ジオン兵「一年戦争ですよ」 (50)

このスレは『ジオン兵「一年戦争です」』をやり直させていただくために立てました

前スレで最後まで待っていてくださった方々、本当に申し訳ありませんでした

本作は必ず完結させる所存でございますのでどうかお許し下さい




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366472803

ルウム戦役編



ムサイ級軽巡洋艦 格納庫


隊長「お前が新入りのパイロットか?」

ジオン兵「はい、ジオン兵です、よろしくお願いします!」

隊長「よし、今日からビシビシ教育してやるから覚悟しとけよ!」

ジオン兵「はい!」

隊長「よし、とりあえず今日はあれだ、肉じゃがを作れ!」

ジオン兵「何故ですか!」

隊長「女の子の作った肉じゃがを食べるのが夢だったからだ!」

ジオン兵「それは命令ですか!」

隊長「どちらかというと、お願いだ!」

ジオン兵「自分にはできません!」

隊長「何故だ!」

ジオン兵「料理が、できないからです……」

隊長「あ、ごめん……」

ジオン兵「いえ……」

整備士長「何やってんだよ、お前ら……」

隊長・ジオン兵「コントです」

整備士長「あ、そう……」

整備士長「とりあえずそこの新人に格納庫を案内したいんだが……」

隊長「どうぞどうぞ」

ジオン兵「それでは案内してくれたまえ」

整備士長「何様だよ……」

ジオン兵「少尉ですが何か?」

整備士長「俺、中尉なんだけど……」

ジオン兵「あ、すいません……」

整備士長「いえいえ」

ジオン兵「これが私のモビルスーツですか」

整備士長「ああ、MS‐05Bザク�だ」

ジオン兵「超スタイリッシュなフォルムですね」

整備士長「無駄なものが一切ないからな」

ジオン兵「これこそまさに漢の機体です!」

隊長「お前は女だけどな」

ジオン兵「隊長、セクハラです」

隊長「えっ?」

ジオン兵「武装はマシンガンにバズーカですか」

整備士長「ああ、ヒートホークの配備は間に合わなかったからとりあえずそれだけだな」

隊長「いや、セクハラって……、えっ?」

ジオン兵「このバズーカの弾頭はもしかして核ですか?」

整備士長「ああ、よくわかったな、対艦戦ではどうしても火力が必要になるんだよ」

隊長「ねぇ、訴えないよね?」

ジオン兵「確かに、これなら戦艦が相手でも何とかなりそうですね」

整備士長「まあ人道的にどうかとも思うけどな」

隊長「お金か?お金が欲しいのか?」

ジオン兵「隊長、さっきからうるさいです」

隊長「すみませんでした」

整備士長「やれやれ」

ジオン兵「隊長のモビルスーツは私のと違うんですね」

整備士長「あれは、MS‐06Cザク�だ」

ジオン兵「左肩がトゲトゲしてます」

隊長「右肩にはシールドもついてるぜ」

ジオン兵「いいなぁ……」

隊長「へへっ」

ジオン兵「私のと交換してください」

隊長「断る!」

ジオン兵「ちっ……」

隊長「舌打ちすんなよ……」

ジオン兵「整備士長さん、私のザクにもシールドをつけてください!」

整備士長「ごめん無理」

ジオン兵「整備士長さん……」ウルッ

整備士長「泣かれても無理」

ジオン兵「ちっ……」

整備士長「舌打ちすんな」

ジオン兵「それにしても隊長の機体は装甲が厚いですね」

整備士長「いや、コクピット周辺の装甲の裏側に放射線遮蔽液が入っているからそう見えるだけだ」

隊長「装甲の厚さ自体はザク�と大して変わらないぞ」

ジオン兵「放射線遮蔽液?」

整備士長「ああ、核の放射線から身を守るために必要なんだよ」

ジオン兵「あの……」

整備士長「あっ……」

ジオン兵「……」

整備士長「どんまい……」

ジオン兵「……」

整備士長「……」

ジオン兵「隊長……」

隊長「俺のザクは渡さんぞ……」

ジオン兵「とんだブラック企業でした……」

整備士長「企業じゃないけどな」

ジオン兵「うぅ……」グスッ…

整備士長「とりあえずお前の機体のバズーカだけ通常弾頭に交換してやったから、そんなに落ち込むなよ……」

ジオン兵「まだ何もしてないのに軍に殺されるところでした……」グスッ…

隊長「女の子の泣き顔ってキュンとするよな」

ジオン兵「……」

整備士長「お前はもう黙ってろよ……」

ジオン兵「セクハラで訴えます」

隊長「」

整備士長「ざまぁwww」

ジオン兵「そういえば隊長、今回の作戦、ブリティッシュ作戦って2回目ですよね?」

隊長「」

ジオン兵「だめだこりゃ、じゃあ整備士長」

整備士長「1回目は連邦軍の抵抗のせいでコロニーは空中分解してしまって目標のジャブローに落とせなかったんだ」

ジオン兵「それでもう1回ってことですか」

整備士長「数でも資源でも連邦軍に劣っている我々が勝つにはそれしかないんだろ」

ジオン兵「世知辛いですね〜」

整備士長「だな」

ジオン兵「ところでコロニーの中に住んでた人ってどうなったんです?」

整備士長「噂じゃ毒ガスで皆殺しって話だが……」

ジオン兵「えっ……」ドンビキ

整備士長「……」

ジオン兵「私たち、完全にテロリストじゃないですか……」

整備士長「戦争は綺麗事だけじゃ勝てないってことだな……」

隊長「実は今回の作戦の目的はコロニー落としじゃないんだぜ」

ジオン兵「あ、隊長が生き返った」

整備士長「生き返ったな」

隊長「話のほうにもっと興味持てよ!」

整備士長「はい」

隊長「コロニー落としはただの囮で、それに釣られた連邦宇宙艦隊を殲滅するのが真の目的らしい」

整備士長「マジか、それは知らなかった」

ジオン兵「隊長もたまには隊長らしいことを言うんですね、見直しました」

隊長「ハッハッハ、崇めろ」

整備士長「調子に乗るな」

ジオン兵「……」ペッ

隊長「酷くね?」

ピンポンパンポ〜ン♪

オペレーター『作戦開始地点に到着しました、モビルスーツ隊はモビルスーツに搭乗して待機してください』

隊長「もう着いたのか」

ジオン兵「ザクに乗れるんですね、楽しみです」

整備士長「いくらザクでもメガ粒子砲やミサイルに当たったら死ぬからな、気をつけろよ」

ジオン兵「は〜い」

隊長「当たらなければいいんだろ?」フッ

ジオン兵「おお、隊長かっこいいです!」パチパチ

整備士長「確信した、コイツは死ぬ」

ザク�のコックピット


ジオン兵「意外と中は狭いんですね」

整備士長「そうか?俺は結構広いと思うけど」

ジオン兵「これじゃ冷蔵庫が置けないです」

整備士長「発想はなかった……」

隊長「俺はクーラーボックスを持ち込んでるけどな」

ジオン兵「なるほど、その手がありましたか……」

整備士長「確信した、ジオンは負ける」






(注意:今は通信機で会話してます、決して全員がザク�に乗ってるわけではないです)

オペレーター『敵艦隊を確認しました、モビルスーツ隊は発進してください』

隊長「よし!行くぜえええええええ!」ピョン

ジオン兵「うおおおおおおお!」ピョン

整備士長「カタパルトがないと発進が地味だな……」


ルウム宙域


ジオン兵「ちょっ、連邦の戦艦がこっちの3倍ぐらいいるんですけど……」

隊長「戦艦は、な」

ジオン兵「?」

隊長「こっちは戦艦と巡洋艦合わせておよそ100隻、連邦は300隻くらいだが」

ジオン兵「ヤバイじゃないですか」

隊長「奴らは艦載機をほとんど積んでいないんだ」

ジオン兵「えっ?」

隊長「まぁ、多少はいるかもしれないがおそらく気にするほどの量じゃない」

ジオン兵「ふむ……」

隊長「それに比べてこっちは3000機近いモビルスーツと数百機の戦闘機を積んでいる」

ジオン兵「つまり……?」』

隊長「あいつらが強そうなのは見た目だけってことだ」

お肌の触れ合い通信はまだ出来てないか
全員でやってるシュールな絵になったけど

隊長「とりあえずあのサラミスぶっ潰そうぜ」

ジオン兵「近づきすぎるとミサイルで落とされますよ」

隊長「ミノフスキー粒子の影響でミサイルのロックオンができないから発射位置にさえ気をつければ当たらんさ」

ジオン兵「だといいんですけど……」

隊長「まぁ見てろって」


10分後


ドゴオオオオオオオン!

隊長「ぎゃああああああ!ミサイルに当たったあああ!」

ジオン兵「全然ダメじゃないですか」

隊長「助けてくれええええ!」

ジオン兵「大丈夫です、頭部と両腕と両足が消し飛んだだけですから」

隊長「コックピットしか残ってねぇじゃねえか!逆に奇跡だわ!」

ジオン兵「とりあえず補給ついでにムサイまでは運んであげますよ」

隊長「助かる……」

ムサイ級軽巡洋艦 格納庫


ジオン兵「補給に戻りました〜」

整備士長「お疲れさん、新人なのによく生き延びたな」

ジオン兵「まぁ1機も落としてないんですけどね」

整備士長「それでも大したもんだよ、大事なのは生き残ることだ」

ジオン兵「えへへ」テレッ

整備士長「ところでお前の運んできたこの鉄塊は何だ?」

隊長「おーい開けてくれー!」ドンドン

整備士長「何か聞こえるんだが」

ジオン兵「隊長機だったものです」

整備士長「……」

隊長「おーい!」ドンドン

プシューーー

隊長「いや〜助かったぜ」

整備士長「何で新人に助けられてんだよお前……」

隊長「まさかミノフスキー粒子があるのにミサイルが追尾してくるとか思わないじゃん」

整備士長「いや、ミノフスキー粒子を撒いてるのはこっちだけなんだから、こっちの戦艦から離れたらミノフスキー粒子も薄くなるわ」

隊長「oh……」

ジオン兵「ついていかなくてよかった……」


20分後


整備士長「さてと、補給は終わったが、出れるか?」

ジオン兵「出れますけど、単独でですか?」チラッ

整備士長「あ〜……」チラッ

隊長「ん?」

整備士長「艦の防衛にでも当たってくれ、艦長には俺から伝えとくから」

ジオン兵「了解です」

隊長「俺は?俺は?」

整備士長「銃座にでも着いてろ!」

隊長「は〜い……」ショボーン

先の一週間戦争ではジャブローの破壊という最大の目標を果たせなかったため、ジオン軍はコロニーのジャブローへの落下を再度目論み、それまで攻撃を仕掛けていなかったサイド5−ルウムへ侵攻するという情報をキャッチした地球連邦軍は、1月15日に出撃可能な艦艇をかき集めてジオン軍に総力戦を挑んだ

戦力比はジオン1に対し連邦が3、戦闘開始直後は艦隊戦で有利にたった連邦軍だがその主力は宇宙戦艦やセイバーフィッシュなど宇宙戦闘機であり、戦闘中盤でジオン軍がモビルスーツを投入すると徐々に押されていく

さらには、大破した地球連邦軍艦隊の旗艦・マゼラン級戦艦アナンケからレビル将軍が脱出に用いたランチが、ジオンのモビルスーツ部隊「黒い三連星」の乗るザクに拿捕され、レビル将軍はジオン軍の捕虜になってしまう

この戦闘でジオン軍は試作艦隊決戦砲・QCX-76Aヨルムンガンドを実戦投入したが、照準補正用の観測データが送られなかったために大きな戦果を上げることが出来なかった

結局この戦いは、ジオン軍がモビルスーツの活用により3倍の戦力差を跳ね返して優位に立ち、地球連邦軍宇宙艦隊はほぼ壊滅した、地球連邦軍は前代未聞の大敗を喫し宇宙でジオン軍の大規模行動を阻止することは不可能になった、一方ジオン軍はレビルを捕虜に取るなど予想以上の戦果を挙げたが、ジオン側の損耗もまた大きかった

この戦いは後にルウム戦役と呼ばれ、歴史にその名を刻むこととなる



ルウム戦役編 完

キリがいいので今日はここまでです

おそらく不定期で投下することになると思いますがよろしくお願いします

なんとか完結させるつもりなので長い目で見守ってやってください

おー久しぶりー
乙ー

乙!!
今回も隊長の弄られぶりに期待してる

遅くなってすみませんでした

それでは続きを投下しようと思います

地球降下作戦編



ムサイ級軽巡洋艦 整備士長の部屋


ジオン兵「整備士長〜、暇です〜」ゴロゴロ

整備士長「女の子が人前でゴロゴロするんじゃありません」

ジオン兵「だってここ1ヶ月くらい何もやってないじゃないですか〜」ゴロゴロ

整備士長「しょうがないだろ、南極条約のせいでもうコロニー落としも核攻撃もできない、今のうちに戦力を整えておかないといけないんだよ」

ジオン兵「それもこれも上層部の無能どもがレビルを逃がしちまったせいじゃないですか、こっちの30倍以上の戦力を持つ相手に長期戦とか正気の沙汰じゃないですよ」ゴロゴロ

整備士長「意外と毒舌なんだな……」

ジオン兵「毒を吐きたくもなりますよ、あとちょっとで連邦を降伏させられたのに、逃がしたレビルがジオンの内情をバラしたせいで連邦は徹底抗戦することを決めちゃうんですもん」ガバッ

整備士長「まぁ、それは確かに上層部のせいだよな……」

ジオン兵「サイド3から地球まで逃げられるとか、どんだけ警備がザルだったんだって話ですよ」

整備士長「まぁまぁ、ところでお前はそんな話をしにわざわざ俺の部屋に来たのか?」

ジオン兵「話をっていうか、暇だったから来ただけですよ」

整備士長「普通、暇だからって上司の部屋に来ないだろ……」

ジオン兵「だって私の相手してくれるの整備士長だけなんですもん……」

整備士長「ああ、確かにお前ちょっと変わってるもんな」

ジオン兵「えっ……」ガーン

整備士長「あっ、悪い……」

整備士長「でも隊長なら相手してくれるだろ?最初に会ったときも2人でコントしてたくらいだし」

ジオン兵「隊長は優しいですけど、2人きりでいるとセクハラしてくるので嫌です」モグモグ

整備士長「え〜……」

ジオン兵「この間も下着の色とか聞かれましたし……」モグモグ

整備士長「うわぁ……」ドンビキ

ジオン兵「まぁ、いつもお菓子とかくれるから嫌いじゃないですけど」モグモグ

整備士長(餌付けされてるよ……)

ジオン兵「とにかく私にはもう整備士長しかいないんですよ」モグモグ

整備士長「変な言い方すんな、あと俺の部屋のお菓子を勝手に食べるな」

ジオン兵「む、整備士長は意外とケチなんですね」

整備士長「いやいや、どこの世界に上官のお菓子を食べる部下がいるんだよ」

ワーワーギャーギャー


整備士長の部屋の前


隊長(暇だから整備士長と酒でも飲もうと思ったんだが、入りづらい……)

翌日


ムサイ級軽巡洋艦 食堂


隊長「昨夜はお楽しみでしたね」

整備士長「!?」

ジオン兵「?」

隊長「部下を部屋に連れ込むなんてな〜」

整備士長「なぜ知っている……?」

隊長「部屋の外まで声が聞こえてきたぞ」

ジオン兵「隊長も入ってくれば良かったのに」

隊長「いやいやそんな、それで2人っきりで部屋で何をしてたんだ?ん?」

整備士長「な、南極条約の話とか」

隊長「は?」

ジオン兵「隊長の愚痴とか」

隊長「ん?」

整備士長「そ、そうだ、お前セクハラはやめたほうがいいぞ?」

隊長「えっ?」

ジオン兵「下着の色とか聞くのやめてください」

隊長「それはごめん」

隊長「ゴホン……、まぁその話は置いといて」

整備士長「……」

ジオン兵「……」

隊長「次の任務が決まった」

ジオン兵「きたーーーーーー!!」ガタッ

整備士長「うるさい」

ジオン兵「はい……」シュン

隊長「あ〜、戦争の長期化に伴い、連邦政府への恫喝と地上の資源を確保するという目的のために数日後に地球侵攻作戦が開始されるんだが」

ジオン兵「地球侵攻作戦、ついに……」

整備士長「いよいよ本番ってわけか……」

隊長「その第一歩として大量の鉱物資源をもつオデッサ基地へ降下作戦を行うことになった」

ジオン兵「私も地球に降りられるんですね」

隊長「ああ、明日にでもHLVへ乗り換えて地球上空へと向かうぞ」

ジオン兵「お菓子たくさん買っておかなきゃ!」

隊長「酒も買わないとな!」

整備士長「こいつら……」

ムサイ級軽巡洋艦 格納庫



隊長「言い忘れていたが今回の作戦のために新型のモビルスーツが配備されたぞ」

ジオン兵「新型?」

整備士長「ま、まさか、ジオンの制式採用モビルスーツを決めるコンペでジオニック社のザクを凌駕した性能を誇るEMS‐04が……!」

隊長「いや、ザク�のF型とS型だが……」

整備士長「あ、そう……」

ジオン兵「F型?」

整備士長「ザク�のC型から対核装備を外したものだ」

ジオン兵「何で外したんですか?」

整備士長「南極条約のせいで核兵器の使用が禁止されたからな、核に備える必要がないんだ」

ジオン兵「なるほど」

整備士長「それに軽くなれば機動性は上がるからな、重力下じゃ重いとろくに動けなくなると思うし」

ジオン兵「確かにそうかもしれませんね」

隊長「対核装備なんて無い方がコストも安く済むしな」ハハッ

ジオン兵「切実ですね」

ジオン兵「S型っていうのは?」

整備士長「指揮官用のザクで、F型と比べてバーニアが大型になり推力が30%上がった機体だ」

隊長「通信能力の強化のためにブレードアンテナもついてるぜ」

ジオン兵「ほぅ……」

整備士長「まぁ燃料タンクはそのままだから稼働時間が少し短くなってるんだけどな」

ジオン兵「S型にはもちろん私が乗るんですよね?」

隊長「いやいや、指揮官用って言ってるじゃん!?」

ジオン兵「え〜」

整備士長「確かに隊長は前にザクを壊したからなぁ……」

隊長「過去のことは忘れることにしてるんだ」ハハッ

ジオン兵「……」ジー

整備士長「まぁ、もう上からの命令で隊長が乗ることに決まってるんだけどな」

隊長「よかった……」

ジオン兵「ちっ……」

隊長「おい舌打ちやめろ」

隊長!バナナはおやつでいいですか?

地球上空 HLV内


ジオン兵「いや〜、それにしてもすごい数ですね〜」

整備士長「数百機のHLVが一度に集まってるからな」

隊長「これが全て地球に降りるのか」

整備士長「ああ、この戦争の勝敗を決めるかもしれない作戦だからな」

ジオン兵「地球かぁ……」ボソッ

整備士長「ん?どうした?」

ジオン兵「いや、綺麗だなぁって……」

整備士長「ああ、そうだな……」

ジオン兵「……」

整備士長「……」

ジオン兵「いつか地球の海でバカンスとかできるようになるんですかねぇ」

整備士長「できたらいいな」

ジオン兵「そしたら皆で行きましょうね、隊長のおごりで」

整備士長「ああ」

隊長「えっ」

ジオン兵「そのためには早く戦争に勝たなきゃですね」フフッ

整備士長「そうだな」ハハッ

隊長(えっ、何なのこいつら……)

地球 オデッサ基地


連邦軍人A「敵は宇宙にいるんだから、基地の警備って意味ないと思うんだけどなぁ……」ブツブツ

連邦軍人B「軍の発表だとジオンの地球降下作戦は早くても春以降らしいから確かに無駄だよね」

連邦軍人A「だろ?やる気出ねぇよ……」

連邦軍人B「楽でいいじゃないか、ただ立ってればいいんだからさ」ハハッ

連邦軍人A「って言ってもなぁ……」

連邦軍人B「モビルスーツと戦わせられるよりはよっぽどマシだよ」

ゴオオオオオオ

連邦軍人A「まぁな……」

ゴオオオオオオオオオオ

連邦軍人B「あれ?何か変な音がしないか?」

ゴオオオオオオオオオオオオオオ

連邦軍人A「これは、空からか?」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

連邦軍人B「おい何だあのデカイの!」

連邦軍人A「スゲェ数だ……!」

HLV「……」プシュー

ザク�「……」ブォン

連邦軍人AB「うわああああああああああああああああああああああ!!!」

オデッサ基地


整備士長「モビルスーツ部隊!!!出撃だああああああああああああ!!!」

隊長「行くぜえええええ!!!うおおおおおおおおおおおお!!!」ババババババ

ジオン兵「死に晒せえええええ!!!外道どもがああああああああああああ!!!」ババババババ

隊長「ネズミ一匹逃がすんじゃねえ!!!ひゃっはああああああああああああ!!!」ババババババ

ジオン兵「蛆虫どもがあああああ……あれ?」

隊長「ん?」

ジオン兵「隊長、大変です」

隊長「どうした」

ジオン兵「こんなに大きな基地なのに敵がいません」

隊長「なんでだろうね」

ジオン兵「まさか罠?我々はハメられて……」

隊長「ていうかさ」

ジオン兵「はい」

隊長「なんか白旗が立ってるんだけど」

ジオン兵「えっ」

連邦の人「コロサナイデ〜」フリフリ

隊長「……」

ジオン兵「……」

南極条約の締結により戦争が長期化すると判断したジオン軍は地球侵攻と資源確保のために3度にわたる降下作戦を行った

第一次降下作戦
ジオン軍の地球侵攻は早くても春以降と踏んでいた連邦軍はオデッサへの降下を察知できず、突然現れたジオン軍に成すすべもなく制圧されてしまう

第二次降下作戦
ジオン軍の陽動により連邦軍は次の目標がジャブローと予測し部隊を集結させてしまったため本来の目的であるキャリフォルニアベースとニューヤークをほぼ無傷で制圧されてしまう

第三次降下作戦
よくわからんけど、レンポーぐんはなんやかんやでペキンとかキリマンジャロを占拠されたよ、やったね


これらの降下作戦によりジオン軍は地球攻略の地盤を固め、戦争はさらに激化していくこととなる



地球降下作戦編 完

はい、キリがいいので今日はここまでです

書いていて思ったんですがルウム戦役以降はオデッサ作戦までろくな資料が無いですよね

大体どんな感じだったのかはファーストガンダムやイグルーでわかるんですけどね

というわけで見てくださっった方々、ありがとうございました

>>28
個人的にバナナは、弁当箱に入っていればデザートでそのままだったらおやつに分類されると思います


バカンスは?海は?水着は?

水着(外付けスクリューユニット)

見てくださっている人たちがいる

こんなに嬉しいことはない

がんばれ乙

いきなりですいませんが今から投下します

電気ムチとメガ粒子砲編



ガウ攻撃空母 食堂


ジオン兵「地球っていいところですよね」

整備士長「そうだな」

ジオン兵「珈琲も紅茶もおいしいですし」

整備士長「酒もうまいしな」

ジオン兵「そもそも水がおいしいんですよね、湧き水でしたっけ?」

整備士長「ああ」

ジオン兵「すごいですよね!地面から水が湧いてるんですよ!」

整備士長「さすがは水の惑星といったところだな」ハハッ

ジオン兵「ほんとですよねぇ」フフッ

隊長「お前ら本当に仲いいのな」

隊長「アレなの?二人は付き合ってるの?」

ジオン兵・整備士長「ないない」ハハッ

隊長「にわかには信じられない話ですなぁ……」

整備士長「そんなこと言われてもなぁ」

ジオン兵「恋愛感情とか全く無いですしねぇ」

隊長「ちぇっ……」

整備士長「なんでちょっと悔しそうなんだよ……」

ジオン兵「まぁ30までに結婚はしたいですけど」

隊長「ほう」

整備士長「結婚なんてお兄ちゃん許しませんからね!」

隊長「なに言ってんだお前」

ジオン兵「まさか整備士長が私の兄ポジションを狙っていたとは……」

隊長「お前もなに言ってんだ」

隊長「まぁいいや、作戦の説明するから後で格納庫に集合な」

ジオン兵・整備士長「は〜い」

ガウ攻撃空母 格納庫


隊長「今回の俺たちの任務はマドラス方面の侵攻部隊の援護だ」

ジオン兵「マドラス?」

隊長「海に面した連邦軍の拠点の1つでかなりデカい基地があるんだよ」

ジオン兵「ふむふむ」

隊長「当然、防備も固くジオンも攻めあぐねているというわけだ」

ジオン兵「なるへそ」

隊長「そしてその現状を打開するためにエリート部隊である我々が呼び出されたのだ」

ジオン兵「おお〜」

整備士長「偶然、余ってる部隊が俺たちだけだったんだけどな」

隊長「おいやめろ」

隊長「それでまた新しい機体が配備されたんだが」

ジオン兵「はいはい、どうせまたザクでしょ?次はキャノンですか?それともタンクですか?」

隊長「って思うじゃん?違うんだな〜これが」

ジオン兵「えっ?」

隊長「お見せしよう、新型モビルスーツの『グフ』と『ゴッグ』だ」ドドン

ジオン兵「こ、これは……」

整備士長「ここからは俺が説明しよう」

隊長「任せた」

整備士長「まずこっちの青いのが陸戦型モビルスーツ、MS‐07Bグフだ」

ジオン兵「ふむ」

整備士長「こいつは対モビルスーツ戦を想定して格闘能力に特化した機体だ」

ジオン兵「格闘能力に特化ですか?」

整備士長「ああ、胸部装甲が大幅に強化され、左手が近距離で取り回しやすい5連装の75mmマシンガンになっていて、両肩に大型のスパイクアーマーを備え、左腕にはヒートホークを強化したヒートソードを収納したシールドが装備されている、そしてなにより右腕にはヒートロッドが内蔵されているんだ」

ジオン兵「マシンガンとヒートソードはわかりますけど、ヒートロッドって何ですか?」

整備士長「よくぞ聞いてくれた!」ドン

ジオン兵「生き生きしてますね」

隊長「まぁ最後まで付き合ってやってくれ」

整備士長「ヒートロッドってのは電磁鞭のことで、敵モビルスーツに絡みつかせて電流を流すことによって電子回路を破壊するとともにパイロットを感電させることができるんだ!」

ジオン兵「怖っ!!」

整備士長「さらに高温の電熱で装甲を溶断することも可能だ!」

隊長「怖っ!!」

ジオン兵「つ、つまりグフというのは近接戦闘ではかなり強いというわけですね?」

整備士長「そうだ」

隊長「でもさ、その間合いまでどうやって近づくの?」

ジオン兵「確かに近づくまでこちらからは攻撃できませんよね」

整備士長「……」

ジオン兵「……」

隊長「……」

整備士長「次にゴッグの説明だが……」

隊長「おい」

整備士長「こっちの茶色の機体がMSM‐03ゴッグだ」

ジオン兵「ザクやグフとはシルエットがまるで違いますね」

整備士長「当然だ、なにしろこいつは水陸両用モビルスーツだからな」

ジオン兵「水陸両用!?」

整備士長「まぁ機体が重すぎて陸上での機動性はかなり低いんだがな、それでも陸上で動けるっていうのは大きなアドバンテージになる」

ジオン兵「ですよね」

整備士長「水中での最高速は70ノットと中々のスピードが出る上に、水圧に耐えるために装甲も厚く水中機雷程度では傷一つつかない」

ジオン兵「強くね?」

整備士長「腹部にメガ粒子砲を2門とミサイル発射管、手には強力なパワーを持つアイアンネイルを固定武装として備えている」

ジオン兵「モビルスーツにメガ粒子砲ですか!?」

整備士長「ああ、収束率が低いために射程は1キロ程度だが水中で仰向けになれば対空攻撃もできるらしい」

ジオン兵「ゴッグすげえ!!」

整備士長「さらに腕部にフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を採用し、腕を内部に収納することによって水の抵抗を抑えることができる他に、アイアンネイルのリーチは見た目以上のものとなっている」

隊長「腕伸びるんだな」

ジオン兵「水中じゃ無敵じゃないですか!」

整備士長「確かにそうかもな」

ジオン兵「私はどっちに乗るんですか!?ゴッグですか!?ゴッグですよね!?」

整備士長「ん〜と、どうなの隊長?」

隊長「お前がゴッグでいいぞ、水の中とかなんか怖いし」

整備士長「だってさ」

ジオン兵「やった〜!」ピョンピョン

翌日 シリア砂漠


ジオン兵「あの……」

整備士長「ああ……」

ジオン兵「なんで私たち、砂漠にいるんですか……?」

整備士長「書類上の手違いがあったらしく、どうやら俺たちはシリア砂漠警戒任務をやることになってるらしい……」

隊長「すまん……」

ジオン兵「……」

整備士長「……」

隊長「……」

ジオン兵「私のザクのJ型への換装、お願いします……」

整備士長「ああ……」



電気ムチとメガ粒子砲編 完

今日はここまでです

資料を見てて思ったんですけどゴッグって水中ではビーム兵器以外に弱点は無いんじゃないですかね?




さすがゴッグだ

水中だとビームの威力も減りそうだし電撃系とサーベル位?

陸上では一時間ぐらいしか活動できないことと冷却水を満載するから陸上では動きが鈍いことを除けば、装甲は厚いし陸上では拡散メガ粒子砲がつかえるし水中では高機動で接近からのクロー攻撃や魚雷攻撃、フリージーヤードで隠密行動と多彩な戦いができるゴッグ最強や!
でもビーム兵器は勘弁な!

そろそろドムか

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