京子「ねえねえ結衣ー、今日のごはんはなぁに?」
結衣「今日は麻婆豆腐とトマトのサラダ」
京子「おおう、どっちも私が食べたいって言ってたメニュー!?」
結衣「……べつに、私が食べたかっただけだし」
京子「へへへ、もう結衣ったら素直じゃないんだから~」ツンツン
結衣「ほっぺツンツンするのやめろ」
京子「……」プニプニ
結衣「……ぷにぷにもやめろ」
京子「てへへ」
京子「ひき肉もどっさり入っててボリューミーだね~」
京子「ピリ辛でご飯が進むクン……」モキュモキュ
結衣「普段はいつもこんなにひき肉入れないんだけどね」
京子「へっ?」
京子「……んぐっ、どうして今日は入ってるの?」
結衣「そりゃ京子がいるからな、今日は特別だよ」モクモク
京子「えへへ、私がいると特別なの?」
結衣「……や、やっぱ今のなし」
京子「もうさぁ、結衣って私のこと好きだろ」
結衣「ねーよ、寝言は寝て言うから許されるんだぞ?」
京子「むむむむ……!」
結衣「ていうか京子こそ私のこと大好きだろ、毎日毎日遊びに来てさ」
京子「は、はぁ!?」ガタッ
京子「……ねーよ、寝言は寝て言うから許されるんだぞ」ニヤッ
結衣「コイツ……」
結衣「図星だな、苦し紛れのおうむ返しってところか」
京子「なっ!?結衣なんて好きじゃないし、違うったら違う!!」
京子「だいたいさ、結衣って私がいないと生きていけないんじゃないかな」
結衣「……はぁ」
京子「小さいころからずーっと一緒だったし、離ればなれになったらどうするの?」
京子「きょうこー、わたしきょうこいないと生きていけないよ~」ウルウル
京子「あっはははははは、ほんと可愛いやつめ」
結衣「……あほか」
結衣「私はべつに京子がいなくても平気だけど?」
京子「ほほう、ずいぶんと余裕がありますなぁ……」
京子「あぁ、目に浮かぶよ……涙声で私にラブコールをする結衣が」
京子「私は京子無しじゃダメだ、ずっと私の側にいて……」
京子「いますぐ京子を抱きしめたい、大好きだよ京子」
京子「……いやん、結衣ったら強引なんだから」ポッ
結衣「か、勝手に変な妄想するなよ、ばか!!」
結衣「……私は京子が心配なんだけど、私に依存しっぱなしだろ」
結衣「小さいころもいまも結衣結衣結衣結衣……」
結衣「……ふっ」
京子「なんだよ!その鼻で笑って勝ち誇ってさぁ!!」
夫婦なんだから離れる必要ないじゃないですかー
結衣「結衣ーお腹空いた、今日のごはんなにー?」
結衣「結衣ー宿題見せて、結衣ー今日も泊まっていくからね~」
結衣「結衣結衣結衣結衣結衣結衣結衣……」
結衣「……ふっ」
京子「んなっ!だからなんだよその勝ち誇った顔は!?」
結衣「そろそろ私離れしないとなぁ京子は……」
京子「そ、それを言うなら結衣の私離れだろ!!」
結衣「むむ……別にわたしは余裕だけど?」
京子「私だって余裕だしぃ?」
まーた夫婦喧嘩してるのかこの二人は!
結衣「へぇ、それならお互いちょっと距離を置いてみるか」
京子「そ、そうだね~私はべつにそれでいいけど」
結衣「うんうん、お互い依存しすぎてたんだよ」
結衣「今までちょっと寄り添いすぎてただけで、これで普通の関係の戻るよ」
京子「……どうしてそんなこと言うの」
京子「寄り添いすぎてなにが悪いんだよ!!」
京子「……私のことが嫌いなんだろ、邪魔なんでしょ!」ジワッ
京子「だからっ、ひっく、だからそんなことっ……」
結衣「あ……」
結衣「ごめん京子、私が悪かったよ……」ギュッ
京子「……」
結衣「私は最低な人間だ、遊びに来てくれる京子にひどいこと言って」
結衣「寂しがりやな私のために来てくれてるのに……」
結衣「ごめん、ごめんね京子……」
京子「ぷっはっははっはははははははは!!」
結衣「なっ!?」
京子「結衣はほんっとチョロいなあ、ちょっと泣きが入るとこれだ」
京子「ごめん、ごめんね京子だって……」ニコニコ
結衣「~~~~~~~~っ!!」
京子「ぷはははははは、ほんと可愛いやつだ!」バンバン
結衣「……」
京子「もう認めちゃいなよ、私がいないと生きていけませんって」スリスリ
結衣「……決めた」
京子「うんうんついに決めたか、さあ言うんだ結衣!京子がいないと――」
結衣「しばらく京子とは遊ばない、京子離れする」
京子「えっ、えっ!?」
結衣「もう決めたからな、京子も私の家に出入り禁止だからね」ニコッ
京子「えっ……」ジワッ
結衣「確かにそうだもんな、いつまでも一緒にいられるワケでもないし」
結衣「京子を第一に考えて行動してきたけど……」
結衣「私も京子離れしなきゃいけない歳なんだよね」
京子「べ、べつに無理する必要はないんじゃない?」
結衣「ここまで言われたらさすがにそうせざるを得ないだろ」
結衣「……というわけでご飯食べたらもう帰ってね」
京子「……か弱い女の子に暗い中1人で帰れって言うの?」
結衣「いやまだ夕方の5時半だし、外明るいし」
京子「……」
結衣「しばらくは献立で悩む必要もなさそうだな」
京子「……私が来ないから?」
結衣「そうそう、京子がいるときは結構気を使ってたからな」
結衣「栄養のこと考えたり、飽きがこないように工夫したり……」
京子「……えへへ」
結衣「でももう必要ないかな、京子はもう来ないんだし」
京子「いやいや、結衣の家に行くから」
結衣「……話聞いてたのか、お前は」
結衣「悪いけど京子から言い出したんだからな、私は折れる気はないよ」
京子「結衣のお家にこれからかも行くから」
結衣「……」
結衣「そうだな、どうしてもって言うなら……」
結衣「依存していたのは私の方でした、ごめんね結衣って土下座したら許す」
京子「はっ、はぁ……?」
京子「ふざけるな、土下座なんて誰がするか!」
結衣「そりゃそうだろうな、京子にもプライドがあって良かった」モキュモキュ
紫煙
かまわん続けろ
ニヤニヤが止まらないからやめろ
京子「ほ、ほんとのほんとにもう来ないからな!」
結衣「はいはい」
京子「……ぶぅ」
京子「今ならごめんね京子、愛してるよ京子で許すのにさぁ」
結衣「……はぁ、私がそんなこと言うと思うか」
京子「私は結衣が折れるまで来るつもりはないからね」
結衣「それはいいな、お互い結衣離れ京子離れできるといいね」
京子「あーあ、寂しがり屋の結衣が何日持つかねぇ……」
京子「……麻婆豆腐おいちい、えへへ」モクモク
結衣「そうやって素直なら可愛いのになぁ、まったく」
櫻子「誰かに依存してるとか無いわー」
向日葵「まったくですわ」
京子「はぁ食った食った、ごちそーそまでした!」
結衣「おそまつさま、ちゃっちゃとお皿洗っちゃおうかな」カチャカチャ
京子「えぇ、そんなの後にしてよ!」
京子「ゆいー、一緒にお茶でもすすって世間話でもしようか」
結衣「おいこら、なに当たり前のように居間でくつろいでるんだよ」
京子「へっ?」
結衣「お前なぁ……結衣離れはどうしたんだよ」
京子「あ、あぁ……」
結衣「ささ、暗くなっちゃうから早く帰りな」
京子「……むむ」
京子「結衣はさ、私に帰ってほしいの?」
結衣「その質問はずるいな、できればいて欲しいけどね」
京子「ほほう……」
結衣「でもそれじゃあ京子離れができないしな、だからさっさと帰った帰った」
京子「うははは、なんだよーほんとは一緒にいたいんじゃん!」
京子「愛してる京子、でずーっと側にいてあ・げ・る」スリスリ
結衣「やかましい、さっさと帰れ」
京子「むぐぐぐ……」
京子「……へたれ、結衣のへたれ!!」
結衣「あーあー、聞こえない聞こえない」
京子「へたれの臆病者、弱虫!」
結衣「へたれで結構、臆病者で結構、私はもう京子離れするって決めたの」
結衣「この調子なら未練たらたらなのは京子っぽいね、ふふ」
京子「はぁ!?」
結衣「まぁお互い頑張ろうよ、京子は私にゾッコンだから辛いと思うけど」ニコッ
京子「むぎぎぎぎぎぎ……!」
京子「もう知るかほんっとに怒った、完全に結衣が悪い」
結衣「私をおちょくった京子が悪い」
ニヨニヨ
京子「あーあー、帰れって言われたら帰るしかないよね」
結衣「そうだな、帰るしかないな」ギュッ
京子「ねえねえ、どうして私の腕をつかんでるの?」
結衣「き、京子こそ私に抱き着いてるじゃないか!」
京子「えへへ……」ギュッ
結衣「コアラかよ、いいから帰りなよほんと」
結衣「春先は変態が出るからな、京子みたいに可愛い子は……」
京子「私みたいに可愛い子~?」
結衣「うっ……」
やめろ
今電車の中なんだぞ
素晴らしいね
京子「分かった分かった、今日はもうおいとまするよ」
結衣「今日はっていうか、もうしばらく来るなよ……」
京子「帰るからさ、途中まで送って行って?」
結衣「まぁそれくらいならいいけど」
京子「へへへ、ありがと結衣~」ギュッ
結衣「な、なにナチュラルに手を握ってるんだよ、離せ!」
京子「ん~、もう結衣が私抜きで生きられないようにと思って」
結衣「……くっ、そうきたか」
京子「わははは、まぁ京子離れが出来るといいね結衣君♪」
結衣「あーもう、京子に優位な立ち位置にいられるとしゃくに障る」
京子「くふふ、寂しかったらいつでも呼んでもいいのよ」ギュッ
結衣「うるさいなぁ、早く手を離せって」
京子「だーめっ、あそこの分かれ道まで離さない」
結衣(まずい、このままじゃ私が先に折れそうだ……)
結衣「そうだ、なら腕を組んで歩いてみようよ」
京子「おおう、そんな刺激的なことをしたら結衣が卒倒しそうだけど」
京子「ふふ~ん♪」
結衣「……」グイッ
京子「ちょ、ちょっと結衣……!?」
結衣「おやおや、どうしたんだ京子」グイグイッ
京子「いやっ、だから、ゆ、結衣の胸が私の腕に……」
会社なのに頬筋が崩壊した
どうしてくれる
>>29
女子社員A「やだあの人・・・ケータイ見ながら一人でニヤニヤしてる・・・」
女子社員B「うわぁ本当だ・・・気持ち悪い・・・」
京子「あっ、あぁぅ……」
結衣「ふふふ、寂しくなったらいつでも来ていいんだからな」
京子「わっは、わはは、寂しいのは結衣のほう――」
結衣「……」ムギュッ
京子「だ、だからそれやめてぇ!」
結衣「寂しくなったらいつでも来ていいんだからな」
京子「ち、ちくしょー……」
結衣「京子だけは特別だよ、大好きな京子だから」ボソッ
京子「なっなぁ……!?」
結衣(勝った、この勝負はわたしの勝ちだな)
結衣(……なんの勝負かは分からないけど)
西りえが最上だがメイン公式もやっぱりイイですね
結衣「じゃあな京子、どっちかが先にまいったを言うまで遊ぶの禁止だよ」
京子「……」
結衣「ふふ、なんなら今でもべつにいいんだけどな」
京子「うっ……」
結衣「大好きだよ結衣、愛してるよ結衣~で許してやる」
京子「だれが言うか、絶対に後悔させてやるからな!」
結衣「そうだな、それくらいの意気がないと張り合いがないからな」
結衣「……まぁ先に京子が折れるのは目に見えてるけど」
京子「……ちくしょー」
結衣「ふふん、ばいばい京子」スタスタ
~結衣自宅~
結衣「ただいまーっと、はぁ無駄に疲れたな……」
結衣「お皿洗ってお風呂洗って、ゲームでもするか」
結衣「……ふふ、でもその前にちょっと休憩」
結衣「いやぁやっぱり一人暮らしって最高だな!」
結衣「……この広い部屋を独り占めできるなんてさ」
結衣「この広い部屋を……」
結衣「あ、あれ、私の部屋ってこんなに広かったっけ?」
結衣「……」ポツーン
結衣「……2人でちょうどいい広さなんだね、ここ」
結衣「ってえ!しんみりするの早すぎるだろ私!」
この>>1なかなかの者
結衣「ダメだダメだ、お皿でも洗って気を紛らわそう」
結衣「……」キュッキュッ
結衣「あ、このお皿京子が使ったものか」
京子『……麻婆豆腐おいちい、えへへ』モクモク
結衣「ふふ、私の料理をあんなに美味しそうに食べるのは京子くらいだもんな」
結衣「……はぁ、なんでこんなことになったんだか、寂し――」
結衣「はっ……!?」
結衣「ああもう!京子離れするんじゃないのか私!!」
結衣「しっかりしろ私!」
結衣「寂しくない、寂しくない、寂しくない……」キュッキュ
~歳納自宅~
京子「あーあ、別に家に帰ってもすることないしなぁ」
京子「ミラクるんは全巻読破したし、新刊はまだまだ先だし……」
京子「コムケのネタ作りはやる気起きないし……」
京子「……ふぁ~、絵でも描くか暇だもん」
京子「ん~、設定としては黒髪でボーイッシュな美少女で」
京子「足が陸上部にスカウトされるくらい早くて、中学生なのに一人暮らし」
京子「ふむふむ♪」サラサラッ
京子「金髪の美少女幼なじみに片思いしていて、悶々とする毎日を過ごす……」
京子「ふへへへ……」カキカキ
かわいい
かわいい
京子「……できた!」
京子「物憂いに幼なじみを見つめる、黒髪美少女の図」
京子「……あ、あれ?」
京子「こ、これってどう見ても結衣じゃん!?」
京子「なんだよ、なんで私結衣の似顔絵なんて書いてるんだよ!」
京子「……むむむ」
京子「えへへ、でも上手く出来てるから破かないで飾ろうっと」
京子「ゆい~……♪」ウットリ
京子「ってぇ!?無意識のうちに結衣のこと描いてたって……」
京子「……あはは、ありえんありえん、寂しくなんかないもんね」
京子「……」グスッ
京子「……結衣、結衣」
京子「あーもう、私から折れるのは絶対ダメだ」
京子「これからもずっと一緒なのに優位に立たれちゃ困るからな!」
京子「へへへ、そうそうずっと一緒だもん」
京子「……あれ、なんのためにこんなことしてるんだっけ」
京子「……まぁいいか、そのうち結衣が折れるだろ」
京子「会えない時間が~愛育てるのさ~♪」
京子「むふふ、今日は結衣の似顔絵でも描いて時間潰すか」
京子「ふふ~ん♪」カリカリ
にまにま
~次の日~
結衣「お、おはよう京子……」
京子「はよう、結衣……」
結衣「どうしたんだ、そんなにげっそりしちゃって」
京子「……結衣こそ、目にクマができてるけど」
結衣「いや、ちょっとコーヒー飲みすぎちゃって」
京子「あはは、私もそんな感じかなぁ」
結京「……」ゲッソリ
結衣(言えない、京子がいないのが寂しくて寝れなかったなんて)
京子(言えない、結衣の似顔絵何十枚も徹夜で書いてたなんて)
可愛い
いいねぇ
結衣「……」
京子「うひひひ、ゆいぃ……」zzz
結衣「ったく、授業中だってのに爆睡しちゃって」
結衣「まぁいつものことだもんな、私がノート取るなんて」
結衣「……」カリカリ
結衣「ほんと、なんであんなこと言っちゃったんだろう」
結衣「ごめんな京子、やっぱり寂しいよ、で終わりなのに」
結衣「……どうして言えないんだろうね」
京子「ふへっへへ、結衣が土下座してるぅ……」zzz
結衣「……絶対お前がゴメンって言うまで私は折れないからな」
ええぞ
あかり「結衣ちゃん京子ちゃん、ばいば~い!」
ちなつ「先輩方さよ~なら~」
結衣「ばいばいちなつちゃん、あかり」
京子「あぁ、愛しのちなちゅ、あぁちなちゅばいばい!」
京子「ついでにあかりもばいばい!」
あかり「ついでとか思ってても言わないでよぉ!」
結衣「あかりのこといじめるなよ、ばか」コツン
京子「えへへ、あれは愛情の裏返しというかなんというか」
結衣「愛情、ねぇ……」
京子「おやおや、しみじみとしちゃってどうしちゃったの?」スリスリ
結衣「ええい、引っ付くな暑苦しい」
京子「……あ、この匂い好き」ギュッ
京子「んーへへへ、ゆいー……」スリスリ
結衣「お、おい道路で引っ付くとか頭の中どうなってるんだよ!」
京子「はっ……!?」
京子「いかんいかん、結衣の匂い嗅ぐの久々だったからつい」
結衣「……結衣離れから一日も経ってないんですけど」
京子「そ、そうだった、私は結衣離れするんだった!!」プルプル
京子「……はは、結衣がギブアップすればイチャイチャできるよ」
結衣「べ、別に京子とイチャイチャなんてしようと思わないし」
結衣「京子がごめんなさいって言えば考えてやってもいいけど?」
京子「……むむむ」
ヽ | | | |/
三 す 三 /\___/\
三 ま 三 / / ,、 \ :: \
三 ぬ 三. | (●), 、(●)、 | ヽ | | | |/
/| | | |ヽ . | | |ノ(、_, )ヽ| | :: | 三 す 三
| | |〃-==‐ヽ| | .::::| 三 ま 三
\ | | `ニニ´. | |::/ 三 ぬ 三
結衣「早くまいったって言え!」
京子「早くごめんなさいって言ってよ!」
結衣「……ふう、どうも平行線みたいだな」
京子「ふふん、このままいったらほんとに結衣離れしちゃうかもよ?」
結衣「……えっ」ジワッ
京子「結衣無しでも私はそのうち大丈夫な体になっちゃうかもね~」
結衣「わ、私は京子がいなくても生きていけるよ既に」
京子「……えっ」ジワッ
結衣「……だ、だから早くギブアップを」
京子「絶対、ぜったいしないもん!!」ダダッ
結衣「あ、京子……」
~結衣自宅~
結衣「……」ジュー
結衣「寂しくない、寂しくない、寂しくない……」
結衣「あ、あぁ、ハンバーグ2人分作っちゃった」
結衣「まぁいいか、明日食べればいいもんな」
結衣「……いただきます」
結衣「……」モソモソ
結衣「美味しくない、1人でも食べても全然美味しくない」
結衣「寂しいに決まってるよ、京子……」
結衣「もう愛想尽かして私がいなくても、京子は大丈夫になってるのかな」グスッ
結衣「……うっ、えぐっ、ひっく」
浜口京子しか知らんのだが・・・開いてしまった
ほうほう
支援
結衣・・・
~歳納自宅~
京子「結衣ー、今日の晩御飯なぁに?」
ママ「なに寝ぼけたこと言ってるのよ、今日は麻婆豆腐よ」
京子「あ、うん……」
ママ「ふふふ、最近結衣ちゃんにお世話になりっぱなしだったものね」
京子「結衣、麻婆豆腐……」
ママ「ほらほら、ボーっとしてないでちゃっちゃとお料理運ぶ」
結衣『わ、私は京子がいなくても生きていけるよ既に」』
京子「ふぇっ……」ジワッ
にやにや
素直になれー
ママ「今日はひき肉多めにしてみたの、そっちの方が喜ぶと思って」
ママ「味付けもご飯が進むようにピリ辛にしておいたから」
結衣『普段はいつもこんなにひき肉入れないんだけどね』
結衣『そりゃ京子がいるからな、今日は特別だよ』モクモク
京子「うっうぅぅ……」グスッ
ママ「麻婆豆腐の味はどう?今日は結構自信あるんだけど――」
京子「うっ、うわぁぁあぁぁぁぁぁぁああああん……」ポロポロ
ママ「は、はぁ!?」
京子「結衣、結衣、ゆいぃ……」ガツガツ
ママ「……な、泣くほど美味しいってことでいいの?」
あんまりニヤニヤさせるでない
~結衣自宅~
結衣「ふふ、この京子とびっきりの笑顔で可愛いなぁ」
結衣「いや待てよ、こっちのうなだれてる京子も可愛いな」
結衣「あぁ、アルバム実家から持ってきてて良かった」
結衣「……ふふふ、これならべつに寂しくはないね」
結衣「やっぱり京子って可愛いな、ほんと可愛い」
結衣「さらさらの綺麗な髪に、ぷにぷにのほっぺ、綺麗で透き通った瞳」
結衣「えへへ、今日はいい夢が見れそうだなぁ」
結衣「……」
京子『ふふん、このままいったらほんとに結衣離れしちゃうかもよ?』
結衣「うっ、うぅぅぅ……そんなの嫌だよ京子」グスッ
結衣「京子の声が聞きたい……」
結衣「ずっと、ずーっと聞いていたい……」
結衣「いつもみたいに結衣、結衣って呼んでよ」
結衣「……それだけでいいから」
結衣「もうそれ以上の贅沢は言わないから、お願い」
結衣「……」
二人とも限界が近い
~歳納自宅~
京子「……」カリカリ
京子「へへへ、これで50枚目の結衣が完成~」
京子「もう駄目だよ、そんなに四方八方から私を見つめちゃ……」
京子「結衣、結衣……」
京子「……こんなの結衣じゃない、結衣の匂いがしないもん」
京子「結衣の匂いが嗅ぎたい、ずっと嗅いでいたい」
京子「……それだけでいいから」
京子「もうそれ以上の贅沢は言わないよ、私は」
京子「だからいつもみたいにぎゅーってして……」
京子「……」
二人とも病む前に早く素直になるんだ!
結衣「……はよ」
京子「……ん、はよ、結衣」
結衣「昨日もコーヒー飲みすぎて寝れなかった、はは」
京子「わたしも、そんな感じ、だよ」
結衣「そっか、目がうつろだけど無理するなよ」
京子「ゆい、もね……」フラフラ
結衣「あぁ……」フラフラ
結京(……なんでこんなことしてるんだっけ?)
結衣「はぁ体育疲れたなぁ……」
京子「……」ゲッソリ
結衣「お、おいほんとに大丈夫なのか京子?」
京子「結衣、ちょっと結衣の体操着かしてくれる?」
結衣「いいけど、そんなの何に使うんだ」
京子「代わりに洗濯してあげる、いつもお世話になってるお礼だから」
結衣「ええっと、結構汗かいたから恥ずかしいんだけど」
京子「いやむしろそっちのほうが好都合だから大丈夫」
結衣「……は?」
京子「な、なんでもないです」
結衣「あ、それじゃ京子もこの携帯にさ」
結衣「結衣、結衣、結衣ってしゃべってくれないかな」
京子「えっ、そんなことしてどうするの?」
結衣「あっ、えーっと、面白いアプリ取ってさ、音声で運勢とか分かるんだって」
京子「へぇ~運勢の結果教えてよね!」
京子『結衣、結衣ー!、ゆーい!!』
結衣「……はぁ、やっぱりこの声は最高だ」
京子「えへへ、こんなもんかな……」
結衣「あ、あと、大きな声で大好きって吹き込んでくれる?」
京子『大好きっ!』
今夜が楽しみ過ぎる…
これはw
結衣「それじゃ今日も寄って行かないの?」
京子「うむうむ、今日はちょっとやりたいことがあるからね」
結衣「……そっか」
京子「……今日だけは無理かな」
結衣「いや、結衣離れが思いの外長く続いてるからびっくりしちゃって」
京子「いやまぁ、続いてるというか続いてないというか」
京子「……むしろ依存は悪化してるというか」
結衣「へっ?」
京子「いや何でもないよ、それじゃあね!」
悪化というかこじらせてるな
~結衣自宅~
結衣「……」カチカチッ
結衣「ええっと、この音声ファイル2つを結合すると」
結衣「……」
<結衣大好き!ゆいー大好き!ゆーい大好き!
結衣「うん、私も大好きだよ京子」
結衣「大好きだよ、京子」
<結衣大好き!ゆいー大好き!ゆーい大好き!
結衣「あはは、そんな何回も言わなくても大丈夫だよ」
結衣「ほんと京子は可愛いなぁ……」
~歳納自宅~
京子「……」モソモソ
京子「んっ……えへへ、結衣の匂いでいっぱい」
京子「……体育で汗かいちゃったんだね、でもいい匂いだよ」ギュッ
京子「結衣、結衣、結衣……」
京子「えへへ、今日は久々によく眠れそうかなぁ」
京子「だってだって、大好きな結衣の匂いがすぐ側にあるんだもん」
京子「大好きな結衣の匂いがね……」ギュッ
京子「おやすみなさい、結衣」
このまま妄想の世界に堕ちていくのか…
やべえ
~翌日~
ビュオオオオオオオオオオオオオオ!
京子「うっひゃー、こりゃひどい風だね」
ママ「そうねぇ、このお家も吹き飛ばなきゃいいけど」
京子「台風ってワケじゃないのに、停電しちゃったもんなぁ」
ママ「こっちは備えがあったからいいけど、結衣ちゃん大丈夫かしら」
京子「あっ……」
京子「ちょ、ちょっとお母さん!停電対策の道具入ったリュック一つもらうね!!」
ママ「京子、こんな風の中どこ行くのよ!」
結衣「……まいったなぁ、停電なっちゃった」
結衣「ろうそくなんてないし、パソコンで京子の声が聞こえないし」
結衣「このまま京子の声が聞けないとどうにかなりそうだ……」
結衣「うぅぅ、せめてアルバムで京子の顔が見られればなぁ!」
結衣「真っ暗真っ暗、なにも見えない……」
結衣「寒いよ、お腹空いちゃった……」
結衣「あぁ最後に京子をぎゅーって抱きしめたかった」
結衣「最後に京子の顔が見たかった、な」
<ガンガンガンガンガン!
結衣「ひっ!?」ビクッ
はひ
きたきた
結衣「ど、どちら様ですか……?」ガチャッ
京子「ゆいー、ゆい、ゆーいー!!」ガバッ
結衣「お、おわぁ!?」
京子「良かった、良かったぁ生きてたんだね結衣!」
結衣「……あぁ、この声は京子なのか」
結衣「ありがとう神様、最後に私のお願いを聞いてくれて」
結衣「……ふふふ、私の大好きな京子の声だ」
京子「おーい、せっかく来たんだから死なないでね結衣」ペシペシッ
結衣「いてててて、あれ、ほんとの京子なの?」
京子「……ごめんね、来ちゃった結衣のお家に」
結衣「いやいやいやいや、謝ることはしてないから京子は!」ギュッ
京子「……えへへ、本物の結衣の匂いだー」ギュッ
ふへへ
ぐひひ
結衣「でもどうしたんだよ、こんな風が吹いてるっていうのに!」
京子「……いや、結衣が心配だったからさ」
京子「思った通り、ろうそくも置いてなかったみたいだね」
結衣「あはは、さすがに防災の道具までは頭が回らなくてさ」
京子「ふんふん、私がいないと結衣はダメみたいだね」
ボッ
結衣「……かもな」
結衣「なぁ京子、寒いからもうちょっとこっちきてくれるかな」
京子「へへへ、しょうがな――」
結衣「……」グイッ
京子「おおう!?」
結衣「……この勝負は私の負け、参りました」ギュッ
京子「へへへ、そんな勝負してたかなぁ」
結衣「ふふふ、ほんっとくだらないことしてたな私たち」
結衣「結局京子離れなんて出来なかったし、むしろ余計ひどくなったよ」
京子「まぁ私としてはそっちのほうが好都合だけどな」
京子「ほれほれ、結衣は私抜きでは生きていけないと言うんだ!」
結衣「……私は京子抜きでは生きていけません」
結衣「ふふ、京子が隣いないと泣いちゃうかもね」ギュッ
京子「うんうん、それじゃあ私がずっと側にいないといけないね」
結衣「……そうだな」
血糖値が爆発した
4
京子「私も結衣がいないと無理だなぁ、うん」
結衣「そりゃそうだろ、そんなの分かりきってたし」
京子「……むむ、自信たっぷりだな」
結衣「京子、ほらほらこっちおいでー」
京子「って言われても暗くてよく見えないんだよね」
結衣「……よっと」ガバッ
京子「いやんっ♪」
京子「あ、これ結衣の家の毛布かぁ……」
結衣「なんか幸せだよ、こうやって毛布にくるまってるだけなのに」モフモフ
京子「そりゃあ隣に私がいるからね、当然!」ギュッ
結衣「……自惚れるな、と言いたいところだけど正解だな」ギュッ
京子「やーん、結衣に食べられる~」
/.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´ \
ビュオオオオオオオオオオオオオオ!
京子「結衣、すごい風だね」
結衣「……だな」
結衣「なんかこうやってるとさ、世界に私たちだけしかいないんじゃないかって」
結衣「ふふ、実際はそんなことないのにね」
京子「あぁなんか分かるかも!」
京子「テレビもラジオも使えないからさ、結衣からしか情報が入ってこないもんね」
京子「……くふふ」スリスリ
結衣「……どこ触ってるんだよ、変態」
京子「結衣の胸~あれ、ゲンコツは無しなの?」
結衣「……忘れてた」ベシッ
京子「てへへ、まんざらって感じでもなさそうだもんね」
キマシ…キマシ…
結衣「むっつり京子は私のココが大好きだもんなぁ」ギュッ
京子「む、むっつりなんかじゃないっての!」
京子「むしろオープンスケベです」フニッ
結衣「……どアホ」ガツンッ
京子「えへへ、結衣のゲンコツも懐かしいよ~」
結衣「1日、2日距離を置いただけでこんなに愛おしく感じるとはね……」
結衣「やれやれ、京子中毒って言ったところかな」
京子「くふふ、なら私は結衣中毒ってことで!」ギュッ
結衣「ふふ、持ちつ持たれつ、お互いさまだよね」ナデナデ
京子「ゆい~♪」
夫婦ですね
結衣京子さえあれば生きていけるな俺
むしろ結衣と京子さえいれば俺は死んでもいい
結衣「このまま寝ちゃおうか、することないし」
京子「そだね、明日は台風一過できっと快晴かなぁ」
結衣「それはいいな、2人で散歩でも行くか」
京子「ねえねえ、手繋いでもいいでしょ?」
結衣「……わ、私の手は京子の手を握るためにあるから」
京子「……くっさ」
結衣「い、今のはほんとに恥ずかしいから忘れてくれ」
京子「でも嬉しいよ、アナタ」ギュッ
結衣「アナタは止めろ、なんかぞわぞわしてむず痒いから」
京子「……ん~、照れない照れない」
結衣「……すぅ」
京子「結衣、もう寝ちゃったかな」
京子「あ、あー、これは寝言だから」
京子「……結衣は私とずーっと一緒にいるんだからね」
京子「他の子のこと好きなったりしたらぜーったい許さないから」
京子「えへへ、最近私寝相悪くてさぁ困ったもんだよ」
京子「おっとっとっと……」
京子「んっ……」チュッ
京子「ぷはっ……ふふふ、無防備よのぉ結衣さんや」
京子「おやすみなさい、結衣」ギュッ
結衣「ったく……」
結衣「あー、私のも寝言だから……」
結衣「今日はわざわざ私の家に来てくれてありがとな」
結衣「京子の顔が見れて本当に嬉しかった、京子声が聞けてホッとした」
結衣「私は京子にゾッコンなんだろ?もっと自信持ってよ」
結衣「……京子以外好きになるなんてないから安心して」ギュッ
結衣「ふふ、最近私も寝相が悪くてね」
結衣「……」チュッ
結衣「ん……さっきのお返し、おやすみなさい京子」
京子「あ、あぁ……寝相が悪くて」チュッ
結衣「……」
結衣「寝相が悪いならしょうがないな、私もだよ」チュッ
京子「そ、そうだね、寝てるなら不可抗力だよ」
京子「……えへへ」チュッ
結衣「んっ……」
結衣「ほんとに寝相の悪い奴だな、ふふ」
京子「お互いさまお互いさま!」
結衣「……おやすみ、京子」
京子「……おやすみ~」ギュッ
結衣「うーん、台風一過って感じだねホント」
京子「あぁお日様が気持ちいい……」
結衣「結局さ、京子離れも結衣離れも出来なかったな私たち」
京子「べつにいいんじゃない?」
京子「これからもずーっと一緒にいるだろうし、する必要がないじゃん」
結衣「……だな」
結衣「ほら、転ぶと危ないから手繋ごうよ」
京子「……えへへ」ギュッ
結衣「長い人生これからもよろしくな、京子」
京子「頼りにしてるわよ、あなた」
結衣「……だからあなただけは止めてくれ、苦手」
おしまい!
おつ
甘々素晴らし
乙乙
はぁ……
もう一生いちゃいちゃくっ付いて欲しいなあ
つづいてさくひまか
頑張るな~この>>1は
この二人は一生離れられないな。
乙!
しかし、>>41の京子、郷ひろみの「よろしく哀愁」を何で知っているのだろう?
乙乙
まったく結京は最高だな!
今から読む
ありがとう
ありがとう
おつカレー
甘々ありがとう
お互い引くに引けなくなって
本格的に疎遠に…って展開を期待してたのに…
乙
やっぱ結京最高だわ
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SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
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