璃緒（正直他のバリアンが湯上がり玉子肌（※但し黄身の方）や真っ白アトムとかの時点で嫌な予感はしていたわ）

璃緒（タコさんウィンナーみたいな頭だけはそのままだし。心なしか尖り具合は前より鋭くなっている気はするけど）

璃緒（でもこれなら仮にシルエットクイズで「だ～れだ？」ってやっても頭ですぐに凌牙って分かるわよね。
ある意味個性と言って良いのかしら？）

璃緒（でも何でよりによって色が茄子色なのよ？ もしかして「ナッシュ」と「茄子」を掛けているの？ どうなのよ、凌牙！？）

ナッシュ「メラグ……」

璃緒「え？ あ、私か。何かしら、凌……じゃない、ナッシュ？」

ナッシュ「俺のこの姿、恐ろしいか？」

璃緒「まあ、ある意味……ね」

ナッシュ「そうか……だがこの姿は俺が人間を捨てた証でもあるのだ」

璃緒（確かにいろいろなものを捨てないとこんな格好はできないわよね）

ナッシュ「メラグ……」

璃緒「え？ あ、私か。何かしら、凌……じゃない、ナッシュ？」

ナッシュ「俺のこの姿、恐ろしいか？」

璃緒「まあ、ある意味……ね」

ナッシュ「そうか……だがこの姿は俺が人間を捨てた証でもあるのだ」

璃緒（確かにいろいろなものを捨てないとこんな格好はできないわよね）

ナッシュ「お前も俺に着いて来るというのなら人間を捨てろ。そしてバリアンになるんだ」

ドルベ「受け取れ、メラグ。これが君の変身用アイテムだ。ナッシュと同じペンダントタイプにしておいた」

ドルベ「これを装着して高らかに「バリアルフォーゼ！」と叫べば今日から君もバリアンだ」

璃緒「やっぱり私もやらないといけませんの？」

ナッシュ＆ドルベ「「勿の論」」

璃緒「その顔で声重ねないで下さる？」

璃緒（仕方ないわ……とりあえず凌牙達よりはマシな姿になる事を願うしかないわね）

璃緒（ん？　そういえば今ふと思い出したけど変身するときバリバリバリって凌牙の服が破けたわよね？）

璃緒「…………」

ナッシュ「どうした、メラグ？」

璃緒（まさかバリアンは……裸？）

璃緒（一応服を着ているデザインには見えるけど……服なのか肌なのか微妙な部分もあるのよね）

璃緒（凌牙の場合はマントやベルトは分かるけど、もしそれ以外が肌ならとんだ変態さんよ）

璃緒（もし私もあんな露出の高い姿に変わったら……いや、そもそも服が破けちゃうというのが嫌だし……）ｿﾜｿﾜ

ナッシュ「どうした、メラグ？ なぜ「バリアルフォーゼ！」しない？」

璃緒「いや、その、心の準備が……」／／／

ドルベ「決意ならすでに出来ていたんじゃないのか？」

璃緒（服が破けた時、体は光に包まれていたけど万が一肌を見られるのは嫌だし……）

璃緒「せめて変身する時は凌牙と二人きりにさせてくれないかしら？」

ドルベ「何、それは私を仲間外れにするというのか？」

璃緒「そういう訳じゃないけどだって恥ずかしいですし……」

ドルベ「恥ずかしがる事など何もないだろ。私は仲間として君の新たな門出を見守る義務がある。
さあ、堂々と「バリアルフォーゼ！」するといい」

璃緒「もう、しつこいですわね！ だからあなたはブックスなのよ！！」

ドルベ「何だと！？」ﾌﾟﾝｽｶﾌﾞｯｸｽ

ナッシュ「まあ待て、ドルベ。メラグも記憶を失ってから元の姿に戻るのは初めてなんだ。
多少の戸惑いがあっても仕方ないだろ」

ドルベ「しかし……」

ナッシュ「ここはメラグが変身しやすい環境を作ってやろう。という訳で悪いが少し席を外してくれ」

ドルベ「分かった……(´・ω・｀)」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ナッシュ「――さあ、これで俺達二人きりになった」

ナッシュ「見せてみろ、メラグ……お前の、お前だけの「バリアルフォーゼ！」を」

璃緒「ナッシュ……」

璃緒（そうよ、私は何処までも凌牙に着いて行くと決めた）

璃緒（それにこれは本来の姿に戻るだけ。本当の私に帰るだけよ）

璃緒（私はもう何も恐れない。だから見ていて、凌牙……ううん、ナッシュ！）

璃緒「これが私の……バリアルフォーゼ！！」

バリバリバリ！！

メラグ「メラグ、再・臨！！」ｷﾗｯ

メラグ（良かった！ やっぱり口のない仮面みたいなバリアン顔だったけどわりとまともな格好だわ！）

メラグ（ドレスみたいな服もちゃんと着ているし、服が破けても肌の露出はなかった！
そうよね、テレビ東京系列で毎週日曜午後５時３０分から絶賛放映中の遊戯王ＺＥＸＡＬⅡは良い子のアニメ！ 過度なお色気なんてあるはずがないのよ！！）

メラグ（これなら戦える！ ナッシュの隣に入られるわ！！）

ナッシュ「メラグ……」

メラグ「ナッシュ！」

ナッシュ「お前の姿……結構ださかったんだな」

メラグ「…………」

ナッシュ「…………」

メラグ「……このオタンコナッシュ！！」ｼﾞｬｼﾞｬﾝｹﾝｸﾞｰ

ナッシュ「へぶし！？」

こうして無事、ナッシュとメラグはバリアンに帰還したのであった。

完