男「うん、だから俺従妹と結婚するつもりだし」
従姉「……」
従姉「でもでもっ!従妹には好きな人がいるって!前に聞いたんだよね」
男「あ、それ俺のこと。こないだ好きって言われてさ。付き合うことにしたんだ」
従姉「……」
従姉「で、でも従妹まだ14歳だよ!?」
男「待つから良いよ」
従姉「……でも! そんな小さい子に手を出したら犯罪だよ!?」
男「大丈夫、結婚するまで手を出さないから」
従姉「……」
従姉「そ、そんなこと言ってー! どうせ我慢出来なくなるくせにー!」
男「その時はその時だよ、手を出したとしてもどうせ誰にもバレないし」
従姉「わ、私がチクるし!」
男「そう言うと思ったよ、だから俺は絶対手を出さないから」
従姉「……」
男「俺はそれだけ従妹が大事だから」
従姉「あ、そう……」
従姉「そういえば最近、従妹の帰りが遅いよね」
男「部活で遅れてんだってさ」
従姉「……う、浮気してたりしてね?」
男「あぁ!?」ギロッ
従姉「いっ!? あ、ほ、ほんの冗談だよ! ごめん……」
男「……フン」
従姉「……でも、本当に浮気してたら男はどうするの?」
男「従妹は絶対にそんなことしないよ、俺は信じてる」
従姉「……」
男「それにそんな事があっても、俺は従妹を愛していける自信があるから」
従姉「……あ、うん」
従妹「ただいまー」
従姉「あ、おかえ――」
男「おかえり、従妹」
従妹「お兄ちゃん、ただいま!」
従姉「……」
男「従妹、口にご飯粒が付いてるぞ」
従妹「えっ、どこ?」
男「じっとしてろよ、取ってやるから」
従妹「うん!」
従姉「……」ムシャムシャ
男「つーか、最近帰り遅いよな? そんなに部活忙しいのか?」
従姉(……従妹そんなことしない、とか言っといて、気にしてるじゃん……)
従妹「あっ……! えへへ、あのね? 実は、私……」
男「ん?」
従姉「……」ズズー…
従妹「……彼氏、出来たんだ」
男「」ガチャン
従姉「ごちそ……――は?」
男「」
従姉「か、彼氏って!? えっ、どういうこと!?」
従妹「あのね、いつも仲良くしてるサッカー部の人で――」
従姉「そ、そうじゃなくて……」
従妹「き、今日なんかね、キス……しちゃった」
男「」ガクッ
従姉「ああっ、男!!」
従妹「あれ、お兄ちゃん、どうしたの?」
従妹「じゃあ私、お風呂行ってくるね!」トコトコ
男「……」
従姉「ねえ男、あれはどういうことよ!」ユサユサ
男「……俺にも、何が何だか……」
従姉「あんた従妹と結婚するって言ってたじゃない! 何であの子、彼氏なんか作ってんの!? 彼氏はあんたでしょ!?」
男「……そうだよ……ちゃんと告白もされたのに……」
従姉「いつ!?」
男「……10年前……」
従姉「……」
男「……ダメだ、鬱だ死のう」
従姉「あ、あんた! さっきと言ってること違うわよ!?」
男「……」
従姉「浮気されても従妹を愛せるって言ってたじゃない!」
男「……無理」
従姉「は、はぁっ!?」
男「無理だよもう無理!! 死んでやる!!」
従姉「ちょっ、待ちなさい!」
男「――で、どうしてこうなった」
従姉「……『お前が従妹の代わりしてくれよ』、なんて言うから……」
男「でもその一言でこれはおかしいだろ!? 何で従姉と寝ちゃってんの!?」
従姉「……昨夜は、激しかったね」
男「やめろ」
ガチャッ
従妹「お兄ちゃん、朝だ――」
男「!」
従姉「あ」
従妹「」
バタン
従姉「……」モグモグ
従妹「……」
男「……」モグモグ
従姉「……あ、ここにヨーグルト付いてるよ?」
男「……へ? 何処――」
チュッ
男「えっ……」
従姉「……ここ」ポッ
従妹「…………もう、学校行くね」ガタッ
男「あ、おぉ、行ってら――」
バタン!
従姉「……」
男「……」
男「じゃあ仕事行ってくる」
従姉「うん、行ってらっしゃい……あなた」ポッ
男「いや、あなたじゃないから」
従姉「ほらあなた、行ってらっしゃいのキス……」
男「いやだから、あなたじゃな――」
チュッ
男「……」
従姉「い、行ってらっしゃい……」
男「……ん」
夕方
従姉(はぁ……一人だけ休みって、やっぱり退屈だなぁ……)
従姉(従妹はきっと今日も夜まで帰って来ないだろうし、男はまだかかるだろうし……)
従姉(……それにしても、私昨日ついに男と……。ふふっ、嬉しいなぁ……)
ガチャッ
従姉「んっ?」
従妹「……ただいま」
従姉「あれ、今日は随分早いんだね? 部活は?」
従妹「……辞めた」ボソッ
従姉「えっ? 何?」
従妹「辞めたって言ってるじゃん、五月蝿いな!!」トタトタ
バタン!
従姉「……」
男「ただいま」
従姉「おかえりなさい、あなた!」
男「……だから、あなたじゃないって」
チュッ
従姉「……おかえりなさい、あなた」ポッ
男「……あ、うん……」
従妹「……」
従姉「男、あーん……」
男「い、いいって! 恥ずかしいだろ、従妹が見てるだろ!」
従妹「…………ごちそうさま」ガチャン
男「えっ? おい、全然食ってないけどどうし――」
バタン!
男「……」
従姉「……」
男「何かあいつ、今朝からおかしくないか……?」
従姉「うん、部活も辞めてきてたみたいだし」
男「えっ!? 辞めたって何で!?」
従姉「わ、わかんないけど……」
男「……部屋に篭って出てこないのも珍しいな」
従姉「うん……」
男「……あとで従妹の部屋行って聞いてくるか?」
従姉「うん、そうだね」
コンコン
男「おい、従妹ー?」
従妹『……お兄ちゃん?』
従姉「私もいるけど……」
従妹『……!』
男「今日、何かあったのか? 朝から様子が――」
従妹『うっ、五月蝿い! もう構わないでよ!!』
男「……」
従姉「……」
従妹『死んじゃえっ……! バーカっ!!』
男「……」
従姉「……」
男「うーん、どうしたんだ……?」
従姉「まあ、従妹ももう14歳だし、思春期のあれなんじゃない?」
男「……思春期かぁ」
従姉「……それよりさ、男」
男「ん?」
ギシギシ
従妹「……」
ギシギシ
従妹「……」
続き頼んでいいっすかね
ギシギシ
「……あぅっ!」
従妹「!」ビクッ
ギシギシ…ギシ…
従妹「……」
従姉「……ねえ、男?」
男「ん?」
従姉「男、従妹と結婚するって言ってたでしょ?」
男「ああ、うん……」
従姉「私が従妹の代わりならさ、私と結婚してくれるの……?」
男「……ま、まあ……」
従姉「ふふっ、そっか……。嬉しい……」
男「……今日は起きるの妙に遅いな、従妹」
従姉「そうね……」
男「どうしたんだろうな、あいつ……」
従姉「さ、さあ……」
男「おい従妹、朝だぞ!」ドンドン
従妹『…………お兄ちゃん?』
男「ああ、俺だけどさ。どうしたんだ?」
従妹『……学校、行きたくない……』
男「へっ? な、何でだよ、いじめられたのか?」
従妹『……違う……』
男「……?? とりあえず、今日は学校に連絡入れとくから、明日はちゃんと行くんだぞ?」
従妹『……ん』
従姉「じゃあ、従妹の事よろしくね?」
男「ああ、分かった。何かあったら連絡するから。行ってらっしゃい」
従姉「……行ってらっしゃいのキスは?」
男「えっ? お、俺がやんの!?」
従姉「キスは……?」
男「……わ、分かったよ」
男(さて、会社休んで従妹の面倒を見なきゃいけないけど……)
男(あいつ部屋から一歩も出てこないな……。部屋行ってみるか)
男「従妹ー?」ドンドン
従妹『……お、お兄ちゃん? 仕事は……』
男「休んだ、お前一人じゃ心配だし」
従妹『……』
男「とりあえずさ、ちょっと部屋から出てきて話さないか?」
従妹『……うん』
ガチャ
男「……うわ、酷い隈だな……。今日ちゃんと寝たのか?」
従妹「…………寝られなくてさ」
男「そ、そうか……」
男「が、学校で何かあったのか?」
従妹「……」
男「部活辞めたらしいけど、何でだ?」
従妹「……」
男(質問しても、一つも返してくれない……!)
従妹「……お兄ちゃんさ」
男「ん?」
従妹「……お兄ちゃん、最近お姉ちゃんと仲良いよね……」
男「えっ、そ、そうかな!?」
従妹「うん、まるで恋人みたいに」ギロッ
男「……っ」
男(隈と相まって、かなり怖い……!)
男「そ、そうか? 気のせいじゃ……」
従妹「ねぇ、お兄ちゃんとお姉ちゃんは、付き合ってるの……?」
男「つ、付き合ってるっていうか……。まあ付き合ってるけど……」
従妹「昨日の朝は二人で裸で寝てたもんね? 今日もそうだったんでしょ?」
男「ま、まあ、あれはさ……」
従妹「……何でお姉ちゃんなの? 何で私にしてくれないの……?」
男「……はっ?」
従妹「……私だってお兄ちゃんの事、大好きなのに……」
男「いや、お前彼氏いるだろ! 何言って――」
ガバッ
従妹「お兄ちゃん……」
男「……」
従姉「な、なにそれ!?」
男「いや、だから、従妹も俺の事が好きだったって気付いたらしくて……」
従姉「あんた彼氏いるでしょうが!!」
従妹「別れたもん」
従姉「えぇ……!?」
男「ま、まあ、そんなこんなで仲直りしたから――」
従姉「じ、じゃあ私は……? 私はどうなるの?」
男「えっ?」
従姉「わ、私と結婚してくれるって……」
男「あ、そ、それは……」
従妹「じゃあ、結婚しなければ良いんじゃない?」
男・従姉「えっ!?」
従妹「結婚しなければ、三人ずっと一緒にいられるでしょ?」
終われ
続き書きたい奴いたらどうぞ
従姉「ねぇ~男、今日は私と寝よっ?」
従妹「お姉ちゃんは昨日寝たでしょ!!」
従姉「え~いいじゃない」
従妹「だめ!」
従姉「じゃぁ一緒にお風呂入ろっと」
従妹「それもだめ!」
従姉「あんたは昨日一緒に男とお風呂入ったでしょ!」
従妹「うっ……」
男(俺の意見は無視か)
従姉「そういうわけで今日は私とお風呂入ろっ!」
男「う、うん」
従姉「やった!!」
――――――――――風呂場
従姉「背中流してあげる」
男「あぁ、ありがとう」
従姉「スキあり」ギュゥ
男「えっ」
従姉「従妹のと違ってデカイでしょ?」
男「おいやめろって」
従姉「触りたい?」
男「だからやめろって」
従姉「ほんとは触りたいくせに~」
男「いや別にいいから」
従姉「じゃぁ触ってください」
男「なんでそうなる」
従姉「胸触られるの気持ちいいし」
男「ちょっとだけだぞ」
従姉「うん」
男「こうか」プニプニ
従姉「あぁ、うん。やっぱり男は胸揉むのうまいね」
男「そうか?」
従姉「あんっ、そこっ」
従妹「ちょっと!なにしてるの!」
従姉「あ、いや、その、マッサージを」
従妹「私も入る」
男「あ、あぁ」
従妹「……お兄ちゃんのバカ」
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