魔王「フハハハハ、怖かろう!!」(48)
キャ-キャ-
村人「わあぁ!逃げろおぉ!」
魔王「ははは、貴様らハロウィンを楽しんでおるか?」ドッドッ
魔王「トリックアンドトリート!!」シュボボ
村人2「空から飴が沢山……うわぁあ!」
ベチャ
村人3「何だこれ!?べとべとしてて甘ったるい!」
村人4「民主主義国家にあるまじき圧政だぁ!」
魔王「フハハハ、逃げ惑え!」シュボボボ
魔王「貴様らの服が汚れればコインランドリーやクリーニング屋は大儲け」
魔王「金の流れが潤滑になれば、我の元へも大金が回ってくる!」
魔王「人が動けば金が動くとは良く言ったものよ!フハハ!」
村人3「きさまー!よくもオレの一張羅をー!」タッタッ
魔王「ははは、棒切れ一本で立ち向かおうとは片腹痛い!」ドッドッド
村人3「くそー逃げるなー!」
魔王「貴様なぞ遠距離からボコってやるわ!」シュボボボ
村人3「わああ!」ベトベトオッ
村人3「うぐ…卑怯な…甘…」ガクッ
魔王「チキンプレイも立派な戦法!
相手も顔を真っ赤にするわで愉快指数は止まる所を知らんな!」ハッハッハッ
ヒュン
側近「……」シュタッ
魔王「おお、側近!見ろ、デフレを超越した地獄絵図がここにあるぞ!」
側近「……」ベトォ…
魔王「ん?あぁ、貴様も巻き添えを食らったか。
何、直に愚民共から税を搾ってやるから少し待て。その金で新しい服も買える!」
魔王「きゃつら、低賃金で重労働を強いても何一つ文句は言わん!
見ろ、あの死んだような目を!フハハ!」
側近「」ピキッ
側近「まず一つ」
側近「その馬鹿げた装置に一体いくらかけたんです?」
魔王「ぐぬ…!」
側近「到底元を取れそうにないと僕は見ましたが」
魔王「そ、それはその…」
側近「そして二つ」
側近「今日はまだ27日だァァァ!!」ボシュウウ
魔王「熱っ!お尻に火があァ!!」
魔王「川、川はどこだ!」ドッドッドッ
魔王「さよなら10月!また来て師走ゥ!!」ピョ-ン
ザッパーン!
アハハハ…!
アイツノアホヅラミタカ!?
カワ!カワハドコダ!
ギャハハハハ
ア-オモシロイ…
ソロソロ、ジュンビシナキャ
オウ!
ゾロゾロ…
側近「……ふぅ…」
魔王「ぷはーっ!生き返る!」ゼ-ハ-
魔王「おのれ…次これは!」
今日も世界は平和です
続く
トリックアンドトリートだと……
後日
魔王「今日も残った飴の処分に追われるとは…」ペロ
魔王「だが、飴には消費期限がないからな、不幸中の幸……やっぱり不幸か…」
側近「~♪」ジャッジャッ
魔王「何だ?その服まだ捨ててなかったのか。
そんなフリフリ、さっさとゴミに出してしまえば良いものを。
地球を汚すという背徳感はたまらんぞ」
側近「はぁ………魔王さんには分からないでしょうね」
魔王「分からんな」
続く
しかも脳波コントロールできる!
コンビニ前
村人a「おーい、コンドームはいかがー?
ピルも安いよぉー」
?「……」スタスタ…
村人a「ああ、いらっしゃーーげっ、魔王!」
魔王「ははは!げっ とは何だ?客は神様だ!」ノッシノッシ
村人a「くそぉ…何をお買い求めなんだ…!?」
魔王「では、これをーーー」
魔王「ーーーあるだけ頂こうか」
ーーーー
ガキ「うわああん!どこにもキャンディが売ってないよおお!」ビエ-ン
主婦「どうしてかしら?」
主婦2「さあ?困ったわねえ」
側近「おや、どうしました?」
主婦「実はーー……」
側近「なるほど…」
主婦2「また魔王の仕業かしら?」
側近「分かりました、ちょっと僕が様子を……」
キイイ--ン
魔王「あー、おほん!おほん…」
魔王「村にあるキャンディは我が全て買い占めた!」
ザワザワ
「やっぱりかよ」
「くそっ魔王め…!」
魔王「貴様ら全員ハイパーインフレの渦に苦しむが良い!フハハハh」ブチッ
主婦「ちょっと側近さん、お願いできるかしら?」
側近「お任せを」
シュン
側近「クソ魔王」スタッ
魔王「おお側近。これで不景気も一気に吹き飛ぶぞ!」
側近「高卒のアンタが言えた事か」
側近「そんな事より、何でまたこのような事を」
魔王「供給の10分の9を差し押さえろと言われれば、こうもなろう!」
側近「…誰に、ですか?」
魔王「ふん、直に分かる。カスタマー!」
側近「ちょっと待てやコラ」
魔王「何だ」
側近「そのモニターを今すぐ撤去して下さい、訴えられたら勝ち目はありません」
魔王「ディOニーじゃあるまいし大丈夫ゾイ!メタも一周過ぎればナイトゾイ!」
側近「……」ギロッ
魔王「ヒッスミマセン」
魔王「だがモニターの撤去は認めん、ブルーレイが見れなくなる」
側近「金は無限に湧くものではありません」
コンコン
側近「…来客?予定はない筈…」
魔王「来たか…入れ!」
キイィ…
黒商人ズ「首尾はどうですかな?魔王様」
魔王「今の所は順調、貴様らも予定通りにやれよ」
「「「はっ!」」」
側近「彼等は…」
魔王「奴らにはキャンディを高額で売りつけるよう言っておる。
そして利益は我と半分に分ける手はずだ
」
側近「これまたセコい真似を…」
魔王「独占市場主義の復活だ!ククク……ハハ…」
アッヒャヒャヒャヒャ……
黒商人1「さあさあ見てらっしゃい!キャンディ一粒2000円だよぉ!」
村人3「なんだぁ!?」
村人2「そんなもん誰が買うかってんだ!」
黒商人2「フフ…要らないならヨソをあたりな」
村人a「うう、足元見やがって卑怯だぞ!」
黒商人3「こちとらボーナスがかかってるんでね」
ガキ「うう…カーチャン、あれ欲しい!」
主婦2「こら、買いませんよ!」
黒商人1「おおボウズ!こいつぁそこらのキャンディより遥かに旨いぜ!」
ガキ「わーん!買って買ってー!」
主婦2「ああもう…仕方ないわ、一つだけ頂戴」
黒商人2「まいど」ニヤニヤ
ザワザワ
村上「じ、じゃあオレも…」
黒商人3「へへ…ごひいきに…」
ノッシノッシ
魔王「おお、なかなか良さそうだな?」
黒商人1「へへ、お陰様で」
魔王「ならさっそく、今ある利益の半分を…」
黒商人2「おっと、そうは行かないな…」サッ
魔王「なっ!?」
側近「……」
黒商人1「へへ、口約束なんて幾らでも揉み消せるさ」
魔王「お、おのれえ!」バッ
黒商人2「おっと、いきなり切りかかるとは物騒な」ササッ
魔王「むぎゃっ!」
側近「…そろそろ、いい加減にしませんか?」
ザワザ…ピタッ
魔王「そ、側近!男同士の間に入るな!」
側近「この間抜けは後で責任を持って調教しましょう…」チラッ
側近「まずは、あなた達からです」シュン
黒商人3「ヘッ!何を企んでるかは知らねえが…」
バッ
黒商人ズ「なっ!?」
ガキ「うわあ!キャンディの雨だあ!」
側近「財布の紐を握っているのが誰か、よく考えましょうか」
黒商人2「ちっ、女みさいな顔したクソ野郎が…っ!」
黒商人1「お前ら!このキャンディを全て吹っ飛ばせ!」
黒商人3「合点!」
村人3「うぉぉぉぉ!!」バッ
黒商人3「なっ!?」
黒商人1「落ち着け!たかが木刀、麻酔銃を打ち込め!!」
黒商人3「了解…いてっ」ボトボトッ
黒商人2「チイッ!質量を持った目眩ましか!」
村人3「なんとっ」
黒商人1「駄目だ!キャンディの雨が邪魔でまともに狙えん!」
黒商人2「テメエなんかにーー!」バッ
黒商人1「ばっ馬鹿野郎!迂闊に前に出るなっ」バッ
黒商人3「ちょ、アニキ!」バッ
村人3「きさまらきさまら」ダダッ
黒商人2「負けるかああ!」タッ
村人3「ばかやろぉぉぉぉっ!!!」ブオォン
黒商人3「なっ!木刀が伸びッーー」
カッキイイン
黒商人ズ「「「うわあああっ!!」」」キラ-ン
魔王「へばう″っ!!」ドッシャアア
ーーーー
チュンチュン
村人2「おお、村人3!今日も早いな?」
村人3「だってよ、朝なんだぜ?」
村人2「このヒーローめっ!このっ!」
村人3「よせやい」ハハ
ーーーー
魔王「今回も失敗…か…」トボトボ
魔王「やはり我にはツキが回ってこないのか…」トボトボ
魔王「全く、民衆風情が…」ブツブツ
魔王「……」トボトボ
魔王「…あいたっ」ヨロ
側近「…」ガシッ
魔王「! そ 側近…」
側近「…魔王さん…」
魔王「側近…!」
側近「普通に働けや」
魔王「」
魔王「新世界が待ってると思ったのに…」
側近「そっちの趣味はありませんよ」
側近「そもそも男装させて口調まで変えさせて…」
側近「まさかホンモノですか?」
魔王「いや、普通にロリ画像で性欲処理している」
側近「あー、ホンモノだったかー」
ガキ「わあい、キャンディだあ!」
主婦2「良かっわね」ニコ
側近「微笑ましい限りです」
魔王「ふん」ケッ
ガキ「いただきまー…」ポロッ
ガキ「あっ」
魔王•側近「あっ」
ガキ「かあちゃあぁん、落としちゃったよぅ……」ジワ
主婦2「……拾っちゃめっ。捨てなさい」
ガキ「やだあぁ!キャンディちょうだいぃ!」
魔王「……」
魔王「…」ゴソゴソ
ガキ「びえええん!」
「おーい」
ガキ「うえええん!……え?」
側近「ほら、この飴ちゃんどうぞ♪」
主婦2「あら」
ガキ「わああい!ありがとお!」ギュッ
主婦2「お姉さんには感謝しなきゃね」
側近「あは…バレてました?」
主婦2「当たり前じゃない!良いお嫁さんになるわ、あなた」
側近「あ…ありがとうございます」カアア
側近「」スタスタ
魔王「終わったか、無駄なことばかりして」
側近「無駄でも良いんです、行きましょう」
魔王「……今回は何がいけなかったかな」ノッシノッシ
側近「……」
側近「市場というのは、消費者と生産者が対等であって初めて成り立つんです」スタスタ
魔王「……」ノッシノッシ
側近「どちらかが不正をすれば、必ず誰かが立ち上がる。
これは真理です」スタスタ
魔王「…ままならないな」ノッシ
側近「それは魔王さんが屑なだけです」スタスタ
側近「……ところで」
魔王「…ん?」
側近「飴、持ってますよね?」
魔王「んなっ!?何故知っている!」
側近「勘ですよ」
側近「そして、今日はハロウィンです」
魔王「……つまり」
側近「トリック オア トリート♪」スッ
魔王「……」
魔王「そのかぼちゃのお面、よくできているな」
側近「そう言ってもらええると、苦労した甲斐があるというものです」
魔王「…ほれ」ホイッ
側近「ありがとうございますっ」
魔王「っ…気色悪い!」
魔王「ほれ行くぞ!今度こそは貴様すら出し抜く程の妙案を思いついてやる!」
側近「どうぞどうぞ」
魔王「馬鹿にしおってからに…!
我は…魔王だぞおおおぅっ!!」
魔王だぞおおおぅっ!
王だぞおおぅ!
だぞおおぅ…
ぞおおぅ…
おぅ…
ぅ…
…
続く
次回
媚
薬
デデデ大王みたいな魔王だな
>>19 村上「じ、じゃあオレも…」
村上ワロタ
素晴らしいとでも言って欲しいのか?
何度でも言わせていただきます
魔王「来るクリスマス、性の夜とも言われるこの日に」
魔王「我はあるプロジェクトを立ち上げた…」
ズモモモ…
魔王「ここにある大量の媚薬」
魔王「古代バビロニアから伝わる呪法を応用して作ったものだ…フフフ」
側近「wikipedia見ながら力説されても困ります」
※バビロニアはガチです
魔王「さらにこいつは、非常に空気に溶けやすい」
側近「そうそううまく行く訳ないと思いますがね」
魔王「ええい先読みするな!
…つまり、これをバラまけば」
側近「どこもかしこも性で溢れる、と」
魔王「そうすれば、晩婚化と少子化に歯止めをかけられるだろう」フフ
側近「本音は?」
魔王「性病が流行ってみんな滅んでくれないかなーって」
側近「魔王、あんた屑だよ」
側近「まあ失敗するでしょうね」
魔王「何故分かる」
側近「18禁と甘さはなかなか両立できないものですよ、それでは」パタン
魔王「なっ……どういう事だ?……」
翌朝
村人a「んー…もうクリスマスまで後2か月かー…ピル入荷しとかないと」
村人a「……」
村人a「何だろう…体が熱い…」
バアンッ
村上「村人a!」ガバッ
村人a「なっ…!?」
ドサッ
村上「村人a…好きだ…」
村人a「!?…で、でも私、男っぽいし…っ」
村上「そんなのは良い!オレはお前が好きなんだ!」
村人a「あ…ふ、ふつつかものですが…どうかよろしくお願いします…」カア
城
ビーーーッ
魔王「むにゃむにゃ……何事だ…?」ムクッ
第2倉庫に深刻なエラー!第2倉庫に深刻なエラー!
魔王「なっ……おい、側近!」
収容されていた液体の漏洩を確認!繰り返しますーー
魔王「!……これは…予定を前倒しにしたと思えば…! …良いぞ…クク」
収容されていた液体の漏洩を確認!
魔王「少し、村の様子を見て来るとするかな…?」ニヤァ
ーー村
魔王「フフフ…あれほど強力な薬ならば、
どいつもこいつも猿のように野外プレイに走る筈…」ノッシノッシ
魔王「そんな不潔な事をすれば……フッフフ…馬鹿共め、今に見てるが良い…!」ノッシノッシ
村人カップル「」イチャイチャ
魔王「…ば、バカな!」
魔王「何故どいつもこいつも一向にセ(ピ-)スしない!」
魔王「むしろ、延々とイチャコラと…!」
側近「…だから、言ったでしょう?彼らは性交より愛を選んだんです」フラッ
魔王「ぐっ……!認めぬ、こんな事…!」
側近「だから…ハァッ…ハアッ…!」ガバッ
魔王「っ!?な、何を!?」
側近「もう我慢できない…体が…あっつぅ…っ」ズプ
魔王「ちょうわ」
側近「んっ……体は…正直…ひぁんっ!」
魔王「ん…うぁ……!」
側近「だ、だめ!そこ、きゃあんっ…!っ…あふぅっ」
魔王「……」ドプドプ
側近「……責任、取ってよね…♪」スリスリ
魔王「」
おしまい
村上たそ~
おい
続きお願いします
側近「」ムッス-
魔王「…お、おい側近」
側近「……」
魔王「媚薬で気をおかしくさせたのは謝るから…」
側近「…それだけですか?」
魔王「…は?」
側近「……馬鹿」
続きはよ
はよ
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