QB「最近はなかなか契約が取れなくなってきたなあ」(146)

QB「さて、今回の議題は我らのエネルギー回収ノルマ達成が怪しくなってきたことだ」

QB「我らが担当するエリアC、その中でも最も回収が進みやすい日本」

QB「ここでのエネルギー回収量は年々減ってきている」

QB「近年は少子化が進み、『媒体』となれる少女の数も減少している」

QB「その上、莫大なエネルギー源となるはずだった鹿目まどか」

QB「彼女との交渉チャンスは例のイレギュラーにより絶望的になった」

QB「その結果、我らのノルマ達成は大分厳しいことになった」

QB「YOYOYOYO!!」
まどか「え?……な、なに……?」

QB「デュクデュクデュクデュク!僕が参陣!そう宇宙人!はるばる来たぜレペゼンコスモ! White Monster!Ah 怖いと申すか!? 安心しなLady 惑んなどうした」

まどか「えっ?えっ?」

QB「Oh,W・Mなら大分余裕M・C・Q・Bが君を究明し Magicaを使う君は救命士」

まどか「なに?な、なんなの!?」

QB「Never give up!牙!を剥く魔女 倒さねぇと逃げ場もなく迷子 さあ行こう向かう最期の力をだし あの子を救いたいという一心で立ち
   君はいつ死んで!もいいという決心でSo! 全てを捧げ呪いを受けるだろう」

QB「打倒魔女!君がもつ希望は弓だ!もう繰り返さなくてもいいと言うひと月の夢夜!
  No damage!もうダメ!?そんなことはないよね 君のそばに皆居る そして全てぶつけ勝つ
  青笑う!黄色泣く!そんな二人赤は抱く!」

まどか「ね、ねぇ!聞いてるの?」

QB「Victory so 君が掴んだ勝利に 霞んだ声を張り上げて今日こそ
   盾を捨て砂時計を外し 恥を捨てこの思い伝えるんだ
  そして黒と桃の思いは見事と同調し 通じ合い認め合って共に感動し 互いに笑い合って手をとり抱擁し!」

まどか「あ、あの」
QB「Say hoー?」
まどか「え?ほ、ほーぉ?」
QB「Yeah!!」

アフィ転載禁止

QB「あれだけの因果を背負った少女を逃してしまったのに上層部はお怒りのようだ」

QB「なんとしても今期は結果を出さんと、我らも『研究室』行きになる」

QB「そこでだ、この契約システムを改善することにした」

QB「まずは外見。ここ数百年ほど、多少の外見の変化はあったが、基本は小動物型だった」

QB「これを大きく変え、今回は人間型にする」

QB「『総合的に見て多くの少女から好かれる外見』に作り上げた」

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐
もし改変前のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、qbの蘇生願いを願ったら
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

QB「そして、この体にはもう1つ意義がある」

QB「これなら、より密接に人間の生活に関わる事が可能だ」

QB「よって、交渉の為のデータ採取も容易になる」

QB「より確実に、より効率的に交渉を進めるために各々データを取ってこい」

QB「採取の方法は個人に任せる」

QB「それでは諸君、健闘を祈る」

QB(全く、どうして僕がこんな危機的状況に立たされなければいけないんだい?)

QB(『研究室』行きだなんて、わけがわからないよ)

QB(別の時間軸の僕は随分面倒な事をしてくれたね)

QB(まあ、まずはマミから回ってみようかな)

QB(僕への好感度MAXの彼女なら不信感は抱かないだろうし)

ガチャ

QB「お帰り。マミ」

マミ「ただいまキュゥべえ」

QB「今日はずいぶん遅かったじゃないか」

マミ「買い物帰りに魔女を見つけてしまってね。ちょっとてこずっちゃって」

QB「そうか。無事に帰ってきてくれて良かったよ」

QB「そうそう。ちょっとマミに見せたいものがあるんだ」

マミ「何かしら?」

QB「きゅっぷい」ボワーン

マミ「きゃっ!?」

きゅっぷいきゅっぷい

マミ「えーっと・・・そこに立ってるのはキュゥべえでいいのよね?」

QB「ああ、そうだよ。驚いたかい?」

マミ「当たり前じゃない。いきなり目の前に・・・男の子よね?が立ってるんだもの」

QB「人間の分類上は男性に分類される体つきではあるね」

マミ「どうして急にその姿になったの?」

QB(来たね。もちろん、答えは用意してある)

QB「それはね、マミ」

まみまみ

QB「もう君だって子供じゃないだろう?いつまでもあの姿では駄目だと思ってね」

QB「ある程度成長した魔法少女相手には、こっちも姿を変えて対応するんだよ」

QB「まあ、簡単に言えば一人前の女性として認められたとでも言えばいいかな」

マミ「もう。嬉しいこと言ってくれるじゃない」

QB(この姿の評価は上々かな?)

QB(といっても元々好感度上気味のマミでは平均的データとは言えないかな)

QB(暁美ほむら・・・は置いておくとして、次は佐倉杏子あたりに行ってみようかな)

ティロティロ

QB「さてと、マミも帰ってきたことだし、僕はそろそろ行くとするかな」

マミ「あ、待って。もう少しゆっくりして行ってもいいんじゃない?」

マミ「そろそろ夕飯の時間よ。食べていって?」

QB「じゃあ、お言葉に甘えさせてもうらうとするよ」

マミ「どうかしら?」

QB「今日のもおいしいよ、マミ」

QB「最近一段と上手くなったんじゃないか?」

マミ「ふふ、ありがとう」

QB「ごちそうさま。きゅっぷい」

QB(いつもなら大体ここで風呂に誘われるが・・・)

QB(人間の特に女性は異性に裸を見られるのを嫌うし)

QB(外見上男の僕とは流石に入ろうとはしないよね?)

マミ「じゃあ、私はお風呂に入ってくるわね」

QB「そうかい。じゃあ僕もそろそろお暇するよ」

マミ「あらそう?また来てね」

QB「またいつかお邪魔させてもらうよ」

きゅっぷいきゅっぷい

QB(さて、次は佐倉杏子だね)

QB(あの子は食べ物の差し入れでも持っていけばすぐ受け入れてくれるだろう)

QB(こういうときはこの体が役立つね)

QB「すいませーん、おでん1つ下さーい」

店員「はいどうぞ。300円になりまーす」

店員「ちょうどお預かりします。ありがとうございました」

杏子(はあ・・・今日は金が無いから夕飯は無しだな)

QB「こんばんは杏子。元気にしてるかい?」

杏子「っ!?誰だお前は!?」

QB「そんなに警戒しないでおしいなあ。僕だよ、キュゥべえだよ」

杏子「へっ?お前が?お前、人間にもなれたのか?」

QB「まあ、この通りだよ」

杏子「で、わざわざ人間の姿で、何の用だ?」

QB「これを渡しにきたんだよ」

杏子「なんだこれ?っておでんじゃねーか!しかも熱々の!」

QB「今日は冷えると思って持ってきたんだけどね。食べなよ」

杏子「本当にいいのか?じゃあ遠慮なく」

杏子「いただきまーす!」

あんあん!

QB「顔殴るぞ!」

杏子「こっ・・・こりゃうめえ。おでんなんて久々に食ったぜ」

QB「それは良かったよ」

杏子「・・・ん?お前も食えよ」

QB「おや?いいのかい?」

杏子「人様の金で買ってもらったもん全部自分で食っちまうほど薄情じゃないぜ」

杏子「それに、2人で食った方がうまいだろ?」

QB「人間のその心理は未だに理解できないんだけどね」

QB「じゃあ、僕も少し食べさせてもらうよ」

杏子「ふぅー。食った食った」

QB「さて、僕はそろそろ帰らせてもらうよ」

杏子「何だよ。今日は湯たんぽ代わりにさせてくんねーのか?」

QB「この体じゃたいして温かくないと思うけど。それに僕はまだやる事があるしね」

杏子「そーかい。残念だ」

QB「それじゃ。またいつか何か持ってくるよ」

マミに杏子良かったな。彼氏が出来たぞ

QB(さて、次は美樹さやか)

QB(最近失恋のショックで落ち込み気味のようだが)

QB(不安定な少女のデータも取っておくべきか)

300円分のおでんて少なくね

ピンポーン

さやか「はーい、・・・って、どちらさまでしょうか?」

QB「全く、だいたい君たちは同じ反応をするね、僕はキュゥべえだよ?」

さやか「アンタがキュゥべえ?いやいや、キュゥべえと言えばもっとちっこくて猫みたいな・・・」

QB「なかなか信じてくれないね。じゃあこれで信じるかな?」ボワーン

さやか「えっ!?ほ、ホントにキュゥべえなのね・・・」

さやさや生きてた

さやか「一人前の女性って・・・ははっ、アンタでも皮肉とか言うんだね」

QB「そんなつもりはないんだけどなあ」

QB「失恋の1つや2つぐらい誰にでもあるさ」

QB「まあ失敗は成功の母とも言うし、さやかならいくらでも次があるんじゃないか?」

さやか「はあ。まさかあんたに慰められる日が来るとは・・・」

さやか「まあいいや。ありがとね」

QB「礼には及ばないよ」

きゅっぷいさやさや

QB(さて、最後は暁美ほむらだ)

QB(現在好感度最低クラスの彼女からのデータ採取は特に重要だからね)

QB(とりあえず目標は撃ち殺されずに帰還することかな?)

ピンポーン

ほむら(誰かしら、こんな時間に・・・)

ほむら(あれは・・・誰?初めてみたはずなのに妙に見覚えがある・・・)ガチャ

QB「やあほむら。元気にしてるかい?」

ほむら「・・・私にはあなたのような知り合いはいないのだけど。どうして名前を知ってるのかしら?」

QB「やだなあ。君が何度も殺してきた相手じゃないか」

ほむら「まさかあなた・・・」

QB「そうだよ、キュゥべえだよ」

ほむら「ふん。よくのこのこ姿を出せたわね。何の用かしら?」

のこのこ

のこのこ

QB「特に用という訳じゃないんだが・・・強いて言うなら、この外見のお披露目にきたという感じかな?」

ほむら「どうして今更外見など変えたのかしら?つまらない答えなら脳天ぶち抜くわよ」

QB「それはじきに分かるよ」

ほむら「つまらないわね。射殺ね」

QB「まあ待ってくれ。この姿で殺したら大量に血が飛び散るんだけど、いいのかい?」

ほむら「・・・ちっ。それが目的かしら?」

QB「それも多少はあったけど・・・まあ、明日を楽しみにしててよ」

ほむら「明日?明日も来るの?もう2度とあなたの姿は見たくないのだけど」

QB「まあまあ。外見が変わって印象も変わっただろう?」

ほむら「全く変わらないわね。相変わらずの憎たらしさよ」

QB(と言ってはいるが、いきなり射殺はなかったね)

QB(『総合的に見て多くの少女から好かれる外見』というのは意外と効いてるのかな?)

QB「そうかい。それは残念だ」

QB「それはそうと、明日は朝礼があるんじゃないか?」

QB「遅れると面倒だと思うけど」

ほむら「誰のせいで遅れてるのかしらね。まあ確かにそうね。もう寝るわ」

QB「おやすみ、ほむら」

ほむほむ

キュべたん

前見た未完のレイプQB思い出した
あれ結局完結したのかな

ほむら(そういえば、なんであいつが見滝原中の事情なんか知ってるのかしら?)

ほむら(妙にあいつらしくない態度だったし・・・いったい何を企んでいるの?)

ほむら(まあいいわ・・・また妙なそぶりを見せたら今度こそ殺しましょう)

校長「えー・・・というわけで・・・」

まどか(もうー、いつものことだけど、話長いよ校長先生ー・・・)

まどか(あれ?誰だろうあの子?あんな子うちの学年に居たっけ?)

和子「とんかつにはソースと醤油、どっちがいいと思いますか?はい、中沢君!」

中沢「ど、どっちでもいいんじゃないかと・・・」

和子「その通り!どっちでもいいんです!」

和子「女子の皆さんはそんなことで文句を言う男とは付き合わないように!」

まどか「あはは、また駄目だったんだね・・・」

さやか「流石にそろそろアウトじゃないかなあ・・・」

和子「はい、それでは転校生の紹介をしましょう!」

さやか「やっぱりそっちが後回しかよ!?」

まどか「へえー。また来るんだ?最近多いなあ」

ほむ

ガラッ

ほむさや「!?!?」

ほむら(そうか、あいつの狙いは・・・!)

和子「はい、それじゃあ、自己紹介いってみよー!」

???「僕の名前は九十九(つくも)宇宙(そら)、宜しくお願いします」

和子「みんな、仲良くしてあげてね!」

くもくも

>>47
どのまどかSSでも保守レスしてるお前って
自動レス的な奴かと思ってたけど
ちゃんと内容読んでたんだな

生徒A「なんか女の子みたいな子だったよねー」

生徒B「綺麗な白い髪に白い肌。ぶっちゃけうらやましいわー」

生徒C「前はどこにいたの?」

九十九「東京の中学校だよ」

生徒D「お前、本当に男?」

九十九「?どうしてそんなことを聞くんだい?どこからどうみても男だろう」

生徒D「いやいや、髪も長いし、正直制服着てなきゃ勘違いするぜ」

QB(おかしいなあ・・・。少女に好かれる外見のはずなんだが・・・)

QB(まあいいか。はい。こちら日本見滝原周辺担当個体。無事中学校へ潜入完了。調査を継続する)

>>2
速いな

ほむら「ちょっといいかしら?」

生徒C「あ、暁美さん?もしかして知り合いなの?」

ほむら「ええ。ちょっとしたね。聞きたいことが山ほどあるからこいつを借りてくわよ」

九十九「何言ってるんだい?僕は君とは初めて会うけど」

ほむら「しらばっくれるのもいい加減にしなさい。行くわよ」

九十九「えっ、ちょ、ちょっと、わけがわからないよ」ズルズル

生徒D「一体どんな関係だあの2人?」

生徒C「さあ・・・。でも、なかなか面白そうじゃない?」

ほむほむ

まみまみ

ほむら「あなたの考えはよーく分かったわ。やっぱりあの時殺しておくべきだったわね」

九十九「ここは学校だよ?あまり物騒な発言をしない方が」

ほむら「人に変装して妨害しにくい中学校に潜り込み、契約を取る。どうせそんなところでしょう?」

九十九「心外だなあ。だいたいこの姿でどうやって契約するというんだい?」

ほむら「うるさいわね。あなたに人の常識なんて通用しないでしょう」

九十九「それよりいいのかい?君、結構注目されてるよ?」

ほむら「え?」

「い、いったいあの2人はどういう関係なんですの・・・?」ヒソヒソ

「暁美さん、以外と積極的なの・・・?」ヒソヒソ

「謎の美人転校生はこれまた謎の美男転校生とカップルだった!?これはなかなかのスクープに・・・」ヒソヒソ

「俺は女にしか見えないんだけどなあ。どう思う?」ヒソヒソ

「えっ?どっちでもいいだろそんなの・・・」ヒソヒソ

どっちでもよくはないだろ

ほむら「断じてこんな奴とは恋人ではないわ。だから変なうわさを広めようとするのはやめなさい」

生徒B「なーんだ残念。じゃあ広報のネタにはならないな」

キーンコーンカーンコーン

生徒A「やばいっ!もう授業始まるよ!」

生徒B「げっ!?もうそんな時間!?」

まどか「ふうー。やっとお弁当だよー」

さやか「もうー。今日の時間割はついてないよ」

まどか「さやかちゃん、また授業中寝てたでしょ?今日は気づかれなかったから良かったけど・・・」

さやか「あはは・・・。だって、しょうがないじゃん!あいつの声には絶対催眠作用があるっ!」

ほむら「そんなこと言うからバカだバカだとバカにされるんじゃない?」

さやか「ぶっ!?そんなにバカバカ連呼しなくても!」

仁美「それにしても、あの転校生さんは凄かったですね」

まどか「今日の数学の抜き打ちテスト、満点だってね」

さやか「はあー、もしかして転校生は頭がいい法則でもあるのか?」

仁美「ところでほむらさん、本当にあの方とはなんでもないんですの?」

ほむら「さっきからなんでもないっていってるじゃない・・・」

仁美「でっ、でも!朝はなにやらただならぬ雰囲気を醸し出していましたわよ!?」

まどか「また始まっちゃった・・・」

さやさや

さやか(ねえほむら。あいつの正体・・・)

ほむら(ええ、知ってるわ。もしかしてあなたのところにも来た?)

さやか(いったい何考えてんの?キュゥべえの奴)

ほむら(分からないわ。どうせ碌でもないことよ)

ほむら(まどかには伝えないで。面倒事に巻き込みたくないし)

さやか(ぷぷー。相変わらずまどかには甘いなあ)

ほむら(・・・一発ぶん殴ってもいいかしら?)

さやか(ちょ、ちょっと!タンマタンマ!?)

B(きゅっぷい。本当は食事なんていらないんだけど、何も食べないと怪しまれるからね)

QB(あー、はい。こちら日本見滝原周辺担当個体。調査は継続中)

QB(・・・暁美ほむらに多少勘づかれたが流石に具体的な目的までは分からないはず)

QB(校内で不審な行動を取るわけにはいかないだろう。中学校と言う立地が意外なところで役立った模様)

QB(では引き続き調査を続行する)

人型QBの死体はやっぱり食べて処理するんだよな・・・

つまりこういうことか
http://viploda.net/src/viploda.net12392.jpg

九十九「どうしてやたらと僕に付いてくるんだい?」

ほむら「あなたが妙なことを起こさないようによ」

九十九「おそらく君の疑惑はさらに増えるが、いいのかい?」

ほむら「私の身なんてどうでもいいわ。まどかさえ無事なら」

九十九「前にも言っただろう?まどかからは手を引いたって」

九十九「彼女から望まない限りこちらは手を出さないよ」

ほむら「・・・じゃあどうしてこんな面倒なことをして中学に潜入したのかしら?」

九十九「・・・感情の研究、と言えば君たちには分かりやすいかな?」

ほむら「全く分からないわね。詳しく説明しなさいよ」

九十九「君は知ってるだろうけど、僕たちは宇宙のためにエネルギーを集めている」

九十九「だが、最近はちょっと滞ってるんだ」

九十九「より効率よく感情をエネルギーに変換できないかと考えてね」

九十九「僕たちは第二次性徴期の少女たちが活動時間の大半を過ごすこの施設に注目したんだ」

ほむん

九十九「ちなみに、小学校に潜入している個体もいるよ?」

九十九「彼女たちと同じ環境に身を置けば彼女らの感情をより深く理解し、より効率よくエネルギーを得られるんじゃないかと思ったわけさ」

九十九「今までは極めて稀な精神疾患として碌に扱わなかった感情だが、僕らもそれを理解しようとがんばっているんだよ?」

九十九「僕らだって、何も君たちを魔女にしたくてこんなことをしてるんじゃない」

九十九「もっと効率が良くなれば魔法少女になる人数は少なくなるし、感情について僕らの星でも理解が深まればもっと別の方法が見つかるかもしれない」

ほむら「その場限りの嘘にしては筋は通ってるわね」

ほむら「でも妙ね。あなたは紀元前からこの星に干渉しているくせに、今更そんなことをしだすなんて」

九十九「僕らの星でも環境は変わるんだよ」

九十九「以前は極めて稀な精神疾患のはずだった感情、それが年々増えてきているんだ」

九十九「今では全個体の0.1%ほどが感情持ちだ」

九十九「ここまで広がると権力者にも感情を持った個体が出てきてね」

九十九「世界はだんだん感情を排他するのではなく理解する方向に傾いてきた」

くもくも

ほむら「ふん。分かったわよ」

九十九「それは良かった」

ほむら「あなたの話を全て信用したわけじゃない」

ほむら「でも、とりあえずしばらくは見逃してやるわ。どうせここでは派手な行動は起こせないし」

九十九「そうしてくれると助かるよ」

レッツゲキガイン

マミ「あら?暁美さんじゃない。って、え?どうしてキュゥべえがここにいるの!?」

九十九「ああ、そういえばマミには言ってなかったね」

九十九「今日から僕は見滝原中学2年生、九十九宇宙だよ」

マミ「あら、そうだったの?」

マミ「どうせなら私のクラスに来てくれればよかったのに・・・」

九十九「まあ、昼休みは大体この辺にいるから、いつでも来てよ」

九十九「っと、そういえばここでは先輩後輩だったね。マミ先輩と呼ばなきゃね」

マミ「なっ!?」ドキッ

ほむら(マミの様子がおかしいわね)

マミ(先輩・・・なんて甘美な響き・・・)

まみまみ

九十九「じゃあ僕はこれで」

ほむら「いつまでそこに突っ立てるんですか?マミ先輩」

マミ「ハッ!?い、いや、これはその・・・忘れなさい」

ほむら「忘れませんよこんな面白いこと。また会いましょう、マミ先輩?」

マミ「ぐっ!?」

まみまみ

QB(虚構の中に真実を織り交ぜる。基本的な『騙す』ための手法らしいけど)

QB(あの暁美ほむらをこうも簡単に退けられるとは・・・)

QB(精神疾患者がいなければ、こうした技術も使用できなかった訳だ)

QB(やはり、感情について扱うなら、感情についての理解も深めないと駄目かもね)

キーンコーンカーンコーン

ワイワイガヤガヤ

さやか「じゃあねーまどか」

仁美「さようならまどかさん」

まどか「うん。みんなまた明日ね」

九十九「あれ?もしかして君もこっちかい?」

まどか「あ、えっと、九十九君、だよね?」

九十九「覚えててくれてありがとう。僕も家がこっちなんだ。一緒に帰ってもいいかな」

まどか「えっ、あ、うん。もちろんだよ!」

九十九「ありがとう。でもその前に・・・」

まどか「わっ!?ほむらちゃん!?」

ほむら「・・・話が違うわよ九十九宇宙」

九十九「君、ちょっと彼女をなだめてくれないか」

ほむほむ

ほむら「ちょっと耳貸しなさい!」

九十九「ちょっ、君は強引すぎないか」

ほむら「まどかには手を出さないんじゃないの?」ヒソヒソ

九十九「まどかは僕のことを知らないのに、どうやって契約をするんだい?」ヒソヒソ

ほむら「あなたは複数個体がいるんでしょう?だったら・・・」ヒソヒソ

ほむら「あなたがまどかと親しくなり、適当に事故でも起こして、他の個体が契約させる」ヒソヒソ

ほむら「私でもこれぐらいの作戦は思いつくわ」ヒソヒソ

九十九「なるほど。いいアイディアだね。貰っておくよ」ヒソヒソ

ほむら「ちょっ!?ちょっと今のナシ!」

まどか「ど、どうしたのほむらちゃん!?ちょっと落ち着いて!?」

「どうしたどうした?」「修羅場か?」「ちょっとー、野次馬はやめなさいよー」

ほむん

まどか「よ、よく分からないけど・・・3人で帰っちゃ駄目かな?」

九十九「僕は構わないけど・・・彼女はどうかな?」

ほむら「分かったわよ・・・」

まどか「それでね・・・」

九十九「へえ。そりゃ面白い・・・」

ほむら「・・・・・・・・・」ドヨーン

まどか「えっと、ほむらちゃんどうしたの?」

ほむら「・・・何でもないわ」

九十九「何が気に入らないんだい?」

ほむら「強いて言うならあなたの全てよ・・・」

まどか「じゃあ、わたしはこっちだから」

九十九「じゃあね、鹿目さん」

まどか「さようならー、九十九君、ほむらちゃん」

ほむら「ええさようならま「危なーい!!」えっ?」

ほむら(車っ!?まずい!!)「まどかぁー!!」ダッ

ほむら(間にあわないかもっ!?)

ほむむむむ

九十九「っ!?」ダッ

ほむら(!?あいつも動いて・・・?)

まどか「えっ?わあっ!!」

ズダーン!

九十九「大丈夫?鹿目さん」

まどか(えっ?えっ?そんな、今日会ったばかりの私の為に・・・)

まどか(とっ、というか、お、男の子と体密着してるぅー!?)

まどっち

パチパチパチパチ ザワザワザワザワ

「やるじゃねーかあいつ!」「こっこれは・・・!?謎の転校生本命は鹿目さんっ!?」

QB(危ない危ない・・・。危うくまどかを死なすところだった)

QB(そんなことになったら僕らは速攻『研究室』行きだよ)

九十九「あっ、ごめんごめん、もう離れるよ」

まどか「ふぇっ!?あ、うん」

九十九「咄嗟だったから許してくれるかな?」

まどか「そんな!許すなんて!むしろお礼を言い側だよ!」

くもくもまどまど

九十九「礼なんてそんな。僕はただ当然のことをしただけで」

まどか「でもっ!これだけは言わせて!助けてくれてありがとう!」

九十九「どういたしまして」

ほむら「エネルギーの為には命も懸けるのね」

九十九「?何のことだい?」

ほむら「まあいいわ。今回だけはあなたに感謝するわ」

ほむら「あなたがいなければまどかが死んでいたかもしれないし」

まどか「ほむらちゃんにもだよ?」

ほむら「え?」

まどか「ほむらちゃんだって、私を助けようとしてくれてたよね?」

ほむら「え?ええ、まぁ・・・」

まどか「ありがとう!」

ほむら「・・・礼には及ばないわ」ファサ

九十九「なんで照れてるんだい?」

ほむら「黙りなさい」

ほむほむ

QB(まどかを助けた時、何か良く分からないものがあったね)

QB(なんというか、事務的な理由じゃない何かが・・・)

QB(もしかして、これが『感情』かな?)

QB(やれやれ、ついに僕も『稀な精神疾患』の仲間入り時期か)

QB(今はまだ軽度だからいいけど、進行したら前線から離れて表の『研究室』に回されるな)

QB(1日目が終わったな)

QB(はい。こちら日本見滝原周辺担当個体。本日の調査は終了。結果を報告する。まずは・・・)

QB(・・・なお、暁美ほむらについては、例の『マニュアルD』がそれなりの効果を発揮した模様)

QB(今後はほぼ気にする必要はないと思われる)

QB(以上で報告を終了する)

QB(さて、暇な時間が出来たな)

QB(今のうちに『候補』の中から『媒体』にする者を絞っておくか)

きゅ

マミ「・・・」ガチャン

杏子「あ、おかえりーマミ」

マミ「あら、佐倉さん」

杏子「今日も冷えそうだからな。ここに世話になるぜ」

杏子「昨日はクッションもなくてよー、めちゃくちゃ寒かったぜ」

マミ「クッション?ああ、キュゥべえのことね」

マミ「そういえばキュゥべえと言えば、面白いことがあるのよ?」

杏子「へえ、奇遇だな。あたしも実はあいつの秘密を知っちまったんだよ」

マミ「ふーん。じゃあ、あなたが先に言ってみなさい?」

杏子「ふっふっふ。聞いて腰抜かすなよ?」

杏子「実はな・・・キュゥべえは人間に変身できるんだ!」

マミ「っ!?」ビクゥ!

杏子「どうだ。驚いて声も出ないか?」

マミ(・・・被った・・・。どうするのよこれ!?)

マミ(そうだ!あのことは中学に行ってない佐倉さんは知らないはず!)

マミ「ふぅー」

杏子「ん?」

飯食うから休憩

戻った

マミ「以外と演技って難しいのね」

杏子「何ィ!」

マミ「そんなことはとっくに知ってたわよ」

マミ「佐倉さんが可哀想だから驚いたふりをしてあげたけど」

杏子「な、なんだって・・・!?」

マミ「ふふん、私がもっとすごい秘密を教えてあげるわ」

杏子「そ・・・それは・・・?」

マミ「なんと、キュゥべえは中学校に行ってるのよ!」

杏子「なん・・・だと・・・?本来なら通ってるあたしが行ってないのに、あんな白い毛玉みたいのが行ってるのか!?」

マミ「もちろん変身してよ?」

杏子「そっ・・・そんなの納得いくかー!だいたいあいつ学校なんて通う必要あるのか!?」

マミ「そんなの知らないわよ」

杏子「くっそー・・・。次あったらメッタメタにしてやる」

あんあん!

QB(はい。こちら日本見滝原周辺担当個体。これより本日の調査を開始する)

QB「きゅっぷい」ボワーン

九十九「さて、行くとするかな」

九十九(そろそろ教室に着くな)ガラッ

生徒D「おっ、ヒーロー様のご到着じゃん!」

九十九「ん?なんだいそれは?」

生徒C「どっかのバカが君の勇姿を伝えたお陰で、学年中大騒ぎだよ?」

九十九「・・・ああ。だから登校中にちょくちょく見られたのかな?」

QB(これは・・・何だろう?嬉しい?違うな)

QB(誇らしい?あえて表現するならそれが一番近いのかな?)

仁美「ねえねえまどかさん、あの話って本当ですの?」

まどか「えっ!?い、一体どの話かなぁ・・・?」

仁美「九十九君がまどかさんのこと身を呈して守ったって話です!」

さやか「はあー。あたしのまどかももう嫁入りの時期が来たかー」

まどか「さやかちゃん!?わっ、私達はそんなんじゃないよー」

さやか(それにしても、キュゥべえの奴・・・)

さやか(そんな危険なことをするなんて・・・。自分には感情が無いなんて言ってるけど、本当なのかね?)

和子「はーい、もう朝の会始めますよー」

和子「今日の予定は・・・」

QB(・・・時間の流れが遅く感じるね)

QB(人間は感情によって時間の体感速度が変わるという。早速それが出始めてるんだな)

QB(やっぱり、感情と言うのは良く分からないな)

QB(非常に今更なことだが)

QB(少女のデータを採取するなら、同性になった方がよかったのではないかな?)

QB(まあ、もはや変えられないことだが)

QB(ここに転入する前に気づいていればなあ・・・)

きゅっぷいきゅっぷい

QB(さてと、ようやく昼休みだ)

QB(さっさと会話のサンプルを入手しに行くかな)

QB(と、意気込んだはいいものの・・・)

QB(そういえば、どうやって話しかけようか?)

QB(旧ボディならとりあえず近くにいて会話に会いの手を入れればOKだったが)

QB(これでそんなことをしたら不審者同然だぞ)

QB(かといって、唐突に異性に話しかけに行くのも自然な会話には持っていきづらい)

QB(・・・なんだろうこれは。失敗を恐れる・・・不安、と呼ばれるものかな?)

QB(全く、どうしてもっと頭を働かせなかったんだエリアCの司令個体は」

QB(・・・はあ。これは怒りか。これじゃ存外すぐに『研究室』行きになるね)

QB(まあ、あそこはあそこでそこそこの生活はできるし、ノルマも無いから悪いとは言えないんだが・・・)

きゅっぷい

マミ「キュゥ・・・じゃなくて九十九君!」

九十九「ん?マミ先輩じゃないですか」

QB(後ろにいるのはクラスメイトかな?これは利用できそうだ)

九十九「どうしたんですか?」

マミ「いやー、彼女たちから事故から女の子を救った男の子の話を聞いてね」

マミ「特徴聞いてすぐあなただって分かったから知り合いだって言ったら、一目見てみたいって言いだして」

ここ見瀧原中じゃないよね
あかつき大学付属高校だよね

みてますほしゅ

生徒E「あ、本当に昨日のあの子だわ。九十九君って言うの?」

九十九「はい。あなたたちは?」

生徒F「あたしらはマミの友達の・・・」

QB(はあ。なんだか今日は疲れたぞ)

QB(感情があるというのはこんなに疲れることだったのか)

QB(人間と言うのはどういう構造をしているんだろう)

QB(これで社会を形成出来ているなんて、本当にわけがわからないよ)

???(ふむ、早々に違和感に気付いた者もいるが、気づかずに受け入れ始めた者もいるか)

???(まさか『エリアC』の司令個体が既に感情に侵されているとは誰も思うまい)

QB(結構強引な命令だったが、誰も怪しむものはいなかったようだ)

QB(あの人型の個体には私が極秘に開発を進めてきた『感情を感じる機構』が付いている)

QB(無論、これがバレれば間違いなく『研究室』行きだが)

QB(願わくば、これが人間にとって良い方向に進むことを願おう)

きゅっぷい?

QB(ごくわずかな効率の為にためらいなく人間を使いつぶすインキュベーターには理解できんだろうな)

QB(この感情と言う性質は)

QB(今すぐには状況が変わらずとも、数百年、数千年後にはこれが変わっていれば、私は満足だ)

ほむら「そうだ や;ら;お;んを更新しておかないと」

カチッカチッ

ほむら「!?」

『やらおんシ;;ャ;フ;トと関係ありwwwス;テ;マ発覚wwwww』
『無法少女ス-テ-マドカwwwwwwwwww』

ほむら「なんなの…これ……」

バンッ

まどか「ほ…ほむらちゃん!や-ら-お-ん見た!?」

ほむら「今みてたところよ…これはまずいわね……」

まどか(どうしよう…ス--テ--マがバレちゃった……)グスン

マミさんに友達だ……と……?

九十九「ねえ、ほむら」

ほむら「何よ」

九十九「感情って不思議だね」

ほむら「どうしたのよいきなり」

九十九「いやあ、なんでも?」

九十九「ただ、この体を使いだしてからちょくちょく胸が痛くなるんでね」

九十九「体には異常はないはずなんだけどね」

ほむら「そう」

ほむら「・・・それが感情というものよ、九十九」

九十九「やっぱり、僕には理解できないな」

ほむら「理解するものじゃないわよ」

ほむら「私たち人間だって完璧に理解してるものじゃないわ」

ほむら「まだ1カ月かそこらのあなたに理解できるものじゃないわ」

九十九「そうかい」

ほむら「ほら、もう昼休みは終わるわよ。くだらない哲学にふけってないで行きましょう」

九十九「僕らはそのくだらない哲学を研究しているんだけどなあ」

ほむほむ

数々と挙がるス★テ★マの痕跡

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今回のは起こるべくして起こった

QB(以上で本日の報告を終了する)

QB(ふう。この外見に変えてから契約率は上々だ)

QB(この分なら何とかノルマを達成できそうだ)

QB(・・・感情のある生活というのもそんなに悪くないかな)

QB(はあ。こんなことを思うなんて、僕ももう駄目かな)

QB「全く、わけがわからないよ」

Fin

お..つ..?

あら

えっ

乙乙乙

あれ?

お、乙

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