撫子「そして、卒業式の日」(9)

ネタバレ、キャラ崩壊注意

―神社―

撫子「ふんふん♪ふふん♪今日は楽しい卒業式~♪暦お兄ちゃんの命日~♪」

撫子「まだかな~。まだかな~」

ザッザッ

撫子「あっ!きた~」

暦「……よぉ。千石。久しぶりだな」

撫子「うん!この前、半殺しにした時以来だね!……あれ?一人?約束が違うよ?彼女、戦場ヶ原さんと。ロリ奴隷の忍さんは?」

暦「千石、これが最後のチャンスなんだ。もう止めてくれ。今ならまだ間に合う。きっと、すぐに元の生活に戻れるんだ。だから―」

撫子「うん!分かった!じゃあ、お兄ちゃんを半殺しにして、動けなくしてから。戦場ヶ原さんを見つけ出して。目の前で殺してあげるね。で、その後……。あれ?お兄ちゃんを先に殺すんだっけ?忍さんが先?まぁ、いいや戦場ヶ原さんに聞いてくるよ」

暦「千石……」

 ザッザッ

忍「やれやれ、お前様よ。もう覚悟は決めたのではないのか?今更、話し合いでどうにかなる訳がなかろう。それに、小娘よ。今何時か分かるか?まだ、日が変わって一時間も経っておらんぞ」

撫子「忍……さん?ロリ奴隷じゃなくて。熟女奴隷になったんですか?」

忍「だれが、熟女じゃ!」

暦「千石、忍の言った通り。僕も覚悟を決めた。限界ギリギリまで、力を高めた。……もう、戻れなくなるとしても。お前に、戦場ヶ原を殺されるわけにはいかない。……それに、お前を傷つける覚悟もしてきたよ」

撫子「うふふ。おいで、お兄ちゃん」

―――――――
―――――
―――

暦「グハッ!」

撫子「うふふ、これまでよりは確かに強かったけど。こんなもんか。残念だったね。じゃあ、とりあえず、死ぬ直前まで。殺してあげる」

 ザシュ!

撫子「あれ?」










シュタ!

暦「……は……羽川」

翼「やれやれ、全く。ちゃんと、卒業式が終わってから。って言ったのに。また一人でこんなことして。駄目だぞ。阿良々木君」

暦「……ごめん。羽川」

翼「とりあえず、少し休んでて」

クルッ

翼「……久しぶりだね。撫子ちゃん」

撫子「久しぶり。羽川さん。あっ……今はブラック羽川さんなんだっけ?」

翼「私は私だよ。もう白も黒も無いの」

撫子「ふーん。これは、羽川さんも殺して欲しいってこと」

翼「そうだね、そうなったとしてもね。私は大事な友達と好きな人を守りたいんだ」

撫子「いいよ。一緒に殺してあげる」

 ビリビリ

暦「エ、エナジードレイン……」

忍「馬鹿な!あんなものが効くわけが無かろう!」

撫子「あのね、羽川さん。撫子の蛇は、毒蛇なんだよ」

翼「キャア!!」

暦「羽川ァぁぁ。忍!羽川を!」

忍「落ち着くのじゃ!……しかし、あの委員長のやることとは思えん。どうしてこんな!」

暦「待ってろ!今すぐ助けに!」

翼「駄目だよ。休んでって言ったでしょ」

暦「羽川!?……じゃあ、あそこにいるのは……」

翼?「キャアアアア!」

翼「ん?あれも私だよ」

撫子「え?なんか……熱い」

翼?→苛虎「……グルルル」

撫子「えっ!?キャアアアア!」

翼「ごめんね、撫子ちゃん」

撫子「全く、ひどいよ。羽川さん」

翼「え?キャア」

―バタッ―

撫子「あのね、あそこで燃えてるのは―」

翼「そうだね……、蛇で連想するものとしては、毒とか色々あるけど。脱皮もその一つだね」

撫子「もう、ネタばらしはやめてよ。……うふふ。さようなら」

―ザッ―

ひたぎ「そこまでよ」

暦「-っていう漫画かぁ。まさか、千石にこんな趣味があったとはなぁ。漫画好きなのは知ってたけど」

―アララギ家―

撫子「この後はね。おもし蟹と契約を結んで重さを操る力を手に入れた戦場ヶ原さんと、誰かを傷つけるためでなく誰かを守るために猿に祈って両手に猿を宿した神原さん。後、異世界からお兄ちゃんを助けるために迷い牛の力で攻撃を邪魔する真宵ちゃん。その他、もろもろが登場するんだけど結局撫子には勝てなくて。最後はお兄ちゃんが真の力に目覚めて怪異そのものになるんだよ」

暦「そうか……。神様だったあいだずっと考えてたんだな……。ところで千石、お前何年生だっけ?」

撫子「え?中学2年生だけど」

忍「これが、本当の中二病じゃな」

≪完≫

え!?

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