アンジュ「ザンネン5プラス1」 (32)
アンジュ「ラビッツと、それからもう1人、みたいな扱いですよね、私」
イズル「えっと」
アンジュ「……やはり私は、チームの皆さんに馴染めていないのでしょうか」
アサギ「うーん……」
スルガ「ザンネン枠に入りたいってのもどうかと思うけどな」
タマキ「アンジュも結構ザンネンだけどね」
ケイ「タマキ」
アンジュ「あ、その、すみません……」
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19話の合間、AVの後あたりを想定
アサギ「アンジュのザンネンなところっていうと、あれだよな」
イズル「戦闘時の性格、かな」
スルガ「凶暴モードだな」
ケイ「能力は良いから、やっぱりそこよね」
タマキ「強いしすごいけど、そこがちょっと」
アンジュ「すみません……」
アサギ「戦闘以外でも変わってたしな」
イズル「うん。あれはびっくりしたよ」
ケイ「そうなの? いつ変わったっけ」
アサギ「あ」
イズル「いやその」
スルガ「俺は知らない」
ケイ「?」
タマキ「?」
アンジュ「ええと、すみません……」
タマキ「そういうのがダメなのかも」
アンジュ「え?」
アサギ「馴染めてないっていうか、一歩引いてる感じがあるのかもな」
スルガ「凶暴モードだとガンガン来るんだけどなあ」
ケイ「あれは逆に行きすぎ……」
イズル「あれは、なんていうか、連携がとりにくいからね……」
アンジュ「ええと……」
タマキ「あやまっちゃダメっ」
アンジュ「は、はい」
スルガ「ああ、そっか。アンジュはさ、ちょっと前の俺達に似てるのかもな」
アンジュ「ちょっと前の、皆さんに?」
スルガ「俺達もさ、連携がとれないって、よく言われてただろ」
タマキ「あー」
ケイ「アサギやタマキが特攻したがったり、イズルも巻き込まれて……」
アサギ「……」
イズル「バラバラだったね、僕達」
スルガ「個々の能力は低くないのに、協調性がない。で、ザンネン5」
イズル「そういえば、いつから連携とれるようになったんだっけ?」
アサギ「というか、連携とれるようになった……か?」
タマキ「あれ?」
スルガ「ん?」
ケイ「……前よりはできるようになったんじゃないかしら」
タマキ「そう?」
ケイ「能力に応じた役割で、それぞれ連携するようにはなったかなって」
イズル「うん。前より仲良くなれた気がする」
ケイ「仲良く……そうよね」
アンジュ「……」
スルガ「アンジュ?」
アンジュ「……なんだか、私が皆さんに馴染めない理由がわかった気がします」
タマキ「じゃあ、これからはもっと仲良くなれるねっ」
アンジュ「それは……」
タマキ「えー?」
アサギ「俺達とは合わないってことか?」
アンジュ「そういうわけでは」
スルガ「合わないとか戦えないってのは、アサギが言ってたことだしな」
ケイ「言ってたわね、そんなようなこと」
タマキ「レポート大変らったのら」
アサギ「いつの話だよ」
イズル「今でも、そう思ってる?」
アサギ「いや、別にそこまでは」
イズル「そっか。よかった」
タマキ「アンジュも、一緒にいれば、きっともっと仲良くなれるよ」
アンジュ「そう……ですかね。そうだと、嬉しいです」
イズル「うん。これからもよろしくね、アンジュ……さん」
タマキ「あ」
イズル「え?」
アサギ「イズル、お前が原因なんじゃ」
スルガ「アンジュさんって」
イズル「あ、えっと」
ケイ「どうしてアンジュだけ、さん付けなの?」
アンジュ「前に、呼び捨てでもとは言ったんですけど……」
イズル「その、なんとなく」
アサギ「ならこれを気に、呼び方を変えてみたらどうだ」
イズル「うん……そうだね、チームなんだし!」
アンジュ「あの、無理に変えていただかなくても」
タマキ「アンジュはイズルと仲良くなりたくないの?」
アンジュ「そういうわけでは……」
ケイ「ならいいじゃない」
スルガ「こういうのは形からってな」
イズル「えっと……アンジュ」
アンジュ「はい」
イズル「……なんか、改めて呼ぶと、不思議な感じだね」
スルガ「呼び方変わると、それだけで関係も変わる感じがするな……な、トシカズ」
アサギ「……それはやめろ」
イズル「これだけでもずっと仲良くなれた気がするよ。呼び方っておもしろいね」
アンジュ「そうですね」
タマキ「あたし達は?」
ケイ「前から名前で呼び捨てだものね、でも……ねえイズル、私も違うように呼んでみて?」
イズル「え? えっと、クギミヤさん?」
ケイ「……」
イズル「え、なに?」
アサギ「ともかく、これからも頼むぞ、アンジュ」
ケイ「仲良くやっていきましょうね、アンジュ」
タマキ「みんなで楽しくしようね、アンジュ」
スルガ「一緒にがんばってこうな、アンジュ」
イズル「チームラビッツの一員として、よろしくね、アンジュ」
アンジュ「はい!」
おわり
短いけど
ちょっと予想以上に短くなったから、ついでにタイミング逃して出し損なったのもやる
イズル「マジェスティックプリンス」
アサギ「なんだいきなり」
アンジュ「マスコミがつけた、チームラビッツの呼び名ですよね、それ」
イズル「うん。でもあまり呼ばれていない気がして」
スルガ「あんま人前に出ないからな」
ケイ「広まってはいるみたいだけどね……」
タマキ「そういえば、マジェスティックってどーいう意味なのら?」
ケイ「威厳のある、荘厳な、堂々とした、雄大な」
スルガ「雄大な……ウサギ」
アサギ「むしろ呼ばれなくて当然だな、それは」
アンジュ「マジェスティックプリンスですから、堂々たる貴公子、でしょうか」
イズル「堂々とした貴公子」
タマキ「の、ウサギ」
アサギ「いろいろと台無しだな」
ケイ「ラビッツって名前が、マジェスティックに合わないのよ」
スルガ「壮大に合わないな」
ケイ「……」
スルガ「どんなチーム名だったら合っただろうな」
イズル「そうだね、アッシュレンジャーとか」
アサギ「却下」
スルガ「ないない」
アンジュ「それはちょっと」
タマキ「ださいのら」
イズル「あれ」
ケイ「私は今までどおりでも……」
イズル「そう?」
ケイ「あんまり目立っても仕方ないもの」
イズル「いいじゃない、ヒーロー的には」
アサギ「俺はケイに賛成だ。これ以上なにも言われたくない」
スルガ「アサギスペシャル」
アサギ「やめろ」
アンジュ「なんですか、それ?」
タマキ「アサギがね、すごい動きしたの。すごーい」
アサギ「やめろ!」
イズル「ドーベルマンなら合うかな」
ケイ「マジェスティック、ドーベルマン……威厳ある猟犬?」
タマキ「なんかカッコいいっ」
アサギ「でもあの人達、マンザイスリーだからな……」
スルガ「荘厳なマンザイ」
タマキ「なんかすごい」
アンジュ「もうそれ漫才じゃないですね」
スルガ「ザンネンとガッカリなら、どっちがマシなんだ?」
アサギ「どっちもどっちだろ」
アンジュ「そこを比べても……」
イズル「ザンネンヒーローとガッカリヒーロー」
ケイ「イズルはそればっかりね」
タマキ「なにが違うのら?」
イズル「いやほら、ヒーローとしてなら、かろうじてザンネンの方が!」
アサギ「かろうじてって」
ケイ「まあ……少しは……」
スルガ「いや同じだろ」
タマキ「一緒らよ」
アンジュ「変わりませんね」
アサギ「名前はともかく、実力で言うなら、俺達が下だけど」
イズル「ヒーローになるには、ランディさん達を越えていかないとってことだね!」
アンジュ「今の会話の流れからすると、ずいぶん低い目標のように聞こえますが……」
スルガ「かなり差があるハズなんだけどな」
ケイ「でも実際、すごい先輩なのよね」
アンジュ「呼び名こそひどいですけど、実力があって、周りにも頼られているみたいですし」
タマキ「イズルよりはヒーローっぽいかも」
イズル「こっちだって負けないよ、いろいろと教えてもらってるしね。まだまだこれから!」
アサギ「お前が強くなる間に、向こうもどんどん活躍するだろうけど」
スルガ「越える前に、まずは追いつかないとな」
イズル「大丈夫、絶対できる!」
アサギ「どっから出てくるんだその自信は」
ケイ「ふふ、みんなでがんばりましょ」
イズル「がんばるぞ」
タマキ「おー」
アサギ「……っと、ドーベルマンと言えば、そろそろ時間か」
スルガ「なにか任務に出るらしいからな、見送りに行かねーと」
アンジュ「それなら、私はブラック6の整備があるので、これで」
タマキ「アンジュは壊れてなくていいなー。ローズ3なんてバラバラなんらよ?」
イズル「あ、ローズ3なだけに?」
ケイ「漫才面は見習う必要ないわよ……」
アンジュ「ええと、じゃあ、よろしくお伝えください」
タマキ「うん。いってらっしゃい」
スルガ「またあとでな」
イズル「僕達も行こうか」
アサギ「おう」
スルガ「うっし」
タマキ「れっつごー」
ケイ「はいはい。……あ、イズルったら、またちゃんとご飯食べてないじゃない、まったく……」
ついでおわり
乙
ランディ「マンザイスリー」の人かな?
>>29
うん
後半のはそのとき書いてた
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