コナン「三連休だからおっちゃんが温泉旅行に連れて行ってくれたぜ」 (278)

小五郎「着いたぞ、ここが今夜泊まる温泉旅館だ」

小五郎「たまにはこうやって血生臭い事件から離れて、ゆっくりと体を休めるのも必要だからな」

蘭「依頼が無いときはダラダラゴロゴロ体休めてるくせに」

小五郎「いや、あれは……ああ見えて常に依頼が来ないかと緊張を感じててだな……」

蘭「また嘘ばっかり言って……」

コナン「まあまあ蘭ねえちゃん、せっかくの温泉旅行なんだから楽しもうよ!」

小五郎「そ、そうだぞ蘭! ほら、この旅館は>>5温泉という温泉があって有名なんだ! 今夜辺り入ってみるといい!」

光秀

蘭「光秀温泉?」

小五郎「かつてあの明智光秀が入浴し、この温泉は日本一だとまで言ったとされる温泉だそうだ!」

蘭「へえ、そんなすごい温泉があるんだ!」

小五郎「まあ、あくまで伝説で、真偽は定かではないが……こういうのは信じた方が面白いからな」

コナン「だね!」


小五郎「さーて、受付も済ませて、荷物も部屋に置いたし……早速温泉に入ってくるとするか」

蘭「そういえば、さっき旅館の宿泊客の中に、変な人がいたよね?」

コナン「あ、いたね。何か変な人たち」

小五郎「そんな奴いたか……? 一体どんな奴だったんだ?」

蘭「それが……>>14な人だったのよ」

長い金髪の真っ黒な服の男

蘭「長い金髪の真っ黒な服の男だったのよ」

コナン(どう見てもジンです本当にありがとうございます)

小五郎「真っ黒な服装か……確かに黒い服装ってのは怪しい感じもするが……そこら辺は人の趣味だろうよ」

蘭「でもほら、今日10月なのに結構暖かい日じゃない?」

蘭「そんな日にあんな真っ黒な服……暑くない?」

小五郎「うーむ……確かに……よっぽど黒い服を着ないといけない理由でもあるのか……?」

コナン(確か前にジンの奴おっちゃんが灰原と関係してると思って殺そうとしたし……あんまりジンと関わらせたくないな……)

コナン「と、とにかく早く温泉に入ろうよ! 早くしないと夕飯の時間になっちゃうしさ!」

小五郎「そうだな……ま、その男も風呂に入ったら服装を変えるだろうよ」

小五郎「毎日黒い服装の奴なんかいるわけねぇwwwwwwwwwwwwwwwww」

蘭「だよねーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

コナン「お、おう」

 光秀温泉 男湯

小五郎「うーむ、熱めの良い湯だ……」

コナン(ジンの奴は……見当たらないな)

コナン(おそらく奴の狙いは温泉じゃなく……この旅館で何らかの取引、もしくは事件を起こそうとしているんだろう……)

コナン(まあ、かなり低確率でただ温泉に入りに来たって可能性もあるけど……)

コナン(……ん?)

コナン(あそこで髪を洗っているのは……>>25?)

灰原

コナン(あそこで髪を洗っているのは……灰原?)

コナン(灰原……え? 灰原?)

コナン(えーと……目にゴミでも入ったかな……?)

コナン(……)

コナン(うん、灰原だ)



コナン「え?」

コナン「ちょっ、おまっ……灰原ァ――ッ!?」ザパァ

灰原「あら、奇遇ね工藤君」

コナン「奇遇ね、じゃねーよ! 何でお前がここにいるんだよ!」

灰原「私が温泉に来るのがそんなに意外?

コナン「そうじゃねーよ! そっちじゃねーよ!」

コナン「何で女のはずのお前が男湯入ってんだよ!」

灰原「>>37

混浴よ、エッチね工藤君

灰原「混浴よ、エッチね工藤君」

コナン「は!?」

灰原「確かに男湯と女湯で分けてはあるけど」

灰原「あくまで脱衣所の問題で浴場は仕切りも何も無いのよ、ほら」

コナン「うわぁマジだ気付かなかった!」

コナン「ちょっと待てじゃあ蘭もいるのか!?」

灰原「混浴って気付いてさっき慌てて出て行ったわ」

コナン「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

灰原「うわぁ……」

小五郎「おーい、何騒いでんだコナン?」

小五郎「にしても混浴のくせにガキとババアしかいねぇなぁ……チッ」

蘭「もう! お父さん混浴って知っててたの!?」

小五郎「悪い悪い、ただの冗談のつもりだったんだよ」

蘭「今夜お父さんビール禁止ね」

小五郎「ちょ……おいおいせっかくの温泉旅行でビール禁止は無いだろ蘭ちゃーん?」

コナン「そういや、お前がいるってことは博士もいるのか?」

灰原「ええ……流石に小学一年生の体で保護者無しで温泉旅行に来るのは色々と無理があるわ」

コナン「さっき温泉にはいなかったけど……博士は今どこで何やってんだ?」

灰原「>>47

ロビーでマッサージチェアに座ってる

灰原「ロビーでマッサージチェアに座ってるわ……ほら、いた」

阿笠「おー……ウチにも一台欲しいのう……」

コナン「おーい、博士ー」

阿笠「ん? おお新一! 君も来ておったのか! 奇遇じゃのう」

コナン「連休だからおっちゃんが連れてきてくれてな……っていうかそれより博士! 灰原!」

灰原「何よ、急に声を荒げて……」

コナン「落ち着いて聞け……この旅館にジンが来てる!」

灰原「何ですって!?」

コナン「奴が何をしているのかはまだわからない……ただの温泉旅行なら安心するが事件が起こってくれた方が話が進むからありがたいのも事実……」

コナン「だから事件が起きる前提で行こう」

灰原「ごめんなさい途中でツッコミ入れるべきだったかしら」

阿笠「そうじゃ! せっかくだからこれを持っておくといい!」

コナン「これは……?」

阿笠「温泉旅行が終わったら渡そうと思っておったんじゃがのう、>>58という新発明のメカじゃ」

光彦が他の時代に飛ばされるスイッチ

阿笠「光彦が他の時代に飛ばされるスイッチという新発明のメカじゃ」

コナン「すげぇ! この状況で一体何の役に立つのか全ッ然わかんねぇぜ!」

阿笠「じゃろうな! ワシもじゃ!」

 \HAHAHA/

灰原「何この茶番……」

コナン「まあ一応貰っておくわ……限りなくゼロに近い可能性で何かに使えるかもしれない……」

灰原「いや何に使うのよ本当に……」

コナン「じゃ、俺おっちゃんと蘭と合流してくるわ」

灰原「……気を付けなさい、相手はジンよ。本当に何が起こるかわからないわ」

コナン「ああ……わかってるさ」

 その夜――。

 おっちゃんと蘭と俺は自室で夕食を食べ、豪華な海鮮料理に舌鼓を打つ。

 その美味しさに、一瞬だがジンのことなど忘れ、旅行を楽しんでしまった。

 その心の隙が――悲劇を起こした。


「きゃあああああ!」


小五郎「な、何だ!?」

蘭「悲鳴!?」

コナン(まさか、ジンがもう動いたのか!?)

小五郎「悲鳴が聞こえたのは……こっちか!」

女将「あ……ああ……」

小五郎「何があったんですか!」

女将「ゆ、夕食を運ぼうと、こちらのお客様のお部屋に入ったら……」

コナン「これは――!」

 部屋を覗いた小五郎とコナンが見たもの。

 それは、部屋の中で倒れ込んでいた――。

 >>73の姿だった。

ウォッカ

コナン(ウォッカ……だと……)

小五郎「黒服の男……だが金髪じゃない……蘭やコナンが見た男じゃないな?」

蘭「うん……この人じゃないよ……こんなアゴ大きくなかった……」

小五郎「どれどれ……くっ、ダメだ、もう脈は無い……」

女将「そ、そんな!」

小五郎「死因は……外見から判断すると……>>85か」

急性アルコール中毒

小五郎「こいつは急性アルコール中毒だ」

小五郎「だが急性アルコール中毒と言えば日本酒1升を1時間で飲むぐらいの酒量だぞ……」

小五郎「そんな酒を大量に飲んだ痕跡は部屋には無いが……」

女将「あ、あのう……」

小五郎「ん? 何か?」

女将「先ほど、黒服で金髪の方というお話がありましたが……」

女将「こちらで倒れているお客様のお連れの方が、確かそんな格好だったかと……」

小五郎「なんですと! しかし彼はこの部屋にはいない……今どこに!?」

女将「さあ……受付で見た限りでしたので……二人そろって黒服が印象的だったので覚えてはいたのですが……」

小五郎「とにかく、警察に連絡と、すぐに黒服金髪男を探索を!」

女将「は、はい!」



 しばらくして警察も到着し、警察も含めたジンの捜索が始まった。

 しかし、探しても探しても、一向にジンの姿は見つからなかった。

目暮「うーむ、急性アルコール中毒か……」

高木「酒を大量に飲んだだけの可能性もありますが……酒を飲んだ痕跡が見当たらないのが確かに気になりますね……」

小五郎「それに、被害者の連れの男が、まだ見当たらないというのが怪しいですなぁ」

目暮「ワシとしては、毎回現場に現れる君たちの方が怪しいがのう」

阿笠「もしかして、君たちという括りの中にワシらも……」

目暮「入っとりますよそりゃぁ」

阿笠「そうでしょうなぁ……ハハ」

コナン(急性アルコール中毒にも関わらず酒が無い……か……)

コナン(第三者……それこそジンが片付けたのか……?)

コナン(しかし……酒を飲んだ痕跡を大量の残し、事故死に見せかけるならわかるが……その逆ってのは何が狙いなんだ……?)

コナン(ん……?)

コナン「ねえ、部屋の隅に落ちてるアレ……ひょっとして、>>101じゃない?」

APTX4869

高木「APTX4869? 確かに、カプセル薬が落ちてるけど……」

目暮「カプセルを見ただけで薬品名がわかるのかね?」

コナン「え? あ、えーと……前にテレビで見た似たカプセルの名前がそれだったから……」

小五郎「バーロ、カプセルが似てても中身が同じとは限らねえだろうが」

コナン「だ、だよねー。ハハハ……」

灰原「……でも、あの二人が持っている薬ってことは、十中八九APTX4869で間違いないわね」ヒソヒソ

コナン「ああ……あれを手に入れることができれば、それから解毒剤も作れるだろうが……」ヒソヒソ

コナン「今は警部たちに証拠品として押収されちまってるからな……」ヒソヒソ

 ピリリリ ピリリリ……

目暮「む、ワシか……もしもし? 目暮だが……」

目暮「ほう、被害者の死亡推定時刻がわかったか……」

目暮「死体発見は夜7時頃だが……」

目暮「死亡推定時刻は……>>112時頃……」

1456年1月10日午前3時頃

目暮「1456年1月10日午前3時頃……え?」

目暮「そ、それは確かなのか!? ……そ、そうか……」

目暮「どういうことだ……あの死体は……」



目暮「既に500年以上の月日が経っていたというのか……?」



コナン「なん……だと……」

コナン「ま、まさか博士……」

阿笠「バカを言うでない! ワシが作ったのは光彦君を他の時代に飛ばすスイッチじゃ!」

阿笠「あの男を過去に送る発明など作っておらん!」

コナン「そう……だよな……」

灰原「というか……そんな昔の時代の死体ってことは……あれはウォッカじゃないってことかしら?」

コナン「いや……安価でウォッカと指定されちまった以上、あの死体は間違いなくウォッカだ……」

灰原「え、何その理屈」

コナン「死体が見た目で誰か判断できるレベルで原型を維持できているのは、死蝋とかの理屈で説明できる……」

コナン「問題はウォッカをどうやって500年以上昔の時代に飛ばしたか、だ……」

千葉「目暮警部!」

目暮「おお、千葉君、どうしたんだね?」

千葉「捜索中の黒服金髪の男が、死体で発見されました!」

目暮「な、何だと!? 一体どこで見つかったんだ!?」

千葉「>>129です!」

博士の家

阿笠「ワ、ワシの家じゃと!?」

目暮「どういうことですかね阿笠さん!?」

阿笠「ワシが聞きたいわい! 少なくともワシはずっと旅館におったんじゃぞ!」

目暮「た、確かに……阿笠さんは長いことマッサージチェアに座っていたことは確認が取れていますし、その後はお連れのお子さんと一緒にいたそうですしな……」

灰原「死体を家に運んだり、家に来た男を殺すチャンスなんてなかった……ってことね」

目暮「そういえば千葉君、その男の死因は?」

千葉「ええ、それが……>>140なんですよ」

股間からの大量出血

高木「股間からの大出血?」

千葉「ああ……何らかの外傷を受け、大量に出血して死亡したらしい……」

千葉「発見した奴が曰く、酷い惨状だったそうだ……」

灰原「帰ったらカーペット取り替えましょう」

阿笠「あ、哀君、冷静じゃのう……」

目暮「……少し怖いが……死亡推定時刻も聞かせてくれるか」

千葉「ええ……もう調べ済みですが……怖いって何がですか?」

目暮「こっちの話だ……聞かせてくれ。嫌な予感が当たらんことを祈るよ」

千葉「嫌な予感? 何だかよくわかりませんが、死亡推定時刻は>>150頃です」

1456年1月10日時刻は不明

千葉「1456年1月10日時刻は不明です」

目暮「……」

千葉「いや驚きですよねぇ、まさか500年以上前の死体が発見されるなんて……」

千葉「あれ? でも捜索する前に今日被害者が旅館で目撃されて……」

目暮「いや……うん……大丈夫……そこらへんは現在進行形で悩んでるからな……」

千葉「え?」


コナン「……やべぇことになってきたぞ」

阿笠「ど、どうするんじゃ新一」

コナン「俺が聞きてぇよ! どうすんだよこの事件!」

灰原「落ち着きなさい……焦ってもどうにもならないわ」

コナン「冷静に考えてもどうにもなんねぇよこの状況! 証拠だ! とにかく証拠かき集めるぞ!」

コナン「証拠! 証拠はどこだああああああああああああああああああああああああああああ!」

小五郎「お、おいコラボウズ! 何現場で騒いでんだ!」

コナン「あったあああああああああああ! 机の下に>>159があったあああああああああああああああああああ!」

目暮「な、何だと!?」

ジンの睾丸

目暮「確かにこれは睾丸だ! 高木君! 阿笠さんの家で発見された死体との照合を急げ!」

高木「ハッ!」



高木「検査結果が出ました! あの睾丸は阿笠さんの家で発見された死体の睾丸で間違いないそうです!」

目暮「そうか! ということは!」


目暮「黒服金髪の男性はここで睾丸を引きちぎられ」

目暮「500年以上前にタイムスリップし」

目暮「その死体が阿笠さんの家に現れたわけか!」


コナン「なるほど、わからん」

コナン「何度も言うが、死蝋の理屈から死体の原型維持はできるが……」

コナン「どうやって殺した二人を500年以上前の時代に送りこんだのか」

コナン「そして、何故犯人は旅館の一室と博士の家に出したのか、というのが最大の謎だ」

灰原「そうね……どの行為にもメリットが見当たらないわ」

コナン「犯人の目的……それが事件の解決の最大のポイントだ……」

コナン「二人をこんな風に扱って得られるもの……」

コナン「一体それは何だっていうんだ……くそっ」

 ピリリリ ピリリリ

目暮「おっと、またワシか……」

目暮「もしもし? ん? 金髪の男性の服のポケットから妙なものが?」

目暮「……>>177? 何でそんなものがポケットに?」

光彦のちんこ

目暮「光彦君のちんこ……まあ、とりあえず光彦君に確認を頼む」

目暮「……新しい証拠が出たと思ったら、余計にわけがわからなくなってしまった……」

灰原「……工藤君、もうこれ、諦めて迷宮入りにしちゃっても……」

コナン「……」

灰原「工藤君?」

コナン「まさか……!」

灰原「ちょ、ちょっと工藤君!?」



灰原「ねえ、この部屋って……」

コナン「そうだ……犯人の泊まっていた部屋さ」

灰原「犯人って……まさかあの人が犯人なの!?」

コナン「俺の推理が当たっていたらな……そして俺の推理を裏付ける証拠が、奴の荷物の中に……」

コナン「……あったぜ、灰原! >>185だ!」

仮面ヤイバーカード

灰原「それって……仮面ヤイバーカード?」

灰原「どうしてそんなものがあの人の荷物に……それに、それが証拠って……?」

コナン「なぁに、俺の推理を聞いていればすべてわかるさ」

コナン「真実は……たった一つしかねぇんだからな」


 推理タイム入ります
 安価無いよ

目暮「……もうこれ……諦めて迷宮入りでいいんじゃないかな……」

高木「いや何言ってるんですか警部!」

コナン(小五郎声)「高木刑事の言うとおりですよ、警部殿」

目暮「え?」

小五郎「え?」

高木「毛利さん? 僕の言うとおりって……まさか……」

小五郎「あ、いや、今のは……」

 パシュ

小五郎「お、れじゃ……にゃ……?」

 ガクッ

高木「ああ! 今の顔! そしてこのまるで眠ったような倒れ方とポ-ズ!」

蘭「お父さん! いつものアレが来たのね! そしていつも通りコナン君は何故かお父さんの後ろでスタンバイしてるのね!」

コナン「うん!」

灰原「バレバレどころか開き直ってるわね」

コナン(小五郎声)「警部殿……ここまで証拠が揃っているのに、何を諦める必要があるんですか……」

目暮「いや、しかし……」

コナン(小五郎声)「それに……」

コナン(小五郎声)「犯人は……我々の目の前にいるじゃないですか……」

目暮「な、何だと!?」

コナン(小五郎声)「そうでしょう?」




コナン(小五郎声)「犯人の……阿笠博士!」




阿笠「!!」

阿笠「な、何を言うんじゃ! どうしてワシが犯人なんじゃ!」

コナン(小五郎声)「コナン! アレを出せ!」

コナン「うん! これのことだよね!」

目暮「? 何だね? このスイッチは?」ポチ

高木「ちょっ……何も考えずあっさり押さないでくださいよ……」

 ピリリリ ピリリリ

目暮「っと、すまん。また電話だ」

目暮「もしもし……」

目暮「何!? ちんこのことを光彦君に聞いていたら、突然光彦君が消えただと!?」

目暮「だ、誰が一体光彦君を消したと言うんだ!」

コナン(てめぇだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

コナン(小五郎声)「今のスイッチは、阿笠博士が発明した、光彦君を他の時代に飛ばすスイッチです」

目暮「何ぃ!?」

コナン(小五郎声)「そう……彼なら作れるんですよ」


コナン(小五郎声)「人間を他の時代に飛ばすスイッチを……ね」


目暮「つ、つまり、あの二人を過去に飛ばすことが、阿笠さんなら可能だったというわけか!」

阿笠「ま、待て! ワシは作っておらんぞ! そんなもの!」

阿笠「荷物を調べて貰っても構わん! ワシが作ったのは光彦君を他の時代に飛ばす奴だけで――」

コナン(小五郎声)「そりゃぁ処分したでしょうねぇ、事件の後……」

コナン(小五郎声)「そんな証拠を手物に置いておいても損しかありませんから……」

阿笠「そ、そうだとしても、結局証拠は無いということじゃないか!」

コナン(小五郎声)「しかし……あなたには二人を他の時代に飛ばす動機があったんですよ……」

阿笠「動機……じゃと……?」

コナン(小五郎声)「ここで気になるのが……黒服金髪男の持っていた、光彦君のちんこです」

目暮「ああ、そのことだが、光彦君が消える直前に話は終わっていたようで……どうやら……」

コナン(小五郎声)「性転換手術……ですよね?」

目暮「!? な、何故わかったんだ!? 光彦君が性転換手術を行っていたことが!」

コナン(小五郎声)「簡単な話です……もし強引に光彦君から性器をもぎ取ったのなら、光彦君の死体が発見されるか、もしくは生きた光彦君が警察に連絡するはず……」

コナン(小五郎声)「それが無いということは……光彦君は自分の意思で性器を取ったことになる」

コナン(小五郎声)「そう……性転換手術によって」

目暮「さ、流石は毛利君……ちんこからそこまで推理していたとは……」

目暮「だが……光彦君が何故性転換手術を行ったのかは、どうやら聞けなかったようでな……」

高木「警部がスイッチ押して他の時代に光彦君飛ばしちゃいましたもんねwwwwwwwwwwwwwwwww」

目暮「いや、光彦君がそのことを聞かれると黙ってしまい、長いこと黙り込んでいた最中にワシが飛ばしてしまったらしい」

コナン(小五郎声)「そりゃあ、光彦君も話したくはないでしょう……」



コナン(小五郎声)「博士の子を産むために女になっただなんて……」

目暮「な、何ィ!?」

コナン(小五郎声)「光彦君と阿笠博士を愛し合っていたんですよ……」

コナン(小五郎声)「しかし二人とも男……愛の決勝である子供は作れない……」

コナン(小五郎声)「そこで光彦君は性転換手術を行い、女性になったのです」

目暮「し、しかし……このスイッチがあるように、どうやら阿笠さんには光彦君に対し……愛情があるとは思えんのだが」

コナン(小五郎声)「それはそうでしょう」



コナン(小五郎声)「博士はあくまで“男”の光彦君が好きだったんですから」

目暮「そうか! ホモか!」

コナン(小五郎声)「さらに言うとショタコンなのでしょう」

コナン(小五郎声)「女性になったことを聞いた阿笠博士は怒り、光彦君を他の時代に飛ばしてしまうというスイッチを作った……」

コナン(小五郎声)「それを使い、光彦君を虐待しようとしたのです」

目暮「なんと酷いことを……」

高木「え、でも……この事件で過去に飛ばしたのは、アゴのデカい黒服男性と、金髪黒服男性ですよね?」

高木「その二人と、今までの事実に、何の関係が……?」

コナン(小五郎声)「関係大ありなんですよ、高木刑事。何故なら……」



コナン(小五郎声)「その二人こそが、光彦君の性転換手術を行った医者なのですから」

目暮「な、何だと!?」

高木「しかし被害者の持ち物に医師免許なんか……」

コナン(小五郎声)「おそらく無免許医なんですよ、その二人は……」

コナン(小五郎声)「というか、光彦君が誰にも知られずこっそり性転換手術を行うには、闇医者に頼むしかない……」

目暮「うーむ、そういえばヴェスパーという名の闇医者コンビがいるらしいと聞いたことがあるな……」

コナン(小五郎声)「その闇医者コンビこそ、その二人のことなのでしょう」

コナン(小五郎声)「そして光彦君自身に怒りを覚えた阿笠博士は、手術を行った二人にも怒りを覚えた……」

コナン(小五郎声)「闇医者である二人を必死に調査し、そして今日、この旅館に来ることを突き止めたのです」

コナン(小五郎声)「どうやら二人は何らかの薬を取引しようとしていたのでしょう……」

高木「あ、それで部屋の隅にカプセル薬が……」

阿笠「ま、待て……この旅館は決して狭くは無い……」

阿笠「同じ旅館に来たとして……薬の取引などということをしに来た闇医者なら、誰にも見られんように行動するじゃろう……」

阿笠「ワシが二人を見つけ出し、そして部屋の場所まで突き止めるとは難しいんじゃないか……?」

コナン(小五郎声)「いや……どんなに身を隠したい人間でも、旅館に来たら必ず行く場所がある……」

目暮「必ず行く場所?」

コナン(小五郎声)「受付ですよ」

コナン(小五郎声)「だから阿笠博士は温泉にも入らず、受付が見える位置にずっといたんでしょう?」

コナン(小五郎声)「ロビーのマッサージチェアという位置に!」

コナン(小五郎声)「そして受付を済ませた二人を見つけた阿笠博士は、一旦マッサージチェアから降り、さりげなく2人の後を追い、部屋を確認」

コナン(小五郎声)「その後何事も無かったかのように再びマッサージチェアに腰掛け、連れの女の子と合流」

コナン(小五郎声)「さらにその後……マッサージチェアに乗っていて入れなかった温泉に入ってくるなどの理由を適当につけて部屋を出て……」

コナン(小五郎声)「二人の部屋にやってきた……」

コナン(小五郎声)「そこでまずは……二人に酒を振る舞ったんです」

コナン(小五郎声)「自分は光彦君の交際相手であり、光彦君を子供が埋める体にしてくれてありがとう、などと嘘を言ってね……」

コナン(小五郎声)「そのまま良い気にさせ、二人を酔い潰れさせ、殺しやすくしようとしたんでしょうが……ここで二つの問題が発生した」

コナン(小五郎声)「一つは、金髪黒服の方は博士を怪しく思い、あまり酒を飲まなかったこと」

コナン(小五郎声)「もう一つは、逆にアゴのデカい黒服は酒を勧められガンガン飲み過ぎ、急性アルコール中毒で死んでしまったこと……」

コナン(小五郎声)「結果、相棒が死んだことに金髪黒服が怒り、博士に襲い掛かった」

コナン(小五郎声)「年齢の差から、適当な反撃ではやられる」

コナン(小五郎声)「そう思った博士は確実な反撃として……」



コナン(小五郎声)「睾丸をもぎ取ったのです」

コナン(小五郎声)「こうして2人分の死体が完成した博士は、二人を対象に作った他の時代に飛ばすスイッチを作動」

コナン(小五郎声)「500年以上昔に転送し、結果、現在の世界に500年以上経過した死体が現れる」

コナン(小五郎声)「そこで今度は……『現在死体となっている二人』を対象に……」

コナン(小五郎声)「犯行時刻から見て未来の時代……7時頃を設定してスイッチを作動」

コナン(小五郎声)「このとき飛ばす位置を、それぞれ部屋の一室と自分の家に設定して、ね」

高木「どうしてわざわざそんなことを……」

コナン(小五郎声)「見たかったんですよ……」

コナン(小五郎声)「博士は二人を相当恨んでいた……」

コナン(小五郎声)「恨んでいたからこそ……二人が変わり果てた姿なった様子を……この目で見たかった……」

目暮「なんという……」

蘭「でも、どうして片方を自分の家に?」

コナン(小五郎声)「部屋にいたのは二人……」

コナン(小五郎声)「片方が死に、もう片方が行方不明になったら……?」

目暮「警察はもう片方が殺したと考える可能性が高いというわけか!」

コナン(小五郎声)「さらに、金髪黒服の男を選んだ理由ですが」

コナン(小五郎声)「ホモである阿笠博士にとって、光彦君のちんこはとっておきたかったはず……」

コナン(小五郎声)「しあkし、うっかり金髪黒服の男のポケットに入れたまま、過去に飛ばしてしまった」

コナン(小五郎声)「どんな状態になっても手元に置いておきたかった博士は、そちらの男を犯人役に選び、自分の家に転送したのです」

コナン(小五郎声)「そして……すべてを終えた阿笠博士は、スイッチを破壊し、粉々にしてトイレにでも流せば証拠は消える……」

阿笠「……」

コナン(小五郎声)「どうしました阿笠博士? 顔色が悪いですよ?」

阿笠「しょ……」

阿笠「証拠はどこにあるんじゃ!?」

阿笠「今言ったように、ワシが犯人なら証拠のスイッチは消しておるのじゃろう!?」

阿笠「ならばワシがやったという証拠は……」

コナン(小五郎声)「では……これの説明をお願いいたしましょう」ス

阿笠「そ、それは!」

コナン(小五郎声)「あなたの荷物に入っていましたよ……」

コナン(小五郎声)「仮面ヤイバーカードです」

目暮「そのカードがどうしたと言うんだね?」

コナン(小五郎声)「性転換の手術の際……非常に高額の金が必要になったでしょう……」

コナン(小五郎声)「子供である光彦君が……どこからそんな金を、誰にも知られず手に入れるんです?」

目暮「む……確かに……」

コナン(小五郎声)「そこで光彦君は……このカードを金の代わりに出したんです」

高木「そんなカードに何の価値が……」

コナン(小五郎声)「ご存知ありませんか?」

コナン(小五郎声)「これは某年仮面ヤイバーカード世界大会優勝賞品……」

コナン(小五郎声)「カードの金額は……100万を超える代物だそうです」

目暮「カードに100万円以上!? そんなバカな!?」

コナン(小五郎声)「カードゲームにはよくあることです」

コナン(小五郎声)「おそらく光彦君はその某年の世界大会で優勝し、これを手に入れていた」

コナン(小五郎声)「当然……愛し合っていた阿笠博士も知っていたでしょう」

コナン(小五郎声)「それを闇医者が報酬として受け取っており……旅館に偶然持って来ていたことを知った博士は……」

コナン(小五郎声)「この闇医者が持つには相応しくない代物だと考え……盗んだのです」

コナン(小五郎声)「このカードが入ったケースには……光彦君と闇医者、そして阿笠博士の指紋が残っているはず……」

コナン(小五郎声)「さあ阿笠博士……ご説明願いましょうか……」

コナン(小五郎声)「私の推理が間違っているのなら……何故このカードのケースに今言った人たちの指紋が残っているのか……!」

阿笠「う……うおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 この証拠をつきつけられた博士はすべてを白状し、事件は幕を下ろした。

 事件が起きて客足がさっぱり途絶えた旅館は潰れ、

 光彦は他の時代に飛んだまま帰って来なかった……。


 おわり

ただ光彦を虐殺するキチガイSSも嫌いじゃないんだけどいい加減マンネリ化してきたし
俺は自分以外の奴が書いたこんな感じのを読んでみたいから誰か頼むよ

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