あなた「聖杯戦争!」 (832)

此からあなたが巻き込まれるのは月の聖杯戦争(Fate/EXTRA)と似通った聖杯戦争。

仕組みは同じ。されど役者が違う。これはそんな生存競争……。

ルール

「あなた」は月の聖杯戦争に巻き込まれた人間です。月の聖杯戦争はFate/EXTRAと同じシステム、即ち、128人のマスターと128人のサーヴァントによる、トーナメントです。

「あなた」は問われる質問(安価)に答えることによって、行動をおこします。

あなたは一回戦につき一つから三つのタスクをクリアして下さい。

タスククリア数により変化があります。

タスクには『通期タスク』(回を超えるタスク)と『通常タスク』(普通のタスク)に別れます。

「あなた」のサーヴァントは>>3が決めます。
1 熱血
2 愛すべき馬鹿
3 糞真面目

また、あなたの名前と性別は>>6が決めてください。

尚、更新は1日二回以上ですが、遅いです。

それでは、月の聖杯戦争を始めます








前々スレ
あなた「聖杯戦争?」

前スレ
あなた「聖杯戦争か!」



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2

33代目六波羅間堂
本名市川倉一







誉れ有れ




我が一族の教え。



我が名は市川倉一。


我が名は三十三代目六波羅間堂。


過去の英霊よ……我が前に姿を見せよ!












「問おう、貴殿が某にランサーの位階を与えたマスターか?」


六波羅間堂「如何にも、我が貴公を呼び出した三十三代目六波羅間堂だ」


日本武者のサーヴァントの見たところ普通のサーヴァント。


こいつは何者か?

我はそう思った時だった。








ランサー「うおおお! 感激した! 某は感激したぞおおおおおお!」ダキッ


六波羅間堂「ちょっ! ランサー!? 我に抱きつくな!!」

ランサー「この魔力、この気品、この魂の在り方! 利を求めず名誉を求める! うむ、やはりあなたの召喚に応じて良かった!」


六波羅間堂「……」


何だ、何なんだこのサーヴァントは……暑苦しい。


ランサー「おっと、失礼しました我が主君(マスター)。某の真名を我が主君に名乗らねば……」


美しい美少年。

槍は鋭い。


本多忠勝? もしかしたら水野勝成や鬼武蔵かもしれない。

我はそのような想像をしながらランサーの真名名乗りを聞いた。











ランサー「我こそが、義に生き、忠に生き、主に仕えし誉れを末代まで得た者……山中鹿介幸盛である!」










六波羅間堂「山中鹿介幸盛……」


名前だけで言うならば、本多忠勝にも負けぬ大英霊だ。

斜陽の主家を支え、滅びた後も尚忠義を保つ。

武士の中の武士。

なるほど、我はかなり良いサーヴァントを引いたようだ。


ランサー「我が主君、某は誓いましょう。必ずや、我が主君の手に聖杯の誉を握らせる事を」

六波羅間堂「うむ、全幅の信頼を置こう、ランサー」







こうして、我とランサーの聖杯戦争が始まった。





聖杯戦争一回戦


『忠義/不忠』



残り128人





聖杯戦争一回戦 一日目







聖杯戦争の舞台。


月海原学園。


そこの校門前に、全マスターが居た。



ランサー(我が主君、少しばかり某は動いても良いですか?)

六波羅間堂(何をする、ランサー?)

ランサー(この参加者全員に某の真名を名乗るのです)

六波羅間堂(ふむ、それは意味有る行動か?)

ランサー(如何にも、某のスキルを最大限に生かすための行動です)




面白い。

スキルを最大限に生かすために真名を名乗る、か。


許可しよう。


六波羅間堂(良い)


ランサー(有り難き幸せ)



そしてランサーは動く。












ランサー「うおおおおおおおおお! 遠からぬ者は音に聞け!」





一瞬、マスター達は硬直する。

堂々と全員の目の着く場所にランサーは立つ。

そして名乗った。




ランサー「我が主君は六波羅間堂! 我が真名は山中鹿介幸盛! さぁ、我が侮蔑を受けたくなければ英霊達よ、己が真名を名乗れ!」




馬鹿だ、今気がついた。

あいつ馬鹿だ。

確かにスキルを最大限発動するために公衆の面前で真名を名乗るのを許可した。


だけどさぁ、それで名乗り返す馬鹿が居るか?

そう思っていた。





「レオ、俺は真名を名乗るぞ」

「許しましょう、呂布」





赤い少年と剛毅な武人。



レオ「はじめまして、六波羅間堂。僕はレオナルド・ビスタチオ・ハーウェイ。西欧財閥次期当主です」

セイバー「そこの槍兵! 俺の名は呂布だ。かかか、貴様とはいつか鉾を構えそうだな」

ランサー「呂布……不義不忠の輩めが」

セイバー「ふん、忠義など犬に喰わせよ」



……すごい険悪だ……

レオ「平安から続く陰陽道の家系、ふむ、僕はあなたとの対決を楽しみにしましょう」

レオは去る。

呂布は後に続く。


ランサー「不義の奴ばらが……」


ランサーは狂犬のように唸った。









「ふぅん、あなたが私の対戦相手?」






我は振り向く。

イリヤ「はじめまして、六波羅間堂。私はイリヤスフィール・アインツベルン。あなたの一回戦の相手よ」

六波羅間堂「ふむ、アインツベルンか。敵に不足無しだな、ランサー」

ランサーに同意をとろうとしたら、ランサーは居なかった。






ランサー「なんと! 毛唐のおなごとは此処まで白いのか! 我が主君よ! 某はびっくりだ!」


……ランサーって、真面目な馬鹿だ……。


イリヤ「あなたのサーヴァント……馬鹿?」

六波羅間堂「聞くな、アインツベルンのよ。答える我が悲しくなる」

イリヤ「……御愁傷様ね」


こうして、顔合わせで一日目が終わる。

味方サーヴァント情報

クラス ランサー

マスター 三十三代目六波羅間堂

真名 山中鹿介幸盛

ステータス

筋力 C++

耐久 A

敏捷 EX

魔力 E

幸運 D

固有スキル

忠義 EX
彼の代名詞ともいえるスキル。EX持ちの英霊は彼しか居ない。忠義もこのレベルまで高めると最早呪いの領域。マスターを裏切る事は『不可能』である。故に、令呪は魔力ブースト、若しくは瞬間移動のみにしか使わなくて良い。

艱難辛苦 B
不利になればなるほどステータスが上昇する能力。Bでかなり高いと言われるスキル。

戦闘続行 A
戦闘から離脱する能力。何度も毛利から逃げて再起したが故のスキル。

単独行動 A
マスターからの魔力供給を断っても自立可能な能力。このランクなら一週間は自立可能。

対魔力 D
一工程による魔術の無効化。

神出鬼没 B
俗に言うゲリラ戦や奇襲の才能。

勇猛 C
威圧・混乱・幻惑など、精神干渉を無効化し、筋力を上昇補正する。

騎乗 B
騎乗の才能。幻想種未満なら乗りこなせる。

人の鑑 A
『人としてこう在るべき』と讃えられた英霊が得る事ができるスキル。神性に匹敵する強力な加護。山中鹿介の場合、戦前の大日本帝国に於いて『理想の人間』とされたからこのスキルを得た。彼のスキルが非常に多いのはこのスキルがあるから。山中鹿介幸盛は宝具の貧弱さをこれら多彩なステータスで補っているのである。



以上、現在時点の公開情報。





聖杯戦争一回戦 二日目






六波羅間堂「……なんと云うスキルの多さか……。しかも、何れも良質なスキル。成る程、如何なる局面にも対応可能な正統派のサーヴァントか」

ランサー「我が主君、某は戦の露と消えた武人だ。そのように誉められると照れる」

六波羅間堂「否、十分ランサーは我が賞賛を受ける価値がある」

ランサー「有り難き、我が主君」



ふむ、ランサーの性能を頭に叩き込めばかなり的確な指示が出せそうだ。




ランサー「我が主君、初戦の敵はかの舶来幼女でよいのか?」

六波羅間堂「うむ、イリヤスフィール・アインツベルン。ドイツ魔術の名家にして、間桐、遠坂に並ぶ冬木御三家であるな」

ランサー「我が主君、我が主君の六波羅とやらはあの六波羅一族で間違いないか?」

六波羅間堂「む、そうか。ランサーの時代から我が一族はいたな。うむ、我が一族は安倍傍流、六波羅一族だ」

ランサー「歴史の面に出ぬ影の陰陽道、成る程、都童の噂話に出てくるのが我が主君か」

六波羅間堂「そこまで言うか……。ランサー、我が一族を魑魅魍魎と間違えていないか?」

ランサー「いやいや、某からすると魔術師や陰陽道は魑魅魍魎と同じ。解らぬ謎よ」


ランサーは魔術師自体を理解していない気がしてきた。


アリーナ



イリヤ「やぁ、待っていたよ。六波羅間堂」

アリーナに入ると同時に、イリヤスフィールと鉢合わせる。


どうやら我らを待ち伏せていたようだ。


イリヤ「うふふ、ランサーね」

かつかつとイリヤスフィールは歩いてくる。


イリヤ「じゃあ、魅せてあげる……私のサーヴァント」


イリヤスフィールは手を上げ、叫ぶ。
















イリヤ「やっちゃえ、バーサーカー」









「カガガガガガ! ノブガザガザカナジバガャザラアアアアアアアア!」






ランサー「なんと! 狂戦士か!」

ランサーは我の前に立つ。

バーサーカーは……ランサーと同じく日本武者だ。

イリヤ「どう? これが私のバーサーカー」

バーサーカー「ギギガランマギバダザ!」

ランサー「なんと哀れな……その鎧、見たところ名有る武者であろうに、理性奪われ舶来幼女に使われるとは」

ランサーはかつかつと具足音を立てながら迫る。



ランサー「この山中鹿介幸盛が貴殿に引導を渡そうぞ」


ランサーは槍を構える。


バーサーカー「ゴロシマナガバザダラカナハヤテフヨヌシク!」

バーサーカーが構えたのは……火縄銃!


ランサー「ほう……射手か!」

ランサーは突撃する。

無論策無しに!

六波羅間堂「やれやれ、あのようなサーヴァントだからこそ……『我』と相性が良いのか」








六波羅間堂「縛れ赤縄」







スルリスルリと赤い縄がバーサーカーを縛る。


陰陽道の基本術を改造した縄である。





バーサーカー「ウラザギラバナサカハヤツニサラナマ!」


が、バーサーカーは縄を切り裂く。


六波羅間堂「リターンクリスタル!」


我は撤退を選んだ。





イリヤ「なぁんだ、は逃げるんだ」




イリヤスフィールの声を背に、私は逃げた。




ランサー「我が主君……某はあの狂戦士を見ると、とてつもない既視感を抱く。一体あの狂戦士は何者か?」


ランサーがそう愚痴る。


六波羅間堂「ふむ、ランサーと関係有るサーヴァント、か」



一体何者なんだ、あのバーサーカーは。

一回戦通常タスク

1 バーサーカーの真名は?

2 バーサーカーの願いは?

3 イリヤスフィールの願いは?

4 バーサーカーの宝具になった逸話は?




三つ以上クリアで一回戦クリア。

明智光秀

>>35



タスク1クリア

宝具 飛ぶ鳥を落とした火縄
   72の詐術
   本能寺の変

>>37

タスク4クリア

信長をこの手で[ピーーー]こと
信長は最後は燃える本能寺の中で自害したしね





聖杯戦争一回戦 三日目



>>40
ミスった、ピーは「殺す」ね





六波羅間堂「……火縄銃、山中鹿介幸盛との関係、狂戦士……ランサー」

ランサー「はい、我が主君、如何に?」

六波羅間堂「うむ、あの狂戦士の正体が分かった」

ランサー「なんと! 某には全く検討がつかなかったと云うのに、我が主君の慧眼は万里を見通すか」


何故だろう、かなりむず痒い。

六波羅間堂「ランサー、そんなに我を持ち上げるな。我はそのような慧眼を持たぬ」

ランサー「否、直感のスキルを持つ某より先に見抜くとは、我が主君は素晴らしい!」

六波羅間堂「ん? お前のステータスに直感が有ったか?」

ランサー「む……むむ、我が主君よ! すいません、どうやら某の癖でスキルを幾つか非公表にしていたようだ。我が主君に我がスキルを完全解放しておこう」





結局、ランサーはその後我を誉めまくって結局バーサーカーの真名を話せなかった。


やはり愛すべき馬鹿だと悟る。

味方サーヴァント情報

クラス ランサー

マスター 三十三代目
六波羅間堂

真名 山中鹿介幸盛

ステータス

筋力 C++

耐久 A

敏捷 EX

魔力 E

幸運 D


固有スキル

忠義 EX
彼の代名詞ともいえるスキル。EX持ちの英霊は彼しか居ない。忠義もこのレベルまで高めると最早呪いの領域。マスターを裏切る事は『不可能』である。故に、令呪は魔力ブースト、若しくは瞬間移動のみにしか使わなくて良い。

艱難辛苦 B
不利になればなるほどステータスが上昇する能力。Bでかなり高いと言われるスキル。

直感 A
危機を察知したりする優れた直感。

一騎打ち C
1対1の戦いの時、若干ステータスが強化される。

正々堂々 C
武士の誉れに従って戦う時、ステータスが若干強化される。

戦闘続行 A
戦闘から離脱する能力。何度も毛利から逃げて再起したが故のスキル。

単独行動 A
マスターからの魔力供給を断っても自立可能な能力。このランクなら一週間は自立可能。

対魔力 D
一工程による魔術の無効化。

神出鬼没 B
俗に言うゲリラ戦や奇襲の才能。

勇猛 C
威圧・混乱・幻惑など、精神干渉を無効化し、筋力を上昇補正する。

威圧 E
相手に微々たる威圧を与える。

騎乗 B
騎乗の才能。幻想種未満なら乗りこなせる。

侮辱強化 B
相手が自らの主君(マスター)を侮辱したならば、その者と戦う時若干ステータス強化。

対毛利 A
相手が毛利の血筋なら若干ステータス強化。

人の鑑 A
『人としてこう在るべき』と讃えられた英霊が得る事ができるスキル。神性に匹敵する強力な加護。山中鹿介の場合、戦前の大日本帝国に於いて『理想の人間』とされたからこのスキルを得た。彼のスキルが15個も有るのはこのスキルがあるから。山中鹿介幸盛は宝具の貧弱さをこれら多彩なステータスで補っているのである。

以上、現在時点の公開情報。




イリヤ「あら、六波羅間堂」

食堂にイリヤは居た。


六波羅間堂「やぁ、明智光秀のマスター」

イリヤ「ふぅん、見破ったのね」

六波羅間堂「如何にも、我のサーヴァントとも関係有るサーヴァントとはな、縁結びは誠に奇妙よ」


イリヤ「そう……まぁ、楽しみにしてあげる」


イリヤと我は睨み合う。


昼は過ぎる。

アリーナ


ランサー「むむ……まさかあのバーサーカーが明智光秀殿とは……なんとも複雑よ」

六波羅間堂「ランサー、心落ち着けよ」


ランサー「分かってる、我が主君」


結局イリヤは現れなかった。





凶悪な性能を誇る明智光秀がバーサーカー、さて、初戦で完全にランサーの力を目に刻もう。




聖杯戦争一回戦 四日目






六波羅間堂「ランサー、なにか明智光秀の願いに心あたりはあるか?」

ランサー「某には全く……」

六波羅間堂「うむ、後イリヤスフィールの願いか明智光秀の願いがわかればなぁ……かなり戦いは楽になるのだが……」


我は愚痴をこぼす。




イリヤ「また此処? 意外と六波羅も貧乏くさいのね」

六波羅間堂「ふん、我の食事に口を出すな」

イリヤ「冷たいわね」

六波羅間堂「全く……アインツベルンが何を望が解らず、苛々しているのだよ」

イリヤ「奇遇ね。私も六波羅が何を願うか解らず困ってるの」


イリヤスフィールと我は睨み合う。


戦いは続く。

案外、信長を殺した事を後悔して信長に今度こそ忠誠を誓うためとかね

イリヤの願い
士郎に会いたい

最初は「士郎が英雄エミヤにならなかった事にしたい」が願いかと思ったけど、士郎の信念知ってるイリヤはそういう過去を変えるような願いはしないだろうしね

両親との再会とか?

>>52>>57、タスククリア。

オールタスククリア!

アリーナ


ランサー「ふむ、硝煙の香り……光秀殿、暗殺者の真似はお止めなされ」


ランサーは厳しい口調で言い放つ。

バーサーカー「ガルガビノサムタクヒリフニシリユヮニチヒ」

狂戦士はゆらりと現れる。

六波羅間堂「マスターは隠れる、か」

我はランサーに言い放つ。

六波羅間堂「ランサー、下がれ」

ランサー「はい、我が主君」


ランサーは下がる。




六波羅間堂「さて、明智光秀よ。貴様、信長に謝りたいのでは?」



バーサーカー「ガルガガルガガガガガガガ!」




バーサーカーは苦しむ。


今だ!





六波羅間堂「陰陽。割込」




我は直ぐに離脱する。




六波羅間堂「ランサー、明日我はバーサーカーの記憶に割り込む」

ランサー「そのような奇天烈なことが能うのか、我が主君」


六波羅間堂「うむ、狂戦士だからこそ能うのだ」

ランサー「ほう」

六波羅間堂「明日一日割込に使う。ランサーよ、我を守れ」


ランサー「はっ」


夜は過ぎる





聖杯戦争一回戦 五日目







六波羅間堂「ランサー、良いな。これより我はバーサーカーの記憶に割り込む。一切合切の外敵から我を守れ」

ランサー「是!」


ランサーが我の前に立つ。








六波羅間堂「我今此処割込。元即月海原、先即狂戦士保有記憶!」





アクセス、完了。

我は狂戦士の記憶に割り込む。




風が吹く。


「がはは、金柑よ! 貴様の策で延暦寺がよぉ燃える!」

「殿、油断なされぬな。延暦寺の僧兵は何れも錬度の高い兵。我ら織田が窮鼠に噛まれる事も有り」


「光秀殿、おみゃーは心配性じゃ」

「羽柴殿、戦とは是即ち周到なる準備と万里を見渡す慧眼を以て戦う事よ」

「おみゃーの話は小難しか」

「金柑、猿に武錬の話をするな。猿が破裂するぞ」




燃える山を前にした和やかな会話。

成る程、あれが戦国最強織田軍団か。









ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



場面が移る。


平凡な家。


「煕子、帰ったぞ」


「あなた、お帰りなさい」

「今日は信長様から叱られてしまったよ」

「あらあら、相変わらず信長様は短気ね」

「私と羽柴殿と柴田殿が年貢の間違いで折檻を受けた」

「でも、短気だからこそ天下に近づく。あなた、不満は家で暴いて下さいな」

「ああ」





ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



また場面が移る。



どこかの屋敷



「貴殿が尼子にその人在りと謳われた山中鹿介幸盛殿か」

「いやいや、飛ぶ鳥落とす織田の家老である光秀殿に言われるとは、某も誇らしい」


あれは……ランサーか。

「いやいや、一度滅んだ主家を復興させようとする貴殿の志がまさに武士です」

「はぁ。賞賛はありがたく受け取りましょう」






ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


また場面が移る

どこかの屋敷


「秀吉殿、ついに織田は天下を目前にした」

「そうだにゃー、光秀殿」

「ついに我らの努力が実る時」

「辛かったにゃー、田楽狭間、美濃、朝倉、比叡山、浅井、毛利、敵は多く、それを倒したにゃー」

「如何にも、我らは苦心した。やっと、やっと平穏な世だ」


「光秀殿、その前立ては……」

「如何にも、山中殿の前立てだ」

「一つ……貰ったのかにゃー?」

「ああ、私も斯くの如く生きたい、と思ってな」


二人は酒を飲み干す。


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


場面が移る

強い感情が流れ込む。


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


信長様を討たなくては……


今日の本は疲弊している

此処で唐に進出する事、即ち日の本の民を苦しめる事

ああ……


私は


愛しい主君を








その名誉のために討たなくてはいけない







ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい





六波羅間堂「うわっ!」


我は目覚める。

体は冷や汗に満ちる。


ランサー「我が主君! 漸く起きましたか! 明日が決戦日だ」


六波羅間堂「何と!」



外は夜。我は二日も割込を行って居たのか……。


ただ、明智光秀の心の一端はわかった。



明日戦うのみ。





聖杯戦争一回戦 決戦日




52号「あー、皆さんこんにちは。私は聖杯戦争監督役の52号だ。お前誰だと言う輩は気にしない。一応聖杯戦争勝者の関係者とだけ言おう」


きりっと締まった顔の男が宣言する。







52号「それでは、聖杯戦争一回戦を開始する」

決戦場


イリヤ「ふふ、まずは一人。私はあなたを倒してお母様とお父様に会う!」

六波羅間堂「成る程、両親との再開が望み……いいだろう、アインツベルンよ。その私的な願い、この六波羅間堂が削りとろう!」

ランサー「それでは、某が行こう!」

イリヤ「やっちゃえバーサーカー!」

バーサーカー「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!」



聖杯戦争一回戦が始まる。



バーサーカー「イリニヒサカピミナタカナハ!」


バーサーカーは火縄銃を振り回しながら迫る。


ランサー「信義を以て忠義を為す」

ランサーはバーサーカーが迫る中冷静に精神を整える。





ランサー「忠義一閃!」




ランサーの槍がしなる。


ヒョウ、と音がしバーサーカーに槍が当たる。

バーサーカー「グガッ!」


ランサー「さぁ、光秀殿。我が忠義のそう撃喰らうとよい」


ランサーは槍を深く構える。


ランサー「やぁっ!」


槍が鎧を穿つ。

バーサーカー「グオオオオオオオ!」

バーサーカーが吠える。


バーサーカー「ガガガガガガ!」


火縄銃を乱射する。


ランサー「某にかような豆鉄砲が当たるとでも?」


ランサーは走る。


疾風雷撃の如くランサーは迫る。









ランサー「さぁ、馳走しよう」








ばりん、と云う音と共にバーサーカーが蹈鞴を踏む。



イリヤ「やっちゃえバーサーカー!」



バーサーカーが吠える。


バーサーカーは銃を構える。



ランサー「百発百中の魔弾……某が以前闘った赤枝の騎士を彷彿とさせる……いやいや、光秀殿の魔技を見るのは懐かしい」


ランサーは軽口を叩きながら走る。








ランサー「光秀殿、あなたを某は止める」

バーサーカー「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!」




迫る迫る










交差する













バーサーカー「久方振りだな、鹿介殿」





ランサー「ははっ、此度は某が勝ちましたな」





バーサーカーは正気に戻る。



バーサーカー「イリヤスフィール、すいません。我が弱さがあなたを敗北させた」


明智光秀はイリヤスフィールに頭を下げる。


イリヤ「……いいのよ、敵が強かっただけ。バーサーカー、ありがとう」


バーサーカー「有り難き御言葉……」



バーサーカーは涙を流しながら立ち上がる。








バーサーカー「ああ……遂に謝れなかった。信長様……すいません」







バーサーカーは消える。


最期に自らが裏切った主に謝りながら。



イリヤ「うん、流石六波羅。ま、後はよろしくね」



イリヤスフィールも消える。



砂糖菓子の如く。








ランサー「主よ、帰ろう」

六波羅間堂「ああ、我は疲れた」



こうして我の聖杯戦争一回戦は幕を閉じた。

脱落サーヴァント一覧

ピサロ
ピカソ
アルフレッド大王
立花宗茂
安倍晴明
麻生太郎
今川義元
ヌルハチ
スパルタクス
アショーカ王
百の顔のハサン
エンキドゥ
ラムセス二世
シバの女王
メアリー・スチュワート
小泉八雲
ペリー
坂本龍馬
リチャード王
ドナルド
松平清康
ピョートル大帝
ビスマルク
チンギス・ハン
ルー
ヘルメス
ロンギヌス
十三妹
関羽
檀君
李舜臣
世宗
ソクラテス
ニーチェ
キューピッド
スターリン
蘇我馬子
シモ・ヘイへ
イシュタル
リンカーン
ワシントン
ジェニモロ
カメハメハ大王
エカチェリーナ二世
プガチョフ
黒田長政
藤原定家
藤原純友
吉田茂
ウサイン・ボルト
ロンメル
ルイ二世
ドレイク
玉藻
ルーメイ
奴隷
レムルス
オスマン一世
武帝
ダリ
世良田元信
マリオ
サッチャー
明智光秀


残り64人

敗北サーヴァント情報

クラス バーサーカー

マスター イリヤスフィール・アインツベルン

真名 明智光秀

ステータス

筋力 B++
耐久 B+
敏捷 B+
魔力 A+
幸運 E+


固有スキル

バーサーカー化 B
サーヴァントの理性を奪い、機械化させてマスターと同調させて、ステータスを上げる。

謀略 A
バーサーカー化しているので使用不可。


殺戮 A
バーサーカー化しているので使用不可。


直感 C
バーサーカー化しているので使用不可。


宝具
飛鳥落とし
明智光秀の唯一の宝具。バーサーカー化しても尚失われない神業。飛ぶ鳥さえ落とす精密射撃……ではなく、正確には因果固定。明智光秀が相手を目視した時、その目視した場所に必ず弾が行くように因果を固定する。ランサーはこれを直感で知っていたので、速度を行かして明智光秀の目視範囲から逃れた。



人物背景
戦国時代最大の裏切り者。性格は精密で謀略を愛し、民と家族を愛した内政家でもある。しかし、彼が織田信長を裏切ったのもまた民を愛したが故である。信長の唐天竺構想を聞いた時、彼はその野望が能わないと悟る。故に、民を苦しめ織田信長が汚名を残す前に彼は本能寺の変を起こした。余りにも潔癖過ぎたが故の悲劇であった。




聖杯戦争二回戦


『舞い散る羽根』


残り64人




聖杯戦争二回戦 一日目






イリヤ「ヤッホー」


六波羅間堂「……悪夢だ……ランサー、我は寝る」

ランサー「我が主君、現実逃避をしないで下さい」

イリヤ「むふふ、驚いた?」

六波羅間堂「そりゃ、なぁ……」

イリヤ「私は自然の触覚であるホムンクルスだからね。普通月には分解されないの」

六波羅間堂「成る程」

イリヤ「というわけで、貴方が勝ったら私も出れるからあなたをサポートしてみるわ」


……なんか、厄介なの拾ったな……





ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ

掲示板の周りに羽音が響く。



田中次郎「えっと、はじめまして。僕は田中次郎、あなたの次の対戦相手です」


それだけ言って掲示板の前にいた少年は去る。

羽音が消える。


ランサー「我が主君……あの男のサーヴァント、何か嫌な予感がする」


ランサーが伝える。


どうやら、一癖ありそうだ。

アリーナ



ランサー「我が主君……敵だ」

ランサーは我の前に立つ。

その眼前には……







田中次郎「えっと、行って! キャスター!」

キャスター「いや、次郎。ここは退こうよ」ブブブブブブブブブブ


田中次郎と何故か羽音を響かせるキャスターだった。


ランサー「我が主君、リターンクリスタルだ」

六波羅間堂「ああ、我も嫌な予感がする」



我等は直ぐに退いた。

二回戦通常タスク

1 今回のキャスターはとある神格に無理やり祀られた少女です。その神格は?

2 キャスターの願いは?

3 田中次郎の願いは?


二つ以上クリアで二回戦クリア。

ベルゼブブ

>>88

タスク1クリア



六波羅間堂「舞い散る羽音……か」

ランサー「我が主君、心当たりが?」

六波羅間堂「うむ、少しな」

ランサー「ならばマスターの慧眼を信じよう」

六波羅間堂「助かる」


夜は耽る

無理矢理蝿の王にされたようなもんだよな?
キャスターの願いは普通の女の子として生きたい
そして田中次郎は普通の生活から抜け出してもっと刺激が欲しいとか?

>>93

オールタスククリア!




聖杯戦争二回戦 二日目






イリヤ「うん、六波羅の考えで間違いないね」

六波羅間堂「やはりか」

イリヤ「ま、頑張りなさい」

六波羅間堂「……お前は寛ぎすぎだ」

イリヤ「はぁ。セラとリズが居たら楽なのに」


こいつ、我の話を聞いてないな……




ランサー「ベルゼブブ?」

六波羅間堂「ああ、それがあのキャスターの真名だ」

ランサー「ふむ。蠅の神……そのようなサーヴァントが居るとは、世間は広いな」

六波羅間堂「日本には蠅の神は居ないからなぁ……」

ランサー「今ひとつ感覚が掴みにくい」

六波羅間堂「気持ちは分かる」

アリーナ



六波羅間堂「ランサー、アリーナを眼に焼き付けよ」


ランサー「はっ! しかし、何故?」

六波羅間堂「明日、あのコンビを罠にかける」


ランサー「成る程、了解しました、我が主君」








我は練る。


明日、奴らを誘いだす!





聖杯戦争二回戦 三日目







イリヤ「ふぅん、蠅の王ねぇ、厄介じゃない?」

六波羅間堂「ああ、かなり厄介だ。しかしながら、今日アリーナで我は仕掛ける」

イリヤ「仕掛ける、ねぇ。六波羅、私の為にも頑張って」

六波羅間堂「なんか苛つくなぁ」




六波羅間堂「ランサー、己が心を研ぎ澄ませたか?」

ランサー「完了だ、我が主君」


精神を一統する。



アリーナでランサーを最大限使いこなす覚悟を我は決める!

短いですが今日はここまで。

今までと比較した感想書いてくれたら嬉しいです。

アリーナ




六波羅間堂「太極を以て八極を極める。八極を以て太極を究める。我が地脈は此処にあり……」



アリーナ全体に対神干渉陣と対人干渉陣を引く。


六波羅間堂「ランサー、帰るぞ」


ランサー「はっ、我が主君!」



明日、奴らの記憶を読み取る!

マスターぎチートすぎてワロス

>>108

マスターの強さは名前から、マスターの性格は設定サーヴァントから決めています。

>>109
つまり神童 武とかなら武術の天才でも生まれるのかな?

>>110


マーボー降☆臨!




聖杯戦争二回戦 四日目







六波羅間堂「ランサー、我は此より敵マスターの記憶を読み取る。我を守れ」


ランサー「はっ、我が主君!」


イリヤ「陰陽師って反則ね……」

六波羅間堂「なに、唯我がこの術が得意なだけだ」

イリヤ「いやいや、それ高度術式……」



六波羅間堂「割込開始」





我は潜る。




羨ましい







羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい



これは……強い羨望?




ガガガ

ノイズが入る。


ガガガ




羨ましい。


異常が羨ましい。


異質が羨ましい。


普通は嫌だ。


魔法使いに成りたい


普通は嫌普通は嫌普通は嫌普通は嫌普通は嫌普通は嫌




嫌悪










六波羅間堂「ぐわっ!」



ランサー「我が主君!?」


イリヤ「六波羅!?」



六波羅間堂「くっ……我が脳を焼き切る寸前まで追い詰める羨望……何とおぞましき」





我はそのまま倒れる。








「さぁ○○……あなたはこれから蠅の王になりなさい」





これは……あのキャスターの記憶?



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌



放り込まないで。


私をあの穴蔵に放り込まないで。







入る


嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌


口から皮膚から胸から腕から肛門から腹から尿道から、『奴ら』が入り喰い進む。



嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌



私の皮膚が肉が骨が溶ける。








嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌




憎い。



世界が憎い。



私は平凡に生きたかった。


こんな蛆に喰われるのが私の人生じゃない。




憎い




どうしよう?








そうだ
















蛆を食らえば良いんだ














人の屍の山



悪魔は笑う



蠅の王は斯くて世界に降り立った










キャスター「気をつけて……私の蠅は生者を憎み喰い殺す」













六波羅間堂「えわああああああああああああっ!」



ランサー「我が主君!?」


イリヤ「六波羅!?」



我は猛烈な頭の痛みと共に起きる。


ランサー「我が主君……大丈夫か?」


六波羅間堂「ああ……」


我がそう返すと……




イリヤ「六波羅、とりあえず決戦日まで寝ていた方が良いわ。あなたが何を見たか解らないけど、とりあえず休みなさい」


六波羅間堂「むう……魔術を……使うな……」


イリヤは魔術を使い、強制的に我の意識を刈った。




聖杯戦争二回戦 六日目







イリヤ「はい、あーん」


ぱくり、と我はイリヤが作った粥を食べる。

六波羅間堂「イリヤ、感謝する」


イリヤ「いやいや、とりあえず六波羅に勝って貰わないとね」



穏やかな朝であった。




聖杯戦争二回戦 決戦日





猛者が集う。

一回戦を突破した六十四人の猛者。



52号「それではこれより聖杯戦争二回戦、決戦を始める」







そして皆が移動する。




田中次郎「勝とう……キャスター」

キャスター「はい、マスター」ブブブブブブブブ


六波羅間堂「やれやれ、語る口持たず、か。ランサー」

ランサー「はっ、我が主君」


ランサーは前に出る。








ランサー「山中幸盛、推参!」



キャスター「殺す!」




二回戦が始まる。










キャスター「蠅天腐海」










開始と同時にキャスターは呟く。




ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ




地面は腐り天は蠅に満たされる。








キャスター「気をつけて……私の蠅は生者を憎み喰い殺す」





キャスターは凄惨に笑う。



ランサー「笑止! 虫如きに我が忠義止められると思ったか!」



ランサーは叫ぶ。




ランサー「喝!!」



ランサーの叫びで蠅は落ちる。



キャスター「威圧……持ち!!」

キャスターは蹈鞴を踏む。


ランサー「ははは、某は尼子に全てを捧げた武士だ。このような虫に止められるほど軽い忠義と思うな!」



ランサーは槍を掲げる。


その眼は爛々と光る。



そして……










ランサー「去ね!! 虫螻よ!」







蠅はバタバタと死ぬ。


キャスター「強い!」



キャスターは両手を構えた。





キャスター「行きなさい、黄金金蠅!! 駆け抜けなさい、白銀銀蠅!!」





二体の巨大な蠅!!


六波羅間堂「ランサー、注意せよ」


ランサー「御意、我が主君!!」


ランサーは構える。


蠅は踊る。



ランサー「来たれ……悲しき神よ」


ランサーは身を伏せる。


キャスター「正々堂々……感謝しよう、ランサー!」



キャスターは叫ぶ。









キャスター「行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



蠅は疾走する。














ランサー「我忠義死後尚不滅也」








囁くような声






ランサー、お前は何を思う?








キャスター「山陰の……麒麟児……」




ランサーは蠅を薙ぎ倒し、キャスターの心臓を穿っていた。


ランサー「某の勝ちだ」



ランサーは槍を抜く。


ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ



穴から蛆が、蠅が沸く。


死出の残滓。



田中次郎「……ありがとう、キャスター……」


キャスターのマスターは蠅に塗れながらキャスターの手を握る。

キャスター「いえ……マスター……私が感謝するべきです……」


キャスターは涙を流す。









キャスター「あなたのおかげで私は普通の時を過ごせました」





その一言の後……キャスターは消える。












田中次郎「馬鹿……僕も……願いを叶えてたよ……」








田中次郎は涙ながらに、残った蛆に接吻する。




そして、消える。







六波羅間堂「ランサー、我らの勝ちだな」


ランサー「ええ」




我等は手を合わせる。



聖杯戦争で出会い、引き裂かれた悲恋のロマンスに……。



二回戦脱落サーヴァントリスト


ケイ
スパルタスク
アレス
サラディン
福島瑞穂
張献忠
水戸光圀

スーチン(父)
水子
ロンギヌス
徳川慶喜
ルイ十六世
アポロン
ヘラクレス
バラケルスス
ワシントン
赤毛のアン
ハンニバル
切り裂きジャック
チュウ王
太公望
武帝
ダリ
赤井直政
東條英機
デスブログの人
精霊
ガウディ
長宗我部元親
リー将軍
ベルゼブブ

デスブログの人噴いた

光圀公が個人的にきになるんだが

福島瑞穂がどんなサーヴァントなのか気になる

>>147

クラス セイバー

マスター 山田

真名 水戸光圀


ステータス

筋力 B

耐久 C

敏捷 D

魔力 C

幸運 A

固有スキル

歴学の徒 EX
大日本史を編纂した彼に与えられた大スキル。対魔力を兼ねる。強大な加護を得る。司馬遷も保有しているスキル。

歪曲像 A
後世において、良くも悪くも歪曲して伝わった人物に与えられたスキル。真名がわかりやすくなるマイナススキル。

義理 A
義理を愛し不義を憎むスキル。不義を相手にした時ステータス上昇。


宝具

大日本史
相手が有名であればあるほど次の行動が余地できる水戸光圀の最強宝具。逆に無名相手ならば不利。


黄門の裁き穿つ刀
テレビドラマ、水戸黄門の影響で『歪曲』された水戸光圀の最凶宝具。悪を切り裂き善を助ける一撃を放つ。



人物背景
大日本史を編纂した天下のご意見番。徳川綱吉に犬の毛皮を送ったお茶目さん♪ 願いは『全ての歴史を把握したい』であった。


>>146
デスブログの人のスキルは
に書いて有ります♪

>>148

一つ目のスレの鳩山由紀夫に似ているサーヴァントです

敗北マスター情報

田中次郎
人物背景
異常を求める普通の青年。後は語るところが無い。

魔術師としての実力

普通




聖杯戦争三回戦 一日目






六波羅間堂「」


ランサー「」


我とランサーは固まる。

我等の目線の先には……




カレン「ごきげんよう、私があなたの次の相手です」




痴女が挨拶して去ったからだ。







ランサー「履いてないな、我が主君よ」


六波羅間堂「あれが噂に名高い遊女か」



我等は嫌悪感を覚えながら去る。

三回戦通常タスク

御意見、感想を書き込んだとき、コンマ以下が以下の範囲なら成功

00から10、90から99。

三回成功で三回戦クリア。

ノーパンか

>>161により、ルート分岐





「へぇ、あんたらが俺の敵か」


ランサー「何者ぞ?」

ランサーが我が前に立つ。


コンラ「ん? 俺はコンラ、ただのランサーだ」


全身青タイツの槍兵は一言残してさる。


六波羅間堂「コンラ?」


我は首を傾げる。

>>158

三回戦通常タスク2

敵サーヴァントは真名をコンラと名乗りました。
彼の願いは?

クー・フーリンに復讐すること?

もう一度、父クー・フーリンと正々堂々と勝負したい

>>167タスククリア>>166コンマ二個目クリア。

アリーナ


かつん、かつん、かつん。

我とランサーは歩く。


カレン「ポルカミゼーリア」



六波羅間堂「む、ランサーよ。メリケン言葉で話しかけられたのだが、いかにすれば良いか?」

ランサー「我が主君、残念ながら某もメリケン言葉はわかりません」



カレン「ちっ」


何故か我は舌打ちされた……

コンラ(ランサー)「かっ、マスター。自分の吐いた言葉が受け入れられなかったからって舌打ちするな」

カレン「だまりなさい、駄犬」

コンラ「てめぇ、それオヤジに言ったら殺されてるぞ!」

カレン「ポルカミゼーリア」

コンラ「」プチン







六波羅間堂「ランサー、一時撤退だ」

ランサー「御意」


我らは撤退する。


ポルカミゼーリアの意味は「クソッタレ」
スマートに言うなら「墓穴の用意はOKか?」とかの意味だよな





ランサー「ケルトの光の御子の息子……哀しき定めを負った童か」

六波羅間堂「同情か、ランサー?」

ランサー「否、かのクー・フーリンの息子故に、某も魂がたぎるのよ」

六波羅間堂「ふむ。お前らしい」



夜は過ぎる。


我らは語り合う。

明日イリヤに行う質問を>>174監督者に行う質問を>>176カレンに行う質問を>>178宜しくお願いします


カレンって知ってる?

これまで私の関係者はいたか

ナンパ




聖杯戦争三回戦 二日目





六波羅間堂「なあ、イリヤ。カレンと云う痴女を知ってるか?」

イリヤ「カレン? んー、もしかしてカレン・オルテシア?」

六波羅間堂「おそらく」

イリヤ「被虐霊媒体質の修道女ね。マグダラの聖骸布を持って居るわ」

六波羅間堂「協力感謝する」

イリヤ「とりあえず私の為に頑張ってねー」


朝は過ぎる。




意識が晴れ、我は景色を見る


其れは——悲嘆な風景






男は誓った

主家を守ると


男は武器を取る

主家を守るために


男は駆ける

敵を伐つために




其れは報われない忠義の叙事詩








六波羅間堂「——っ!?」




我は意識を起こす


今の記憶は——








ランサー「主君よ、先ほどはうなされていたようだが——」

六波羅間堂「気にするな、ランサー」


ランサーと共に食堂に向かう



レオ「六波羅さん——一緒に昼食でもどうですか?」

我に思わぬ客人在り——

ランサー「おお!!呂布の主君殿か、主君よ——会食断ったとなれば末代までの恥。共に昼食をとりましょう」


呂布「……無駄に暑苦しいな、貴様は。俺が嫌いではないのか?」

赤色の武人、呂布が現れる。


ランサーから研ぎ澄まされた殺気が放たれた

ランサー「——裏切りの狗よ、貴様の主君の清らかさは認めるが、貴様とは顔をあわせたくないな」

呂布「かかっ!!成る程な、レオは認めるが俺は認めぬか、狭量だな——山陰の麒麟児よ」

ランサー「狭量で結構、某は弱者成れど貴様の様な生き方はしなかった。弱いながらに忠義を尽くし、命消えるその瞬間まで臣として在り続けた——貴様とは違う」


呂布「ふん、貴様が弱者とは笑わせる。貴様はその忠義が神の域まで届いた男だ。日ノ本の武人の大半は貴様より弱かろう」

ランサー「否——某は己の大願を果たせず死んだ、弱者だ」



険悪な雰囲気が食堂を包む

他のマスター達は逃げる





一触即発——ペナルティーも覚悟した時だった





52号「おい、今此処で聖杯戦争決勝戦クラスの激闘を行われても困るんだが」






監督役に止められた

レオ「むぅ……どうやら今回会食は無理みたいですね——また何れ。呂布、戻りましょう」

呂布「ああ」



レオと呂布は去る



52号「全く、私のオリジナルが戦った聖杯戦争より面子がえげつない気がするよ」


52号は笑いながら言う

六波羅間堂「貴殿も聖杯戦争の関係者か」

52号「ああ、私のオリジナルが平行世界に於ける月の聖杯戦争の勝者でね、使っていたサーウ゛ァントは聖徳太子だよ」



ランサー「——某、聖徳太子での勝ち方が皆目理解できぬ」

六波羅間堂「監督役よ、その月の聖杯戦争は智力を尽くし戦う聖杯戦争か?」

52号「いや、聖徳太子——クラスはアサシン、あれはあれで中々強いんだよ」

六波羅間堂「なんと、英霊はやはり予測できぬ」


52号「あはは、その反応、お前の先祖にそっくりだ」

六波羅間堂「なんと、貴殿我が先祖を知っているのか」


52号「ああ、八代目なら知ってるな。使っていたサーウ゛ァントはミトコンドリア・イブ、クラスはライダー。どこぞの金ぴかキャスター並にアレなコンビだったよ」


六波羅間堂「金ぴかキャスター?」

52号「ああ、気にするな。ムーンセルの友人だったとある人物がとある平行世界で使っていたサーウ゛ァントだ」


そう言って監督役は去った



メタ発言多過ぎワロタ
はっちゃけレオも知ってるんだろうなあw

>>216


因みに金ぴかキャスターは1が書いている岸波白野「……最悪の聖杯戦争?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1366324178/l20)に出てくるキャスターです




アリーナ


カレン「……まさか遭遇するとは——」

カレンはコンラをじろりと見る

コンラ「仕方がないだろう、まさか気配を消せるマスターだなんてさ」


ランサー「我が主君、気配を消したのは正解であったな」

六波羅間堂「どうする——此のまま心揺さぶるか」



我は一計を策す










六波羅間堂「おぜうさん——我とお茶でも」





カレン「ポルカミゼーリア」



ナンパ失敗だった




コンラ「——敵マスター、一周回って馬鹿だ!!」

カレン「ポルカミゼーリア」


敵から罵倒される——女子の心を乱すにはナンパが有効だと我は聞いたのに!!



ランサー「——我が主君」


策が成らず、我が落ち込んでいる所に、ランサーは問う。





ランサー「ポルカミゼーリアとか如何様な意味か」






その問いに、コンラが答える


コンラ「確か——侮蔑語だな、敵ランサーさんよぉ」



コンラがそういった瞬間——











ランサー「我が主君よ——我等の勝利だ」














サク








カレン「」ゴボッ





コンラ「はぁっ!?」





ランサーの槍がカレンを貫く








カレン「な……なに……が……」



カレンは刺さった槍を見る

カレンの問いにランサーは答える

ランサー「ふむ、我がスキル——侮蔑強化」

六波羅間堂「——あっ!!」


そうだ、我も見落としていたランサーのスキル










ランサー「貴殿は我が主君を侮蔑した、故に某に魔力加速が懸かったのだ——己が毒舌を呪うと良い」




カレン「——」ニヤリ


カレンはランサーの言葉を聞きながら、消え行く



コンラ「——おいおい、まさか槍を交える間もなく退場ては——」


コンラ——不幸な少年も消える







レオ「——見事です、まさか二日で三回戦を終わらせるとは」


アリーナから出ると、レオが居た


ランサー「ふむ、呂布の主君よ——貴殿は今までの試合を一日で終わらせているではないか」


レオ「バレてましたか……山中幸盛殿、貴方も中々に侮れない」


ランサー「——呂布の主君よ、何れ貴殿と共に戦う呂布と、槍を合わせる事を期待する」


レオ「はい——こちらこそ」



こうして三回戦は終わりを告げた




ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ




バクニヨリ——カレンヲルテンシアトコンラノデートゥターハヒョウジサレマセン








聖杯戦争四回戦

『絡み合う因縁』








月の何処か




??「策は成ったわ」










ランサー「主君よ、次の対戦相手を見に行こう」

六波羅間堂「そうだな」

イリア「行ってらっしゃ〜い」



何時も通りの聖杯戦争——と思っていた






掲示板前


掲示板前には、狐の仮面を被った男が居た

ランサー「あれが」


ランサーが口を開いた直後、空気が凍る












ランサー「—————————っ!!」






六波羅間堂「なっ!!」


ランサーがいきなり駆ける


狐の仮面を被った男に襲いかかるだと!!?




不味い!!









六波羅間堂「凍りの鳩よ——ランサーを止めよ!!」




ピキーン





ランサー「」




ランサーを強制フリーズさせる——不味い、此の術は5日は溶けない





狐の仮面を被った男「マスター、策成れり」



六波羅間実「そうか——アーチャーご苦労」



六波羅間堂「——間実!!」


六波羅間実「久方ぶりだな」


なんと!! 狐の仮面を被った男のマスターは六波羅間実だと!!


六波羅間実「間堂——貴様を殺し、俺が間堂になる」



我が嘗ての盟友はそう言い残し去った





タスク

狐の仮面を被った男の真名を当てよ




毛利元就


小早川隆景


もし良かったら52号の物語も書いて欲しいな〜チラチラ


>>235


考え付き次第52号のストーリー書きますねー

>>234


タスククリア








イリア「——間違いないわね、毛利元就よ」




六波羅間堂「やはり毛利元就か」


イリアに話してみたが、我と意見が同じ



狐の仮面を被った男は毛利元就だ——ならば、六波羅間実に対する対策をするのみ


イリヤじゃない?意図的?

>>239


イリヤです

タイプミスです


アリーナ


六波羅間堂「——さて。ランサー無しでアリーナを突破とは、我も苦境に陥ったか」


我はアリーナに札をばら蒔く


それらの札に魔力を通して叫ぶ





六波羅間堂「出でよ——前鬼——後鬼」





前鬼「シャァァァ」

後鬼「ギヒァァァァ」




そこそこ戦える使い魔を配置し、我はアリーナを進む


此度は異常無し








——まさか間実が敵になるとは



我の勝ちは揺らぎ薄くなった


我と六波羅間堂の座を奪い合った強敵——ミスをしてしまった








聖杯戦争四回戦 二日目









ガガガ

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ











ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ







—————————





六波羅間堂「——っはっ!!」


イリヤ「——嘘……マイルームに強制シャットダウンを掛けるなんて——」


迂闊だった!!

間実の輩——マイルームその物に霊子ハッキングを仕掛けていた!!!


我とイリヤ共に気がつがず——赤縄の保険を掛けていなければ、此のままマイルームごとデリートれていた!!


油断無き立ち回りを行なおうとした矢先に此の様——容赦する事能わず





明日朝イリヤと食べるご飯>>249

明日六波羅間実に対して行なう事>>251

ハンバーグ

後ろから目隠ししてだーれだ

>>249

今日の俺の朝食wwwwwと言うわけで9時位に再開します

おやすみなさい



聖杯戦争四回戦 三日目








イリヤ「——ねぇ、間堂って馬鹿でしょう」

六波羅間堂「?何でだ???」






イリヤ「——朝からハンバーグって重いわよ!!!」


六波羅間堂「実家では普通だったな」

イリヤ「いやいや、間堂の家って純和風でしょう?」


六波羅間堂「朝は洋食、昼は中華料理、夜が和書だった」

イリヤ「なんで肥んないのよ!!」

六波羅間堂「六波羅式陰陽道は一日に8000kカロリー使うからな」

イリヤ「新手のダイエットね……」

六波羅間堂「月から戻ったら流行らせてみるか——」

イリヤ「絶対に流行らないわ」

ハンバーグを食べながら何でもない会話が続く——



朝食後——



イリヤ「うん——やっぱりチートを使うべきね」





イリヤが唐突に口を開く


六波羅間堂「チート?」


イリヤ「ええ——そうよ、ランサーのフリーズを解くのよ」

六波羅間堂「——どうするんだ?」

イリヤ「詳しくは明日、間堂はトリガー集めなさい」


そう言うと、イリヤは何かを準備しはじめた








——さて、アリーナで間実に仕掛けるか——




にしても、毛利元就の宝具って何であろうか?






アリーナ



六波羅間堂「——今だ!!」







六波羅間堂「だーれだ?」






六波羅間実「ギィィィィィィィィィィぃぃぃぃぃぃィィィィぃぃぃぃぃぃィィィィぃぃぃぃぃぃィィィィィィィィィィィィヤァァァァァァァァ!!」











ヒョン








——間実がリターンクリスタルでアリーナから去っただと!!??



我が戸惑って居た時だった







??「馬鹿と天才は紙一重——否、この場合馬鹿と天災は神一重——か」


狐の仮面を被った男が現れた——



??「はじめまして——山中幸盛のマスター、」


その声は凍り着くようなおぞましさを含んだ声だった



??「——ふむ」


狐の仮面を被った男は我を舐めるように見る








??「——似ている、魂の在り方が奴に似ている」


独り言をブツブツ話ながら、狐の仮面を被った男は我を見る


——暫くの静寂


アーチャー「——済まないな、自己紹介が遅れた、私の名は毛利元就——クラスはアーチャー。さて——山中幸盛のマスター——貴殿に問いたい」


行きなりクラスと真名を明かすだと?

我は身構える

すると——




アーチャー「問おう、貴殿の正義の在り方とは何ぞや」



我は答えた


六波羅間堂「然り——純朴な信念を昇華させ、万人を救う事」


瞬間——






アーチャー「裏切りの連署よ——離間の計を発撃せよ——!!」



アーチャーの宝具——我の敗北!!??














アーチャー「——驚いた、まさか宝具に抗うとは」







我は死を覚悟したが、何も起こらず



アーチャー「——褒美のトリガーだ——決戦は正々堂々と闘うか?」



何がなんだか解らぬまま、アーチャーは去った










イリヤは寝ていた


我は考える



勝利を手にする手段を







このシリーズに出てきた鯖で一番好きな鯖は誰ですか?









とりあえずおやすみなさい、また明日




聖杯戦争四回戦 四日目








イリヤ「——間堂、此からランサーの中に潜るわ」


六波羅間堂「——は?」


イリヤ「だーかーら、今からランサーの中核に潜って、後に今ランサーを縛るこの術式を壊す——オッケー?」

六波羅間堂「——むぅ」





イリヤ「と言うわけで——」


イリヤはどでかいハンマーを取り出す——


六波羅間堂「——ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」



イリヤ「ドーン」グシャ










——意識は沈む——












——む?


我が居たのはたゆたう迷宮——此処は?










??「ランサー殿の中ですよ、六波羅殿」










六波羅間堂「何奴!?」


我が振り向くと、美麗なる武士が居た










アーチャー「私は明智光秀——バーサーカーとして聖杯戦争に呼び出され、今マスターのイリヤスフィールにより、アーチャーのクラスとして再構成されています」







は?


明智光秀?



一回戦で倒したよね?





アーチャー「まぁ主がチートホムンクルスですし」


六波羅間堂「——だな」


さて——これからアーチャーと共に解凍作業である


>>235の要望に応えて、今週中に 52号「——冬木の聖杯戦争?」を開始します




アーチャー「飛鳥落とし——」


雑魚エネミー「ピギィ」


アーチャーはランサーの白血球をバタバタ落としていく


六波羅間堂「——なぁ、アーチャー」

アーチャー「どうしましたか、六波羅殿」

六波羅間堂「バーサーカーではなくアーチャーとしての方が強くないか?」

アーチャー「いや、違いますね六波羅殿。私は此の技術のみが宝具です」



アーチャー「全うな英霊ならば私の宝具の本質を見抜き、私を倒すでしょう」

アーチャー「恐らく、信長殿や秀吉殿、家康殿にも勝てない」

アーチャー「故に、マスターは私を狂戦士として呼んだ」

アーチャー「——希代の反逆者には、狂戦士が似合ってます」



アーチャーは自己を蔑む様に言う







アーチャー「さて——六波羅殿、そろそろランサーの核だ」




アーチャーの声で我は前を見る








??「ぐるあぁぁあぁぁぁぁあああぁぁ!!」




六波羅間堂「——ランサー!!??」


アーチャー「——バーサーカーとして顕現してますね、六波羅殿——此処は私におまかせを」



バーサーカー「ぐるあぁぁぁぁぁっ!!」






十分後——


アーチャー「流石山中幸盛殿——未だ倒れず、とは」

バーサーカー「がるる」

アーチャー「——後一発、飛鳥落としを食らわす。六波羅殿——何処を狙いますか?」


六波羅間堂「>>284だ」




アーチャー「——飛鳥落とし!!」


ランサー「ガルルッ!!」


アーチャー「——うわぁ……オワタですね」


六波羅間堂「——おいぃぃぃぃぃぃ!!」


ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ



——アーチャー使えねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ——つーか此はアーチャーが弱いのかランサーが強いのか?





仕方がない

六波羅間堂「——アーチャー、あの魔術核に令呪は効くか?」


アーチャー「はい——一応魔術核に限定して令呪を使うことも出来ます」


六波羅間堂「——了解」


我は命令する











六波羅間堂「——自害せよ、ランサーの魔術核よ」








ランサー「」




パリン と音が響く








ランサー「我が主君よ、上手く行ったから良かった物も——幾らなんでも無鉄砲過ぎる」






ランサーの内から出たと同時に、ランサーは我に小言を言う

イリヤ「間堂って意外と無鉄砲よね」

ランサー「うむ、某も思った」

六波羅間堂「いや——其処まで無鉄砲では無いぞ」


ランサー「いや、無鉄砲だ」

イリヤ「無鉄砲ね」

六波羅間堂「」




アリーナ


ランサー「——あの朦朧ジジイめ、臆したか」

六波羅間堂「——穴熊を決め込むか?」




アリーナに間実とアーチャーの姿無し










ランサー「——モトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロスモトナリコロス」




——ランサーが軽く病んでるから放置しよう



———幕間は開く



52号「——おいおい、待てよ」


聖杯戦争監督役は呟いた




52号「カレン・オルテンシアの使用英霊が——一回戦カルナ、二回戦今川氏真、三回戦コンラだと?」

監督役は慌ててパソコンを打つ


52号「しかも全て適応外クラス——」










52号「何だ……此は」






アーチャー、毛利元就の願いを当てよ








聖杯戦争四回戦 五日目









ランサー「我が主君、とりあえず某の宝具を元就のクサレジジイに喰らわせようかと」

六波羅間堂「なんと、宝具を放つか」

ランサー「はい、某も若干本気を出さないと勝てないかとな」

イリヤ「へぇ、山中幸盛の宝具か——どんなの?」

イリヤの問いにランサーは答える




ランサー「不義を伐つ宝具です」







何故か——とても恐ろしい気がした






そうだ、アーチャーのステータスが手にはいったから、見なくては……


六波羅間堂「とりあえずタブレットと……」

アーチャーのステータスを開示しておいた

>>81も参照


クラス アーチャー

マスター イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

真名 明智光秀


ステータス

筋力 C
耐久 B
敏捷 A
魔力 A
幸運 E-


固有スキル

謀略 A
相手を陥れるスキル。基本的に聖杯戦争では専ら主従を不仲にさせる事に使う。

殺戮 A
効率良く大量に殺戮するスキル。アーチャーの技量により、一対百でも戦局に依っては勝てる。一般人程度なら、軽く万は殺せる。

直感 C
自らの身に対する危機を察知出来る。

遊軍 A
彼が単独行動の代わりに持つアーチャー様のスキル。単独行動と勇猛を兼ねる。


宝具
飛鳥落とし
>>81を見てくれたら大体の内容は解るので、追加の記述を。飛鳥落としは実際効果としては極めてゲイ・ボルクに近い宝具であり、その在り方は極めて燕返しに近い宝具である。因果を固定する飛鳥落としは、敏捷が低い敵には必殺の一撃となる。某NOUMINのように、不断の努力に依って得た技術宝具はいかなる時も彼の必殺と成るのだ。


人物背景
>>81に更に補足を。本編で彼は自らが弱いと自重するが——無論そんなことはない、というか寧ろSAMURAIの中でも屈指の強さである。しかし、彼は自らを低く評価する。それは彼の環境に由来する。斎藤道三、足利義輝、毛利元就、朝倉義景、細川幽斎、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康、柴田勝家、浅井長政、等のキチガイクラスに一点特化した英雄を見ているので、器用貧乏な自分が弱いと感じているのだ。例えると、英数国理社全ての偏差値が65の少年が、偏差値が英80数50国65理40社35や、英30数85国45理62社30、英50数50国84理50社72、英23数90国30理37社45等の友人を見て自信を失って居るような状態なのだ。







ランサー「——」

六波羅間堂「——」


静かに時は過ぎる。


アーチャーとの戦いに備えてアーチャーは心を落ち着けていた。




>>302



アーチャーとの戦いに備えてランサーは心を落ち着けていた

です




アリーナ


間実は居ない——居たのは一人——


アーチャー「——久しぶりだな、山中鹿介幸盛」

凍てつく様な声を出す——アーチャー


ランサー「殺してやる——毛利元就」

燃えるような憎悪を顕にする——ランサー



アーチャー「まぁ待て、山中幸盛」

ランサー「待つ?」










ランサー「今すぐ殺してやるさ!!!」







ランサーが一迅の風となり駆ける






アーチャー「多治比の時代に鍛えた武錬——見せてやろう」

ギン

と音がした

ランサーの槍を弓で受ける


あの弓は——


ランサー「弭弓か——」

アーチャー「如何にも」

弭弓——弓の両端に槍の穂先を嵌め込んだ弓——


近接武器として使える弓だ

アーチャーはその弓でランサーの槍をいなした







ランサー「——何と、弓で……」



ランサーは悪態をつきながら高速の攻めを見せる


アーチャー「嘗めるな、防御こそ我が真髄!!」


ランサーとアーチャーが槍を合わせる






アーチャー「全く——貴様の主は奴そっくりだ!!」



アーチャーは悪態をついた




奴?







お知らせ



明日の夜までにアーチャーの願いが当てられないと、ゲームオーバーです



謀略なしの正々堂々の勝負

>>309



誰と?



尼子経久 ?
流石に似てないか

>>313

>>313



タスククリア




ランサー「奴?」


ランサーは攻め立てながらも疑問を顕にする

アーチャー「——そうだ、貴様の主の魂——」









アーチャー「彼の尼子経久に似ている」
















ランサー「毛利元就——朦朧か?」

六波羅間堂「さぁな」


結局アーチャーは宣告の後に去った



何かが引っ掛かる






明日の朝ランサーに聞くこと>>320


明日の昼六波羅間実に聞くこと>>323


明日のアリーナで毛利元就に聞くこと>>326


尼子経久について
あと、そんなに自分と似ているか

最近元気か?

ちょっとお喋りしようぜ




聖杯戦争四回戦 六日目






六波羅間堂「ランサー……我はそんなに尼子経久に似ているのか?」


ランサー「否……ぶっちゃけあんまり……」

六波羅間堂「だよなぁ……」

ランサー「ただ……何と無く在り方だけは似ているな」

六波羅間堂「在り方?」

ランサー「そうだ、我が主君——主君も経久公も、ギリギリを越えてもまだ諦めぬ——その在り方だけは似ているかと」


六波羅間堂「そうか——」







六波羅間実「——よっ、間堂」

昼——食堂に間実が居た

六波羅間堂「元気か?」

六波羅間実「ああ——お前を倒せると思うとな——」


六波羅間堂「そうか——」





アリーナ


アーチャー「ふむ、常にマスターと共に居るのか」

ランサー「毛利元就、貴様のマスターはどうした?」

アーチャー「はっ——間実なら自室だ。アリーナ探訪など私で十分だ」

ランサー「ふん——貴様にも主君を重んじる心があるか——」

アーチャー「ああ、在るな」


>>235




聖杯戦争はじめました
52号「冬木の聖杯戦争だと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1368975162/l20)






六波羅間堂「少し話そうか、アーチャー」




アーチャー「ほう、語り合いを望むか」


アーチャーは誘いに乗った!!









六波羅間堂「では——何について語る?」


アーチャー「無論、魂の在り方について」

六波羅間堂「陰陽の我にその話題か——良いだろう」




アーチャー「問おう——貴殿聖杯に何を願うか」

六波羅間堂「答えよう——我は聖杯に何も願わず」

アーチャー「何故か?」

六波羅間堂「唯聖杯が欲深なる悪鬼に渡ること望まぬ故に」

アーチャー「ほう——」


六波羅間堂「逆に問おう——貴殿の願い何ぞや?」

アーチャー「答えよう——我が願いは越える事——」

六波羅間堂「越える?」

アーチャー「如何せん——最後まで我は尼子経久を越えるに能わず」

六波羅間堂「——ふむ」


魂の在り方を問う——渇望

其が毛利元就の望み




ランサー「我が主君——この狐の甘言に耳を貸すなかれ——」



ランサーが槍を構える

アーチャー「相も変わらず——短気だな。良いだろう——」














アーチャー「明日で決着だ」






アーチャーは告げる










ランサー「マスター……とりあえず明日はきを引き締めよう」


六波羅間堂「ああ」


イリヤスフィール「生前の因縁、ね」


イリヤは興味深そうに見ていた







——夢を思い出す


——六波羅間堂になる前の夢


——後の六波羅間実と互いに切磋琢磨していた若き時代



——未熟だった

——弱者だった



——だが楽しかった


淡く砂糖菓子のような脆い記憶



我は——それを消そうとする









聖杯戦争四回戦 決戦日












52号「——さて、残った猛者達は戦うべき——」



監督役は謳い宣言する



52号「決戦を始めよう」






こうして戦いに誘われる






六波羅間実「——」


六波羅間堂「——」


アーチャー「——」


ランサー「——」





何者も言葉を交わさない

我と間実は現在の宿縁が——ランサーとアーチャーは過去の宿縁が——絡み合っていた




決戦場に我等は向かう





決戦場


アーチャー「さて、山中幸盛——貴様との宿縁も此処まで来たか」

ランサー「それは某の台詞だ、毛利元就」


アーチャー「だがその宿縁は此処で終わる」


ランサー「終わる?違うな——終わらせる、だ」


アーチャー「ふむ——貴様らしい言葉だ」


ランサー「如何にもその発言貴様らしいよ——」




サーヴァント同士は語り合い終えたのか——我と間実が前に出る





六波羅間実「お前を倒す——倒して俺が六波羅間堂になる」


六波羅間堂「未だ執着するか——六波羅間堂の名など唯の飾り、何故に求める?」


六波羅間実「悔しいだろう——俺とお前は互角だった——なのにお前は六波羅間堂に、俺は六波羅間実になった」

間実は苦しそうに言う


六波羅間実「越えたい越えたい越えたい越えたい越えたい越えたい越えたいっ!!」



六波羅間実「お前を殺すぞ——間堂!!」


その憎しみは決戦場に響く


六波羅間堂「そうか——ならばその憎しみを断つのみ!!」



我等の言葉にサーヴァントが応える









アーチャー「マスター、その渇望癒える事無いのならば——私が貴方の雨となろう」

アーチャー「謀略を知略を武威を——全て用いて貴方を癒そう」






ランサー「我が主君よ——月は輝き忠義は栄える」

ランサー「断罪の光は某の槍に宿り、主君の高潔を守ろう」

ランサー「我が主君よ——月山の如く悠然と座して待て!!」




アーチャーてランサーは向かい合う















アーチャー「毛利家当主——毛利元就参る!!」




ランサー「尼子家先駆け山中鹿介幸盛——推参す!!」







アーチャーとランサーは互いに駆ける——



それはついぞ叶わなかった戦国史の決闘









ランサー「その不義を断つ!!」


アーチャー「猪口才わっ」




ランサーとアーチャーは駆けた後にぶつかり合う

弭槍に槍がぶつかり、アーチャーは距離をとる



矢が光の如く早いが——ランサーも避けるのが速い



我と間実は互いに一歩引いていた



この戦いを汚してはいけない——そんな思いがあったのだ



先に動いたのは間実——










六波羅間実「アーチャー、魔力など考えなくて良い——宝具を使え」



アーチャー「感謝するマスター!!」



ランサー「マスター!!」



六波羅間堂「分かっている!!」



ランサーに魔力を——




六波羅間実「その魔力を切る」



六波羅間堂「——っ!!」



少しのタイムラグ——しまった






アーチャー「さぁ——百万一心を以て此処に臨め」



アーチャーのステータスが上がった!?



アーチャー「宝具の重ねがけを見よ!!」










アーチャー「隆元元春隆景元清元秋元倶元政元康秀包就辰五龍輝元——十二の矢となり我が力となれ!!」



アーチャーは宝具の名を叫んだ













アーチャー「毛利十二之矢!!」










十二本の輝く矢がアーチャーの手に握られる






アーチャー「あららららいっ!!」



ランサー「小賢しい!!」


アーチャーは一撃が死に至るような矢を連続ではなつ




十二本打ち終えたらまた十二本の矢が現れる

ランサー「——っ!!」

ランサーに我は魔力を送る——しかし、ランサーの宝具を使うための魔力が膨大過ぎるゆえに、未だ貯まらず



アーチャー「はははっ——我が矢に怯え死ぬが良い!!」


ランサー「先程から一矢も当たっていないが、そろそろ魔力も限界だろうよ」


アーチャー「私のマスターを嘗めるなよ——ランサー!!」


六波羅間実「大丈夫だアーチャー!!打ちまくれ」



アーチャー「無論!!」



ランサー「某の宝具の燃費の悪さを恨む!!」


ランサーが一方的に押されている












だが——なんとか魔力が貯まった









六波羅間堂「万物一切我が敵ならば進撃を絶て——沼鰐!!」



アーチャーの脚を止める


アーチャー「仕舞った!!」




六波羅間堂「ランサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!宝具を使えっ!!」




ランサー「承知」









ランサーは堂々と謳った





ランサー「我が艱難辛苦の誓いは三日月の下也——我が在り方は忠義——憎むべきは不義にして不忠——在り方は無限の理想——月光は邪を断つ」










ランサー「月光輝く麒麟槍!!」






月光輝く麒麟槍——それがランサーの宝具——



月より眩い光の槍




アーチャー「我が矢で殺す!!」



アーチャーが射た矢をランサーは軽やかに避ける



そして







ランサー「我が槍万人の不義を裁く——」



ランサーはアーチャーに肉薄した










ランサー「その不義を殺す!!」





アーチャー「——」


ランサーの槍はアーチャーを貫いた









六波羅間実「敗者は黙して消えるのみ——だな」


アーチャー「うむ——」



我等が声をかける間も無く消えた——



潔く、鮮烈に——



ランサー「我が主君、次の戦いに備えよう」


六波羅間堂「そうだな」



我等は去る


決戦場から




さぁ——嘗ての盟友の死を悼もう


其がせめてもの償いだ






四回戦敗北サーヴァント



ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



エラー







敗北マスター情報


六波羅間実

人物背景
六波羅間堂に嘗て居た盟友
互いに六波羅間堂の名を望み切磋琢磨していたが、六波羅間堂を継げなかった事で嫉妬と憎しみに狂う


魔術師としての実力

非常に高い



敗北サーヴァント情報

クラス アーチャー

マスター 六波羅間実

真名 毛利元就

宝具 裏切りの連署 百万一心 毛利十二之矢


ステータス
筋力 C
耐久 C
敏捷 D
魔力 A
幸運 B

固有スキル
単独行動 B
マスター無しである程度現界するスキル

カリスマ C
小さな国を治めるには十分なカリスマ

鬼謀 A
他者を的確に陥れるスキル。基本は軍略と調略である

機械化 B
危機の時に心を機械と化し、人としての情を捨てるスキル


宝具
裏切りの連署
マスターとサーヴァントの信頼関係、及びに対魔力が一定値以下ならば、マスターとサーヴァントの魔力パスを断つ宝具

百万一心
アーチャーのステータスを筋力B耐久B敏捷A魔力A幸運Aにする宝具。マスターに尋常ではない魔力負担がかかる。

毛利十二之矢
自らの子供たちの名を冠した矢を召喚し、射る宝具。アーチャー最強の宝具で、それぞれの矢は固定ダメージを与える事が出来、また以下効果を各々の矢が追加で与える。
隆元 相手にスタンを与える
元春 貫通+大ダメージ
隆景 相手に毒を与える
元清 相手の耐久と幸運を下げる
元秋 相手の筋力を下げる
元倶 相手の敏捷を下げる
元政 相手の魔力を下げる
元康 相手の体力を吸収する
秀包 相手の宝具を一分封じる
就辰 相手のスキルランダムで選び一分封じる
五龍 相手の総合ステータスに応じてダメージ変化
輝元 ランダム効果


人物背景
中国地方の覇者。武田大内尼子を滅ぼし中国に一大勢力を築いた名将。手段を選ばず貪欲に勝ちを求めるその姿勢は誰からもついぞ理解されなかった。故に、彼は求めた——唯一完全に勝てなかった尼子経久との決戦を






現在聖杯戦争に於いてバグが発生しています


バグの原因を指摘して行きなさい



カレンとそのサーヴァント?

>>44に宝具追加


月光輝く麒麟槍
ランサーの忠義の逸話と三日月の下で艱難辛苦の対価に主家復興を願った逸話が合わさった宝具。敵味方全てに設定されている『不義値』に効果が左右される宝具。この不義値はマックス100(一般人平均は40)で、不義値の範囲により以下の効果を得る

100〜95 即死効果+最大体力の二倍のダメージ

95〜71 大ダメージ+スタン

70〜61 大ダメージ

60〜41 ダメージ

40〜21 ダメージ0

20〜0 体力全回復+状態異常無効



魔力の消費量を考えると燃費が悪すぎる宝具である

>>363



では——カレンは何者で彼女のサーヴァントは何者か?




一応今までのなかで正体についてのヒントはありますか?

BBみたいなのかな
サーヴァントは複合サーヴァント?

>>366

チョロチョロとは

カレンとその鯖の正体がわからないな

けどヒントっぽいのは
鯖がカルナ、今川氏真、コンラと変わってるのと
主人公がみた守れなかったって夢?けど、ランサーの夢っぽいし

難しいな。ホロウの士郎みたいに誰かが殻をかぶってるのかな?

>>370

近い








聖杯戦争 五回戦

『暗殺の王』










聖杯戦争五回戦 一日目










六波羅間堂「——」


毛利元就との激戦の次の日——我は次の対戦相手を知るために掲示板に向かった




ユリウス「ふむ——レオが認めた男が相手か」


敵はユリウス——我とて知っているハーウェイの蠍だ


ユリウス「アサシン、どうやらかなりお前向きなマスターだな」

ユリウスが言うと——横からサーヴァントが現れた










アサシン「くははっ——確かにな。此のように真面目なマスターは俺向きのマスターだ」










現れたのは奇怪な男——黒い外套に骸骨の甲冑——体からは快楽を擽る匂いを放つ


アサシン「ユリウスよ、このマスターは中々に楽しいだろうよ!!何せ極東のガラパゴス魔術の使い手だ——西欧とは生息地が違う」



現れたアサシンは饒舌に話す



ユリウス「本当にお前は五月蝿いな——アサシン」


アサシン「くはは——五月蝿くなければつまらんよ、人生などな」



アサシンはそう言いながら我に近寄る












アサシン「楽しみにしているぞ——六波羅間堂」








そしてユリウスとアサシンは去る










ランサー「我が主君——あれは中々に食えないサーヴァントだ」




どうやら話の途中からいたらしいランサーが呟く










アサシンの真名を当てよ














六波羅間堂「あの匂い——何処かで嗅いだことが在るのだが」


ランサー「アサシンの匂いか、我が主君」

六波羅間堂「そうだ」

ランサー「某は嗅いだことはないなぁ」

六波羅間堂「——思い出せない」



あの匂いはなんだ?



史実のハサン?

>>385

タスククリア




アリーナ


——アリーナに入った瞬間、甘い匂いが鼻を衝く


六波羅間堂「——っ!?」

何だ——妙に甘ったるい匂い——脳が蕩けるような甘さ——




ランサー「ふひゃひほみにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」





ランサーがおかしい——元からサーヴァントとしてはおかしいが、此はかなりおかしい


ランサー「ひょひょーん!!」


六波羅間堂「——っ」


声が出ない——朦朧とした意識で、視界の先にはアサシンが居た













六波羅間堂「——朱丑よ駆けよ」










甘ったるい匂いを祓う




アサシン「——ほう」


ランサー「はっ——某は何を!?」



此の匂い——思い出した










大麻だ






該当する英雄は一人だ——我はその名を叫んだ










六波羅間堂「ハサン・サッバーフ!!」












アサシン「ふむ——まさかなぁ……真名を当てられるとは……」




アサシンはフワリと去った



ランサー「ハサン・サッバーフ?誰ぞ?」



ランサーを放置して我は自室に戻る









イリヤ「ハサン・サッバーフって……冬木の聖杯戦争に出てきたハサン・サッバーハのオリジナルよね」


六波羅間堂「だな」

ランサー「ふむ——麻薬の教主にして暗殺の王か」


ランサーはWikipediaを見ながら相手のサーヴァントを理解する



イリヤとランサーの三人でドイツ料理を食べながら夜は更けた








聖杯戦争五回戦 二日目








ランサー「麻薬か——某が生きていた時代は舶来の高級品だったな」

六波羅間堂「今の日本では大麻は違法だ」

イリヤ「あのアサシンが大麻を生産したら日本では大儲けね」


六波羅間堂「確かに——末端価格は高いな」


イリヤ「犯罪に使えるアサシンね」



ランサー「嫌なサーヴァントだな」









52号「くそっ——まさかユリウスのサーヴァントめ、ムーンセルの許可無しに麻薬を売りさばくとは——」


なんか52号が愚痴っていたが無視しよう







アリーナ


六波羅間堂「ユリウス——」

ランサー「我が主君、某の後ろに」

アリーナで我とランサーはアサシン主従に出会った

ユリウス「——成る程、アサシンの真名を見破るとは、見頃だな」

アサシン「何だユリウス、久しぶりの強者に興奮するか」

ユリウス「さぁな」


二人はどこか楽しそうだった



アサシン「今日は退こう——ユリウス」

ユリウス「ああ」


六波羅間堂「退くのか」

ランサー「驚くな、強いサーヴァントが戦わぬとは」


アサシン「全ての英霊が武士の様に戦うと思うなよ」


ユリウスとアサシンは去る






アサシンの願いを当てよ



ユリウスの願いを当てよ


血湧き肉踊る闘争







イリヤ「へぇ、月海原学園でマスター、NPC相手に大麻を売りさばいていたサーヴァントってハサンだったんだ」

ランサー「人を狂わせる媚薬を売りさばくとは——」

六波羅間堂「ランサー。残念ながら月海原学園には麻薬取締法がない。だからアサシンの行為は違法にならないのだ」

イリヤ「つーか、宝具が麻薬ってヤバイわね——六波羅は密儀に大麻を使うんだっけ?」

六波羅間堂「ああ、我等は麻薬で意識を飛ばし、使い魔と契約していたんだ」

ランサー「我が主君——其は違法では?」


六波羅間堂「だから今では一族の誰かを医学部に行かせて麻酔医を作っているんだ——斯く言う我も、京都から高槻に在る大阪医科大学に通ったものだ」


イリヤ「間堂って医者だったのね」

六波羅間堂「国試はしぬかと思った——」

イリヤ「でしょうね!?」


斯くて夜は更ける






聖杯戦争五回戦 三日目











アサシン「——麻薬買わないか?」


六波羅間堂「却下する」


アサシン「くそっ、湿気てるな日本人よ——麻薬の快楽に体を委ねるのも吉ぞ」

六波羅間堂「いや、日本では麻薬は違法だ」

アサシン「ファック!!レオに西欧財閥の領地は麻薬合法にしてもらうよう頼もうかな」


六波羅間堂「無理だと思うぞ」

ランサー「其も同意だ」









ランサー「麻薬遣いの暗殺者——某の回りには居ないから何とも……」


六波羅間堂「まぁ麻薬遣いの英霊など、などなかなかお目にかかれないからな」


ランサー「ですな」






アリーナ




六波羅間堂「また麻薬臭いな」


ランサー「我が主君の術が無ければらりちゅうになっていました」


アサシン「麻薬が利かないか」



アサシンはいきなり現れた



ランサー「うをっ」


六波羅間堂「気配遮断か!?」


アサシン「んにゃ——ただ麻薬を吸っていただけだ」



六波羅間堂「薬ちゅうめが」



アサシン「かははっ、麻薬は良い——思考を鋭利にするかなら」



いや——麻薬の中で麻薬吸うなよ





アサシン「今日はやる気はない——何せユリウスは嫌煙家だからな、アリーナでしか麻薬を吸えない」





タスクも取ったし、帰還しよう




>>402

二人とも戦い関係なのは正解


あともう一歩



ハサンの願いは麻薬以上に満足できる戦いかな?

>>413

タスククリア

ユリウスは正々堂々とした戦い?

>>415


近いからタスククリア










ランサー「愛煙家と嫌煙家の戦いはどちらにも理があるから、一概にどちらが正しいか決めにくいな」



六波羅間堂「食い付くのそこ!?」





聖杯戦争五回戦 四日目









52号「いや——困った困った」

六波羅間堂「どうした?」

朝——監督役が頭を抱えていた


52号「いや——なにせユリウスのアサシンが麻薬で蓄財しまくってな、ムーンセルから怒られた」


六波羅間堂「……どんまい」


52号「とりあえず3億蓄財したのは褒め称えたい」


六波羅間堂「」




なんて金儲けが上手い……







ランサー「アサシンの宝具は麻薬散布の固有結界——正直余り恐ろしくない気が……」


六波羅間堂「否、恐らく未だ何か奥の手を残しているだろうよ」

ランサー「そうであるか……」

ランサーは少し首を傾げる



いや——端から真っ向勝負はお前だけだ、と我は思った





アリーナ



アサシン「ユリウス——来たぞ」


ユリウス「ああ」


ランサー「我が主君」

六波羅間堂「分かっている」


アサシンはユリウスと共に——ランサーは我の前に立った




アサシン「ユリウスよ——退くか」


ユリウス「ああ」




まただ——またユリウスとアサシンは退いた












イリヤ「退き続ける相手か——やな予感がするわね」


六波羅間堂「ああ」




モヤモヤとした考えのままに夜は更けた






ユリウスとアサシンが退き続ける理由を答えよ







ユリウスとアサシンが退き続ける理由を答えよ




某毒婦の宝具みたく、アリーナでこっそり巨大な宝具を作成している。戦わないのは魔翌力を無駄に消費しない為

>>426

魔力を無駄に消費しない、はクリア


あと一つ





聖杯戦争五回戦 五日目









朝我は花壇をブラブラと歩いていた


六波羅間堂「ん……芥子の花に麻だと」



何と——花壇の花が全て麻薬の原料の植物だったのだ


ランサー「何と……」


ランサーも驚く



学校全体に麻薬をばら撒くことによってなんらかの準備をしてる?

>>433

何を準備している?



結界と固有結界




宝具発動の下準備
宝具発動するために麻薬を流通させるか原料の植物を植えることで結界の基点になる

>>443

タスククリア







ランサー「うーん……アサシンの宝具が理解できない」

六波羅間堂「あの麻薬散布も宝具かどうか怪しいな」

イリヤ「アリーナ全域に麻薬を散布する結界、ねぇ」



三人で昼に頭を抱える






アリーナ


六波羅間堂「アリーナにアサシンとユリウスは居ないな」

ランサー「我が主君、一体何を?」

六波羅間堂「とりあえずアサシンの記憶を読み取ろうかとな」

ランサー「成る程」




六波羅間堂「祭典は蛇——経典は獅子——教典は騎士——」




我は魔術を仕掛ける









六波羅間堂「明日か」

ランサー「明日の朝一だな、主君よ」



イリヤ「相変わらずあなた達チートよね」



私用により更新速度遅くなります

すいません





聖杯戦争五回戦 六日目











ランサー「我が主君——遂に記憶を探るのか」

六波羅間堂「ふむ、今から彼の暗殺王の記憶をを探る——ランサー、イリヤにも記憶を繋いでおく」


イリヤ「ありがとう、私もハサンの記憶は気になるのよ」

イリヤとランサーにパスを繋ぐ



さあ ハサンの記憶を探ろう
















王に成りたかった














誰もが屈する権力が欲しかった

全てを打ち破る力が欲しかった




イスラムの世界は爛れ堕落する


経典は燃え尽きた


快楽は蔓延る


富が堕落の誘い水




私は——絶望した





世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき世界は死ぬべき






ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ








これは——



——強い——



——憎しみ?





六波羅間堂「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


ランサー「うをっ!?」

イリヤ「ひゃん!?」




冷や汗が滝の如く——


六波羅間堂「はぁはぁ」



此は——不味いな





ハサンの憎しみの原因は?


ハサンは敬虔なイスリム教徒の筈だから、まさに「教義の為なら教主でも[ピーーー]」タイプっしょ
怠惰堕落したイスラム教徒に憤怒して粛清の考えを抱いてる

寧ろ逆に堕落したとはいえ息子達を処刑した事を後悔し、自分自身に嫌悪して怒っている

>>458>>462でクリア


聖杯戦争五回戦後にSS『泡沫の暗殺王』が解放されました






アリーナ



結局昼まで疲れはてていた


アリーナに我とランサーは忍び込む——案の定、アサシンは一人で大麻を吸っていた




なにやらブツブツと独り言



我は盗聴する







アサシン「世界とは何と堕落したものか——否、堕落したのは私か——苛烈に生き、過酷を望み、子を殺した暗殺信徒は私だ」



其は心が苦しい独白




アサシン「私が堕落したのか世界が堕落したのか——かかかっ、1回戦で戦った荘子ではないが、胡蝶の夢とは中々に良くできた物語だ」




ランサー「——」



ランサーも沈黙する



我等はコソコソと抜けた




>>463が楽しみだ! 可能なら>>1の書く成田版ハサンも見てみたい

そいやぁカレン(?)は如何なったの?

>>466

未だクリアならずですね

クリアしたらランサーベストエンディングです

カレンが本物かどうかより、鯖が変化していたことに注目すべきか?
変化系の鯖なんてモノでもないだろうし、恐らくシステム面で何か異常があるはず
最悪ムーンセルと繋がってるかもしれん

>>471


カレン

ホロウ

ムーンセル






ランサー「あのアサシン——憎しみに囚われて居るな」

六波羅間堂「あぁ、極大の憎しみだな」

我の言葉にランサーは力強く反応する








ランサー「彼の妄執——我が忠義で断ち切らん」







六波羅間堂「ああ」


その言葉は正しくかつて忠義の鑑として詠われた男だった——




明日は決戦だ








聖杯戦争五回戦 決戦日







52号「遂に斯くの如く激戦は始まる」



52号「闘い、生きて——死ね」




監督役の声に誘われる




我等は決戦場に向かう






エレベーター内部

ユリウス「六波羅間堂」

エレベーター内部でユリウスは我に話しかける

六波羅間堂「どうした」

ユリウス「貴様とは——心が踊る戦いをしたいものだ」

ユリウスはニヤリと笑う


六波羅間堂「あぁ」


我は応える





ランサー「」


アサシン「」




ランサーとアサシンは黙る


恐らく——二人が言葉を交わすのは決戦場のみだろう






決戦場


甘ったるい匂い——アサシンの麻薬だ


アサシン「さてと——人々の理想よ、問おう」

決戦場でアサシンはランサーに語りかける


ランサー「どうした?」

ランサーはアサシンに応える

アサシン「貴殿の忠義は後世まで誉れとなり、なお羨望の的とならん——が、貴殿は後悔は無いのか」


それは純朴な問い



其れにランサーは答えた




ランサー「後悔等無い——我が一生、月山富田の月下で誓った時より、艱難辛苦にまみれんと——」


ランサーはきっぱりと言った





アサシン「羨ましいな——その在り方が」


アサシンはダークを構える



ランサー「なに、大願成就成らぬ時点で——某の人生は羨むべきではないよ」




ランサーは槍を構える









斯くて激突は起こる














アサシン「行くぞ、ランサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!」



ランサー「来い——アサシン!!」



ランサーとアサシンは激突する






アサシン「さぁ——戦いながら麻薬の快楽に溺れよ」

ランサー「残念だな、もう既に対策済みだ」
アサシン「かっか——其は残念だ」

ランサーとアサシンは早く——速く攻防を繰り広げる

アサシン「投げナイフを避けるか——」

ランサー「貴殿の短剣——中々に厄介だな」

ランサーもアサシンも楽しそうだった










アサシン「くははっ、ユリウス——ザバーニャを使うぞ」


ユリウス「あぁ」


>>487

最後 ザーバニーヤです







アサシン「快楽は天地を覆い麻薬は蔓延る——人は死出の花道を踊り通る——麻薬教主」








アサシンの体に麻薬が纏う



ランサー「自らの内に固有結界だと!?」


ランサーは驚く



アサシン「さあ——麻薬の快楽、我が一撃で味わえ」



アサシンは麻薬の粉塵と共に進む


それは正しく麻薬教主


アサシン「くはははははははは」



アサシンは迫り攻撃する

ランサーは其を防ぐ





アサシン「さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁっ!!ランサーよ——人の鑑として私に人としての在り方を見せよ!!」


ランサー「某はそこまで素晴らしい者ではないよ」


ランサーはにやりと笑う



楽しげに愉しげに



アサシン「さぁさぁさぁさぁさぁ早く早く来い!!」



ランサー「ああ——」









永遠とも思える戦い——





だが——終わりは一瞬だった






ランサーの槍がするりと進む


それは吸い込まれる様にアサシンの胸に刺さる







アサシン「くははっ——まさか少しの失態で命を落とすとはな」




アサシンは笑う


其のまま我らに背を向け——アサシンはユリウスの前にひざまづく



暫しの静寂



終の会話はとてもか細く——










アサシン「——ユリウス、私はお前の望む戦いの輩となれたか?」

ユリウス「ああ」





そして、暗殺王と暗殺者は消えた——





ランサー「見事な散り様——敬意を払おう、ハサン・サッバーフ」

ランサーは手向けの如く祈る——我もまた、見事な最期であった主従に祈りを捧げる




六波羅間堂「戻ろう、ランサー」


ランサー「ああ」



我等はエレベーターに乗る








レオ「見事勝ちましたか、六波羅間堂」

呂布「かははっ!!暗殺王に勝利を上げて、凱歌に包まれる王のような風格だな」



六波羅間堂「レオ——」

ランサー「呂布——」


呂布「固まるな、なに。オレはレオの宿敵となりうる六波羅間堂と、オレの対極たる山中幸盛を見に来ただけだ」


ランサー「成る程、貴様も我が主君を認めるか」

呂布「おうよ」



ランサーと呂布は向かい合う





レオ「呂布——お座り」


呂布「おう」



六波羅間堂「」

ランサー「」



レオ「すいません、呂布が少し猛りすぎてました。謝罪しましょう」

おい——この坊っちゃん今呂布を犬扱いしたぞ!?

レオ「帰りましょう、呂布。兄さんは破れました——ハーウェイは後僕だけで」

呂布「ふん、此処で戦わぬか——そして、少し悲しんでいるな、レオ」



こうして——我等の五回戦は終わった






敗北マスター情報



ユリウス・ハーウェイ

人物背景
弟の影に徹しながら尚、正々堂々とした戦いを求めた暗殺者


魔術師としての実力
普通

主人公との相性
普通


ムーンセルのバグについてもうちょっとヒント欲しいかな

コレまでの回答の中で惜しい奴とかあともうちょっととか全然違うってのがあれば絞り込めそうな



敗北サーヴァント情報

クラス アサシン

マスター ユリウス

真名 ハサン・サッバーフ


ステータス
筋力 B
耐久 D
敏捷 A+
魔力 D
幸運 A

固有スキル

気配遮断(攻防一体) A
暗殺王である彼にのみ許された気配遮断。攻防両方で気配遮断を行える——が、直感持ちには悟られやすい欠点がある。

教養 A
あらゆる学術に通じているスキル。学習速度に上方補正。ハサン・サッバーフはイスラム最高峰の教育を受けていたので、この教養スキル。

麻薬生成 A
麻薬を生成するスキル。芥子や麻から調合したり、結界を張ったりして麻薬を生成する。

戦術 C++
戦争時の戦術の素晴らしさを表すスキル。アサシンは籠城に優れていた。

カリスマ B+
一国の王には十分なカリスマ。アサシンは暗殺者に対して上方補正。


宝具
麻薬教主
自らの体内に固有結界を作り出し、己の攻撃に麻薬属性を付与する。当たれば当たるほど敵は麻薬中毒になり、アサシンの攻撃が当たるのを求める。発動には大量の麻薬が必要。


人物背景

ハサンのオリジナル。史実のハサン・サッバーハであり、区別の為真名がハサン・サッバーフとなっている。余りにも高いカリスマ、余りにも高い教養は暗殺者のみならず時の権力者さえも感服したと言われる。また、敬虔なイスラム教徒で、イスラムの在り方を守らない者は息子で在ろうが殺していたといわれている。さて——此処からは彼についての補足である。彼の影響が強すぎて、後に暗殺教団は『彼』を作ろうとした。それこそがstay nightとzeroに出てきたハサンである。最終的にハサン達が聖杯戦争にかける望みはかっこ『自分』が『彼』になる事であった。この未来を彼は『馬鹿だ』と思いながらも無視している。因みにユリウスはお気に入り。熱心にイスラムに勧誘していた。



——私は間違って居たのだろうか


神に仕えて暗殺三昧


其の在り方は——きっと異質だった


私は狂気

私は悪鬼




私は求める——私を癒すマスターを










ドクン










おや——どうやら私を癒すマスターが現れたようだ


私と同じように、狂った暗殺者が















アサシン「問おうか——」










アサシン「貴殿がこの暗殺王、ハサン・サッバーフを呼び出したマスターか」





ユリウス「ああ」





どうやら——この聖杯戦争は楽しめそうだ













おしまい





>>499


カレンとアンリマユまではオッケー


二人の関係性が前半のヒント


コンラに化けている存在はヒント未解放




聖杯戦争六回戦

『二匹の鹿』









聖杯戦争六回戦 一日目








六回戦の対戦相手を知るために掲示板に向かったら——一人の男が掲示板前に立っていた


ランサー「なっ——」


その男を見て、ランサーは固まる




「——おお!!鹿介殿!!」



鹿の兜を被った男が我らに近寄る



その男は我が前で会釈し——こう言った









「俺のクラスはランサー、真名は本多平八郎忠勝——生前は鹿介殿との交流も有りました」










六波羅間堂「」




ま じ で ?




本多忠勝「其では、鹿介殿——また戦場で」


そう言いながら本多忠勝は去った










六波羅間堂「ちょっと大丈夫か、ランサー」

ランサー「いやはや、懐かしい——ああ、血がたぎる」




なんかランサーが勝手に興奮していた






本多忠勝の願いを当てよ








イリヤ「とりあえず頑張って本多忠勝を倒さなきゃいけないわね」

六波羅間堂「まさか六回戦で優勝クラスのサーヴァントに当たるとは——」


イリヤ「いやいや、六回戦だよ間堂」


六波羅間堂「それは解るのだが」


我は少し愚痴を吐く




アリーナ

アリーナに入ると一人の少女が居た

ランサー「なんと——マスター、あれはロボットだ」

六波羅間堂「何と!?」

我はランサーの言葉に驚く



すると


メアリー「ワタシのナマエはメアリーデス——ドコにでも溢れてて何処までもありふれているタダのロボットデス」


名乗るだけ名乗り、メアリーは去った


六波羅間堂「本当にマスターは何でも有りなんだな」

ランサー「だな」








さて——敵は本多忠勝


いかにして勝ちを手にするかが重要だ







聖杯戦争六回戦 二日目










ランサー「」ブンブン

朝、ランサーが槍を振る

六波羅間堂「ランサー、朝から何をしている?」

ランサー「うむ——本多忠勝と戦える。武人冥利に尽きる」

六波羅間堂「そうか——」


ランサーは真面目に鍛練していた








本多忠勝「——」ブンブン


六波羅間堂「」


昼間、ランサーと同じ事をしていた


似た者同士か?





アリーナ


ランサー「——忠勝!!」


本多忠勝「——鹿介殿!!」







六波羅間堂「——二人とも戦わないのか?」






本多忠勝「其は決戦までの楽しみですな」

ランサー「そうだ、我が主君よ。正々堂々とした武士の戦いに事前準備など不要」


六波羅間堂「」


もうなにも突っ込まない








ランサー「我が主君」

六波羅間堂「どうした、ランサー」


ランサー「忠勝との戦いが終わったら——」


ランサーは其処で言葉を止めた



ランサー「我が主君、聞かなかった事にしてくれ」


六波羅間堂「了解した」







聖杯戦争六回戦 三日目












六波羅間堂「うーむ」


我は考える



本多忠勝が戦う動機を



六波羅間堂「本多忠勝の願い、か」




頭を悩ます










六波羅間堂「——不気味だな」


ランサーは自室で鍛練

しかし——校舎には人気がない



不気味だ



ああ——不気味だ










ギギギ












我の意識は飛ぶ











我は何処かを鳥瞰する



52号「義輝——済まないな、来てもらって」

監督役、52号が居た


セイバー「なに——マスターとは嘗て共に聖杯戦争を戦った身——必要ならば遠慮なくこの足利義輝を呼び出してくれ」


52号「ならば義輝よ、此からこの聖杯戦争の異常を調べてくれ」



セイバー「了解だ、マスター」








ガガガガ













意識が戻る









目が覚める——我は何を見ていた?




NPCがガヤガヤと五月蝿い廊下を我は歩く







アリーナ



六波羅間堂「さて、とりあえず仕掛けるか」



ランサーはアリーナで雑魚エネミー相手に戦国無双していた




ランサー「某も戦国無双に出たいのだァァァァァァァァァァァァァァっ!!」





とりあえずあの熱血馬鹿は放置し、我は仕掛ける



明日——朝に本多忠勝の心を見る!!












我は考える——戦国最強に勝つために









朝にランサーに対する質問>>542


昼に本多忠勝に対する質問>>544


アリーナでランサーに対する質問>>546


夜イリヤに対する質問>>548


お前は本多忠勝と会った事があるのか







ごめん。質問。安価と関係ないけど答えてエロい人

所でランサーの願いって何だっけ?



忠勝にとって「将」とは何ぞや? また「兵」とは?

忠勝の宝具に心当たりは? 多分、その謂れが願いに関係あるのでは・・・

いつも暇じゃないの?






六波羅間堂「そういえばランサー」

ランサー「どうした、我が主君?」

六波羅間堂「お前は本多忠勝に会ったことがあるか?」


ランサー「あるな」


六波羅間堂「そうか」

ランサー「ああ——尼子再興軍を作るために、織田信長の所に身を寄せていた時に、某は本多忠勝にであった」


六波羅間堂「そうだったのか」

我は考える










本多忠勝「」ズルズル

何かきしめん食べてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?

六波羅間堂「」

どうしよう

ランサー「我が主君、某もきしめんを食べたい」

六波羅間堂「あ……ああ。とりあえず500円わたそう」

ランサー「うむ」

ランサーは食堂の麺売り場に向かう



我は本多忠勝と向かい合う




六波羅間堂「本多忠勝——問おう」

本多忠勝「良いぞ、鹿介殿のマスターよ」


本多忠勝は我と向かい合う











六波羅間堂「貴殿にとって将とは何ぞや——また、兵とは何ぞや」











本多忠勝「——将とか兵とか考えた事ない」




六波羅間堂「」









本多忠勝「——将とか兵とか考えた事ない」




六波羅間堂「」





何か……イメージが違う





アリーナ


六波羅間堂「ランサー、本多忠勝の宝具に心当たりは?」

我はランサーに問う

ランサー「ああ——恐らく蜻蛉斬りかと」

六波羅間堂「蜻蛉斬り——」


蜻蛉斬り——それは本多忠勝の愛槍——


生涯戦場に於いて無傷であった本多忠勝と共にあった名槍である



此が手がかりになるか?









——そういえば、気になっていたことがある


六波羅間堂「イリヤ、いつも暇では無いのか?」

我は疑問を呈する

イリヤ「うん。暇よ」


やっぱり

我等が聖杯戦争を戦って居る間、イリヤは暇だろうと思っていた


イリヤ「でも大丈夫よ——」









イリヤ「暇だったらアーチャーの髪の毛抜いて遊んでいるから」






六波羅間堂「」




明智光秀に合掌







聖杯戦争六回戦 五日目








六波羅間堂「さて——」

此より本多忠勝の記憶を覗こう


——————————————————————————————












然り——その男は当に希望であった


戦場を駆けて無傷

戦場を生きて無壊

当に正しく戦神であった


その在り方は民草に希望を与える

その生きざまは国に信念を抱かせる


その在り方は君主に野心を抱かせる






その名の意味は——唯勝つ——










ランサー「我が主君——何故そんなに晴れやかなのだ?」

六波羅間堂「ああ——本多忠勝の願いが予測できたからな」

ランサー「なんと!!」

我はアリーナに行く準備をする



アリーナ


本多忠勝「ふむ——まさか貴殿単身とはな、鹿介殿のマスターよ」

我は単身でアリーナに乗り込んだ


六波羅間堂「何、貴殿は卑劣な行いを嫌うと信じているし——」

我は予想される本多忠勝の願いを口に出す










六波羅間堂「何より我とだと思う存分死合いが出来ぬだろう」






本多忠勝「ほう——」






本多忠勝は槍を床に置いて座り込んだ


本多忠勝「まさか、願いを当てられるとはな」



彼は穏やかに目を瞑る





本多忠勝「——男の話をしよう」




本多忠勝は、確りとした声をだす



本多忠勝「男はただ何も考えずに戦場に居た」


本多忠勝「敬愛する主君——親愛なる同輩——寵愛能う家臣」



本多忠勝「男は恵まれた環境に在りながら足りない人生を送っていた」


本多忠勝「桶狭間も三河一向一揆も姉川も、三方ヶ原でさえ——物足りなかった」


本多忠勝「青春を足りない戦で過ごし、また後の小牧や関ヶ原でさえ足りなかった」



本多忠勝「遂に男は満たされぬまま、終を迎える」



本多忠勝「終の間際に男は悟ったのだ——」

本多忠勝「己が満たされぬまま戦った理由を」










本多忠勝「——周りが弱すぎた」









本多忠勝「誰一人男を満足させる武勇には足りなかったのだ」



本多忠勝「其れがこの本多忠勝が聖杯戦争に赴いた理由」



本多忠勝「我が武勇に見合った死合いを望む」



本多忠勝はそう言って去った









ランサー「期待が重いな……」


ランサーは本多忠勝の願いを知り、押し黙る












イリヤ「うふふ、遂にアーチャーを禿にしたわ」


明智光秀の毛根に合掌







聖杯戦争六回戦 六日目










ランサー「遂に明日……」


ランサーはマイルームから見える空を見ながら呟いた


六波羅間堂「ああ」


我はランサーに相槌を打つ



ランサーは静かに目を閉じた









アーチャー「」ツンツルテン

マイルームの隅で、ツンツルテンの頭を抱えている光秀が居た

六波羅間堂「まぁ……元気を出せ」

アーチャー「……何、年下の女性に弄られるのは慣れている」ツンツルテン

六波羅間堂「何と、貴殿の人生にそんなに事があったのか?」

アーチャー「青年期は濃姫様に髪をむしられ、中年期は煕子にむしられ、更には玉子にも髪をむしられた」ツンツルテン


六波羅間堂「」


アーチャー「そのせいで信長様からは金柑頭と呼ばれた」ツンツルテン



……改めて明智光秀の毛根に合掌

アーチャー「覚えておくといい——男なら誰でも年下の女性に振り回されるものだ」ツンツルテン


アーチャーはそれだけ言ってまた膝を抱えた




アリーナ


メアリー「ワタシはロボットデス」

アリーナで今更なカミングアウトをされた

六波羅間堂「お……おう」


今更過ぎて対応に困る

メアリー「ダカラワタシを憐れまないで——」


壊れたようなロボットは、目からオイルの涙を流しながら我に告げた










メアリー「忠勝の願い、叶えてアゲテ」







其れは壊れた機械の願い——



六波羅間堂「……わかった」



我はその願いを聞いた




明日は手を抜けない——実力的にも感情的にも











ランサー「——三日月に七難八苦を願った某がまさか月で戦うとはな」


ランサーは感慨深そうに呟いた






山中幸盛——生前全く報われなかった英雄



彼の戦いの終わりは近かった






山中幸盛の願いを当てよ






聖杯戦争六回戦 決戦日





52号「——遂に残ったサーヴァントは四体」

52号「雌雄を決せよ英雄達——」










52号「此より聖杯戦争六回戦、決戦を開始する!!」








我等はエレベーターに乗り込む







エレベーター内部



ランサー「……」

本多忠勝「……」


槍を持った二人の武人は向かい合う


メアリー「……」

六波羅間堂「……」



我等もまた無言



エレベーターは下に向かう










殺気に押し潰されそうだ












決戦場


我等は降り立った——終の場に

どちらかが死ぬ聖杯戦争

誰もが引き締まる




本多忠勝「鹿介殿——」

ランサー「どうした、忠勝」


ランサーは今までとは違う、当に英霊にふさわしい気迫だった


其れは本多忠勝もまた同じ

本多忠勝は告げた







本多忠勝「容赦遠慮は一切無し——果たせなかった死合いを今此処で!」


ランサー「おう!!」





ランサーと本多忠勝は同時に走り出した








ランサー「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオっ!!」


本多忠勝「らぁァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!」



戦いが始まると同時に、凄まじい突き合いが始まった


其れは槍の穂先が見えない何百もの打ち合わせ


ランサー「その心を折る!!」


ランサーは隙をついては本多忠勝の急所を狙う

本多忠勝「我五十七戦無傷也」


しかし、本多忠勝には傷一つつけることは能わず


これは——




ランサー「なるほど——無傷の宝具か」

ランサーが言い放つ


本多忠勝「如何にも、我五十七戦無傷也とは、五十七回ダメージを無効にする宝具だ」


ランサー「ならば——今で残り三十八回か」

本多忠勝「如何にも——今までの聖杯戦争も無傷で勝っていたからな」



本多忠勝はにこりと笑う


ランサー「ならば——無傷伝説を破ろうか」


ランサーも笑う



愉しげに






ランサー「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオっ!!」

本多忠勝「らぁァァァァァァァァァァァァっ!!!」




再び打ち合いは続く

互いに槍が体をかする

ランサーは血だらけに

本多忠勝は無傷に


しかし、いつまでも打ち合いは続く


ランサーの眼は血走っていた



本多忠勝の顔は青ざめていた





恐らく、本多忠勝は恐れている

ランサー——山中幸盛のタフネスに恐怖している



既にランサーは血塗れだ


しかし、確実に本多忠勝の無敵は破れてきている




そして














パリン










ランサー「無敵——敗れたり!!」


ランサーは更に猛攻をかけようとした——が、本多忠勝は後ろに下がった



本多忠勝「マスター、宝具を解放する!!」



メアリー「うん」



本多忠勝は槍をかまえた




本多忠勝「目に刻め」









本多忠勝「我が槍は触れれば両断振るえば虐殺——猛れ——蜻蛉斬り!!」









本多忠勝の槍の穂先が光り輝いた



本多忠勝「さぁ——百戦万殺の槍の切れ味、馳走しよう」



本多忠勝は魔力を放出した

それは彗星の如き突撃


本多忠勝「喰らえェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェっ!!」




煌めく彗星は


漆黒の鹿と交差した







終わりは一瞬



本多忠勝「——見事、鹿介殿」



本多忠勝の胸には穴


ランサーは交差する瞬間、蜻蛉斬りを往なしながら胸に突きを入れた



本多忠勝「どうやら——願いは叶ったみたいだ……」



本多忠勝は消えていった










ランサー「……我が主君、戻ろうか」


六波羅間堂「ああ」




我とランサーは決戦場を後にする









レオ「——やはり終の相手は貴方ですね」


六波羅間堂「やはり勝ち残ったか」


レオ「ええ」





我等はそれだけ言葉を交わして去った





こうして、聖杯戦争六回戦は終わった





敗北マスター情報



メアリー

人物背景
ロボットにダウンロードされた人格がムーンセルに紛れ込んでマスターになった

魔術師としての実力
普通

主人公との相性
普通



敗北サーヴァント情報

クラス ランサー

マスター メアリー

真名 本多忠勝

ステータス
筋力 A
耐久 D
敏捷 A
魔力 D
幸運 B

スキル
対魔力 A
現代魔術ではランサーに傷をつけるのは不可能

忠義 B
マスターの無茶な命令も聞き入れる

勇猛 B
相手に筋力下方補正を与える

カリスマ D
一部隊を操るには十分なカリスマ

三河武士 A
頑固頑迷な三河武士に与えられるスキル。己が信念に合わない命令は拒否する。洗脳が通じない


宝具
蜻蛉斬り(突貫)
本多忠勝が誇る最強の矛。穂先に高密度の魔力が集まり、進行方向に向けて魔力放出を行い、彗星の如き一撃を放つ。

蜻蛉斬り(通常)
普段の蜻蛉斬り。穂先に低密度の魔力が纏っている状態。筋力が若干上がる。

我五十七戦無傷也
五十七回まで攻撃を無効化する宝具。この宝具が破られて初めて蜻蛉斬り(突貫)が使える

唯勝つ
彼の補助宝具。マスターに弱い防御結界を与える


人物背景
三河のリーサルウェポン。生涯戦場では無傷だった。蜻蛉斬りを振るい、徳川家康の矛となり盾となり戦い抜いた。しかし、その生涯に於いて彼は決して自らの満足する相手を見つける事は能わなかった。聖杯戦争に参加した理由は満足する死合いを求めたから。





聖杯戦争決勝戦

『忠義と不忠』









レオ「遂に貴方との戦いですね……」

六波羅間堂「ああ——」


我とレオは向かい合う

其れは相克の定め


遂に聖杯戦争決勝戦が始まる






決勝戦タスク

1 呂布の願いを当てよ

2 レオの願いを当てよ

3 ランサーの願いを当てよ








ランサー「呂布、か」

ランサーは静かに目を閉じて呟いた

ランサー「まさか中国最強の英雄と戦うとは……人生とは解らぬな」


ランサーは確りと前を見る


其の目には決意——



呂布の願いは最強の英雄になる事とかではないか…

>>602

呂布はとある理由で最強の英雄を目指しています

その理由を考えよ


604と607が近い

自分についてきてくれるチンキュウの為に最強を目指す

>>613

タスククリア




アリーナ


六波羅間堂「……なんと」

ランサー「まさかアリーナの壁を砕くとは」


呂布はアリーナの壁を事前に砕き、我等が通りにくい様にしていた


ランサー「ふむ——面白い」

ランサーは笑う







イリヤ「へぇ、結局何とかタスクは取ったのね」


六波羅間堂「あぁ」


イリヤ「いよいよね——最強のマスターに最強のサーヴァントとの戦いね」


六波羅間堂「そうだな——」



忠義の槍兵に裏切りの剣士——勝つのは……



そういや呂布にはゴッドフォースあるんだろ?
それともやっぱり>>1が一から作ってんのかね

どちらにしても相当厄介な相手になりそうだが

>>618
軍神五兵は使えます

あなたシリーズの選ばれなかった「あなた」のサーヴァントが気になる
やっぱり日本の英霊や芸術に関する英霊だったんだろうか…

>>623

岸波白野「最悪の聖杯戦争」シリーズや、このシリーズで後に使い回されてたりするかもしれません



聖杯戦争決勝戦 二日目








ランサー「…………」


ランサーは瞑想していた


イリヤ「」スピー



イリヤは眠っている


我は静かに座する









レオ「——六波羅さん、一緒にお茶でもどうですか?」


思わぬ誘いが来た……


>>629を聞いてみよう

今回の「異常」に気付いてるか?(カレン関連)

レオの願いは、王としてではなく、一人の人間として認めてほしい?

>>631


タスククリア!!





六波羅間堂「レオ、良いだろう」

レオ「ナイスです」

我はレオと向かい合う


我はレオに問う




六波羅間堂「レオ——君は異常を感じるか?」

レオ「異常、何ですか?」




……どうやら、レオはこの聖杯戦争に漂う気の乱れを知らないらしい


否、我も先程気の乱れを感じたが故に問うたが——気にしなくて良いだろう


レオ「奇妙な問いですね」


レオはクスリと笑う


我等は他愛ない話をした





アリーナ



レオ「さて——また会いましたね」

呂布「かはは、待っていたぞ」



ランサー「——っ、我が主君よ——後ろに」

六波羅間堂「分かった」

我はランサーの後ろに隠れる


呂布「さぁ——行くぜ」


ランサー「来い——悪辣よ」



呂布とランサーはぶつかり合う





結局、二分程打ち合い——双方無傷で終わった








イリヤ「うん、とりあえず六波羅が感じた気の乱れは気にしなくて良いかもね」


イリヤに気の乱れを相談したらイリヤはそう答えた



イリヤ「解るのは多分聖杯戦争の後よ」



六波羅間堂「……」

イリヤは気になる言葉を述べた


だが、今は触れないでおこう







聖杯戦争決勝戦 三日目








——我行動すべし

と云うわけで、我はすこしばかり準備を行う——即ち、呂布の記憶を読む

ランサー「我が主君——動くか」

六波羅間堂「ああ」



ランサーは愉しげに頷いた










また校舎は静か



NPCも居ない



我には好都合だった






アリーナ


我は罠を仕掛ける


ランサー「呂布は居ないぞ我が主君」

六波羅間堂「了解」




よし——罠を仕掛け終わった










ランサー「……我が主君よ」

六波羅間堂「どうした、ランサー」


いきなりランサーが声をかけた

ランサー「いや、マスターよ。これまでの在り方を感謝しようとな」

六波羅間堂「そうか」



明らかにランサーは興奮していた


無理もない


敵は呂布だから




今残っているタスク


聖杯戦争のバグ

ランサーの願い




ランサー……己が主を勝者に
バグ……実はカレンが瀕死状態?

>>643


ランサーの願いクリア




聖杯戦争決勝戦 四日目







六波羅間堂「ランサー、一つ聞こう」

ランサー「いいぞ、我が主君」



我はランサーに問うた





六波羅間堂「お前の願いは、何だ?」




我が問いにランサーはすぐに答えた



ランサー「主君の手に勝利を与えるため——某は生前の過ちだけはしたくないのだ、我が主君よ」

やはり、か







ランサーの願いは予想通り


後は呂布の記憶を覗くのみ





アリーナ


六波羅間堂「——遂にこのアリーナとの別れも近いな」

ライダー「そうだな、マスター」



我等は呂布に合わせた罠を仕掛けた









イリヤ「……間堂、優勝してね」


団子を食べながらイリヤは呟いた


六波羅間堂「無論だ」

ランサー「団子美味い」



夜は過ぎる



>>648


ライダーではなくランサーですすいません





聖杯戦争決勝戦 五日目








さて——いよいよ呂布の記憶を覗き見よう


ランサーとイリヤはぐっすり眠っている










我は記憶に潜った










爽やかな風が吹く



広大な草の海に二人の男が居た



片方は呂布——もう片方は——


呂布「陳宮、何故いきなり此処に呼んだ?」

陳宮——呂布の片腕として轡を並べた軍師



陳宮「いや——少し君と話がしたくてね」



少女の様に線が細い少年は、呂布に一本の棒を渡した


呂布「なんだこれは?」



呂布の問いに少年は答える















陳宮「軍神五兵——君の新しい武器だよ」












其れを聞いて呂布は笑う


呂布「何だ、俺を改造するに止まらず、超技術の武器を作るか」

陳宮「うーん……ぶっちゃけ僕より南の諸葛孔明の方が武器作成は上手いよ?」

呂布「いや——俺の手に合う武器を作れるのはお前だけだ」



呂布は満足げに武器を振るう










その時、我に強い感情が流れてきた











——俺は中華最強になる——










それは呂布奉先な誓いだった

我は理解する

此が彼が聖杯戦争に参加する理由

彼の末路を知っている我は——本当に理解できてしまった










意識は微睡んだ











——



六波羅間堂「……と云うのが呂布の戦う理由だ」


我は夢で覗き見た呂布の戦う理由をランサーに話した


ランサー「……ふむ、某とは在り方が逆ながら、戦う理由は某に近い——か」


ランサーはぽつりと呟いた


ランサー「某は己が心に、死んだ勝久公に、死ぬ間際誓ったのだ」


ランサーは静かに始まりの物語を話す





ランサー「願わくば——次は主君に勝利を、と」






其れは痛々しい願い


我は笑うことも反応する事も出来ずに聞く


ランサー「我が主君——」


ランサーはゆっくりと口に出す




ランサー「——貴殿に勝利を与えたい」



六波羅間堂「期待しているぞ、ランサー」




我等はゆるりと話し合った




夜は更ける






明日の朝でカレンタスク締め切ります






聖杯戦争決勝戦 六日目









我は頭が割れるように傷んだ

然り——我は目を閉じて少し休んだ










我は黒い、墨汁のような世界に沈む



ゆっくりゆっくり沈む









誰かの記憶を我は見る













此は呂布の記憶だ——







呂布「ガアァァァァァァァァァァッ!!」

呂布は血まみれで吠えた


ウリエル「貴様の敗北だ——呂布よ」


其れは敗北の記憶



ガガガガガガガガガガガガガガガ


記憶は移る


呂布「——っ」


神武天皇「見事——その刃確かに届いた。安らかに眠れ、中華最強よ」


其れは敗北の記憶



ガガガガガガガガガガガガガガガ


ゆるりと記憶はたゆたう

呂布「グブゥ」

血を吐く呂布


ピョートル大帝「俺を此処まで追い詰めるとはな……」


其れは敗北の記憶


ガガガガガガガガガガガガガガガ


また場面は変わる

呂布「勝てねぇなぁ、最後で勝てねぇ」

イシュタル「見事よぉ、でも後一歩だったわね」


其れは敗北の記憶



ガガガガガガガガガガガガガガガ


時計の針は回る


呂布「カフッ」


呂布の腕は吹き飛んでいた



ギルガメッシュ「認めよう雑種、貴様はこの英雄王と戦う価値があった」


其れは敗北の記憶


表側にギルが来てるだと……マスターはザビか?

>>665

全裸王とザビエルのコンビです


カレンはアヴェンジャーを中に取り入れてる

カレンの目的はアヴェンジャーの復活?

>>668



タスククリアー






六波羅間堂「——っ」

我は起きる

既に昼だった



ランサー「我が主君——何かを掴んだのか?」

六波羅間堂「いや、少しスプラッタが流れただけだ」







月の深淵



セイバー「——成る程、此は不味いな」



セイバーの位を与えられ、嘗て52号と共に聖杯戦争を戦ったサーヴァント——剣豪王足利義輝はそう呟きながら立ち去る





アリーナ


アリーナに彼等は佇む


レオ「——こんにちは」

呂布「——来たか」


ランサー「ふん」

六波羅間堂「——」


ランサーは真っ直ぐ呂布を睨む

人の理想——忠義の偶像として扱われたランサーと——悪辣なる勇者——不義の権化として扱われた呂布


二人は睨み合う


呂布「遂に明日、貴様と矛を合わせるな」


ランサー「ああ——その不義を打ち砕こう」


ランサーは覇気を露に向かい合う


呂布は殺意を露に向かい合う




1に質問。このスレと最悪の聖杯戦争シリーズって支援AA貼っていい事になってる?



六波羅間堂「呂布——」

呂布「何だ?」


我は絶対的な殺意に言い放つ










六波羅間堂「明日——貴様を打ち砕く」




呂布「かかか、楽しみにしよう」


レオ「あはは、その威風——当に貴方らしい」




そう言って二人は去った




>>676

どちらもオッケーです







ランサー「……この夜も明日でおしまいか」


六波羅間堂「ああ」


我とランサーは最後の夜、他愛ない話をした

好物の話——我は鮎や牛肉が、ランサーは猪肉が好きだった


好きな文学の話——我は太平記、ランサーは竹取り物語だった


好きな女性のタイプ、好きな英雄、憧れる存在、我等は話した



夜は更けた







52号「戻ったか、セイバー」

セイバー「ああ——不味いぞマスター」

52号「一体何があった」

セイバー「聖杯の奥に『恐怖』が居た」


52号「恐怖……か」

セイバー「ああ」

52号「……」







聖杯戦争決勝戦 決戦日









52号「——遂に最終戦」


52号「最強のマスター二人が此処に立つ」










52号「さぁ——雌雄を決めよ」









我とレオはエレベーターに入り込む







52号「行くぞ——セイバー」

セイバー「ああ」


聖杯戦争決勝戦に出る二人を送った後に、監督役は動く






カレンのサーヴァントを当てよ





エレベーター内部



我等は落ちる


レオ「遂に僕の戦いができる」

六波羅間堂「どういう事だ?」


レオに我は問う


レオ「簡単ですよ、六波羅間堂——」


レオはにこやかに言った





レオ「僕が戦いたかったのは貴方だけだ」





六波羅間堂「なっ!?」



>>685
新しいバグ皮ってこと?

>>688

阿部ンジャーを取り込んだカレンが契約したサーヴァント

カルナとかに姿を変えていた奴の真名


当たったらエクストラストーリー開示


どこまで聞いてよいものか判断しかねるが、とりあえず

1.今までのFateシリーズ既出のキャラか
2.そうでなければ、それは個を持った人物なのか

この二つの質問には答えられる?
そもそも、質問自体可能かもわからんけど

>>693

双方答えは『違う』です




レオ「貴方は強い——」

レオは語る


レオ「西欧財閥に対抗能う六波羅の当主だ」

レオ「魔力のマナを空気中から集める東洋魔術の大家にして頂点」

レオ「しかし貴方は野心を現さなかった」

レオ「力は獅子の如く」

レオ「在り方は穏やか」




レオ「——故に貴方と戦いたいと僕は思った」





レオ「最強ながら戦わない在り方は僕とは逆だ」




レオ「貴方なら!!」


レオ「貴方なら!!」



レオは眼を血走らせながら我を見つめる


レオ「貴方相手なら!!」





レオ「僕が僕の為に戦える」







其れは魂の渇望


在り方は狂っていた——否、狂わされて居たのだろう




西欧財閥の当主として育てられたレオは、人として完璧な筈だった



恐らく原因は呂布



己の本能に従って戦った呂布の在り方は、レオを刺激した


結果——レオは原初の本能を露にした










原初の本能——闘争本能を










呂布「クハハ、そうだそれで良い——レオ」

呂布は笑う


呂布「その激しい闘争本能こそが、俺に忠義の心を呼ぶ」



呂布「忠義の権化よ」


呂布「今なら貴様を理解できそうだ」




ランサー「——ふん」

ランサー「其れは忠義に非ず」

ランサー「唯の狂喜だ」


呂布「手厳しいな」



ランサー「ああ手厳しいさ」




エレベーターは最下層に行く







決戦場で二人の武人は向かい合う




呂布「来い——その忠義を殲滅しよう」





ランサー「貴様の不義こそ砕かれるべき」




山中幸盛と呂布



鏡の像が向かい合う





呂布「決着を——」


ランサー「——つけるか」



其れが開戦の合図




呂布「らぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ランサー「やぁぁぁぁぁぁっ!!」



——ドドンッ


地が揺れる


一合合わせただけで地震の様にムーンセルが揺れた

最強の狂宴——レオは眼を血走らせながら、楽しんでいた

レオ「あはははははははっ!!楽しいですよぉぉぉぉぉっ!!」

レオはイってる顔だった


それは絶頂の顔だった

六波羅間堂「狂気だな」


我は呆れる




レオの本能丸出しの顔は、彼の在り方を否定している様に見えた

其れは王道成らざる邪道

我はじろりと呂布を見る

呂布は楽しげに矛を振り、砲を撃っていた


ランサー「——っ」

ランサーは顔を歪めた


当たり前だ

軍神五兵の多様性はランサーが苦手とする敵だ


しかし、呂布はさらなる絶望を見せつける














呂布「赤兎馬よ——我と交われ」







赤兎馬「ブルヒヒィィィィィン!!」







——馬とセイバーが合体した!?




呂布「らぁっ」

ランサー「ちぃっ」


呂布の速度は上がりランサーは防衛に転ずる

ランサーは神速の槍さばきで呂布の瀑布の如き突きや、爆風の如き凪ぎ払いを防ぎきる



軍神五兵は常時発動型宝具——あのような連続攻撃を防ぐとは、ランサーの実力を改めて知る


呂布「あああああああああああああらああああああああああっ!!」

ランサー「おおおっ!!」



呂布は少し焦るだろう——何せランサーの防御は一級品だ


槍さばきは神憑り、品川大膳との戦いでも見られたであろう一撃が迫る



しぶとさはランサーの専売特許だ




六波羅間堂「朱丑蒼亥翠未玄鼡——午の脚を止めよ!!」


ありったけの魔力を投じる——額から血が流れ出る

口は鉄の味に支配された


呂布「なっ!!」


しかし、赤兎馬は脚を挫かれた


内蔵はズタボロだが——千載一遇の機会を得た









レオ「呂布——防御を!!」


レオは叫ぶ——











六波羅間堂「ランサー……その至高の生きざまを示せ」


ランサー「ああ——」






ランサーはその宝具を発現する










ランサー「我が艱難辛苦の誓いは三日月の下也——我が在り方は忠義——憎むべきは不義にして不忠——在り方は無限の理想——月光は邪を断つ」





ランサー「月光輝く麒麟槍!!」




美しい輝きが決戦場を照らす






呂布「——赤兎無尽!!」


呂布は恐らく蘇生宝具を発動させている——







だが無意味








ランサー「その不義を砕く!!」



ランサーの槍は不義の輩に致死の一撃を与える至高の宝具





バリン




呂布「ぐっ——」




防御も蘇生宝具も、あらゆる守りを無為にしてランサーの槍は敵を殺す



呂布「何と……」


呂布は倒れた








レオ「呂布……」


壁が現れレオは消えて行く


消えて行く中レオは呂布の側に寄り——呂布はボロボロのまま膝をつく


呂布「すまないな、レオ——」

呂布は頭を垂れる


レオ「いえ。貴方のおかげで存分に戦えました」


レオ「一回戦の津軽為信、二回戦のホームズ、三回戦のローラン、四回戦のランスロット、五回戦のイワン雷帝、六回戦のカエサル——決勝戦の山中幸盛」

レオ「何れも僕を満足させました」

呂布「レオ……」

呂布は男泣きしながら言い放つ















呂布「お前はまさしく俺が忠義を尽くすに値する人間だった」















レオ「——ありがとうございます、呂布」



レオは頭を下げた



レオ「どうやら僕の王道は貴方と共に歩めたようですね」




満足そうにレオは消えた



呂布「中中に楽しい聖杯戦争だったな」



中華最強の武人、呂布もまた消えた






六波羅間堂「遂に我等月の頂に来たか」


ランサー「ああ——我が主君よ」

我とランサーは感慨深く言葉を交わす




我等は一度校舎に戻る事にした




斯くて聖杯戦争は終結せり








































本当に?











聖杯戦争終結

『小さな炎』







52号「おめでとう——君が聖杯戦争勝者だ」


52号が我等を迎える


イリヤ「おめでとう——」


イリヤも居た——が——










52号「さて、此から君達に手伝って欲しい事がある」











我は意表を突かれた






52号「聖杯の中枢に一体の癌が居る」

六波羅間堂「なんと……」

52号「名前はカレン・オルテンシア——君の三回戦の相手だ」

六波羅間堂「——っ!?」

何……だと……






52号「カレンは最悪のサーヴァント——『恐怖と云う感情その物』を従えて聖杯を乗っ取った」




六波羅間堂「恐怖と云う感情その物?」


我は首を傾げた








52号「恐怖は姿を変えていた」


52号「在るときは徳川家康の恐怖を反映して今川氏真に」


52号「在るときはアルジュナの恐怖を反映してカルナに」


52号「在るときはクーフーリンの恐怖を反映してコンラに」



52号「粘土の様に水の様に姿を変えた」



六波羅間堂「……恐怖がサーヴァントに?」

イリヤ「あり得るわ」

イリヤが語る


イリヤ「病が死がサーヴァントになるのよ?」



イリヤ「だから恐怖程度サーヴァントに成りうるわ」



六波羅間堂「——っ」


我は驚く





驚く我を尻目に52号は宣告する






52号「此より——聖杯中枢の癌を駆逐し、聖杯を六波羅間堂に譲渡する」




52号「我等が戦力は三体のサーヴァント!!」

52号「——明智光秀、足利義輝——山中幸盛だ」




52号「さぁ——全てを終わらそう」



52号の声と共に二人の武人が現れる



明智光秀「どうやら——報酬はマスターの帰還みたいだな」




足利義輝「——恐怖を切り裂く、か」




明智光秀と足利義輝——戦国に名を刻んだ英雄だ



ランサー「なんと……まさか足利義輝公と共に戦えるとは」





ランサーは眼を輝かせる




>>717でタスククリアしてた?

>>732

すいませんお知らせ忘れてました

タスククリアです






天に至る階段








我々は無言で天に至る階段を登る


我とランサー、イリヤと明智光秀、52号と足利義輝


何れも無言で天上の玉座に向う



本来此処でサーヴァントとマスター最後の会話が在るのだろう——しかし、今は違う



我等が目的は癌の殲滅



敵を排除して地上に帰るために我等は向う










終の光が見えた












——広い空間の中央に一人の少女が居た


傍らには異常な気配を漂わせていた




カレン「ようこそ」




カレンは笑う



イリヤ「死者が聖杯戦争に参加するとはね」

イリヤは嘲笑う


六波羅間堂「——死者?」


我は問う


イリヤ「ええ——カレンはサイバーゴーストよ」


イリヤの一言で空気は引き締まる













カレン「ええ——確かに私は死者です」












壮絶に笑い妖艶に語る



カレンはつかつかと歩む


カレン「私には目的が有ります」



カレン「愛しい存在を蘇らすこと」


カレン「そのためなら私は世界を敵に回すわ」



悲壮な覚悟が肌を切る








カレン「ライダァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!」





世界はグラリと歪む












ライダー「——呼んだか、マスター」




恐怖はゆらりと現れて、世界はひらりと散りたまう


カレン「倒しなさい倒しなさい倒しなさい——私の邪魔をする奴等を倒しなさい」



ライダー「了解だカレン」





「ソレ」は良くわからない黒いガス状の何かだった


どす黒い闇の塊



ライダー「——人間の原初の恐怖、味わうと良い」



ユラリユラリと恐怖は迫る







ライダー「——三騎士、しかも武士を相手取る——か」



ライダーは笑った



ライダー「全てを懸けて掛かって来い」



恐怖は謳う




ランサー「良いだろう——その不義を断とう」


足利義輝「恐怖を斬る——成る程良い戦いだ」


明智光秀「私の武芸、原初に挑むこと能うか?」



三人の武士は恐怖に相対する













ランサー「月光輝く麒麟槍!!」


足利義輝「秘剣一之太刀!!」



明智光秀「飛鳥落とし!!」






三人の武士は同時に宝具を発動させる










今だ——







六波羅間堂「イリヤ、ランサーの魔力供給を頼む」




イリヤ「へ?」




我は駆け出した








ライダー「かはは、効かぬ!!」



我が駆け出したと同じく、三人の宝具は弾かれていた


ランサー「何と!?」


足利義輝「何!?」


明智光秀「何……だと?」



三人は唖然として、ライダーに慢心が出た時に、我はするりと恐怖をすり抜ける




ライダー「ぬ!?」


ランサー「我が主君!?」



我が手には短刀





そうだ——恐怖など倒せるわけがない




人が人足りうる所以の感情だ


故に——恐怖を倒すにはたった一つの行動しかない









サクリ






カレン「え——」




そのマスターを殺す


此が唯一恐怖に勝つ道だった



ライダー「マスタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!」




恐怖は怒りを露にした


斯くて我が意識は刈り取られる








我の意識は闇に落ちる




見えるのは奇怪な場面


くるくるくるくる走馬灯の如く


くるくるくるくる輪廻の如く




我には奇怪な記憶が流れ込む





「あんた、幸せなのか?」

全身刺青の少年が問う


「さぁ、わかりません」

包帯まみれの少女が答える


言葉は続く

連弾の如く

其れは独立した閨の会話


「あんた馬鹿だな」

「貴方こそ」



「俺は唯の被害者だ」

「私だって被害者です」



「あんたは唯のマゾだ」

「あなただってマゾでしょう」

「それと同時にあんた質の悪いエスだな」

「貴方だってエスです」



「とりあえずあんたはひねくれてるよ」

「貴方よりはましです」

「俺はびっくりするほど純粋だ」

「黙りなさい駄犬が」

「ははっ、俺が駄犬ならあんたは淫売だ」



「じゃあな、俺は終わらせる」

「そうですか、さようなら」








此は繰り返された中の記憶?



ああ——そうか



カレン・オルテンシアが斯くなる凶行に走ったのは——











愛の為か

















パリン











六波羅間堂「——っ」


我は起きる


カレン「——うふふ」

カレン・オルテンシアは笑う


カレン「見事です——六波羅間堂」


カレンは笑う



カレン「月の聖杯は貴方の物」

カレン「さぁ——月の頂に——」



カレンはニコリと微笑んだ後に消えた


砂糖菓子のように






ライダー「……ふむ——アンリマユを蘇らすと云う酔狂な願いに応じたが——」



ライダー「叶わぬか」


ライダーはニコリと笑った


ライダー「消えしマスターよ——君は強い願いを持っていた」


ライダー「君のサーヴァントであった事を誇りに思う」


恐怖は消える


にこやかに


艶やかに







52号「おめでとう——君が聖杯戦争勝者となった」



52号は謳う



足利義輝「ふむ——故に私も消える、か」

足利義輝が消えて行く


イリヤ「帰還のワープ……」

イリヤの体も消えて行く

明智光秀「イリヤ——さようならだ」


明智光秀も消え行きイリアに礼をする


イリア「ありがとう——光秀」

明智光秀「どういたしまして——イリア」


こうしてイリアは現実世界へ

明智光秀は聖杯へ

帰って行った


最後の一人——

52号「——ありがとう、君のおかげで私も楽しめた」

聖杯戦争監視役は、それだけを語り消えた









ランサー「我が主君——遂に某達だけになったな」



六波羅間堂「ああ——そうだな」





月の聖杯を前にして残ったのは二人——我とランサーだった







ランサー「某の願いは遂に叶った」


六波羅間堂「ああ——確かに我が月の聖杯戦争に勝ち、お前の願いは叶ったな」


ランサー「……我が主君」


六波羅間堂「どうした?」


ランサー「このような拙いサーヴァントに勝利を掴ませた、我が主君に某は敬意を抱く」

六波羅間堂「——違う」


ランサー「!?」



我は秘めた思いを口に出す












六波羅間堂「お前と同じく、我も勝つのが目的だった」


ランサー「——なんと……そうか、我が主君と某は——」


六波羅間堂「そうだ——似ていたんだ」


我は秘めた思いを口に出す


六波羅間堂「我が本名は市川倉一。この市川一族は六波羅一族の中でも分家中の分家だ」


六波羅間堂「故に我等は一族の格を上げるために聖杯を求めた」


六波羅間堂「曾祖父の市川倉峻は、冬木の第三次聖杯戦争に参加して命を落とした」

六波羅間堂「祖父の市川倉頌は、月の聖杯戦争で命を落とした」

六波羅間堂「父の市川倉靖は、冬木第五次聖杯戦争でキャスターのサーヴァントに、アサシンを呼ぶ前殺された」






六波羅間堂「市川一族で唯一六波羅間堂を継いだ我も、聖杯探索を行った」


六波羅間堂「本家の腐った長老達を黙らせる為にな」





六波羅間堂「——そうだ——我は醜い」


六波羅間堂「我も醜悪な願いを胸にして戦った一人の人間なのだ」


我は己の醜さを吐露した


ランサー「だからこそ貴方は我が主君に相応しい」

六波羅間堂「——っ!?」

ランサー「某は唯主君を勝利させることのみを目的としている」

ランサー「故に我が主君の強い願いに呼ばれた」


ランサーも消え逝く




そうか、我が聖杯に取り込まれているのか


最後に、ランサーは晴れやかな顔で言う










ランサー「貴殿が我が主君で——本当に良かった」







ランサーは消えて我は聖杯に取り込まれた——

ああ——我は遂に——








エピローグ







結局私——イリアスフィール・フォン・アインツベルンは、月の聖杯戦争終結後、お爺様に幽閉された


イリア「はぁ」


名目は私の保護、事実はサンプル作成


恐らく私はバラバラにされてホルマリン漬けにされる


セラ「お嬢様……」

リズ「イリア……」


二人のメイドは静かに私を見る

二人とも私に来る運命を知っている










ああ——是で終わりだな









そう思った時だった













六波羅間堂「ふん、諦めるのか?イリアスフィールよ」










イリア「!?」

セラ「——っ!?」

リズ「——え!?」


私達が後ろを振り返ると——六波羅間堂が居た



六波羅間堂「逃げるぞ」



イリア「え……あ……ふぇ?」


言葉に詰まる


六波羅私兵「間堂様、アインツベルンの制圧八割方完了しました」

六波羅私兵「アインツベルンの翁、拘束しようとしましたが失敗——狗の餌にしました」

六波羅間堂「御苦労——」


六波羅間堂はつかつかと歩く



六波羅間堂「さて、是でお前を縛る檻は無くなったな」



イリア「な……何で助けて来たの?助け何て求めて無いのに!!」


私は叫ぶ


此はリスクしか無い賭け——下手したらアインツベルンどころか、西欧魔術と六波羅一族の戦争となるかもしれない


そんな私の問いに六波羅間堂は答えた









六波羅間堂「ランサーならば、お前を迷うこと無く助けただろうな」







イリヤ「へ?」



六波羅間堂「いや——月の聖杯戦争が終わり、ランサーが居なくなってから我は少し考えたんだ」



六波羅間堂「少しでも良い——あいつのように正しく生きてみたい、と」


六波羅間堂「そうしたら、我がお前を助けるのは理の内だとな」


六波羅間堂「双考えたのだ」


イリヤ「……あははっ、あなた影響受けすぎね」

六波羅間堂「五月蝿いなぁ、我も自覚している」


六波羅間堂はバツが悪そうに笑った後に言った





六波羅間堂「で——此処から逃げるか?」



私は答える




イリヤ「うん」




六波羅間堂「そうか、なら逃げようか」


六波羅間堂は私を抱えた


六波羅間堂「六波羅一族よ——此処から逃げるぞ」



六波羅私兵『応!!』



六波羅間堂「イリヤスフィールの従者よ——ついて来い」


セラ「は……はい」

リズ「うん」



こうして六波羅間堂達は走り——私は籠から脱した








———結局日本まで逃げた私は、冬木の遠坂家——即ち凛——の保護下で一生過ごした

士郎が居ない冬木でも、私は精一杯生きれた


でも死ぬまで、六波羅間堂と再会することはなかった






世界のとある扮装地帯


六波羅間堂「——ふむ、粗方ここら辺りのテロ組織は武装解除したな」


六波羅私兵「間堂様——我々の行動に意味は在るのですか?」


六波羅間堂「——あるな」


六波羅間堂「あらゆる争いを調停する」


六波羅間堂「それによって世界を平穏にする」


六波羅間堂「我らを魔術に関わった者も是からは世界の安定の為に戦わなくてはいけない」


六波羅私兵「はっ!!」


私兵が遠くに去る


我は深呼吸し、遠くを見渡す


果てない地平線——散らばる遺体


恐らくランサーが戦場を駆けた時見たであろう光景




我は西欧財閥と戦い、世界の安定の為に戦った


此が正しいかは分からない




我は腰に差していた刀を地面に刺して——呟いた













六波羅間堂「死後、会ったならばお前に自慢できるような生き方をするぞ——ランサー」







我は背を向け去ろうとしたとき——












楽しみにしてるぞ——我が主君










六波羅間堂「ん……?」



空耳が聞こえた気がした




我は暫く留まり、天を仰いだ




ああ——なんと綺麗な——





元ネタ

奈須きのこ原作、Fate Stay Night


登場サーヴァント


バーサーカー
明智光秀

キャスター
ベルゼバブ

ライダー
恐怖

アーチャー
毛利元就

アサシン
ハサン・サッバーフ

ランサー
本多忠勝

セイバー
呂布

ラストサーヴァント
恐怖

ゲストサーヴァント
足利義輝


プレイヤーサーヴァント
クラス ランサー
山中鹿介幸盛

ヒロイン
イリヤスフィール

主人公
六波羅間堂




FIN



是にて忠義の将と有能なる陰陽師の聖杯戦争はおしまい

近く、ランサー、恐怖、呂布の情報を含んだ詳細を張ります

それまでシステムに関する意見受け付けます

尚この聖杯戦争の名前は『月下の鹿と陰陽師』でした


それでは——次の聖杯戦争で!!



感想、システムに関するご意見、受け付けます


尚、負け犬達の座談会は夜からにします




告知


あなた「聖杯戦争!?」
あなた「聖杯戦争!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1371861371/l20)

ところで前スレの後日談はどうしたの?

>>780


52号「冬木の聖杯戦争」が終わった後にやろうかと




負け犬達の座談会




聖杯の何処か

バーサーカー「はい皆さん集まりましたか?」


キャスター「うん」ブブブブブ

ライダー「ああ」

アーチャー「うぬ」

アサシン「おうさ」

ランサー「はい」

セイバー「おう——って、今回はお前が仕切るのか!?」


バーサーカー「いや、呂布さん……あんたが仕切るのは無理があるだろう」

セイバー「何を!?そこら辺りをふらふらしている雑魚英霊の生首を肴にした宴位はセットできるぞ!?」


バーサーカー「悪趣味過ぎる!!」ガビーン



ランサー「光秀殿……相変わらず苦労人ですね」


バーサーカー「忠勝殿……なぜそんな哀れんだ目で見るのです?」

ランサー「いえ……なんか、こう……信長にこき使われていた在りし日の光秀殿を思い出して……」


バーサーカー「え!?」


アサシン「まぁまぁ、とりあえず麻薬でも吸って落ち着け」


バーサーカー「あんた何勧めちゃってるのーっ!?」ガビーン


アーチャー「うむ、美味いな」

バーサーカー「元就殿ォォォォォォっ!?飲んじゃ駄目です!!」

アーチャー「けちんぼだなあ」プクー

バーサーカー「おっさんが頬を膨らませるなぁぁぁぁっ!!」

ランサー「ま……まぁ戯れは此処まで——とりあえず光秀殿を抜かしてキャスター殿から自己紹介にしましょう」



バーサーカー「私はラストか……」






キャスター「えっと、クラスはキャスター真名はベルゼバブです」ブブブブブ

キャスター「このブブブブブって音は中で蝿が飛んでいます」ブブブブブ

アーチャー「即ちバルサンとかが天敵なのか?」

キャスター「一応この蝿達は単独行動E-の独立したサーヴァント扱いだからバルサンとかには負けない」キリッ

ランサー「即ち、神秘をもって纏った蝿か」

キャスター「うん」ブブブブブ

アサシン「即ち神秘をもった麻薬なら酔うか?」

キャスター「微妙」ブブブブブ

セイバー「蛆虫を食べる民族も居るらしいが、これ食えるのか?」

キャスター「どうぞ」ブブブブブ


ランサー&バーサーカー『エエ……』

セイバー「うむ」パクリ


モグモグ




セイバー「蛆虫美味いな」



バーサーカー「なん……だと」


ランサー「あ、美味しい」

アサシン「おいバーサーカー、この蛆虫旨いぞ」

ライダー「美味しいな」

アーチャー「美味だな」



バーサーカー「」




バーサーカー「もうなにも突っ込まない……」



ところで、キャスターがベルゼブブに成る前の本名は何という名だったんだろう…
やっぱり間桐?




ライダー「俺のクラスはライダー、真名は恐怖だ」


ランサー「ラスボスでしたよねー」


ライダー「まさかのマスターにダイレクトアタックで倒されたがな」

キャスター「不憫な子」ブブブブブ

セイバー「一作目のラスボス、二作目のラスボスに比べて存在感が薄いな」

バーサーカー「確かに……結局宝具も出なかったし……」


ライダー「俺泣いて良いかい?」


アサシン「まぁ、嫌な事は麻薬吸って忘れろ」


ライダー「サンキューナッリ」


バーサーカー「……何かがおかしい……」




>>786

ベルゼバブ信仰があった地域のとある小さな村に居た名無しの少女です

某ヒロインの一族では有りません



アーチャー「次は私だな」

アーチャー「クラスはアーチャー、真名は毛利元就だ」

バーサーカー「ぶっちゃけ毛利に仕官させなかったことは恨んでます」

アーチャー「いきなりそれか!?」

セイバー「ん?どういう事だ?」

バーサーカー「はい。私が放浪していた頃毛利に仕官しようとしたらこの爺さんに拒否去れました」

アーチャー「だって目が狼みたいだからさ」

バーサーカー「飛鳥落としで頭ぶち抜こうかなぁ」

アーチャー「毛利十二子で打ち倒してやろうか?」

ランサー「ぶっちゃけ元就殿の宝具ってチートですよねー」

キャスター「魔力消費が少なく追加効果も優秀」ブブブブブ

アサシン「これとまともにやりあっていた尼子経久は化物だな」

アーチャー「ぶっちゃけあの爺には勝てる気がしない」

アサシン「ま じ で?」

アーチャー「あれは敵にしたらアカン。晴久もえげつないし尼子は実は武勇豊かなやつ多いし、聖杯戦争ではえげつない」


尼子政久「呼んだ?」

バーサーカー「あんた誰だぁぁぁぁっ!?」

尼子政久「あ。初めまして、尼子経久の嫡男、尼子政久です」

バーサーカー「あ、どうも……」

尼子政久「因みに選択肢次第では私が主人公てした」


バーサーカー「なん……だと……」


尼子政久「最初の選択肢で糞真面目を選んだら私でした」

アサシン「だから乱入か」

尼子政久「ええ、まぁ今から帰りますが」

アーチャー「何しに来た!?」

尼子政久「何となくですよ」


バーサーカー「ほんとにあの人帰っていったぞ!?」




アサシン「次は俺か」

アサシン「クラスはアサシン、真名はハサン・サッバーフだ」

セイバー「ぶっちゃけただのジャンキーだな」

ランサー「麻薬中毒とは怪しいサーヴァントだな」

アサシン「一応山の翁だからな、麻薬もたしなむさ」

セイバー「ふむ」

キャスター「なんか親近感を覚えます」ブブブブブ

ランサー「麻薬を極めた暗殺王とはな」

セイバー「やばいなぁ、麻薬癖になるなぁ」トロォン

バーサーカー「阿片戦争が起きた真理を見た」

アーチャー「漢民族は麻薬好きか?」

セイバー「今が楽しければいいのさ」トロォン


ライダー「……漢民族恐るべき」




ランサー「次は俺か」

ランサー「クラスはランサー、真名は本多忠勝だ」

セイバー「今回の戦いで俺が見つめた第二の仮想敵だな」

ランサー「かの呂布にそう思われるとは光栄です」

バーサーカー「確かに私が生きている時から有名でしたしね」

ランサー「まぁただがむしゃらに戦っていたらこうなっていた訳ですよ」

バーサーカー「わかるわかる」




アサシン「武士って頭おかしーな」

キャスター「同意」ブブブブブ





セイバー「次は俺かな」

セイバー「クラスはセイバー、真名は呂布だ」

アサシン「チート枠だな」

キャスター「勝てる気がしない」ブブブブブ

アーチャー「怖い」

バーサーカー「勝てそうにない」

ランサー「良い戦いに成りそうだ」


セイバー「ぶっちゃけ俺の天敵は山中幸盛と明智光秀だけどな」

バーサーカー「なぜ私!?」

セイバー「飛鳥落としでマスターを殺したら勝てるだろう?」

バーサーカー「確かに私アサシンの適性有りますけど……」


セイバー「正直山中幸盛宝具食らったら即死とかやってられない」

アーチャー「ああ……不義値マックスだもんな」

バーサーカー「地味に私は大ダメージです」

アサシン「即死にならないだけましだ」



バーサーカー「ラストは私だな」

バーサーカー「クラスはバーサーカー、真名は明智光秀だ」

セイバー「何気に該当クラスが多いな」

ランサー「そうなのですか」

セイバー「明智光秀は適性高い順に、アーチャー、バーサーカー、アヴェンジャー、アサシン、セイバー、ライダーに該当だな」

ランサー「そう言えばこの物語の主人公の鹿介殿も適性多いですね」

バーサーカー「適性高い順に、ランサー、サーヴァント、アヴェンジャー、セイバー、アサシン、の適性ですね」

アサシン「山中幸盛はイレギュラークラスが多いな」

バーサーカー「彼は地味に反英霊の要素も強いですからね」

セイバー「確かに解るな」

キャスター「あの忠義は異常」ブブブブブ

バーサーカー「因みに私は当初アヴェンジャーで登場予定だった」

セイバー「ほう——」

バーサーカー「しかし、それだと後に味方にしにくいと云う理由でバーサーカーになった」

アサシン「イリヤのサーヴァントはバーサーカーだしな」



そういえば、イリアとイリヤって別人なの?

>>800

唯のタイプミスですすいません




バーサーカー「あ、そろそろ時間だな」



ライダー「それではお開きか」



バーサーカー「そうだな」


ランサー「じゃあ帰るか」

キャスター「また機会があれば」ブブブブブ

アサシン「会おうか」

セイバー「だな」


アーチャー「であるな」

バーサーカー「ですね」



おしまい




>>799
>バーサーカー「適性高い順に、ランサー、サーヴァント、アヴェンジャー、セイバー、アサシン、の適性ですね」
サーヴァント?

>>804

藤村大河のクラス






主人公達の座談会









聖徳太子「いやー、この座談会がいきなりにぎやかになるとは」

山中幸盛「楽しいな」

徳川宗春「味噌食え味噌」

足利義輝「味噌より出汁だ、吸い物最高だ」
聖徳太子「あ、お吸い物を渡してくれ」

徳川宗春「なに!?八丁味噌を食べないだと!?」

山中幸盛「山陰出身の某は食べれるが、都育ちにはなぁ」

徳川宗春「ぬぅわぁぁぁぁぁぁっ!!」










ホメロス「何だろうこの場違い感……」

ホメロス「オリーブ食べて引きこもろうかなあ……」グスン

ホメロス「西洋系のサーヴァントが出てこないなんて……ポイズン」






山中幸盛「む、おーいホメロス。味噌とお吸い物上手いから来いよ」


ホメロス「……良かった、忘れられて無かった……」グスン



おしまい



そもそも主従の女性率が低いw

>>810



作品 主人公性別×サーヴァント性別

一つ目 性別不明×男

二つ目 男×女

三つ目 男×男

四つ目 男×男

一つ目番外 性別不明×男


最悪の聖杯戦争 女×男


女性率 16・666%



……他の聖杯戦争スレより女性率低そう……



実は此処の>>1は、アースセル、皆鯖、ジャンヌ、最強証明等は見てません

見てる聖杯戦争スレは 衛宮士郎「俺もう我慢できねぇ」シリーズと 間桐慎二「お前が僕のサーヴァントか」シリーズ のみです


この あなた「聖杯戦争」シリーズ及び岸波白野「最悪の聖杯戦争」シリーズ が他の聖杯戦争スレと比べてバランスが取れているか否か、と既存の聖杯戦争スレシリーズでどれから見るのがオススメか教えて下さいお願いします







勝者達の座談会








山中幸盛「というわけで勝者達の座談会を始めよう」

ホメロス「えっと……さっきのあれと何が違うんですか?」

聖徳太子「とりあえずさっきのは『主人公』達の座談会、此は『勝者』達の座談会—立ち上がりましょう徳川宗春と足利義輝はまだ『勝者』では無いからな」

ホメロス「えー、足利義輝はともかく連戦しまくってる徳川宗春は可哀想かと……」

山中幸盛「まぁ今アーカードが迫って居るから勝算が微妙だなぁ」

聖徳太子「一番貧乏クジ引いてるよなぁ」

山中幸盛「某は御免蒙るな」

ホメロス「私も嫌です」

山中幸盛「そう言えば、>>1から手紙を受け取った」

ホメロス「——何が書かれているんですか?」

山中幸盛「とりあえず歴代主人公サーヴァント——聖徳太子、ホメロス、某の三人に関して、1が独断と偏見に満ちてつけた総評らしい」


ホメロス「なにそれ怖い」

聖徳太子「……地味に怖いな」

山中幸盛「とりあえず登場順から開始するらしい」




・聖徳太子

基本的に相性勝負。パーには絶対勝てないグー。低いステータスを法具でカバーするサーヴァント。強い敵い相手取るのは上手く、弱い敵を相手取るのは苦手。性格が合わないとヤバいかも
衛宮士郎、遠坂凛と相性が良い
ケイネスと相性が悪い



山中幸盛「……流石法具がチート」

ホメロス「衛宮士郎と相性が良いのですね……」

聖徳太子「とりあえずなんかむず痒いな」




・ホメロス

マスターに依って実力が神レベルからゴミレベルまで上下する。詠唱が長くなったら終わる。宝具の性能だけは一級品。
地味にウェイバーと相性が良い。
逆に衛宮士郎とは相性最悪。感情の起伏が少ないマスターとは本当に相性が悪い。


山中幸盛「ああ……確かにマスターで性能が上下するなぁ」

聖徳太子「小説好きの為のサーヴァントだなぁ」

ホメロス「衛宮士郎と組んだら一般人にも負けますね」



・山中幸盛

最強のサーヴァントでは無く最優のサーヴァントである。どんなに外道なマスターであろうが、どんなに弱いマスターであろうが、単独行動のスキルと忠義のスキルで確りと補佐するサーヴァント。多彩なスキルで敵を翻弄する。彼と相性が悪いマスターは『居ない』と断言出来る。
特に相性が良いのは、衛宮切嗣、ケイネス、トッキー、葛木である


ホメロス「ぶっちゃけマスターが強ければオッケーですね」

聖徳太子「まさかの最優サーヴァント評価……」

山中幸盛「なんか照れ臭い……」



ちょっとこのスレと違うが
最悪の方のティーチャーと、次スレのキャスター組ませてマスターを育成したらバケモノが誕生しそうな予感が

>>822

実はあのティーチャーのモデルが、次のキャスターです



山中幸盛「まぁとりあえず楽しい歓談が終わった所で」

聖徳太子「また次回、か」

ホメロス「みんなまたねー」



おしまい






あなた達の座談会







岸波白野「キョセイシテヤル!!」

鈴木正夫「物語を此の手にぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

52号「タラッピー♪」

42号「ヒャーッハァァァァァァァァァァァァッ!!」










六波羅間堂「アサシン(ハサン)の麻薬をゴミ箱に捨てたらカオスに……」



六波羅間堂「我はどうすれば……」





おしまい




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