キノ「クリスマスの国」 (3)

 どっしりとした重みを持った木造の廃屋が並んでいた。
屋根にはいつ崩れ落ちてもおかしくないほど雪が積もっている。

キノ「廃村か」

エルメス「みたいだね。ん?あれは誰?」

キノが辺りを見渡すと廃屋のそばに一人の老人がいた。

老人「やあ旅人さん、こんにちは」

キノ「こんにちは。失礼ですがここは廃村ではないのですか?」

老人は落ち込んだ様子で答えた。

老人「いや……察しの通り廃村だよ。」

エルメス「おじいさんはここで何をしてるの?」

老人「私は記憶を紡いでいるだけさ。ここに住んでいた人々のためにね」

キノ「ここの人のため……ですか」

老人は少しの間を開けて

老人「……昔ここには"サンタクロース"達が住んでいたんだ」

きたい

今日の夢にキノが出てきたので

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