まどか「一緒に、空を見に行こう?」ほむら「……ッ」 (18)


・このssはまどか☆マギカと『ブレスオブファイア・ドラゴンクォーター』(通称ドラクォ)のクロスオーバーです

・チェトレとボッシュのリンク並に無理やりクロスさせた為、ドラクォ側の設定がまどか☆マギカに合わせてかなり改変されています。あらかじめご了承ください

・何分スレを立てるのはこれが初めてなので、未熟な点ばかりです。おかしいと思われた点があればアドバイスを頂ければ幸いです


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気がつくと、私は広い洞窟のような場所にいた。

まどか「ここ、どこだろう……?」

辺りを見回して__

まどか「っ!?何……あれ……!?」

そこにあったのは私と、壁に釘で磔にされた見たことのない生き物の朽ちた死骸と__宙に浮く巨大な歯車に雁字搦めにされた、赤い翼を持つ女の子だけ。

まどか「……酷いよ。どうしてこんなことっ……!」

叫んでいた。目の前の光景の無惨さだけでなく、この女の子と生き物が今までもとても酷い目に遭わされてきたように思えたから。





(______救いたいか?)

まどか「っ!?」

突然響いた重苦しい声に、思わず肩がびくりと跳ねる。

(______あの少女を救いたいか、と聞いたのだ)

まどか「だ、誰?」

辺りを見回しても、自分と女の子の他に人の姿は見えない。あの女の子の声ではないだろうし、まさか……

まどか「あなた、なの?」

(______その通りだ、小さき者よ)

恐る恐る、巨大な遺骸の方へと視線を向ける。先程と何かが変わったようには見えない。頭の中に直接話しかけてきているのだろうか。

(改めて問おう。小さき者よ、あの少女を救いたいか?)

まどか「う、うん!……私なんかに、何かできるの?この状況を、変えられるの?」

(覚悟があれば可能だ。覚悟がなければ不可能だ)

まどか「覚悟……?」






(______小さき者よ。お前には、他の全てを犠牲にしてでもあの少女を救う覚悟はあるか?何事もない、穏やかで静かな死でなく、激しく辛い、死を選ぶ覚悟はあるか?)




まどか「……うん」

一瞬ためらったが、真っ直ぐ遺骸の目を見て返事を返す。

まどか(……私が、この子を助けなきゃいけない。私じゃなきゃできないことなんだ)

先程の卑屈な気持ちはいつの間にかどこかに消えてしまい、代わりに現れたのは自分にはそうする義務があるという確信だった__何の根拠もないのに何故こんなことを思えるのかは自分でも分からないが。








(______いいだろう)







(お前は選び、願った)







(______私も、お前を選んでやる)

次の瞬間、目も眩むような眩しい光が遺骸から放たれ____


ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ……

まどか「……」

まどか「夢、オチ……?」

__同時刻。見滝原のある裏路地__

???「……」

一人の少女が壁にもたれて座りこんでいた。

その姿はかなり特異だ。着ているのは入院着である上、背中から赤い翼のようなものが伸び、咳をする度に口から血が零れだしてアスファルトにシミを作っている。大抵の人間は逃げ出すか、腰を抜かして110番か119番に通報するだろう。

???(一体、この時間軸に何が起こったというの……?)

彼女の名前は『暁美ほむら』。鹿目まどかを救う為に時間遡行を繰り返している魔法少女である。


ほむら(酷い大気汚染に、実験に使われていたらしい私の体……こんな事態は初めてね。声も出せなくなっているし)

彼女自身はまだ知らないことだが、彼女の身体からは通常の肺を取り除かれ、その代わりとして背中の翼状の器官__「換気肺」が移植されている。有り体に言えば生きたまま大気を浄化する為のフィルターに改造されてしまったのだ。

ほむら(学校でまどかとコミュニケーションを取れないのは痛いけれど……その時間をインキュベーターの駆除やグリーフシードの調達に回せるのはアドバンテージかしらね)

ふらふらと彼女が起き上がる。その拍子に口から血が噴き出し、アスファルトに一際大きなシミを作った。


ほむら(……まずは、隠れられる場所を探さないと。科学者や警察に見つからない場所まで)

ほむら(今度こそ、貴女を救ってみせるわ……待っていて、まどか)

少女は薄暗い闇の中に消えていった。






__救おうとしている相手が、既に重大な分岐点を超えてしまっていることなど露知らぬまま。

慌ただしい投下でしたが、今回はここまでです。短くて申し訳ありません

次回の更新は未定です

なんだこの厨二感溢れる文章は
たまげたなぁ

期待

期待

期待

うーんこの

マダー?

まだなの?

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