勇者「俺が守ったものはこんなにも醜かったのか…!?」(155)

姫「༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽ひどいいいい」

仙水乙

残念その文字入ってないわ

君のポコチンを10とすると俺は100だ

―城下町―

勇者「…」

ガキA「うわっ、何だあのオッサン汚ねー!」

ガキB「フローシャだー!石投げろ石ー!」

勇者「…(スッ)」

ガキA「あ、あれ?当たらねえぞ?」

ガキB「もう一回だ!」

勇者「…(サッ)」

ガキA「な、何だ…?すり抜けた…?」

ガキB「お…オバケだーッ!にげろー!」

勇者「…」

術師「やれやれ…こんな所にいたんですか、勇者よ」

勇者「…。魔術師か…」

術師「姫がお探しですよ。城に戻りましょう」

勇者「…」

術師「やれやれ。まだいじけておいでですか」

勇者「…」

術師「良い大人がやさぐれていても、みっともないだけですよ」

勇者「黙れ…」

支援

術師「おお怖い…そう睨まないで下さいよ」

勇者「…」

術師「ま、貴方の意思など私には関係ありませんがね。王の命です。早急に城までお返り願いますよ」

勇者「なぜ、そこまで俺と姫の婚姻にこだわる…」

姫は・・・・まさかブラネか!

術師「知りませんよ。私個人としても、姫は政略結婚にでも出した方が有意義かと思いますがね」

勇者「…貴様は、随分と順従な狗になったもんだな」

術師「はい。何しろ宮廷魔術師ですから」

勇者「昔は貴様を仲間だと思っていた…俺がバカだった」

術師「おや奇遇ですね。私もかつては貴方を仲間だと思っていました」

勇者「…何が貴様を変えた」

もしもしなのによくやるよ

俺は命懸けで世界を救ったのに
俺の一族の村は助けた筈の人類に焼き討ちされ滅んでしまった

術師「私は何も変わってなどいませんよ。ただ、あなたの汚れた性癖を知って軽蔑したまでです」

勇者「貴様…まさか、知っているのか」

術師「はい。貴方が突然失踪などなさったので、力を使って真相を探らせてもらいました」

勇者「ゲスめ…!」

術師「私だって本来こんな真似はしない主義だったんですよ。貴方が突然行方などくらますからいけないんです。みんな心配していたんですよ?昔は、ね」

勇者「今は敵、か」

術師「あなたのような異常者が国を救った英雄…ましてや勇者だなどと、いやはや絶望しましたとも…!」

勇者「貴様ッ…!」

術師「おっと、やりますか?」

勇者「やはり貴様らは腐っている…この国を守る価値など無かった…!」

術師「おっと、まるで魔物のような口ぶりですね…!良いでしょう、貴方が人に仇をなすというのならば容赦はしませんよ!」

勇者「狗の分際で何をッ!」

術師「更正してさしあげますよ、異端者どの!」

このもしもしやりおる…!

―王城 姫の部屋―

ヒメ「勇者様は、まだお戻りになられないのですか…?」

従者「申し訳ございません、姫様…」

ヒメ「ああ…あの方が逆賊にかどわかされて、もう何日が経つというのでしょうか…」

従者「近衛兵どもに捜索を命じております。必ずご無事に助け出しますので、どうか我々にお任せ下さい」

ヒメ「はあ…」

―城下町 夜―

勇者「痛ッ…!くそっ、妙な土産を置いていかれた…!」

勇者の左腕には黒い魔術紋様が浮かび上がっていた。
それは血脈の鼓動にあわせて、勇者に激痛を与える。

勇者「追っ手がかかるとは…いつまでも城下に居たのはバカだったか…」

こんな国に守る価値なんてあるのか……?

―王城 王室親衛隊、特務室―

従者「これで手当は完了です」

術師「あいたた…!どうもすみませんねえ、従者さん」

従者「貴殿にここまでの手傷を負わせるとは…さすが、勇者と呼ばれるだけの事はある」

術師「いや~、お恥ずかしい。でもまあ、一泡は吹かせてあげましたよ」

姫「…術師さま?」

従者「姫!?なぜこのような所に…!」

ヒメ「一体、何のお話ですか…?傷の手当…?一体勇者様に、何があったというのですか…?」

術師「はあ…面倒な生娘。勇者様が心配でこんな所までご足労ですか?」

ヒメ「なっ!?」

こんなに俺と地球人で意識の差があるとは思わなかった…!

ヒメ「何を言っているのですか!?王家に対する不敬は許しませんよ!」

術師「あーうるさいねえ。何の才も無い飾り姫様が…」

術師は姫に向かって軽く腕を振った。すると、紫色の蝶が数羽、姫の周りを羽ばたいた。

ヒメ「な、何ですか…これ…は…」

従者「姫!」

はよ

姫は気を失ってしまった。

従者「姫に何を!?」

術師「そんなに怖い顔しないでくださいよ。ちょっと眠ってもらっただけです。ついでに記憶を少々消させてもらいました」

従者「…術師様。姫様に対する不敬は許せません」

術師「…ああ?」

はよ

がんばれ

術師は従者に向かって人差し指をさし、指先をはじくような仕草をした。
すると従者の体は何かに突き飛ばされたかのように吹き飛び、木製の事務机に激突した。

従者「がっ!?」

術師「おっとすみません!手が滑ってししまいました…嫌ですねえ。魔法の心得があると、うっかり手元も狂わせられない」

従者「痛っ…!」

術師「あなたも、目上の人相手に口なんて滑らせてはいけませんよ?何しろ私は、国を救った四傑の一人なんですから」

従者「くっ…術師殿!あなたが何を考えているのかはわからないが、姫様にだけは手を出させない!」

術師「いやはやご立派ですねえ…しかし、私は姫様に危害など加えませんよ?」

従者「いいえ…!一つだけ確かな事があります。あなたは姫様を敵視している!」

術師「ほう?魔法で私の心でも覗きましたか?いや全く根も葉も無い。とんだ言い掛かりです」

従者「根拠ならあります。…同じ、女として」

術師「…」

女だった!

癶( 癶;:゚;益;゚;)癶 カサカサ

でも今は、そんな事はどうでもいいんだ
重要なことじゃない

>>2
俺も仙水だと思った

従者「術師殿、あなたが勇者様を追う目的は…」

術師「…あっはっは。もうやめにしましょう。何、安心してください。あなた達と事を構える気なんて全くありませんから」

従者「…」

術師「とにかく、勇者は無事に連れ帰りますとも。姫様のご要望にはきっちりお応えしますから。…おや、もうこんな時分だ…そろそろ失礼しますよ。では」

術師はきらびやかな外套を翻し、魔術で去っていった。
従者は痛む体を起こし、姫に駆け寄る。

従者「姫様…!」

ヒメ「…」

従者「姫様…姫様は必ず、この従者めがお守り致します…」

―城下の北 星降りの丘 墓標の無い墓前―

勇者「…よお、お前…」

勇者「…悪い。折角お前と作った平和だけど、俺にはクソ以下の汚物にしか思えないわ。…見ろよ、この呪い。術師の奴がかけたんだぜ」

勇者は腰に下げていた長剣を抜き、墓前の土に突き刺した。

勇者「しばらく返すわ。…答えが決まったら、帰ってくる。
もしかしたら、事と場合によっては…いや、いいんだ。とにかく、またな…またここに帰ってくるから…」

仙水さん

戦士?は死んでるのか

―城下の北 鉄と鍛治の街―

勇者「ちっ、まさか犯罪者に押す印と同じ物を刻まれていたとはな…危うく捕まる所だった」

左腕を捲ると、呪いの印はまだしっかりと浮かび上がっていた。

勇者「痛ッ…! 消える気配なんて微塵も無いな…早いところ奴に会わないとな」

僧侶か!ガタッ

あれは、だれだ、だれだ、だれだ、
あれはデビル、デビルマ~ン デビ~ルマン

ほしゅ

―とある聖銀鍛治店―

カラン カラン...

娘 「は~い、どなたですか?」

勇者「よお…久しぶりだな」

娘 「えっ…勇者…!? 嘘、どうしてこの街に?」

勇者「ちょっと野暮用でな。…今、いいか?」

ほす

―黄昏時 静かな公園―

勇者「こんな無骨な街には似合わない場所だな」

娘 「おぉ~い、勇者ぁーっ!」

勇者「…来たか」

娘 「ごめんね、待たせちゃって!」

勇者「いや、こっちこそ店が忙しいのにわざわざ来てもらったんだ。悪いな」

娘 「ううん! そもそも武器なんて売れないからいいの。ここいらの魔の勢力なんて、あたし達でぶっ飛ばしちゃったじゃない」

勇者「はは、確かにそうだな…痛ッ―」

娘 「? 右腕、どうかしたの…?」

勇者「ああ…ちょっとしくじってな。ある魔女に妙な呪いをかけられちまった」

娘 「呪い!? …ちょっと、見せて!」

娘は勇者の右腕をまくった。

娘 「これは…!」

勇者「犯罪者に押される印なんだってな。妙な物こさえやがって」

娘 「これ、何日ほっといたの…!?」

勇者「ん…5日ぐらいか?」

娘 「ばか! 常人なら三日で死ぬ呪いよ、これ!」

※ 呪いが左右の腕を行ったり来たりしていますがミスです。左腕です

行ったりきたりワロタ

勇者「そりゃキツい訳だ。…じゃ、剥がしてくれ」

娘 「こんなの…あたしの手には負えないよ! 早く、街の教会で―」

勇者「教会には行けない」

娘 「どうして…? 勇者、あんたまさか―」

勇者「何もしちゃいない! 俺がそんな事をする人間じゃないのはわかるだろ…? 頼む。今はお前だけが頼りなんだ」

娘 「…」

娘 「…わかった。ただ、今すぐには無理。然るべき用意と、月の加護がいる」

勇者「ありがたい…頼んだぜ、神官サマ」

娘 「うん…任せて! じゃああたしは、早速準備にとりかかるから。
夜、街の東の森に来て。月の映る大きな泉の前で待ち合わせね」

勇者「ああ…待ってるぜ」

―東の森―

勇者(あいつ…あんな小さな体で、頑張って家の鍛治屋を継ごうとしてるんだな。
あいつだけは…このまま何事にも巻き込まれずに、平和に暮らして欲しい―)

森の道をしばらく進むと、指定された泉らしき場所に出た。

勇者「ここか…」

嫌な予感がする

フラグだよな

勇者「すごいな…場所が神聖だからか、月が何倍にも大きく映し出されている」

??「貴方のような異端者の討伐にはうってつけの場所ですねえ」

その声の直後、泉から水柱が触手のように伸び、勇者めがけて襲い掛かった。

勇者「!」

スレタイでバラン想像した

咄嗟に身をひるがえし、襲い掛かる水柱をかわす勇者。
地面に突き刺さった水の触手は、地面を深く抉って消えた。まるで水の槍だ。

勇者「術師か!?」

術師「さすがにお見事。その消耗した体でよく跳ね回る事…では、これはどうですか?」

今度は水面から三本の水柱が立ち上り、またも勇者に向かって発射される。

保守

勇者「くそったれ…! 光の盾よ!」

勇者は飛来する水柱に向かって右手をかざす。すると光に包まれた荘厳な盾があらわれ、水柱を弾いた。

術師「まだそんな物を使う力があるとは…さすがは化け物だ」

勇者「ちぃっ…!」

勇者は泉に背を向けて走り出す。

術師「おや、逃げますか」

勇者(あいつが来る前にここを離れなければ…巻き込む訳にはいかない!)

術師「ま、逃げられませんけどね」

私怨

朝まで残っててほしい

逃げ去ろうとする勇者の前に、巨大な光の網が立ち塞がった。

勇者「何だ…!?」

左右を見渡すと、それは視界の続く限り張り巡らされており、どうやらこの泉を囲んでいるらしかった。

勇者「はっ!」

大剣で切り払おうと試みる。

勇者「ぐぁあっ!?」

剣づたいに、強烈な痺れが勇者をおそった。

??「無駄よ。望月結界は力では破れない」

勇者「…!?」

魔術師も女?

声のした方角を見る。
泉の真ん中に、神官服姿の少女が浮いていた。

勇者「なっ…! オマエ…!?」

神官「…」

勇者「どういう事だ…? どうしてオマエが、術師の側にいる!」

モンスターズ+かと思ったらそうでもなかった

ダメだ、朝まであることを祈る

術師「あなたが禁忌を侵した異端者だからですよ」

未だ姿を見せない術師の声が響く。

勇者「何だと…? まさかお前、神官に喋ったのか…!」

術師「私は真実を伝えたまでです。彼女にはかつての仲間として、伝えない訳にはいかないでしょう?」

勇者「神官…」

術師の声に空を見回していた勇者は、神官の方に向き直った。

神官「…」

勇者「まさか…お前も俺を許さないというのか」

神官「…あたし、知ってたんだ」

勇者「何…?」

神官「勇者と…その、剣士の事」

勇者「…!!!」

勇者の顔色が変わる。

何だホモか

おい待て
まさかホm

なるほど確かに異端だし時代が時代なら禁忌だな

アッー

術師「あっはっは! 傑作ですねえ」

勇者「そんな…知っていて、ずっと一緒に旅していたのか…!?」

神官「ごめんね、勇者…その、神官の法術には異端者を感知するものがあるから…」

勇者「あ…」

>>40
だからクソ以下なのか……

アッー!

神官「黙ってるつもりだったけど…そうか、剣士は死んじゃったのか…」

勇者「神官ッ…! 剣士は…王家の奴らに殺されたんだぞ!?
お前は旅の仲間だったじゃないか! 何で…何で、あいつらの側に回るんだよっ!!」

術師「当たり前でしょう。異端を庇った者は家族まで皆殺しなんですから。今日、彼女の店にお邪魔したばかりでしょう? 何代も続く聖鍛治の家に」

勇者「術師ッ…! 貴様も、本当に友より地位が大事なのか!?
宮廷魔術師が何だよ!! お前はそんな器に収まるような小物じゃなかっただろうが!!」

術師「黙れ。この男色が」

勇者「くっ…!」

修正

× 男色
○ 男色家

本日のホモスレ

神官(勇者…違う…違うよ…! 術師さんは…!)

術師「さて…お喋りは終わりにしましょうか。神官、片付けますよ」

神官「…うん…」

勇者「くそっ…くそっ!」

神官「ごめんね。ごめんね、勇者…!」

神官は水の上から銀のナイフを投擲してきた。

勇者「やるしか、ないのか…! 光の盾!」

光の盾を生成しナイフを弾こうとする勇者。

勇者「がっ…!?」

しかしナイフは盾をすり抜け、勇者の脇腹と右肩に深々と突き刺さる。

そろそろ闇堕ちするかな

異端者でも光の技とか使えんのか

術師「あっはっは。あなたの光の盾で、本物の神官の聖銀武器を防げる訳が無いでしょう」

勇者「ちっ…ならば斬る! 神官! これは命の奪り合いなんだなッ!? なら…怨むなよッ!!」

背中に担いだ大剣を八奴に構え、神官を見据える勇者。

勇者「活殺自在…斬る! 我が敵を討て、光の…!」

剣を振りかぶり技の体制に入った勇者の体を、火花の鞭が襲った。

勇者「ぐぁぁあぁっ!?」

それは勇者のすぐ左にある木の上部から放たれていた。

勇者「術師かっ…!!」

あのひとか

術師は女なのか...
おじさんとしか思えん

ここをホモスレにしよう!(提案)

術師「おや、見つかってしまいましたね。ではまた隠れます」

そう言うなり、外套に身を包み姿を消してしまう。

勇者(完全に対策されている…! 俺に使えるまともな飛び道具が、光の剣しか無い事を知っての立ち回りだ…!
中途半端な魔法はあいつらには通用しないし、近接をしようにも魔術師はまず捕まらない、神官のいる場所に行くまでには確実に迎撃される…どうすれば…!)

思考を巡らせている間にも、神官のナイフは飛来する。
今度は右と左の腿に、一本ずつ食い込んだ。

勇者「ぐっ…!」

術師「どうしました? 刺されるのは慣れっこではないのですか?
まさか貴方が攻めだった? いやいや、撤回します! あんな線の太い男が攻め立てる姿など、想像したくありませんから…!」

禁忌とか言ったくせに魔術師も結構ノリノリだなwwww

勇者「黙れ、このゲスが…っ…!」

勇者はついに片膝をついてしまった。

神官「これで、終わり…」

神官は虚空から、透き通った神々しい槍を召喚した。

神官「ばいばい、勇者…」

魔力を込め、勇者めがけて打ち出した。

勇者(あれは全てを貫く水晶の槍…駄目だ…足が動かない…避ける術が無い…)

勇者は覚悟を決め、風切り音と共に近づいて来る槍が自らの心臓を貫くのを待った。

勇者(最後は仲間に殺される羽目になるなんてな…
なあ、剣士…俺達、冒険者なんかにならないで…あのまま剣道場で暮らしてればよかったのかな…
お前の墓までもう一度戻るって約束、守れなかったわ…ゴメンな…)

~~3年後~~

勇者が死の際の祈りを済ませ。
水晶の槍が、勇者の胸を貫こうとしたその瞬間。

術師「何!?」

一つの影が木陰から飛び出し、勇者をさらっていった。

神官「えっ!? 自動追尾の水晶の槍が…そのまますっ飛んで、どっか行っちゃった!?」

術師「誰の横槍だかは知りませんが…無駄ですよ、千里眼の術で…」

だが、術師は何者の気配も感知する事はできなかった。

術師「馬鹿な!? 私に感知できぬ者など…!」

神官「術師さん、あれ!」

神官が指さした先には、“光の網”にパックリと縦穴が開いている様が見えた。

術師「馬鹿な…!? 勇者ですら断ち切れない、望月結界を破るすべなど…」

神官「こ、これってもしかして…魔力を封じる剣じゃあ…!?」

術師「ま、まさか…!」

二人は、たった一つだけ自分達の術を破る武器を知っていた。

神官「“魔断の魔剣”…け、剣士くんが…!?」

支援

―森の獣道―

勇者「う…」

誰かに抱かれている。

柔らかい肌。

石鹸の良い香り。

飛び跳ねる度聞こえる、剣がカラカラと揺れる懐かしい音。

勇者「誰…だ…」

顔は見えないが、腰から下げた剣が見えた。

勇者(あいつの…剣…)

剣をちんこでイメージしたら吹いた

ホモは死んだ方がいいな

―森の北端―

??「…き……さ……」

勇者(誰の声だ…)

??「…きて…さ……」

勇者(俺は…神官達と戦って敗れて…誰かが、助けて…)

??「起きて…さ……」

勇者(あいつの剣が見えて… ! まさか、まさかあいつが…!?)

きゅん

なんだホモか

勇者「剣士っ!?」

従者「わあっ!?」

勇者「あ…」

従者「お、驚かさないで下さい…!」

勇者「あんたは…?」

期待

従者「私は、貴方が救った国の姫にお仕えする従者です」

勇者「従者…そうか、俺を連れ戻しに来たか…」

従者「…いえ。私は、貴方が姫様の夫となる事を良く思っていません」

勇者「…? ならば殺す気か? どうしてわざわざ俺を助けた? 異端審問にでもかけたいのか?」

従者「いえ。私は貴殿を、国外へ追放しに来ました」

勇者「はぁ?」

従者「今後二度と姫様の前に姿をあらわさないで頂きたいのです」

勇者「あのなあ…あんたらの方が俺を追いかけ回してたんだろうが!」

従者「姫様はおそらく、貴殿の事を…心の底からお慕いになられております」

勇者「…」

従者「ですが、貴殿はどうやっても姫様を愛せぬ身。王家はあくまで“嗜好”、矯正できると考えているようですが…私はそんな馬鹿げた考えは持ち合わせていません」

勇者「お前…王家に仕える身だろ。馬鹿げたとか言うなよ」

従者「私が忠誠を誓っているのは姫様だけです!…でなければ、あんな腐った王に忠など尽くさない…!」

勇者「…」

従者「こほん、話が逸れました…とにかく、貴殿は国外にお逃げなさい。貴殿ほどの英雄が、むざむざ異端審問官などの牙になどかかる事はありません」

勇者「そうだな…この国にはもういられないしな…」

従者「これをお持ちになって下さい」

勇者「これは…あいつの墓前に備えてきた、形見の剣じゃないか」

従者「それは“魔断の魔剣”です」

勇者「何だと? 魔断の魔剣は、もっと厳つい無骨なやつだぞ? こんなスマートな長剣じゃない」

従者「やはり気づいていませんでしたか…」

最初読んでて近親でもしたのかと思ったらモーホーかよ・・・

従者「どうやらそれは、同じ材質で作られたスペアのようですね」

勇者「スペア…そうか、あいつはお守りだとか言って、いつも腰にこいつを下げてたっけ」

従者「性質上、見抜かれれば真っ先に破壊される武器ですからね。本物は、彼の処刑後に押収されてしまいましたが…」

勇者「…」

従者「勇者よ。…貴方は今、その強大な力とこの魔剣を以って、憎しみにかられるまま人類の敵となる事もできる」

勇者「…」

従者「だが…どうか貴方には、この国を外から変える役目を担っていただきたいのだ。」

勇者「? どういう事だ?」

従者「魔族無き今…人々は偽の平和に酔いしれ、自分の目先の欲望や自己の保身に忙しいばかりだ」

勇者「偽の平和…」

従者「貴方の功績をけなしているのでは無い。その先にある、人々の愚かしさについて言っているのだ。
例えば、自分に理解できない人種を恐れるばかりに、異端として処刑してしまうような者達のな」

勇者「…」

ホモの楽園にでもするのか

勇者「俺に、どうしろというのだ…」

従者「私は、内側からあの腐った王家を変える。…もし、私が失敗したならば。勇者よ、貴方にこの国を滅ぼして欲しい」

勇者「…」

従者「勝手な言い分だが…私には、わかる。貴方の心の痛みが…」

お前レズかよォ!()

なるほど

まさか…

姫さま…

従者「おっと、そうだ…そろそろこの場所を離れないと。お二方に見つかってしまいます」

勇者「それは、そうだな」

従者「では、私の一方的な願いですが…どうか…どうか、この国を真に救ってください。
我が主、姫様…あの純粋すぎる心の持ち主を、こんな欲望の渦巻いた地で、利用されるがままにさせたくはないのです」

勇者「…考えておく。ひとつ、聞かせてくれないか」

従者「何でしょう?」

勇者「あんた、ずいぶん俺等の事を調べ回ったんじゃないか? なぜそこまでして俺を助けに来た?
俺は異端だぞ? 下手をすればお前が危ない。手を貸すかもわからない男に、そこまで賭けていたのか?」

従者「…私とあなたは、似ていると思ったから」

勇者「何?」

従者「戯れ事だと思ってください。…では!」

勇者「あっ、ちょっと…! …行っちまった…」

呪いは?

勇者「この国を変えろ…か…」



―十年前 道場にて―

剣士「ちっ、まいった! やっぱお前にはかなわねえな…!」

勇者「へへっ! 魔物の掃討戦じゃまだ負けるけどよ、そのうちそっちでも追い越してやるよ」

剣士「くそーっ! …なあ、勇者。お前、それだけ強かったら魔王倒せるんじゃねえか…?」

勇者「じょ、冗談キツいぜ…!」

剣士「何でも…魔王を倒せば、王様が叶えられる望みなら何でも一つ聞いてくれるらしいぜ!」

勇者「マジか!? すげ~けど、う~ん…
お前、何か叶えたい望みなんてあるのか?」

剣士「…ああ。一つ、どうしてもやりたい事があるんだ」

>>137
魔剣

―北の海辺―

勇者(まさか、本当に俺達が魔王討伐に成功して…あいつが国王に向かって、同性愛の異端認定を辞めて欲しい、だなんて言い出すなんて…あの頃は、思っちゃいなかった。
俺達は多分…いや、間違いなく好きあっていたが…異端と知ってそれを口に出した事は無かったし、何か行為に及んだ事も無かった)

勇者「さて…こんなイカダで、果して漕ぎつけるかな。
海の魔物は、魔法で船を沈めに来るが…」

勇者は左腕を捲った。

勇者「こいつも何とかなったし、何が来ても大丈夫だろう。抜き身にしてなきゃ効果が無いから、最初は全くわからなかったが…こいつはやはり、すごい代物だ」

勇者は魔剣を、イカダの真ん中に突き刺した。

勇者「お守りだ…さて、食料もたっぷり積んだし。…しばらくは、のんびり波にでも揺られるか」

勇者を乗せたイカダは波に漕ぎ出し、彼を英雄と呼ばれた地からさらっていく。
彼が再びこの地に戻る時、果して人々は彼に何の称号を授けるのであろうか。





HAPPY END
(ゝω・)vキャピ

えっ

男坂ENDだろ

お前ホモか!?(歓喜)

眠くなったな

明日バイト
もう寝なきゃヤバイ
ごめん

ふむ

>>148
明日ならまだ寝なくてもいいな
早く続きかきやがれください

鬼畜ww

後日まとめてやりますという甘え
マジ土下座すみません

おい術師のデレと野獣と化した従者のヒメさま昏睡レイプがまだだろ
頼むぞおい

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