兄「妹のいる高校で教育実習か…」(215)
兄「えーと、これから2週間このクラスで教育実習をさせていただくことになった
兄です」
妹「」
兄「短い期間ですが皆さんと仲良くなれたらなと思います。よろしくお願いしま
す」
女「ねぇねぇ、かっこよくない!?」
女2「私、タイプかも~」
妹「(な、なんでお兄ちゃんが…)」
休み時間
妹「ちょっとお兄ちゃん!」
兄「よう」
妹「何しにきたのよ!」
兄「教育実習に来たわけだが」
妹「それで何でうちの学校にくるわけ!?」
兄「母校で教育実習をして何が悪い!」
妹「…ごめん」
妹「お兄ちゃん担当教科は何なの?」
兄「もちろん家庭科だ」
妹「お兄ちゃん裁縫や料理だけは得意だもんね…」
兄「ホントは保健の教師が良かったんだが…」
妹「死ねばいいのに」
兄「それじゃあ俺、職員室行かなきゃだから」
妹「あ、うん…」
妹「(行っちゃった…)」
妹友「ねぇねぇ妹!」
妹「うわっ!何よいきなり…」
妹友「兄先生を呼び止めたりなんかして…妹も兄先生狙い?」
妹「狙いって何よ…」
妹友「だってカッコイイじゃない!それに優しそうだし!」
妹「カッコイイ?誰が?」
妹友「だから兄先生だって!そう思ってる子、絶対多いよ!」
妹「そうかなぁ…」
妹「(まぁ、確かに顔は悪くない…かな)」
妹友「それで妹は兄先生のことは狙ったりしないの?」
妹「狙うも何も私のお兄ちゃんだし…」
妹友「えっ!?そうなの!?」
妹「うん」
妹友「あぁ…でも確か苗字一緒だし言われてみれば似てる気がする…」
妹「それはない」
妹友「良いなぁ~素敵なお兄さんで…紹介して?」
妹「えっ!?し、紹介!?」
キンコーンカンコーン
妹友「あっ、休み時間終わっちゃった。それじゃ妹、また後でね!」
妹「う、うん…」
妹「(紹介って…ええ~…)」
妹「(じょ、冗談だよね?)」
昼休み
妹友「ねぇねぇ妹!」
妹「何よ」
妹友「さっきの紹介してって話だけどさやっぱり無しで良いや」
妹「(やっぱり冗談だったんだ)」
妹友「せっかく次の時間は家庭科なんだし自力でアタックするよ!」
妹「」
妹「えっ…?い、いきなりアタック…?」
妹友「うん!ダメかな?」
妹「ダメっていうか…その…」
妹友「…もしかしてお兄ちゃんをとられるのがイヤだったり?」
妹「そ、そんなことあるわけ!べ、別にブラコンってわけじゃないし!」
妹友「それじゃあ応援してくれる?」
妹「うっ…」
妹友「……」
妹「…頑張って」
妹友「うん!ありがと☆」
妹「(…別に誰がお兄ちゃんにアタックしようと私には関係無いし!)」
妹「(それにお兄ちゃん変態だし!本性知ったら友だって幻滅するよ!)」
妹「(うん!上手くいきっこなんてない!)」
妹「…」
妹「…はぁ」
家庭科の授業
兄「改めて教育実習生の兄です!みんなよろしく!」
女「やっぱりカッコイイな~」
女2「ね~」
妹友「ちょっと最初に目を付けたのは私なんだからね!」
妹「(あ~…やだやだ…)」
兄「それじゃあ今日の内容は個人でデザート作りだね。それじゃあ準備が出来た
人から調理を開始してください!」
生徒達「はーい」
兄「(そろそろ時間だな…みんなのを見てまわるか)」
兄「おっ、妹はフルーツサンドか。色鮮やかで美味そうだな」
妹「…ありがと」
妹「(食パンに缶詰のフルーツを挟んだだけだけどね…)」
妹友「先生!私のも見てください!」
兄「えーと君は妹友さんだっけ…どれどれ…おぉ!これはチーズケーキ!」
妹友「あんまり自信無いんですけど…どうかなぁ」
妹「(よく言うよ…ケーキ作りは得意なくせに…)」
兄「いや見た目は完璧だ…いただいてみても良いかな?」
妹友「あっ、どうぞ!こんなので良かったら!」
兄「それじゃあ失礼して…」モグモグ
妹友「…どうでしょうか?」
兄「…美味い!しっとりとしていて甘さも控えめだから男の俺でも食べやすいよ
!」
妹友「ホントですかぁ!?先生に気に入ってもらえて良かったぁ」
兄「いやホント、これはお店を出せるレベルだよ!いや料理が出来る女の子って
良いねぇ~」
妹友「先生褒めすぎ~♪」
妹「……」
妹「……」ゲシゲシ
兄「ん?い、妹さん?先生の足を蹴ったりしてどうしたのかな…?」
妹「(どうせ私は料理出来ませんから!フルーツを挟むことぐらいしか出来ません
から!)」ゲシゲシ
兄「…えーと」
兄「(参ったな…なんか良くわからんがご機嫌ナナメだ…)」
兄「(こういう時はほっとくのが一番だな…)」
兄「え、えーと他の子達はどうかな~?」スタコラ
妹「……」ムスー
妹友「ねぇ…妹?」
妹「…なによー」
妹友「もしかして嫉妬ですかにゃー?」
妹「なっ…!そんなこと…」
妹友「やっぱりお兄ちゃんが大好きなんだね~♪」
妹「ちょっと…怒るよ!」
妹友「でも…私も本気になっちゃったからさ」
妹「…えっ?」
妹友「妹のことは親友だと思ってるけど私、兄先生のこと本気だから!」
妹「えっ?えっ!?」
妹友「ちゃんと伝えたからね!」
妹「(えぇ~!?)」
放課後
妹友「それじゃあね妹!」
妹「う、うん…」
妹友「また明日~」
妹「……」
妹「(友はお兄ちゃんのこと本気…なんだ…)」
妹「(べ、別に私には関係ないよね!?)」
妹「(うん…関係ない…)」
妹「……」
妹「はぁ~…」
兄「妹」
妹「えっ?」
兄「ため息なんかついてどうしたよ?」
妹「べ、別にお兄ちゃんには関係無いよ…」
兄「あぁ、生理か」
妹「死ね!」
兄「じ、冗談だって!そう怒るなよ…」
妹「全く…」
兄「それより一緒に帰らないか?俺、車だしさ」
妹「えっ?」
妹「(お兄ちゃんと一緒に…)」
妹「(き、兄妹だし別に普通…だよね?)」
妹「それじゃあ…」
女1「ねぇねぇ、あれ妹ちゃんと兄先生じゃない?」
妹「!?」
女2「ホントだ~!もしかして下校デート!とか?」
女1「妹ちゃんも意外とああ見えて意外とやるのね~」
妹「あ、あの私、一人で帰れますからっ!」
兄「えっ?ちょっと…」
妹「それじゃあさようなら兄先生!」スタコラ
兄「…行ってしまった」
兄「嫌われてるのかな…」
兄妹自宅
妹「(あぁ~!私のバカ!バカ!)」
妹「(あそこで逃げたしたりしたら余計に変に思われるかもじゃない!)」
妹「(それにお兄ちゃんにも絶対変に思われただろうし…)」
妹「(自己嫌悪~…)」
兄「ただいま~」
妹「!」
兄「ん?親父も母さんもいないのか…妹~?」
妹「(どうしよう…顔合わせずらいよ~…)」
兄「(あれ?トイレか風呂か?)」
妹「(でも合わせないってわけにもいかないし…)」
兄「(もしくは部屋で寝てるか…ちょっと行ってみるか)」
妹「(どうしよう…どうしよう…)」
兄「妹~?」ガチャ
妹「!?ちょ!?お兄ちゃん!?」
兄「なんだ起きてるじゃん。それとも寝起きか?」
妹「い、いきなり入って来ないでよ!」
兄「だって呼んでも返事返ってこないんだもんよ」
妹「あぅ…」
妹「(だって何を話したら良いかわからないし…)」
兄「なぁ、妹」
妹「は、はひっ!」
兄「腹減ってないか?」
妹「さっきはごめっ…えっ?」
兄「いや親父も母さんもいないしさ。まだ飯食ってないだろ?」
妹「う、うん…」
兄「じゃあ何か冷蔵庫にあるもので適当に作るから待っててくれ。出来たら呼ぶから」
妹「……」
妹「(なんか私ホントにバカみたい…)」
兄「美味いか?」
妹「うん…美味しい…」
兄「そっか!良かった!」
妹「(うっ…爽やか…)」
妹「(やっぱり…カッコイイ…かな…)」
兄「ん?どした?」
妹「べ、別に何でも無い!」
妹「(何!?実の兄をカッコイイとか!?気持ち悪い!)」
兄「なぁ妹?」
妹「な、なに?」
兄「妹は俺がお前の学校の教育実習生になったことを快く思ってないか?」
妹「えっ?」
兄「いやさ、授業中に蹴られたり下校時には逃げられたりさ…」
妹「うっ!」
妹「い、いや…それは…その…」
兄「それは?」
妹「…えーと」
兄「…もしかして俺のこと嫌いか?」
妹「ふぇっ?」
兄「もし俺のことが嫌いなら…なるべく学校ではお前に関わらないようにするから…」
妹「ま、待って!」
兄「えっ?」
妹「べ、別にお兄ちゃんのこと嫌いってわけじゃないよ!」
兄「ホ、ホントか?」
妹「料理は出来るし顔も悪くないし…まぁちょっと変態だけど自慢出来るお兄ちゃんだと思うよ…」
兄「妹…」
妹「今日、下校の時に逃げたのはさ…周りに友達もいたしちょっと恥ずかしくなっちゃっただけ…」
兄「そっか…気をつかえなくてごめんな…」
妹「いいよ…私もいきなり逃げたりしてごめん…」
兄「いや妹が謝ることは…あれ?」
妹「ん?」
兄「それじゃあ授業中に蹴ってきたのは何だ?」
妹「あっ…あれは…」
兄「あれは?」
妹「あ…うぅ…」
妹「な、何でも良いでしょ!ごちそうさま!もう寝るね!」スタコラ
兄「あっ、妹…」
兄「(やっぱり嫌われてるのか…?)」
妹「(私のバカ!バカ!バカ!)」
翌日
学校
妹「(あぁ…昨日は色々失敗したなぁ…)」
妹友「妹!おはよ!」
妹「あぁ…友…おはよ…」
妹友「どったの?テンション低いねぇ?」
妹「まぁ色々あるのよ」
妹友「兄先生と喧嘩でもしたのかにゃ?」
妹「喧嘩したってわけじゃあないのよ…」
妹友「……」
妹友「ねぇ妹?」
妹「なにさ」
妹友「妹ってやっぱ兄先生のこと好き?」
妹「!?い、いきなり何!?」
妹友「いや~兄先生のことでこんなに悩んでるわけだしさ」
妹「べ、別にそんな好きってわけじゃ…」
妹友「ホントに?」
妹「ホ、ホントに…」
妹友「…そか!まぁ兄妹だもんね!」
妹「……」
妹「(うん…兄妹だもん)」
妹「(特別な感情なんてない…)」
HR
兄「はい!HR始めます!」
女「やっぱりカッコイイな~」
女2「このまま担任になってくれれば良いのにね~」
兄「出席を取りますね…えーと…妹友さん!」
妹友「はーい!」
兄「おっ、元気だなぁ。良いことだ!」
妹友「えへへ」
兄「次は…妹さん!」
妹「……」
兄「……」
兄「妹さーん?」
妹「!ひゃ、ひゃい!」
兄「面白い返事だな」
クスクス…
妹「(うぅ…ボーっとしてた…恥ずかしい…)」
妹「(ていうか、お兄ちゃんが「さん」付けなんかで呼ぶから気付かなかったんだよ!)」
妹「……」
妹「はぁ…」
放課後
妹友「あ~今日は兄先生の授業無かったから1日が長かった~」
妹「家庭科とか週1しか無いじゃん…」
妹友「今週を生きてるって実感出来るのはHRの時間だけね…」
妹「どんだけなのよ…」
妹友「…あっ、あれ兄先生じゃない?」
妹「えっ?」
妹友「兄先生~!」
兄「おっ、妹に妹友さん。今、帰りか?」
妹友「はい!先生も今から帰るんですか?」
兄「うん、そうだよ。あっ二人とも良かったら一緒に帰るかい?車で送るよ」
妹友「えぇっ!?良いんですか!?」
兄「うん、もちろん。妹もそれで良いか?」
妹「あっ…えっと…」
妹「(…友はお兄ちゃんのこと好きなわけだし…私がいたら邪魔だよね…)」
妹「わ、私は良いよ。歩いて帰る!最近運動不足だしさ~」
兄「そ、そうか…」
妹「それじゃあね!友、また明日~!」スタコラ
妹友「(気をつかってくれたのかな?)」
兄「(やっぱり嫌われてるっぽいなぁ…)」
妹「…はぁ」
兄「…それじゃあ帰りますかね」
妹友「はーい!お願いしまーす!」
車内
妹友「ねぇねぇ先生?」
兄「ん?何かな?」
妹友「先生って恋人とかいないんですか?」
兄「恋人か~自慢じゃないけど生まれてこのかたいたことないなぁ」
妹友「えぇっ!?意外です…」
兄「意外でも無いだろ~俺、イケメンってわけでもないしさ」
妹友「(カッコイイし性格も良い…ヤバいね…)」
妹友「あっ、じゃあ好きな人とかは?」
兄「ん~…まぁ…いないかな~」
妹友「(心もフリー?)」
兄「妹友さんはどうなの?彼氏や好きな人とかいる?」
妹友「彼氏なんかいませんよ~でも…好きな人は…いるかな」
兄「おっ、青春してるなぁ。どんな人?」
妹友「えっと~年上でカッコよくて優しくて家庭的な人なんです!」
兄「ハハッ、素敵な人なんだね~」
妹友「(先生のことですよ~!)」
兄「それじゃあこの辺りで良いかな?」
妹友「あっ、はい!大丈夫です!ありがとうございます!」
兄「それじゃあまた明日ね」
妹友「はい!あっ、あの先生?」
兄「ん?何かな?」
妹友「もし良かったら明日も一緒に帰ってもらっても良いですか…?」
兄「ん?妹友さんさえ良かったら別に構わないよ」
妹友「ホントですか!?嬉しいです!」
兄「妹友さんの家は俺の家の帰路にあるし毎日でも構わないよ」
妹友「ええっ!?それ凄い感激!」
兄「ハハッ、大袈裟だなぁ。それじゃあまた明日ね」
妹友「(やったぁ!)」
兄妹自宅
妹「はぁ…」
兄「ただいま~」
妹「!」
兄「あれ?親父と母さんはまたいないのか…妹~?」
妹「お、おかえり…」
兄「おっ、ただいま」
妹「……」
兄「……」
妹「(なんか言いなさいよ~!)」
兄「(やっぱ機嫌悪いのかな…)」
兄「(とりあえず話題を…)」
兄「あっ、そうだ妹…」
妹「な、なに?」
兄「俺、明日も妹友さんと一緒に帰るけどお前はどうする?」
妹「!?」
妹「(あ、明日も…!?)」
兄「妹?」
妹「…明日も明後日も一人で帰る!このロリコン!」
兄「お、おい…どうした…?」
妹「バカー!おやすみ!」スタコラ
兄「あっ、おい飯は…」
妹「いらない!」
兄「……」
兄「(完全に失敗したみたいだ…)」ズーン
妹「(バーカ!バーカ!)」
妹「(何よ!教師が生徒と一緒に帰るとかあり得ない!)」
妹「……」
妹「(でも、それだけ友が頑張ってるってことだよね…)」
妹「(…お兄ちゃん)」
なかなか話進まなくてすいません><
次あたりから展開が変わっていきます
その前にちょっと風呂休憩させてください
翌日
学校
妹「(結局昨日はあれからお兄ちゃんとは話さなかったな…)」
妹「(今朝も話さなかったし…)」
妹「(まぁ私が逃げるように学校に行ったからだけど…)」
妹「(おかげで朝ごはんも食べてないや…)」
妹「(昨日の晩ごはんも食べてないし…お腹へった…)」
女「ねぇ!ちょっと!」
妹「ん?」
女「妹友!昨日兄先生と一緒と一緒に帰ったでしょ!」
妹友「あれ?見られてた?」
妹「(…イヤな話題)」
女2「一人だけ先生の車に乗せてもらうとかズルい!私も乗せてもらいたいのに!」
妹友「ダメだよ!先生のシートは私専用なんだから!今日だって一緒に帰るんだし!」
女「何それ!ありえな~い!」
ギャーギャーワーワー
妹「(お兄ちゃんホントに人気ね…)」
女「そもそもアンタ他にも男がいるくせに兄先生を狙ってるっていうのがあつかましいのよ!」
妹友「!?ほ、他に男の人なんていないよ!」
女2「あぁ~確かに本命はいないよね~兄先生はどうなっちゃうんだろ~」
女「いや~兄先生が汚されちゃう~」
妹友「ほ、本命はって何よ!?」
妹「(…話がちょっとマズい方向に進んでるな…)」
妹「ホシュリーナ」
兄「えっ 何が?」
妹「(友は人懐っこい性格が災いしてか色々と変な噂を流されてるのよね…)」
妹「(毎日のように男を取っ替え引く替え)」
妹「(一度ヤッたら即サヨナラ。みたいな…)」
妹「(でも友はそんな子じゃない)」
妹「(ホントに人懐っこいだけで勘違いをされてるだけ)」
妹「(…だけど今はそう思われるのも自業自得かな…)」
妹「……」
妹「(って、ダメダメ!そんなこと思っちゃ!)」
妹「(でも…)
妹「(お兄ちゃんがこの噂を知ったらどう思うだろう…)」
兄「みんなおはよー!って、そこの3人。何か言い争いしてるみたいだけ大丈夫か?」
妹友「あっ、兄先生…」
女「あ、兄先生!な、何でもないですよ!ちょっと好きな歌手の話をしていたら熱くなっちゃって…ねっ?」
女2「そ、そうそう!そうだよね妹友!?」
妹友「あっ、え、えっと…」
兄「……」
妹友「…はい!そうです!だから心配しないでください!」
兄「そっか…なら良いんだけど」
妹「(お兄ちゃんに噂のこと知られたくないんだね…)」
休み時間
妹友「妹」
妹「あぁ、友。今朝は大変だったね」
妹友「ホントだよ~!何よ他の男とか本命とか!失礼しちゃう!」
妹「まぁ、ちょっと人懐っつこ過ぎるのもあるのかもね」
妹友「…誰とでも仲良くしたいって思うことはダメなのかな?」
妹「そんなことはないと思うけどやっぱり限度はあるんじゃないかな?」
妹友「う~」
妹「(ホント良い子なんだけどね…」
妹友「…まぁ、いいや。今は兄先生もいるし」
妹「…!」
妹友「あっ、今日も一緒に帰るんだよ!」
妹「そ、そう…」
妹友「あとね!毎日でも構わないって!もしかしてもうラブラブ?キャー!」
妹「……」
キンコーンカーンコーン
妹友「あっ、授業だ!それじゃあ妹、また後でね!」スタコラ
妹「……」
妹「(何?あの態度…)」
妹「(今は兄先生がいるから?)」
妹「(付きあってもいないのにもう自分の物扱い?)」
妹「(…もしかして男を取っ替え引っ替えの噂もあながち嘘じゃないんじゃないの?)」
妹「(だとしたら…)」
妹「(私がお兄ちゃんを守らなきゃ…)」
昼休み
妹友「妹!ご飯食べよ!」
妹「あっ、ごめん…友。私ちょっと職員室に行かなくちゃいけない用事があってさ…」
妹友「ええ~?そうなの~?」
妹「うん…だから…ごめんね?」
妹友「わかったぁ…」
妹「……」
職員室
妹「失礼しまーす。えーと兄先生をお願いします」
兄「妹?どうした?」
妹「あっ、お兄ちゃん…」
兄「…ここじゃなんだし廊下で話そうか?」
妹「あっ、うん…」
兄「それでどうしたんだ?」
妹「あっ…えっと…昨日はごめんなさい!」
兄「えっ?」
妹「勝手に怒って朝もお兄ちゃんを無視して学校に行ったりして…」
兄「…いや、全然構わないんだ。むしろ俺が謝るべきだってずっと思ってたから」
妹「え?」
兄「機嫌が悪かったのは俺が原因なんだろ?ごめんな。俺、バカだから何で妹の機嫌が悪くなったのかわからなくてさ…」
妹「お兄ちゃん…」
兄「ホントごめん…嫌われても仕方ないって思うし、もう遅いかもだけど改めて謝らせてくれ…」
妹「ううん…いいの」
兄「えっ?」
妹「前にも言ったけど嫌いってわけじゃないし、そうやって私のこと考えてくれてただけで十分だよ」
兄「妹…」
妹「私も悪かったんだし…ねっ?気にしないで?」
兄「妹…ありがとな」
妹「…エヘヘ」
兄「それで用事はこれだけか?別に家でも良かったのに」
妹「あっ、その…えーと…」
妹「(い、言わなきゃ…)」
妹「(別にお兄ちゃんを取られたくないからってわけじゃなくて…)」
妹「(家族としてお兄ちゃんを守らなきゃってわけで…)」
妹「(うん…友達より家族の方が大切だもん!)
妹「あっ、もう一つ言いたいことがあってね…」
兄「ん?なんだ?」
妹「妹友のことなんだけど…」
ちょっとトイレタイム><
兄「妹友さんのこと?」
妹「あのさ…今日も友と一緒に帰るんだよね?」
兄「ああ。約束したしな」
妹「…それ、やめた方がいいよ」
兄「…えっ?なんでだ?」
妹「今朝さ友と女達が言い争いしてたじゃない?」
兄「…あぁ、してたな」
妹「あれ、友の噂のことでさ」
兄「噂?」
妹「うん…友ね色んな男を取っ替え引っ替えしてるって噂があるんだ」
兄「……」
妹「それでそんな噂が流れてる友だからお兄ちゃんの手籠にするつもりなんじゃないのかってことで今朝みんな言い争ってたんだ」
兄「…妹友さんはなんて言ってるんだ?」
妹「友はもちろん否定してるよ。まぁ、ホントだとしても否定するだろうけど…」
兄「……」
兄「…お前はその噂のことをどう思ってるんだ」
妹「根も葉もない噂だって思ってたけど友の態度とか見るとあながちホントなんじゃないかなって思うようにもなってさ…」
兄「……」
妹「もしもこの噂がホントだったりしたらお兄ちゃんが危ないからさ…だから一緒に帰るのはやめた方が良いかなって…」
兄「…そっか、わかったよ…」
妹「あっ、それじゃあ…」
兄「お前、最低だな」
妹「…えっ?」
兄「妹友さんはお前の友達なんだろ?なのになんでそんな風に言うんだ?」
妹「えっ…その…噂はホントかもだし、もしそうだったらお兄ちゃんが…」
兄「確かにそうかもな。でもな、それでも信じてやるのが友達だろ?」
妹「だ、だって…お兄ちゃんは家族で…大切で…」
兄「お前のこと見損なったよ。もう用はないか?それじゃあな」
妹「あっ…その…!」
妹「……」
妹「あ…れ…?」
妹「だってお兄ちゃんは家族で…」
妹「家族だから1番大切だから…」
妹「だから守らきゃいけないって…」
妹「大切なお兄ちゃんだから…」
妹「なのに…」
妹「…あはは!お兄ちゃんバカだな!」
妹「もし騙されたってお兄ちゃんの味方なんてしてあげないんだからね!」
妹「はは…」
妹「は…は……ぅ」
妹「……ぅ……あ、あ」
妹「あ……う……っ、うぁぁぁっ……」
妹「……バカ…」
妹「……いや、バカは私…?」
妹「……お兄ちゃんに嫌われちゃったよぉ……」
教師「ちょ、ちょっと君!?大丈夫!?」
妹「うっ…うぅぅっ……」
職員室
兄「えっ、妹が保健室に?」
教師「うん。さっきそこの廊下で泣いているのを見かけてね。泣いている理由を話してくれないからとりあえず保健室にまで連れて行ったよ」
兄「そうですか…」
教師「彼女は君が担当しているクラスの子でもあるんだろ?保健室に顔を出してあげたらどうかな?」
兄「(少しきつく言いすぎたか…)」
兄「(けど、俺は間違っていない!あの発言は妹でも許せない!)」
兄「…次の授業の準備がありますので…」
教師「お、おい!ちょっと!」
兄「(今は気に留める必要はない…)」
保健室
妹「う…あ、あれ?」
保健教師「あっ、目が覚めた?」
妹「私、寝ちゃってた…?」
保健教師「泣き疲れちゃったみたいね」
妹「あっ!ご、ごめんなさい!ベット使ったりしちゃって…!」
保健教師「いいのよ。もう少し休んでいなさいな。保健室は体の傷だけじゃなく心の傷を癒す場所でもあるんだから」
妹「す、すみません…ありがとうございます…」
保健教師「ふふ」
保健教師「どれだけたくさん泣いたって良いのよ」
妹「えっ?」
保健教師「泣いた分だけ色々振り返ることも出来るでしょ」
妹「……」
保健教師「でも、ただ振り返るだけじゃダメ。そこで振り返った喜びも悲しみも心に留めて次に繋げなくちゃね」
妹「…!」
妹「先生…」
保健教師「ん?なぁに?」
妹「ありがとうございます」
保健教師「うふふ。頑張ってね」
妹「はい!」
妹「(お兄ちゃんにちゃんと謝ろう!)」
妹「(今まで通りには戻れないかもしれないけど…)」
妹「(それでもやれるだけのことはしなくちゃ!)」
妹「(あと…友にも謝らないとね…)」
HR
兄「はい!帰りのHR始めます!」
生徒達「はーい!」
妹友「兄先生ー!妹がいませーん!」
兄「(妹のやつまだ戻ってないのか…)」
兄「ああ。昼休みに体調崩して保健室に行ったって話を聞いてるよ。だから大丈夫だ」
妹友「そうなんだー…心配」
女「何が心配よ…」
女2「優しい女をアピールみたいな…」
妹友「……」
兄「(…なるほどな)」
兄「こらこらーそんなこと言うもんじゃないぞー妹友さんは妹の友達なんだから心配して当然だろ?」
女&女2「うっ…」
妹友「(兄先生…)」
兄「みんな友達は大事にするんだぞ。友達は家族の次に一生の宝物だからな!」
女「なんか兄先生が説教くさく…」
女2「でも変わらずかっこいい…」
妹「すいません。遅くなりました」ガラッ
兄「!」
妹友「妹!昼休みからずっと保健室って聞いたけど大丈夫なの!?」
妹「うん。へーきへーき。ちょっと保健の先生と話しこんじゃって午後の授業休んじゃった」
妹友「大丈夫なら良いんだけど…」
兄「…大丈夫なのか?」
妹「大丈夫です。すいません途中から入ってきてしまって…HR続けてください」
兄「あ、あぁ…」
兄「(気にしてないのか…?)」
再びトイレタイム><
放課後
妹友「妹…ホントにホントに大丈夫?」
妹「だからへーきだって!気にし過ぎだよ」
妹友「だってホントに心配でさ…」
妹「……」
妹友「…妹?」
妹「友、いつもありがとね」
妹友「ふぇっ?」
妹「それと…ごめんね」
妹友「いきなりどしたの妹?なんか変だよ?」
妹「…ううん、何でもない!ただ友と友達で良かったって思っただけ!」
妹友「…よくわからないけど私も妹の友達で良かったって思ってるよ」
妹「そっか…ありがと」
妹友「えへへ…こちらこそいつも仲良くしてくれてありがと~」
妹「えへへ」
妹「それより友。今日もお兄ちゃんと一緒に帰るんじゃないの?」
妹友「あっ、そうだ!いっけない!早く行かなきゃ!ごめんね!それじゃあ妹、また明日ね!」
妹「うん。バイバイ」
妹「(さてと私も帰るか…)」
妹「(家でお兄ちゃんのこと待ってないと…)」
妹友「すいません!兄先生!お待たせです!」
兄「あぁ、全然大丈夫だよ。俺も今、来たところだし」
妹友「良かったぁ~」
女「妹友、今日も兄先生と帰るんだ…」
女2「必死ね~…」
妹友「……」
兄「…帰ろうか?」
妹友「あっ、は、はい…」
さるさん食らってました><
車内
妹友「(兄先生…さっきのことどう思ってるんだろう…)」
妹友「(もしかしてもう噂のこととか知ってるのかな…?)」
妹友「(もしそうだとしたら私、もう兄先生に嫌われてたり…)」
妹友「(今日は約束したから仕方ないけど明日からは一緒に帰ってもらえなかったり…)」
妹友「(そんなのイヤだよ…)」
兄「ねぇ、妹友さん」
妹友「は、はいっ!なんですか?」
兄「君の噂みたいなことをちょっと耳にしたんだけどさ…」
妹友「!」
妹友「(知られちゃったんだ…ううっ…)」
兄「その噂なんだけど…」
妹友「は、はい…」
妹友「(一緒に帰るのも今日までかぁ…)」
兄「俺は全く信じてないから」
妹友「やっぱりそうですよね…って、え?」
兄「なんか男を騙すとか取っ替え引っ替えってことをしてることになってるらしいけど…」
妹友「は、はい…」
兄「俺には全然そんな風には見えないしさ」
妹友「!」
兄「一緒に帰ったら危ないかもって話もあるみたいだけど、そんなの気にせずにこれからも一緒に帰ろうよ」
妹友「!そ、そんな!それじゃあ兄先生に迷惑が…」
兄「大丈夫。事実無根の噂なんかすぐに消えるよ」
妹友「あ、兄先生…」
妹友「(ホントになんて素敵な人なんだろう!)」
妹友「(もうこの気持ちを心の中だけに留めるなんて無理だよ!)」
妹友「あっ、あの!兄先生!聞いてほしいことがあるんです!」
兄「ん?何かな?」
妹友「兄先生はかっこよくて優しくて…噂を聞いたあとでも変わらずに接してくれて…ホントに素敵な先生だと思っています!」
兄「ハハ、ありがとう。でも俺はそんなに大した人間じゃないよ」
妹友「そんなことないです!兄先生はホント素敵な方です!私…そんな兄先生のことが好きです!」
兄「えっ?」
妹友「初めて会った時からずっと好きでした…これからは生徒としてじゃなく彼女として私のことを家まで送っていただけませんか?」
兄「妹友さん…」
兄「ありがとう…妹友さんの気持ち凄い嬉しいよ…」
妹友「じゃ、じゃあ…」
兄「でも…ごめん…妹友さんの気持ちには応えられないよ…」
妹友「えっ…そ、そうですか…」
兄「ごめんね…」
妹友「やっぱり噂ですか…?」
兄「いや違うんだ!妹友さんのことは良い子だって思っているけど…俺は…」
妹友「……」
兄「俺は男にしか興味がないんだ」
妹友「…!?」
妹友「…妹ですか?」
兄「…えっ!?」
妹友「やっぱりそうなんですね」
兄「いや、その…」
妹友「わかってましたよ。兄先生の妹に向けてる目が妹としてじゃなく一人の女の子を見てる目だってこと」
兄「…あぁ、その通りだ。俺は妹のことが一人の女の子として好きだ…」
妹友「…もう兄妹以上の関係にはなってるんですか?」
兄「いや兄妹のままさ…それに妹は俺のこと嫌ってるみたいだし」
妹友「…へっ?」
妹友「妹が兄先生を嫌ってる…?」
兄「あぁ…どうもそうみたいでさ…授業中に蹴られるし家ではいきなり怒られたりするし…」
妹友「……」
兄「ん?どうしたの?」
妹友「あっきれたー!」
兄「!?」
妹友「鈍感かなって思ってたけど…まさかここまでとはにゃー…」
兄「えっ…?それってどういう…」
妹友「…妹も兄先生のこと好きですよ」
兄「…えっ!?それって妹から聞いたのか…?」
妹友「聞かなくてもわかりますよ。態度に出てますもん。ホント…兄妹ですね」
兄「妹も俺のことを…」
兄「(じゃあ今まで怒ってたりしてたのは、もしかして嫉妬だったのか?)」
兄「(もしそうだったら俺はなんてデリカシーのない態度を…)」
兄「!!」
兄「(じゃあ、昼休みに妹友さんの噂のことを話したのも…)」
兄「(…俺はなんて酷いことを言っちゃったんだ…)」
妹友「兄先生」
兄「えっ?」
なぁ今まで黙ってたんだが耐えられない。これだけ言わせてくれ。
>>46の妹、車で帰宅の兄より早く家にいるとかパネェwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
妹友「振り返ってるだけじゃダメですよ。振り返ってる時の気持ちを心に留めて次に繋げなくちゃね!」
兄「妹友さん…」
妹友「えへへ…頑張ってくださいね!あっ、私ここで大丈夫です!」
兄「…ありがとう」
妹友「こちらこそです!それではまた明日!」
兄「(…よし!早く家に帰ろう!)」
妹友自宅
妹友「(あーあ…振られちゃったなぁ…)」
妹友「(でも良かった…ちゃんと気持ちを伝えることが出来て…)」
妹友「(噂のこと聞いたって言われた時はもうダメだ!って思っちゃったもん)」
妹友「(…嬉しかったなぁ。噂のこと気にしないでくれて)」
妹友「(周りはみんな信じてたのにさ)」
妹友「(いや、ホントにデタラメの噂だけど)」
>>182
妹の方が先に家にいるのは…
うん…
妹友の自宅の前でちょっと話しこんでたって設定にしてください…
妹友「(そういえば妹も似たようなこと言ってたっけ)」
妹『噂だけじゃその人の人間性はわからないわよ。私は実際に話してみて友の人間性が好きになったから友達やってるわよ』
妹友「(ホントに兄妹ね…)」
妹友「(それにお似合いだよ)」
妹友「(私が入る余地なんか無かった)」
妹友「(妹…兄先生と幸せになりなさいよね)」
妹友(幸せにならなかったら絶交なんだから!)」
┏━━┓
┏┛ ┗┓
┗○━━○┛=3 兄…45km/h
/_
λ─三≡=-
\ ̄ 妹…255km/s
>>189ワロタww
兄妹自宅
兄「さてと…」
兄「(まずはちゃんと謝らないとな…)」
兄「ただいま~」
妹「あっ、おかえり」
兄「お、おう。親父達は?」
妹「今日もいないよ」
兄「そ、そっか」
兄「(なんでこんな平静なんだ…?)」
妹「ねぇ、お兄ちゃん」
兄「な、なんだ?」
妹「お腹へっちゃった!なんかご飯作ってよ!」
兄「あ、あぁ…待ってろ。なんか簡単な物を作るよ…」
妹「うん!待ってる」
兄「(ていうか考えてみたらHRでも平静だったよな…)」
兄「(やっぱりもう気にしてないのか…?)」
兄「(いや、でも!それでもちゃんと謝らないと!)」
妹「……」
妹「いただきまーす」
兄「召し上がれ…」
妹「うん!やっぱお兄ちゃんの料理は美味しい!」
兄「そっか…サンキュ…」
妹「お兄ちゃんも早く食べな?冷めちゃうよ」
兄「あ、あぁ…」
兄「(き、切り出しにくい…)」
妹「…ねぇ、お兄ちゃん」
兄「ん?な、なんだ?」
妹「あの…昼休みはごめんなさい…」
兄「!」
妹「お兄ちゃんのことが心配だからっていうのを盾に友達のことを貶めようとしたんだもん…お兄ちゃんの言うとおり最低だったよ…」
兄「妹…」
妹「ホントにごめんなさい…私のこと嫌いになったかもしれないけど、ちゃんと伝えたくて…」
兄「…いいんだよ、もう」
妹「…えっ?」
兄「確かに許せないとは思ったけどさ…俺も言い過ぎた…ごめんな」
妹「そんな…お兄ちゃんは何も悪くないよ!」
兄「いや、俺も最低だよ。ちゃんとお前の気持ちに気づいてやれてなかったんだからな」
妹「…えっ?」
兄「それなのにいつもデリカシーの無いことばっか言って…我慢してたんだよな」
妹「えっ…その…私の…気持ちって…?」
兄「えっと…なんだ…俺が言うのはなんか恥ずかしいっていうか…その…」
妹「う、うん…」
兄「お前、俺のこと…好き…なのか?」
妹「!?」
兄「あっ、いやその自惚れとかじゃなくて!妹友さんがそう言ってて…」
妹「だ、だ、誰がお兄ちゃんのことっ…!」
兄「あ、やっぱ…そうか…」
妹「あ…ぅ…」
兄「すまん!変なこと言ったな…忘れてくれ!」
妹「…きだよ」
兄「…えっ?」
妹「好きだよ!私、お兄ちゃんのこと好き!」
兄「!!」
妹「兄としてじゃなく一人の男の人として好き!うん!好きだよ!悪い!?」
兄「妹…」
妹「でもさ!でもね!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんのわけであってさ!」
兄「……」
妹「それに友がお兄ちゃんのこと好きだって言ってて…私、料理下手だし可愛くないし妹だし…」
妹「だからずっと自分に嘘ついてきた…お兄ちゃんのことは好きじゃないって…」
妹「だってどんなに好きでも報われないんだもん…」
兄「妹…俺、妹に伝えたいことがあるんだ」
妹「…えっ?」
兄「俺は男にしか興味がないんだ」
妹友「…!?」
さるさーん
眠いぜ…
兄「俺もさ…妹のことが一人の女の子として好きだ」
妹「…えっ!?そんな…嘘…だって私なんか…」
兄「なんかじゃなくて、お前だから好きなんだ」
妹「…それホントにホント?」
兄「ホントにホント」
妹「…嬉しい」
兄「俺もそう思ってもらえて嬉しいよ」
妹「…でも、だけどさ…」
兄「ん?」
妹「やっぱり私達、兄妹だしさ…未来は無いよね…」
兄「あぁ…そのことなんだけどさ…」
妹「…?」
兄「実は俺達ホントの兄妹じゃないんだわ」
妹「えっ?…えぇっ!?」
兄「って言っても完全に血の繋がりが無いわけじゃなくて」
妹「えっと…それってどういう…」
兄「従兄妹なんだわ俺達」
妹「えぇっ!?」
兄「とりあえず従兄妹なら好き合っても問題はないだろ?」
妹「ちょ、ちょっと待って…」
兄「ん?」
妹「えっと…それってもしかしてパパとママは私のパパとママじゃないってこと…?」
兄「いやあの二人は間違いなくお前の両親だ。俺が貰われっこ」
妹「えっ?でも、私が幼稚園に行く頃にはもうお兄ちゃんと一緒に住んでたよね?じゃあ私がまだ赤ん坊の頃に…」
兄「いやお前が生まれる前からいたんだぜ」
妹「ええっ!?」
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