愛「ただいまー!」舞「はい、おかえり」(114)

ガチャッ バタン

愛「ただいまー!」

舞「はい、おかえり。転校生の気分はどう?」

愛「えっとね、面白いって言われたよ!」

舞「そう……で、鼻にティッシュなんか詰めてどうしたの?」

愛「教室で自己紹介しようとしたら、つまづいちゃって……」

舞「もう、愛ったら本当にドジねぇ」ナデナデ

さきがよめん

舞「……で、学校はどうだった?友達は出来そう?」

愛「うん。高槻やよいさんと、同じクラスになったんだー」

舞「高槻……やよい?」

愛「あの765プロの大先輩!同い年だったんだよ~」

舞「へぇ~。って言うか、愛はまだアイドル目指してたのね」

愛「……あたしは諦めたりしないもん」

舞「そう?私は別に愛がアイドルにならなくても一向に構わないんだけどなぁ」

愛「ママに納得してもらわなくてもいいもん。これはあたしの夢なんだから」

舞「あら、言うじゃない。このこの~」ムギュー

愛「いひゃい、いひゃいよママ!」

舞「あ、そうそう。こないだのオーディションの結果通知、届いてたわよ」

愛「ホント!?」

舞「それじゃ読むわね。えー、この度は残念ながら」

愛「うぅ……ま、ママの意地悪ーっ!」ダッ

舞「あ、ちょっと、まだ読み終わって……」





愛「あっ!」クルッ

舞「?」

愛「明日、給食ないから!お弁当作って!」

舞「はいはい」

舞「……イケメンアイドル菊地真、絶対乙女宣言?」ガサガサ

舞「イケメンがオトメンになっただけじゃないの、これ?」ピラッ

舞「天海春香、新曲発売記念ライブでこけまくり……あざといわねー」バリボリ



ガチャッ バタン

愛「ただいまー!」

舞「はい、おかえり~。お弁当どうだった~?」

愛「うん!えっとね……」

やよカススレになったら許さない

いやな予感しかしない

舞「ふーん。それで、その子と友達になったんだ?」

愛「そうだよー」

舞「おかずのとりかえっこなんて、最近の子は可愛らしいことするのね」

愛「やよいさんのもやし、ホントにおいしかったんだから」

舞「……私のハンバーグよりも?」

愛「えっと……」



舞「あ~あ、せぇっかく愛のために丹精込めて作ったのになぁ~」

愛「もー、拗ねないでよママ」

舞「……あ、弁当箱はちゃんと流しに出しとくように」

愛「はーい!」

ガチャッ バタン

愛「ただいまー!」

舞「はい、おかえり~……あら?」

やよい「こ、こんにちは……お邪魔します」ペコリ

愛「ママ、この人が高槻やよいさんだよー」





舞「(……転校して一週間以内に友達を家に連れてくる行動力は流石ね、愛)」

やよい「………」カキカキ

愛「……むー」カキカキ


ガチャッ

舞「……あら、お勉強中?」

愛「邪魔しないでよ、ママ」

舞「失礼ね。ママだって勉強くらい教えてあげられるわよ」

愛「まともに教えてもらった覚えがないんだけど……」

舞「そんな事ないない。分からない所は何でも聞いてみなさい」

愛「ホントに?それじゃあ……」

ζ*'ヮ')ζ< うっうー!早く自殺の練習しろよ、日高

愛「10%の食塩水を100g作るには何gの水に何gの食塩を溶かせばいいでしょう?」

舞「何で食塩水なんか作らなきゃならないのよ」

愛「人間は卵生?胎生?」

舞「もぉ、愛ったらおませさんね♪」

愛「……現在のアメリカ大統領は誰?」

舞「マイケル・ウィルソン」

愛「やよいさん。ちょっとここ、教えてもらえませんか?」

舞「あれ!?」

やよい「あ、あはは……愛ちゃんのお母さんって、面白いんだね」

やよい「………」

愛「この列の白を……」

舞「あ、そこはダメよ愛」

愛「……ここ」

舞「ダメよ、全然ダメ」

愛「むー……じゃあ、ここ!」

舞「愛、ちゃんと考えてる?今やってるのはオセロなのよ?」

愛「………」

舞「手が止まってるけど?」

愛「もー、ちょっと黙っててよママ!」プンスカ

やよい「……愛ちゃんって、お母さんと仲がいいんだね」

4

やよい「あっ、もうこんな時間」

愛「どうしました?」

やよい「ごめんね愛ちゃん、私もう帰らないと。タマゴが……!」

愛「あ、はい!今日はありがとうございました、やよいさん」





舞「……愛ー、ちょっといい?」

愛「何ー、ママー?」

舞「ママの買い出し、付き合ってくれない?」

愛「えっ?」

ガヤガヤ ザワザワ

やよい「うぅぅ……い、いつもより混んでます」

やよい「人の壁が出来てて、お一人様限定パックに手が届きませんー……」

愛「やよいさーん!」ブンブン

やよい「あ、愛ちゃん!」

愛「これですよね、タマゴのパック!」

やよい「!……ど、どうしてこれを、愛ちゃんが?」



舞「あ゙ー、疲れた……」コキコキ

舞「毎度毎度ぶんどらなきゃいけない世界に身を置くのも楽じゃないわねー」

愛「ママ、お疲れ様!」

自殺か・・・自殺じゃないのか・・・

舞「……愛ー、タマゴはー?」ゴソゴソ

愛「ちゃんとやよいさんに渡したよ!」

舞「私達の分は?」

愛「……あっ」



やよい「……あ、あの、私のタマゴなら」

舞「仕方ないわねー、また今度にしましょ」

愛「うん!」

舞「それじゃあね~、高槻さん」

やよい「あっ、ちょっと……」

これは支援

舞さんイケメン

愛「お、重い、ママ……ちょっと、これ……」プルプル

舞「だぁから、そのために愛を呼んだのよ」

舞「ホラ、家まであとちょっとだから。ファイトファイトー!」

愛「うぅぅぅう……」プルプル



愛「た、ただいまぁー」ドサッ

舞「はい、お疲れ様。愛は今晩、何が食べたい?」

愛「んー、チョーおいしいもの!」

舞「残念ながらチョーおいしいものは当店では取り扱っておりまっせーん」

愛「……じゃあ、普通においしいもの」

舞「そ。じゃ、ビーフシチューでも作りましょうかね」

愛「やったーっ!!」

よつばとじゃねーかwwww

ガチャッ バタン

愛「ただいま~」

舞「はい、おかえり~……あまり元気がないわね。どうかしたの?」

愛「やよいさんがね……仕事の関係で、あんまり学校に来れなくなるんだって」

舞「ふーん」

愛「ふーんって……」

舞「だって、あの子はアイドルなんだし?仕事じゃあ仕方ないじゃない」

愛「そ、それはそうだけど……」

舞「そもそも、最近真面目~にスクールライフを過ごしてる愛には、関係のない話……」

愛「あ、あたしはまだ諦めてないから!絶対アイドルになってみせるんだから!」

舞「あら、そうだった?最近まるで音沙汰がないから、勝手にそうかと思ってたんだけど」

愛「そんなことないもん。今月の週末は全部オーディションで埋めてるし、きっとどこかに受かるはず!」

舞「数撃ちゃ当たるって戦法?……そんなにうまくいくかにゃー」

愛「絶対に上手くいくから!まぁ見ててよ、ママ」





舞「(……そう言って上手くいった試しがないんだけどね)」

愛「……ただいま」

舞「はい、おかえり……」

愛「うわーーーーーーーーーん!うわーーーーーーーーーんっ!」ドタドタ

愛「うわーーーーーーーーーん!うわーーーーーーーーーんっ!」ボフン

ゴロゴロ ゴロゴロ


舞「……どしたー?」

愛「うぅぅー!オーディションに落ちたの!」

舞「んなの、いつもの事じゃない」

愛「違う!今日はちょっと違うの!」

愛「765プロのスーパーアイドルって人にね……」

愛「あんたぜーんぜんアイドルの才能ないわね~」プークスクス

愛「って言われたの!」

舞「ほお」

愛「アイドルでもない癖に、やよいに馴れ馴れしくし過ぎ。身の程を知りなさい」フフン

愛「っても言われたの!」

舞「ふーん」

愛「ふーんって……」

舞「だってそれ、ホントのことじゃない。愛はまだアイドルでも何でもないし」

愛「……じゃあ、やよいさんと友達になっちゃいけないの」

舞「誰もそんな事言ってないわよ」

愛「え?」

舞「その子の言う通りなら、愛がアイドルだったら馴れ馴れしくしてもいいんでしょ?」

舞「だったらアイドルデビュー、駆け上がってぶんどってくればいいじゃない」

愛「そ、そういう考え方もあったんだ……」

舞「ま、言うだけなら簡単なんだけどねえ」

愛「……ママ。あたし、頑張るから!」

舞「そ。じゃ、この話はオシマイ。お風呂掃除、お願いね~」

愛「うん!」





舞「(……スーパーアイドル、ねぇ)」

ガチャッ バタン

愛「ただいまーっ!」

舞「おかえり~。オーディションはどうだった?」

愛「それがね、また落ちちゃったんだけど――」



舞「へぇ~。天海春香って人の紹介で、876プロってトコに?」

愛「『あの有名なアイドルの』天海春香さんっ!」

舞「そ、そう……」

愛「ママ、あたしやっとアイドルになれるんだよ!」

舞「あら。事務所に入っただけじゃ、アイドルになったとは言えないんじゃない?」

愛「えぇー?」

舞「でも良かったわね、事務所には通って。初白星ね」ナデナデ

愛「えへへ……」

舞「あ、そうそう。愛ー?」

愛「何ー、ママ?」

舞「ママはちょっと、これから出かけてくるから」

愛「お留守番?」

舞「夕ご飯はもう出来てるから、帰りが遅くなりそうなら勝手に食べてて頂戴」

愛「はーい」

舞「っと、洗濯物!ちゃんととり込んでおいてね」

愛「はーい!」

舞「食べた後の食器はちゃんと流しにつけておくように」

愛「はーいっ!!」

舞「あとは……」

愛「分かってる!もう分かってるから!いってらっしゃいっ!!」



舞「魅力ビームでハートをロックオン……?」

舞「面白い歌詞ねえ。今日はこれにしよっかな~」クスクス

ガチャッ バタン

愛「ただいまーっ!」

舞「はい、おかえり~」

愛「ママ!あたし、876プロでちゃんとアイドルデビューする事になったよ!」

愛「ママの名前使わないで、あたしのままデビューできたんだー!」

舞「………」

愛「……ママ?」





舞「良くできました。まずはおめでとう、愛」ギュッ

愛「えっ……?」

愛ちゃんは元気だなぁ

前に見た愛ちゃんの反抗期SSを見てから876SSが楽しみで仕方ない
支援

愛「ま、ママ……?」

舞「なあに?」

愛「こ、こんなの、おかしいよ……」

舞「そうかしら?」

愛「だ、だって……いつもはあたしの夢、諦めたらー、とか言ってるのに……」

舞「それでも愛が自分で決めて、自分で踏みだした一歩じゃない」

舞「流石に子供の成長を喜ばない親じゃないわよ、私は」ナデナデ





愛「グスッ……あ、ありがとう、ママぁ……」

( ;∀;) イイハナシダナー

舞「さてと……それじゃ、お祝いのご馳走でも作りましょうかね~」

愛「ご馳走!?」

舞「そうよー、今日だけは一つパァーッと派手にやりましょ」

愛「わぁい!」





舞「はあい、オムライス吐血太郎お待ちィ」ドン

愛「いただきまーす!」

舞「はい、いただきます」

ガチャッ バタン

愛「ただいま……」

舞「はい、おかえり……ショボくれてるわね~、一体どうしたの?」

愛「今度いつ遊べるか、やよいさんに聞こうと思って。電話をかけたの」

愛「そしたら、『おかけになった電話番号は現在使われておりません』って」

舞「ほほう」

愛「メールも送ってみたんだけど、返ってこなくて……」

愛「忙しいようで学校にも来ないから、最近全然会わないんだけど」

愛「……あたし、もしかして避けられてるのかな?」

舞「あの子、765プロにいるんでしょ?事務所に電話してみたら?」

愛「ファンか何かと間違えられるんじゃ……」

舞「876プロの日高愛ですって言えば通じるんじゃないの~?多分」

愛「……もー、ママったら適当言ってるでしょ」

舞「ホラ、ヤらない後悔より、ヤって後悔した方がいいって俗に言うじゃない?」

舞「って言うか、ただ電話かけるだけのどこに遠慮が要るのよ」

愛「………」

しえん

prrrr prrrr prrrr


ガチャッ

『はい、お電話ありがとうございます、765プロダクションです』

愛「あ、もしもし。あたし876プロダクションの日高愛って言うんですけど」

『え?えーっと、876プロの……日高愛、さん?』

愛「はい。あの……高槻やよいさんは、今いらっしゃいますか?」

『やよいちゃん?あぁ、えっと今は……』ザッ

『えっ?えっと、876プロの……えぇ、そうだけど……あっ、ちょっと!?』ガガッ

愛「?」





『……やよいならいないわよ。残念だったわね、ストーカーさん』

愛「ちょっ……あ、あたしストーカーなんかじゃないです!」

『はいはい、ストーカーはみんなそう言うのよ』

『……あぁもう、事務所にまでかけてくるなんて……これじゃ番号変えた意味が……』

愛「あの、あたしやよいさんの友達で……」

『うっさい!ただ行ってる学校が同じってだけじゃない、一々しつっこいわね』

『……いっつもいっつも、出てくるのはあんたの話ばっかりで……もうウンザリしてんのよ、こっちは……!』

愛「えっ?……えっ?」

『あんたなんかやよいの友達でも何でもないってこと。分かったら、もう二度とかけてこ……あっ……』ザザッ

『ち、違っ!……ダメよ!まだあたしが話して』ガガガッ

愛「……?」



『……ご、ごめんね、愛ちゃん!こっちからまたかけ直すから!』ブツッ

愛「やよいさん……?」

舞「それで?どうなったの?」

愛「やよいさんの方から、かけ直してくれたんだけど……」

愛「電話帳無くしちゃったから、もう一度電話番号教えてって」

舞「……へぇ?」

愛「あ、ちゃんといつ遊べるかは聞いたよ。今度の日曜日ならいいんだって」

舞「それはいいけど、愛のスケジュールの方もちゃんと調整しないとダメよ?」

愛「大丈夫だよ。ちゃんとその日空くように、社長やまなみさんに頼んでみるから!」





舞「(愛は特に気にしてなかったみたいだけど……)」

舞「(なぁんか、面白いことが起きそうねえ)」ニヤニヤ

愛「ふあぁ……ママ、おはよ~」

舞「おはよう。随分遅かったじゃない」

愛「今日やよいさんが来るんだって思ってワクワクしてたら、全然眠れなかったんだー」





ピンポーン

愛「あっ!来た!」トテトテトテ

舞「……愛ー?パジャマはちゃんと着替えたー?」

愛「やよいさん、こんにちはーっ!」ガチャッ

やよい「愛ちゃん、こんにちはー」

伊織「………」

愛「………」





愛「……あの、やよいさん」

やよい「?」

愛「隣の人、どちら様ですか?」

伊織「」ステーン

憶えていない……だと……


というか、いおりんが、かの伝説のトップアイドルとの邂逅で委縮する展開あるのか……

伊織「ちょ、ちょっと……あんた、あたしの事覚えてないわけ?」

愛「はい、全然!」

伊織「ぐっ……」

やよい「愛ちゃん、この人は水瀬伊織ちゃんって言ってね」

やよい「同じ765プロのアイドルで、私の友達なの」

愛「へぇー、そうだったんですかー!」

伊織「や、やよいがどうしてもって言うから、来てあげたのよ……感謝なさい」

やよい「……伊織ちゃん」

愛「ありがとうございますっ!」

伊織「………」プイッ

愛ちゃんはいいこ

アイドルやってて日高舞しらないやよいカワイイ

愛「さぁ、上がってください!どうぞどうぞ!」

やよい「お邪魔しますー」



伊織「ったく、狭い家ねー」

やよい「……私の家よりは、広いと思うけど」

伊織「だ、誰もそんな事言ってないじゃない……」

やよい「………」



舞「愛、あなたまだパジャマなの?さっさと着替えてきなさいな」

愛「はーい!」

やよい「愛ちゃんのお母さん、こんにちはー」

舞「あら高槻さん、こんにちは……ん?」

伊織「あっ……」



伊織「あああーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

やよい「伊織ちゃん?」

伊織「あ、あんたは、こないだの……!」パクパク

舞「あら、どこかでお会いしました?」

伊織「……す、すっとぼけんじゃないわよ、ごはん山盛り太郎っ!」



舞「え?何それ?」ニヤニヤ

伊織「あんたのエントリー名に決まってんじゃない!!」

愛とやよいって同じ歳だっけ?

やよい「……愛ちゃんのお母さんが、オーディションに?」

伊織「ふざけたユニット名で乱入してそのまま出演枠かっさらったのよ、この女……!」

舞「んー?そうだったっけ?……私の記憶じゃ、あなたの何たら小町の方がTVに出たはずだけど」

伊織「それはあんたがドタキャンしたからでしょっ!」

舞「そりゃあ、暇潰しに出てみただけだし?用も無いのにTV出演とかちょっと……」ヘラヘラ

伊織「~~~~っ!!」



愛「お待たせー!」

舞「愛、ちゃんと顔は洗った?歯磨きも済んでる?」キリッ

愛「もー、大丈夫だよママー」

やよい「(愛ちゃんの前だと、とても伊織ちゃんの言うような人には見えないんだけど……)」

やよい「今日は何して遊ぼっか、愛ちゃん」

愛「そうですね、またオセロでもやりましょうか~」

伊織「あたしはいいわよ」

舞「あたしはいいわよ」キリッ





伊織「…」イラッ

舞「…」ニヤニヤ

④ですよ、④!

愛「伊織さんもやりましょうよー、オセロ」

伊織「あんたとじゃ相手になんないわよ」ファサッ

舞「あんたとじゃ相手になんないわよ」ファサッ



伊織「………」

舞「どうしたの?いおりん?」ニヤニヤ

伊織「いおりんって呼ぶな!」

やよい「伊織ちゃん」

伊織「……わ、分かったわよ。じゃあ特別に相手してあげる」

愛「やったーっ!」

伊織「はい、これでオシマイ」パチリ

愛「うわーんっ!ほとんど真っ黒だよー!」

伊織「あんたが弱過ぎるのよ」

舞「そうね、愛が弱過ぎるのよ」

やよい「ちょっと、伊織ちゃん……!」

伊織「……ふん」

舞「もぉ、ダメじゃない伊織チャン」

伊織「……こいつ……」ギリッ

>>54
そうだよー

舞「で?次は何をやるの?」

愛「えっと、トランプやりましょう!トランプ!」スッ

やよい「あれ?このトランプの絵って……」

愛「はい!765プロのアイドルさん達が写ってる、公式グッズですよ」

舞「ふーん……じゃ、このジョーカーって誰?」ピラッ

愛「それ、あたしも分かんないんだよねー」





やよい「(……あ、小鳥さんだ)」

なにそのトランプ欲しい

事務員採用とか・・・


素晴らしいな

そのトランプは売ってないんですかねぇ?

この世界じゃ舞と小鳥は面識無しか

伊織「何?ババ抜きでもやるわけ?」

愛「あ、ババ抜きですか!良いですね、ババ抜き!やりましょう、ババ抜き!」

やよい「……う、うん。それじゃあ私も」

舞「あら、ババを抜くのね。そんじゃ、私も参戦しちゃおっかな~」





小鳥「へっぷしっ!!」

P「クーラー、効き過ぎましたかね」

小鳥「いや、これは……きっと誰かが、私の噂を……それも、恋の」

P「ハハッワロス」

ぴちぴちの2X歳やろ!

舞「はあい、あがり~」パサッ

やよい「あっ、私もこれで……」パサッ

愛「……むー」

伊織「……残り三枚ね」

愛「あずささんか律子さん、持ってますよね。伊織さん」

伊織「他に誰がいるってのよ」

舞「あらら、売れ残っちゃったのねえ」





律子「……ぷしゅんっ」

P「なんだ、律子もか?」

律子「うー……プロデューサー、ティッシュ持ってません?」

P「そこにあるから、自分で取ってくれよ。俺は今忙しいんだ」

>>68
なにこれ欲しい

律子はまだ若いだろうが

19や21で売れ残りって言わないで上げてよ……




舞さんは16で結婚して子供産んだのかもしれないけどさ

愛「よっと」スッ

伊織「………」

愛「やった!律子さんが揃いました!」パサッ

やよい「あと一回であがれるね、愛ちゃん」

伊織「(向こうの手札はババの小鳥か、あずさか……)」

愛「………」プルプル

やよい「(取ってくださいと言わんばかりに一方のカードが自己主張してる……)」



伊織「……ふん、あんたバカじゃない?」

愛「えっ?」

伊織「誰がそんな手に乗るかっての……」スッ

愛「やったー!」

伊織「あっ……」

いおりん可愛い

なんとなくだが1設定じゃね

ちょろいおり

愛「どーちーらーにーしーよーうーかーなーっと」

伊織「……いいから早く取りなさいよ」

愛「えっと……こっち!」

伊織「………」

愛「じゃなくてこっち……」

伊織「………」イライラ

愛「うーん、やっぱりこっち……と見せかけて、こっちっ!」スッ

伊織「っ!」

愛「やったー!あずささんが揃ったーっ!あがりー!!」パサッ

そうすっと竜宮小町がおかしい

あずさ「くちゅんっ」

P「大丈夫ですか、あずささん」ガタッ

あずさ「あ、いえ……大丈夫です」

P「くしゃみ一つでも何かあれば大変ですよ。体調が悪ければすぐ俺に言ってください」キリッ

あずさ「ふふっ、ありがとうございますプロデューサーさん」

P「いえ、765プロのプロデューサーであれば、あずささんを気にかけるのは当然の義務ですから」キリッ

あずさ「……でも、突然くしゃみが出るなんて。誰かが噂でもしているんでしょうか?」

P「いやぁ、丁度俺もあずささんの事考えてたんですよね」

あずさ「まぁ……」

「「おい」」

設定など都合よく勝手に解釈してしまえば良いのではないだろうか

伊織「………」

愛「伊織さん?」

伊織「……くっだらない」スクッ

愛「えっ?」

伊織「これだけ付き合えば、もう充分でしょ?……あたし、帰るから」スタスタ

愛「あっ、ちょっと待ってください、伊織さん!」

伊織「うっさい!そもそもあんたに名前で呼ばれたくないし、指図される筋合いなんて……!」

やよい「……伊織ちゃん」

やよい「もういいでしょ、伊織ちゃん」

伊織「………」

やよい「これ以上引き延ばしたって何も解決しないし、私だって納得なんかしない」

やよい「……そのまま帰るつもりなら、伊織ちゃんのこと、もう許さないから」

伊織「………」

やよい「愛ちゃんにやったこと、全部話して……ちゃんと、謝って」

伊織「っ……」





舞「…」ニヤニヤ

支援

舞さんってDSでもこんなにうざいの?

伊織「……こないだのオーディション」

愛「へっ?」

伊織「そこで才能がないだとか、あんたに酷い事言ったのはあたし」

伊織「やよいの携帯弄って、あんたと連絡付かなくしたのもあたしよ」

やよい「……どうして、そんな事したの」





伊織「……ない」ボソッ

舞「ん?」

伊織「言えない」

やよい「………」

伊織「分かってる。謝るから……お願い。それだけはもう聞かないで」

>>84
DSアイマスやってないけど
ラスボスのはず

これだから伊織は

伊織「えっと……だから、その……そういう訳で……」

伊織「………」

伊織「………」

伊織「……わ、悪かったわ」

やよい「伊織ちゃん」





伊織「……ごめんなさい」

愛「あの……ちょっと、良いですか」

伊織「な、何よ」

愛「その、こないだのオーディションで……才能がないだとか、何とかって……」

伊織「………」





愛「一体何の話ですか、それ?」

伊織「」ステーン

舞「あー、笑った笑った……ごめんなさいねえ、この子バカだから。イヤな事はすぐ忘れちゃうのよ」

愛「むーっ!バカじゃないもん!!」

舞「いいじゃない、ホントの事なんだし?……まぁ、そのおかげで立ち直りは物凄く早いんだけど」

やよい「で、でも……」

舞「って言うかね、それをちゃんと謝りに来るとは思わなかったわ。うん、偉い偉い」ナデナデ

伊織「ちょっ、や、やめっ……って、何であんたになでられなきゃなんないの!」

舞「あー、皆まで言わなくてもいいわ。私にはあなたの気持ち、分かるから」

伊織「はぁ?」

舞みたいなキャラは表には出して欲しくなかったな
黒井社長の理想像だろあれ
トップアイドルになるのに仲間も味方もいらんということに

舞「あなたも辛かったのよね、いおりん」

舞「例え高槻さんがあなたを見放しても、私だけは味方でいてあげてもいいわ」

伊織「い、いおりん呼ぶなっつってんでしょっ!」



舞「……私の胸の中で、泣いてもいいのよ?」

伊織「散々横から煽りまくってたあんたと何がどうなったらそうなんのよ!つーかどんだけ上から目線!?」


ワーワー ギャーギャー


愛「……良かったぁ」

やよい「えっ?」

愛「よく分かりませんけど、伊織さん、元気出たみたいですねっ!」

やよい「……愛ちゃん……」

>>84
ゲームだと別にウザくないけど特典のドラマCDだと割とうざいよ

prrrr prrrr

ピッ

やよい「はい、高槻です……あっ、プロデューサー」



やよい「……伊織ちゃん、そろそろレッスンの時間だって」

舞「あら、もうそんな時間?」

伊織「はぁ、はぁ……ったく、あたしはあんたのオモチャじゃ……」

やよい「はい……え?そうですけど……はい?……わ、分かりました」

やよい「……あ、あの~」

舞「んー?」



やよい「プロデューサーが、帰る前にサインくださいって」

伊織「はぁ?」

さすが、ぷろりゅーさんは知ってたんですね!

やよい「なんか、すっごく欲しがってるみたいで……」

伊織「……あのバカ、何考えてんのよ」

舞「んー、そうねえ……愛ー?」

愛「?」

舞「あなたが書いてあげなさい」

愛「えっ?い、いいのかなぁ、あたしが書いて……」

伊織「良いんじゃない?誰のサインか指定してないし」

愛「……それじゃあ」キュッキュッ





P「あっ、プロデューサーさん江、ってのはいらないから!ああ!そうだ、それで!」

P「……舞ちゃんのサイン……オラ、ワクワクしてきたぞ」ワクワク

やよい「それじゃ、お邪魔しましたー」ペコリ

舞「高槻さんもいおりんも、またいらっしゃいね~」

伊織「だからいおりん呼ぶな!……ったく」

やよい「またね、愛ちゃん」

愛「はい!伊織さんも!」



伊織「ええ。また今度、気が向いたらね」

愛「……はいっ!」


ガチャッ バタン

Pは不憫

Pは不憫


でも、愛ちゃんがトップアイドルになれば
サインもらった第一号がPってことに……

舞「……あーあ、愛が羨ましいわねー」

愛「えっ?」

舞「愛は私にないもの、持ってるじゃない」

愛「ママにないものって……ママの方があたしが欲しいもの、いっぱい持ってるのに?」

舞「それって、歌の上手さとか、ダンス技術とか、溢れ出る魅力とか?」

愛「うん」

舞「……んなもん、アイドルやってりゃ自然と身に付くでしょ」

愛「そうかなぁ」

舞「そうよ?」

愛「でも、ママが持ってなくて、あたしが持ってるって……何だかスゴいね」

舞「そうかもねえ」

愛「ママが持ってないそれって、今も欲しいって思ってる?」

舞「んー、思わないって言ったらウソになるけど……今は、なくても別にって感じ?」

愛「どうして?」

舞「そりゃあ、私には愛がいるもの」

愛「……えっ?」

舞「いないなら自分で作っちまえ、ってね~」フフン



愛「(……ママが持ってないものって、一体何……?)」

小鳥「あの、プロデューサーさん」

P「はい?」

小鳥「今更なんですけど……」

小鳥「やよいちゃん達、ホントに876プロの子の家に行かせてよかったんでしょうか?」

小鳥「向こうと何かあって、事務所間での揉め事に発展でもしちゃったら……」

P「その時はその時ですよ。ま、あの時の伊織の態度からして、多分こっちが悪いんでしょうけど」

小鳥「うぅ……あの場にいながら、面目ありません」

P「……今日は出かける際に、やよいが自分に任せろって言ってましたし」

P「当人同士で解決できるなら、その方がいいんじゃないですかね?」

支援

律子「はぁ……プロデューサー殿は随分と楽観的ですね」

P「……お前は、伊織を信じてないのか?」

律子「そういう問題じゃありません。どうして私に一言相談せずに行かせたんです?」

P「口止めされたんだよ。律子に話したら伊織の同行、許さないだろ」

律子「当然でしょう?わざわざ火に油を注ぎに行かせたりしませんよ、普通は」

P「まぁな……だがな、律子。俺は任せろと言ったやよいを信じてる、いや、信じたいんだ」

律子「……ったく。これで何かあったら、無責任って言われても仕方ないですからね」


ガチャッ

やよい「ただ今戻りましたー」

伊織「……ただいま」

P「おう、お帰り。どうだった?」

伊織「ちゃんと謝ってきたわよ」

小鳥「えぇっ!?」

伊織「……何?」

小鳥「い、いえ、何でも……」

P「そうかそうか、それは良かった……で、サインは?」

やよい「あっ、ちょっと待ってください」ゴソゴソ

律子「サイン?」

P「律子がこないだボヤいてただろ。あの舞ちゃんのサインだよ、サイン」

P「いやー、やよいを信じて待ってた甲斐があったわー」

律子「……プロデューサー、あなたまさか、サイン欲しさに」

やよい「はい、これです!」スッ

P「っしゃぁぁぁぁぁぁっ!キタコr……え?何これ?」

伊織「何これって、サイン欲しかったんでしょ?あんた」ニヤニヤ



P「……舞ちゃんのサイン、じゃなくて……愛ちゃんのサイン……?」

やよい「はい!」





ガチャッ バタン

愛「ただいまー!」

舞「はい、おかえり」

愛「ねぇママ、聞いて!今度絵理さんと涼さんと、あたしの三人でね……」



おわり

乙。

おつん

おつおつ

終わっちゃったのか


いい長さだ

おつおつ

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