

総統「それもやめてくれ、身が持たん!……じゃなくて彼女の話じゃろう!」

総統「ふむぅううぅ、人気は取れそうじゃが……これ以上扱いづらいのが増えるとなると……」

吉田「でも総統、この三浦あずささんはいいんじゃないですか?」

吉田「ネットでもおっとりしている優しいおねーさん、天然、癒し系って言われてます!」

総統「ほぉお、そうか、癒し系か……」

総統「最近とんと癒されることがなくなったからのぅ、癒し系というのもいいかもしれんの」

吉田「僕のあのおっぱいで癒されたいです!えっちなことも

総統「吉田君はいいからさっさと煩悩を山にでも捨ててきたまえ!」

デラックスボンバー

吉田「総統、僕さっき間違えて『僕のおっぱい』って言っちゃいました」

総統「言い間違えをわざわざ報告せんでいい!それにニュアンスで言いたいことはわかるわい!」

吉田「で、どうですか総統?三浦あずささんいいんじゃないですか?」

総統「ふーむ、彼女は確かに魅力的だが……他に情報はないのかね?」

吉田「あずささんのですか?えーと、方向音痴でよく道に迷うそうです」

総統「むむむ、それはちょっと困るな」

吉田「でも関係ないですよ。僕たちこのアパートからほとんど出ないじゃないですか」

総統「さらりと傷つくようなことを言わんでくれ吉田君。活動資金が足りないのがそもそもの原因なんじゃ」

吉田「だから人気アイドルグループの竜宮小町を引き抜けばいいんですよ」

吉田「もともと人気だから、鷹の爪団が一から育てる手間もないですし」

吉田「世界征服するのにはうってつけのアイドルじゃないですか!」

総統「ふむぅううぅ、た、確かにそうじゃのぅ……」

総統「うーむ、三浦あずさはいいとして、この水瀬伊織と双海亜美が……」

総統「ワガママ娘といたずらっ子か、不安でしょうがないのぉ……」

そもそも引き抜きのための金があるのかね

吉田「じゃあいっそのこと、竜宮の担当プロデューサーも引き抜きますか?」

総統「プロデューサー?」

吉田「竜宮の担当になってる、『秋月律子』って人も元はアイドルだったんです」

吉田「しかも事務所で事務の仕事をやってたらしいんで、我が鷹の爪団の台所事情も完璧ですよ!」

総統「秋月律子…どんな娘なのかね吉田君?」

吉田「資料によると、メガネだそうです」

総統「だそうです、って他にも何かあるじゃろう?」

吉田「いえ、以上です」

総統「なんじゃそれは!?アイドルのプロデューサーで事務の仕事やっててメガネって」

総統「それしか情報がないではないか!」

吉田「仕方ないんですよぉ、アイドル期間も短かったみたいだし、裏方だから情報も出てこないし」

総統「そ、それにしたってねぇ……」

吉田「あ、もう一つだけ情報がありました」

総統「なんだね?」

吉田「リッチャンハ、カワイイデスヨ」

総統「え、いや、急に何言い出すんだね吉田君」

吉田「いえ、そう書いてあるんです」

総統「書いてあるって…資料を調達したのは吉田君だろう」

吉田「そのはずなんですけど……僕はこんな資料プリントアウトした覚えはないですよ」

総統「無いと言われても実際にそこにあるじゃないか」


博士「アア、ソレ俺ガ書イタヤツダヨ」

総統「!?は、博士!?」

吉田「博士が資料に付け足したんですか?」

博士「アアソウダヨ。俺ハアイドル時代カラノファンダッタカラナ、リッチャンハカワイインダヨ、コノヤロー」

総統「おぉ、博士なら何か知ってそうじゃな。他に彼女の情報はないのかね?」

博士「リッチャンノ情報ガ欲シイノカヨ?言ットクケド、リッチャンニ『海老』ッテ言ッタヤツハ俺ノ餌にニナルカラナ」

総統「海老って……」

博士「ア?何カ言ッタカ、テメーコノヤロー!」

総統「いいいやいやいや!ワシは何も言っとらんぞ!?」

吉田「(熱狂的なファンって扱いに困りますよね)」

総統「(そ、そうじゃなぁ……今はそっとしといた方が良さそうじゃな)」

博士「アアナンダ?聞キタイコトネーノカヨ、ッタクコノヤロー」

総統「あ、あとでじっくり聞かせてもらうとするかのぉ……」

博士「ッタクヨォ、オラオラッ、オラオラッ、シャーオラッ」


吉田「……で、どうしますか総統?」

総統「……ちょっと休ませてくれんか吉田君」


…to be continued

やっと真か

―――

吉田「もう休んだんじゃないですか総統?」

総統「あーもう急かさんでくれ吉田君、ちゃんと話を聞くから」

吉田「竜宮は一旦置いといて、別のアイドルについて見て行きましょう」

総統「そうじゃな、彼女たちも魅力的だが他にも逸材がおるやもしれんからな」

吉田「次に紹介するのはこちら!」

総統「通販番組みたいになっとるぞ吉田君」

吉田「この『菊地真』です」

総統「ボーイッシュで爽やかな感じじゃな」

吉田「ええ、男みたいですよね」

総統「わざわざボーイッシュと言ってあげたんだから、棘の有る言い方に言い直さんでいい」

吉田「そしてこの菊地真ですが、運動神経抜群でダンスが得意だそうです」

総統「なるほど頼りになりそうじゃな」

吉田「あとは女の子に人気だそうです。ムカつきますよね、僕たちはモテないのに」

総統「張り合ってどうする!」

しえ

総統「しかししょうがないではないか、私たちよりもよっぽどハンサムで女の子に人気があるのも頷ける」

総統「……そうだ、それこそ女性人気を獲得して、鷹の爪団を盛り立てるのはどうじゃろうか?」

吉田「それもいいんですけど、やっぱり戦闘主任の僕としては立派な戦闘団員に育てたいですね」

総統「アイドルとして引き抜くって言っておるだろうが!」

吉田「でも総統、戦う姿を見て、それでファンになる人もいるんじゃないですか?こういうタイプは特に」

総統「ふむぅううぅ、急にそれっぽいこと言い出しおってからに……」

総統「まあ本人にその気があれば前向きに考えるのもいいかもしれんのぉ」

吉田「そうですよね。もうそろそろフィリップも用済みに近いですし」

フィリップ「!」

総統「そうじゃな。菊地真が入ればフィリップは用済みじゃろうな」

フィリップ「!?」

総統「ダメなヤツは何をやってもダメ!女の子にもモテないような半分幽霊は居ないほうがマシなのかもなぁ!」

フィリップ「…………Oh……」グスッ

吉田「次はこの娘です『我那覇響』ですね」

総統「元気そうでいいではないか」

吉田「でも正直言って、僕はこの娘を引き入れるのは賛成できません」

総統「何でじゃ?」

吉田「ネットで調べてみたら、『くさそう』って意見ばっかりだったんです」

総統「な、なにぃ~!?くさそうじゃとぉ!?」

吉田「しかも『友達いなさそう』とか『くさそう』とか『くさい』とか、そんなのばっかりでした」

総統「いい、い、いくらなんでも酷すぎるじゃろう!可哀想だとは思わんのかね!?」

吉田「僕に言われても困りますって、ネットの意見なんですから」

総統「でも吉田君だって真に受けてるじゃないか!」

吉田「いやぁ、僕はニオイにはウルサイ男なんですよぉ~?」

吉田「いくら可愛くても臭いのはちょっとアレですよねー」

総統「だからネットの信憑性もない話に振り回されるんじゃない!」

総統「この娘がそれを聞いたらどれだけ悲しむかわかっているのかね!?」

ホンマ総統ええお人ですわ…

この吉田のうざさ・・・
本物そっくりだな・・・

吉田「じゃあ総統はこの娘を引き入れたいんですか?」

総統「そうじゃなあ、ニオイ云々は置いておいて、他に情報は無いのかね」

吉田「そうですねー、沖縄育ちで、動物をいっぱい飼っているそうです」

総統「ふむ動物……」

博士「動物?怪人製造機ニカケテ怪人にシチマウカァ?オラッオラッ」

総統「いや、それは一番やっちゃいけないことなのではないか博士……」

吉田「沖縄って島根よりも暑いんですよね~」

総統「南国育ち、いいではないか。彼女の何を悪く言う部分があるのだね」

吉田「まあニオイはどうしようもないですもんね」

総統「いいから止めんか!彼女だけでなく色んな人が傷つくじゃないか!」

総統「もう彼女に関してニオイの話禁止!禁止じゃ!」

総統「まったくもう……」

吉田「じゃあ次に行きますか?」

総統「お、まだおったのか?」

いつまで響=くさそうで引っ張るのか(憤慨)

吉田「次で最後ですね、『四条貴音』です」

総統「スゴイのぉ、銀髪とは珍しい」

吉田「彼女は調べてみてもミステリアスな部分が多くて掴みどころが無かったですね」

吉田「唯一わかったのは、ラーメンが好きだということです」

総統「ラーメンか、庶民的でいいではないか」

吉田「二十郎のラーメンが大好物だということです」

総統「……二十郎?二十郎ってどんな店なんじゃ?」

吉田「えーとですね、コッテリしたスープと極太の麺、それに大量の野菜やチャーシューが特徴です」

吉田「作り方や食べ方にも作法があるみたいで、食べるのが遅いとロット乱しとして罰を受けるみたいです」

吉田「それから注文にも作法があって、野菜を多く入れたい場合はヤサイマシ、もっと多くしたい場合はマシマシと

総統「ちょ、吉田君ストップ、ストップじゃ!」

吉田「どうしたんですか総統、二十郎で初めてバトルを受けたみたいな顔して」

総統「な、なんで四条貴音以上に二十郎のことをそんなに調べているんだね!」

吉田「さっきも言ったじゃないですか、大して有力な情報が手に入らなかったんですよ」

総統「だからって二十郎のことをそんなに調べたのかね!?」

吉田「はい。ぶっちゃけて言ってしまうと、調べたついでにこの前行きました」

総統「わざわざ行ったのかね!?」

吉田「手放しで美味しいとは言えませんでしたが、確かに癖になる味でした」

吉田「やはりあそこの特徴は何と言っても量ですね。具材をマシマシにしていくととんでもない量になります」

総統「吉田君!誰がいつ、吉田君にラーメンレポを頼んだんだ。四条貴音の情報はないのかね!?」

吉田「えぇ~!?もっと喋りたいですよ~」

総統「それこそネットででもツイッターでも、何でも好きなように書き込めばいいではないか!」

吉田「ちぇー……四条貴音はその二十郎のラーメンも難なく食すそうなので、かなりの大食いかと」

総統「ふむぅううぅ、そうか大食いかぁ。これ以上食費を削られるのはなぁ……」

吉田「逆に色んな大食い大会に出て、賞金を貰っていくのはどうでしょうか」

総統「ワシらは悪の秘密結社なんじゃよ?どこの世界に大食いで生計を立てる秘密結社があるんじゃ」

総統「というか大食いで生計を立てるアイドルというのもスゴイ話じゃな」

吉田「そこは普通に歌とかもうたってると思いますよ」

総統「急に素で突っ込まんでくれよ吉田君、ワシが凄いバカみたいじゃないか」

―――

吉田「で、どうするんですか総統?」

総統「ふむぅううぅ……やはりネットの情報や写真だけでは限界があるなぁ」

総統「吉田君、研修に行くといったのはいつだったかね?」

吉田「明後日伺うと書いておきました」

総統「そうか……やはり直接この目で見んことにはわからんな!」

総統「明後日、事務所で全員と話をしてみて、そこで考えようではないか!」

吉田「わかりました」

総統「よし、そうと決まれば今日はもう夕飯にしよう!」

総統「準備をするから吉田君と菩薩峠君は風呂にでも入っていなさい」

吉田「はーい!菩薩峠さっさと入ろうぜー!」

菩薩峠「……パパ」

―――

総統「よし、ここが765プロダクションだな」

吉田「なんだか緊張してきますね」

博士「本当ニリッチャンに会エンノカヨ?楽シミジャネーカオラッ、オラッ!」

総統「よし、ではみんな行くぞー!」


ガチャ

総統「すいませーん!先日手紙を送った秘密結社鷹の

?「ハーッハッハッハー、お前たちの悪事は全てお見通しだー」

総統「!?こ、この声は」

?「そうだー俺だー」

~♪~例のテーマ

DF「デラックスぅ~ファイターだー」

総統「で、デラックスファイター何でここに!?」

DF「この事務所のプロデューサーに、お前らが手紙を出してきたと言われたんでな」

DF「こうやってわざわざ待ち伏せておいたってわけだ」

DF「よーし、じゃあ早速デラックス

総統「わぁー!!ちょっと待て、タンマタンマ!」

総統「わ、ワシらはこの事務所のアイドルたちのファンなんじゃ!」

総統「今日は純粋にファンとして、彼女たちを応援しに来たんじゃ!」

DF「……ファン?」

総統「そうじゃファンなんじゃ!」

DF「誰のファンなんだよ」

総統「え!?えー、えーと……」

DF「……デラッ

総統「あー!ひ、響、我那覇響ちゃんのファンなんじゃ!」


響「うえぇえぇ!?じ、自分のファンなのかぁ!?」

総統「お、おぉ響ちゃん!……そう、ワシは彼女の大ファンなんじゃ!」

響「え、えぇ……ほ、本当か……?」

総統「そ、そうじゃともそうじゃとも。元気な響ちゃんが素晴らしいんじゃよ」

響「て、照れるなぁ…///」

ほほう

デラッ

総統「心無い人の暴言があるかもしれんが、気にせずに頑張ってくれたまえ」

響「あ、ああ……ありがとうな!」


DF「……お前たちは誰のファンなんだよ」

博士「俺ハリッチャン一筋ダッテーノ、リッチャンハドコダヨ、オラッオラッ!」

律子「……この可愛い割りに口の汚い熊は何?」

総統「!?」

総統「(い、いかん!レオナルド博士に『熊』は禁句……!)」

博士「ハッハッハー、流石リッチャン、口ガ悪イトコモカワイイゼ、オラッオラッ!」

総統「!?は、博士……」

博士「俺ノコトヲ熊ッテ言ッテイイノハ、リッチャンダケダゼ?コノヤローッ」

律子「はぁ……ありがとう、でいいのかしら」

DF「こいつは筋金入りだな……」

総統「正直ワシも驚いておる」

貴音かわいいよ貴音

DF「おい吉田、お前は


美希「イヤ、イヤッ!ベタベタ触らないでよぉー!」

吉田「おねーさんお願いします!せめておんぶだけでもさせて下さい!」

吉田「それが無理ならえっちな写真を撮らせて下さい!宝物にしますから!」

美希「イヤッ、そんなのイヤなのー!」

美希「ミキはハニー以外にベタベタ触らせないし、えっちな写真もハニーじゃなきゃ撮らせないの!」

吉田「そんな!?ハニーって誰なんですか!?誰ですかその羨ましいヤツは!!」

P「み、美希……お願いだからベラベラそんなことを喋らないでくれ」

吉田「!?こ、コイツが美希さんのハニーか……なんて羨ましい野郎なんだ!」

P「……そうでもないよ」

吉田「くっそー、当て付けしてきやがって!フィリップやっちまえ!」

フィリップ「!?エ……オレ?」

吉田「いいから行くんだよフィリップ!ホラホラ!」

フィリップ「イ、イヤ……アノ、チョット……」

脳内再生が半端ないwwww

吉田「くそっ、フィリップが本調子ならばこんなことには……!」

DF「……コイツは論外だな」


社長「こ、小鳥君……本当にデラックスファイターに任せていいのかね?」

小鳥「……吉田君って結構可愛いわよね…………」ジュルリ

社長「小鳥君!?」


DF「つまり、お前たちは本当に事務所に来て、アイドルたちと会いたかっただけだと言うんだな?」

総統「そ、そうなんじゃ!回りくどいやり方をしてしまったが、彼女たちに会いたい一心で……」

DF「ふーん……」

総統「し、信じてくれ頼む……!」

DF「…………デラッ

総統「うわぁー!10万、10万円やる!だからそれで信じてくれ!」

DF「10万……10万か……」


千早「あの人……本当に正義のヒーローなのかしら」

春香「どうみてもたかってるよね……」

DF「……よしいいだろう、10万円で手を打とうじゃないか」

総統「ほ、本当か!?ありがとう、ありがとう……!」

DF「まぁ~お前たちが来るまでに、俺もだいぶ楽しんだからな。今日はサービスだ」

吉田「楽しんだ、って?」

DF「この娘らのサインをしこたま貰ったからな」

DF「これでデラックスサン(息子)やデラックスドーター(娘)の手土産にもなるだろう」

P「……ネットオークションに出したりとかは、しないで下さいね」

DF「ハッハッハー、俺を誰だと思ってるんだ。そんなことするわけないだろう」

総統「(コイツ売る気じゃな……)」

吉田「(むしろしこたま貰う理由がそれ以外にないですもんね)」

DF「いやぁー、それじゃあ諸君さらばだー。金はいつもの講座に振り込んどけよー?」


―――

P「……なんかすいませんでした」

総統「いえいえ、わかっていただければ……」

やよい「はわっ!ほんとーに超能力が使えるんですねー!」

伊織「凄いわねぇ……顔色悪いと思ったら、超能力者だったからなのね」

菩薩峠「……///」

吉田「あ、おい菩薩峠!一人だけ抜け駆けなんてずるいぞー!」

亜美「そーだよ菩薩っちー!亜美たちにもちょーのーりょく見せてー!」

真美「吉田っちは何か出来ないのー?」

吉田「僕?僕の代わりにフィリップが抱腹絶倒の一発ギャグをやってくれるからそれを見てくれ」

フィリップ「!?」


博士「オラヨ、リッチャンノタメニ作ッテキタンダヨ、オラッ、コノッ」

律子「普通のメガネみたいだけど……うわ!?」

あずさ「す、すごいですね、変形しましたー」

真「何かカッコいいけど……重そうだね」

律子「ていうか重いわよコレ……ぐ、ぐぐ」

博士「変形スレバ、ジェット噴射デ目的地マデヒトットビダゼ、コノヤローッ、オラッ」

律子「あ、ありがたいけど……ジェット噴射を使う機会は今のところないわね……」プルプル

総統「うんむ、いや、しかしこのお茶は旨い!」

雪歩「(ビクッ)!?あ、ありがとうございますぅ……」

総統「いやぁ、毎日でも飲みたいものじゃな」

貴音「ふふ……総統殿、雪歩のお茶は、765プロでなければ飲めませんよ」

総統「そ、そうじゃったか。これはすまんのぉ」

響「なんだったらさ、また遊びに来ればいいんじゃないか?」

総統「え!?」

P「……まぁ、何かあればデラックスファイターを呼べばいいし……」

総統「えぇ!?そ、それは勘弁してくださいよぉプロデューサーさんん……」


千早「……さっきのデラックス何とかもそうだったけど」

千早「この人たちも、本当に悪の秘密結社なのかしら」

春香「そうだねぇ。最初、手紙が来たときはどうなるかと思ったけど……」

春香「悪い人たちじゃなさそうで、よかったね」

千早「……ふふ、まあね」

総統「そ、そうじゃ、折角だから皆さんで『鷹の爪』をやりましょう!」

P「鷹の爪?」

総統「まぁ切っ掛けや形はどうであれ、こうして仲良くなれたわけですし」

総統「うちの組織の決めポーズのようなものですよ」

美希「どんなポーズなの?」

総統「……コホン」


総統「た~~か~~の~~つ~~め~~」


総統「……これじゃ!」

貴音「面妖な……」

亜美「面白そうじゃん!やってみようよ」

真美「うん、真美もやってみたい」

吉田「おっ、お前たち将来有望だな、いいぞ!」

P「う、うーん……面白い動きだけど……」

春香「いいじゃないですかプロデューサーさん、やってみましょうよ」

P「え?」

春香「何か、もっともっと、鷹の爪団のこと知りたくなってきたんです」

千早「そうね。退屈はしなさそうだし、いいじゃないですか」

P「お、お前たちまで……」

春香「ね?プロデューサーさん、鷹の爪ですよ、鷹の爪!」








The End

おつ

乙乙

乙乙乙

脳内再生されてくれるのが一番うれしいです。

フロッグマンほどのテンポの良さやギャグセンスは無かったので、

もうちょっと詰め込めそうなところで詰め込めなかったのが心残りでした。

でも最後まで見てくれてありがとうございました。



楽しめた

タイトル回収


本家を見てないことが悔やまれるSSだった…

中途半端なところ見てた

乙!面白かったぞー


途中から>>1は蛙男なんじゃないかと疑ってた

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