~妹の部屋~
姉「……はい?」
妹「いや、そうなんですね~的な」
姉「軽く馬鹿にしてない?」
妹「じゃあ具体的にどの辺りが最強なのか教えて欲しいんだよね」
姉「まぁまずは顔でしょ?あんたより可愛い自信有るしメイクだって上手いもん」
妹「うんうん、次に?」
姉「性格とか?私ってあんたと違って社交的だし何より明るい、それだけで世の中の野郎なんて即落ちよ」
妹「ふ~ん」
姉「あとはスタイルだよねぇ、ワンピースのナミも真っ青なボインちゃんじゃん?」
妹「まぁ私は貧乳だけどさぁ」
姉「んふふ、牛乳飲めば大きくなるよ」
妹「あ~、なんか今バカにされた気がする」
姉「ふふふ、あんたが私に優ってるとこなんて一つも無いんだよ」
妹「……かっちーんって来たよ、今すっごくかっちーんってきた」ガサガサ
姉「ん~?何を弄ってるのかい負け組よ」
妹「お姉ちゃんに勝てる事って言ったら悔しいけどこれ位しか無いからね」ドサッ
姉「うっわぁ懐けぇ~、64じゃん!」
妹「マリカーで勝負しようよ、私に勝てたら今日の晩御飯作ったげるから」
姉「別に良いけどさ、私の小学生の時のあだ名を知ってて勝負挑んでる?」
妹「ふ~ん、一応聞いてあげる」ポチポチ
姉「パーフェクトドンキー」 ポチポチ
妹「……笑わないからね」ポチポチ
姉「笑ってよ」
姉「……」
妹「うっわぁよっわ~、ちょっと弱すぎてキノコ使わなかったよ」ポチポチ
姉「くそったれぇ…す、スマブラなら勝てるし」ポチポチ
妹「スマブラ?有るよ」
姉「小学生の時のあだ名を教えてやろうか」ポチポチ
妹「どうせパーフェクトドンキーでしょ」ポチポチ
姉「シェヤァアア」
妹「あぁ、リンクね……ストック5で良いよね」ポチポチ
姉「……シェヤァアア!」
妹「いや笑わないからね、早く選んでよ」
姉「はいはいつまんないねぇあんたは」ポチポチ
TV「ネネネネェェス‼」
妹「……」
姉「いやいやいや、笑ってよスマブラあるあるじゃん」
姉「……」
妹「タイマンだとファルコン強いよね」
姉「ははっ、たかがゲームだし!」
妹「次なにやる?」
姉「……ポケスタ」
妹「うん、分かった」ガサガサ
姉「お、おいおい、なんでコントローラーにカセット刺してるんだよぉ」
妹「だってやるからには本気ださないとねぇ、私の育てに育ててあるポケモン達がお姉ちゃんのレンタルポケモンをボコボコにするよ」ポチポチ
姉「ん?なんでゴースト?ゲンガーにしてないの?」ポチポチ
妹「……うっさい馬鹿」
姉「ほひひひ、初代でゴーストタイプとか馬鹿としか言いようが無いねぇ」ポチポチ
妹「ボコボコにしてやる…」
姉「か……きひ…」
妹「はぁ、次は何で勝負する?」
姉「64はやめよう、て言うかゲームはやめよう。分かった、私に勝ち目が無いってこと」
妹「まぁ私はお姉ちゃんと違って内向的ですからね」
姉「……なぁ、アンタって結婚とか考えてんの?」
妹「まだ20だし別に考えて無いかも…けど」
姉「けどぉ?」
妹「最近かな、LINEで知り合った男の人、ちょっと有ってみたいかなって思ってたりする」
姉「ふ~ん」
妹「……まっ、それだけかな」
姉「……(やべぇよ、ちょっとLINEで妹釣ったらこいつ本気になっちゃってるよ)」
~姉の部屋~
姉「やべぇよやべぇよあいつ本気だよ」
姉「ちょっと知り合いの画像使って妹に絡んだらあの子、本気にしちゃってるよ…」
姉「妹の趣味とか知ってるから話を合わせてたら勘違いしちゃってるよ」
姉「……今更バラすのもなぁ、可哀想どころかあの子引きこもっちゃいそうなんだけど」
姉「う~~ん、ブロックするかぁ?いやいや、それこそ落ち込みそうだしなぁ」
姉「うむむ………!!そうだ」
姉「画像の本人と妹をくっ付ければ良いじゃん?うっはぁ私ったら天才だわ」
姉「そうと決まればそいつに電話して近くのジョイフルに呼び出そっと」パピプー
姉「ふふっ、キューピット大作戦だよ」
~ジョイフル~
男「断る」
姉「は?」
男「は?はこっちの台詞だっつーの、なんでそんな事したんだよ」
姉「いやぁ、ちょっと妹の奴をからかおうかな~なんてのが事の発端ですわ」
男「……お前が謝れば良いだけの話だろ?それに、俺だっていきなり会えとか困るんだよ」
姉「う~ん、じゃあ私を抱かせてあげるからさ」
男「断る」
姉「ふっひ~、目の前の美少女を前にそんな事言うなんてさぁ、あんたインポぉ?」
男「……とにかく、お前の妹にはお前からちゃんとせつめ
姉「ちなみにこの左側が私の妹ね」スッ
男「明日会えば良いの?」
姉「ふひひ」
~妹の部屋~
妹「……」ポケー
姉「……(すんごい喜んでるよ、なにこの幸せそうな顔は…ちょっと悪戯したくなるじゃねーかYO)」
妹「あっ、どうしたのお姉ちゃん」
姉「ん?いや、なんか嬉しそうだなぁって思ってさ」
妹「やっぱ分かっちゃう?いやぁ、これはこれは…やっぱ姉妹だから分かるのかなぁ~」
姉「……(まてよ?これであいつと妹がくっ付いてセックスしたら竿姉妹になるって事?うわぁ、なんか嫌だわぁ)」
妹「あっ、晩御飯もう作って冷蔵庫の中に入れてるからね?好きな時に食べてね」
姉「お、おう」
~リビング~
姉「竿姉妹か……なんか嫌だな」モグモグ
姉「確かに男の奴は性格も良いし空気が読めるから妹と一緒に居ても妹を不快にさせる事は無いんだろうけどぉ」
姉「なんていうかなぁ、あいつ特徴無いんだよねぇ…特徴無いのが特徴って言える位普通なんだよねぇ」モグモグ
姉「優しさが特徴なのかね……まぁ良いや、これで妹が幸せになるならそれで」
姉「………ん?」
姉「あれ?妹が付き合ったら私、彼氏無しだよね?妹は彼氏居るのに私は彼氏無し…?」
姉「………」
~ジョイフル~
男「何回ジョイフルに呼び出せば良いんだよ」
姉「まだ2回目だけど?」
男「……要件は?」
姉「私と付き合おうか」
男「はい?」
姉「うん、そうしよう。より戻そうよ」
男「えっ、いや、俺は明日お前の妹と会うんじゃ」
姉「また付き合おうよ、大丈夫。あの頃の私と違って浮気とかしないから」
男「……いや、やっぱり駄目だ。俺はお前の妹と会うから」
姉「ふ~ん、やっぱし無理なんだ」
男「……」
~ラブホ~
姉「あ~気持ち良かったぁ、なんだかんだでまだ私に気が有るんじゃんか」
男「べ、別にねーよ…お前がどうしてもって言うからさ」
姉「はいはい、そう受け取っておきますよ~だ」
姉「で?私と妹、どっちと付き合うか決まった?」
男「……」
姉「まぁ私一択だよね、逆に妹選らんだら首の骨折るからね!」
男「けど、良いのかよ…お前の妹」
姉「はい出ました、とりあえず心配する」
姉「別にいいでしょ、あの子なんだかんだで強いから大丈夫。乗り越えるよ」
男「う、う~ん、本当に良いのかな」
姉「良いの良いの、アンタは私だけ見とけばね」
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