友「君は…女さんのことが好きなのかな?」(364)
男「今日の講義も退屈だったなー」
友「そうだねー。まあ一般教養だし知ってて損はないでしょ」
友「試験も難しいわけじゃないし、単位取得の為と思えば・・・・・・」
男「単位の為の授業、って考えは好きじゃないんだけどなぁ」
友「仕方ないよ。割り切らないとねー」
男「それもそうだな。ところで飯どうする?」
友「学食、って気分でもないし外に食べに行こうか」
男「それもいいな。いつもの定食屋でどう?」
友「賛成!じゃあ行こうか」
定食屋
男「やっぱりから揚げ定食かな」
友「僕は・・・・・・どうしようかな」
男「いつも友は選ぶの長いなぁ」
友「うぅ・・・ごめんよ・・・・・・」
男「いいよいいよ。で、何と何で迷ってるの?」
友「から揚げかカキフライかで・・・・・・」
男「から揚げは被っちゃうからカキフライにしておかず交換しようよ」
友「・・・・・・!うん!そうする!」
友(おかず交換、かぁ・・・・・・)
男『じゃあ友、おかず交換しようぜ』
友『あ、じゃ、じゃあ・・・・・・はい、あーん』
男『え、ええ?!あ、あーん』
友『次は・・・・・・男のから揚げちょうだい?』
男『え、えぇ?!お、俺もするの?!』
友『だ、だって交換だから仕方ないよ!』
男『な、なんかおかしい気もするが・・・・・・じゃあ・・・あーん』
友『あ、あー・・・・・・
店員「お待たせしましたー」
男「あ、ご飯きたぞ。友?おーい、どうしたんだ?」
友「え?!あ、はい!すいません!」
男「友、さっきはどうしたんだよ。ボーっとして」
男「何か悩んでるなら相談に乗るよ?」
友「い、いや、なんでもないんだ」
男「そうか?それならいいんだけど」
男「じゃあおかず交換するか。友はから揚げにレモンかける?」
友(キタ━(゚∀゚)━!)
友「いや、そのままでいいよ!」
男「分かった。じゃあ、はい」(友のお皿にから揚げを置く)
友「え・・・・・・?」
友(わかってた・・・!こうなるのはわかってたよ・・・・・・!)
友「ありがと・・・じゃあボクの分も」
男「あ、俺の分にはソース付けておいてくれよ」
友「! わ、わかった!」
友(ボ、ボクの使っているソースを男が・・・・・・!)
友「はい。男の分置いておくね」
男「あぁ、サンキュー。俺もお前と同じ二択で少し迷ってたから丁度よかったよ」
友「男はいつも二択まで絞り込んで迷うよね」
男「お前だってそうだよな。まあ似た者同士と言うか・・・・・・」
友「えへへ・・・そうかもね」
男「ご馳走様でした」
友「あ、ごめんね。ボクもうちょっと掛かりそう・・・・・・」
男「気にせずゆっくり食べなよ。3コマ目は無いんだしさ」
男「友が食べるのを見ながらコーヒーでも飲んでるよ」
友「み、見られると食べづらいんだけど・・・・・・」
男「冗談冗談。これからどうするかでも考えようか」
男「すいませーん。コーヒー1つお願いします」
店員「はーい。かしこまりました!」
店員「お待たせしました。コーヒーです」
男「どうも」
友 モグモグ
男「友ってさ」
友「・・・・・・ん?何?」
男「本当においしそうに食べるよな」
友「そ、そう?自分じゃよくわかんないよ」
男「あ、言っておくけど良い意味で言ってるんだぞ?」
男「なんか見てて気分良くなるし」
友「なんか照れるね・・・・・・」
男「ははっ、食べづらくなっちゃったかな。悪い悪い」
友「ご馳走様ー」
男「よし、じゃあ次の授業までどうするか決めようか」
友「男は課題とか残ってないの?」
男「いや、今は残ってないな。友は?」
友「ボクも残ってないよ」
男「そうか・・・・・・この中途半端に余った時間って困るよなぁ」
友「あ、ボク冬物の服をちょっと見たいんだけど」
男「それなら商店街少し見て周ろうか」
友「うん、賛成!それじゃあ行こう!」
男「学校近くだけあって良心的な値段の店が多いな」
友「そうだねー。裕福ではない身からしたら助かるよ」
男「安かろう悪かろうってわけでもないしな。」
すいません。腹の中で邪神が暴れてるんで少し席を離れます・・・・・・
女「そうだね。だからこそ人気なんだろうけど」
男「とりあえず適当に入っていくか」
――――――
男「あれ?そっちはレディースじゃないか?」
友「え、あ・・・いや、ボクって小柄でしょ?」
男「まあ確かに。細いしな」
友「メンズだとボクには大きいし・・・・・・」
友「最近男の人でも細身の人はレディース着たりするしね」
男「まあパッと見友は女顔だしな。普通に似合うんじゃないか?」
男「じゃあ俺はメンズの方で適当に見てるよ。見終わったら呼んでくれ」
友「うん・・・・・・わかった」
友「・・・・・・ばかっ」
友「男ー、見終わったよ」
男「おう、終わったか」
友「うん」
男「なんか怒ってないか・・・・・・?」
友「別にー」
男「はぁ・・・まぁ・・・授業に行こうぜ」
友「ごめん。なんでもないんだ」
男「・・・・・・そうか。じゃあ行くぞ」
授業後
男「はー、次回までにレポート提出だってさ・・・・・・」
友「しかも結構量多いよね。あの先生絶対Sだよ・・・・・・」
男「俺達が苦しんでる様を見て喜ぶなんて、なんて悪趣味なんだ!」
友「まあ歓迎できるものではないよね。ところでこれからどうする?」
男「早いうちに調べ物とか済ませておきたいな。図書館行って資料を集めておこうか」
友「りょーかい。後になっちゃうと色々と面倒だもんね」
男「そうそう。嫌な事はさっさと終わらせるに限る!」
そして夜
男「ふう・・・とりあえず粗方は調べたかな」
友「思ったよりは面倒ではなかったね」
男「そうだな。けどこれを纏めるのは苦労しそうだ」
友「まあそうだね。しかも提出期限短いし」
男「講義は面白いんだがな・・・・・・聴講生が多いという噂も頷ける」
友「聴講ならレポート書かなくてもいいもんね。ボク達もそうするべきだったかな」
男「まあ知らずに取ってしまったわけだし後悔はするまい・・・・・・」
友「ボクも。それにこうやって一緒に資料を探したりするのも悪くないじゃない」
男「まあ・・・そうだな」
男「あれ・・・床が濡れてるぞ?」
友「どうも雨が降ってるみたいだね」
男「友、滑りやすくなってるから気をつけ・・・・・・」
友「きゃあ!」
男「あぶなっ」
ギュッ
友「・・・・・・!」
男「だ、大丈夫か?」
友「・・・・・・うん、大丈夫」
男「でも、この雨だとどうやって帰るかな」
男「購買も閉まっちゃってるし、濡れて帰るしかないか」
友「ねぇ、男・・・・・・」
男「ん?なんだ?」
友「ボク、折り畳み傘、持ってるんだけど」
男「おおっ、用意周到だな。流石は友だ」
男「俺はもう少し雨が収まってから帰るよ。友は先に帰りな?」
友「男も・・・傘に入ったらいいじゃない」
男「え・・・いいのか?」
友「いいよ・・・・・・それじゃあ行こう?」
男「うーん・・・俺の家まで運んでもらうのは悪いから」
男「友の家まで送っていくからその後傘を貸してくれるかな」
友「ボ、ボクの家に来るの?!」
男「いや、傘を貸してもらえればいいから。ダメか?」
友「ダメじゃない!ぜんっぜんダメじゃないよ!」
男「それじゃあ行こうか。傘は俺が持つよ」
友「う、うん。お願いするよ。ありがとう」
男「友?濡れてないか?」
友「う、うん。大丈夫。男は大丈夫?」
男「ああ。全く問題ないよ。それにしても止む気配がないなー」
友「一応天気予報では通り雨みたいなことは言ってたけどね」
友「ねぇ、男」
男「ん?どうした?」
友「やっぱりちょっと濡れてるから・・・近くに行っていいかな?」
男「それぐらい気にするなよ、ほら」ギュッ
友「ありがとう・・・・・・男ってさ、あったかいよね」
男「あぁ・・・友は少し、冷たいかもな」
友の家
男「着いたか。じゃあ友、傘を貸してくれ」
友「うん。すぐに取って・・・・・・男!」
男「え?なんだよ」
友「左半分びしょぬれじゃないか!」
男「え?いやあ・・・気づかなかったわ・・・・・・」
友「これじゃあ傘の意味がないじゃない!すぐ家の中に・・・・・・」
友「! ごめん!悪いんだけどちょっと待ってて!」
友(下着とか干しっぱなし!部屋も片付いてない!急がないと!!)
3分後
友「お、お待たせ・・・・・・!」
男「な、なんか疲れてるけど大丈夫か・・・・・・?」
友「全然!ま、まあ入ってよ!」
男「お、おう・・・お邪魔します」
友「とりあえずシャワーでも浴びてよ服はドライヤーで乾かしてるから」
男「友の家ってセパレートなんだな。羨ましいなぁ」
友「ま、まあね!とにかく早く服を脱いでシャワー浴びてきてよ!」
男「りょ、りょうかーい」
男「シャワー浴びるっていってもシャンプーぐらいは借りてもバチは当たらないよな」
男「おぉっ・・・なんかこのシャンプー凄くいい匂いがする・・・・・・」
男「まるで女物みたいな・・・いかんいかん」
男「友達をそんな目で見るなんておかしいんじゃないか?!」
男「さっさと洗って出よう」
――――――――
友「さ、さて、男の服を乾かしてやらないと・・・」
友「お、男がさっきまで着ていた服・・・・・・」
友「す、少しぐらいなら問題ないよね・・・・・・!」
ギュッ
友(お、男のにおい・・・・・・!)
友(背徳感もあってこれは色々とヤバイ!)
友(そういえば下着もあるんだよな・・・・・・)
友「・・・・・・ゴクリッ」
男「おーい、友ー!」
友「!!!!!」
男「ごめん。バスタオル貸してくれないかー?」
友「あ、ああ!ごめんね!すぐに持っていくよ!」
友(ぼ、ボクは男の下着で何をしようとしていたんだ!)
友(お、男はボクの友達なのに・・・・・・!)
友(ともだちなのに・・・・・・)
男「ふぅ、悪いな友。シャワー借りちゃって」
友「気にしないで、ってバスタオル腰に巻いただけの姿で出てこないでよ!」
男「あぁ、悪い。下着はあまり濡れてないからいいとして」
男「服はまだ乾いていないようだし、何か借りれないか?」
友「あ、スウェットでいいなら貸すよ」
男「サイズは大丈夫かな・・・・・・」
友「ボク、部屋着は大き目のサイズ買うから多分大丈夫じゃないかな」
男「それじゃあお言葉に甘えて・・・」
男「少し小さいけど大丈夫だな。乾くまでは借りておくよ」
友「うん。男。ちょっと考えたんだけどさ」
男「なに?」
友「今日は・・・泊まっていかない?」
男「いいのか?」
友「どうも雨は深夜までは勢い止まないらしいし、今から帰るのも面倒でしょ?」
男「確かになぁ・・・・・・友はいいのか?」
友「ボクだったらだいかんg・・・大丈夫!ご飯だって材料はまだあるしね」
男「そうか。それなら厄介になるよ」
友「そ、それじゃあボクはご飯の用意するね!」
男「俺も手伝おうか?」
友「大丈夫!男はお客様なんだからテレビでも見て待ってて!」
男「分かった。何か至れり尽くせりで申し訳ないなぁ」
友「ふふっ・・・それじゃあ次はボクを男の家に泊めてよ」
男「それぐらいでいいなら構わないぞ」
友「ホントッ?!約束だよ!」
男「ああ」
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/ 丶ノ、|/ 丶ノ、 |
ちょっと休憩
ホモスレ
お待たせしました。再開です。
友「はいっ、できたよー」
男「おぉ、品数多いなぁ・・・・・・」
友「今日は男もいるからね。ちょっと奮発したよ」
男「こんな豪勢なのは実家以来かな」
男「とりあえず食べようか」
男友「頂きます」
うわあああああああああああ!!!!!間違えた!!
>>52は無しで!!
ええんやで(ニッコリ)
トントントントン
男(この少し離れた場所から聞こえる一定のリズムを刻む包丁の音と)
男(それをBGMに見る暇つぶしのバラエティ番組)
男(なんかこういうの・・・いいなぁ・・・・・・)
男(あれ?なんかあのクローゼットの隙間)
男「何か挟まってる・・・・・・」
男「大方脱ぎ散らかした服を急いで詰め込んだんだろうな」
男「仕方ない。あんま見ないようにして奥に突っ込んでやるか」
男「それにしても何が挟まって・・・・・・!」
男(こ、これは!)
男(女物の下着じゃないか!!)
男(・・・・・・)
男(とりあえず奥にしまって元の場所に戻ろう!)
男(・・・・・・)
男(あいつ、実は)
男(女装癖があったのか・・・・・・!!)
男(なんて幸せな脳は残念ながらしていない)
男(俺の予想が正しければあいつは・・・女、だったんだな)
男(そうとも知らず俺は・・・・・・)
男(・・・・・・)
友「男ー?ご飯できたよー」
男「あ、ああ!運ぶの手伝うよ」
友「うん。お願いするね。自分の分以外なんてこっち来て初めてだから」
友「少し張り切りすぎちゃったかも」エヘヘ
男(かわいい)
男(いやいや!女だと思ってもいきなり態度を変えるのはダメだ!)
男(極力今まで通りに振舞うように努めよう)
男「確かに品数多いな。ご丁寧に副菜もきっちり用意しているし」
友「食べ物は大事だからね。健康に直結するし」
男「そう言われると耳が痛いな。とりあえず運んでいくぞ」
友「うん。お願いするね」
―――――
―――――
男「ご馳走様でした」
友「はい、お粗末さまでした」
男「食器はどうすればいい?」
友「台所に水桶置いてあるから水を張って浸けておいてもらっていいかな?」
男「りょーかい」
友「あ、男。コーヒー飲む?」
男「ん?コーヒーなんてあるのか?」
友「インスタントでよければね。作ってあげるよ」
まーた女っぽい男だと思ったら女でした系か
でも嫌いじゃないですはい
男「あ、いいよ。まだ友は食べてるし。場所さえ教えてくれれば」
友「そう?そこの棚に一通り入ってるから」
男「ここ?」
友「そうそう。カップは適当に好きなの使ってくれていいよ」
男「わかった。ありがとな」
友「いえいえ。あ、ボクの分も淹れておいてくれると嬉しいかなー」
男「ん、わかった」
友「ありがとー」
男「粉は入れておいたからお湯は自分で入れろよ」
友「うん。わかった」
友 モグモグ
男「ほんと、美味しそうに食べるなぁ」
友「うっ・・・そんなに見られると恥ずかしいってば」
男「まぁまぁ減るものじゃないし・・・・・・」
友「精神が磨り減るんだよ!まったくもう・・・・・・」
男「ははっ、悪いな」
友「ご馳走様ー」
男「食器、片付けておいてやるや」
友「いいよ、そんなの悪いし・・・・・・」
男「俺の方だって飯だって作ってもらったんだし、そのくらいさせてくれ」
友「・・・・・・はぁ、わかった。お願いするよ」
男「任された」カチャカチャ
――――――
男「ほいっ。コーヒーお待ちどう」
友「あ、ありがとう。ボクも忘れていたよ」
男「いいのいいの」
>>73訂正 やるや→やるよ
友 ズズッ
友「あ、これ、飲みやすいね」
男「冷蔵庫の牛乳を少しあっためてカフェオレみたいにして作ったからな」
友「男は気が利くなぁ・・・ありがとう」
男「喜んでもらえてよかったよ」
男「で、友」
男「少し、話があるんだ」
友「なに?改まって」
男「えーと・・・もし違ってたら友に凄い申し訳ないんだけど」
友「?」キョトン
男「友って・・・・・・女の子なの・・・か?」
友「」
友「え、え、え、な、なんで?」
男「いや、クローゼットにはさ
友「みたの?」
男「え、いや」
友「クローゼットの中、勝手に見たの?」
男「いや、違うんだ。ちょっと聞いて」
友「ごめん、男。今日はやっぱり帰って」
男「友・・・・・・」
友「帰って!」
男「悪い・・・・・・」
友「傘は・・・玄関に何本かあるから持っていって」
男「着替えとか、飯とか、ありがとうな」
男「それじゃ・・・・・・」ガチャ
―――バタン
友「別に、無理に隠してたわけじゃないのに」
友「なんで追い出しちゃったんだろ・・・・・・」
友「あ、傘、減ってないや・・・・・・」
友「ごめん、ごめんね・・・おとこぉ・・・・・・」
ザーーーーーー
男「あー、やっちまった」
男「多分友には追い出す理由なんてあってないようなものなんだろうな」
男「いきなりのことで狼狽しちゃったんだろ」
男「俺ももう少し婉曲に聞けばいいものを」
男「ほんと馬鹿だよな」
男「はぁ・・・・・・」
男「ごめんな。友」
ガチャ、バタン
男「はぁー、この時期の雨はやっぱり冷たいね」
男「もう一回シャワー浴びないと」
男「あとうがいも忘れずに」
男「ガラガラガラ」ペッ
男「ユニットバスって男の一人暮らしには楽だよなー」
シャーーーー
男「あ、シャンプーは友の匂いがする」
男「洗いすぎも良くないし、体だけ洗おう」
シャーーー・・・・・・
友「男に泊まっていってもらうつもりだったのに」
友「追い出しちゃったし」
友「そういえば男も何か言おうとしてたな・・・・・・」
友「男・・・・・・」
友「男の着ていた・・・スウェット・・・・・・」
友「おとこぉ・・・・・・ごめんね・・・・・・」ギュッ
――――――
翌朝
男「昨日あんなことがあっても割と寝られるもんだな」
男「少し、調子が悪いような気がするが」
男「このぐらいなら問題ないだろ」
男「さっさと朝飯食べて」
男「軽くシャワーを浴びて」
男「行ってきます」ガチャ
――――――
友「はぁ、いつの間にかスウェット抱きしめたまま眠っちゃってた」
友「幸か不幸か、今日は男と一緒の授業は最後のコマだけだ」
友「授業まではまだ時間あるけど、家の中にいるとダメになりそうだし」
友「早く学校に行って気持ち切り替えよう」
男「さて、授業終わりか」
友2「男ー、飯食いに行かない?」
男「あー、今日は腹減ってないしパスで」
友2「どうした?体調でも悪いのか?」
男「いや、朝飯ちゃんと食べたからじゃないかな」
友2「朝飯かー、俺しばらく食べてないや。そんじゃ次の機会にするか」
男「おう。誘ってくれてありがとなー」
男「さて、課題のレポートでも打つかな」
PCルーム
男(友は・・・・・・来てないか)
男(最後の授業で会うことになるだろうからその時に改めて謝らないとな)
男(今はレポートを終わらせることが最優先)
男(前回調べた資料を文字にすると結構な量になるし)
男(打つ文字数が多いだけで案外楽なもんだな)
男(この様子だと最後の授業が始まる前に終わりそうだ)
男(よし、頑張るぞ)
2時間後
男(まあ打つだけでも時間は掛かるもので)
男(けど画面とのにらめっこもこれで終わりだ!)カチャカチャ、ターン!!
男(あとはプリントアウトして)
男(ホッチキスで留めて)パチン
男(出来上がり!)
男(早速提出しに行こう!)
男「んー、この課題終了後の開放感、これはいいものだ」
男「さて、レポートBOXに着いたものの」
男「あの授業の名前が書かれてないぞ・・・・・・?」
男「フライングし過ぎたのかな?」
?「あの・・・・・・」
男「はい?」
?「○○先生のレポート提出ですか?」
男「あぁ、はい。そうなんですけど・・・・・・あれ?」
男「女さん、だよね?」
女?「あなたは・・・・・・男君・・・・・・?」
男「そうそう。高校以来だねー」
女「そうだね。男君もこの大学だったんだ」
男「うん。いやー、それにしても今まで気づかなかったなんてうっかりしてたよ」
女「あはは・・・私も。案外卒業後の進路ってわからないものだよね」
男「確かに。それに高3の夏以来あまり話していなかったしね」
女「・・・・・・そう・・・だね」
男「あ・・・・・・」
男「そ、そうだ!女さん、最後の授業の後、空いてる?」
女「う、うん」
男「そしたらさ、一緒にご飯食べに行こうよ!こっち来て仲良くなった奴もいるし!」
女「うん、わかった。私も最後は授業あるし、正門で待ち合わせでいい?」
男「わかった!あ、それで○○先生のレポートって・・・・・・」
女「あ、それはね・・・・・・」
同時刻
友「そういえば○○先生のレポートで聞きたいことがあったんだ」
友「えーと、○○先生の部屋は・・・・・・」
友「あれ?あそこに居るのは男?」
友「昨日の今日で顔合わせづらいけど・・・」
友「いつまでも引きずってちゃいけないよね」
友「あれ?男の隣に誰かいる・・・・・・」
友「綺麗な女の人・・・・・・」ズキッ
友「・・・・・・」
友「帰ろ・・・・・・」
ケツの穴がちいせえぞ
男「あれ?今さっき友の姿が見えたような」
女「友?さっき言ってた人のこと?」
男「そうそう。こっち来てから仲良くなった奴なんだけど」
男「最初のガイダンスで隣になってさ」
男「なんか意気投合しちゃってそのまま一緒にいるようになったんだ」
女「へえ・・・その人って男?」
男「・・・・・・いや、女だよ。けど気の置けない仲かな」
女「・・・そうなんだ。あ、○○先生のレポートだけど部屋の前に提出用の箱が置いてあるの」
男「あ、道理でレポートBOXの場所に名前がなかったわけだ。女さん、ありがとう!」
女「いいのいいの。それじゃあ私は次の授業あるから。また後でね」
男「わかった。また後で」
男「女さん、か・・・・・・」
そして最後の授業
男「あれ・・・友来てないのか・・・・・・」
男(昨日のこと、まだ怒ってるのかな)
男「あ、すいません。もう1枚プリント貰っていいですか?」
男「ありがとうございます」
男(実は別の席にいるとかだったらいいけど)
男(そういうわけでもないみたいだ)
男(後でプリントとノートのコピー届けてやるか)
授業後
男「とりあえず友にメールして・・・・・・」
男「女さんと待ち合わせてるからまずはそっちに行こう」
――――――――
男「よかった。まだ来てないみたい」
女「男くーん」
男「あ、女さん」
女「男君、お待たせ。もしかして待たせちゃった?」
男「いや、俺もさっき来た所」
女「よかったー。それで、何処に行く?」
男「うーん・・・そうだな。いつも行ってる定食屋があるんだけどそこでいい?」
女「うん。いいよー」
男「それじゃあ行こうか」
―――――――
女「へー、初めて来たけど結構種類があるんだねー」
男「そうでしょ。どれもオススメだよ」
女「じゃあ私はカキフライ定食にしようかな」
男「・・・・・・じゃあ俺は焼き魚定食かな」
女「店員さーん、すいませーん」
女「ふぅ・・・美味しかった。ご馳走様!」
男「ご馳走様。ここはさ、よく友と一緒に来るんだ」
女「へー、そういえば友さんって今日来られなかったの?」
男「うん。5コマ目の授業は一緒なんだけど今日来てないみたいでさ」
女「残念だね。こっちでの男君が知れると思ったのに」
男「別にそんなに変わってないよ」
女「そうなんだ。それじゃあ」
女「私のこと、まだ好きなの?」
男「なっ・・・・・・」
女「ねぇ、どうなの?」
男「あの時、俺の告白を断ったのは、女さん、だろ」
女「大学受験を控えた状態で男君の告白には答えられなかったの」
女「私自身学力が高い、ってわけじゃないし」
女「男君に迷惑を掛けることになる」
女「そう判断したから断ったの」
男「それならそうと言ってくれれば・・・・・・」
女「多分男君はそれでも諦めなかったと思うよ」
男「・・・・・・だろうね」ハァ
女「それに別々の大学に行くものと思ってたから」
女「合格決まった後もどうせ離れるのならと思って」
女「ずっと、ずっと距離を取ったままにしてたの」ポロッ
女「でも、まさか同じ大学に居ただなんて・・・・・・」ポロポロ
男「! お、女さん!と、とりあえずこれ。ハンカチ」
女「ありがとう・・・・・・あと、ごめんね」
男「いや、もう過ぎたことだし。いいよ・・・・・・」
女「でもね。私は、私は今だって男君が好き」
女「再会してすぐだから返事はまだ構わないよ。けどこの気持ちは知ってほしい」
男「うん・・・ありがとう」
店員「ありがとうございましたー」
店員(あの人、昨日は別の女の子と来てたよなー)
男「それじゃ、学校に戻ろうか。女さんは自転車?」
女「うん。家はあっちの方かな」
男「あー、ウチとは逆方向だね」
女「そうなんだ。男君は歩き?」
男「昨日は雨のせいで自転車置いて帰ったけど今日は自転車だよ」
女「それなら私の家まで送ってもらっていい?」
男「・・・・・・りょーかい」
女「あとね、」
ギュッ
女「手、繋いでいい?」
男「繋いでから言われても・・・・・・まぁ、いいけどさ」
学校 駐輪場
女「それでは、私の家までれっつごー」
男「女さんはちょっと変わったね」
女「え、そう?」
男「高校の頃はもう少しおとなしい感じだったけど」
男「今はなんだか明るいよ」
女「なんだか前は暗かったとでも言いたげだね」
男「いや、そういう意味じゃなくて!」
女「大丈夫。わかってるよ」
女「あの頃は色々悩んでることが多くて」
女「けど、そんな悩みも今となってはいい経験だったよ」
女「しかも悩みの8割は今日解消されたしね!」
女の家
女「到着ー」
男「へー、結構良い所に住んでるんだ」
女「へへー。いいでしょ!」
男「それじゃあ俺は帰るよ」
女「ねえ、男君・・・・・・」
女「ウチに・・・上がっていかない・・・・・・?」
友「君は・・・女さんのことが好きなのかな?」
男「そうだよ」
-完-
友はもらっていきますね
男「ごめん。友にプリントとノート渡してやらないといけないし」
女「そっか・・・・・・残念」
男「また今度、機会があれば、な」
女「じゃあ明日は?明日が無理なら明後日、明後日が無理なら」
男「う、それは・・・・・・」
女「なんてね。冗談だよ」
男「ちょっとびっくりしたよ!まあまたの機会にな」
女「うん。わかった。送ってくれてありがとね」
女「あと、友さんにもよろしく。一緒にご飯食べようって」
男「ああ。わかった。それじゃあな」
男「友からは・・・連絡なしか」
男「今までこんなこと、無かったのにな」
男「とりあえず様子は見ておかないと」
男「昨日のこと抜きで心配だs」
男「ハックショイ!!」
男「誰かが俺の噂をしてる・・・・・・なんてね」
男「雨上がりのせいか今日は寒いな」
男「ちょっと急いで行こう。身体あったまるし」
男「べ、別に友のことが心配なわけじゃないんだからね!」
男「・・・・・・心配だよ。馬鹿野郎」
友の家
男「携帯に連絡は無いけど多分家だろ」
男「えーっと・・・この部屋だったな」
ピンポーン
友『はい・・・・・・?」
男「宅急便ですー」
友「おとこ・・・・・・?」
男「あぁ、そうだ。とりあえず中に入れてくれ」
友「今日は、帰って・・・・・・」
訂正
友『はい・・・・・・?』
男「宅急便ですー」
友『おとこ・・・・・・?』
男「あぁ、そうだ。とりあえず中に入れてくれ」
友『今日は、帰って・・・・・・』
男「昨日のことなら謝る。少し話がしたいし入れてくれ」
友『帰ってよ!』
男(この手は使いたくないけど仕方ないか・・・・・・)
男「あーあ、昨日誰かさんにいきなり追い出されたから体調が悪いなー」
男「なんか少し熱っぽいし、外は寒いし」
男「そんなに帰って欲しければ帰りますよー」
男(これで駄目なら今日はお手上げだな・・・・・・)
友『あ・・・・・・昨日の・・・・・・』
友『ごめん、今、鍵開けるね・・・・・・』
男(よしっ)
ガチャ
友「男、ごめんね」
男「開口一番に謝らないの。ってお前・・・・・・」
男(豆電球しか点けてない部屋に生気の抜けたような顔)
男(まさか昨日のことがここまで・・・・・・)
友「男、おとこぉ・・・ごめんねぇ・・・・・・」ギュッ
男「と、友、どうしたんだよ。俺は大丈夫。大丈夫だから」
友「うぅぅ・・・・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・・・」ギュー
男「・・・・・・」ナデナデ
男(こいつの服って昨日俺が着てたスウェットじゃないか)ナデナデ
男(いや、今はそんなことはいい)
男(とりあえず話を聞いてやらないと)
男(男だろうが女だろうが、友は大事な友達だ)
男「落ち着いた?」
友「うん・・・・・・」
男「ならいい加減上がっていいかな?ほら、コーヒーでも淹れてやるから」
友「昨日みたいにして欲しい」
男「あぁ、わかった。ミルク多めで甘いの、作ってやるよ」
男「おまちどうさま」コトッ
友「ありがと・・・・・・」
男「あ、適当に座るぞ。それでさ、なんで」
友 スクッ トットットッ
男「お、おい・・・なんで隣に」
友「ここがいいの」ギュッ
男「わ、わかった。じゃあ話を続けるぞ」
友 コクッ
男「なんで今日5コマ目の授業来なかったんだ?」
友「・・・・・・男と、顔を合わせたくなかったから」
男「・・・・・・それは本当でもあるけど嘘でもあるな」
男「お前の鞄。玄関に置かれてあるし、お前自体今日出かけた形跡がある」
男「だからお前は学校で何かあった。それで授業に出なかったんだ」
友「ははっ・・・男は鋭いね」
友「じゃあ今度はこっちが聞くけどさ」
友「今日一緒に居た女の人は誰なの?」
男「あぁ、女さんのことか」
友「女、さん・・・・・・?」
男「そう。同じ高校の同級生」
男「今日、こっち来て初めて会ったんだけどな」
友「男・・・・・・」
友「君は・・・女さんのことが好きなのかな?」
男「へ・・・なんで・・・・・・?」
友「だって・・・喋ってるのを見てたら男、すごく楽しそうだった」
友「ボクと居るときとは違う笑顔だった」
男「そうか、あの時見えたのは人違いじゃなかったんだな・・・・・・」
友「それにね、男」
友「男に抱きついてても男と違う女の人のにおいがするの」
友「男はその、女さんと」
友「どういう関係なのかな?」
男「・・・・・・!」ゾクッ
男「高校生の頃・・・・・・好きだったんだ」
男「今でも多分好きなんだと思う」
友「・・・・・・」シュン
男「そこら辺はよくわかってないんだ」
男「高校の時に告白したけどフラれたし」
男「今になっても確かに好意はあるけど恋愛的なものかはわからないし」
友「・・・・・・そうなんだ」
友「じゃあ、じゃあボクのことは?!」
友「ずっと男だと思ってたけど実は女だったって知って」
友「ボクのことはどう思ったの?!気持ち悪い奴とか
男「馬鹿野郎!!!」
友 ビクッ!!
男「あ、悪い・・・・・・怒鳴ってしまって」
友「う、ううん・・・大丈夫・・・・・・」ドキドキ
男「けどな、俺は友が女だと分かっても気持ち悪いなんてことは微塵にも思わなかった」
男「俺だって女の子を男扱いしていたんだ。ひどい奴だよ」
友「そんなことない!」
友「ボク、女なのにこんな話し方だから高校ではからかわれてて」
友「勉強して入った大学でも馴染めるかすごく不安で」
友「そんな所を助けてくれたのは男じゃないか!」
友「ボク、ボクは、すごく嬉しかった!」
友「隣になっただけのボクに優しく話しかけてくれて」
友「男が居なかったらこんなに大学が楽しいものだなんて絶対思えなかった」
友「だから、だから男は自分のことを」
友「酷い奴だなんて、言わないでよぅ・・・・・・」ボロボロ
男「悪かった。悪かったよ・・・・・・」ナデナデ
男「それを言うならお前も自分のことを気持ち悪い、なんて言うなよ」
男「最初話しかけたときは確かに身構えられてるな、って感じたけど」
男「俺の冗談や軽口にも突っ込みいれてくれるし」
男「何より一緒にいて楽しいと思える相手だった」
男「そんな奴が気持ち悪いなんて、あるわけない」
友「おとこぉ・・・・・・」ギュッ
友「男、あのね」
友「ボク、男のことが、大好きです」
友「友達としてももちろんだけど、女として」
友「ボクと、お付き合いしてください!」
男「・・・・・・え?」
友「まぁ、返事は今すぐじゃなくてもいいよ!」
友「昨日までは男と思われてたんだしね!」
友「答えが出たら・・・その時に教えて、ね」
男「あ、あぁ・・・・・・」
友 グゥ~~~
友「えへへ・・・なんか気が抜けたらお腹減っちゃった」
男「簡単なものでよかったら作ってやろうか?」
友「うん、お願いするよ」
男「了解。冷蔵庫、見させてもらうな」
男「あと、」
友「?」
男「さっきの告白、返事は待ってくれ」
男「正直恋人とかそういうのは今の俺にはわからないから」
友「うん。ゆっくりでいいよ。それよりも早く作ってよー」
男「いきなり元気になったな・・・・・・まぁ、いいことだ」
友「♪」
男「うーん・・・流石友か。冷蔵庫が潤沢とは」
男「豚肉は消費機嫌が今日までだからこれを使って・・・・・・」
男「となると俺にできるのは野菜炒めぐらいだな」
男「少し重いかもしれないけど今の様子だと食べられそうだし」
男「そうと決まれば早速作るか」
―――――
友(ふふふっ、考えてる考えてる)
友(男のことだからレパートリーは豊富じゃないんだろうけど)
友(真面目に考えてる姿はいいなぁ)
友(見る限りだと野菜炒めかな?あ、消費機嫌が今日までの豚肉使ってくれてる)
友(やっぱり色々考えてくれてるんだなー)ニコニコ
訂正 機嫌→期限 (#^ω^)ビキビキ
約30分後
男「できたぞー」
友「待ちくたびれたよー。早く早くー」
男「まぁ待てよ。あ、ご飯は冷凍されてたものを使ったけど構わなかったか?」
友「うん。大丈夫。こういう時の冷凍ご飯だもんね」
男「そうか。まあ定番の野菜炒めだが口に合うかどうか」
友「いい匂いだよ。味付けは少し濃いめかな?」
男「実家の親父が作る味付けだから濃い目に作ってしまったかも。辛かったら悪いな」
友「まあ食べてみないと分からないよ。いただきまーす!」
友(実家ってことは男の家族の味付けかぁ~)
パクッ モグモグ
男「ど、どうだ・・・・・・」
友「おいしいよ!野菜炒めってもっとあっさりなイメージだったけど」
友「こんなコッテリとしたものも全然有りだね!」
男「そ、そうか。よかった」ホッ
男「女の子にご飯を作るなんて初めてだから緊張したぞ」
友「へぇ~、初めてなんだ」ニコニコ
友「ところで男・・・・・・」
男「どうした?」
友「なんかさ、お箸が重くてさ、上手く食べられないんだ」
男「で、どうしたんだ・・・・・・」(まさか・・・)
友「食べさせて、欲しいなぁ、って・・・・・・」
友「ダメ、かな・・・・・・」
男「・・・・・・きょ、今日だけ。キョウダケダカンナー」
友「うん
途中送信すいません。
友「うん!それじゃあお願いするね!」
男「そ、それじゃあいくぞ・・・・・・あ、あーん」
友「あー・・・ん♪」モグモグ
友「美味しい!こうしてもらえると美味しさが倍増するね!」
男「そ、そうか・・・・・・」
友「男にも食べさせてあげる!」
男「いや、俺はご飯食べてきてるし・・・・・・」
友「ボクがあーんするの・・・イヤ・・・・・・?」
男「」
男(こうなったら腹を括ろう)
友「はい、あーん♪」
男「あーん・・・ってそれはちょっと量が多くないか?!んぐっ」
友「ボクもそれは思ったけど・・・・・・意外にいけるもんなんだねえ」
男 モグモグモグモグ ゴクン
男「くっ、他人事みたいにいって
友「あーん♪」
男「あー・・・ん」
友「うん。このくらいで勘弁してあげる!後は普通に食べるね」
男「そうしてくれると・・・・・・助かる」
友「ごちそうさまでした」
男「お粗末さまでした。食器洗うのもやっとくよ」
友「ホント?じゃあ甘えちゃう」
男「あ、そうそう。俺の鞄の中に5コマ目の授業のノートとプリントあるから写しとけよ」
友「あ、今日の本題はこれだったっけ。わかった。それじゃあ借りさせてもらうよ」
友「えーと、クリアファイルとノートっと」ゴソゴソ
友「あとは・・・ん?なんだ?この紙・・・・・・?」
『男君へ。私のメールアドレスと電話番号です
女より 』
友「あの女・・・・・・こんな手紙を入れやがって・・・・・・!」
友「なんてね。昔の旧友だもん。連絡先の交換なんて普通でしょ」
友「なんか期待されてたのと違う!とか思われてそうだけど」
友「プリントはボクの分も取ってくれてるみたいだからノートを写さないとね」
友「さあ、早く終わらすぞー」
――――――
男「ゴホッゴホッ。なんか喉がイガイガするな」
男「後でうがいでもしておくか」
男「友は・・・・・・」チラッ
男「ノートをせっせと写してるな。甘くしたカフェオレでも持っていってやるか」
>>208訂正 期待されてた→期待していた
男「頑張ってるようだな」コトッ
友「そりゃ授業サボったんだからノート写すのも真面目にやらないとね」
友「あ、コーヒーありがと」
友「そういえば女さんの連絡先が書かれた紙が入ってたよ」
男「そうなのか?」
友「こういうのは気づいたらなるべく早く連絡した方がいいんじゃない?」
男「それもそうだな。連絡しておくか」パカッ カチカチ
友「写し終わったよー」
男「お疲れ様。それじゃあ俺はそろそろお暇しよう」
友「ねえ」
男「なんだ?」
友「今日は・・・泊まっていかない・・・・・・?」
男「いや、着替えも何も持ってきてないし・・・・・・」
友「下着とかなら近くのコンビニで買えばいいよ」
男「えーと、ほら、あれだ」
男(いかん!何も思いつかんぞ!!)
友「大体昨日だって本来泊まるつもりだったでしょ!はい、決定!」
男「かしこまり、ました・・・・・・」
男「それじゃあコンビニ行ってくる」
友「ボクも行くよ。欲しいお菓子あるし」
男「あ、じゃあついでに買ってきてやるよ」
友「いいの、ボクは男と一緒に行きたいだけだから!」
男「」
友「ちょっと待っててね。すぐに着替えるから」
男「・・・・・・」
友「お待たせ!」
男「お、おう。じゃあ行こうか」
男「夜となるとやっぱり寒いなー」
友「そうだねー。だから、えいっ」ギュッ
男「なっ!」
友「手を繋げば少しは暖かくなるよね」
男「・・・・・・そうだな」
友「身体も寄せたらもっとあったかいけど」
男「調子に乗るな」ビシッ
友「あいたっ ・・・へへへ」
男「叩かれて喜ぶとは・・・・・・お前まさか」
友「ち、違うよ!なんかこんなやり取りをするのが凄く久しぶりに思えて」
友「なんか嬉しくなっちゃったんだ」
>>222訂正 2つ目の「なんか」は無しで
帰宅
男「結局お菓子買わなかったんだな」
友「んー、もう夜も遅いしご飯で満足したからどうでもよくなっちゃった」
男「まあ健康には良いだろうな」
友「そうそう。あ、お風呂準備するねー」
男「ああ、頼んだ」
男「・・・・・・!」
男(そうだ、友の家はセパレートタイプ!)
男(俺が先に入る→友が俺の残り湯に 俺が後に入る→俺が友の残り湯に)
男(・・・・・・どうしよう)
男(俺の精神的ダメージを考えると軽少で済むのは前者)
男(ならば友に俺が先に入るように言えば問題はない!)
友「あれ?どうしたの?なんか難しい顔してるけど」
男「いや、なんでもないぞー。風呂掃除終わらせたのか?」
友「うん。今お湯を張ってるところ」
男「そうか。なあ友、風呂は俺が先に入ってもいいか?」
友「男は先に入りたいの?別にいいよー」
男「我侭言ってすまんな。ありがとう」
友「このぐらい我侭でもなんでもないよ。そんな気を張らずに寛いでね」
男(よし、作戦通り!)
友「あ、そろそろお湯溜まったかな。ちょっと見てくるね」
男「あぁ、入れそうだったら呼んでくれ」
友「うん。分かったー」
――――――
友「ごめん!男!」
男「? どうしたんだ?」
友「湯船に張ったお湯が熱すぎてさ、とても入れそうにないんだ」
男「えっ」
友「このまま男に入ってもらうのも悪いからボクが先に入るね」
男「いや、それって水を足せばいいんじゃ・・・・・・」
友「それじゃあお先に失礼するよ。あ、覗いたら・・・ダメだよ?」
男(あいつ・・・・・・!天然か!)
男(そうでないとしたら・・・・・・とんでもない、策士だ・・・・・・!)
男(逆に、逆に考えるんだ)
男(友の残り湯に入ったっていい、と)
男(・・・・・・)
男(いや、理屈じゃないんだ。なんとなく恥ずかしいだけなんだ!)
男(いや、友も女だ!風呂の時間はそれなりに長いはず!)
男(その間に眠ってしまえば翌朝シャワーで済ます、とかで乗り切れる!)
男(よし、そうと決まれば・・・・・・)
―――――――
友「男ー、あがったよー」
男(無理でした)
男(仕方ない、このまま寝たふりを突き通せれば!)
男(嘘だってバレなければ真実と変わらないんだ!)
友「あれ?男、寝ちゃった?」
友「そうか。寝てるんだね~」シャガミ
友「それじゃちょっと失礼して・・・・・・」ギュッ
男(~~~~~~!!)
男「お、お、おまっ、おまえ!」
友「あ、やっぱり起きてたんだ。狸寝入りはダメだよー」
男「そんなことはどうでもいい!お前、バスタオル巻いているだけじゃないか!」
男「と、と、ともかく!俺も風呂に入ってくる!
友「はーい。ボクの残り湯を楽しんできてねー」
男「・・・・・・バカ!」バタンッ
友「あー、男のリアクション面白いなぁ」
友「けどこんな姿で迫られても我慢するんだねー」
友「あんま胸も大きくないから魅力無いかもしれないけど」
友「少しショックかなぁ」
友「まあ反応は上々だし単純にヘタレって線が濃厚かな」
友「ボクとしては襲ってくれても構わないんだけど・・・・・・」
男(まあ冷静になれば何も問題は無い)
男(無いはずなんだ!)
男「さて、まずは掛け湯をして」ザパーン
男「身体の表面の汚れを落とした後に湯船に浸かる」チャプン
男「程よくあったまったら湯船を出て」
男「頭と身体を洗う」
男「そういえば以前シャンプーは借りたがボディソープは借りていなかったな」
男「ん?どうやら無いようだ。その代わりに石鹸がある」
男「お、これは保湿効果が抜群といわれる牛乳石鹸じゃないか」
男「牛乳石鹸っていいよな。値段も安価だし、香りもとてもいい」
男「ボディタオルは友のを使うわけにもいかないし、素手で洗うか」
男 ゴシゴシゴシゴシ
男(おいおいおいおいおい)
男(俺は素手で石鹸を使ったと言ったがこれはよかったのだろうか)
男(いや、普段ボディタオルを使っているようだし問題はないはず)
男(ほら、この使われただろうボディタオルはまだ濡れて・・・・・・)
男(いない)
男(え、てことはなに?友もこの石鹸使って素手で洗ってたの)
男(・・・・・・)カアア
男(もう、考えるのはやめよう・・・・・・)ザパーン
男「あの、友よ・・・・・・」
友「あ、やっと出たの?長風呂だったねー」
男「湯船に浸かるなんて久しぶりだったからな・・・・・・」
男「それで、友よ」
友「なに、どうかした?」ニヤニヤ
男「お前、身体を洗う時どうしてた・・・・・・?」
友「えー?なんかタオル使う気分じゃなかったから石鹸を」
男「ごめん・・・もう、いいや・・・・・・」
友「?」ニヤニヤ
男「さて、そろそろ寝ようと思うんだけど」
友「そうだね。はい」
男「いや、はいってベッドのスペース空けられても。まさかそこで寝ろって言うのか?」
友「その通りだけど。広さは問題ないと思うよ?セミダブルだし」
男「いや、広さは問題無いんだ。ただお前と一緒に寝るというのがな」
友「男はボクに何か変なことするの?」
男「そ、そんなことするわけないだろ!」
友(そんなに強く否定しなくてもなぁ)
友「なら何も問題ないよね。ほら、おいでよ」
男「確かにそれはそうか・・・・・・それじゃあ失礼する」
友「あ、電気とテレビは消してもらっていいかな?電気は豆電球だけ点けておいて」
男「ああ。わかった」ポチッ カチカチッ
男(あれ?俺簡単に言いくるめられてないか?)
男「・・・・・・」
友「・・・・・・」
友「男」
男「ん?何だ?」
友「今日は本当にありがとう」
男「友が学校休むなんて今まで病欠ぐらいしかなかっただろ」
友「うん」
男「だから心配したんだ。凄くな」
友「ごめんね・・・・・・」
男「けど元気そうで安心した」
友「・・・・・・」
男「告白の返事はさ、まだできないけど」
男「俺にとって友は大切なのは間違いないから」
男「それだけは分かってくれ」
友「男・・・・・・」
友「抱きつくね。返答は聞かない」ギュッ
男「・・・・・・!」
友「男、ありがとう」ギューッ
チュンチュン・・・
男「ん、朝か・・・・・・」
男「なんか・・・あったかいな・・・・・・」
友「zzz」ギュー
男「友はまだ寝てるな・・・・・・俺に抱きついたまま」
男「時間は・・・・・・今何時だ?」
男「えっ」
男「友!起きろ!そろそろ1コマ目が始まる!」
友「ん?んんーっ・・・・・・」ギュウウウ
男「いや、そういう反応を求めてるわけじゃないから!早くしないと遅れるぞ!」
あの、ご飯食べたいんですけど・・・・・・いいですか
ご飯の用意は済ませたので合間合間で食べて投下は続けていきます
保守してくれた方々、本当にありがとうございました。
男「あ、そういえば昨日そのまま友の家に泊まったから必要な本とか資料がない・・・・・・」
男「無くても大丈夫かもしれないが・・・・・・」
男「・・・・・・」
『To友2 今度昼飯おごるから1コマ目の出席カード頼む!』カチカチ
男「・・・・・・はぁ」ピローン
『Re: 了解ー。ちゃんと覚えてろよ!』
男「・・・・・・良心が痛い」
男「とりあえず友、いい加減起きろよー」
友「はぁーい・・・・・・」
男「あ、そうだ」
『To友2 すまん。昼飯×2でいいから友の分も頼む』メルメル
男「2コマ目は絶対行くからな」
友「うん・・・分かってるよー」
友「ねぇねぇ、おとこー」チョイチョイ
男「ん?なんだ?まさか起き上がれないとか」
友「んーっ♪」ギュー
男「」ピローン
友「よし!目が覚めたー!準備張り切ってするぞー!」
『Re: 友ちゃんと一緒?さてはお泊りか!×2じゃ駄目だ!×3は奢ってもらうからな!』
男「俺はとりあえず一旦家に帰るから」
友「色々取りに帰らないといけないもんね。それじゃあ2コマ目で」
男「おう。今日はちゃんと来いよー」ガチャ
友「うんっ。じゃあねー」
バタン
男「うーん・・・外の空気がおいしく感じるな」
男「反面身体の芯が冷えてるような感じもするが・・・・・・」
男「昨日から段々調子が悪くなってきているな」
男「今日乗り切れば明日は休みだし、気合入れていくかな」
男の家
男「とりあえず帰ってきたけど自分の家に帰った瞬間身体が重い」
男「気休めかもしれないけど風邪薬飲んでおこう」
男「あとは今日の準備・・・1コマは無いから2,3だけ」
男「よし、これで大丈夫かな」
男「時間は・・・・・・ちょっと早いけどいいか。行こう」
男「行ってきます」ガチャ
・・・・・・バタン
大学構内
男「やっぱり少し早かったかな」
?「あ、男君。おはよう」
男「女さん。おはよう」
男「女さんもこの授業取ってたんだ」
女「うん。あまり目立たない場所に座るから気づかなかったのかもね」
男「あれ?それなら女さんは俺に気づいて
友「男ー、おはよー」
男「あ、友。おはよう」
女「そちらの人があの、友さん?」
男「そうそう。友、紹介するよ。この人は俺の高校の頃の同級生の」
友「女さん、でしょ。高校の頃の男がお世話になったんだよね」ニコニコ
女 カチン
女「初めまして。友君、ですっけ?凛々しい顔をしててお人形さんみたいですね」ニコニコ
男「」
キーンコーンカーンコーン
男「あ、チャイムだ!さあ2人共!早く席取るぞ!」
友「うん。わかったー」
女「そうだね。この授業人が沢山来るし」
男(席を取ったはいいが・・・・・・俺の周囲が険悪です)
友「・・・・・・」
女「・・・・・・」
男(多少空気をぶち壊してでも、なんとかしないと・・・・・・!)
男「なあ、2人と
教授『えー、それでは今から授業を開始します。出席カードを配るので(以下略』
男(いっそ、いっそ殺してくれ・・・・・・!!)
80分後
教授『それでは、出席カードを提出してから退席してください。お疲れ様でした』
男(授業中となればあまり気にならなかったけど)
男(これからどうするべきか)
友「ねえねえ男、お昼はどうする?」
男「そ、そうだな。あ、女さんはこれからどうするの?」
女「そうだねー。男君がよかったら、ご一緒してもいいかな?」
男「じゃ、じゃあ今日は学食にでも行こうか」
友「りょーかい。それじゃ行こ?」ギュッ
女「私もOKだよ」グイッ
男「ははは・・・それじゃあ、行こうか・・・・・・」
男(このまま歩くのも視線が痛い・・・ついでに頭も痛い・・・・・・)
男(何か解決策は・・・あ、あれは!!)
男「おーい、友2ー!」
友2「あ、男じゃん!探してたんだぜー」
男「悪い。さっきまで授業だったしさ」
友2「しかもなんか両手に花、状態だしな。あれ?片方は女さんじゃん」
女「友2君・・・こんにちは」
男「知り合い?」
友2「共通の友達が居るんだよ。お前とはどういう繋がりなんだ?」
男「高校の時の同級生だよ」
友2「なるほどな」
男「2人とも、ちょっとごめんね」
男「なあ、友2」
友2「分かってる。皆まで言うな」
友2「3人の空気が凄くギスギスしてるから取り持って欲しい、だろ?」
男「お前・・・エスパーか?!」
友2「雰囲気で分かる。友ちゃんはともかく女ちゃんは意外だな」
友2「全然男っ気なかったのに。高校の頃何かあっただろ」
友2「あと、友ちゃんとも急接近したな。お前、数日で何やらかしたんだよ」
男「そこら辺も今度話すから!今は俺を助けてくれ!」
友2「まあ共通の友達だしそこは任せておけ。後でそれ相応のお礼はしろよ」
男「本当に藁をも掴む思いなんだ・・・・・・!頼んだぞ!」
友2「いや~、お楽しみの所悪いけど俺も昼飯ご一緒してもいいかな?」
友「オッケーだよ」
女「私も。人数が多い方が楽しいしね」
男「学食の予定なんだけど構わないか?」
友2「ああ。それは問題ない。お前にとっても近場がいいだろ」グイッ
友2「2人に気を遣わせまいとしてるんだろうがお前、体調悪いだろ」ヒソヒソ
友2「3コマ目の出席とノートは何とかしておいてやるからこれが終わったら帰って安め」
男「はは・・・・・・やっぱり分かる?」
友2「あの2人はお互いを見てるから気づかないんだろうが傍目から見たら結構な。まあフォローはしてやるよ」
男「すまない・・・恩に着る」
学食内
友2「じゃあ男、料理は持っていくから支払いだけ頼むなー」
男「ああ。わかった」
女「友君よく食べるねー」
友「ボクの3倍は食べてるよ。カレー、うどん、定食って・・・・・・」
女「男君の分は友君が持っていったけど飲み物とプリンだけで大丈夫なの?」
男「ん、ああ。2コマ目前に食パンを食べすぎちゃって」
男「だからまだあんまりお腹すいてないんだ」
友「・・・! 男、まさか」
男「あ、次俺のお会計だ」
友「・・・・・・」
男(気づかれたかな・・・・・・)
友2「おーい、男ー。こっちこっちー」
男「友2はこういう良い席取るのホント得意だね」
友2「何故か見つかるんだよな。あ、先に言っとくわ。ゴチになります」
男「まだ食べてもないのに。いくらなんでも早すぎだろ」
友2「まあまあ。あ、辛いかもしれんがプリンを気持ち急いで食べてくれ」
男「え?なんで?」
友2「いいから。2人が来たし、普通にしとけよ」
男「わ、わかった」
女「お待たせー。ごめんね。遅くなっちゃって」
友「あ、ボクも。ごめんね」
友2「いいよ。気にするなって。せっかくのお昼なんだしね」
男「それじゃあ食べようか」
4人「いただきまーす」
友2「そういえば女さん今日はいつもの2人はどうしたの?」モグモグ
女「今日は2人とも体調不良で欠席してたみたいで・・・・・・」
友2「なるほどね。風邪が流行ってるみたいだから気をつけないとね」モグモグ
友2「俺も部屋の中で全裸待機とかしてるとうっかり風邪引きそうになっちゃって困るわー」モグモグ
男(食べながら話してるのに下品じゃない。友2凄いな)
友2「友ちゃんはなんか今日雰囲気が違うね。髪の流す向きをちょっと変えたのかな?」ズルズル
友「え?!友2君分かる?男なんて全然気づいてくれなかったのに!」
友2「それは分かるよ。やっぱり印象って変わるなー。俺も髪型変えてロングにしようかな」ズルズル
男「お前がロングとか落ち武者みたいになるんじゃないか?」
友2「男?!それは流石の俺でも泣くぞ」ズルズル
女「けどロングの友2君もかっこいいと思うなー」
友「今は短髪だから時間凄く掛かりそうだけどね」
男「どうせ鬱陶しい!とか言って伸びきる前に切っちゃうのが目に見える」カタン
友2「それは否定できないなー」(よし)
友2「あ、そういえば男。▼▼先生が以前の授業のレポートで不明な点があるから来るようにって」
男「▼▼先生って友2のゼミの先生だっけ。わかったよ」
友2「なんか急いでる様子だったし早めに行ってきたら?昼休みはまだあるし」
男「うん。そうするよ。わざわざありがとう」
男「2人ともごめんね。そういうわけで先に失礼するよ」ガタッ
友「あ・・・じゃあね。男」
女「いってらっしゃい。男君」
男 タッタッタッタッ
そして10分後
友2「さて、2人に俺から言いたいことがある」
友「なに?」
女「なにかな?」
友2「今日の男、明らかに調子が悪かったんだけど気づいてた?」
女「・・・!」
友「・・・・・・」
友2「友ちゃんは少し前に気づいてたかな。けど俺が来たときには気づいていなかった」
友2「2人がいがみあってる真横で男は苦しんでいたわけ」
友「・・・・・・」シュン
女「・・・・・・」シュン
友2「まあ2人とも悪気があったわけじゃないだろうし」
友2「多分男のことを想うあまりに別の所に目がいっちゃったんだろうけど」
友2「肝心の男を見てやらないとね」
友2「とりあえず、3コマ目の授業は俺と男が出る授業だから男には帰らしてる」
友2「あ、言っておくけどこれは全部俺の独断だから男は責めないでくれな」
友2「以上。何か言いたいことある?」
女「あ、あの、友2君」
友2「なに?」
女「男君の家の住所を教えて!」
友「ぼ、ボクにも教えて!」
友2「・・・・・・教えて、どうするの?またあいつの前でケンカすんの?」
女「しない!絶対しないから!」
友「ボクも!」
友2「それを俺に言われても・・・・・・言う相手は俺じゃないだろ?」
友「・・・・・・」
女「・・・・・・」
友「お、女さん!ごめんね!」ペコリ
友「男のことを高校生から知ってるって聞いて」
友「ボクの知らない男のことを知ってるんだ、と思ったら」
友「つい、突っかかっちゃって」
女「私の方こそごめん。理由はあなたの真逆かな」
女「私はこっちに来てからの男のことを知らないから」
女「だからつい嫉妬しちゃった・・・・・・」
女「本当にごめんなさい」ペコリ
友2「・・・・・・はい。オッケー」
友2「それじゃあ住所教えるぞ。○○町の◇番■号の201号だ」
友2「とりあえず基本的な医薬品は持ってるだろうから栄養の付く物を持っていってやったらいいかな」
友2「あと、冷えピタとかもいいかもな。一応これ、カンパと慰謝料ということで」野口2人
友「ありがとう・・・・・・」
女「友君って・・・・・・本当に男前だねー」
友2「友達が困ってるのは見過ごせないだけだ。今頃苦しんでるだろうから早く行ってやりな」
友「うん、行ってくるよ!じゃあ女、行くよー!」
女「わかったよ友ちゃん。ってちょっと速いよー!」
友2「さて、めでたしめでたし、かな」
友2「男の奴もモテるもんだねー。あいつは好かれる奴にはとことん好かれるタイプだな」
友2「まあ俺も好きだしなぁ。友達として」
友2「さて、3コマ目の授業は元々休講だから問題ないとして」
友2「5コマ目までの暇つぶしはどうしようかなぁ」
友2「気分がいいし、このまま街でもぶらつくか」
友2「あー、俺も男みたいにモテたらなぁ」
友2「あ、忘れてた」メルメル
『To 男 今から友ちゃん、女ちゃんがそっち行くから覚悟しとけよ。お大事に』
友2「送信、っと」
――――――
男「ゲホッゲホッ」
男「うーん・・・本格的にやばくなってきたぞ」
男「食料もあまり備蓄はないし後で買い物に行かなきゃ」
男「今何時だろ・・・・・・」モゾモゾ パカッ
男「2時か・・・・・・あ、友2からメール着てる」
ピッ
男「あの2人が今から来るって・・・・・・!」
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