※この事件は現実世界においても、ストライクウィッチーズの世界においても、絶対に起こりえないと保証する
※また、このSSは説明するまでもないが、完全なる"パラレル・ワールド"である。
by リベリオン合衆国 空軍
第501統合戦闘航空団 基地
ミーナの部屋
ジリリリリ…
ジリリリリ…
バルクホルン「おーい!ミーナ!電話だぞ!」
ジリリリリ…
ジリリリリ…
バルクホルン「……私が出てもいいのか~!?」
ジリリリリ…
ジリリリリ…
バルクホルン「聞いてるのか!ミーナ!」
バルクホルン「…?」
ジリリリリ…
ジリリリ…
美緒「どうしたバルクホルン」
バルクホルン「あ、少佐。電話がなっているんだが…どうしたものか」
美緒「はっはっは、バルクホルンが要件を聞いてミーナに伝えればいいじゃないか」
ジリリリリ…
ジリリリリ…
バルクホルン「………仕方ない」
ガチャ
バルクホルン「こちら第501統合戦闘航空団ロマーニャ基地。今、責任者であるミーナ中佐は席を外している。私が用件を聞こう」
・
・
・
ミーナ「あら、どうしたのかしらトゥルーデ」
バルクホルン「…どこに行っていたんだまったく」
ミーナ「シャーリーさんと買い出しよ」
バルクホルン「満足に補給物資が来ないのか」
ミーナ「ええ…で、美緒が言っていたわ。何か話したいことがあるのよね?」
バルクホルン「ああ…先ほど上層部から電話がかかってきてだな」
ミーナ「ブリーフィングルームにおいてある公共用かしら」
バルクホルン「いや…それが…ミーナの部屋にある電話からなんだが…」
ミーナ「……珍しいわね」
バルクホルン「大事なメッセージらしい。よく聞け」
ミーナ「……」
バルクホルン「オラーシャ時刻××日の正午までに、オラーシャ陸軍機地にて"CBR1028"とのことだ」
ミーナ「…それ、シークレットコードよ」
バルクホルン「らしいな…確認しようと思ったが…コードの内容はミーナしか知らないからな」
ミーナ「私も知らないわよ。そんなの滅多に起こらないから…」
バルクホルン「おい」
ミーナ「ちょっと待って。確か一覧表が金庫の中に…」
キリキリ…… キリキリ……
キリキリ… キリキリ…
バルクホルン「…?」
ミーナ「開かないわね」
バルクホルン「……」
キリキリ…… キリキリ……
キリキリ… キリキリ……
バルクホルン「ミーナ!!そこをどけ!!」
ミーナ「ちょ…ちょっとトゥルーデ…」
ダダダダダダダダダ!!!!!
ダダダダダダダダダ!!!!
バルクホルン「よし、金庫をぶっこわした。これでいいだろう」
ミーナ「ああ、金庫が…」
バルクホルン「シークレットコードだろ?意地でも解読できないと意味が無い」
ミーナ「そうね」
バルクホルン「お?冊子が出てきた」
ミーナ「これがコード一覧表よ。ちょっと穴開いちゃったけど、ええと……コードは何だったかしら」
バルクホルン「"CBR1029"だ!」
ミーナ「ええと…これね」
=== T O P S E C R E T ===
・
・
・
CBR 1027 … 作戦Q
CBR 1028 … 緊急収集Y
CBR 1029 … 水爆投下G
CBR 1030 … 作戦T
・
・
・
ミーナ「!!!!!!」
バルクホルン「!!!!!!!!」
支援
ミーナ「嘘よ……」
バルクホルン「何故だ…」
ミーナ「ありえないわ」
バルクホルン「ありえない」
ガチャ… >
美緒「おい、晩飯の時間だぞ、早く来い」
バルクホルン「少佐!緊急事態なんだ!」
美緒「どうしたどうした」
ミーナ「上層部から送られたのシークレットコードを調べたらね…ほら」
美緒「?」
最近のストパンSS書いてる人って映画好きだよね
12人の怒れる男とか
④
ミーナ「明日正午までに、オラーシャ陸軍基地に"CBR1029"…」
美緒「ああ…」
ミーナ「コレを見なさい!上層部はいかれているわ!オラーシャを壊滅させようとしているのよ!」
美緒「ちょっと待て。意味がわからない」
バルクホルン「私だって意味がわからない!」
美緒「い、いや、このコードについてだ」
バルクホルン「…?」
美緒「常識で考えてみろ。どうしてそんな指令を出すんだ。こんな作戦、誰にメリットが有る?」
バルクホルン「確かにそうだが……」
※この事件は現実世界においても、ストライクウィッチーズの世界においても、絶対に起こりえないと保証する
※また、このSSは説明するまでもないが、完全なる"パラレル・ワールド"である。
美緒「きっと指令間違いさ。すぐ訂正の連絡が来る」
ミーナ「もう数時間経っているのよ!?それならとっくに来てるはずよ!」
美緒「じゃあ他の航空団に確認を取ろう」
ミーナ「えっ」
ジリリリリ…
ジリリリ…
美緒「…あ、もしもし、ちょっと第502統合戦闘航空団基地へ繋いで欲しいんですが」
ミーナ「ちょ!ちょっと美緒!何やってるの!」
美緒「ん?何か問題でもあるのか?」
ミーナ「もういいわ!私に貸しなさい!」
・
・
・
ミーナ「あ、もしもし…えっと…サーシャさんかしら?」
サーシャ『はい』
ミーナ「突然ごめんなさい…こんな時間に電話なんか」
サーシャ『いえ…で、要件は何でしょう』
ミーナ「上層部からのあのシークレットコードなんだけど…」
サーシャ『あっああ!はい!私達にも届きました!』
ミーナ「そんな…!」
サーシャ『どうしたんですか?そんなに慌てて』
ミーナ「…ちょっと待って…何故そんなに冷静でいられるの…?」
サーシャ『確かに、501基地からオラーシャは遠いですよね。明日正午にたどり着けるかどうか…』
ミーナ「そういう問題じゃないわ!」
サーシャ『ひい!』
ミーナ「サーシャさん!!あなた正気!?」
サーシャ『何をおっしゃって…』
ミーナ「コードを受け入れるっていうの!?」
サーシャ『はい…指令は絶対ですから。それに、この指令に歯向かう理由なんて私達にはありませんよ』
ミーナ「…もういいわ!」
ガチャン!!!!
バルクホルン「お、おい…ミーナ」
ミーナ「わかったわ…試されてるのよ…この無茶な命令に従えるのかどうかをね」
バルクホルン「なに……」
ミーナ「仕方ないわ!こうなったら水爆をありったけオラーシャに持って行きましょう!いいわね!」
美緒「ちょっと待て!何を言っているんだミーナ!」
ミーナ「これは上官命令よ!美緒!」
美緒「おちつけミーナ!」
ミーナ「落ち着いていられないわ!」
バルクホルン「おいおいどうなっているんだ…!」
・
・
・
ミーナ(本当に投下なんてしないわ)hソヒソ
バルクホルン「え?」
ミーナ("試されてる"って言ったでしょ?)ヒソヒソ
バルクホルン(あ、ああ)ヒソヒソ
ミーナ(だから、投下するフリをすればいいの)ヒソヒソ
バルクホルン「なるほど!」
美緒「さすがだミーナ!」
バルクホルン「私達の忠誠心を評価されれば…501メンバー全員揃っての昇進もありえるな!」
ミーナ「ええ!」
ガチャ…… >
エーリカ「おお?何か盛り上がってるねえ」
バルクホルン「ハルトマン!」
ミーナ「フラウ、あなた聞いていたのね」
エーリカ「もちろん。そんなことなら私に任せてよ」
ミーナ「えっ…?」
エーリカ「要するに、ざっくり言うと"水爆をオラーシャまで運べばいい"んだよね!」
ミーナ「ええ、そうよ」
エーリカ「一度こういうのやってみたかったんだあ!」
ミーナ「じゃあ任せたわ」
エーリカ「お安いご用!」
バタン… >
バルクホルン「ハルトマンのやつ、いざ目立つとなったら張り切るんだ」
美緒「まあいいじゃないか、私達はこのまま基地でゆっくりできる」
ミーナ「そうね」
= そんでもって次の日の朝 =
バルクホルン「……ふぁぁあ……」
バルクホルン「…………」
バルクホルン「……ん?」
バルクホルン「!!!!!」
バルクホルン「おい!ハルトマン!どうしてここで寝ているんだ!」
エーリカ「うううう……もうちょっと寝させてよぉ」
バルクホルン「お前…!昨日のことすっかり忘れたのか!」
エーリカ「昨日のこと…?」
バルクホルン「お前は今頃、水爆をオラーシャ陸軍基地へ運んでいる最中のはずだ!」
エーリカ「あああ……だいじょうぶだいじょうぶ」
バルクホルン「なにが"大丈夫"だ!」
エーリカ「シャーリーと……ミヤフジと……リーネが行ってるから…大丈夫……」
バルクホルン「ハルトマン…!他人に任せてしまったというのか…!」
エーリカ「うん……ふぁぁぁああぁぁ……眠い」
バルクホルン「……本当に大丈夫なんだろうな!ハルトマン!どうなんだ!!!」
エーリカ「大丈夫だよ……3人共、水爆が積んであることも何も知らないから」
バルクホルン「なにっ」
エーリカ「とにかくコレをオラーシャに運べって…緊急命令だって…そう伝えたよ……ふぁぁぁあああぁぁ…」
バルクホルン「そうか、なら大丈夫だ」
エーリカ「………zzz」
無責任過ぎるw
バルクホルン「…ん?」
エーリカ「zzzzz」
バルクホルン「………それ非常にまずくないか?」
・
・
・
サーニャ「おはようございます…」
バルクホルン「おはよう」
サーニャ「…あれ、芳佳ちゃんは…?」
ルッキーニ「あっれ~。シャーリーもいない」
ペリーヌ「リーネさんも居ませんわよ」
バルクホルン「ちょ、ちょっと色々あってな」
サーニャ「……」
エイラ「どうした!サーニャ」
しえ
サーニャ「…すこし寂しい」
エイラ「大丈夫ダ!私がサーニャの心を暖めてあげよう!」ギュ
サーニャ「違うの」
エイラ「へ?」
サーニャ「変な胸騒ぎがするというか…」
エイラ「?」
バルクホルン「……!(ドキッ)」
サーニャ「……嫌な予感がするの…"オラーシャが危ない"って……」
エイラ「………」
バルクホルン(鋭い奴…!)
エイラ「ま、まあ今日くらいはいいじゃないカ。人数が少なくたって。なあ少佐!」
ペリーヌ「少佐も居ませんわね」
エイラ「あれ…?さっき見たんだけどナ」
バルクホルン(……ミーナと少佐が居ないな…どこに居るんだ全く)
ほし
= ミーナの部屋 =
美緒「ミーナ、やっぱりおかしいぞ」
ミーナ「何かしら」
美緒「血迷いすぎじゃないか…?オラーシャに駐在しているネウロイを一掃するための作戦だなんて…」
ミーナ「そんなことないわ。コレしかない方法と上層部は決めたのよ」
美緒「だとしたら優秀なウィッチを各国各軍から集めて派遣すれば良い話だ」
ミーナ「………」
美緒「そもそも…収集も議会も何も行わず、ただ上層部の独断で水爆投下だなんて…馬鹿げている」
ミーナ「私達はただ、命令に従うだけよ」
美緒「しかしだな…」
ミーナ「……効率の問題じゃないかしら」
美緒「…?」
ほう
ミーナ「一秒でも早くネウロイから開放されたいと世界の人は皆思っているの」
美緒「あ、ああ。確かにそうだが」
ミーナ「オラーシャに水爆を落とすとあら不思議。オラーシャはネウロイから開放される」
美緒「しかし…どうして陸軍基地に投下する必要があるんだ」
ミーナ「オラーシャ人への怒りかしら」
美緒「は?」
ミーナ「オラーシャは危ない国よ。噂では第二次ネウロイ対戦のどさくさに紛れ、怪しい放射能実験を行っているらしいわ」
美緒「裏付けがないじゃないか!」
ミーナ「私がそう思ってるんだもの。間違いないわ」
美緒「…何を言っている!ミーナ、昨日は投下しないと言ったが…」
ミーナ「それはフラウが決めることよ」
美緒「…!」
ミーナ「どんな戦にもね、犠牲は必要よ。それに、投下してもしなくても、水爆を運んだという事実があれば501にとって好都合じゃないかしら?」
飯食う
15分~20分ほど
マカセロ
ほ
戻って来たらペースあげてくれ
猿喰らわない程度に
ピッピッピ
美緒「な…」
ミーナ「昨日言ったはずよ。これで501全員揃って昇進も可能…って」
美緒「もういい…ミーナ、お前は疲れているんだ。しっかり休め」
ミーナ「…」
美緒「後のことは私とバルクホルンが何とかする。ミーナは早く帰還命令を出せ、いいな?」
ミーナ「…」
美緒「私はもう戻るぞ。訓練があるからな」
ガチャ…ガチャ……
美緒「?」
ガチャガチャ
ガチャガチャ!
美緒「………おい、どういうことだ」
ミーナ「あなたをかえす訳わけにはいかないわ…」
・
・
・
= 一方その頃 =
芳佳「シャーリーさん、航空機も運転できたんですね!」
シャーリー「車とほぼ同じ操作方法で作動するようエンジンを改造したんだ」
リーネ「凄い…!」
シャーリー「まあそう褒めるな!はははは!」
芳佳「それにしても、どうしてストライカーユニットじゃなくて航空機での運送なんでしょうか」
シャーリー「ハルトマンは『ユニットじゃあ運べない代物を積んであるから大事に運んでね~』って…」
芳佳「なんなんでしょう」
シャーリー「さあ…?でも、私達3人の魔法力をもってしても運送が困難なものって……」
リーネ「………………あ!」
シャーリー「何だ?」
リーネ「わかりました!補給物資ですよ!」
シャーリー「補給物資?」
そうかそうか
芳佳「最近、501の基地には補給物資が来ないんです」
シャーリー「…そういえば、昨日も中佐と急遽買い出しに行かなければいけないほどだったよ」
リーネ「オラーシャ陸軍も同じような問題を抱えてるんですよきっと」
シャーリー「なるほど!それで私達が物資を親切に送ってやろうってわけか!」
リーネ「はい!」
芳佳「確かに、私達3人がユニット装着して運ぼうとしたら、単純に3人分の補給しか無理ですよね」
シャーリー「……待て……じゃあ、私達がコレ全部もらっちゃったほうが…」
芳佳「シャーリーさん!」
リーネ「酷いです!」
シャーリー「わ、悪い」
リーネ「オラーシャはネウロイの侵攻が酷いって聞きました…」
芳佳「501とは比べ物にならないくらい、飢えているんですよきっと!」
シャーリー「……そうか、すまん、変なコト言って」
芳佳「いえ…」
シャーリー「でもそれなら仕方ないな。よし、何としてでもオラーシャまで運ぼう」
リーネ「はい!」
・
・
・
= ミーナの部屋 =
ミーナ「ふふふ、これでいいの」
美緒「どうしたんだ一体…」
ミーナ「これで私達は全員昇進よ!」
美緒「そんな馬鹿な話…!」
ミーナ「美緒、あなたらしくないわね。これは素晴らしいことなのよ!世界で最も優れたウィッチが501!まさに今、そうなろうとしているの!」
美緒「どうしたんだミーナ!落ち着け!」
ミーナ「さ、そろそろ着く頃かしら?」
美緒「ミーナ!せめてこれだけでもハルトマンに伝えてくれ!『絶対に水爆は投下するな!』『オラーシャ陸軍機地上空まで到達したらすぐに帰還しろ』と…」
ミーナ「それは無理ね、だってそれはフラウが決めることじゃない」
美緒「それの一点張りじゃないか…!」
ミーナ「さ、どうなるのかしらオラーシャは」
美緒「まさか…ハルトマンは水爆を積んでいることを知らないとは言わないだろうな…」
ミーナ「それはないわ。でも、指令の内容は事細かに伝えたの」
美緒「!!!!」
ミーナ「撃墜数は私達の中ではトップ…もし水爆を投下すれば、その記録を大幅に更新できるわ」
美緒「ハルトマンはそんなことしない!」
ミーナ「あなたにフラウの何がわかるの?」
美緒「だって……だって……」
ミーナ「ネウロイとともにオラーシャも滅びる…フラウはそこを理解できている…そう言いたいのね」
美緒「……くっ」
ミーナ「ふふふ、でも上層部の命令は絶対……そうでしょ?」
美緒「………」
ミーナ「うまくやってるかしら」
・
・
・
サーニャ「……ミーナ中佐…坂本少佐……どこに行ったんでしょう」
ペリーヌ「そろそろ訓練始めないといけない時間ですわ」
エイラ「サーニャ、せっかくだから私の部屋で一服しないカ?」
サーニャ「…………」
ルッキーニ「シャーリー居ないと暇だよ~~! もう一人で遊んでくる!」ダッ!
すまん風呂
15分~20分
ほ
ほ
エイラ「あ、コラ!ルッキーニ!」
ルッキーニ「ばいばい~い!」タッタッタ…
ペリーヌ「まったく…」
ガチャ >
エーリカ「おはよ~~~~……」
サーニャ「ハルトマンさん…」
エーリカ「ん?どうしたの皆…訓練は…?」
バルクホルン「少佐と中佐がいないんだ」
エーリカ「……へええ……ふぁぁぁあああぁぁぁ……」
バルクホルン「全く!危機感がなさ過ぎる!」
エーリカ「大丈夫だよ~きっとなんとかなるって……ふぁぁぁああぁぁ」
ペリーヌ「どうしましたの?」
バルクホルン「ああ、ちょっとこっちの話だ」
エーリカ「いろいろあってねぇ……」
バルクホルン「いいじゃないか、とにかく、今日はわたしが指揮官となる。はやく訓練始めるぞ」
ペリーヌ「そういえば昨日の夜、少佐とミーナ中佐と3人で話してましたけど何かあったんですの?」
バルクホルン「!」ギクッ
サーニャ「私も見た……」
ペリーヌ「501の一員として、知っておく必要がありますわ」
エーリカ「えっとねえ…」
バルクホルン「まて!ハルトマン!」
エーリカ「いいじゃん、もう話しちゃって」
バルクホルン「くッ……」
・
・
・
ペリーヌ「それは………本当ですの!?」
バルクホルン「ま、まあ大丈夫だろ……」
ペリーヌ「何を根拠に!」
エイラ「酷いじゃないカ!サーニャの故郷に水爆投下なんて!」
バルクホルン「シークレットメッセージで届いたんだ!仕方ないだろう!」
エイラ「そんな…」
バルクホルン「指令は絶対……そうだろ?」
サーニャ「………………」
エーリカ「大丈夫だよさーにゃん、上層部だって無能じゃない。きっとオラーシャの人たちを皆避難させてるよ」
サーニャ「………」
エイラ「……絶対にそう言えるのカ?」
エーリカ「だって……ねえ」
サーニャ「……………」
バルクホルン「ええい!もういい!」
サーニャ「!!」
エーリカ「どうしたの!トゥルーデ!」
バルクホルン「直接オラーシャ陸軍基地に訪ねてみようじゃないか!ほら!電話!」
エーリカ「ちょ、ちょっと待って……」
ジリリリリリ…
ジリリリリリリ……
バルクホルン「………」
サーニャ「………」
ジリリリリリリ…
ジリリリリ…
バルクホルン「………」
サーニャ「………」
ジリリリリリリ… ジリリリリ…
バルクホルン「………」
エーリカ「……」
ジリリリリリ… ジリリリリリ…
バルクホルン「ああああ!!!!何故つながらないんだ!」
サーニャ「……」
ジリリリリリ…
ガチャ
バルクホルン「!!!!」
サーニャ「!」
バルクホルン「あぁ……えっと……突然すまない…えぇと……こちら、第501統合戦闘航空団、カールスラント空軍JG52第2飛行隊所属、ゲルトルート・バルクホルンだ」
サーニャ「………」
ペリーヌ「………」
エーリカ「………」
ドキドキ
おう
バルクホルン「…はい……はい…えっと……昨日未明に基地を出発しました…はい……はい……」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エーリカ「……」
バルクホルン「シャーロット・E・イェーガー大尉、リベリオン陸軍第363戦闘飛行隊所属だ。それと、リネット・ビショップ曹長、宮藤芳佳軍曹。ブリタニア空軍610戦闘機中隊所属、扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊所属だ」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エーリカ「……」
バルクホルン「はい……はい……いや、それは把握していない……もうじき、そちらの領域に進入するはずだが……いや、それも…」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エーリカ「……」
バルクホルン「………な、なにいいい!!!!」
サーニャ「!?」
ペリーヌ「!?」
エーリカ「!?」
おっそ
バルクホルン「ちょ…ちょっと待ってくれ!……それは聞いていない!」
サーニャ「……!?」
ペリーヌ「どうしましたの…?」
エーリカ「……あ~あ……」
バルクホルン「いやっ!確かにこちらにも指令は来た!しかし……水爆投下だとばかり…はい…はい……」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エーリカ「……」
バルクホルン「………………申し訳ありません……はい……はい……」
エイラ「ちょっとまずい雰囲気じゃないカ?」ヒソヒソ
エーリカ「これは…少しやってしまったパターンだね」
ペリーヌ「……」
バルクホルン「………はい…わかりました…はい………あ、いえ……そのことなんですが……非常に…申し上げにくいのですが……」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エーリカ「……」
バルクホルン「……既に水爆を積んでいます…」
エイラ「あ、言った」
サーニャ「………」
ガチャン!!!
バルクホルン「あ、くそ、切られた」
エイラ「ど……」
サーニャ「…」
エイラ「どうするんだよおおおおおおお!!!!」
バルクホルン「うるさい!!!!お前たちも考えろ!」
ペリーヌ「先に説明して下さい!何を言われたんですの!?」
バルクホルン「水爆投下なんて指令、一切出していないとのことだ!」
あい
ペリーヌ「そんな…」
エーリカ「でも!昨日電話で届いたんでしょ!?」
バルクホルン「ああ!確かに私が電話を受け取り、しっかりと聞いた!」
エーリカ「それじゃあ…」
バルクホルン「どうやら、オラーシャ陸軍基地にて各航空団一名ずつ収集とのことらしい!」
ペリーヌ「全然違うじゃありませんの!」
エイラ「それじゃあ………水爆が投下されてしまったら……収集中のウィッチは全滅…」
ペリーヌ「もちろん、近辺には一般市民も残ってますわ!」
エイラ「大惨事じゃないカ……」
サーニャ「いやっ!いやああ!」
バルクホルン「どういうことだ…!」
エーリカ「そんな慌てることじゃないよ」
バルクホルン「ハルトマン…!」
エーリカ「だって実際シャーリーとミヤフジとリーネが既に向かってるんでしょ?そのまま基地まで行ってもらおうよ」
バルクホルン「でも…あいつらは…!」
エーリカ「そもそも水爆が積んである事自体、3人は知らないよ」
ペリーヌ「だから余計心配ですのに」
エーリカ「でも、すぐに連絡できるでしょ?ミーナの部屋からさ、『予定変更!一名のみ陸軍基地内会議室へ向かえ』ってメッセージを送れば」
バルクホルン「……なるほど!賭けてみよう!」
・
・
・
= ミーナの部屋 =
ミーナ「美緒、知ってるかしら」
美緒「………何だ」
ミーナ「オラーシャに隠された『重大な秘密』を」
美緒「…………知らん…」
ミーナ「さっき私、オラーシャは放射能実験を行っていると言ったわね」
美緒「………ああ」
ミーナ「それ、本当なのよ」
美緒「……ふん、そんなバカな」
ミーナ「一部のカールスラント人ウィッチのみ知ってるの」
美緒「……?」
ミーナ「多分、トゥルーデとフラウは知らないわ。でも私は聞かされたの、カールスラントがこの世で一番凶悪で、そしてこの星の全ての生物を死滅させる装置を研究してるって」
美緒「……なに」
ミーナ「その研究所が、カールスラント国内じゃなく、オラーシャにあるってわけなの」
美緒「どうして…!」
ミーナ「膨大な土地、技術、人材………どれもオラーシャのほうが好都合らしいの。それにそんな危険な実験、自国でやれたものじゃないわ」
美緒「ふざけるな!!!!!」
ゆっくりしすぎぃ
ミーナ「…」
美緒「だとしたら…水爆が投下されてしまったらどうなるんだ…!もし投下された場所が、基地でなくその研究所だったら…」
ミーナ「無駄よ、どこに投下しようと関係ないわ」
美緒「なに!」
ミーナ「国内に1000メガトン以上の威力を持つ爆撃を受けるとね、勝手に作動する仕組みなの」
美緒「!!!」
ミーナ「ネウロイの威力はせいぜい一桁…でも、今回の水爆は…」
美緒「…」
ミーナ「……1100メガトンよ」
美緒「なにい!」
ミーナ「これは投下されればの話…」
美緒「…電話を貸せ!今すぐ帰還命令を出す!」
ミーナ「無駄よ」
ドンドンドン! >
ギュンバキューン
ミーナ「あら、誰かしら」
バルクホルン『私だ!ミーナ!居るんだろ!?今すぐ開けてくれ!』
ミーナ「……」
美緒「バルクホルン!助けてくれ!」
バルクホルン『な…!少佐…?』
ミーナ「……」
バルクホルン『と、とにかく緊急事態なんだ!今すぐ宮藤たちに連絡を!』
ドンドンドン! >
ミーナ「え?宮藤さん?どういうこと…?」
バルクホルン『おお、やっぱり居るのかミーナ!ハルトマンは今も基地にいる!オラーシャに向かったのは宮藤とリーネとリベリアンだ!』
ミーナ「そう……ふふふ」
バルクホルン『詳しく説明している暇もない!とにかく開けてくれ!お願いだ!』
ミーナ「ふふふっ…ふふふ」カチャ…
< ダアアアアアアアアン!!!!
美緒「!!!!!」
バルクホルン『!!!!』
ミーナ「」バタッ
美緒「ミーナぁ!!!」
バルクホルン『おい何の音だ!ミーナ!何が起こった!』
美緒「ミーナ!おい!ミーナ!」
ミーナ「」
バルクホルン『あああああああ!!!!』
バン!!! >
バルクホルン「はあ…はあ…強行突破だ…すまないミーナ、あとで扉を修理しないと」
美緒「くそっ…何故だ!何故こうなるんだ!」
バルクホルン「なっ…ミーナ…」
美緒「突然銃を取り出したかと思えば…自らの頭を撃ち抜いた…」
バルクホルン「私の居ない間に…何があったんだ…少佐……」
美緒「……今すぐ奴らを帰還させよう…でないと、世界が終わる」
バルクホルン「っちょ…ちょっと待て!」
美緒「うるさい!こっちだって説明してる暇はないんだ!」
バルクホルン「わかってる!落ち着いて話してくれ!」
美緒「……!……!」
・
・
・
= 航空機内 =
芳佳「まだ着かないんですか~?」
シャーリー「ううん………そろそろオラーシャ領空内に入る頃だと思うんだけどな……」
リーネ「さすがにちょっと暇ですね」
シャーリー「暇つぶし持ってきたんじゃないのか?」
芳佳「2人でトランプやっても面白く無いですよ」
シャーリー「確かに……」
芳佳「ふぁぁぁああ……眠いです」
シャーリー「あたしはもっと眠いよ……」
リーネ「頑張ってください!オラーシャの人たちが、私達を待っているんです!」
おら
シャーリー「仕方ない…ふぁぁああぁぁ」
リーネ「あっ……ちょっと吹雪いてきました」
芳佳「すごい!前が見えないよ!」
シャーリー「ということは領域に入ったのかな…でもマズイぞ、どこに基地があるのかさっぱりわからないじゃないか」
リーネ「あきらめないで下さい!オラーシャの人を見捨てる気ですか!」
芳佳「リーネちゃん…」
シャーリー「な、何もそこまで言って…」
リーネ「こんな極寒の地で…しかも食糧難……たとえこの航空機が狙撃されても、墜落しても、物資だけは絶対に届けましょう!」
芳佳「うん!……ん?」
シャーリー「どうした宮藤」
芳佳「あれ…見てください…」
シャーリー「……?」
芳佳「ネウロイ…です」
シャーリー「あ、ほんとだ」
リーネ「……」
ドオオオオオオオオオオン!!!!
シャーリー「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
芳佳「シャーリーさん!!はやく!!」
シャーリー「無茶言うな!これでも必死に操縦してるんだ!」
リーネ「いやああ!」
芳佳「ああ!また来ます!」
ドカアアアア!!!
そもそもなんで水爆がウィッチーズの基地にあるねん
シャーリー「まずい!エンジンをやられた!」
リーネ「ひい……た、助けて…!帰りたい…!もういや!」
芳佳「リーネちゃん!さっきと言ってることが…!」
リーネ「いやあああああ!」
シャーリー「うおおおおお!!!」
・
・
・
= ミーナの部屋 =
美緒「と、いうわけだ……」
バルクホルン「それは本当か…」
美緒「ミーナ曰くな……」
バルクホルン「…………くっ!」
ネウロイだらけの場所
になぜ何も準備をせずに行くのか
美緒「バルクホルン!」
バルクホルン「くそ!どうしてこうなったんだ!こんな事になるなら、ハルトマンなんかに頼まなければよかった!」
美緒「今は他人を責めても仕方ない」
バルクホルン「うう…すまない」
美緒「早く連絡しよう……えっと………」
バルクホルン「どうした、少佐…」
美緒「………」
バルクホルン「……」
美緒「繋がらない…」
バルクホルン「え………」
美緒「…………」
バルクホルン「…………」
美緒「……壊れている」
バルクホルン「嘘だろ?」
美緒「……そんなはずはない…メンテナンスは定期的にしている…でも……」
バルクホルン「まさか……」
美緒「?」
バルクホルン「航空機側に問題が……」
美緒「…」
・
・
・
ペリーヌ「仕方ないですわね、もう一度詳しく確認してみますわ」
ジリリリリリリ…
ジリリリリリ…
ガチャ
ペリーヌ「…こちら第501統合戦闘航空団ロマーニャ基地、ペリーヌ・クロステルマンです」
ペリーヌ「はい……はい…その節は申し訳ありませんでした」
ペリーヌ「はい……はい…」
エイラ「……」
エーリカ「……」
サーニャ「……」
ペリーヌ「ひい!急に何を…!?」
エイラ「!!!」
エーリカ「!!!」
サーニャ「!!!」
ペリーヌ「お、落ち着いて下さい!一体何が…!」
サーニャ「……」
ペリーヌ「な…何言ってるのかさっぱり……ちょっと!騒がしいですわ!」
エーリカ「……」
ペリーヌ「い、今はヒステリックを起こしてる場合では…!ちょっと!こちらの話を聞いて下さい!」
エイラ「……な、なんかヤバそうダ」
ペリーヌ「お願いですわ!落ち着いて下さい!私の話を…」
エーリカ(もしかして………)
ペリーヌ「私はヒスを起こしてません!ちゃんと説明して下さい!………それじゃあわかりませんわ!」
ペリーヌ「ああ!……………切られましたわ」
エーリカ「パニクってた…?」
ペリーヌ「ええ!全く!何言ってるのかさっぱり!」
エーリカ「………ちょっといいかな皆」
ペリーヌ「何ですの?」
エイラ「何ダ?」
サーニャ「……?」
エーリカ「あ、さーにゃんは耳ふさいでおいたほうがいいかも…」
サーニャ「?」
エイラ「いい話じゃなさそうダナ」
エーリカ「いい話じゃない…どころじゃないよ…」
ペリーヌ「もったいぶらないで早く話しなさい!」
エーリカ「実は……」
・
・
・
= ミーナの部屋 =
美緒「くそ!どうすればいいんだ!」
バルクホルン「どうしようもないんだ……繋がらなければ何も意味が無い……」
美緒「こんなことがあってたまるか!こんなふとしたキッカケから世界が滅亡するなんて…!」
バルクホルン「まだ滅亡すると決まったわけじゃない…」
美緒「じゃあどうすれば!」
バルクホルン「………これだけはやりたくなかったが…仕方ない」
美緒「?」
バルクホルン「オラーシャ陸軍に、航空機を撃墜してもらうんだ」
美緒「ちょ……ちょっとまて……それじゃあ………宮藤とリーネとシャーリーは……」
バルクホルン「………………」
美緒「おい!私は認めん!」
バルクホルン「これしか方法はない……早く伝えなければ、水爆が基地に投下される……まだ高い高度を保って飛んでいるはず…だから今がチャンスだ」
美緒「正気か…バルクホルン…」
バルクホルン「仕方ないだろおおお!!!!」
美緒「な!」
バルクホルン「私だってこんなことしたくない!でもなあ! 世界が核に包まれ地上の全ての生物が絶滅することと、たった3人の犠牲を生むこと…こんなの、天秤にかけるまでもないじゃないか!」
美緒「くそ!くそお!」
・
・
・
ペリーヌ「それ……本当ですの…………」
エーリカ「私も聞いた時は絶対嘘だと思ったよ…そんな現実味のない話………でも……」
エイラ「……今回のオラーシャ陸軍の反応を見る限り…」
エーリカ「嘘じゃなかった…ってこと」
サーニャ「…………」
エーリカ「大丈夫、きっと助かる……さーにゃん、大丈夫だよ……」
サーニャ「ひっ……うわぁぁぁ……」
エイラ「サーニャ!」ダッ!
サーニャ「お父様……お母様……グズッ……」
エイラ「サーニャ…」
バアン! >
エーリカ「トゥルーデ!」
バルクホルン「どけ!電話を貸せ!」
エイラ「ひい!」
ジリリリリリ…
ジリリリリリ……
ペリーヌ「何ですの…?」
エーリカ「何か秘策でも…?」
バルクホルン「……待て…説明してる場合じゃ…!」
ジリリリリ…
ジリリリリリ…
ガチャ
バルクホルン「ああ、度々すまない!こちら第501統合戦闘航空団!そちらの領域に1つの航空機が侵入したはずだ!」
エーリカ「…」
バルクホルン「なに!?複数確認できただと!?構わん!領空を飛んでいる航空機は全て撃墜してくれ!」
エーリカ「!!!!!!」
ペリーヌ「!!!!!!」
サーニャ「!!!!!!」
エイラ「!!!!!!」
バルクホルン「でないとあの…えっと……あれだ…"皆殺し爆弾"が発動されるんだろ!?数名の犠牲くらいどうってこと無い!」
エーリカ「ネーミング…」
ペリーヌ「大尉!正気ですの!?」
バルクホルン「黙れ!!!!これ以上喋るな!!!!」
ペリーヌ「ひいっ!」
エイラ「…………これも全て、カールスラント政府とオラーシャ陸軍のせいダ」
サーニャ「………うう……うわっぁぁぁ!」
エーリカ「こんな馬鹿なもの作らなければこうはならなかったんだ!カールスラント政府が全ての元凶だ!」
バルクホルン「……ちょ!ちょっと待て!今のはあなたに言ったわけじゃ…あっ…ああ!」
ペリーヌ「……」
バルクホルン「また切られた」
日付が変わっちゃうな
エーリカ「……」
ペリーヌ「……」
バルクホルン「………」
エイラ「……」
サーニャ「グズッ……グズ……」
バルクホルン「……あとは……あいつらが投下せず勝手に帰還してくるというセンを祈るのみだ……」
・
・
・
= 航空機内 =
シャーリー「おおおおおおおお!!!!!」
芳佳「ひいいいいい!」
リーネ「助けてええ!」
シャーリー「なんだこのスピードは……最高じゃないか!!!!」
芳佳「そんなこと行ってる場合じゃ……ひええええ!」
シャーリー「ネウロイからは逃れられたものの……機体の大半をやられた!操縦が全く聞かない!……でも……素晴らしい!」
リーネ「シャーリーさ~~ん!正気に戻ってぇぇ!」
シャーリー「このままだと確かに危ないなぁ……」
芳佳「ひいいえええ!」
シャーリー「すまん、ちょっと席を外す!」
芳佳「えええええ!!!」
シャーリー「エンジンだけでも修理するんだ!私にかかればどうってこと無い!」
リーネ「操縦席はどうなるんですか!?」
シャーリー「大丈夫!直したらすぐ戻る!」ダッ!
リーネ「シャーリーさーーーん!!!」
・
・
・
シャーリー「えっと……ここか?」
シャーリー「なんだこの巨大な黒い鉄塊は……邪魔だぞ……」
シャーリー「まあいいや、これに跨って……よっと」ヒョイッ
シャーリー「あ~、これならすぐ直せられるな…」
シャーリー「ここを……こうして……」
バチッ!
バチッ!
シャーリー「こうすれば……」
バチッ!
バチッ…!
シャーリー「これでよし!」
・
・
・
芳佳「ひいいい!歩けないいいい!」フラフラ
リーネ「芳佳ちゃん!あまり動いちゃ……ひいい!」フラッ!
ドン!
リーネ「いてて……あれ?」
芳佳「今リーネちゃん何かボタン押しちゃ……うわわっ!フラフラ
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´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
リーネ「芳佳ちゃん!きゃあああ!」フラフラ
芳佳「あああああ!ああ…あああ」
リーネ「あ、あれ……」
芳佳「スピードが…落ちていく……」
リーネ「直ったんだ!」
芳佳「やった!シャーリーさん!やりましたよ!」
・
・
・
シャーリー「ふう……なんとか……あれ?」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
シャーリー「う、うわ!!!! 床が!!なんだぁこれは!!」
ゴオオオオオオオ!!!
シャーリー「さては変なスイッチ押したなあいつら!くそ!ここから降りられないじゃないか!」
・
・
・
リーネ「ひゃっ……きゃああ!」フラフラ
芳佳「リーネちゃん!」
リーネ「へ…平衡感覚が……」フラフラ…
ポチッ! >
芳佳「あ!またボタン押しちゃったよリーネちゃん!」
・
・
・
シャーリー「ん?」
シャーリー「え?」
ガコン…
シャーリー「な、なにいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ…
シャーリー「落ちるうううううううううううううううう!!!!!」
シャーリー「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
ヒュウウウウウウウウウウ…
シャーリー「助けてくれえええええええええええええ!!!!」
シャーリー「いやああああああああああああああああ!!!!」
シャーリー「うおあああああああああああああああ!!!」
シャーリー「ひゃああああああああああああ!!!!」
シャーリー「ひゃっはぁぁああああああああああ!!!!」
シャーリー「わっほおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
シャーリー「ひゅううううううううううううううううううう!!!!!」
シャーリー「いえあああああああああああああ!!!!」
シャーリー「いいぇえええええええええええええええええええええええええ!!!!」
おら
ゴ
オオ
オ オオ
オ オ オオオ オ
オ オオオ
オオオ
オ オオオ
オ オ オ オ オオオオオ
オオオ オ オオ
・
・
・
・
・
エーリカ「はい……はい……了解……いえ………はい……投下……はい」
エーリカ「……ええ……そうですか…はい………あ、処分……はい……全員……はい……」
エイラ「……」
サーニャ「……………」ブツブツ…
シャーリー楽しくなってんじゃねえよw
ペリーヌ「……終わりましたわね」
バルクホルン「終わった…」
エーリカ「…覚悟はできています…はい……いつでも…はい……それでは…」
ガチャン!
エーリカ「……発動したらしいよ…」
ペリーヌ「そうでしょうね」
エーリカ「オラーシャはもう誰も住めない…人だけでなく、この世のすべての生物が…」
バルクホルン「……」
サーニャ「ふふふ…ふふふ」
エーリカ「半年もしないうちに、地上は余すところなく核に包まれる…そしてすべての生物は死に絶える…」
バルクホルン「ああ……」
エーリカ「でも……問題ないんだ」
バルクホルン「?」
エーリカ「問題ない!地下1000m地点では核は届かない!」
バルクホルン「!!!!!」
エイラ「!!!!!」
ペリーヌ「!!!!!」
エーリカ「今すぐ作業に入ろう…グズグズしている暇はない」
バルクホルン「待て!何を言うんだ!そんなことしたって…」
エーリカ「それしかないんだ」
エイラ「そこで暮らせっていうのカ…?」
エーリカ「もちろん」
ペリーヌ「……仮に地下で暮らすとして…いつまでそこに居ればいいんですの?」
エーリカ「ざっと100年!!」
ペリーヌ「!!!!」
エイラ「!!!!」
バルクホルン「!!!!」
面白い
エーリカ「そうすれば地上に上がっても問題ない…ほんの100年だ」
ペリーヌ「食料はどうするんですの!?」
エーリカ「大丈夫」
エイラ「100年も生きられるわけがないダロ!」
エーリカ「ソレも大丈夫…」
バルクホルン「……くだらん話だ!」
エーリカ「ネウロイだよ」
バルクホルン「?」
やっぱりストレンジラブ博士は言うことが違うな
エーリカ「ネウロイとともに地下都市をつくろう」
ペリーヌ「何ですって!」
エーリカ「ネウロイを喰えばいいじゃんか、ネウロイと生殖行為をすればいいじゃんか、今日からネウロイと人が共存する世界になるんだ」
バルクホルン「ハルトマン……正気か……」
エーリカ「人間1に対し、ネウロイが10! それでオールオッケー!」
バルクホルン「………」
エーリカ「はははははははははは!これは世界の終わりじゃない!逆だよ!私達の世界の始まりなんだ!はははははは!!!!!」
バルクホルン「……」
サーニャ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「………」
エーリカ「ははははははははははははははははははははは!!!!!!」
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "- また会いましょう どことも知らず
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii いつとも分からないけれど
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、 いつものあなたのように笑顔を絶やさないで
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~ 青空が暗い雲を吹き飛ばしてくれるまで
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
ヽ`
´
´.
__,,:::========:::,,__
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... 知ってる人に会ったら
..‐´ ゙ `‐..
/ \ ハローと言って
.................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. もうじき私に会えると伝えてちょうだい
.......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;; 私がこの歌を歌っていたと知れば
゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ きっとみんな嬉しがるでしょう
゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ また会いましょう どことも知らず
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙ いつとも分からないけれど
´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
でもいつかまた晴れた日に会いましょう
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lllll llllll lllll llllll lllll lllllllllll, lllllll llllll '''llllll,
lllll llllll,,,,,,,,,,,,,lllllll llllll,,,,,,,,,,,,,,, llllll,,,,,,,,,,,,,,, llllll 'lllll, lllll llllll llllll
lllll llllll'''''''''''''lllllll llllll''''''''''''''' llllll''''''''''''''' llllll ''lllll, llllll llllll llllll
lllll llllll lllll llllll lllll lllllll 'lllllllllll llllll ,,llllll'
lllll llllll lllll lllllllllllllllllllllll lllllllllllllllllllllll llllll 'llllllll lllllllllllllllllllll''
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ll' l' ,,ll' ,,llll l''' ,l'''ll, ''''l, lllll' ,ll' ,l' ,ll'' ,,ll''llllll,,,, lll' l'' ll' ,lllll 'lll''',,lllll ,,,,,,,,,,,,,,,llll ll' ll' l'' ,,ll llll ll,ll'',,lllll' ,,,,,,,,,,,,,,ll'
' lll,,,,,,ll'''',,,l''ll' ,ll' ,,,,,,,,lll 'l,,,,,,,,ll''',,,l'll' ll,,,,ll' ,ll' ,ll' lll,,ll''' ,llll' ll' ll lll' 'llllllllllll,,lll ll,,,,,ll''llllll' lll,,,,,,,,,,,,,lll ll,,,,,l''',,,l'' lll '',,ll'' lll ll,,,,,ll'''lll'
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'l,,,lllllllllll,,ll'''
、ミ川川川彡 ,ィr彡'";;;;;;;;;;;;;;;
ミ 彡 ,.ィi彡',.=从i、;;;;;;;;;;;;
三 ギ こ 三 ,ィ/イ,r'" .i!li,il i、ミ',:;;;;
三 グ は 三 ,,__-=ニ三三ニヾヽl!/,_ ,_i 、,,.ィ'=-、_ヾヾ
三 で 三,. ‐ニ三=,==‐ ''' `‐゛j,ェツ''''ー=5r‐ォ、, ヽ
三. 言 ひ 三 .,,__/ . ,' ン′  ̄
三 っ ょ 三 / i l,
三. て っ 三 ノ ..::.:... ,_ i ! `´' J
三 る と 三 iェァメ`'7rェ、,ー' i }エ=、
三 の し 三 ノ "'  ̄ ! '';;;;;;;
三 か て 三. iヽ,_ン J l
三 !? 三 !し=、 ヽ i ,.
彡 ミ ! "'' `'′ ヽ、,,__,,..,_ィ,..r,',",
彡川川川ミ. l _, , | ` ー、≡=,ン _,,,
ヽ、 _,,,,,ィニ三"'" ,,.'ヘ rー‐ ''''''"
`, i'''ニ'" ,. -‐'" `/
ヽ ! i´ /
ノレ'ー'! / O
久々にストパンSSを見たと思ったらこれだよ!!
乙
えっ…
★席外し代行始めました★
席を外す用事があるけど時間が無い、席を外したいけど元々席が無い、そんなときに!
席を外す一流のスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに席を外してくれます!
モチロン席を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの会社、学校で無差別に席を外しまくります。
1時間\1200~ 24時間営業 年中無休!
このSSまとめへのコメント
よくわからんラストだな