アルミン(原因はなんだろう…そういえば最近ちょっと気分が悪くなる時があるなぁ…ストレスとか…でもストレスなんて特に…)

アルミン「…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

エレン「ま、まあ訓練してたら勝手に痩せるだろ。そんなに深く考えなくても大丈夫だと思うぞ」

アルミン「…うん。ありがとう」

サシャ「これ以上太らないためにこのパンは私が食べてあげますよ！」

アルミン「余計なお世話だよ」

格闘訓練

エレン「アニ！やろうぜ！」

アニ「…わかった」

アルミン「じゃあ、僕は…」

ライナー「アルミン、一緒にしないか？」

アルミン「うん！」

ライナー「エレンから太ったって聞いたんだが大丈夫か？」

アルミン「！　大丈夫大丈夫。どうってことないよ」

ライナー「ん、そうか」

アルミン(エレン…なんで言っちゃうのさ)

………

ライナー「いくぞ！」ﾀﾞｯ

アルミン「やぁっ！」ｶﾞｼｯ ｸﾞﾙﾝ

ライナー「ぐっ！」ﾄﾞﾀﾝ

アルミン「ふぅ…」

ライナー「アルミンもなかなかやるようになったな」

アルミン「そんな…手加減してくれたんでしょ」

ライナー「はは、じゃあ次はアルミンの番だな」

アルミン「わかった」

アルミン「じゃあ、いくよライナー」ｻﾞｯ

ライナー「ああ！」

アルミン「よし……！？」ﾄﾞｸﾝ

アルミン(な…なんだ…急に目眩が…)ｶﾞｸｯ

ライナー「アルミン！？どうした！？」

アルミン(う…だめだ…)ﾊﾞﾀｯ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜｻﾞﾜ

……………

アルミン「…ん…」ﾊﾟﾁｯ

アルミン「…ここは…」

医務の人「む、気がついたようだね」

アルミン「あ…僕倒れちゃって…それから…」

医務の人「ブラウン訓練兵が運んできてくれたんだ」

アルミン「そうですか…」

アルミン(あとでお礼言っておかなくちゃ…)

医務の人「えーと…とりあえず何が起こったのか話を聞かないとね」

アルミン「わかりました」

医「ふむ、目眩か。今までに起こったことは？」

アルミン「いえ、これは初めてですが…」

医「ん？他になにか？」

アルミン「急に頭痛がしたり…吐き気を催したことはありました」

医「…うーん、どこか体に異常があるのかもしれないな…。ちょっと調べてみようか」

アルミン「よろしくお願いします」

寮内

エレン「」ｿﾜｿﾜ

ライナー「」ｿﾜｿﾜ

ジャン「…」ｲﾗｲﾗ

エレン「」ｿﾜｿﾜ

ライナー「」ｿﾜｿﾜ

ジャン「ああもう！ソワソワソワソワうるせえんだよ！静かにしろ！」

マルコ「まあまあ…二人共アルミンの事が心配なんだよ。許してあげて」

エレン「大丈夫だよなライナー」ﾜｿﾜｿ

ライナー「ああ。ああ」ｿﾜｿﾜ

エレン「もし…もしアルミンが目を覚まさなかったら…」ｿﾜｿﾜ

ライナー「くぅ…アルミン…ｸﾞｽｯ」ｿﾜｿﾜ

ジャン「なにネガティブになってんだ！とりあえずそのソワソワをやめろ！」

エレン「うるせえなぁ」

ライナー「兵士はいつでも最悪の状況を意識しておかなくてはならんぞ」

ジャン「んな事しなくていいんだよ！」

ｶﾞﾁｬｯ

「「！」」

アルミン「あ…みんな…お揃いで…」

エレン「アルミーン！」ｷﾞｭ-

アルミン「エ、エレン…苦し…」

エレン「よかった、本当によかったぞ」ｳﾙｳﾙ

アルミン「はは…大袈裟だなぁ…」

ライナー「もう大丈夫なのか？」

アルミン「うん、心配かけてごめんね」

エレン「念のために次の訓練は休んだほうがいいぞ」

アルミン「大丈夫だって」

ジャン「はいはい、感動の再開終了。もうすぐ訓練の時間だぞ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

エレン「ちぇっ、じゃあ行くか」

アルミン「……」

ライナー「どうした？まだきついか？」

アルミン「あ、ほ、本当にもう大丈夫だから！早く行こ！」ｸﾞｲｯ

ライナー「そ、そうか」

アルミン「……」

エレン「なんだよ、くっついてくんな」ｸﾞｲｸﾞｲ

ジャン「俺だってくっつきたくなんてねえよ！この通路狭いからしょうがねえだろ！」

エレン「いっ…喚きちらすなよ！耳が痛いだろうが！」ｷ-ﾝ


マルコ「まったく…仕方ないねあの二人は」

ライナー「まあ、喧嘩するほど仲がいいってやつだ」

アルミン「…」

アルミン(…ライナー…)