橘「みんなのパンツの色を調べるぞ!」(157)
橘「梅原!今僕は何故か謎の使命感に燃えている!」
橘「というわけで、僕は行くよ!止めないでくれ!」
梅原「お、おう……気をつけてな」
橘「うおおおおお」ダッ
梅原「大将があんなに燃えているのを見るのは久しぶりだぜ……」
梅原「……大丈夫かな」
橘「さっそくだけど、七咲を見つけたぞ!」
橘「聞き込み開始だ!!」
橘「七咲っー!」ハァハァ
七咲「せ、先輩!?ど、どうしたんですか?」
橘「ど、どうしても七咲に聞かなきゃいけないことがあって!」キリッ
七咲「何ですか?す、好きな人ならいませんよ!」ドキドキ
橘「うん?あぁ、それはいいんだけど……」
橘「七咲?」
七咲「は、はい!」
橘「今は何色のパンツはいてるの?」
七咲「……は?」
橘「だから、何色のパンツをはいてるかなって」
七咲「一瞬でも期待した私が馬鹿でしたよ、この変態!」
七咲「二度と私の前に現れないで下さい!」
橘「あ……」
七咲「……って言われますよ?他の子にそんなこと聞いたら」
七咲「そうですね、先輩と私の仲ですからね」
七咲「ふふっ、今日は特別に教えてあげます」
橘「ほ、本当かい!?」
七咲「ええ、感謝してください」
橘「で、何色なの?」
七咲「今日の私は……」
七咲「パンツ、はいてません」
橘「……は?」
七咲「ですから、今日の私はパンツをはいていないんですよ?」
橘「あ、あぁ!水着を下に身につけてるってことね!」
橘「先輩、一本取られちゃったよ!ははは…」
七咲「……ませんよ?」
橘「え?」
七咲「水着も着てませんよ?」
七咲「確認、します?」ピラピラッ
橘「わ、わかったよ!僕が悪かった!」
橘「だからスカートを持ち上げようとする仕草を止めて!」
七咲「先輩がそうおっしゃるなら」
橘「ご、ごめんね!僕はこの辺で失礼するよ!」タタタッ
七咲「あっ」
七咲「……意気地なし」
橘「びっくりしちゃったよ……まさかあんな返しされるなんて……」
橘「よし!気を取り直して、次の子に聞き込みだ!」
橘「あ、あそこにいるのは絢辻さんじゃないか」
橘「次は絢辻さんに聞き込みだ!」
橘「絢辻さん」
絢辻「……あら?橘君じゃない」
橘「ちょっといいかな?」
絢辻「見ての通り仕事中だから、手短にお願いね」
橘「あ、あのさ!絢辻さんって……」
絢辻「うん?」
橘「きょ、今日は何色の…パ、パンツをお召しになってるのかなーって」
絢辻「……はぁ、その質問は想定してなかったわ、流石に」
絢辻「橘君?」
橘「は、はい!」
絢辻「私以外にもそういうこと聞いて回ってるの?」
橘「い、いや!そんなことはないよ!」
絢辻「ふーん」ジー
絢辻「いいわ、教えてあげる」
絢辻「私のクラスから変質者が出たら汚点だもの」
橘「あ、ありがとう!」
絢辻「何が目的なのかよくわからないけど」
絢辻「一回しかいわないからよく聞きなさい?」
絢辻「今日の私のパンツの色は……」
橘「」ゴクリ
絢辻「あ」
橘「な、何?」
絢辻「ごめんなさい、よく考えたら答えられなかったわ」
絢辻「だって……」
橘「(ま、まさか!?)」
絢辻「はいて……なかったわ」
橘「ええええええええええ!?」
絢辻「ちょっと声が大きい!」
橘「ご、ごめん」
絢辻「……橘君?」
橘「……は、はい」
絢辻「このことを誰かに喋ったら……」
橘「わ、わかってるよ!絢辻さんは裏表のない素敵な人です!し、失礼しましたー!」ダダダッ
絢辻「……何ではいてないのかしら、私」
橘「ひ、酷い目にあった!」
橘「やっぱり絢辻さんは避けとくべきだったかな……」
橘「……は、はいてないって嘘だよな、ははっ」
橘「ん?あ、あそこにいるのは……」
橘「梨穂子ー?」
梨穂子「あ、純一!」
橘「今、ちょっと時間いいか?」
梨穂子「うん、大丈夫だよー」
橘「あのさ、梨穂子」キリッ
梨穂子「な、何ですか!?」////
橘「今日のパンツ何色?」
梨穂子「え?」
橘「だから、今日のパンツは何色?」
梨穂子「……もう、急にキリッとしたから何かと思ったよ」
梨穂子「純一?いくら私でも冗談でいっていいことと悪いことが……」
橘「梨穂子!」
橘「僕は本気だ!僕の目を見てくれ!」キリッ
梨穂子「……うわぁ、ここまで本気な純一の目を見たのは初めてかも……」
梨穂子「わかった、教えるよー」
梨穂子「今日の私はねー」
橘「(な、何色なんだ?)」
梨穂子「……」
梨穂子「あ、あれ?」/////
橘「どうした?」
梨穂子「あ、あのねー……ごめんね、純一?」
橘「(ま、まさか)」
梨穂子「えへへっ、はいてなかった」////
橘「……何でだよ!?」
梨穂子「う~ん、何でだろう?」
梨穂子「あ、家を出るときにはき忘れちゃったのかも」
橘「はははっ、まったく梨穂子はドジっ子だなぁ!」
橘「梨穂子はドジっ子だなぁ!!」
橘「梨穂子はドジっ子だなぁ!!!」
橘「梨穂子は……」プルプル
梨穂子「じゅ、純一?」
橘「……なわけないだろ!?」
梨穂子「ご、ごめんなさい!」ビクッ
橘「あ、ごめん……」
梨穂子「いいの。はいてなかった私が悪いんだし」
梨穂子「えへへ……純一?」
梨穂子「あんまり無茶しちゃダメだよ?」
橘「う、うん……」
梨穂子「もう私いくね」スタスタ
橘「(ごめんね、梨穂子……)」
橘「梨穂子には悪いことしたなぁ……」
橘「よし!次からは紳士的に尋ねよう!」
橘「決して感情的になってはダメだぞ、僕!」
橘「しかし……何でみんな揃ってはいてないんだろう?」
?「橘くーん!」
橘「あ、この声は!」
橘「森島先輩!」
森島「何してるの?」
橘「聞き込みをしてるんです」
森島「わお!聞き込みって刑事さんみたいね!」
橘「ははっ、そんな大それたものじゃないですよ」
森島「何を聞き込みしてたの?」
橘「そ、それは……」
橘「せ、先輩?」
森島「うん?」
橘「あの、つかぬ事をお聞きしますが?」
森島「……うむ、何なりと聞きたまえ」
橘「(……待てよ?この流れだともしかして……!)」
橘「先輩って、今パンツはいてませんよね?」
森島「!?」
橘「(さすがに違ったか!?)」
森島「わお……何でわかったの?」
橘「ええええええー」
森島「もしかして、見えてた!?見えてたの!?」
橘「い、いや!そんなことはないですよ!?」
森島「本当に!?」
橘「は、はい!」
森島「……その様子だと本当に見えてなかったみたいね」
森島「よかったー」
森島「……でも、それなら何でわかったの?」
橘「そ、それは!」
橘「実はですね……」
森島「……なるほど、橘君の周りの女の子のパンツが何故か消失してるのね?」
橘「はい。何故かはわからないんですが」
森島「事件の臭いがするわ!」
橘「え?」
森島「橘君は事件解決の為に聞き込みをしてたのね!?」
橘「ま、まぁ、そんなところですね」
森島「うーん……事件は橘君の周りで起こってるとすると……あ!」
橘「ど、どうしたんですか!?」
森島「ひびきちゃんが危ない!」ダッ
橘「あ、先輩!今走ったら……」
森島「ひびきちゃーん!」ダダッ
橘「せ、先輩!待ってくださいよ!」ハァハァ
塚原「……はるかに橘君?どうしたの?」
森島「ひびきちゃん!パンツ!」
塚原「え?」
森島「パンツは無事なの!?」
橘「ちゃ、ちゃんとはいてますか!?」
塚原「……二人とも」
塚原「ちょっとそこに座りなさい」
塚原「……なるほど、そんなことが」
森島「うん、そうみたいなのよ」
森島「気付いたら私もはいてなかったし」
森島「もう!お気に入りのだったのに!」
橘「塚原先輩はちゃんとはいてますか?」
塚原「え?勿論ちゃんとはいて……あれ?」
塚原「さっきまではいてたはずなのに……」
橘「ま、まさか……」
塚原「パンツが、ない」
森島「これは事件ね!」
塚原「おかしいわね……はるか達がくる前までは確かにはいてたんだけど」
橘「……ちなみに何色でした?」
塚原「え?黒だけど……って橘君!?」
橘「こ、これは大事なことなんです!」
森島「そうよ!捜査の為には必要な情報なのよ!」
塚原「へぇ、そうなんだ?」ニヤリ
塚原「じゃあ、はるかは何色のパンツがなくなったのかな?」
森島「そ、それは……」
塚原「ん?」
森島「……ひびきちゃんの意地悪」
橘「すみませんでした」
塚原「……まだ橘君が出会ってないだけで、他にパンツがなくなった子がいるかもしれないわ……」
森島「う~ん、ありえるわね」
橘「ぼ、僕探して来ます!」ガタッ
塚原「心当たりがあるの?」
橘「……二人います!もしかすると美也も!」
森島「美也ちゃんが!?これは一大事ね!」
橘「こうしちゃいられない!僕行ってきます!」ダダッ
森島「わ、私も!」ガタッ
塚原「はるか!あなたは待ちなさい!」
森島「え?」
塚原「……見えたらどうするの?」
森島「あっ」////
橘「紗江ちゃん、まだ学校に残ってるかな?」
橘「街中でパンツはいてない!じゃ偉い騒ぎだぞ!」
橘「……いた!」
橘「紗江ちゃん!」
中多「……しぇ、しぇんぱい……私、私……」ウルウル
橘「紗江ちゃん……」
中多「……わ、私の……パ、パンツ……」
橘「遅かったか……」
中多「……は、はいてたのに……」
橘「……なんなんだよ!一体何が起こってるんだ!」
中多「しぇ、しぇんぱい……?」
橘「紗江ちゃん?」
中多「は、はい!」
橘「これを……」ゴソゴソ
つブルマー
橘「そのままじゃ帰れないでしょ?」
中多「……しぇ、しぇんぱーい……」
橘「悪いけど、僕には行かなきゃ行けない場所があるから……ごめん!」ダッ
中多「しぇんぱい……何でブルマーをポケットに入れてたんだろう……」
橘「この時間なら薫はバイトしてるはず!」タタタ
橘「間に合ってくれ!」タタタ
橘「……着いた!」ハァハァ
棚町「いらっしゃいませー……って、あんたか」
棚町「どうしたの?息を切らせちゃって?」
棚町「……ははーん、さては私に急に会いたくなっちゃったのね?」
橘「そうだよ!」
棚町「え!?」
橘「僕は薫に一秒でも早く会う為に走ってきたんだ!」
棚町「ちょっと、あんた……取り敢えず、席まで案内するからさ」////
橘「う、うん」
棚町「(あたしに会いに来たって……)」
棚町「(あいつのあの目……嘘を吐いてる目じゃなかった)」
棚町「(も、もしかして!?)」ドキドキ
棚町「(嫌じゃないけど、そんな急に!)」
棚町「お待たせー」
橘「……バイトはいいのか?」
棚町「店長が行ってこいってさ。こんな時ばっかり気が利くのよね」
橘「そうか」
棚町「で、あたしに何の用事だったの?」ドキドキ
橘「……薫」キリッ
棚町「な、なによ!」
橘「……パンツは無事か?」
棚町「……はぁ!?」
橘「薫!言いたいことはわかる!でも、僕は真面目だ!」
棚町「あんたが真面目に変態なのは知ってるわよ!」
橘「そ、そういことじゃなくて!」
棚町「どういうことよ!?」
橘「取り敢えず、今はいてるかだけ確認して!」
棚町「こいつ……この目……やっぱり本気の目だわ)」
棚町「わかった、確認するわ」
棚町「……ん?」
棚町「~~ッッッ!?」
棚町「あたしのパンツが……ない!?」
橘「……やっぱり」
棚町「やっぱりって……あんた何か知ってるのね!?」
橘「うん、実は……」
棚町「……なにそれ、怖いんだけど」
橘「僕も何が起きてるのか分からないんだ」
棚町「あんたの周りの女の子の……か」
棚町「何が意図的なものを感じるわね……」
棚町「あんた、犯人がわかったら一番最初に私に教えなさい?」
橘「う、うん」
棚町「この手でぶっ飛ばしてやるんだから!」
橘「薫もダメだったか……あとは美也、か」
橘「頼む!無事であってくれ!」ダッッッ
~橘宅~
橘「美也!帰ってるか!」ハァハァ
美也「にぃに、どうしたの!?」
橘「ぼ、僕のことはどうでもいい!」
橘「美也!パンツは無事か!?」
美也「……さっき目の前で消えた」
橘「そんな……」ガクッ
美也「……それもこれも、にぃにが悪いんだけどさ」
橘「え?」
美也「……にぃにが悪いんだよ?ところがわずフラグ立てるから」
橘「ふ、フラグ!?」
美也「……うん、フラグ」
橘「な、何のフラグだ!?」
美也「カミカゼ」
橘「……え?」
美也「カミカゼイベントのフラグだよ!馬鹿にぃに!」
橘「カミカゼイベント!?」
美也「PSのソフトには規制があるの知ってるよね?」
橘「うん、PSは良い子と良い大人の為の健全なハードだからね」
橘「でも、それと何の関係が……」
美也「規制でパンツを描けないから……」
橘「え?」
美也「規制でパンツを描けないから、万が一にも映らないように、みんなのパンツが消えてるの!」
橘「そ、そうだったのか!」
美也「どうせエッチなにぃにのことだから、『みんなのパンツの色は何色なんだろ~?』とか考えたでしょ?」
橘「うん、考えた」
美也「そりゃフラグ回収しに世界が動くよ!この馬鹿にぃに!」
橘「ちょっと待ってよ!カミカゼは一回も吹かなかったぞ!?」
美也「……それはにぃにが悪い」
橘「え?」
美也「はいてないって言わせちゃったら、吹くわけないでしょ!」
橘「し、しまったーーーッッ!!」
橘「……美也?ってことはパンツはもうなくならないのか?」
美也「ううん、カミカゼのフラグ回収出来てないから……明日からもパンツ消失しっぱなしだと思う」
橘「そっか」
美也「みゃーにパンツの件を触れなければよかったのにね」
橘「ごめん……」
美也「ううん、大丈夫」
美也「隠しキャラがいるから」
橘「隠し……キャラ?」
美也「うん、隠しキャラ」
橘「それって麻耶ちゃんとか田中さんとか黒沢さんじゃなくて!?」
美也「うん、みゃーのねぇねになる可能性がある人だよ」
橘「知らなかった……」
美也「にぃにが知らないのも無理ないよ。文字通り隠れてるからね」
美也「もう出て来ていいよー!」
上崎「美也ちゃん……優しいね」
上崎「私に出番なんてないと思ってたよ!」
橘「だ、誰!?」
上崎「私、上崎裡沙です!橘君のストーカーしてます!」
橘「えぇ!?」
上崎「……ちょくちょく視界の隅にいたんだけど、気づかないよね……?」
橘「う、うん……」
上崎「ごめんね?実は二年前のクリスマスも私が関わってるけど、本当にごめんね?でも、仕方ないよね……」
橘「ちょって待って!何それ詳しく!」
美也「今はいいでしょ!あとで聞いてよ!」
上崎「美也ちゃん、ひどいよ!私の数少ない見せ場なのに!」
橘「……他にはどんなのがあるの?」
上崎「え?……橘君に近づく女達をテキタイ落ちさせたり……でも絢辻さんだけは勘弁だよ!」
橘「……うん、絢辻さん怖いよね……」
上崎「絢辻さんは裏表のない素敵な人だよ!」ガクブル
橘「……まったくだね……」
美也「だからー、あとにしてよ!今はそれよりカミカゼ回収!」
橘「でも、美也?フラグ回収ってどうやれば?やっぱり外に行った方が?」
美也「もう、にぃには本当に馬鹿なんだから」
美也「吹くはずがないのに吹いちゃうのがカミカゼなんだから、家の中でじっとしてればそのうち吹くよ!」
橘「そういうものなのか!」
上崎「橘くん……」
橘「うん?」
上崎「私、本編だとカミカゼないから……」
上崎「嬉しいよ!こんなところでカミカゼできるなんて!」
上崎「カミカゼ吹いて!私のスカートを早くめくって欲しいよ!」
橘「……本当に吹くのか?」ゴクリ
ゴゴゴゴゴ……
橘「何だ……この雰囲気」
美也「カミカゼ……きた……」
ビューーーー
上崎「あっ、やっぱりダメ!恥ずかしいよ!」
ピラッッ
橘「こ、これは!」
橘「さっき知り合ったばかりの美少女が、風にスカートを巻き上げられてるぞ!」
橘「しかも恥ずかしいとか言っておきながら、何故か満面の笑顔で!」
上崎「あーれー」
橘「これがカミカゼ!際どいところでパンツが何故か見えない!」
美也「はいてたら危ないとこだったね」
上崎「え!?私、今ノーパンなの!?」ババッ
橘「(今頃必死に隠す姿がグッとくるな……)」
上崎「私……大切なものを失った気がするよ……」グスン
美也「え~、途中までノリノリだったじゃん」
上崎「でも、見られたのが橘君でよかった!」
橘「あ、うん……それはどうも」
橘「……なぁ、美也?これで元通りか?」
美也「うん、気付いたらパンツはいてるし」
橘「……一件落着、か」
橘「……というわけだったんだよ、薫」
棚町「よくわからないけど……」
棚町「……つまり、あんたが悪いのね!?」
橘「い、いや!悪いのはCEROであって」
棚町「うるさい!問答無用!」バッ
橘「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
田中「薫があそこまで荒れるなんて……」
梅原「大将……何をしたんだ……」
田中「あ、ちなみにね」
田中「私とか」
夕月「私とか」
愛歌「私は」
田中「パンツ消えなかったよ」
夕月「これは納得いかないよなぁ!」
愛歌「……これは不当な扱い……」
夕月「私もいやーん!ってやりたかった!」
愛歌「塚原のは消えたのに……不服」
梅原「あ!そういえば俺のは消えたな」
田中・夕月・愛歌「!?」
おしまい
乙
しかしザ・Hとか凄いIDだな
>>118
今気付いた……なんだこれ……
橘「うん……待てよ?」
橘「カミカゼイベントを消化しきったんだから……」
橘「何てことだ……みんなパンツをはいているじゃないか!」
橘「いても立ってもいられないよ!」
橘「梅原!僕、また行くよ!」ダッ
梅原「お、おう……ちなみに俺のパンツは戻ってきてないぞ?」
梅原「……って行っちまったか」
梅原「パンツ返して!」
橘「さて……誰から確認しようかな?」
橘「……やっぱり、七咲からだな」
橘「うおおおおおおお!七咲ぃぃぃぃぃ!」ダダダッ
橘「やぁ、七咲!」ハァハァ
七咲「何してるんですか?……とポーカーフェイスで尋ねてみます」
橘「七咲に聞きたいことがあってね」ハァハァ
七咲「はい」
橘「七咲はどんな色の」
七咲「だからはいてませんってば」
橘「なん…だって…?」
七咲「はいてません。勿論水着も」
橘「そんな……またフラグが立ってたのか?」
七咲「カミカゼの件ですか?美也ちゃんに聞きましたよ」
七咲「……それとは関係なく、私ははいてませんよ」ニコッ
橘「Oh……」
橘「何してるんですか?って僕が聞きたいよ!」
橘「七咲!何やってるんだよ!?」
七咲「ノーバン健康法?みたいなものです」
橘「……あぁ、そうか……」
橘「たとえ健康になっても、それは不健全だよ……」
七咲「……しますか?」
橘「え?」
七咲「確認、しますか?」ピラッ
橘「だから、スカートを捲り上げようとするのは……」
七咲「……あれ?」
七咲「美也ちゃんに橘先輩は変態だって聞いてたのにおかしいな……?」
七咲「私がここまでしても欲情しないだなんて……」
七咲「まさか!紗江ちゃんの妄想が正しくて……!?」
七咲「先輩?まさか……」
七咲「ホモセクシャルなんですか!?」
橘「な、何でそうなるんだよ!?」
七咲「大丈夫ですよ、先輩。私はそれでも先輩を愛しますから」
橘「大丈夫じゃないよ!?僕はノーマルだ!」
橘「……って愛するって?」
七咲「あ、言っちゃった」
七咲「……はい、私は先輩を愛してます」キリッ
橘「何か告白されちゃったよ!?」
七咲「せ、先輩は……私のこと嫌いですか?」
橘「い、いや……それは……」
七咲「そうですよね、こんな性の乱れた女子高生なんて……」ウルッ
橘「乱れてるの!?」
七咲「あ、純潔は守ってますよ?安心して下さい」
橘「何だかわけがわからないよ」
七咲「私は先輩の前だから乱れられるんです!」
橘「乱れなくていいよ!」
七咲「郁夫に淫乱女子高生って呼ばれてもいいと思ってます!」
橘「やめてよ!そんなカミングアウトは!」
橘「…で、つまりどういうことなの?」
七咲「私は先輩が好きです。結婚を前提に付き合ってください」
橘「何だか急にまっとうに聞こえるから不思議だね」
七咲「まっとうなことをいいましたから!」キリッ
橘「わかったよ……実は僕も七咲が好きだ」
七咲「ほ、本当ですか!?」
橘「でも、今はダメなんだ!」
七咲「な、何でですか?」
橘「僕にはアマガミヒロインのパンツの色を聞いて回るという使命がある!」
橘「だから、今回はパンツをはいてない七咲とは……!」
七咲「そんな……はきます!パンツはきますから!」
橘「ごめん!今何色をはいてるかが大事なんだ!」
橘「七咲!僕は行くよ!」ダダダッ
七咲「先輩の……馬鹿っ……」
橘「というわけで、七咲とはサヨナラしてきたッ!」
橘「え~と、誰に聞きに行こうかな?」
橘「よし、絢辻さんに聞いてみよう!」
橘「絢辻さん?」
絢辻「はいてないわよ?」
橘「……え?」
絢辻「冗談よ、冗談」
絢辻「何かしら?」
橘「いや、パンツの色の件についてなんだけど」
絢辻「はぁ……やっぱりパンツなんじゃないの……」
絢辻「……白」
橘「!?」
絢辻「正統派ヒロインらしく、白よ」
橘「せ、正統派……?」
絢辻「文句あるの?」ギロッ
橘「あ、絢辻さんは……せ、正統派で素敵な人です!」
絢辻「あら?お利口さんね?」ニコッ
橘「も、勿体無いお言葉を!し、失礼します!」
絢辻「……行っちゃった」
絢辻「他の色の方が好みだったかしら?」
橘「絢辻さんは白、か」
橘「他の子はどうなんだろう?」
梨穂子「間違えてお母さんのはいてきちゃったからベージュだよ……とほほ」
森島「え?キャラものだけど?そうそう!この前見つけたのがね(ry」
中多「……ピ、ピンク……です……」
棚町「一回見たでしょ?パステルピンクよ?……あれ?今日はライムグリーンだったかな?」
橘「何てことだ……みんなあっさりと口を割ったぞ!」
夕月「橘!ちなみに私は」
橘「あ、間に合ってるんで……」
夕月「何でだよ!?」
愛歌「いいから聞いてけ」
橘「いや、別にいいかな~、と……」
香苗「……私はね!」
橘「香苗さんは梅原に教えてあげなよ」
田中「実は私も白だよ!」
橘「予想通りだよ!」
塚原「私には聞かないのかな?」
橘「この前怒られたんで……」
塚原「せっかく勝負下着なのに残念」
橘「……ほ、本当ですか!?」
塚原「……冗談よ」
橘「はい……」
橘「というわけで、調査完了!」
上崎「……じゃないよ?」
橘「え?」
上崎「ひどいよ!?私のことは完璧に忘れてたんだね!?」
橘「だって隠れてるから……会いたくても会えなくて……」
上崎「……ごめんね?」
橘「僕こそ……ごめん」
橘「じゃあ、上崎さんは何色なの?」
上崎「そ、それがね!橘君!」
橘「……パンツをはこうとすると消える?」
上崎「うん……そうなんだよ……」
上崎「うん!あの一件依頼、パンツをはきたくてもはけないんだよ!」
上崎「それにね……」
ビューッ
上崎「い、いやぁぁぁぁぁ」//////
上崎「カミカゼが吹き続けててね……」
橘「ごめんね……」
上崎「……責任とってくれるよね!?」
橘「……ごめんね?」
上崎「仕方なくないよね……」
橘「ごめんね……」
上崎「うん……」
上崎「つ、次の世界では私がメインヒロインだからね!忘れちゃ嫌だよ!?」
橘「うん……また会おうね」
上崎「私!いつも見てるから!そばにいるからね!」
上崎「じゃあ、私はストーキング再開するから!」ドロン
橘「……消えちゃったよ」
ビューッ イヤァァァァァ
橘「ごめんね……本当に……」
寝ます
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