※激しくキャラ崩壊注意
ライナーがモテるなんて許せん
不憫なライナーなんて見たくないって人は
そっ閉じ推奨
ジャン「おい!ライナー!飯中に、屁ぇこいてんじゃねぇよ!」
ライナー「はっはっ、すまんな」
コニー「まったく、下品な奴だぜ」
サシャ「…」ガタ
ライナー「…ん?どうした?サシャ…」
サシャ「…」バシィッ!
ライナー「」ヒリヒリ
コニー「わっ!?サシャの奴、どうしたんだ!?」
ジャン「そりゃあ、いくらあいつでも、モノ食ってる時に隣で放屁されたら怒るだろ…」
サシャ「…」ドガッ!
ライナー「」ズキズキ
コニー「さ、さすがに、肘打ちはやり過ぎじゃないか?」
ジャン「あ…あぁ…そうだな…」
サシャ「…」スタスタ
サシャ「ふふっ」
エレン『(あれ?俺、何してんだっけ?)』
エレン『(どうしてこんな所に居るんだっけ?)』
エレン『…』
エレン『(………そうだ!思い出した!)』
エレン『(イアン班長の結婚相手に相応しいのは誰かを聞きに行く最中だった!)』
エレン『(よし、イアン班長を探さねーと)』
またスレチ…
本当にごめんなさい
・
・
ライナー(いってぇ…サシャの奴…少し理不尽過ぎやしないか?…)スタスタ
ライナー(…前々から理不尽な暴力は受けていたが…俺はそういう星のもとに生まれたのか?)スタスタ
ライナー(…まぁ、ミカサやアニじゃなかっただけ、マシって考えるか…)スタスタ
ライナー(…おっと、そういえば水汲みが終わってなかったな、行ってくるか…)クルッ
クリスタ(…あれは…ライナー?)
・
・
ライナー(前から思ってはいたが…もう少し大きめのバケツはないのか?)チャプチャプ
ライナー(これじゃあ軽すぎるし、余計に時間がかかる…)チャプチャプ
ライナー(…ん?)
クリスタ「ら、ライナぁ…」モジモジ
ライナー「く、クリスタ、どうしたんだ、こんなところで?」
クリスタ「お、おトイレ…」モジモジ
ライナー「は!?」
クリスタ「も、漏れちゃうぅ…」モジモジ
ライナー「と、トイレならこっちだ!さぁ、早く!」
クリスタ「も、もうだめぇ…」チョロロロロ…
ライナー「!?え?え?」
…デサー…アハハ、エレン、ソレハナイヨ…
ライナー「!?」
ライナー(だ、誰か来た!…くっ!仕方ない!)
ザバァッ!
エレン「な、何の音だ!」
アルミン「誰か水でもこぼしたの?」
クリスタ「…」ボトボト
ライナー「…」
エレン「…ライナー…それ、お前がやったのか?」
アルミン「何てことするんだ!女の子に水をかけるなんて!」
クリスタ「…ライナーなんて…大っ嫌い!」バシィッ!
ライナー「」
クリスタ「うわぁぁぁぁぁん!!」ダッ
エレン「…どういうことか説明しろ!ライナー!」
アルミン「事と次第によっては、許さないよ?」
クリスタ「ふふっ」
・
・
ライナー(…エレンとアルミンには手が滑って水をクリスタにかけたと説明したが…)スタスタ
ライナー(…土下座でもして謝ってこいと言われた…)スタスタ
ライナー(しかし、どんな顔して会えばいいのか…)スタスタ
ユミル「おい」
ライナー「」ビクッ
ライナー「…なんだ、ユミルか…」
ライナー「!?ま、待て!誰から聞いたんだ!?」
ユミル「そんなの…本人からに決まってんだろ!」ドゴッ
ライナー「ぐぼっ!?」
ユミル「ったく…これでチャラにしてやるよ」スタスタ
ユミル「ふふっ」
ユミル「お前、クリスタのこと泣かせたらしいな」
ライナー「!?ま、待て!誰から聞いたんだ!?」
ユミル「そんなの…本人からに決まってんだろ!」ドゴッ
ライナー「ぐぼっ!?」
ユミル「ったく…これでチャラにしてやるよ」スタスタ
ユミル「ふふっ」
―その日の夜、女子寮―
ユミル「…」ガチャ
クリスタ「おかえり、ユミル」
サシャ「お帰りなさい」
ユミル「…」
クリスタ「…」
サシャ「…」
ユミル「どうだった?」
クリスタ「ふふふっ」
サシャ「ふふっ…もうっ最っ高ですよ!」ゾクゾクッ
クリスタ「あの、最後の絶望した顔…ものすごくかわいい…」ゾクゾクッ
ユミル「なぁ…アイツが悪くないのを知ってるのが、私らだけってのもいいよな」ゾクゾクッ
ユミル「しっかし、我ながら歪んだ愛情表現だと思うぜ…」
サシャ「ちゃんと加減してるんでしょうね?」
ユミル「当たり前だろ、何言ってんだよ」
クリスタ「絶対に怪我をさせるようなのはダメだからね」
休憩
サシャ「私のは二人とも見てたでしょうけど…」
クリスタ「あぁ、あれね、一瞬でサシャがおならしたのを庇ったんだってわかったよ」
ユミル「それなのに、ビンタからの肘打ち…」
サシャ「あの時の顔は最高でしたぁ…」ゾクゾクッ
クリスタ「ライナーのお人よしを利用するなんて…陰湿だね」
ユミル「お前がそれを言うか、クリスタ」
クリスタ「…あはっ」
サシャ「追い込むためにわざとおしっこまで漏らすなんて…驚きですよ」
ユミル「しかもエレンたちがくるのを見計らってだろ?怖くねぇのかよ」
サシャ「えぐいですよねぇ…」
ユミル「しかし、庇ってもらってその上罪を被せるなんて…私には出来ねぇな」
サシャ「またまた」
クリスタ「自分は、安全圏からライナーをいじめてるのに何言ってるの?」
ユミル「…へっ」
クリスタ「私やサシャはもしかすれば、ライナーに怒られるかもしれないけど」
サシャ「ほぼありえないですけどね…」
クリスタ「ユミルは私を理由にいじめてるから、ライナーの怒りの矛先は万が一でも向かないでしょ?」
サシャ「そう考えると、ユミルが一番汚いですよねぇ」
ユミル「…」
ユミル「くっくっく…」
クリスタ「ふふふっ」
サシャ「ふへへ」
コンコン
三人「!?」
ミーナ「ちょっと、クリスタいる?」ガチャ
クリスタ「なんだミーナか…何か私に用?」
ミーナ「女子寮の前でね、ライナーにクリスタを呼んできてって頼まれて」
ミーナ「謝りたいことがあるんだって」
クリスタ「…へぇ」
ユミル「…」ニヤッ
サシャ「…」ニヤニヤ
クリスタ「ありがとうミーナ、すぐ行くよ」
・
・
ライナー(…クリスタは許してくれるだろうか…もしかすると…)
ライナー(…大丈夫、クリスタは水をかけた理由も分かってくれる…多分)
クリスタ「…ライナー」
ライナー「あ、クリスタ、あの…さっきはすまなかった!」ペコリ
クリスタ「い、いいよ、ライナー、わ、私も、気にし…ひぐっ…」ジワァ
ライナー「!?」
クリスタ「仕方ないって…うぐっ…わかってるからぁ…ひぐっ…」ポロポロ
ライナー「く、クリスタ…」オロオロ
ユミル「あ!ライナー!てめぇ!またやりやがったな!」
ライナー「!?ユミル!?ご、誤解だ!」
ユミル「なら、クリスタがひとりでに泣き出したとでもいうのかよ!」
ザワザワ…ナニー、コンナジカンニ…ネェー、アレミテヨォ…
ライナー(ひ、人が集まってきた…)
ユミル「ほら!何かやることあるんじゃねぇのか!?」
ライナー「くっ…クリスタ、すまんこの通りだ…」ドゲザー
ザワザワ…クリスタガナイテ、ライナーガドゲザシテル…ライナーガクリスタニヒドイコトシタノ?
ライナー(なんて様だ…情けねぇ…情けねぇ…)ドゲザー
クリスタ「ゆ、ユミル、もういいよ…部屋に戻ろう…」グスッ
ユミル「あぁ…クリスタに感謝するんだな!ケッ!」スタスタ
…ヒソヒソ…ヤッパリライナーガ…ソンナコトスルフウニハ、ミエナカッタケド…
ライナー「…ぐっ…俺も…戻ろう…」スクッ
ヒソヒソ…ライナーッテ…シーッ、メヲアワセチャダメ…
クリスタ「…ふふっ」
ユミル「くっくっ…」
―女子寮―
クリスタ「あはぁっ///」ゾクゾクッ
ユミル「はぁっん///」ゾクゾクッ
サシャ「ふふっ、成功したみたいですね」
クリスタ「えぇ…今までで一番の表情だった///」
ユミル「これで一か月はオカズには困らねぇな」
クリスタ「もうっ、下品だよユミル」
ユミル「お前だってするんだろ?オカズの意味知ってんだもんなぁ」
クリスタ「///」
サシャ「もう!私なんて見れなかったんですよ!」プンプン
クリスタ「そういえば、サシャが人を呼んでくれたんだよね」
ユミル「あんなに集まるなんてな、芋女のくせにやるじゃねぇか」
サシャ「私は優秀ですからね!」ドヤァ
ユミル「なら、これからお前はずっとこの役目な」
サシャ「そ、そんなぁ、あんまりですよぉ…」
クリスタ「冗談だよサシャ、次はサシャに一番に見せてあげるから」
サシャ「さすがクリスタ!話が分かります!」
休憩
―男子寮―
ライナー「…」ガチャ
ベルトルト「あ、ライナー、おかえり」
エレン「ちゃんと謝ったか?」
アルミン「許してもらえた?」
ライナー「…あぁ」
ベルトルト「?…何の話?」
エレン「実は…―――――」
ベルトルト「…なるほど…」
アルミン「わざとじゃないんだよね?」
ライナー「…あぁ」
エレン「まぁ、ライナーがわざとあんな事するとは思わねぇしな」
ベルトルト(…何だろう…何か違和感が…)
ライナー「…すまんが、俺はもう寝させてもらう」
アルミン「うん、おやすみ」
エレン「あぁ、また朝な」
アルミン「僕たちも寝ようか」
エレン「そうだな」
ベルトルト「…」
―翌朝―
ライナー「…」スタスタ
ヒソヒソ…ライナーダ…シッ、キコエル…
ライナー「…くっ」
ベルトルト「…」
アニ「…ベルトルト…ベルトルト」チョンチョン
ベルトルト「アニ…どうしたの?」
アニ「話があるから、後で厩舎裏に来てくれない?」ヒソヒソ
ベルトルト「…わかった」
―厩舎裏―
アニ「…あんたも気づいてるでしょ?」
ベルトルト「…うん、やけにライナーが人目にさらされてたね」
アニ「そのことなんだけど…昨日から女子寮で、ライナーがクリスタを弄んで捨てたって噂が流れててね」
ベルトルト「…ん?」
アニ「信じられないかもしれないけれど、本当のことだよ」
ベルトルト「何がどうなってそんな話に…」
アニ「わからない…ただ、昨晩女子寮の前でユミルが泣いてるクリスタにライナーを土下座させたらしい」
ベルトルト「…あぁ…そのことか…」
アニ「あんた何か知ってるの?」
ベルトルト「実は…―――――」
アニ「…じゃあ、ただ水をかけただけ?」
ベルトルト「…うん…でも」
アニ「こうなったら、本人に聞くしかないね」スタスタ
ベルトルト「あ、ちょっと待ってよアニ、本人ってライナーに聞くの?」
アニ「いいや、クリスタに聞くの」
ベルトルト「い、いきなりそんなことして大丈夫?」
アニ「わからないけど…確かめなきゃ」
―女子寮―
コンコン
アニ「クリスタ、いる?」ガチャ
サシャ「あ、アニですか、いますよ、クリスタ!クリスタ!」
クリスタ「…ん?アニ、どうしたの?」
アニ「あんたに聞きたいことがあってね」
ユミル「おいおい、卑猥なことは聞くなよ、赤面して黙っちまうからな」ケラケラ
クリスタ「もうっ!ユミル!…ゴメンね?で、聞きたいことって何?」
アニ「昨日ライナーと何があったの?」
クリスタ「…」
アニ「今朝からライナーに対するみんなの様子がおかしい」
クリスタ「…」
アニ「昨晩、何があったかも一応聞いてる」
アニ「…でも、その前には何があったの?」
クリスタ「…」
ユミル「おいおい、まさかうちのクリスタが、ライナーを恨んでるとでも言いたげだな」
アニ「…そう聞こえたのなら、そうだよ」
サシャ「勘弁してくださいよ、アニ、クリスタがライナーのこと嫌うはずないじゃないですか」
アニ「…でも、現実に昨晩の件でライナーが肩身の狭い思いをしてるんだよ?」
クリスタ「…アニ…なんでそんなに必死なの?そんなにライナーと親しかったっけ?」
アニ「!?」
アニ(…ここで、私たちの間柄がバレるわけにもいかない…)
アニ「…いいや、ただ、見てられなかっただけさ」
クリスタ「…ふーん…」
サシャ「アニって意外と優しいんですね」
アニ「…」
ユミル「こいつが優しいだって?それじゃあ私は寛容の女神だな」
クリスタ「…ユミル…」
アニ「…よく考えれば、そんなにこだわるものでもないね、邪魔した」クルッ
ガチャン
クリスタ「…」
サシャ「…気づいてますかね?」
ユミル「…多分な…」
アニ「…」
ベルトルト「…ど、どうだった?」
アニ「…一度、ライナーをふまえて話そう」
ベルトルト「…何かわかったの?」
アニ「いいや…でも、少し心当たりがある…」
アニ「今晩、ライナーを連れて、もう一度ここに来て」
ベルトルト「あ、あぁ、わかった」
アニ「…それじゃあ」スタスタ
ベルトルト「…」
休憩
アニ(…クリスタ達と話していて三つほど気になるところがあった…)
アニ(まず一つ目…私がクリスタに、ライナーと何があったと聞いたとき…)
アニ(ユミルが、『クリスタがライナーを恨んでるとでも言いたげだ』と庇った…)
アニ(…後ろめたいことがなければ、普通にクリスタが水をかけられたと言うはず…)
アニ(二つ目、その後サシャが、『クリスタがライナーを嫌うはずがない』と言っていた…)
アニ(恨みを否定するなら、嫌いじゃないと言えばいいのに、わざわざ嫌うはずがないと言っていた…)
アニ(…つまりクリスタはライナーに少なからず好意を抱いている?そしてサシャはそれを知っている?)
アニ(…このあたりはまだ不確定要素が多い…決めつけるべきじゃないな…)
アニ(そして三つ目、あのクリスタが嫌味を言ってまで話をそらそうとした)
アニ(つまり、私がかなり核心的な部分を突いたということ…)
アニ(…以上のことをふまえて、仮説を立てるなら…)
アニ(あの三人は共犯で、恨み以外の理由があってライナーを追い詰めている…)
アニ(何のメリットがあって…)
ミーナ「あ、アニ、何難しい顔してんの?」
アニ「あぁ、ミーナ…ちょっとね…」
ミーナ「そういえばさ、ライナーのこと聞いた?私たち寝てたから現場は見てないけど」
アニ「うん、女子たちがこぞって話のネタにしてるね」
ミーナ「そのことなんだけどね、私ちょっと引っかかることがあるんだ」
アニ「…ちょっと話してみてよ」
ミーナ「うん、実はライナーに頼まれてクリスタを呼んだの私なんだけど…」
ミーナ「その時にね、クリスタにライナーの名前を出したら、泣くどころか嬉しそうに笑ってたんだ」
アニ「!!」
ミーナ「しかもクリスタだけじゃなくてサシャとユミルも顔をあわせてね」
アニ「…ふーん、ありがとう、面白かったよ」
アニ「じゃあ私はやることがあるから、また後でね」
ミーナ「うん、バイバイ」
アニ(嬉しそうな顔…つまりあの三人はライナーのことに心を痛めていない…)
アニ(となると…やっぱり…)
アニ(考えたくないけど…これが一番しっくりくるかな…)
・
・
・
ベルトルト「ライナー、話がある」
ライナー「…何だ?」
ベルトルト「今朝から君について、様々な噂が流れているのは知ってるかい?」
ライナー「…あぁ、わかってるさ…正直まいってる」
ベルトルト「なら、なんで弁解しないんだ」
ライナー「…クリスタに頼めば、誤解は解いてくれるだろうが…」
ライナー「正直…俺と話をすると泣いてしまうような状態のときに…そんなこと頼めないだろう」
ベルトルト「…まぁ…君がそう言うんなら…」
ベルトルト「でも、今晩アニが君と話がしたいそうだから、それには連れていくよ、いいね」
ライナー「…あぁ」
―その日の夜―
ベルトルト「連れてきたよ、アニ」
アニ「ありがとう、ベルトルト」
ライナー「…」
アニ「さて、早速本題だけど…あの噂の原因は、あんたがクリスタに水をかけたことでいいんだよね?」
ライナー「…あぁ」
アニ「…正直、あんたがあぁまで言われてるのを聞いてて、私たちはいい気はしない」
ベルトルト「…」
ライナー「…」
アニ「正直に答えてほしいんだけど、あんたクリスタのこと庇ってるでしょ」
ベルトルト「!?」
ライナー「…」
ライナー「今日はよくしゃべるな、アニ」
アニ「ごまかさないで」
ベルトルト「…」
ライナー「…あぁ、わかったよ降参だ、確かに俺はクリスタを庇ってる」
アニ「やっぱりね…」
ベルトルト「アニ、なんでわかったの?」
アニ「クリスタ達に話を聞いて、ミーナにも話してもらったし、それに予想外なところに情報源があってね」
ライナー「…?」
ベルトルト「…誰?」
アニ「ミカサだよ、実は、昨日あんたがクリスタに水をかけたところを見てたらしい」
ライナー「!?」
~回想~
ミカサ「…今日はここで待っていればエレンたちが来るはず」コソコソ
ミカサ「下調べに余念はない、完璧」フフン
ミカサ「…?…あれはライナー…水汲み係みたい…このままではエレンと鉢合わせする…」
ミカサ「エレンのこと、会ったら手伝うと言い出すに違いない…ライナー、早く帰るの」
ミカサ「ん?…あれはクリスタ…次から次へと…」
ミカサ「あ、エレンの声が聞こえる、すぐ近くまで…!?」
ミカサ「…ライナーが…クリスタに水をかけた…?」
・
・
アニ(考えたくないけど…これが一番しっくりくるかな…)
アニ(あの三人は、ライナーに苦痛を味わわせることで、欲求を満たしてる)
アニ(おそらく、肉体的にと精神的なモノ、両方で…)
アニ(…問題は、どうやってライナーの口をつぐんでいるのか…)
ドンッ
アニ「あ、ごめ…なんだ、あんたか」
ミカサ「アニ…ごめんなさい、考え事してたから…」
アニ「あんたが考え事ね…どうせエレンのことでしょ」
ミカサ「いいえ、ライナーとクリスタのこと」
アニ「…へぇ…」
・
・
アニ「それでミカサに話を聞いてみたんだ」
ベルトルト「うん、でもそれじゃあ、あんまり変わらなくないかい?」
アニ「それが、ミカサが言うには、ライナーはわざと水をかけたんだって」
ベルトルト「!?」
ライナー「…」
アニ「…何を隠してるの?ライナー」
ライナー「…すまないが、言えない」
アニ「クリスタは多分、あんたにわざと水をかけさせたんだと思うよ」
ベルトルト「え?え?」
ライナー「…それでもだ」
アニ「…ふーん…あんた、ほとんどわかってるね」
ライナー「…」
ライナー「…おそらく、俺がクリスタの恨みをかったんだろう」
アニ「クリスタだけじゃあないでしょ?」
ライナー「…」
アニ「サシャとユミルもでしょ?」
ライナー「…あぁ」
ベルトルト(まったく話についていけない…)
アニ「言っておくけど、あの三人はあんたに恨みなんて抱いてないよ」
ライナー「…なんだと?」
アニ「あの三人ね…あんたをいじめたがってるんだよ、しかも好意によるものとして」
ライナー「…は?」
ベルトルト(今日は月が綺麗だな…)
ライナー「ちょっと待て、どういうことだ…?」.
アニ「あの三人は極度のサディスト」
ライナー「…マジで?」
アニ「マジで」
ライナー「…ちょっと行ってくる」スクッ
ベルトルト「…どこ行くの?」
ライナー「ちょっと三人の所へ」スタスタ
ベルトルト「…大丈夫かな?」
アニ「さぁ…」
・
・
クリスタ「でね、今度の雪中訓練のときに、縛り上げて引きずり回すのはどうかな?」
サシャ「いいですね!それ!」
ユミル「相変わらずえげつない…」
コンコン
ミーナ「クリスタ、ユミル、サシャ」ガチャ
クリスタ「あ、ミーナ、何か用?」
ミーナ「またなんだけど、ライナーが三人を呼んできてほしいって」
サシャ「へ?」
ユミル「私らも?」
ミーナ「うん、じゃ伝えたからね」バタン
クリスタ「…」
サシャ「ばれましたかね…」
ユミル「…多分…」
・
・
ライナー「おぉ、来てくれたか」
ユミル「あんな事があった後だってのに、よく呼び出せたな」
ライナー「はっはっは」
クリスタ「今日は嫌にご機嫌だね、何かあったの?」
ライナー「…もう気づいてるぞ」
ユミル「」ビクッ
クリスタ「…な、なんのことかな」
サシャ「わ、私は違いますよ!」
ユミル「馬鹿っ!?」
ライナー「まだ何も言ってないぞ、サシャ」
サシャ「あ」
・
・
クリスタ「ごめんなさい!」ペコッ
ユミル「…悪い」
サシャ「すいませんでしたぁ!」
ライナー「しかしお前らが…あんな性癖を持ってたとは…」
クリスタ「軽蔑するよね…」
ユミル「…これは…嫌われたか…」
サシャ「え!?…ライナー!嫌わないでくださいぃ!」ガバッ
ライナー「落ち着け、軽蔑もしないし嫌いもしない」
サシャ「ほ、本当ですか!?」
ユミル「…嘘じゃ…ねぇよな…?」
ライナー「あぁ、俺もお前たちの気持ちは痛いほどわかるからな」
クリスタ「よかった…」ホッ
クリスタ「…ん?」
サシャ「…私たちの気持ちがわかるって…」
ユミル「…お前…まさか…」
ライナー「あぁ、俺もサディストだ」
サシャ「」ダッ
ユミル「」バッ
ライナー「逃がすと思うか?」ガシッ
サシャ「ホントダメなんです!Sは打たれ弱いんです!」ジタバタ
ユミル「は、離せ!変態野郎!」ジタバタ
ライナー「どうした?クリスタ、逃げないのか?」
クリスタ「二人を置いて…逃げるなんてできない…」ジワァ
ライナー「」ゾクッ
ライナー「なに、少しばかり痛い目にあってもらうだけだ」
サシャ「ひぃいっ!?」
ユミル「ほ、ほんとにやめ…」
クリスタ「いやぁ…」
ライナー「なんてな」パッ
サシャ「え?」ドサッ
ユミル「…な、なんで…」イテテ
ライナー「嫌がる奴を無理矢理ってのは趣味じゃない」
ライナー「ま、これに懲りたらこんな真似はやめることだ、じゃあな」スタスタ
クリスタ「……………………///」ポッ
クリスタ「…決めた」
ユミル「何を決めたんだ?」
クリスタ「私、マゾフィストになる!」
サシャ「なるって言ってなれるものでもないでしょう?」
クリスタ「大丈夫!人間、本気を出せばなんとかなるもん!」
ユミル「はぁ…しゃーねぇな、私も付き合ってやるよ」
サシャ「そ、それなら私もです!なんたってたって、私たちは同盟ですから!」
クリスタ「二人とも…ありがとう!」
ライナー(これは…期待しとくか)
おわり
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