【短編連作】正統派魔法少女なまどマギ (22)

小ネタスレに書いたやつです。


ほむら(14→10)「あ、ありのままに現在の状況を説明するわ……!
『いつものように一ヶ月時間を遡ったつもりが小学四年生まで遡っていて、QBが魔法の国から来たマスコットになっていた』
なにを言っているのかわからないと思うけど、わたしにもよくわからない……!
円環の理とかエントロピーとか関係ないもっととんでもないものの片鱗を感じているところよ……!」

QB「えーっと、ポルナレフ乙と言うべきなのかなあ?」

ほむら「QBの声に感情が込もってる! こんなのわたしの知ってるQBじゃない!」

QB「えー」

まどか(10)「ほむらちゃーん、QBとばっかりじゃなくてわたしとも遊ぼうよー」

ほむら「10才のまどか可愛いああもうどうでもいいわウフフ(ええ、わかったわ)」

さやか(10)「転校生、なんかヤバーい」

杏子(10)「ありゃ魔法でも治せそうにないな……」

in五年生の教室

マミ(11)「……なんで四年生に魔法少女は集中してるんだろ、クスン」

シャルロッテ「マミー、元気出せー(ナデコナデコ)」



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【魔法少女って?】

まどか「杏子ちゃんは魔法少女なんだよね? いいなー」

杏子「ん、まあね。でもあんまいいふらさないでよ」

ほむら(一般人バレ!? と言うか杏子が同じ学校って!?)

まどか「わたしもなりたいなー」

ほむら「!! ダメよ! 魔法少女なんてロクなもんじゃないわ」

杏子「…………っ、ぐすっ(じわ)」

さやか「あー! 転校生が杏子泣かしたー! せーんせーに言ってやろー!」

杏子「ぐすっ……そんなこと、ないもん……ひっく」

まどか「杏子ちゃん、よしよしー」

ほむら(え、わたしが悪いの?)

【目的】

ほむら「そもそもなんで魔法少女がいるのよ、説明しなさい」

QB「そりゃ人間界の人に想像力とか妄想力を高めてもらうためだよ。映画でねバーエンディングストーリーってあったでしょ? あれのファンタージェンと同じ理屈だよ」

杏子「人間界から想像力が無くなると魔法の国が消えちまうんだっけ? で、魔法少女に魔法を使わせて想像力を高めてもらう、と」

さやか「人の夢と書いて、儚い……よし! あたしカッコいいこと言った!」

ほむら「(この世界でもやはり美樹さやかはバカなのね)……理屈は通るけど、願いの代償に魔法少女にしてるんなら強制労働みたいなものじゃない」

QB「へ? 願いなんて叶えてないよ。まあ魔法少女になって個人的な願いを叶えることは禁止してないけど」

ほむら「は?」

杏子「想像力が足りないと大したことできないもんなー。『お金欲しい』って魔法使ったら100円出てきて3日寝込んだし、鍛えてから千円出そうとしたら『紙幣偽造は犯罪です』ってエラー出るし」

ほむら(なにそのフレキシブルな魔法)

まどか「100円ならいいの?」

杏子「川の中に落ちてたのワープさせたみたい。ヘドロまみれで臭かった」

【まどかの才能】

ほむら「とにかくまどかを魔法少女にはさせないわ!」

まどか「えー! ひどいよほむらちゃーん(ウルウル)」

ほむら(うっ、罪悪感が……でもまどかのためには……)

QB「心配しなくてもまどかに魔法の才能はないよ? これっぽっちも」

ほむら「へ?」

まどか「がーん……わたし、想像力には自信あるのに……」

QB「想像力ある人を探してるのは確かだけど、それじゃ誰でも魔法を使えることになるじゃないか。一応魔力を使える才能のある人を選んで……」

ほむら「ちょ、ちょっと待って? まどかに才能がない? 全然?」

QB「うん、ちっとも。指パッチンで火花出すことすら無理なレベル」

まどか「ががーん」

ほむら「」      たましい

さやか「あ、転校生真っ白になってる」

【魔法の呪文は……】


まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」

ほむら「エエマドカ、ワタシハナントモナイワ。ソラガアオイワネ、アハハー」

QB「ボクなんか悪いこと言ったかなあ……?」

さやか「転校生ヘンなやつだから気にしなくていーんじゃない?」

杏子「次は体育か……ヤバ、体操服と給食のエプロン間違えた」

さやか「アハハー、ばっかでー……(ゴスッ)タコスッ!?」

杏子「さやか、うっさい……はあ、しょーがないから魔法で取り寄せるか。呪文が恥ずかしいんだよなー」

ほむら(呪文!? リリカルマジカルとかピーリカピリララとか!?)

杏子「マギカル・メイガス・じょいマックス、体操服と給食袋入れ替われー」

ほむら「最強広報ーっ!?」

杏子「わっ、ビックリした……あー、間違ってモモの園児服と交換しちゃった……もう一回だ」

【先輩】

さやか「昼休みだ! マミさんのところに行こう!」

ほむら(やっぱり巴マミもいるのね)

杏子「賛成ー」

まどか「行こ行こー。ほら、ほむらちゃんもー」

ほむら「え、ええ」

in五年生の教室

さやか「マミさーん!」

マミ「あら、いらっしゃい」

シャルロッテ「またさやかだー」

ほむら(魔女頭に乗せてるー!?)

ほむら「ちょ、なんで魔女が平然と一緒なの!?」

QB「魔法の国の住人だからだけど?」

杏子「人間界をお菓子だらけにしようとして来たんだよなー」

まどか「マミさんの魔法で虫歯にして止めたんだよね」

シャルロッテ「うー……もうやらないよー……」

さやか「それよりお菓子出してよ! シャルロッテのおかげで食後のデザート食べ放題!」

シャルロッテ「やー! さやかはあたしがヘトヘトになるまでお菓子出させるんだもん!」

杏子「食いきれないほど出させるなって言ってんのになー」

マミ「まあまあ、今日はわたしがケーキ作ってきたからこっちを食べましょ?」

まどか「やったー」

マミ「そっちは転校生の子ね? あなたも一緒に…………あの、大丈夫?」

ほむら「ムリデス」

【カスタム】


マミ「あら、お茶のカップが足りないわ」

ほむら「あ、わたしはお茶無しでも……」

マミ「大丈夫よ、魔法で取り寄せるから。マギカル・メイガス・テラウメスっと」

ほむら「ウメス先生ーっ!?」

マミ「きゃっ!? あ、危ない……カップ落とすところだったわ」

さやか「転校生ー、少し静かにしてよー」

ほむら「出来るかーっ!? QB! なんなのよあの呪文は!? 杏子と違うじゃない!」

QB「ボクに言われても……『マギカル・メイガス』は共通だけど、最後の呪文は個人ごとに違うものだし、何か不都合が?」

ほむら「ないけど! 確かにないけど! わたしの精神に被害が!」

【ほむらの呪文】

まどか「そういえば、ほむらちゃんも魔法少女なの?」

ほむら「え、ええ……一応」

QB「こんな子勧誘した覚えないけどなあ……同期のPべーか新人のUべーの担当かなあ?」

ほむら(え。まさか『キュウべえ』じゃなくて『Qべー』だったの?)

まどか「ほむらちゃんの魔法、見てみたいなあ」

ほむら「わたしの魔法って言っても、収納魔法くらい……あれ? 頭に何か呪文が……『マギカル・メイガス・ウロブチズム』……って何よこの呪文ーっ!?」

杏子「わーっ!? ミ、ミ、ミ、ミサイルランチャーッ!?」

さやか「コマンドーじゃ! コマンドーさまの降臨じゃ!」

マミ「暁美さん、早く仕舞ってー!」

シャルロッテ「わーん! 怖いよー!」

【小学生vs中学生】


ほむら「これこれしかじか……と言うのがわたしの事情よ」

ほむら(どうせ信じてくれないでしょうけど、なんか今までとは関係ない世界だから別にいいわ。アハハー)

マミ「大変だったのね暁美さん……いえ、本当は中学生なんだから暁美先輩と呼んだほうが?」

QB「別世界のボクらってそんなに非道なんだ……なんか落ち込む……」

さやか「えー……そっちのあたしってあのバイオリン馬鹿が好きなわけ? あり得なーい……」

杏子「……常々馬鹿親父とは思っていたが……あ゛~~っ! そっちの親父殴りに行きたい~っ!」

ほむら「え。なんでそんなあっさり」

さやか「チッチッチ、今時の小学生の柔軟性舐めちゃあいけませんなあ~」

まどか「そういう話はアニメやゲームでよくあるもんね」

杏子「むしろ中学生になって頭が固くなるんじゃないか? 夢見がちなくせに実際に起きると思考停止するって言うか」

マミ「そういうのもある意味中2病ってことかしらね」

ほむら(とりあえず一番中2病拗らせてた巴マミには言われたくない)

【服装】

まどか「へー、それがほむらちゃんの世界の魔法少女の服なんだ。カッコいいー」

ほむら「あ……ありがとう(変身には呪文が要らなくてホッとしたわ)」

杏子「そっちのあたしらの写真参考に魔法で着替えてみたけど、こんな感じか?」

ほむら「ええ、身長差とかはあるけど、ほぼ合ってるわ」

マミ「なんかコスプレみたいで恥ずかしいわ……て、ティロ・フィナーレ! ……15才のわたし……何があったの……っ!(プルプル)」

ほむら(……こっちの巴マミ、強く生きて)

さやか「ちょっと羨ましいかな……ねえQB、あたしに魔法少女の才能はないの」

QB「まどか以上に無いね(キッパリ)」

さやか「オウフ……そうはっきり言われると……」

ほむら「美樹さやかが魔法少女になる=死亡だから良かったじゃない(キッパリ)」

杏子「お前魔法使えたら絶対馬鹿やらかしそうだ(キッパリ)」

まどか「なんとかに刃物って言うでしょ? さやかちゃん(キッパリ)」

シャルロッテ「お菓子に溺れて溺死しろー(キッパリ)」

さやか「もうやめて! さやかちゃんのライフはゼロよ!」
 

【使い道】

ほむら「そういえば、あなたたち普段はどういうふうに魔法を使ってるの?」

杏子「あたしは今日みたいに忘れ物を取り寄せたりとかかな。使うと疲れるからあんま無茶なことできないし」

マミ「わたしも生活の助けくらい……あ、怪我した人の手当ての時とかにコッソリ使ったりもするわ」

ほむら(後光が見える。なにこの天使)

QB「あとはたまに魔法の国からイタズラにきた魔女を捕まえたりとかかな」



ゲルトルート「町中を薔薇だらけにするのですわー」

『ひー! 茨がチクチクして地味に痛いー!』

エリー「トラウマ抉っちゃうぞー」

『やめろおおぉ! 俺の中2病時代の黒歴史を思い出させないでくれぇぇぇ!』
   
まどか「また新しい子が来てるね」

さやか「見てるぶんには笑えるんだけどねー」

ほむら(なんだこの世界)

はよ

コメント感謝。

【彼は……】

ほむら「……そう言えば、さっき『あのバイオリン馬鹿』って言ってたけど」

さやか「あー……見ればわかるよ」


恭介「うおおおおおっ! 僕のバイオリンを聞けえぇぇ!」ギャリギャリギュイーン


ほむら「なにあの熱気バサラ」

さやか「あれは腕が折れても口や足で弾く。断言できる」

ほむら「恋愛感情とかは……」

さやか「無理、勘弁して」

まだかなー

だとしたら恭介のメンタル強靭すぎワロタw

放置してすまぬ。
書きます。

【定番】

まどか「杏子ちゃん家に遊びにきたよー」

ほむら「やっぱり住人がいるときれいな教会ね……ごめんください」

シスター「お、いらっしゃい」

ほむら「誰っ!?」

杏子「(ドロン)あー、あたしだあたし。親父が留守のときは大人に変身してミサやったりとか懺悔聞いたりしてんだよ」

まどか「すごーい」

杏子「最近親父がいても『あのシスターさんはいないのか』って聞かれるようになったからちょっと複雑だけどな……」

ほむら「予想以上に有能すぎる!?」

【名前が……】

マミ「はあ……困ったなあ」

まどか「どうしたんですか?」

マミ「ええ……先日、近くで事故があってね? レスキューとかが間に合いそうになかったから、魔法で解決したんだけど……」

まどか「すごいです!」

マミ「ありがと。その時、つい暁美さんに教えてもらった魔法少女の格好になって、年齢も15才に変身してたもんだから……こんなことに」

まどか「スマホにニュース画面が……? 『謎の魔法少女現る!』『○○プロダクションからアイドルのオファー!』」

マミ「どうしようかなって……」

まどか「マミさんがアイドルになったら応援します!」


ほむら「魔法少女でアイドル……それってクリィミー……」

さやか「ほむら、それ以上いけない」

平和だなー

【タワー】

杏子「なあ、15才に変身したってことは……やっぱおっきくなってたのか? アレ」

マミ「え? ま……まあ、ね」

杏子「ほうほう、この胸が4年後にはほむらが言ったようにバインバインに」サワサワ

マミ「あひゃひゃひゃ! くすぐったいから撫でまわさないで……んあっ!? そ、そこは先っぽだから……ひあっ」

杏子「うひひ、ここがええのんか~」

まどか「わわわ、なんだかえっちな空気に」

仁美「キマシタワー!」

まどか「わっ、ビックリした。どうしたの仁美ちゃん」

仁美「あ、あら? なぜかこう叫ばないといけない気がして」

ほむら「……因果情報の流出かしら」

さやか「とりあえず杏子止めようよ。マミさんがアへ顔ダブルピースになってる」


杏子「……やりすぎたかな?」

マミ「らめぇ……もうらめなのう……」アヘェ

【フラグ】

まどか「はあ、どうしよう」

ほむら「まどか、困り事なら私が魔法でなんとかするから話して」

さやか「ほむらも大分順応してきたなあ」

まどか「うん……じつは最近、お母さんがイライラしてて……お父さんがなだめてるんだけど、効果がなくて……なんとかできたらいいんだけど」

ほむら「仕事のストレスかしら?」

まどか「そうかも。食欲もないみたいで……酢の物くらいしか食べないの」

ほむら「重症ね。なら気合い入れて元気になるように魔法を……」

杏子「(キュピーン!)まどか、詢子さんに(ゴニョゴニョ)を使ってみるように言ってくれ」

まどか「? うん」

翌日

まどか「お母さんの妊娠が判明したよー!」

杏子「やっぱなあ。教会に相談にくる人におんなじ症状の人多いから」

ほむら「タ……タツヤくん誕生フラグだったのね」

さやか「杏子の頼もしさがハンパない」

つまんね

ネタ出ないんで落とします。
読んでくれた方サンクス。 

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