P「ちひろさんそれじゃあこの資料よろしくお願いします」

ちひろ「はいわかりました、気をつけて行ってきてくださいね」

アイドル「ねえPさん」

P「ん？」

アイドル「いや・・・・お仕事頑張ってね」

P「おう！」

アイドル「ねえちひろさん」

ちひろ「そんな顔してどうしたの？なにか悩み？」

アイドル「いや悩みってほどのことじゃないんだけど、今日Pさんは近場で仕事？」

ちひろ「んーそうね、打ち合わせと収録に向かったわ。それがどうかした？」

アイドル「ううん何でもない！ありがと」

ちひろ「ほんとに大丈夫？なんならレッスンを休んでも・・・・」

アイドル「大丈夫だって、レッスン頑張ってくるよ！心配ありがとちひろさん！」

ちひろ「ならいいんだけど・・・・無理はしないでね？」

アイドル「はーい」

アイドル「はー疲れたー！」

アイドル「今日はマストレさん来てたからいつもに増してきつかったねー」

アイドル「もう死ぬように眠りたい・・・・」

P「ただいまー！」

アイドル「おかえりなさーい・・・・あれ？」

ちひろ「おかえりなさいPさん、あらその娘は？」

P「おう長崎でスカウトしてきた娘だ！」

アイドル「あー、これからよろしくお願いしますですね」

ちひろ「はいこちらこそよろしくお願いします」

ちひろ「じゃあとりあえず契約書類とか用意するので・・・・」

アイドル「えっえっちょっとまって」

アイドル「なにどうしたのそんな慌てて？」

アイドル「Pさん今日近場で仕事だったよね？」

P「おう良く知ってるな！」

アイドル「ここ東京だよ？なんで長崎でスカウト出来るの！？」

P「？そりゃ長崎に行ったからな？」

アイドル「この短時間で？打ち合わせに収録まであったのに？」

アイドル「ちょっと大丈夫？」

アイドル「皆もおかしいと思わないの？この短時間に仕事して九州行ってスカウトして帰ってきたんだよ！？」

アイドル「ねえ・・・・Pさんって何者なの？目の前にいるのは誰なの？」

P「誰って言われても俺は俺だし・・・・」

P「それにプロデューサーだし出来て当然というか・・・・なにもおかしい行動してないと思うけど」

ちひろ「そうねえ・・・・特に疑問に持つ所はないと思うけど」

アイドル「あの・・・・私がきて何か不都合なことでもありましたですか？」

P「ああいや君のせいじゃない、大丈夫だよ」

ちひろ「今日は朝から顔色悪かったしそれに加えてマストレさんのレッスン受けたから疲れてるのよきっと」

アイドル「そうだよ顔もちょっと青ざめてるし」

ちひろ「女子寮の寮監に連絡取って迎えに来てもらいますね」

P「ええそうしてもらって下さい！」

P「アイドル大丈夫か？寮に戻ってゆっくり休みなよ？アイドルなんだから体は大事にしなきゃだしね！」

アイドル「だって・・・・だって・・・・」

アイドル「・・・・うん、私疲れてるんだよね、ごめんねPさん、皆」

アイドル「へーきへーき！」

ちひろ「とりあえず連絡はしておいたから帰ったらゆっくり休むこと！いいね？」

P「俺は大丈夫だよ、体無理してそうなら明日のスケジュール変更して休みにもできるけど・・・・」

アイドル「大丈夫！多分疲れてるだけだからゆっくり休めば明日は元気100倍だから！」

P「わかった、でも無理だけはするなよ？」

アイドル「うん、ありがとPさん」

アイドル「最後に1つだけいいかな？」

P「ん？どうした？」

アイドル「PさんはPさんだよね？Pさんは１人だけだよね？」

P「・・・・ああ俺は１人だよ、皆の知ってるプロデューサーだ」

アイドル「そっか・・・・そうだよね！ありがと！それじゃあばいばい！」

P「ああお疲れ様！」

ちひろ「今日は大変でしたね」

P「ああ多分疲れが溜まってたんじゃないかな？ちょっと心配だけど」

ちひろ「最近このプロダクションに来てからレッスンずっと頑張ってましたしねぇ」

ちひろ「明日は特製エナドリでも差し入れてあげますか！」

P「おっいいですね！もちろん俺にも」

ちひろ「100モバコインになります」

P「はい・・・・」

ちひろ「冗談ですよ冗談！もちろん頑張ったPさんにもあげますよ！」

ちひろ「楽しみにしてて下さいね！」

P「やった！楽しみにしてますね！」

P「まあそれにしても」

ちひろ「？」

P「そろそろあいつも特訓の時期かな？もう十分レッスンしただろうし」

ちひろ「あーそうですね、そろそろワンランク上に行ってもらわないとですねぇ」

P「近いうちに俺の方でも準備しておきますね」

ちひろ「了解です、それじゃ場所は私の方で用意しておきますね」

P「よろしくお願いします」

アイドル「ねえPさん今日の予定変更って聞いたけどなに？」

P「ああ、今日はワンランク上に行くために特訓を行う！」

アイドル「特訓？」

P「ああ、特訓って言うのはな特訓相手と・・・・」

ちひろ「Pさん準備出来ましたー」

P「おっ準備出来たみたいだとりあえず移動しよう」

アイドル「うん・・・・」

アイドル「失礼します・・・・あれ？えっえっ？」

アイドル「あっ初めまして・・・・え？」

アイドル「わたしがもう1人いる・・・・？」

P「あれ？顔合わせるのは初めてなのか？」

ちひろ「一回もレッスンの予定被らなかったみたいですね」

P「ははっなんだその奇跡すごいな」

アイドル「ちょっとまってよ！！なんなのこれ？なに？なんなの？」

アイドル「あなたはわたしなの？誰なの？ねえ誰なの？？」

P「誰ってお前だろ？」

アイドル「なんで私そっくりな人がいるのかってこと！！！！」

P「なんでって・・・・ねえ？」

ちひろ「アイドルなんだし普通ですよね？」

アイドル「えっ・・・・」

P「この間の疲れがまだ抜けてないのか？大丈夫か？」

アイドル「・・・・」

P「・・・・まあとりあえず特訓について説明するな、お互いの自分を見て、いいところ悪いところを見直しあって自分の向上を図るんだ」

アイドル「そんなこと言われても・・・・」

P「まあ何事もチャレンジだ！それじゃ俺らは外で待ってるから頑張ってな」

P「気分が悪くなったりきつくなったらすぐ呼ぶんだぞ！」

ちひろ「あなたたちならきっと大丈夫だから頑張ってね！」

アイドル「あっ・・・・」

アイドル「・・・・」

アイドル「・・・・」

アイドル「ねえ・・・・あなたは誰なの？私と似てるけど私じゃないの？」

アイドル「こっちこそあなたが誰なのかわからない・・・・」

アイドル（確かに他の子と話してても話が噛み合わないことが何回かあった・・・・それって）

アイドル「そういえば」

アイドル「？」

アイドル「特訓ってどうすればいいのかな？」

アイドル「自分を見直すって言ってたけど・・・・」

アイドル「私は私、あなたはあなただし・・・・」

アイドル「・・・・？私は私なの？わたしはわたしなの？」

アイドル「あなたは誰なの？わたしはあなたなの？あなたは私なの？」

アイドル「ちょっとまってよ！あなたはわたしで・・・・あれ？」

アイドル「あなたは・・・・私は誰なの？あなたはアイドルで私は？」

アイドル「アイドルはあなたでしょ？・・・・わたしもアイドル？」

アイドル「わかんないわかんないわかんないわかんないわかんない」

アイドル「頭がぐらぐらする・・・・助けて誰か助けて・・・・」

アイドル「っ」

アイドル「・・・・？あれ？私こんなところで何やってたんだろ」

P「おっ特訓成功したみたいだな！お疲れ様！」

ちひろ「お疲れ様ー無事成功してよかったぁ」

アイドル「？そっか特訓してたんだ・・・・」

アイドル「あれ？なにか怖いことがあったような・・・・」

P「大丈夫か？やっぱり疲れが抜けないまま無理したから・・・・」

アイドル「ううん大丈夫、ありがとPさん」

P「そっか・・・・それじゃ車出してくるから待っててな！」

P「これからお祝いもかねてどっかに食べに行こう！」

アイドル「やったー！えへへ」

P「それじゃちひろさん、アイドルと一緒に待ってて下さい」

ちひろ「はいわかりました！」

アイドル「・・・・」

アイドル「・・・・ねえPさん」

アイドル「私は私だよね？」

P「？どうした急に、この間は俺は俺なのかって聞いてきたし」

アイドル「いいから！私は私だよね？」

P「ああ、アイドルはアイドルだ、俺の大切なアイドルだよ」

アイドル「・・・・うん、そうだよねありがと！」

アイドル「「俺の大切なアイドルだよ」なんてかっこつけちゃって！」

P「いいだろそれぐらい！改めて言われると恥ずかしいからやめて！」

アイドル「あはははは」

ちひろ「・・・・」