一夏「・・・」ペラッ
鈴「・・・って、それだけ!?」
一夏「なにが?」
鈴「だから、中国帰ることになったって言ってんのよ!?」
一夏「そうか・・・」ペラッ
鈴「わ、わかった!一時的に帰省するって思ってるんでしょ!」
一夏「・・・」ペラッ
鈴「残念だけどね・・・学園をやめて、中国に帰るの・・・」
一夏「ふーん」ペラッ
鈴「・・・・・・」
一夏「・・・」ペラッ
鈴「・・・」
一夏「・・・」ペラッ
鈴「・・・ぬぁああああああああああ!!!人が大事な話してんのに漫画読んでんじゃない!!」バシッ
一夏「今ギアッチョが出てきていいとこなんだから邪魔すんなよ!!!」
鈴「っ!と、突然大きい声出さないでよ!びっくりするでしょ!!」
一夏「・・・・・・」ペラッ
鈴「漫画読むのをやめなさい!!」
一夏「・・・」ペラッ
鈴「やめろっつってんでしょうが!!!」
一夏「・・・」ペラッ
鈴「・・・あたしと漫画どっちが大事なわけ?」
一夏「漫画」ペラッ
鈴「なっ・・・」
一夏「ザクとラフレシアぐらいの圧倒的な戦力差で漫画」
鈴「うわあああああああああああああん!!!」ダダダダダッ
セシリア「どうでしたの?」
鈴「ま、まあ予想通りよ。必死で帰らないでくれーって引きとめられちゃったわ」
シャル「やりとりは全部無線で聞いてたよ」
鈴「・・・」
箒「漫画に負けるとはな・・・くすっ」
鈴「なによ!!じゃあ次はあんたが行ってきなさいよ!!」
箒「な、なにっ?わたしは大富豪で負けては」
セシリア「この際全員で挑戦しませんこと?」
シャル「えぇー」
鈴「そうよ!全員同じ目にあえばいいんだわ!!」
セシリア「一夏さんのリアクションで本命がわかるかもしれませんし」
シャル「っ!」
箒「そ、その手があったか・・・」
セシリア(もちろん本命はわたくしでしょうけど)
シャル(これでこいつらにぼくが本命ってことをわからせることができる・・・)
箒(も、もしわたしも中国のようなリアクションをされたらどうしよう・・・)
ラウラ(明日の朝食はなんだ・・・)
セシリア「では、しのののさんからということでいいですわね?」
箒「なっ、なぜわたしなんだ!」
シャル「貧民だったしね」
セシリア「そうですわ」
箒「うぐっ・・・なら仕方ない」
セシリア「ではいってらっしゃいませ」
シャル「大丈夫だよ、鈴みたいなことにはならないと思うから」
鈴「ぅ・・・思い出させないでよ・・・ぐすっ・・・」
箒「入るぞ一夏」
一夏「おぉー」
ガチャッ
箒「あ、あの。おほん。話しがあるんだ」
一夏「んー?」ペラッ
箒「その・・・転校することになって、遠くに行かなくてはならないんだ」
箒「・・・」ドキドキ
一夏「へー」ペラッ
箒「っ!?」
一夏「・・・」ペラッ
箒「も、もう二度と会えないかもしれないんだぞ!!」
一夏「んー」ペラッ
箒「いいのか!?二度とだぞ!!」
一夏「あぁー、そっかー」ペラッ
箒「かはっ」ガクッ
箒(そんな・・・そんな・・・こんな、こんな適当にあしらわれるなんて・・・)
箒「・・・ぐすっ・・・」トボトボ
一夏「・・・あ、箒」
箒「・・・なんだ」
一夏「大事なこと忘れてた」
箒「っ!な、なんだっ!?やっぱりわたしがいないとお前は」
一夏「ファイナルファイト貸したままだったろ。返してくれ」
箒「うああああああああああああああああ」ダダダダダ
箒「・・・・・・」ズーン
セシリア「撃沈ですわね」
シャル「撃沈だね」
鈴「・・・・・・」ズーン
箒「・・・ぐすっ・・・」
ラウラ「大丈夫か」ポンポン
箒「・・・大丈夫じゃない」
シャル「次は僕だねっ」
セシリア「ずいぶんと自信がおありのようですわね」
シャル「えぇーそんなことないよー心配だよー」
セシリア「・・・とっとと行ってください」
ラウラ「衛生兵を呼ぶか?」
箒「・・・いい・・・」
シャル「いちかーはいっていい?」
一夏「おー」
ガチャッ
シャル「あのね・・・大事な話があるの」
一夏「大事な話?」
シャル(あきらかに今までと違う反応!勝った!このスレ完!)
シャル「実家の都合は前に話したでしょ・・・?突然ね、国に帰らなきゃいけなくなったの」
一夏「ふーん。あ、アメトーク始まったからまた今度な」
シャル「えっ」
シャル「えっ、ちょっ」
一夏「・・・」ジィー
シャル「ねえ一夏、僕実家に連れ戻されるんだよ?大変なんだよ?」
一夏「シャル」ガシッ
シャル「あっ・・・(やっぱり一夏は僕のことが大事
一夏「テレビ見えない」グイッ
シャル「あうっ・・・・・・・・・・・・一夏!!ちゃんと聞いてよ!!」
一夏「・・・」ジィーッ
シャル「ねえ!聞いてるの!?」
一夏「・・・」ジィーッ
シャル「ぐすっ・・・ひどいよ・・・僕とテレビどっちが大事なの?」
一夏「テレビ」
シャル「っ!」
一夏「小兵二と葛西くらいの差でテレビ」
シャル「ああああああああああああん!!」ダダダダダッ
シャル「・・・・・・」ズーン
箒「・・・・・・」ズーン
鈴「・・・・・・」ズーン
セシリア「さんたてっていう奴ですわね・・・」
ラウラ「では行ってくる」
セシリア「ラウラさん?ルールはわかっているんですの?」
ラウラ「嫁のところにいって国に帰ると言ってくればいいのだろう?」
セシリア「そうですけれど」
ラウラ「では」スタスタ
セシリア「・・・自信があるのか理解していないのか・・・」
ガチャッ
ラウラ「国に帰ることになった」
一夏「そうかー」
ラウラ「それだけだ」
バタン
ラウラ「行ってきたぞ」
セシリア「・・・分っていなかったほうですわね」
セシリア「鈴さん、しのののさん、シャルロットさん、ラウラさんみんな撃沈・・・」
セシリア「つまりは・・・」
セシリア「このセシリア・オルコットの時代ということですわぁーーーーっ!!」ドギャーン
セシリア「うふふふふふふふふふ。では、行ってまいりますわ」ルンルーン
シャル「・・・チッ」
鈴「・・・シネ・・・」
コンコーン
セシリア「いちかさーん、わたくしですわー」
セシリア「あれ?お返事がない。いちかさーん」
セシリア「・・・お出かけでしょうか?」
ガチャッ
一夏「・・・・・・」zzz
セシリア「あら、お休みでしたか・・・」
一夏「・・・・・・」zzzz
セシリア「・・・うふふふ」ツンツーン
一夏「んっ・・・なんだ?」ムクッ
セシリア「あ、起こしてしまいましたか一夏さん」
一夏「セシリア?・・・なんだよ」
セシリア「えっと・・・大事なお話が、実はわたくしイギリスへ帰ることになりましたの」
一夏「で?」
セシリア「え?」
一夏「で?」
セシリア「でって、え?」
一夏「まさかそんなことの為に起こしたのか?」
セシリア「そんなこと?そ、そんなことってどういうことですの!」
一夏「・・・」
セシリア「わ、わたくしが国に帰るんですのよ!?シャルロットさんでもラウラさんでも箒さんでもなく!わたくしが!」
セシリア「それを、そんなこと!?訂正してくださいまし!!」
一夏「・・・・・・野球ってよぉ、英語ではベースボールっていうんだよな」
セシリア「はい?」
一夏「サッカーはサッカーかフットボール、バスケットボールはバスケットボール」
セシリア「だ、だからなんですの?」
一夏「なら、なんで『野球』だけベースボールって言わねーんだあーーーー?」
一夏「日本のスポーツですってかあああーーーーー!?」
セシリア「ひっ!」
一夏「ナメやがってちくしょう超いらつくぜェ~~~~ッ!!!」
一夏「野でやる球ならサッカーだってそうじゃねえーーか!!」
セシリア「ひぃっ!」
一夏「ベースボールって言いやがれよチクショォーーッ!!!」
一夏「どういうことだ!!どういうことだよッ!クソッ!!」
一夏「野球ってどういうことだッ!!!ナメやがって!!クソッ!!」
一夏「それと同じくらいいらつくぜぇぇこんなことで起こしやがってよぉぉぉぉ!!!」
セシリア「ぁ・・・ぁゎ・・・」ガクガクガクガク
一夏「チクショーーー!!!コケにしやがって!!!ボケがッ!!!!」
セシリア「うわあああああああああああああん!!!」ダダダダダ
一夏「・・・・・・」ボフッ
一夏「・・・ぐぅ・・・」zzz
翌日
一夏「おはよーセシリア」
セシリア「ひっ!ご、ごめんなさいですわー!」ダダダダ
一夏「・・・なんだありゃ?」
一夏「おはよーシャル」
シャル「・・・」プイッ
一夏「な、なんだ?」
一夏「ほうきー一緒に食おうぜ」
箒「・・・」ズーン
一夏「・・・なんなんだ一体」
一夏「あ、ラウラ。おはよう」
ラウラ「うむ」
一夏「よかったラウラはいつも通りだ・・・なぁ、みんななんか様子が変なんだけどなにかあったのか?」
ラウラ「昨日のことが原因だろう」
一夏「昨日?」
鈴「・・・あんたあたしたちが国に帰るって言ったのに全然反応しなかったでしょ」
一夏「あぁーー・・・あぁ、あれかぁ。冗談だったんだろ?」
シャル「や、やっぱり冗談だってわかってたんだね一夏!」
箒「そうだろうと思っていた!」
セシリア「わ、わたくしの時は」
一夏「あー、ごめん、セシリアが寝てる時に来たのは覚えてるけど記憶がはっきりしない、なんか言ったのか俺」
セシリア「ではあれは寝ぼけて・・・い、いいんですわいいんですわ。気にしないでください」
一夏「??そうか、ならいいけど」
一夏「ごめんなー、みんな冗談言ってくるから俺も冗談で返したつもりだったんだけど面白くなくって」
シャル「もぉー、ちょっと傷ついたんだよ?」
一夏「ごめんっ」パシン
シャル「・・・今度買い物に付き合ってくれたら許してあげる」
セシリア「シャルロットさん!あなたはそうやって!」
箒「そうだぞ!抜け駆けして!」
ラウラ「わたしはタイ焼き20個で手をうとう」
鈴「もぉーラウラったら。しっかし流石ねぇ一夏は。あたし結構演技力には自信あったんだけどなーやっぱり幼馴染だと嘘は」
一夏「えっ?」
鈴「ん?」
一夏「鈴も冗談だったのか?」
鈴「えっ」
終わり
ギアッチョかっけえよな。超。じゃあの。
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