忍「私、ヘリオポリスに留学します」勇「へぇー」 (72)

忍「なんでも金色の髪を持つスーパーコーディネーターが居るらしくってですね」

勇「金色の髪?それは珍しいわね」

忍「はい。ぜひともお友達になりたくって」

勇「いいんじゃない?好きにすれば」

忍「はい!行って来ます」

忍「ここが中立国オーブのコロニー・ヘリオポリス!」キラキラ


テクテク

アリス「Do you have any plans for the weekend?」

カレン「Not really」.



忍「うわあああああああ!金髪少女が二人も歩いてます!?英語ですよ、英語」

忍「英語わからないけど、とにかくアタックあるのみです」タッタッタ


こうして忍はアリスとカレンと仲良くなって数年が過ぎた

忍「すいません。軍から就役の赤紙が届きました……」

アリス「うぅ……また会えるよね?」英語

カレン「オー、シノは軍人になるのデスカ―」英語

忍「ごめんなさい。この赤紙は絶対なので……」



アリス「私、いつか日本語覚えてシノに会いに行くから!」英語

カレン「私も違うコロニーに興味がありマース」英語

忍「何を言ってるかわかりませんが、またいつかヘリオポリスに来ますね!」



忍「アリス、これをお守り代わりにプレゼントします」スッ

アリス「カンザシ?」


こうして忍は自国のコロニーに帰った

数年後

忍「まさか私がザフトの赤服着れるなんて思いもしませんでした」テレテレ

陽子「シノは座学以外優秀じゃんか。特に対人戦とかさ」

忍「座学は綾ちゃんにいっぱい助けて貰いましたね」

陽子「綾が居なかったら、私も赤服着れてないよ。ははは」

綾「コホン、作戦中よ。今は隊長って呼びなさい!」

忍「はい!小路隊長」ビシッ

陽子「はっ!小路隊長」ババッ

烏丸「ひよっこども、全員集まってるか?」



綾「全員、敬礼!」

忍「……」ババッ

陽子「……」ババッ

鳥丸「いや、楽にしていい。お前達の初任務の説明を行なう」

綾「はい」

鳥丸「あるコロニー内で連合軍による5機のMSの開発と新造戦艦の建造が極秘裏にされているとの情報をキャッチした。そして我が、からすま隊は5機のMSと新造戦艦の奪取作戦を行う」

烏丸「五人でコロニー内に潜入し、5機のMSを奪取せよ」

綾「了解であります。しかし五人とは?」

烏丸「あとの二名だが。大宮勇、ミゲル・アイマンの二名をお前達の隊へ加入させる」

忍「お姉ちゃんが!?」

陽子「それはとても心強いです」



綾「隊長はやはり大宮さんかアイマンさんで……」

烏丸「いいや。貴様にやって貰う。小路綾」

綾「ええっ!?」

そして潜入作戦


綾「なんで新米の私が隊長なのよ」ブツブツ

陽子「いやー、向いてると思うよ」

忍「そうですよ。私達は頭使うの得意じゃないですし」

勇「私も入ってるの?失礼ねー」

ミゲル「小路、お前の作戦立案能力や指揮能力の高さは聞いている」

綾「しかし、仮にもアイマンさんを差し置いて私が……」

ミゲル「いや、ミゲルでいい」

綾「先輩ですから……」

勇「ミゲルは後輩に敬語使われるのが嫌なのよ。若くて可愛い女の子と仲良くなりたいんだって」

ミゲル「お、おい俺はそんなつもりで後輩に敬語を禁止してるんじゃないぞ」

陽子「私はミゲルって呼びますよー」

忍「私もです」

勇「ミゲルお兄ちゃんの方が喜ぶんじゃないかしら?」フフッ

綾「……ミゲルお兄ちゃん///」

ミゲル「お前らなぁ…」



忍「見えて来ましたよ!目標のコロニーです」

忍(はて?何だか見た事あるコロニーのような気がしますけど、気のせいですかね)

ヘリオポリス、工場内


勇「ホントに人型MSがあったとはね」

忍「私、この黒いのがいいです!」

綾「陽子、写真撮っといてくれる」

陽子「はいよー」カシャカシャ



ウィーン、ピププププ

勇「おっ…動いた動いた。私はこの赤いのにするわね」

綾(私も赤いやつが可愛いと思ってたんだけどなぁ)

陽子「私はこのゴチャゴチャしたのがいい。バスターってなんか強そうだし。」

綾「残り物には福があるってね。デュエルガンダム?私はこれにしよう」

忍「私のはブリッツガンダムって名前らしいです。何だか美味しそうな名前ですよねー」

勇「それはプリッツでしょ」

陽子「あれー、五体あるはずだよね?」

綾「一台だけ少し離れた所にあるのよ。ミゲルが今、向かってるわ」

陽子「そっか。私達、これからどうするの?」



綾「脱出ついでに出来る限り混乱させるのよ。陽子、大暴れしちゃってもいいからね」

勇「ナチュラルの野蛮人め……、根絶やしにしてやる!」

陽子「ほらほら!ミサイルパーティーの始まりだよ」バババ


陽子は220mm径6連装ミサイルポッドを全弾発射した


ドガーン!ドーン!ゴゴゴ……


アリス「きゃあああああ!!!!!!!」ユラユラ

アリス「ううっ……、中立国なのに…攻撃を受けてるってホントなのかな……」

ミゲル「おい、そこの金髪!貴様、この機体を見たのか?」

アリス「機体?あっ……、なんか人型MSが」

ミゲル「今すぐ手を挙げろ!さもなくば、射殺するぞ」

アリス「いやああああぁぁぁぁぁぁ!」ササッ


ガンダムに隠れこむアリス

ミゲル「あの金髪!MSに乗り込みやがった……、生意気なんだよ!ナチュラルがモビルスーツなど!」

ミゲル「ジンで機体から引きずり出してやる」



アリス「ううっ…早く逃げなきゃ……、ってなにこれ?動くの」カチカチ

ウィーン

マリュー「そこの貴方!今すぐ、その機体から降りなさい。それはおもちゃじゃないのよ!」

アリス「軍人さんですか?そこは危ないですから、この機体に入って下さい」


ドシーン!

マリュー「いたた……」ヒリヒリ

アリス「無茶苦茶だ!こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんて!」カチカチ

マリュー「まだ全て終わってないのよ。仕方ないでしょ!」

アリス「……」

アリス「……よし、この機体で外に逃げよう」



アリス「ごめんなさい。そこどいて下さい」

マリュー「へっ?」



アリス「キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定…。
むっ!なら疑似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結だよ!
ニュートラルリンケージ・ネットワーク、再構築!メタ運動野パラメータ更新!フィードフォワード制御再起動、伝達関数!コリオリ偏差修正!運動ルーチン接続!システム、オンライン!ブートストラップ起動!」カタカタ

マリュー(この金髪美少女は一体!?)

アリス「武器とかないのかな…!アーマーシュナイダー…?これだけなのっ!」

ミゲル「くっそー!チョロチョロと!」バシュ、バシュ



アリス「私はシノに会うために日本語をいっぱい勉強した!シノにまた会える事だけを考えて毎日を生きて来た」

アリス「こんな所で死ねない!死にたくないよ」パリーン



アリス「うわああああああああ!!!!!!」ブスッッッ

ミゲル「なんだとおぉぉぉぉぉ!?!??!?!」



ドカーーーーン!

アリス「はぁはぁ……」

マリュー(この子、OSを動かしただけじゃなくてジンを倒した!?)

アークエンジェル内

マリュー「は~~~~?私に艦長やれって!?」

カレン「そうデース。ここに居る軍人は貴方だけデース」

アリス(ヘリオポリスは崩壊しちゃって、結局生き残った人達はこのアークエンジェルと言う船に乗り込みました)

アリス(私は軍の機密を見たからって事でパイロットを半ば強制的にやらされてます)



マリュー「わかったわかった!やればいいんでしょ、やれば」

カレン「よろしくデース」

マリュー「貴方は何者よ?金髪って事はコーディネーターなのかしら?」

カレン「聞いてお驚くといいデース。私はスーパーコーディネーターアリス・カータレットのクローンとして作られた九条カレンと申します」

マリュー「クローンなの?のわりには全然似てないじゃない」

カレン「そうですねー。同じ遺伝子を使っても、全然違う成長をしましたー」

アリス「共通点って金髪くらいだよね」

カレン「お父様に失敗作って言われたけど、アリスより胸も身長も大きいデース」テヘッ

アリス「失敗作だなんて言わないでよ~、そんな事ないよ」

マリュー「貴方達二人の過去には興味ありません。九条さん、貴方はスーパーコーディネーターなのね?」

カレン「イエース!」

マリュー(この子もアリスちゃんと同じで非凡な才能を持ってるのかしら?)

マリュー「貴方もMSを動かせるのかしら?」

カレン「多分、適当にやれば動かせると思いマース。あっ、モビルアーマーなら今すぐ大丈夫デース」

マリュー「へっ?もしかして積んであったメビウスを動かしたの!?」

カレン「似たようなゲームやった事あるから動かせるかなーって思ったら、何となく出来ましたー」

マリュー「あのねぇ……メビウスにだって機密はあるのよ」

カレン「oh……それは困りましたー」

マリュー「いいわ。アリスちゃんと一緒にパイロットやってちょうだい。戦うのは怖い?」

カレン「ノンノン、身に降りかかる火の粉は、振り払わねばならぬ。日本のことわざでもありマース」

マリュー(まぁ……乗りたくないってダダこねられるよりマシか)



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烏丸「ミゲルが戦死した。あの白いMSに突かれて、ジンが爆発したらしい」

綾「!?」

勇「ミゲルともあろう軍人が……くっ…」

忍・陽子「うわああああああああん」ポロポロ

烏丸「残念ながらミゲルの死を悲しんでる暇は私達にはない」

綾「新たな任務ですか?」

烏丸「そうだ。本艦は、これより足付きを追撃する。そして五体目のMSと新造戦艦の鹵獲だ」

コンディションレッド発令。ブリッジ遮蔽。対艦、対モビルスーツ戦闘用意


マリュー「ついに来たわね。アリスちゃん、カレンちゃん、ザフト軍の追撃よ」

アリス「うん、何とかしてみるよ」

カレン「合点承知!」

マリュー「貴方達二人にこの艦の命運預けるわね!」



格納庫

カレン「アリス、ちょっといいですかー」

アリス「なに?」

カレン「このストライクは装備換装機構ストライカーパックシステムが搭載されてマース。このシステムは、各戦況に適したバックパックやそのほかの装備を適宜換装することで、1機で各々の専用機と同等かそれ以上の性能を付加することを目的としているらしいデース」

アリス「そうなんだ。三色パンみたいにお得だね」

カレン「私はもう全部ごっちゃにした方が強いと思ったデース」

アリス「そうだね。いい所だけを使えたらいいよね」

カレン「そう言うと思ったので、もう全部いい所しちゃいましたー。アリスの機体はパーフェクトストライクと名乗るといいデース」

アリス「アリス・カータレット、ストライク発進します」バシュ

カレン「九条カレン、メビウス行って来マース」バシュ




忍「お姉ちゃん、私、ミゲルの敵を取りたいです!」

勇「えぇ、大宮姉妹の力見せつけてやりましょう。相手はたった一機」

綾「二人とも、本作戦の目的は鹵獲なので壊さないで下さいね」

陽子「でもさー、破壊だったら簡単なのにさー。機体をなるべく壊さず捕獲って難しいよなー」

綾「そうね。陽子のバスターは特に気をつけて……って、白いのが出て来たわよ!」

勇「各自、散開!」

忍「先陣は私に任せて下さい!ミラージュコロイド」ポチッ


ブオオォォン

陽子「シノが忍者みたいに消えちゃった!?」

綾「落ち着いて陽子。私達の友軍のレーダーにはちゃんと映ってるから」

勇「忍にミサイル当てないでねー」



忍「でやああああああ!!!!!!!」

アリス「!?」

カレン「アリス、上。上から来てマース!」

忍はビームサーベルで切りつけるが


バチバチッッ!

アリス「えぃ」

シュベルトゲベール改で軽く受け止めるアリス


忍「なんて大きな剣なんでしょう!?」

アリス「ごめんなさい。貴方に恨みはないけど……」カチッ


バシュウゥゥゥゥ

アグニをブリッツに向けて砲撃するアリス

忍「きゃあああああ!」

アリス「そこっ!」カチッ

バシュウゥゥゥゥ

アグニを発射するアリス


陽子「うわっ!こっちにも打って来た」

勇「あんなの食らったらひとたまりもないって!」

綾「忍!忍!返事をして!」

忍「ううっ……ちょっとびっくりしてかすっただけです。まだやれます」



忍「ミラージュコロイド」ポチッ

綾「あんまりそれ使うとエネルギー切れおこすから!」

忍「やーーーってやります!」

カレン「アリス、黒いのは攻撃する時には姿を現しマース」

アリス「うん、落ち着いて対処するね」



スカッ

忍のビームサーベルは軽く躱された

カレン「この黒いの武装が右腕に集中しているらしいデースヨ―」

忍「えいっえい、当たれ当たって」バシュ


3連装超高速運動体貫徹弾を発射する忍



アリス「……」パリーン

アリス「避けられないなら、剣でガードするよ!」


キンッキン!

カレン「今デース。ガンバレル集中砲火です」


ドドドドドド!

忍「いやああぁぁぁぁぁぁ」ガガガ

アリス「切り刻んでやるよー」

カレン「パイロットは捕虜にするデース。拷問して情報を引き出すですよ」

アリス「やってみるよ」



カレン「邪魔が入らないように三体を牽制しマース」

綾「この……ちょこまかと!」バシュバシュ

陽子「あーーーーこの小さいの当てられない!」グゥレイト

勇「ごめん、被弾した!」

陽子「ミサイルポットの弾、切れた-ーーー!」

綾「……あぁもう!ブリッツもやられたし……、撤退よ!」

勇「撤退!?忍はどうするのよ?」

綾「……次に取り返します!必ず」

陽子「覚えてろよ!白いの!」

ギュウンンンンン



カレン「正義は勝つデース」

アリス「エネルギー切れかかってたし、ちょうど良かったよ」

忍「……」クタッ

アークエンジェル内

カレン「男か女か緊張しますねー」

アリス「男の人はやだなぁ」

マリュー「捕虜条約って知ってる?拷問なんてしちゃ駄目よ」



忍「……ここは」

アリス「シノ!」

カレン「なんとシノではありませんかー!」



忍「アリスに…カレン…?」ムクッ

アリス「こうして感動の再会を果たした、私達は地球で艦を降りる事にするんだよ」

カレン「私もですか?」

アリス「ううん。カレンは艦に残ってストライクでザフトと戦うの」

綾「私や陽子は?」

アリス「カレンに負けて戦死だよー」

陽子「ひえー、いい所ないじゃん」

忍「一番最初に負けた私はどうなんでしょうか?」



アリス「シノはいいんだよ。この後、地球で私と農業して余生を過ごす事になるよ」

忍「まぁ!それはとっても楽しいそうですね」

綾「ねぇ、急にガンダムが何とかってどうしたのよ?」

カレン「私がガンダムのゲームにハマってて、シノとアリスに教えてたデース」

陽子「ははーん。影響されたんだな」

カレン「アリスはアニメは見てないと思いマース」

綾「ふーん。ガンダムSEEDって面白いの?」

カレン「全然。F91でも見てた方が時間の有意義な使い方だと思いますよ」

陽子「私もSEEDは見たけど、その続編で全部嫌いになった」

綾「やっぱり私には恋愛漫画の方が良さそうね」



カレン「今日もゲーセン寄ってガンダムして帰りマース」


終わり

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