怜「あ、あれ…うちの上履き…どこに…」(134)
怜「誰か間違うたんかな…」
怜「どっか落ちてるとか…んー…」キョロキョロ
竜華「怜ー。はよ行かんと遅刻するでー」
怜「あ、竜華…」
やめてくれ
麻雀は一歩先見えるのにリアルは見えないんだな
福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい
怜「またうちの上履き誘拐されてもうた」
竜華「えーまたぁ?確か先週もそんなことが…」
怜「うん、これで4回目…やけど」
竜華「毎回ちゃんと放課後には元に戻ってるし…心配はせんでええやろ」
怜「だいぶおっちょこちょいな人がおるねんなぁ」
いじめじゃなくニオイを嗅ぐためかもしれんし
>>6
むしろそういう意味かと思ってスレを開いてしまった
>>6
どうやって捉えるかで人間性が分かってしまう恐ろしいスレタイだな
怜「んー…どうせ部室行くだけやし裸足でええかな…」
竜華「ダメに決まっとるやん、ちゃんと職員室でスリッパ借りに行かな」
怜「めんどいわぁ」
竜華「しんどいわぁじゃないなら大丈夫やね、ほら行くでー」
ガラガラ
怜「ありがとうございましたー…」
竜華「よしよし、ほなちゃきちゃき行くでー」
怜「月曜の朝からキツいなぁ…」
竜華「でもこう何度も間違われるってのは、なんか対策せなあかんかもなー」
怜「ちゃんと下駄箱入ってないんかなー…」
ワハハだとイジメしか想像できないけど怜だと変態達が奪ってるようにしか思えない
竜華「下駄箱に投げ入れそこなって飛んでった説!とか?」
怜「んなセーラやあるまいし…」
竜華「んじゃ、ベタにお隣と間違えてる説」
怜「セーラやあるまいし」
竜華「じゃあ…怜の方が既に間違えてたのを取り返された説!」
怜「セーラやあるまいし…」
竜華「セーラ…」
怜ちゃん!マホ~
支援
竜華「ひょっとしたらあれや、怜マニアの犯行かもしれへんで」
竜華「裏市場で高値取引されてるかもしれへん」
怜「マニアとか取引とか何言ってんのかわからんわ…」
竜華「実録!薄幸の病弱美少女雀士・園城寺怜の隠された一面!」
怜「うち薄幸だったん…?」
お前ら「デュフフww今日も怜たんの上履き確保でござるwww」
駄目だ照が来襲する光景しか見えないから誰か乗っ取ってください
僕は寝ます
嫌どす
もう少し頑張って
>>17
あんた誰だよ
全力で支援
IDおかしいことになってます
いいからはよ
身代わり使っちゃったんだろ
いいからはよ
竜華「薄幸やないの。現に上履き盗まれとるし」
怜「・・・盗まれたと決まったわけやない」
竜華「じゃあどないしたっちゅうの」
怜「あれや・・・上履きに足生えてどっか走っていったんや」
竜華「怜・・・」
怜「・・・なんや竜華、その可哀そうな人を見るような目は」
竜華「・・・」
関西弁むっず
松実宥ちゃんの母乳飲みたい
関西弁なん適当でええ
支援やな
蒲原「私の上履きに画鋲がはいってたぞ…」ワハハ
怜「? どないしたん」
蒲原「わ、ワハハ・・・いやなんでもないぞー」
怜「ほんま? てゆーかあんた誰。制服もウチのとちゃうし」
蒲原「ワハハー、私は鶴賀学園麻雀部の部長、蒲原智美さー」
怜「・・・竜華しっとる?」
竜華「ウチが知るわけないやん。それよりもうすぐ授業始まるで。急がんと」
怜「そやな。ほなまたな、蒲原さん」
蒲原「・・・」
なんで智美ちゃんが……
怜イジメスレからワハハイジメスレに…
コノアタイヲYニダイニュウシテー
怜「・・・」ムズムズ
怜(やっぱスリッパだと違和感あるわ・・・)
竜華「・・・」
竜華(あの子も落ち着かへん子やな・・・)
---------------------
竜華「怜、さっきの授業中なに気にしとったん?」
怜「・・・スリッパだとなんか気持ち悪いねん」
竜華「あんた、まだそんなこと考えとったん? 神経質すぎやで」
怜「・・・うっさいわ」
竜華「もう・・・じゃあ昼休み一緒に探しにいこ。それでええやろ?」
怜「・・・ほんま?」
竜華「・・・まったく、怜は世話の焼ける子やで」
怜「・・・ありがとな、竜華」
怜「目星とかあるん?」
竜華「ないけど・・・とりあえず知り合いに片っ端からあたってみよ」
怜「そうやな」
---------------------
セーラ「怜の上履きぃ~?」
竜華「せや。心当たりあらへん?」
セーラ「んー、悪いけどわからんわ。ごめんな怜」
怜「別にええねん・・・よくないけど」
セーラ「・・・怜」
セーラ「仕方ねーなー・・・じゃあ俺も探したる!」
竜華「セーラ・・・」
セーラ「困ったときはお互いさまやろ? 困ったトキはお互いs」
怜「めっちゃ寒いからそれやめーや」
セーラ「・・・はい」
怜「ちょっと風呂入ってくるで」
支援
怜ちゃんの上履きでオナニーしたら気持ちいいだろうな…
セーラ良い奴
保守
>>34
うp
怜「あがったで。いい湯だったわ」
怜ちゃんの残り湯うp
はよ
キーンコーンカーンコーン
セーラ「ってもう昼休み終わりやん!」
怜「そんな・・・」
竜華「仕方ないわ。今日のとこはもう諦めよ」
怜「・・・いやや。うち次の授業サボるで」
竜華「バカ言うてんやないの。ほら行くで」ズルズル
怜「ぅう・・・」
竜華「じゃあまたあとでな、セーラ」
セーラ「おう」
怜「竜華、うち昼食ってないねん。このままだと死ぬで」
竜華「はいはい。あと一時間なんやから我慢しぃ」ズルズル
怜「うち病弱やから、竜華と違って体力もたへんのや」
竜華「まったく・・・じゃあほらこれ食い」スッ
怜「これ・・・マルボーロやん」
竜華「なんかポケットに入ってたんや。それ口に入れて我慢せえや」
怜「ん、わかった・・・」ビリビリ
怜「・・・」
怜(めっちゃボロボロに崩れとるやん・・・)
怜「り、竜華・・・」
竜華「ほら、もう先生きたで。それはよ仕舞い」
怜「・・・」
---------------------
怜「や、やっと終わったで・・・」ガクリ
竜華「・・・怜、なに今にも死にそうな顔しとるんや」
怜「・・・死にそうなんやない。もう死んでるで。ほらお花畑が・・・」
竜華「はいはい。ほら、上履き確認しに行かへんの?」
怜「そうやった・・・」ガタッ
竜華「この子は・・・」
セーラ「お、きたか」
怜「セーラ、先にきとったんか」
竜華「もう確認したん?」
セーラ「まだや。さすがに勝手に開けるのも悪いと思ってん」
怜「別にええのに」
竜華「とりあえずはよ確認し」
怜「うん・・・」ガチャ
怜「・・・ある」
竜華「ほんま・・・!?」
怜「間違いないで。ちゃんとここに『トキ』ってうちの名前書いてあるし」
セーラ(小学生かっちゅーに・・・)
汁まみれになっとんちゃう?
竜華「イタズラされてへん?」
怜「うん・・・見たところ大丈夫そうや」
セーラ「ま、とりあえずあってよかったやん」
竜華「ほんまにな」
怜「・・・うちは許せへんよ」
竜華「・・・怜・・・?」
怜「これ盗んだやつのせいで今日昼飯食べ損ねたんや。食い物の恨みは恐ろしいで・・・」ギュルル
竜華「べ、別にええやん。これから食べいけば」
怜「・・・まあな。でも犯人は必ず見つけるで・・・」
学食
セーラ「お、空いてる空いてる」
竜華「まぁ放課後やしな。怜はなに食べるん?」
怜「うちカレーや」ポチッ
竜華「そ。んじゃうちもそーしよ」ポチッ
セーラ「じゃあ俺はカレーうどんっと」ポチッ
竜華「あんた昼飯食ったんやないの?」
セーラ「食ったけど、五限でもう胃袋すっからかんや」
竜華「太るで」
セーラ「うちは太らへん体質なんや」
竜華「なんかむかつく・・・」
>>44
りゅーかタバコ出したのかと思った
怜「うちルー少なめの福神漬け山盛りで頼んます」
「はいよ。いつもと同じね」
竜華「前から思っとったんやけど、なんなんそのオーダー」
怜「・・・うち辛いの苦手やねん」
セーラ「ははっなんじゃそりゃ! じゃなんでカレー食うんや」ビシッ
怜「・・・別にええやん。たまに食いたくなるんや」
竜華「そのわりにいっつもカレー頼んでるけど」
怜「・・・別にええやん」
竜華「うちそんな不良やない」
実はスレタイみた瞬間に竜華の仕業だと思ってました
しえん
セーラ「この席でええ?」
怜「うち窓際キープな」
竜華「じゃうちその隣」
セーラ「お前らほんま仲ええな。姉妹みたいや」
怜「・・・竜華が勝手にひっついてくんねん」
竜華「ああーひど! じゃあもう膝枕してやらへん!」プイッ
怜「・・・うそやうそ。竜華はジョーダンも通じへんの」
竜華「うちジョーダンとトマトが一番嫌いやねん・・・っ」
怜「・・・ほんま申し訳ないことしました。反省してます」
竜華「ふむ、よろしい」
セーラ「ははっほんま姉妹みたいや」
>>53
ボクもです
セーラ「・・・」ズルズルッ
怜「セーラ・・・こっちに飛ばさんといてな」
セーラ「ふぁいほふふぁいほふ」モガモガ
竜華「ちゃんと飲み込んでから話しーや。お行儀の悪い」
セーラ「・・・っぐ」ゴクン
セーラ「竜華、お前だって人のこと言えへんやろ」
竜華「なんや、うちのどこが行儀悪いっちゅーねん」
セーラ「食べる前にカレーかき混ぜて食うのやめーや」
怜「あれは確かに汚いな」
竜華「う、うるさいなっ、そんなの別にうちの勝手やん///」
セーラ「見てて見苦しい」
怜「せやな」
竜華「ううぅ・・・」
セーラ「ふぅ~、食った食った。ごちそーさん!」
怜「セーラは早食いやな」
セーラ「ちゃうちゃう、怜が遅いんや!」
竜華「あんたは早すぎ。怜は遅すぎや。うちを見習え」
セーラ「なんやとー」
「おや先輩方、奇遇ですやん」
竜華「あ、泉やん。あんたなんで学食におるん?」
泉「いや、昼休み寝呆けてたら昼飯食い損ねたんですわ」
怜「泉は天然やね」
竜華「あんたが言うな」
泉「じゃ、ご一緒させてもらいます」ストン
セーラ「―――っていうわけや」
泉「なるほど。それは確かに謎ですね」
竜華「泉はなんか心当たりないん?」
泉「はい、残念ながら」
怜「・・・」
泉「でも、犯人の目的ってなんなんですかね?」
竜華「・・・やっぱり怜のストーカーやない?」
セーラ「そしたら竜華しかおらへんやん」
竜華「私はストーカーちゃうねんっ! 怜の保護者やっ!」
竜華可愛い
怜「保護者でもないけどな」
竜華「なにゆーてんの。あんたうちがいなきゃなんもできへんくせして」
怜「・・・竜華は過保護やねん」
泉「まぁまぁ惚気は後にしてください」「惚気ちゃうわっ」
泉「・・・それで清水谷先輩、ストーカーってどういうことですか?」
竜華「ほら、よく聞くやん。好きな人の私物を盗んで臭い嗅いだりとか・・・」
怜「そんなん今初めて聞いたわ・・・」
セーラ「やっぱ竜華やないの?」
竜華「違うっちゅうのにっ!」
泉「まぁ可能性としてはありますね。園城寺先輩の隠れファン説っと」メモメモ
竜華ちゃんのおっぱいも柔らかそうやなぁ・・・
セーラ「泉、お前なにメモなんかとってんの」
泉「いや、この方が情報を整理しやすいかなと思いまして」
セーラ「なんか浩子みたいやな。浩子のクセが移ったんとちゃう?」
泉「ええっ!?」
竜華「仕切りたがりやな」
泉「べ、別に仕切ってないですっ!」
怜「ほなら、別の可能性はなんかあるん?」
泉「別の可能性ですか。うーん、誰かが間違えて履いてるとかですかね?」
怜「なるほど」
竜華「なるほどって、うちが今朝ゆうたやん」
泉「ん、じゃあ他にどういう可能性あると考えられたんですか?」
竜華「そやな、今朝考えたのが『隣の人が間違えてる』って説とー・・・」
竜華「『そもそも怜が間違えてて、相手の人に取り返された』って説とー・・・」
竜華「『怜が下駄箱に投げ入れようとしてどっかにすっ飛ばしてった』って説やな!」
セーラ「後半明らかにおかしいやろ」
泉「江口先輩ならともかく、普通の人ならやらかしませんね」
セーラ「なんやとー、下級生のくせにー!」
竜華「まぁまぁ最後のは冗談にしても、なかなか可能性ありそうやない?」
泉「ええ、最初の二つは考慮に入れとかないけませんね」メモメモ
セーラ「むー・・・」
怜「元気だしぃ、セーラ」
怜「他になんかないん」
竜華「こら、あんたも少しは考え」
怜「だって何も思いつかへんもん」
セーラ「・・・仕方ねぇ、あいつに頼むか」
泉「・・・そうですね」
竜華「どこにおるやろ」
怜「とりあえず部室行ってみよーや」
---------------------
部室前
怜「疲れた・・・」
竜華「あんま無理せぇへんでな」
ガチャ
セーラ「きたでー」
泉「こんちはー」
「あ、遅かったやん」
怜「ほんま疲れたわ。ちょっと休ませてーな」
寝落ちの予感!
もうこんな時間か
朝だぞ
怜「徹夜はさすがにきついわ・・・ほな、ぼちぼち再開するで」
犯人はフナQ
>>70
ありがとう!
セーラ「悪い悪い、学食で飯食っててさ」
フナQ「なんで今食うの」
竜華「色々あって昼休みに食べ損ねたんよ」
フナQ「ふーん、まぁええけど」
怜「あれ・・・他の部員たちは?」
フナQ「走り込みや」
怜「なんでやねん」
フナQ「己を鍛えるにはまず肉体からっていうやろ?」
怜「むちゃくちゃやでそれ」
はよはよっ
怜「あれ・・・フナQってうちらと同い年やったっけ・・・?」
怜「あー、あの子二年か。老け顔だから気付かへんかったわ・・・かんにんな」
船Q2年、泉1年、他は3年
竜華「まぁちょうどええやないの」
フナQ「?」
泉「船久保先輩、ちょっと先輩に相談したいことがあるんですけど」
フナQ「なんや、あらたまって」
カクカクシカジカ
フナQ「それほんまですか」
竜華「うん、だから浩子にも協力してほしいねん」
フナQ「よっしゃ、やったりまっせ」
怜「恩に着るでフナQ」
セーラ「それじゃさっそくやけど、浩子は今回の事件どう見る?」
フナQ「とりあえず、隣の人が間違えて履いてるってのはほぼありえへんでしょう」
竜華「どうして?」
フナQ「考えても見てください。うちの下駄箱、表にはきちんと名前が書かれた札がかかっとりますし」
フナQ「それに、園城寺先輩の上履きの踵・・・これを見れば間違えるなんてこと普通は起こらへん」
セーラ「たしかにこんなでっかく『トキ』って書かれてちゃーな」
泉「たとえ字が読めへんでも、違和感は感じるはずですね」
怜「それうちの字が汚いってことなん?」
泉「あ、ごめんなさいそんなつもりちゃいますっ」
竜華「でも汚いのは事実やしな」
怜「・・・余計なお世話や」
フナQ「次に、園城寺先輩自身が他の人の上履きと間違えてたってケースもありえへん」
竜華「現にここに怜の上履きがあるわけやしな」
セーラ「乱暴に投げ入れてすっ飛んだってのは―――」
怜「そんなことせーへん」
セーラ「せやろなー」
フナQ「つまりまず間違いなく言えるのは、先輩の上履きは、誰かが故意に盗んでいってるってことですわ」
竜華「やっぱストーカーや」
怜「まじなん・・・怖いわ」
フナQ「その可能性も捨てきれへんけど、でもそやったらなんでわざわざ放課後になったら返す必要があるんやろか?」
セーラ「たしかにな。律儀すぎや。そのまんま持って帰ったらええのに」
怜「やめてや。うちが困る」
セーラ「例え話やって」
フナQ「つまり盗んでいるのには、他に何らかの意図があるっちゅーことですわ・・・」
竜華「おお、さっすが浩子や。お手柄やで」
セーラ「浩子が珍しく頼もしく見えるー」
フナQ「珍しくは余計ですよ」
泉「それで、誰がどういう意図で盗んでいってるんでしょうか、先輩?」
フナQ「・・・それは・・・」
怜「・・・」ゴクリ
フナQ「さすがにそこまではわからへん」
セーラ「おいぃいいい!!」
怜「変な間いれるのやめてや」
竜華「―――ダメや。いっくら考えても何も思い浮かばへん」
セーラ「そらそうや。犯人の可能性ある人間が何人いると思うてんねん」
フナQ「聞き込みにいった泉は帰ってこないし」
怜「うちもなんか疲れてもうたわ」
竜華「怜、あんま無理すんやないで」
フナQ「泉はうちと江口先輩で待ってますから、二人は先帰っていいですよ」
セーラ「え、俺も?」
怜「でも・・・」
竜華「ごめんな、浩子。泉にはよろしくゆーといてや」
フナQ「はい。お疲れ様です」
竜華「ほら怜、はよ帰るで」
怜「・・・」
帰り道
怜「・・・」
竜華「怜、なにそんな落ち込んでんねん。上履きならきっと見つかるって」
怜「そうやないんや」
竜華「?」
怜「そうやない・・・」
竜華「怜・・・?」
怜「・・・ごめんな、竜華。たかがうちの上履きごときで放課後の部活の時間まで潰して・・・」
竜華「なにいうてんのあんた」
怜「他のみんなにも悪いことしたわ・・・」
竜華「怜・・・」
怜「もう私いい。上履き盗られても文句いわへん」
怜「もう終わりにしたいんやけど、あかんのやろか」
ちゃんとオチさえつけてくれればいいぞ
別にどっちでも
怜「うち病弱やねん・・・オチまで持ってけるか不安やわ・・・」
竜華「・・・なに諦めてんの、怜」
怜「竜華・・・」
竜華「ここまで頑張ってきたんや。できること全部やってこ」
竜華「そんでもわからんかったら、そんときは諦めたらええよ」
怜「・・・」
竜華「うちらは最後まで怜についてくで」
怜「・・・ありがと・・・竜華」
竜華「ええよ。気にせんで」
怜「・・・そやな。たかが上履きやし」
竜華「・・・」イラッ
そのアピールやめ
翌日・下駄箱
怜「またない・・・」
竜華「しつこい奴やね・・・」
セーラ「―――おっす二人とも、どうだった?」
竜華「また盗まれとるわ」
セーラ「・・・そうか」
怜「・・・」
セーラ「怜、元気だしぃや」
怜「大丈夫・・・うち平気やから」
怜「それよりも、放課後また部室に集まって作戦会議やで」
竜華「うんっ」
セーラ「おうよ!」
放課後・部室
フナQ「思うたんですけど」
竜華「!? なんか閃いたんか?」
セーラ「さすがやで浩子! よっ名探偵!」
フナQ「ハードルあげんといてください。大したことやありませんし」
セーラ「なーんだ・・・」
フナQ「だからって完全に興味失われても困ります」
泉「それで、何がわかったんですか?」
フナQ「・・・犯人の動機や」
怜「・・・ほんま?」
フナQ「たぶんですけどね。自信はあります」
怜「・・・」ゴクリ
フナQ「まずはじめに、うちらは今回の事件を考えるときに園城寺先輩の上履きってことに捕われすぎてたんじゃないかって思ったんです」
セーラ「ほうほう・・・」
いいぞ、その調子で最後まで
てっきり女の嫉妬が絡んだ犯行かと
フナQ「私の考えることによればこうです。犯人は自分の足のサイズに合う上履きならどれでもよかった」
竜華「? じゃあ上履きを履くことが目的だったってことなん?」
怜「意味わからへんな」
フナQ「いえ、近いですが正しくは・・・上履きを履いてこの学校を歩き回ることが目的だった」
セーラ「・・・? なんやそれ」
泉「もしかして・・・変質者!?」
怜「え・・・まじ」
竜華「こわっ・・・」
フナQ「いやいや・・・園城寺先輩の上履きを履けるってことは、足のサイズ的に少なくとも成人に満たない女子ってのが妥当なところでしょう」
セーラ「いやわからへん・・・めっちゃ足の小さいおっさんとかやったら・・・」
竜華「せ、セーラやめーや!! 本気でこわなってくるでしょ!!」
怜「・・・」ブルブル
フナQ「だからそれやったら外見でばれますやん」
セーラ「あ、そっか・・・ははっ、ごめんなぁ怖がらせて」
怜「セーラ・・・許さへんよ」
フナQ「ただわからへんのはまさにそこなんですわ・・・」
泉「制服・・・ですか?」
フナQ「せや。外見がうちらと同じ女だったとしても、着てる制服でばれてまうやろ?」
竜華「たしかにそうや・・・」
セーラ「おっおっ・・・なんだこれ、めっちゃ推理してるって感じで興奮してきた!」
怜「・・・セーラは黙っとき」
竜華「うちの学校の制服は学内の洋服店の特注品やしな・・・そう簡単に手に入るとは思えへん」
泉「誰か知り合いや兄弟から借りたとか、どうですかね・・・?」
フナQ「ありえへん話ではないけど・・・どうやろな」
フナQ「・・・まぁ動機が分かったところで、犯人をあげなければ意味ないですし」
竜華「せやなぁ・・・」
泉「今の話だと、犯人は外部の人間ってことになりますからね・・・探しようがありません」
怜「・・・」
セーラ「・・・くっそ、いっそ現行犯で捕まえちまいたいもんだぜ!!」
「・・・」
セーラ「え・・・俺なんか変なこと言った・・・?」
フナQ「それだ!」
泉「お手柄ですよ江口先輩!」
竜華「なんで今まで気づかへんかったんやろ!」
セーラ「えっ・・・えっ・・・?」
怜「つまり・・・犯人が来るより先に待ち伏せて、犯行の現場を取り押さえるってことやな」
Oh.....
翌日・早朝
セーラ(開門と同時に下駄箱脇の花壇に潜伏・・・)
怜(・・・うまくいったで。あとは待つだけや・・・)
竜華「あ、早速誰かきたみたい・・・」
「・・・」タッタッタ
怜「・・・?」
怜(あの子・・・どこかで・・・)
セーラ「あいつ陸上部なんやろか? こんな朝早くから張り切ってんねー」
竜華「どうやろ? まぁなんにしてもただの朝練っぽいなぁ」
怜(陸上部・・・朝練・・・)
竜華「それにしても、あのジャージっ子・・・ちゃんと下穿いてんのやろか」
怜「・・・ッ!?」
はよぉ;;
そろそろか
怜「あの子・・・あの子が犯人や・・・」
竜華「え、怜・・・なにいって・・・」
セーラ「あ・・・あいつ、怜の下駄箱から上履き取ってったぞ!」
「・・・」ダダダッ
セーラ「追うで・・・!」ダダッ
竜華「・・・わかった! 怜、あんたはここでおとなしくしとき!」ダダッ
怜(・・・あの子・・・どこかで見た顔やと思ったら・・・)
怜(高校生麻雀インハイ・・・奈良県代表の・・・ッ)
怜(・・・)
怜(・・・名前何やったっけ・・・まぁええわ)
怜(とにかくうちも追おう・・・)タッタッ
怜「はぁ・・・はぁ・・・」
怜「やっぱ病弱もんには階段駆け上がりはちときついわ・・・」
怜(・・・)
怜(たしか二人ともこっちの方に向かったように思ったんやけど・・・)
怜「・・・?」
怜(あれ・・・ここって・・・)
怜「・・・うちらの部室やん」
ガチャ
セーラ「追い詰めたで・・・!」
竜華「堪忍せえ・・・!」
「・・・」ブルブル
怜「やっぱりや・・・」
怜「なんでこんなことしたん・・・」
怜「奈良県代表の人」
セーラ「・・・? 知り合いなんか、怜?」
怜「新聞で見たんや・・・うちらが今度出るインハイの奈良県代表の選手・・・」
竜華「あ・・・そういえば・・・っ」
「・・・」
怜「なぁ・・・名前だけでも教えてもらってええ?」
「・・・た、たかかも・・・しずの・・・」
怜「高鴨穏乃・・・せや、思い出した。確かにそんな感じの名前の子やった」
穏乃「・・・」
怜「高鴨さん・・・なんでこんなことしたん?」
穏乃「・・・ごっ・・・ごめんなさい・・・」
穏乃「ごめんさいごめんなさいごめんなさい・・・っ」ブルブル
竜華「・・・ど、どうしちゃったんこの子・・・」アワアワ
しえん
④
しずかわいい
なにやってんだよ裸ジャージ
怜「・・・顔あげてや」
穏乃「・・・」
怜「なんか事情があったんやろ? うちは別に怒ってへんよ?」
穏乃「・・・す、すべて・・・はっ、話します・・・」
そこで聞かされたのは驚くべき事実やった・・・
奈良県代表校・阿知賀女子の麻雀部は、インハイに出る他校の戦略についてより詳しく探るため、エージェントを派遣していたんや・・・
そのエージェントこそが彼女・・・高鴨穏乃
彼女は各校に潜入したのち、その高校の麻雀部の部室に潜入―――そこで様々な情報を集めて回っていたんや
部室のカギは、阿知賀女子のレジェンドと呼ばれる人物に伝授されたピッキング技術で解除していたんやって
なぜ彼女の存在がばれなかったんか・・・? それは彼女が現地で上履きを調達していたこと・・・
そして・・・彼女のこのジャージという服装にこそヒントがあったんや
エージェントとか本編よりも役に立ってそうだな
普通高校では制服を着ていなければ不審に思われてまう・・・
けど、それ以外にも不審に思われることのない服装が一つだけあるんや・・・
それがジャージっちゅーわけや・・・
穏乃「私も・・・っ、初めは反対してたんです・・・っ・・・こんなことやめようって・・・」
穏乃「でも、私は阿知賀の麻雀部でも一番実力がなかったし、何よりみんなの役に立ちたかったんです・・・っ」
怜「それでもあかんやろ・・・こんなことしたら」
穏乃「はい・・・っ、私が間違ってました・・・ほんとに、ほんとにごめんなさい・・・っ」
セーラ「あ、謝って済むと思ってんのk・・・」
怜「セーラ、よし・・・」
竜華「怜・・・」
悪さした初心なしずにはエッチなお仕置きをしないとね
ジャージと言っても下履いて無いけどな
怜「あんたのやったことは間違ってたし、それは許されざることや・・・」
穏乃「・・・っ・・・えっぐ・・・」
怜「けど・・・あんたが心の底から反省してるんなら、私は別にあんたを咎めることはせえへん」
怜「うちの麻雀部が初めてやったんやろ? なら被害もうちだけや」
怜「今ならまだ間に合うで・・・奈良に帰って、他の面子にも反省を促してき」
穏乃「・・・っ・・・」
怜「そしたら、またインハイの舞台で正々堂々と勝負しようや」
穏乃「と・・・怜さんっ・・・私・・・っ」
怜「待ってるで、全国の舞台で―――」
---------------------
竜華「怜・・・ほんまに帰しちゃってよかったん?」
怜「・・・ええんや」
セーラ「あの高鴨って子が反省したとしても、阿知賀の連中がどう思っとるかはわからへんで」
怜「・・・だいじょぶやろ、あの子なら」
フナQ「ずいぶんとその子に入れ込んでますね。まだ一度しか顔合せてないっちゅうのに」
怜「あの子の目・・・すごくきれいだったんや」
怜「絶対強くなるで・・・」
泉「強くなったら強くなったで私らが困るんですけどね」
怜「そんときはそんとき。全力でうちらも相手するまでや」
怜が水虫になってまう
怜(高鴨穏乃か・・・覚えとくで・・・)
怜(インハイでは全力で相手したる・・・)
怜(覚悟しときーよ・・・)
怜「じゃ、練習始めよ」
セーラ「そうやな」
竜華「うちらも負けてられへんしな」
泉「今度こそ先輩方には負けませんよっ」
フナQ「またデータが膨らんでくで」
こうして千里山の全国優勝への挑戦がスタートした・・・ッ
ふぁん
終わりか
面白かった乙
続き書いてもええんやで?
乙乙
乙ー
乙や
続きはさすがにもう無理や・・・
こんな駄文でも読んでくれた人はさんきゅ
ていうかオチ弱すぎたな。カタルシスゼロやで
なんか山なしオチなしの日常SSにしとけばよかったと後悔
でも千里山は書いてて楽しかった乙
乙やでー
乙
犯人ワハハかと思ったわ
乙ガデルデー
怜ちゃんの上履きクンカクンカした変態なんておらへんかったんやね…
トキの困った姿見たい龍華の仕業じゃなかったのか
乙や
怜ちゃんの目の前で上履き舐め周りて涙目にさせたい
なぜ他校を分析するために上履きを盗む・・・?
上履きの匂いから雀力を測る能力
レジェンドさんクズすぎワロタ
オチはさておき面白かった
また書いてくれ
何でレジェンドピッキング技術持ってんだよw
三人でメシ食ってるところが面白かった
このSSまとめへのコメント
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