男「さて、今日のギルドの依頼は」(415)
このスレは、なんちゃって安価スレです
>>1は書くのが非常に遅いため、他の作業をしながら参加していただくことを、強くおすすめいたします
基本難易度や世界観を鬼畜にするつもりはありません、イベントを除いて
>>1は初心者です、急なルールの変更などにも、おこらないでいただけたら嬉しいです
それでは、初回なので、まずは主人公となる男のキャラメイクから入りたいと思います
このスレのステータスは下のようになります
男 称号 無し
力 5
知恵 5
器用 5
速 5
スキル
無し
っといきなり間違えました
再度張り直します
男 称号 無し
力 5
知恵 5
器用 5
速 5
魔力 5
スキル
無し
それでは、それぞれのステータスの内容について解説していきます
力 安価行動により、大木を倒す、落ちてくる岩を受け止める、地面を掘るなどいわゆる筋力を使う行動を行う時に、このパラメーターを利用します
知恵 安価行動により計算、情報あつめ、状況の判断などいわゆる知識を使う行動にこのパラメーターを使用します
器用 安価行動により 探索、罠ぬけ、物の修理など器用さに関係する判定を行う時、このパラメーターを使用します
速 普段の行動ではあまり使われません、しかし、戦闘ではかなりの判定がこのパラメーター依存します
魔力 全ての判定の代わりとすることができます、しかしデメリットもいくつかあります
称号
主人公の二つ名です、フレーバーです
スキル
さまざまな効果を持っている能力群です
よく考えたら安価と書くべきでした、うかつです
細かい設定は熟練者じゃないと失敗の元だからあまりやらない方がいい
初安価なら最初は気軽にやった方がいいぞ
さて、>>3にあるのが初期の男のステータスです、ここに、初期ボーナスの5点とスキルを一つ決めてもらいます
ただし能力ボーナスにより振り分けられる数字は、一つのステータスにつき3点までとなり、スキルのほうは、完全にランダムとさせていただきます
これを決めるのは人もいないだろうしまた明日でいいかなとおもってます
>>6
わお、人がきてくれました
心遣いありがとうございます
とりあえずこれで頑張ってみます
つまりは
男 称号 無し
力 5
知恵 5
器用 5
速 5
魔力 5
これに5点プラス、ただし一つのステータスの最高は8点
スキル
無し
一つランダムプレゼント
となります
判定はまた今度で大丈夫でしょう、ただの10面ダイスですし
まあ、とりあえずはプロローグを書いて今日は終わろうと思います
俺はようやく帰ってきた
シンヤ国のハテの町、俺が生まれ育った場所、忘れることの出来なかった場所
何年も旅をしてみてわかったものは、故郷の暖かさだった
別に、旅をしていて死ぬような目にあったとか、きついことばかりだったということはない、むしろ、優しい人たちばかりとふれあえて、日々を楽しく生きていけた俺はかなり幸せな部類だっただろう
しかし、いつのまにか俺は、故郷を望んでいた
外の世界を見て、世界の広さを知ったから、自分の器に合う場所に腰を落ち着けたくなったのかもしれないし
これはただ、ひと休み出来る場所を探していただけなのかもしれない
しかし、ただ一つ言えることは
男「俺は!帰ってきたぞー!」
この胸いっぱいに広がる満足感は、本物だということだ
乗合馬車がギコバコと揺れる
馬車の中には、俺以外にも5~6人の男女が座っていた
まあ、おそらくこんな小さな町に止まるのは俺くらいなのだろうが
ハテの町は小さな町だ、なにか特産物があるかと聞かれたら、自信をもって無いと言えるね
証拠に、この馬車から見えるのは小さな町以外には広大な自然くらいだし、馬車の中もせっかくの町だというのに色めきだった様子はない
しかし、まあ、おそらく故郷補正と言う物なのだろう、そんな町が、俺には輝いて見えるのである
男「すいません、町ついたら降ります」
俺が喋った瞬間他の乗客たちは一瞬俺の事を見て「ああさっきのこいつか」みたいな目をしたあと目を伏せた
さっき叫んでごめんなさい
俺の発言に運転手が無言で頷くのを見て、俺はまた席に座ろうとした、その時
女「ごめんなさい!私も降ります!」
黒髪の美女がいきなり降りる宣言をしてきた
これには皆驚いた様子で、以外そうな目で彼女を見たあと、数人は俺の方をジト目で見てきた
いや、別にナンパなんかしてないからね?
乗合馬車もハテの町にたどりつき、ようやくお尻の痛みから解放される時がきた
俺は運転手にお礼の金を渡すと、町をもう一度見渡した
見慣れた道具屋がある、懐かしい雑貨屋がある、鋳掛け屋の見習いだったアイツは、もう一人前になってるのだろうか
俺が感傷に浸っているうちに、先の美女はさっさとどこかに言ってしまった、名前くらい聞けばよかった
まあ、こんな小さな町だ、馬車に待ってもらう程度の用事ではないのなら必然的にまた合う機会はあるだろう
おっと、そんなことよりも早く行かなくちゃいけない
早めに申請はすませておかないと、生活するのに困ってしまう
そう思って、俺は懐かしく変わっていない道を歩きだした
ハテの町ギルド
俺が向かった先はそこだった
旅をしていると、何度もお世話になるこの場所は、用は冒険者のお役立ち施設を詰め合わせたような場所だ
ここは小さい町だから、せいぜい宿屋と冒険者のための役場、ついでに申し訳程度の店がある程度だろうが、俺が欲しい物はその中に全て揃っている
男「ごめんくださーい!」
俺が声を出しつつドアを開くと、上から階段を降りる音がした
エルフ「はいはーいっ……て男さん!?」
男「よっ久しぶり」
彼女はエルフ、森の民の子孫で、昔はこのギルドのマスターだった彼女の母の手伝いをしていた、俺の幼なじみでもある
見るに、あの時から成長して、どうにか一人前になれたらしい、喜ばしいことだ
俺は、彼女に笑顔で言った
男「俺、この町に戻ることにしたよ、また住民権買い戻したいから、クエストを発行してくれ」
その言葉に彼女は顔を大きく笑顔に変えて
エルフ「やったっ!男さん!戻ってきてくれるんですか!?」
と言ってくれた、そのあと、いくつかの用紙を持ち出すと、机の中からメガネを取り出して、ゆっくりとかけて彼女は言った
エルフ「では、もう大体は分かっているでしょうけど、もういちど我が国の住民権を得るためにはどのようなことをすればいいか解説しますね?」
男「ああ、頼むよ」
エルフ「あなたが、ハテの町で一般市民として生活していくには、住民権を得ないといけません、なぜなら、住民権がなければ我が国の法で一年以上の一つの町での滞在が禁じられるからです」
男「それと、住民権は一つしかもてないんだよな、それもこれも、冒険者と商人を一つの場所に居させることなく、社会を循環させるために作られたルールだ」
エルフ「そうですね、そして、そのかわり冒険者はギルドやクエストの免税など、さまざまな特権が与えられています、これに関しては、今はあまり関係がないでしょう」
エルフは、一息おいて続けた
エルフ「あなたが住民権を得るための行動は二つ、ギルドの出したクエストのクリアと、1000Gの寄付です」
インフォメーション
あなたの現在の【目標】が決定しました
目標
○ ギルドの出した特別なクエストのクリア
○ 1000Gの寄付
エルフ「この二つをクリアすることが、この町の住民権を手にする条件です、……さて、どうされますか?」
恐らく、そう語りかける所までが義務なのだろう
彼女は、少しにやけた顔で最後の質問を問いかけてきた、さあどうする?逃げるなら今のうちですよ?といいたげなその顔を見て、俺も少し笑ってしまう
男「当然、受けるさ」
不敵な顔でにらめっこしていた俺たちだったが、結局二人同時に笑いだしてしまった、どうやら引き分けのようだ
エルフ「あははっ!男さん変わってませんね!じゃあ、最初はどうします?」
男「はははっ!おまえもなっ!そうだなっ、少しお金が心もとないし、早めに報酬が手に入る仕事がいい!」
エルフ「あ!ならちょうどいい仕事がありますよ、これなんですけど」
彼女はそう言うと、一枚クエスト用紙を抜き取りこちらに渡してきた
クエスト 薬草3つの入手
依頼者 ギルド
報酬金 200G
難易度 チュートリアル
特記事項 なし
……うん、最高な仕事だ、普通の難易度より報酬金も高いし、これは受ける以外の道はないだろう
男「うん、これ受けさせてもらうよ」
エルフ「はい、確かにクエスト手続き完了しました、それでは、頑張って下さい」
男「ああ!行ってくる!」
俺はそう言うと、軽い足取りでギルドを出ていった
以上で本日のプロローグを終わります
明日は夜の9時から、開始したいと思います
その時に男の能力も決まりますので、是非ご参加下さい
なお、質問は大歓迎です
……魔力のデメリットの説明忘れてた
おはようございます
今日は予定通り9時から始めたいとおもいます
……別に今からでもいいんですが人いますかね?
スレタイに安価とつけりゃよかったです
今のうちに魔力の説明
魔力は特殊なパラメーターで、すべてのパラメーターを使った判定をかわりにこのパラメーターの判定を使うことができます
さらに、魔力を使う事で、普段の判定の最終値にブーストをかけることができます
ただし、魔力は使えば使うほど消費され、一日に使える量は決まっています
具体的な数字で言うと、魔力判定を一つ行うたびに、魔力の値は2点下がります
さらに、普段の判定にさらに魔力を5点消費することで、最終値に+1することができます
データ的には
魔力 8/10(最大値10の現在値8)
となります
魔力は便利な分、扱いは難しいです、よく考えて使ってください
砲撃確かに命中しました
もう一度、告知
本日9時より、主人公のキャラメイクを始めます
ブラウザの片隅に置いて、時々チェックしてくれるとありがたいです
ランダム表作ってこよう
1 スキル 博識
2 スキル 工作
3 スキル 戦闘A
4 スキル 交渉
5 スキル 魔術
6 スキル 危険察知
7 スキル 目利き
8 スキル 飛行
9 スキル 考古学
10 スキル ???
では始めます
始めにスキルの決定をしたいと思います、決め方は完全にランダムで
>>1のダイス+安価の数字
の下のケタにしようと思います
それでは早速
下1の方、1~10までの数字を一つ、お願いします
ダイス9 安価 7 合計16
危機察知に決定しました!
危機察知 迫りくる危険に敏感になるスキル、器用を+2し、さらに一部の地雷安価に注意書きが付くようになる
男 称号 無し
力 5
知恵 5
器用 7
速 5
魔力 5
スキル
危機察知 迫りくる危険に敏感になるスキル 器用2 安価前注意書き
っと
安価下1でお願いします
ぐ、ぐぬぬ、上げてみます
下1で
力 2
知恵 1
速 1
魔力 1
計 5
>>34の通りにします
男 称号 無し
力 7
知恵 6
器用 7
速 6
魔力 6
スキル
危機察知 迫りくる危険に敏感になるスキル 器用+2 危険安価前注意書き
それでは、キャラメイクが終わりましたので、チュートリアルも混じったクエストを始めたいと思います
クエスト 薬草3つの入手を開始します!
ノーマルクリア条件
【8】ターン以内に、薬草を【3】つ集めること
パーフェクト条件
???
エルフ「それでは、行ってらっしゃい」
1ターン目
男「さて、カッコつけて勢いよく飛び出したのはいいが……よく考えたら俺薬草がどこにあるか知らねえぞ」
我ながら情けない台詞だったがしかたない、知らない物は知らないのだ
いくら俺が幼少期この町に住んでいたからといって、別に俺は町を知り尽くしているわけじゃない
どちらかといえば、俺は毎日エルフとかとままごとをしてるほうが多かった
もう一人の親友の男なのに料理とか好きだったしな
町が自然に囲まれているなら外についても知っているはず思う奴も居るだろうが、そんなことはない
逆に考えてみてほしいが、外の自然が手つかずということは、外の魔物も手つかずということになる
そんな中、外に出歩かせようなんてファンキー大人はいなかったし、俺たちもその時は外の誘惑よりも目の前のままごとのほうが良かった
まあ、そのうちそうじゃなくなってったんだけどな
おっと、話が脱線したか、まあ、つまりは俺は外の環境についてあまり知らないと言うことだ
……となれば、俺は少し立ち止まり、頭を働かせる
男「よし、じゃあ動こうか」
俺が最初に向かったのは……
1 図書館に行こう、薬草の生体が知りたい<知恵>
2 道具屋に行こう、餅は餅屋だ<器用>
3 ……エルフさーん、ごめんなさーい<判定不要>
4 時間は貴重だ、早く外に出よう<時間消費なし>
下1
1ターン目
男「……よし、爺さんに聞きに行こう」
俺が向かうことにしたのは道具屋だった
普通なら、自分の商売のタネなんか教えるわけがないが、あの爺さんならきちんと理由を説明すれば教えてくれるだろう、あの人はそんな人だ
チリンチリーン、この町には道具屋にしかない少し高級なベルの音
発展した町なら、ないほうがおかしいこんな音にまで懐かしさを感じる
爺「いらっしゃい……ぬ?お主、まさか……」
男「ああ、俺だよ爺さん、久しぶり」
爺「おお!男!元気にしておったか!」
男「ああ、元気だったよ」
それから俺は、いろんな土産話をした、爺さんは、その全ての話をまるで自分の事のように聞いてくれた
最後に、今の自分の事を話すと
爺「なるほど、それでわしを頼ってきたか、うーむ、今の話のお返しに話してやってもいいんじゃが、それだとなんか悔しいのう……つまりは」
爺さんは、昔と全く変わらない笑顔で
「等価交換じゃ」
と言った
1ターン目
等価交換、爺さんの口癖だ
何かを得るためには、他に釣りあった何かを渡さなければならないらしい
まあ、つまりは
爺「うむ、その鉢植えはそこに置いてくれ」
男「はいはい、ここね」
タダではなにかをしてくれない、と言うことだ
俺たちが子供の頃から、この爺さんの優しさと偏屈さは嫌というほど味わった
しかし、この爺さんは、この口癖のために、俺たちを対等な相手として見ていた
俺たちにとっては、彼は頼る相手ではなく、<交渉>する相手だったのだ
まあ、あとはこの鉢植えをおきさえすれば、等価交換完りょーーーーーー
判定 <器用> <交渉>
器用7+ランダムダイス
目標値 9
ダイス+安価の下のケタとなります
下1
ダイス3+安価9=2
7+2=9 ぎりぎり成功
突然突風がふいた
男「うおっ!」
一瞬植木鉢を落としかけたが、なんとかふんばることができた
爺「おお、危なかったな、落としてたら教えないところだったぞ」
……まじかよ、偏屈爺さんめ
まあ、なんとか等価交換も完了して、俺は薬草が自生している場所を聞き出すことができた
2ターン目
男「さて、外に出てみたが」
太陽がきつい、全力でしねしねこうせんを発してきてる
しかし、そこらに茂っている草にとってはこの光はむしろ救世主らしく、これでもかというほど太陽に向かって背伸びをしていた、腰にからみついてうっとうしい
男「爺さんに渡された地図にかかれているのは西のほうだけど……」
そう呟きながら西を見てみると、そこには超巨大な木があった。世界樹の子供の魔法樹というやつだ、世界樹は10年か20年に一度、花と実をつける、実は魔力で世界中に飛んでいき、落ちた場所で木になるのだ
ちなみに、東のほうには川がある、山のわき水が集まった綺麗な冷たい川だ、やっべ、超東行きてえ
まあ、一番無駄なことはこのまま立ち往生して時間を潰すことだろう、暑いし早めに行動してしまいたい
男「……そうだな、じゃあ」
1 爺さんがくれた地図通りに行ってみるか<判定不要>
2 川だ!暑いし俺は川に行くぞ!<1ターン消費して川へ>
3 ん?なんか足音が……この足音は、まさか、魔物!?<器用><潜伏>
下1
2ターン目
男「なっ!アイツは!」
俺の目に止まったのは、かなりの大きさをほこる猪の魔物だった
くそっ!なんであんな奴がこんな所に!
……そうか、草か!恐らく日の当たりづらい西より、日がよく当たるこっちの方が草も美味しいしよく成長してる上、栄養があるのだろう
そんな草を求めているうちに、西の方からこっちに来てしまった、ということか
……冷静になろう
目の前の理不尽に対して文句を言うのは意味がない、なぜなら奴等は理不尽だからだ
そんな中、俺が取るべき行動は
男「……」ガサッ
黙ってしゃがむことだ、幸い下は草で覆われているし、風は俺に向かって吹いている、恐らく鼻もきかないだろう、隠れるにはうってこいだ
猪「ガルルガルルル……」
猪が獰猛な声をあげながら、俺のすぐそばを通過していく
俺が、安心してため息を付いた瞬間ーーーーーー
判定 <器用><隠密>
器用7+ランダムダイス
目標値 11
ダイス+安価の下のケタ 安価下1
ガブリッ!!!!
……どうやら虫を食べたようだ
ダイス4+安価6=10
器用7+10=17 成功
2ターン目
猪の魔物は、俺の存在に気づいてないようだ
その証拠に、俺にケツを向けてむしゃむしゃと草を食っている
おそらく、ここら一帯の草を全て食べきるつもりか、やつらには、それを可能にする胃袋がある
と、するならば、俺がここでじっと座っているのは悪手だ
今の命を取るだけなら良いかもしれないが、このあと見つかった時のことを考えると動かざるおえない
手持ちを確認する、今俺に役立ちそうなのは、薬草を刈るために持ってきたショートナイフくらいだ
さて、俺が打つべき最善の行動は……
1 急いで逃げるべきだ <速><危険!>
2 奴の心臓をえぐればどうだろう<速><知識>+ダイス2つ
3 奴の首を落としてやろう<力><速>+ダイス2つ
下1
<知識>じゃありません
<知恵>です
安価下
奴の首を落とす……そうするべきだ
首を落とす、といっても首をばっさり切ることじゃない、ていうかそれは不可能だ
しかし、首は……それも首の後ろは重要な神経が集中している場所だ、アイツの背中に飛び乗り、思い切りナイフを突き立ててやれば、アイツもひとたまりもないだろう
男「タイミングは一瞬、あの猪が食事に集中した瞬間……」
心臓がありえないくらいに早くなる、普段、こんな奴と戦う時は、もっと前もって準備をしていた
しかし、今回は準備も何もない、元々、薬草を取るだけのつもりだったのだ
自分のうかつさを呪いたくなるが仕方がない、今は呪っている時間も惜しい
敵の油断する一秒を待つ、その一秒を手に入れるために、いったいどれくらいの時間を使っただろうか、分からない
だが、神は俺を見捨てなかった、固い草があったらしく、猪は首を地面に極限まで近づけたのだ
男「今だっ!!」
俺は猪に飛び乗った、その瞬間、俺に気づいた猪が暴れ始める
しがみつく俺、振り払おうとする猪どちらも必死で自分の命を手放すまいと力を込める
俺は体を揺らされながら、なんとか猪の首の後ろにたどりつき、ショートナイフを突き立てた
判定 <力><速>
力7+速6+ランダムダイス×2
目標値 21
ダイス+安価の下のケタ
安価下1、下2
猪の動きがピタリと止まる
彼の肉体は、それを支える意志を無くして、ゆっくりと倒れていき
ドスッ!
と地面に音をたてて動かなくなった
ダイス7+安価1=8
ダイス2+安価9=1
力7+速6+8+1=22
成功
すいません
一つ目の判定は
ダイス1+安価7で8です
2ターン目
猪の肉を魔法で解体していく
カッターの魔法で肉を切り、フリーズの魔法で凍らせる
これを行うことで、この肉が腐るのをある程度阻止できるのだ
猪は巨大だったので、全ては持っていくことが出来ないだろう、と思いつつ、魔法で切り刻んでいく
内蔵の部分に大量に入っている草をどかしている時、葉の形が特徴的な草を見つけた
男「これは……」
間違いない、薬草だ
と、いうことは、この猪の食べ散らかした獣道を辿っていけば、そこには薬草があるということになる
男「しかも、消化されてない所を見るとすぐ近くだ!こりゃ当たりを引いたぞ!」
俺は、猪の肉を鞄に積めると、走り出した
結果、すぐに薬草は見つかった
薬草を一つ手にいれました!
猪の肉を一つ手に入れました!
3ターン目
男「いいスタートが切れたしこのままつっぱしりたいな」
出発した時と比べて重くなった鞄を背負いながら俺は言った
口では爽やかなことを言っているが、実際はさっき運動した分も含めて汗がダラダラだ、暑い、死にそう
まあ、次に行く所はどちらも涼しいだろう
西は魔法樹の巨大さのおかげで日陰だし、東には川がある
そういえば、西の方向は爺さんから地図を貰ったな
男「さて、どっちに行こうか」
1 爺さんからの地図があるし西に行こう<判定不要>
2 川に行ってみるか<1ターン消費して川へ>
安価下1
爺さんの地図はかなり精密で、体力を使う道、やっかいな障害物がある道、危ない生き物がいる道
こんな値千金の情報がいくつも書いてあった
こんな所にまで役人が地図を書きにくるわけないので、きっと爺さんは長年の経験から、自分で地図を作り、情報を一つ一つ書いていったのだろう
長い間会ってなかったのに、俺を信用してこんな物を貸してくれた爺さんには頭があがらない、あの爺さんは偏屈なのは変わらなかったけど、同時にとても優しかったのも変わっていなかった
爺さんの地図にかかれていた薬草が生えている場所、魔法寿の根本
そこにたどり着くと、大量の薬草が茂っていた
男「うおっ、すげえ……」
思わず声を上げる
この薬草、魔法樹の根本にあるってことは、普通の薬草とは違って、魔力があるということだ
おそらく、これを全て収穫して都市の市場に持っていけば、それだけで一等地にちょっとした家が建てられるだろう
男「全く爺さん、ほんとに感謝してもしたりねえ」
俺は、薬草を少しだけ抜きとると、自分の鞄の中に入れた
爺さんにおんぶだっこは嫌だ、等価交換だ、働いた分だけ、貰っていくよ
薬草を一つ手にいれました!
4ターン目
恐らく、あの地図をもっと細かく見れば、他の場所の薬草のありかも書いてあっただろう
しかし、俺はあえて地図を鞄にしまった、どうせなら、自分で見つけてやりたいからだ
男「この辺りでの薬草が生えてる所って、ここだけなのか?」
よく考えてみれば、そんな訳がない
大体、その植物が住みやすい場所、というのは、その植物に近い植物も住みやすい物である
つまり、あの種類以外にも、この環境になじめた薬草は存在するはずなのだ
男「おっ、良い風」
この場所は、魔法樹の影によって、一日に太陽を4分の1しか浴びない
そのため気温は低く、涼しい風を俺にあびせてくれる
まさに天国のような場所だった
男「……まてよ」
こんな環境なら、アレがあるかもしれない
それなら、薬草もすぐ近くにあるはず……それは
1 魔法ウサギの巣だ <器用>
2 腐葉土だ <知恵>
3 分からない、やっぱり川に行こう <1ターン消費して川へ>
おっと、下1です
男「魔法ウサギ……いるかもしれない」
魔法ウサギとは、文字通り、魔力を主食としているウサギのことだ
低温多湿を好み、基本は魔力が多い場所に住んで、魔力を吸い取った植物を食べて過ごしている
ちなみに、魔力を帯びているせいでモコモコのふわふわのため、ペットや使い魔にも大人気である
寂しいと文字通り死んでしまうらしい、なんでも感情が沈んでしまうと魔力の操作ができなくなってしまうのだとか
それが逆にかわいいと評判なのだから、分からない物である
まあ、俺の目的はかわいいペットを捕まえることではない、薬草を手に入れることだ
なぜ、俺が魔法ウサギを探すかというと、その理由は彼らが出すフンにある
魔法ウサギの主食は魔力なため、当然排泄物も魔力の固まりである
これがあつまって、土と混ざると、かなり高濃度な魔力土ができる
そして、その土からでる植物は、回復の魔法が中に入ってるかのように、食べた瞬間体中に魔力が周り、体を癒すらしい
本来なら人工的に作り出す高級品だが、もしかしたら天然の物があるかもしれない、そう思って探した結果
判定 <器用><探索>
器用7+ランダムダイス
目標値 13
ダイス+安価の下のケタ 安価下1
さすがに人いませんね
今日はもう寝ます
明日は昼11時か夜9時に
安価は受け付けます
下1で
眠いでございます、遅れてすいません
今日も、あなたのブラウザの片隅において、時たまチェックしてくれると嬉しいです
男「痛っ!痛たたっ!」
ウサギ「キュー!キューキュー!」プンスコ!!
巣を見つけたのはよかったのだが、どうやら警戒されてしまったらしい
巣に近づいた結果、おもいっきり噛みつかれた
ダイス4+安価7=1
器用7+1=8
判定失敗
5ターン目
ウサギ「キュッキュー!」
男「わかった、悪かった、俺が悪かったから」
魔法ウサギに噛まれた場所が痛む、しかし、噛まれた瞬間に足にウサギの魔力が伝わってきて、出来た傷を癒していくため、怪我は全くない
男「それに、あそこにあるのは……」
俺は、ウサギの巣のすぐ横に生えている草を見る
間違いない、あれは薬草だった
しかも、ウサギの魔力がつまった最高クラスの効果を持つ物
市場では<特やくそう>や煎じて<ばんのうぐすり>といった名前で取引される物だ。できれば、何とかしてあれを手に入れてやりたい
男「……それなら」
俺は考える、さて、どうしてやろうか
1 ウサギを飼い慣らしてみようか<知恵><獣使>
2 ウサギに気づかれないようこっそり……<器用><隠密>
3 どうせ噛まれても怪我はしないんだ!無理矢理いこう!<力>
4 いや、引き返そう
安価下1
男「……よし、餌づけしてみるか」
俺は先ほど魔法樹の根本で手に入れた薬草を取り出した
魔力を主食としてる魔法ウサギにとっては 恐らく大好物な物だろう
こいつらでは、自分の足で魔法樹の根本に行けるわけがないし、自分が食べたことがない魔力の固まりには反応するはずだ
そう思いウサギに薬草を見せてみると
ウサギ「キュ?キュキュ!キューキュー!」
ビンゴ!ウサギはそれくれそれくれと薬草に向かってジャンプしてくる
魔法ウサギの耳のレーダーは高性能らしく、食べ物を見たら、それに魔力がどれだけ入っているか解るらしい
警戒よりごちそうを目の前にした食欲が勝ったのだろう、さっきまで威嚇してた俺に今は飛びついてきている……耳のレーダーもうちょっとスペック落とすべきじゃね?
男「ほれっ!たーんと食え!」
ウサギ「キュー♪」ガツガツ
薬草を渡すと、ウサギは勢いよく食べ始めた、その間、俺はウサギの背を撫でる
なんやこいつ!モッフモフやないけ!
こうすることで、ウサギに俺の存在を慣れさせて薬草を取れるくらい巣穴に近づかせてもらおう、という作戦だモフ
その結果……
判定<知恵><獣使>
知恵6+ランダムダイス
目標値 10+2(前回失敗分)
ダイス+安価の下のケタになります
安価下1
ウサギ「キュキュー♪キューキュキュー♪」
男「ほーれ、よしよし、モフモフ」
あっさり、手懐けることに成功した……こいつ、チョロすぎじゃね?
ダイス6+4=10
知恵6+10=16
成功
男「なあ、一つ、頼みがあるんだが」
ウサギ「キュー?」
おお、言葉が通じるのか、なら交渉出来るぞ
男「あそこにある薬草、実はちょっと欲しいんだよね、少し、お裾分けさせてくれないか?」
ウサギ「キュ!」
ウサギは「いいよ!」と言いたげに鳴いたあと、薬草が生えている場所に向かい、薬草を数枚むしったあと
ウサギ「キュー!」
「どうぞ!」といいたげに俺に渡してきた、すげえ、めっちゃ普通に会話できるぞ
ともかく、これで薬草は3つ集まったしクエストクリアだな
早く帰ってエルフに報告をしよう
クエスト 薬草3つの入手
をパーフェクトクリアしました!
ノーマルクリア条件
【8】ターン以内に薬草を【3】つ集めること
パーフェクト条件
【6】ターン以内に、薬草を【3】あつめ、さらに【魔力ウサギ】と知り合うこと
パーフェクトクリアの条件を満たしたため、報酬に+50Gされます!
猪の肉を売却しました!報酬に+50Gされます
トータル
200+50+50=300
300G獲得します!
男にクエストクリアボーナス+パーフェクトクリアボーナスとして、成長点2点を獲得しました!
男
力 7
知恵 6
器用 7
速 6
魔力 6
この中の好きなステータスに+2点できます!
以上でリザルトを終了します!
ウサギ「キューキュー!」
ひと休みさせていただきます
続きは今日の9時から開始します
是非参加下さい
知恵
魔力
魔力ウサギちゃいますね
魔法ウサギです
あと>>90把握しました
夜までかかるかと思っていたやくそう集めが早めに終わったため、日が落ちる前に帰ってくることができた
出ていった時は空だった鞄も今は薬草や肉でいっぱいでかなりの重さになっている、この重さが逆に俺の足を軽くしてくれていた
スキップしながらギルドに向かう俺の姿はどう見ても気持ち悪いが気分がいいから仕方がない
おっと、そんな事を考えてる間に、ギルドについたようだ
男「エルフー、帰ったぞー」
声を出しながら中に入ってみるが返事がない
どこかに行ってるのだろうか、そう思いながらズカズカと歩いていきテーブルに荷物を乗せた時、ようやく気がついた
男「あいつ……居眠りしてやがる」
縦長のテーブルのはしっこ、そこでエルフは金色の髪を広げてすうすう寝息をたてながら眠っていた
男「まったくアイツは……アイス」
氷の固まりを作ってエルフの首の後ろに放り込んでやる、すると
エルフ「ひあっ!?ひゃんっ!?ふあぁぁっ!?」
エルフが楽しそうにダンスを始めた、良い気味だ
エルフ「……こほん」
エルフは顔を真っ赤にしながら咳払いした、なお俺は彼女にたっぷりと仕返しされたことも付け加えておく
エルフ「ずいぶん早かったですね、早速中身を拝見してもよろしいですか?」
男「ああ、頼むよ」
まさかクエスト失敗なんてないだろう、どれもこれも苦労して集めた貴重な薬草ばかりな
俺の思った通り、エルフは目を丸くして
エルフ「うわぁ!すごぉい!」
と言った、そうだろうそうだろう
エルフ「まんげつそう、魔力やくそうに、特やくそう……それと白いモフモフ!」
うんうん、どれも手に入れるのに苦労したよ、猪と戦ったり爺さんの手伝いをしたり、しろいモフモフだって……
ん?白いモフモフ?
俺がテーブルを見るとそこには
ウサギ「キュー♪」
あの、モフモフ魔法ウサギがいた
ウサギ「キュー♪」
もしゃもしゃ……
男「薬草食われてるーっ!?」
すいません、急に予定がはいりました
短いですがここまでにします
男「ど、どうしてお前がここに!?」
ウサギ「キュ!」
くそっ!ドヤ顔してやがる!こいつ、俺が鞄から目を離した隙に中に入りやがったな!やたら鞄が重たいと思った!
ウサギ「キュキュッキュ」
ウサギはなんだか楽しげに俺の方にジャンプして膝に上に着地した、着地した時、全身がモフリと震えるのを見てエルフが「やーん、かわいー」とかいってる
ウサギは俺の膝の上で「キューキュー!」と何かを頼むように鳴いてきた
男「……どういうことだこれ」
エルフ「どうやら懐かれちゃったみたいですねー、魔法ウサギは人懐っこいですし、飼ってあげたらいいんじゃないですか?実は超優秀使い魔だったりしますよ?」
ぺ、ペット?こいつを?毎日モフり放題?
…………ダメだ、無責任に命を預かってはいけない、ここはちゃんとこいつを自分の巣穴に戻してやらないと……
ウサギ「……キュー?」
やらないと……でも………モフモフ……
エルフ「…………毎日寝るときの抱き枕」
エルフがポツリと言った一言が俺の我慢の限界だった
男「俺はこいつをペットにするぞー!」
エルフ「わー」パチパチ
ウサギ「キュー♪」
……しばらく生活が安定するまで俺の食事が大変な事になるだろうがしかたない、毎日のモフモフのためだ
エルフ「よろしくねーキューちゃん♪」
ウサギ「キュー」
なんか勝手に名前をつけられていた、まあ、よさそうな名前だからいいけど
まあ、つまりは
俺の仲間に、ウサギが一匹加わった
パーフェクトボーナス!
スキル 魔法ウサギ を獲得します!
男 称号 無し 資金 300G
ステータス
力 7
知恵 7
器用 7
速 6
魔力 11
スキル
危機察知 迫りくる危険に敏感になるスキル 器用+2 一部安価前注意書き
魔法ウサギ 体に魔力をためこんでいる使い魔 魔力+4
最後にコミュ安価を取って終了
とは言っても初回だからエルフかキューかそれ以外ですが
コミュ安価
1 エルフ
2 キュー(ウサギ)
3 新キャラ
下1で
コミュ エルフ
やくそう集めが完了した次の日の朝、俺がギルド二階の宿屋から一階のロビーに降りてくると、エルフがロビーにいる他の冒険者や町の住人たちに料理を作っていた
普通のギルドなら専属のコックがいたりする物なのだが、そもそもあまり人が来ないこの町だ、彼女が兼任してるのだろう
エルフ「あっ!おはようございます男さん」
男「ああおはよう、後回しでいいから俺にもモーニングセットを頼むよ、あとこいつにも人参を一つ」
キュー「キュー!」
忙しそうに作業しながらもこちらに挨拶してくれる彼女にキューも「頑張ってね!」なんて言ってる
エルフ「ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えてちょっと他のお客様を優先させてもらいますね」
彼女はそう言いつつ、倉庫から新鮮な人参を出すと、キューの目の前に置いた
キュー「キュー♪」
キューがガジガジと人参をかじり始める、この姿を見ながらなら、かなりの時間を待つことが出来るだろう
アイツ、それを計算してやってるな?したたかな奴だぜ
キューが人参を食べ終わる直前に俺の前に皿がコトリと置かれた
皿の上にはトースト、スクランブルエッグ、ウインナー、ほうれん草がのっている、実にうまそうだ
エルフ「お待たせしてごめんなさい、これオマケです」
そう言って彼女が差し出したのはオレンジジュースが入ったグラスだった、ありがたいちょうど朝起きて喉が乾いていた所だ、ありがたくいただこう
そう思ってオレンジジュースを口の中に入れた瞬間
突然、口の中の液体から泡が弾けて喉に広がった
男「んん~~~っ!!ぷはっ!何だコレ!」
エルフ「ぷっ……ぷぷぷ……あはははは!ひっかかった!ひっかかりましたね!」
エルフは大笑いしながらこちらを指さしていた、くそう、一本取られた
今度はちゃんと気をつけながらジュースを口に運ぶ、あ、でもこのシュワシュワなかなか良い味してるな
男「すごいなコレ、どうやって作ったんだ?」
エルフ「魔法でオレンジジュースに空気を混ぜてみたんですよ」
エルフが得意気に解説する、曰く空気には水に混ぜるとシュワシュワする成分が入っているのだとか
まったく、これには関心するしかないな
エルフ「そうだ、昨日と今日のうちに私の知り合いには男さんが帰ってきたこと伝えておきましたよ」
それはありがたい、俺とエルフともう一人はいつも一緒に行動していたから知り合いも大体一緒だ、今の俺は乗合馬車乗ったりウサギ飼ったりで何気に貧窮してるので、正直に言えば挨拶回りに行く時間さえも惜しかった、あいつらこんな刺激のない町に住んでるから、絶対俺みたいな珍しいヤツが会いに来たら長い時間放さないはずだし
おそらく、エルフはそれを汲んで皆に伝えてきてくれたのだろう、これで、別に急いで挨拶回りをしなくてもいいことになる、これは正直嬉しいことだった
男「おおっ!ありがとう」
エルフ「ふふ、どういたしまして」
トーストとスクランブルエッグを同時に口の中に入れる、ほどよい甘さとトーストの香ばしい匂いが口の中に広がった、料理もままごとでシチューにスイカを入れようとしてたあの日と比べて成長しているようだ
エルフ「さて、男さんはこれからどうします?」
男「道具屋で黒パン買いに行ったあと、クエストかな?出来るだけ早く住民権は手に入れたい」
エルフ「そうですか、なら、ちょっと待ってて下さい」
エルフはそう言ってカウンターに入っていき棚の中から四角い物を取り出すと、こちらに戻ってきた
エルフ「はいどうぞ!お弁当です♪」
男「お!ありがとう、滅茶苦茶嬉しい!」
やった!これで今日の昼と夜が黒パンのみなんて事はないぞ、エルフには頭があがらないな
エルフ「ふふふ、私に感謝しながら食べてくださいね?」
男「ははー、エルフ様ーお代官様ー」
キュー「キューキュー!」
エルフ「はい、キューちゃんにもお弁当のはっぱ」
キュー「キュー♪」
エルフはキューの首に小さな袋をかけてくれた、中にはっぱが入っているのだろう
まったく
コイツが幼なじみで本当に良かったぜ
エルフとコミュを行いました!
クエストを受注します!受けたいクエストを選んで下さい!
1
クエスト 鋳掛け屋の手伝い
依頼者 鋳掛け屋店主
報酬金 200G
難易度 1
特記事項 なぜだか最近わかんねえけどこの町で物が壊れる事件が多発してるんだ
その結果俺に仕事が回ってきすぎて大変すぎる、どうか手伝ってくれ!
2
クエスト この町の案内をしてよ!
依頼者 女
報酬金 150G
難易度 1
特記事項 この町の観光をしているんですけど、土地感ないから名所とかわからないよ……
だれか案内してほしいな!
3
クエスト ワシの店を手伝え!
依頼者 爺
報酬金 等価交換
難易度 2
特記事項 ちょいと王都のほうを見習って「セール」というのをしようと思う
そのための手伝いをしにきてくれ!
どれを受注しますか?
下1
クエスト 鋳掛け屋の手伝いを開始します!
ノーマルクリア条件
【7】ターン以内に進行度を【3】ポイント貯める
パーフェクト条件
???
エルフ「その案件私も悩まされてたんですよ、どうか解決してきて下さいね?」
ふう
なんとか一周回りました
基本このスレでは
クエスト
↓
成長
↓
コミュ
の流れでやっていきます
と、いうわけで次はクエストですね、よろしくお願いします
ふむ
一行空けてみたのですがまだ見にくいでしょうか
地の文をもう少し減らすべきですかね?
っと、よく読んでませんでしたね、申し訳ありません
一行の文章をもう少し区切らせてもらいます
1ターン目
その日依頼に向かった場所は、町の中心部にある鋳掛け屋だった
鋳掛け屋なんて名乗っているが、人のいないこの町では実際の業務は「直し屋」に近い
なんせ、物を修理する時に便利な魔法工作<クラフト>はレアな魔法だ
王都あたりに行けば持ってるやつもたまにはいるだろうが
人口が少ないこの町で工作<クラフト>を持っているやつはかなり貴重だった
だからアイツは昔から師匠によく勉強しろとどやされてたっけ
そんなわけで、あの店は鋳掛け屋として名乗ってはいるがその実体は工作士<クラフトマン>がやる仕事すべて……つまり修理を担当しているのだ
ギイイイッ!
立て付けの悪いドアを開く、まったく、他人の物を直す前に自分の家のドアを直せよ
鍋やヤカンだらけで足の踏み場も無い店の奥で鎚をカンコン叩く音がする俺はその音の出している奴に声をかけた
男「友!久しぶりだな!」
この町唯一の工作士<クラフトマン>の鋳掛け屋、そして、俺の最大の親友は俺のほうを見て答えた
友「男!会いたかったぜ!」
1ターン目
どうやら友はきちんと一人前になれたようだ、友はせわしなく鎚を動かしながら
友「ったくよー、お前は旅に行っちまうし師匠は免許皆伝とか言って王都に戻っちまうしよー、お前がいきなり出ていってから大変だったんだぜー?」
男「俺だけじゃなくて師匠も出ていったのか?」
友「おうよ、エルフの奴はお前が居なくなったってピーピー泣き出すし、そのフォローを必死でした俺の身にもなれよな!」
男「あはは、すまん」
エルフのやつそんなことしてたのか……今更だがあの時急に出ていったことに少し後悔した
友「っと依頼だ依頼!といっても内容は周り見てくれたら解るだろうけどな」
周りには鍋ややかん、クワや果てにはタヌキ像など、さまざまな物が壊れた状態で大量に転がっていた
男「ああ解るよ、これを直していけばいいんだな?」
友「ああ、それかもう一つ、だな」
もう一つ?なんだそれは
1ターン目
友「実は、ここにある分くらいは全力を出せばなんとか全部直しきることが出きるんだが、問題は直していく側からその二倍以上の修理依頼がくることでな」
男「それは……異常だな」
友は笑いながら「だろう?」と言ってきた、笑ってない、目が笑ってないぞ
友「だから、俺が依頼したいのはこのどちらかだな」
友「一つ、この異常事態が起きている原因を突き止めて、その原因を食い止める
もしくは、この異常自体がなんとかなるまで修理を手伝う、どちらかだ」
なるほど、こいつとしたらどんな形であれこの異常自体をなんとかできればいい訳だ
それならば俺は…………
1 この町に起きている異常自体を食い止める
2 友の補助をして異常自体を耐える
安価下1
1ターン目
男「俺はお前みたいに直すことは得意じゃないからな、原因を食い止めるほうでいかせてもらうぞ?」
友「そか、余裕ないし早めに頼むぜー」
男「おう、まかせとけ」
よし、早速調査を開始するとしよう、そう思い俺は店を早足で出ていった
1ターン目
男「うーむ、解らないことが多すぎる」
メモに現在の情報を書き込みながら俺はそう呟いた
そもそも、なぜ金属なのか
金属である必要があるのか
人為的なものか、自然による災害なのか
……まったく、手がかりがなさすぎて嫌になる
ダメだな、こんな穴だらけの情報じゃまとまるわけがない
まずは、どこかから情報収集しなければ
そう思って俺は
1 図書館で過去に前例があったか見に行こう <知恵>
2 町の被害にあった人たちに聞き込みをしてみよう <知恵><会話>
3 被害にあった物の様子を見てみよう <知恵><博識>
なお、全ての判定は魔力で代用することができます(現在魔力11)
安価下1
1ターン目
そう思って俺は、町の人たちに聞き込みをすることにした
人災にせよ天災にせよ、これを行うことで何かしらの共通点が見つかってくれるだろう
今回の事はただの偶然の可能性だってあるだろうし
どのパターンにせよ、統計を取ることでなにか見えてくることはあるはずだ
そう思って聞き込みをしてみた結果
判定 <知恵><会話>
知恵7+ランダムダイス
目標値11
ダイス+安価の下のケタ 安価下1
1ターン目
男「……ん?なんだこれ?」
調査した結果を表にしてみると異常は一目瞭然だった
毎日少しずつ、金属破損の被害にあう家の場所が移動していっている
これにはもう、偶然はありえないだろう
なんにせよ、これで次に被害にあう場所が解った、そこに行ってみて次の作戦を考えてみよう
ダイス2+安価2=4
知恵7+4=11
成功
2ターン目
この表によると、次に金属破損の被害にあうのはこの場所になるな
この小さな町の中にある唯一の広々とした街道、表はその道に沿って被害が出ていることをあらわしてした
元々この道は好きでこんなに広々としているわけではない、なんとこの道の下には、下水道が埋まっているのだ!
この設備何気に超貴重な物で、大きな街や王都だとこれを全域に配備することは技術的な面からも金銭的な面からも難しい
そのため王都は糞尿はため込んで、真夜中に「ギャルデロ!」なんて叫んで外に放り投げる習慣がある、俺がもっとも嫌いな習慣の一つだ
しかしここは違う!二つの川の間に穴をほり、街の下をくぐらせることで、糞を川にそのまま捨てることが出来る!
肥料がもったいないなんて声もあるかもしれないがその点も信頼ご無用!
なんとこの街の作物は近くにある魔法樹が魔力を放出してくれるため、その影響でいつも作物は豊作なのだ!
まったく、この下水道を掘ってくれた昔の偉人には感謝してもしたりない
……お食事の方、すいませんでした
とにかく、次に被害にあうのは恐らくここなのだ!
うまくいけばなぜ鍋なやかんが壊れるのか解るかもしれない、さて
1 ちょっと家におじゃまさせて頂いて、鍋の様子を見張ってみるか<知恵><交渉>
2 罠を作ってみよう!<器用><工作>
なお、全ての判定は魔力で代用することができます(現在11)
安価下1
信頼ご無用ってなんやねん
心配ご無用です
安価下1
2ターン目
俺が作ったのは、簡単な取り餅の罠だ
取り餅の罠の中心部に鍋とやかんを置いてみて、路地裏に放置してみる
これなら人の場合でも他のなにかの場合でも、なんらかの痕跡を必ず残すだろう
完成した取り餅に満足しながら、俺は広場にエルフが作った弁当を食べに行った
しばらくして戻ってきたら……
判定<器用><工作>
器用7+ランダムダイス
目標値10
ダイス+安価下のケタ 安価下1
………………うん
なんだ、これ
非常になんとも言えないけど、うん
簡潔に言おう
アリだぁーーーーーーーーっ!!!
それも!超巨大で膝ほどもあるアリが!取り餅に引っかかってやがる!
シュールすぎて引くわ!
ダイス4+安価6=10
器用7+10=17
成功
進行度を1獲得しました!
(1/3)
以上で今日は終わりにします、ありがとうございました
予想よりも成功するなあ
3ターン目
アシッドアント
主に鉱石が多く取れる山に群れをつくり生息する全長1メートルを越す巨大なアリの魔物である
最大の特徴は口から強力な酸を出すことで、その威力は下手をすると人間すら溶かしてしまう
この酸で鉱物を溶かし、出てきた栄養分を食べるわけだ
しかし性格は臆病かつおとなしく、基本は山から出てくることはないし人に向けて酸を放つこともない
そのため人の町に入って金属を漁ることもまずなく、そのため人的被害も極稀である
男「……と書いてはいるがなあ」
そう言って俺はモンスターブックを閉じた
しかし実際、この状況を見るにこの事件の犯人はコイツだ
だが、モンスターブックにはまったく逆のことが書かれている
この矛盾、引っかからないほうがおかしい
……よし、次に俺がとるべき行動は……
1 こいつらの巣を探してみるか<知恵><博識>
2 時間は使っちまうだろうけどもう少し情報を集めてみるか<器用>
3 ……こいつらの住んでいた山はどうなってんだ?<力><危険!!!>
なお、全ての判定で魔力を代用できます(現在11)
安価下1
男「……よし」
俺は簡単な登山セット用意して、山の様子を見に行くことにした
あいつらが元々住んでいた場所はすぐ北にある山だろう
何か理由もなければアリたちも町にくることは無いだろうから、山を見れば原因はわかるはずだ
……なにか酷く嫌な予感がするが恐らく気のせいだ
たかが数時間で登り降りできる山が危険なはずがない
さあ登山に行こう、帰りにエルフにチェリーアップルでも取って帰ってやれば喜ぶだろうな
判定<力>
力7+ランダムダイス
目標値11
ダイス+安価の下のケタ 安価下1
4ターン目
男「よし、ここか」
俺はなんとか山道を少しはずれた所にある巨大なアリ塚を見つけることができた
地上には酸によって溶けたあとがあるアリ達の採掘場と、いくらかのアリの死体がある
緑につつまれたこの山でおそらく唯一ハゲているこの場所は、アリ達には最高の住処なのだろう
そう思いながらアリ塚に足を踏み入れると……
キュイーン
男「なっ!」
キュー「キュ!キューキューキューキュー!」
大人しくしていたキューが「危ない!」と危険を俺に伝えてくる
……大丈夫だ、分かってる
俺は、前回の教訓で万が一のために用意していた自分の剣をいつでも抜ける位置に移動させた
……このアリ塚全体に強力な結界の魔法が掛かっている!
結界魔法、それは魔法使いの基礎にして究極だ
簡単な所では盾の魔法や腐り防止の魔法
果てまで行くとレーダーの魔法などに使われている
この結界魔法はおそらく人払いの魔法だろう、結界を張った箇所を人の意識から逸らす魔法だ
俺は、基礎の魔力がキューのおかげでそれなりにあったのと、最初からこの場所を目的地にしていたので、この魔法の影響を受けずにすんだ……と言うことか
しかし、この規模の魔法をこの強さで発動することは、人間の限界を越えている
人の持てる魔力には限界がある、そのため皆、使い魔を持ったり消費する魔力を下げるスキルを手に入れたりしているんだ
しかし、この結界には魔力が溢れかえっている
つまり、この結界魔法の使い手は、何らかの方法で人を越えている……ということになる
男「……いや、考察は今はいい、今もっとも重要なのは」
そう、今の俺にとってもっとも重要なこと、それは
その魔法使いが俺の命を狙ってくることは確実、ということだ
ここまで大きい結界を張ると言うことは、つまりはそこまでの魔力を消費してまでやりたいことがあるはずだ
だが、その計画の恐らくの中心であるこの場所に俺が進入してきてしまった
そんなやつ、目的がなんであれ殺すしかないだろう
それを考えると、やるべきことはさっさと終わらせてここから脱出するべきだ
恐らく出来る行動は一つが限度だ、この貴重な時間、きちんと考えて行動するべきだな
俺は……
1 結界を調べることにした<知力>
2 アリ塚を調べることにした<器用><探索>
3 この場から離れることにした<速>
4 俺にいい考えがある<自由安価>
下1
すいません
全ての判定は魔力で代用することができます(現在11)
安価下1
……アリ塚を調べよう
俺は登山セットからザイルを取り出し、アリ塚に向かった
結界はもう最低限の情報は手に入れたし、結界に守られている物を知らないとなにも出来ない、という判断だった
ザイルを地上に引っかけ滑り落ちる
そのまま、アリ塚の奥深くまで潜っていくと……
判定<器用><探索>
器用7+ランダムダイス
目標値14
ダイス+安価の下のケタ 安価下1
アリ塚の中は真っ暗だった
そりゃあそうだ、アリ達がわざわざ明かりを用意してくれるはずもない
こりゃあ相当探索は難しそうだ、と思ったその時
キュー「キューキュー!」
腰に掛けているポーチから「任せて!」という声がした
男「そっか、お前がいてくれるんだよな、頼んだぞ」
キューはブルルと体を震わせながら魔力を俺に渡してくれた
男「さて、唱えてみるか、ライト!!」
俺が呪文を唱えた瞬間、あたりはまるで夏の昼に太陽が照らしている場所のように明るくなる
男「……すげえ」
今までの俺なら、自分の周りを照らすので精一杯だったろう、それに、ライトは長時間使う魔法なので体力も随分消費していたはずだ
男「ありがとな、キュー」
キュー「キュー♪」
俺はキューの頭をモフモフしつつ、簡単になった探索を始めた
男「よし、ここだな」
明かりのおかげでなんとか最深部までたどり着くことができた
地下の一番奥深くにある大空洞、元々は女王アリの住処だろう
しかし卵はまったくなく、あるのは……
男「これは……」
壁全体にかなりの量の符が張られている、これが、相手の計画のキモだろう
男「さて、解析してみるか……」
その内一枚を手に取り、俺は魔力符に書かれた魔法の解析を始めた
男「な、なんだよそれ……」
信じられない、まさか、こんなことをする奴が、こんなことを出来るやつがいたなんて
手からこぼれ落ちた魔力符がひらりと舞う、それすら気に止めずに、俺は呆然と立ち尽くしていた
催眠術
相手の頭を何らかの方法で麻痺させコントロールを奪う魔法
超上級呪文であり、普通ならこのように全体にかけることなど出来るはずもない呪文だ
ましてや、アリ達は今町に行っている
という事はこんな距離の離れた地点からアリの頭に直接干渉できるほど魔法力が高いということになる
男「とにかく、ファイア!」
俺は地下室全体に炎を放った、たちまち魔力符は燃え上がり、部屋が真っ赤になる
男「で、脱出!」
それを見て俺は走って地下室から避難を始めた、窒息死なんかしてたまるか
とりあえず今ので相手の魔法使いの本丸は潰せただろう
あとは逃げるだけだ
魔力を代用
ダイス8+5=3
魔力11+3=14
成功
魔力11→9
進行度を1獲得しました!
5ターン目
男「さて、あとは……」
なんとか地上に戻ってこれた
まだ魔法使いが戻ってくる気配はない
どうしようか
1 結界を調べることにした<知力><危険!!!>
2 この場から離れることにした<速>
3 私にいい考えがある<自由安価>
全ての判定は魔力で代用することができます
おっと
下1で
少し悩んだが、最初の予定通りに帰ることにした
もしかしたら魔法使いはもうすぐ側まで来ているかもしれない
そう思うと気が気でなかったしな
男「キュー走るぞ、ポーチにしっかり掴まっておけ」
キュー「キュー!」
俺はキューに警告すると、全力の速度を出して山の斜面をかけ降りた
判定<速>
速6+ランダムダイス
目標値11
ダイス+安価の下のケタ
安価下1
少し悩んだが、最初の予定通りに帰ることにした
もしかしたら魔法使いはもうすぐ側まで来ているかもしれない
そう思うと気が気でなかったしな
男「キュー走るぞ、ポーチにしっかり掴まっておけ」
キュー「キュー!」
俺はキューに警告すると、全力の速度を出して山の斜面をかけ降りた
判定<速>
速6+ランダムダイス
目標値11
ダイス+安価の下のケタ
安価下1
上げ忘れ
安価下
???「……ファイア」
突如、火球が放たれる
男(っ!やばっ!)
俺は、直前に感じ取った危険信号に従いバックステップ
その瞬間、俺の進行方向だった場所に火が直撃した
男「……チッ、見つかったか」
???「………」
俺の目の前に黒いマントを来た人間が降ってくる、今の火球は上空から狙撃された物のようだ
男「……見逃しちゃくれねーよな」
黒マント「当然だね」
合成された声が響いてくる、用心深い相手らしい
男(……しゃーない、見つかったら見つかっただ)
俺は気持ちを切り替え、腰から剣を引き抜いた
ダイス1+安価10=1
速6+1=7
失敗、進行点は獲得出来ませんでした
男「……なあ、一つ聞いていいか?」
黒マント「……」
黒マントは何も言わず杖をかまえている、沈黙は肯定と受け取らせてもらおう
男「……なんで、アリ達を操って町に放るようなことをしたんだ?」
俺の一番の疑問だった
今回の事件、使った魔力と引き起こした現象の差が大きすぎる
使う魔力は膨大、しかし結果はヤカンや鍋が壊れるだけ、どう考えても割りにあっていない
ただヤカンや鍋を壊すだけなら、直接に金属を酸化させたりもっと低燃費でよいやり方があっただろう
だから、俺は引っかかっていた、疑問に思っていたのだ
しかし、黒マントが口にした理由は、俺の疑問をさらに深める物だった
黒マント「ハテの町を破壊するためだね」
男「……破壊?」
黒マント「そう破壊、その予行演習」
すいません
6ターン目です
6ターン目
なんで、どうして、そんな感情が出てきては消えていく
こんな小さい町に、なぜそんな事をしようとしているのか
こんな幸せに満ちた町に、なぜそんな事をしようとしているのか
男「なんで……なんでそんな事をしようとするんだっ!!」
黒マント「質問を連続して行うのは品がないなあ、こっちも一つ質問させてもらうよ?」
黒マントは息継ぎをしてから
黒マント「君は、旅に出る前、旅の途中、そして帰って来た時、幸せだったかい?」
と聞いてきた
男「幸せだったさ!幸せに決まってる!」
黒マントはこちらと距離をとりつつ言った
黒マント「私がハテの町を壊す理由は、君がハテの町で暮らしていたら幸せだからさ」
男「……」
黒マント「もう、質問はないかい?」
用意はできた
何時でも構えには移行できる
キューも空気を読んでポーチの中だ
さて
どうしてやろうか
1 最速で切りかかる<力><速>
2 逃げる <速>
3 私にいい考えがある<自由安価>
すべての判定は魔力で代用することができます(現在魔力9)
安価下1
対決判定を行います
黒マント<力>1 <速>1
黒マントは<速>を<魔力>で代用します!
<力>1 <魔力>15
(スキル、<弱体化>のため<魔力>が15にダウンしています)
1+15=基礎値16
男<速>6+<力>7
魔力でステータスを代用しますか?(現在9)
下1
男は<速>を魔力で代用します
<魔力>9<力>7
9+7=16
基礎値16
このレスの一番下のケタを黒マントのダイス値とします
基礎値16+ランダムダイス
ダイス+安価下のケタ
安価下1
男「キュー!」
キュー「キュー!」
俺が言い終わらないうちにキューは俺に魔力を渡してくれた
ポーチの中で大人しくしている内に溜めていてくれたのだろう
男「スピードォ!」
俺は基礎魔法<速度上昇>を使い黒マントとの間合いを一気につける
さっき黒マントは会話をしている間に俺と距離をとった
それは近距離戦が苦手だからだろう
つまり、いかに相手が強力な魔法の使い手であろうと接近すれば俺にも勝ち目があるということだ
お互いの間合いが約3メートルに近づく、あと4歩、あと4歩近づけばこの勝負は俺の物になる
3歩2歩1歩……とどいた!
男「ハアッ!」
その瞬間俺は相手の杖を持った右手をねらって剣を振りおろした
黒マント「やれやれ、どうにも荒っぽいね」
その剣を、黒マントは左に下がるようにして回避した、しまった!無詠唱!
黒マント「ほら」
大降りした剣に振り回されかけた一瞬、黒マントは杖を槍のように構えて俺のわき腹に突き刺そうとしてくる
男「くっ!」
俺はとっさに左手の篭手がガードするが、バランスを崩していた体は弾き飛ばされ尻餅をついてしまう
黒マント「で、ファイア」
黒マントの手から火球が生まれる
男(これは、立ち上がる前にやられる!)
そう直感が訴えてきた俺は前転し、黒マントに接近しつつ攻撃を避ける
黒マント「なっ!」
火球は俺の少し上へ、どうやら立ち上がる瞬間を狙った攻撃だったらしい
男「一つ、読み勝ちだ」
黒マントの真下から剣を突き上げる
攻撃がヒットするかと思った瞬間
黒マントが宙に浮かんで回避した
黒マント「一つ、地力勝ちだね」
男「クッソォ!」
俺は突き上げた体勢のまま、硬直をしてしまう
黒マント「同じ失敗に二回もしてしまうのはよくないよ?」
先ほどと同じだ、黒マントは杖を槍のように構えて俺に突き刺してくる
だが一つ違うのは、今回は俺は両手で剣を突き上げているため篭手が使えない、ということだった
男「カハッ!」
杖といえどもエンチャントが付いているのならかなりの破壊力がある
俺はそのまま数メートル吹っ飛び岩場に叩きつけられた
黒マント「さあ、トドメだ」
黒マントが以上な移動速度で俺に近づいてくる
しかし、あと2メートル離れた所で黒マントは突如動きを止めた
男「へっ!2手読み勝ちだぜ!」
黒マントが止まった原因、それは、吹き飛ばされる瞬間に設置しておいた取り餅トラップだった
男「うおぉぉぉ!」
俺は叫び声を上げながら黒マントに突撃していく
黒マント「くっ!ファイア!」
黒マントは三回目のファイアを俺に放ってくる
男「流石にさあ」
俺は剣を上段に構える、俺は自分に向かってくるファイアに視線を合わし
男「大魔法を2回使ったあとに魔法を5連発ってのはお前でも厳しいらしいな」
火球を切り捨てた
黒マント「なっ!」
男「カッ!」
魔法を打った直後の黒マントのがら空きの腹に、肘鉄をたたきこむ
吹き飛んだのは今度は黒マントのようだった
反対側の岩場に叩きつけられる黒マント、一瞬俺はあれで勝負が決まるかとも考えたが
黒マント「よくもやったな!」
どうやら<結界>の魔法を使いダメージを軽減したらしい、未だに余裕そうだ
しかし相手も必死のはずだ
なにせ自分の一番自信がある魔法が破られたのだから
そうなれば相手も慢心はしなくなるはずだ、読みの舞台に上がってくる
男(……常に相手の先を読め)
剣術の基本の言葉だ、俺は思考する
相手が次に打つ手は何か、それをどう返すのが最高か、さらに相手はどう返してくるか
3手先を読む、それが出来れば負けることはない
俺には出来る、出来るはずだ
自己暗示をして、俺は相手に初手を打ちに接近した
男「さあ、初手だ」
俺は深めに間合いに入り、横なぎに剣を振る
黒マント「うぉぉぉぉ!」
黒マントは、後ろに倒れながら無詠唱で用意して隠し持っていたであろう火球を俺に向けて放って放つ
俺「後ろに倒れながら火球で攻撃、バランスを崩した体は飛行魔法で立て直す、キュー!」
キュー「キューーーーー!」
火球にキューが水の魔法をぶつける
威力は完全には消えず少し俺にぶつかってしまうが、俺は気にせず前進した
男「そうだよな、お前から見たらそれが最善手だよ、だけどな……」
俺はそれを読み、横なぎをして勢いがついた剣を放り投げた
黒マント「なあっ!」
男「三手、先を読んだぜ」
俺はそのまま踏み込み、体勢を崩した黒マントに拳を入れる
飛行魔法を使いかけていたのもあって、黒マントは数メートル飛んで倒れた
黒マント
基礎値16+コンマ5=21
男
基礎値16
ダイス3+安価3=6
16+6=22
男の勝利!
進行点を1点獲得します!(3/3)
以上で本日は終了します
戦闘苦手だなあ、克服しなきゃ
あー
表現不足や描写不足、誤字が目立つ
次は頑張ろう
今日はちょっとvipでss書いてるので無しで
また明日
男「勝てた……のか?」
俺の渾身の一撃を与えたとはいえ、相手は強力な魔法使いだ
結界魔法を使って防御した可能性は捨てきれない
男「遠距離からトドメを刺すべきか」
俺は持ってきたザイルにショートナイフを縛り付け、手製のムチを作り上げた
ムチは人を殺す可能性が限りなく低い武器だ、叩きまくればまた違うかもしれないが、ヤツが起きているか気絶しているか確かめる程度なら殺してしまうこともないだろう
男「よし」
ヒュンヒュンとムチを回す、ムチ使いには必要ない行程だが、俺のような初心者には必要だろう
男「ハッ!」
ムチを黒マントにたたきつけようとしたその時
黒マントの体から大量の煙が吹き出した
男「やっぱり狸寝入りだったか!」
おそらくは近づいた時を狙っての煙幕による奇襲
煙で目くらましをして剣を無効にして、お得意の魔法でしとめる気だったのだろう
しかし、今回はムチを使った遠距離攻撃だったため、俺までに煙は届いていない
結果煙幕の利点は姿を一時隠す事のみとなっていた
男「キュー、連続で悪いがもう一頑張りしてもらうかもしれない」
キュー「キュ!」
キューは「大丈夫!」と言うように俺に鳴いた
剣を構え直し、敵の行動を見る
煙幕が晴れる、そこには
すでに、誰もいなかった
男「……しまった」
逃げられる、という可能性を失念してしまっていた
俺にとって相手は格上、相手は逃げずに俺を倒そうとしてくるだろう
そう思いこんでいたのがアダになった
キュー「……キュー?」
キューが「うん、まあ、元気出してよ」と言っている
いや、確かに捕らえるはおろか逃げることも難しい相手ではあったが、どうにも納得いかない
男「とりあえず、少し休んでから移動するか……」
体力も限界だ、黒マントも戻ってくることはないだろう
俺は、適当な岩場に座りこむ、すると
男「ん?なんだ?ペンダント?」
そこには、俺の物ではない落とし物が落ちていた
男「これは……」
十中八九黒マントの落とし物だろう
戦闘の時に落としたのだろうか、一瞬、中を見るべきかと思ったが
男「……いや、止めておこう」
罠かもしれないと考え、止めておく事にした
とりあえずペンダントは上着のポケットに入れる
岩に体重をかけつつ俺は周りを見渡し、ほかに落とし物がないことを確認した
岩にもたれこむ、ああ、それにしても疲れた
少し休んでから帰ろう
俺は目を瞑る、戦闘の音から逃げていた鳥たちも戻ってきている
風が気持ちいい、そこの木になっているチェリーアップルを収穫するのを忘れないようにしよう
遠くからは山のわき水が落ちる音もしてくる、帰りに飲んでいこう
ああ
幸せだ
クエスト 鋳掛け屋の手伝い
をパーフェクトクリアしました!
ノーマルクリア条件
【7】ターン以内に進行度を【3】ポイント貯める
パーフェクト条件
ノーマルクリアの条件に加え、次の三つのうちどれか一つを達成する
壊れた【風車小屋】の【隠し部屋】しある【日記】を見つける
町の【下水道】に生息する【アシッドアントクイーン】を討伐する
【黒マント】の【ペンダント】を入手する
パーフェクトクリアを達成したため
能力値ボーナスにさらに一点加算されます!
トータル
200G
300+200=500
合計500G
キュー「キュッ♪キュッ♪キュッキュッ♪」
男はクエストクリアボーナス+パーフェクトクリアボーナス+特典として成長点3点を獲得しました!
男
力 7
知恵 7
器用 7
速 6
魔力 11
この中で好きなステータスに3点降ることができます!
下1
以上でリザルトを終了します!
ステータスが上昇します!
男
力 7
知恵 8
器用 7
速 8
魔力 11
スキルに変わりはありません
ペンダントが光輝く
_
ここは、どこだ?
なんだかフワフワしている
目の前が青い
ああ、空を見ているのか
ここは、どこだろう
地面は気持ちいいや、芝生かな?
友「おーい!おとこー!」
だれかが呼んでる、ああ、ぼくの親友のともくんか……
えるふ「まってくださーい!」
えるふちゃんも追いかけて来てる
よしっ!ぼくはスクッと立ち上がってみんなに叫んだ
男「うんっ!今行くよ!」
ここは、どこだろう?
なんだかフワフワしている
目の前が青い
ああ、空を見ているのか
ここは、どこだろう
地面は気持ちいいや、芝生かな?
友「おーい!おとこー!」
だれかが呼んでる、ああ、ぼくの親友のともくんか……
えるふ「まってくださーい!」
えるふちゃんも追いかけて来てる
よしっ!ぼくはスクッと立ち上がってみんなに叫んだ
男「うんっ!今行くよ!」
>>202はナシでお願いします
ぼくたちが行くのは道具屋のへんくつじいさんのところ
あのじいさんとっても怖いけど、おとーさんやおかーさんと違ってやくそくは守ってくれるんだ!
友「おい!じーさん!いつも通りぬけみちのかぎをわたしやがれ!」
えるふ「そ、そんな言い方よくないですよぉ……」
からんころんってきれいなおとが聞こえてくる
ぼくは、えへんって感じのかおをして
男「じいさん!ぬけみちのかぎくれるよね!だって!それがじいさんと約束した……」
そういってちょっとだけ言うのを止める、じいさんは
爺「おう、そうじゃのう、なんせそれが儂とお前たちがした」
というところで止める、それから、ふたりでいっしょに
男「とーかこーかんだからねっ!」
爺「等価交換じゃからのう」
って言った
ぼくたちはむかし、道具屋のじいさんがたおれちゃったときにしばらく、おみせの手伝いをしたことがあった
そのあと元気になったじいさんがなにかくれるって言ったときおれたちがもらったのが
これ!外へのぬけみちのかぎ!
これを使えば、うらの小さな門から外にでることができるんだ!
友「よーしっ!開いたぞ!」
力が強いともくんがドアを開けた
ほんとうなら、いけないことなんだけど、これは秘密の特別
おかーさんにもおとーさんにもしゃべっちゃいけない大切なひみつ
おままごとよりも楽しくて、おにごっこよりハラハラして
なにより
ぼくたちの大切な友達に会いに行けるたいせつなかぎなんだ
ぼくたちが目指すばしょは魔法樹のてっぺん
ぼくたちのあしじゃあすぐにはつかないけど
ともくんがまりょくがこもったスケボーを作って
えるふちゃんがおべんとうを作って
それからぼくが、あぶないみちをよける
こうすれば、まものにも会わないし早くいくこともできるし、はらぺこにもならない
男「どれくらいすすんだかなー?」
友「半分くらいじゃねーの?」
えるふ「じゃあ、おべんとうをみんなでたべましょうか!」
男・友「「さんせーい!!」」
みんなで草の上でぴくにっく
えるふちゃんの料理はおばさんにはかなわないけど
でも、ここで食べるおべんとうななによりもおいしいんだ!
友「ついたぞー!」
えるふ「ぞー!」
ぼくたちは世界樹のあしもとにたどりついた
でも、まだまだもうちょっとたりない
こっから、世界樹のあなを登らなきゃいけないんだ
男「いこう!ふたりとも!びりっけつは負けなー!」
友「おー!まけねーぞー!」
えるふ「まってくださーい!」
みんなで世界樹のあなをおいかけっこ
えるふちゃんがちょっと遅いから、ぼくがちゃんとみておかなくっちゃ!
魔法樹のいちばんうえ
ぼくたちはようやくそこについた
男「おーい!女ちゃん!」
友「きたぞー!」
えるふ「一緒に遊びましょう!」
ぼくたちのなかま
いつもいっしょのよにんぐみ
魔法樹のてっぺんにすんでる、まほうじゅのせいれいさん
それが
女「うんっ!みんな!こんにちは!」
女ちゃんなのでした
女「それじゃ!今日はお空を飛んでみようか!」
女ちゃんは黒いマントをひらひらさせて、ぼくたちに言った
男「お空を……」
えるふ「飛ぶ、ですか?でも、私たち飛行魔法なんて使えませんよ?」
女「うん、だからこうするんだ」
女ちゃんが杖をふると、なんとぼくたちは浮かんできちゃった
女ちゃんがぼくたちに魔法をかけてくれたんだ!
友「うおっ!すげー!」
ともくんがおどろいてる、すごいよね、ぼくもびっくりだよ
女「さあ!お空を飛びにいこう!」
男友えるふ「「「うんっ!」」」
ぼくたちは、お空に飛び出した
ペンダントの輝きが消えていく
_
男「ハッ!」
そのとき、俺は目を覚ました
今のは……夢なのか?
俺たちは、小さい頃はままごとに夢中で外になんか出なかったはずだし
俺たちは、そもそもいつも3人で遊んでいた、けして4人ではない
そうだ、あまりにも、俺の記憶と矛盾がありすぎる
だけど、あのリアル感
まるで、どこかで体験したかのような映像
男「……なんなんだよ」
いや、こういったことはエルフに相談してみよう
俺があーだこーだ考えるより、よっぽどいい意見を出してくれるだろう
そう考えた俺は、服を着替えたあと階段を降りていった
エルフは朝の仕事を終えた後のようで、後片づけを鼻歌を歌いながらやっていた
ちょうどいい、さっそく聞いてみよう
男「おはよう、早速だけどちょっと聞きたいことがあるんだが……」
エルフ「はい、おはようございます、私の知っていることでよければ」
男「女ってヤツ、知らないか?」
カチャ、とエルフの手が止まる
エルフ「ええ、知ってますけど、ていうか……」
エルフは宿泊者の帳簿を開きつつ言った
エルフ「女さんなら、今日からウチに泊まりにきていますね」
その時、階段から誰かが降りてくる音がした
女「やあ、おはようっ!」
長い黒髪、黒いマント、やや短めだが先が尖った杖
夢の中で見た少女がそのまま大人になったかのような
そんな外見をした美少女がそこにいた
さて、コミュ安価を取って終わります
1 エルフ ●
2 キュー
3 友
4 女
5 新キャラ
下1
コミュ 女
男「……さて」
女「うん、何の用かな?私としては急に座らされてちょっと困惑してるんだけど」
男「そうだな、とりあえず自己紹介と理由を説明しないと」
エルフ「そうですね、私もまったく把握できていませんし」
俺の横にエルフ、前に女が座っている
俺が女を引き留めたんだ、俺から話をしなければならないだろう
男「まず、俺は男、冒険者をやっている、隣のエルフとは幼なじみだ」
エルフ「私はエルフ、知っているでしょうけどこのギルドのマスターを代行させていただいてます、今回は男さんの幼なじみとして参加させていただいてます」
女「なるほど、男にエルフ、覚えたよ」
そう言うと女はニコリと笑ってこちらを見てくる
よかった、変に思われてはなさそうだ、このまま話をさせてもらおう
男「お前に声をかけた理由だけど単刀直入に聞くぞ、お前、昔に俺と会ったことねーか?」
書けるかと思ったら眠気でだめだった
女「……いつの時代のナンパ?」
男「へ?」
エルフ「……うわぁ」
男「」
なんか引かれていた
いや、だってそうとしか言いようがないだろう。俺だって少し痛いと思ってるわ!
男「いや、ナンパとかじゃなくて文字通りの意味だよ。昔、お前に会ったことがある気がしてな」
「夢で見た」とは言わないほうがいいだろう
突拍子のない話になるし、なにより痛さが倍増する
女「……気がするって?」
男「曖昧なんだ、見たことがある気がするし見なかったかもしれない。だけど、頭のどこかで引っかかってる」
女はこんな話を真剣な目をして聞いてくれている。いい奴なんだな
女「……私も昔この町にちょびっとの間だけど住んでいたことがあるから、その時に会ったのかもしれないね」
男「……住んでいた?」
違う、俺がお前を知っている理由とは違う
あの夢の通りなら俺達はもっと親しい仲だったはずだ、少なくとも、親友として会いに行く程度には
もはや、夢の内容がただの創作だったという可能性は俺の中ではなくなっていた
あのリアルさは、夢の範疇を越えている
「過去の記憶」、俺にはそうとしか思えなかった
女「むかーしの話だけどね、私が喉の病気にかかっちゃった時、この町に治しに来てたんだよね」
エルフ「あらあら、それは大変でしたね。今は?」
女「良好だよ、この町の自然はとってもいい。それが忘れなくてね、だから私はここに来たんだ」
女「君たちのグループにもその時会ったんじゃないかなあ? 居た時は短かったけど、ちょっとくらいは見かけたかも、私は忘れちゃったけどね!」
エルフ「……そうですか」
……多分、本当を多量に混ぜたウソだろう
いや、本当の事を言いはしたが肝心要を避けて話している、が正しいか
どちらにせよ、否定する証拠が見つからない
なんせ、最初に記憶が曖昧と言ったのは他でもない俺だ
彼女の言葉を崩せるわけがない
その時、思考を遮るようにパンと手の音がした
顔をあげると、女は満面の笑みを浮かべており、すこし得意下な顔をして
女「分かったよ!男が私を見た気がする理由!」
と言っていた
女「乗合馬車!」
…………あ
そうだ、そう言えばそうだった
この町に来たときに乗った馬車、あれに彼女も乗っていた
女「あの時に君も乗ってたよね?私以外にもこんな町に降りる物好きがいたんだって驚いたんだよ」
悪かったな、こんな町で
男「そうだな、そう言えば馬車に乗ってた」
女「うん、これで解決だね!」
女はそう言うと、席を立ち
女「ごめんね、今日は少し忙しいんだ、また今度会おう」
と言ってギルドを出ていく
それを止める理由が俺にあるわけもなく
引き留める事は出来ずに彼女は出ていった
コポコポと紅茶がカップに注がれる
……エルフには嫌われるだろうなぁ、端から見たら今の俺は痛い事言って撃沈した男にしか見えないぞ
エルフ「……それにしても」
男「な、なんでしょうか」
エルフ「なんで私達と昔深く関わった事があるのに嘘をついたのでしょう」
……は?
男「ちょ、ちょっと待ってくれよ!エルフはあいつを知ってるのか!?」
エルフ「いいえ、今日まで知りませんでしたよ?」
男「じゃあなんで!?」
エルフ「へ?だって彼女は私達の事をグループって言いましたよね? 」
男「そういえばそう言ってたな」
エルフ「それ、おかしいですよ、なんで今この場には私と男さんしか居ないのに、わざわざ「グループ」なんて単語を使ったのでしょうか」
男「……あ」
エルフ「普通、二人組に「グループ」なんて言いませんよね? つまり、彼女は私達が昔は私達に友君を含めた3人でよく遊んでいたって事を知っているんですよ」
男「ってことは……」
エルフ「はい、彼女は昔私達に関わったことがあります、しかし、彼女はそれを隠していたいようですね」
男「……やっぱりそうだったのか」
これでほぼ確定した
あの夢は現実だ、昔俺達はあんな風に女と遊んでいたんだ
エルフ「……どうしますか?」
エルフが行動方針を聞いてくる
「任せる」という事だろう
俺は少し悩んだが結局
男「……しばらくは情報を集めよう」
と言った
エルフ「そうですか、では、私もお仕事の合間に色々調べてみますね?」
そう言ってエルフもキッチンを戻っていく
これが、そうこれが
俺達の「グループ」と彼女が祭りの日に起こす騒動につながっていく
コミュ 女 終了
クエストを受注します!受けたいクエストを選んで下さい!
1
クエスト この町を案内してよ!
依頼者 女
報酬金 150G
難易度 1
特記事項 大体町は分かってきたけどまだまだ分からない所はたくさん!
裏道とか隠れた名所とか!まだまだ教えてほしいな!
2
クエスト 祭りの準備
依頼者 エルフ
報酬金 250G
難易度 1
特記事項 迫る町のお祭りのために色々作ったりしなきゃいけないんですけど
正直男手が足りなくて……手伝ってくれる人を募集してます!
3 冒険に付いてこい!
依頼者 リザードマン
報酬金 とあるアイテム以外の落ちている物全て
難易度 ?
特記事項 理由など言う必要もなかろう!
魔法樹のダンジョン攻略に付いてこい!
どの依頼を受注しますか?
下1
クエスト この町を案内してよ!を開始します
ノーマルクリア条件
【5】ターン以内に進行点を【2】ポイント貯める
パーフェクト条件
???
エルフ「早速調べてみるのですね、幸運を」
以上で今日は終わります
昨日はすいませんでした
1ターン目
男「うーむ」
女の情報を集めることにした俺は運よく丁度募集されていた女の依頼を見つけることができた
渡りに船とばかりに依頼を受けたのはよかったのだが……
男「よく考えたら俺この町の最近をまったく知らねえ……」
そりゃそうだ、だって旅に出てたんだもん
一応昔からある穴場なんかは知ってはいるが、最近の情報はまったく持っていない
依頼を行うのは昼からのようで、それまでに準備をすることができそうなのが不幸中の幸いだった
おそらく昼までに2回は行動が出来るだろう
この間に名所とかをどれだけ探せるのかが今回の依頼の重要なポイントになりそうだな
そんなわけで俺は
1 図書館に行ってみるか<知識><博識>
2 道具屋の爺さんなら知ってるだろうな<器用><交渉>
3 キューは何か知ってたりするか?<器用><獣使>
4 町を走り回ればなにか見つかるかな?<足>
5 お、祭りの準備をしてる人がいるぞ<力>
6 エルフに聞いてみるか<判定不要>
7 友に聞いてみるか<判定不要>
8 私にいい考えがある<自由安価>
下1
4の判定は<速>です
すべての判定に<魔力>を使うことができます(現在11)
4の判定は<速>です
すべての判定に<魔力>を使うことができます(現在11)
下1
1ターン目
……下痢便?
なぜか唐突に頭の中にそんな単語が浮き出てくる
いや、おかしいだろう。俺は今「女に案内する観光場所を探し」に行動しようとしているんだ
そもそもウチの町には前に説明した通り便が町中にあることはない
なぜなら珍しく下水道が発達してるからで……
ん?下水道?
1ターン目
男「そういえばこんな場所もあったな」
俺は今下水道の下見に来ていた
よく考えたらこの場所ほど条件を満たしている場所も少ない
珍しくて冒険者は普通は知らない場所だ、たしかに最高かもしれない
……問題はかなり臭いことだけどな
しかもなぜかそこらじゅうにアリの死体がある、あいつらここを住処にしてたのかよ
まあ、臭いに目をつぶればここもきちんとした観光場所になってくれるだろう
3ターン目以降の選択肢に<下水道>が追加されます!
男「とりあえず見つかったのはいいが……」
あの臭いはヤバい、実際行く時は対策必須になるな
おそらく、<工作でマスクを作る>ことになるだろうから<器用>が必要になってくるか
まあ、実際行くとしたらハイリスクハイリターンな場所になるだろうな
それならもう一カ所ほど安定して人気な場所を調べたほうがいいだろうか
男「まあ、そうするべきだろうな」
うん、案内できる特別な場所が下水道だけってのも町に失礼な気がする
もう一カ所見つけたほうがいいだろう
それなら……
1 図書館に行ってみるか<知恵><博識>
2 道具屋の爺さんなら知ってるだろうな<器用><交渉>
3 キューは何か知ってたりするか?<器用><獣使>
4 町を走り回れば何か見つかるかな?<速>
5 お、祭りの準備をしてる人がいるぞ<力>
6 エルフに聞いてみるか<判定不要>
7 友に聞いてみるか<判定不要>
8 私にいい考えがある<自由安価><前安価と同じ趣旨不可>
なおすべての判定で魔力を代用できます(現在11)
下1
趣旨が同じなため安価下1
2ターン目
……ああ
男「そう言えばあそこがあったな」
見所があって、他の場所には余りない場所で、さらに魔法使いのアイツなら絶対に興味が湧くであろう場所
男「……あまりあの場所には行きたくないんだけどなぁ」
この町の野菜、穀物の供給を一手に引き受ける場所
町の中はおろかこの国でも最大規模の魔力を使って野菜を育てる大農場
文字どおりこの町の柱である場所
そして……俺の実家である
突然だが、ここで俺の町の立地を解説させてもらおう
ハテの町は四方がなんらかの自然に囲まれている町だ
北には山が二つそびえていて、山の間にある谷には数少ないこの町に続いている街道がある
山から東には一つ目の川、下水道の話をした時に少しだけ記述したがこの町の近くには二つの川が流れており、こちらの川のほうが標高が高い
西には魔法樹、それと森だ
これに関してはまた話をする事もあるだろう
そして南にはもう一つの川
この川は国を代表する大河で、高さはかなり低い
この二つの川があるため下水道が通せるんだな
四方の自然、どれも町にとってかかすことの出来ない物である
しかし、この自然は逆にウチの町が寂れている理由にもつながっていたりする
頭が良い人なら分かってくれると思うが、アクセスが最悪なのである
2ターン目
考えてもみてほしい、そもそもこの町は裕福なのである
魔法樹による魔力の大量供給による毎年の豊作
それによって起きる動物の増加
ご丁寧に肉魚野菜全種類備えている
さらに町には大体生活に必要な施設は全て揃っていて、町民の持つお金もかなり多めだ
まさに、ユートピアとしか言いようがない環境だったりする
こんな環境、普通なら栄えないほうがおかしい
それを止めているのがこのアクセスの悪さである
だから、この町には商人は基本訪れない
つまり、俺の実家が作っている野菜はほぼ全てこの町の人が食べる事になるのだが
俺の両親はその仕事の跡継ぎを俺にしようとしているのであった
だから、帰りたくないのだが。一度も戻らないなんて事も不可能だろう
これを良い機会だと思って帰ってしまうことにしよう
2ターン目
男「ただいまー!」
家の門を開きつつ叫ぶ、門の中にはさまざまな種類の野菜が並んでいる
この町には俺の家以外の農家は少ない、そのため数多くの野菜を一つの家で作ることになる
っていってもせいぜい10種類程度だ、それ以上になると魔法樹の魔力を全体に混ぜることが難しくなってしまう
俺が農場の隅にある自分の家に向かっていると、不意に後ろから
「おう、話には聞いていたが随分と遅いお帰りじゃねえか」
と声がした
……ああ見つかった、この人が農場の主、そして
父「なあ、男よ」
俺の父親だ
2ターン目
男「ああ、ただいま父さん」
俺は父に挨拶を返しつつ靴ひもがほどけていないか確認する
俺の父親は巨漢である、詳しい数字は分からないが恐らく身長2mはあるだろう
そして筋肉モリモリである、農作業をしているのだから当然だ
昔気質な人でもある、ちょっと怒らせるとすぐゲンコツが飛んできた
そして、今の父は見るからに激おこプンプン丸である
父「でかくなったな、身長どんだけ伸びたか確かめてやるからこっちこい」
男「は、はは、父さんには今もかなわないのは変わらないと思うなあ」
父「そんなことは無いかもしれないぞ、大人しくこっちにこい」
あのー、拳をグリグリしながら殺意丸だしで言うセリフじゃない気がするんですけど
冗談だよね?アホみたいに筋肉盛り上がってるけどただのパフォーマンスだよね?
父「さっさとこっちに……こいやぁぁぁ!」
男「ひぃぃぃぃ!」
俺は逃げ出した、当然である
2ターン目
「ちょっとあなた!何してるの!」
大体10分ほど逃げただろうか、横から声が聞こえてくる
声の方向には日傘をさした女性……ていうか母親が佇んでいた
父「おう母さん、ちょっとこいつにお灸を据えようと思ってな。話もせず急に旅に出て帰ってきたドラ息子によ」
母「それは後回しにしなさい、先に帰ってきたことを喜んであげなさいよ」
男「母さん、ただいま」
母は父と違って小柄である、140cmくらいだろうか
そして華奢である、一応農作業もしているはずなのだが、筋肉がつく様子はない
そして
母「男は跡取りになりに戻ってきてくれたんでしょう?逃がすわけにはいかないわ」
俺を無理矢理農家にしようとしてくる人間筆頭である
2ターン目
男「だから農家になるかはわかんねえって!俺はちょっと家の様子を見に帰ってきただけだって!」
母「……ふふ、今はそう言えばいいわ。今はね……」
怖っ!なんか怖っ!
何を企んでいるのかわからないが俺にとって良いことではないって直感が告げているぞ
父「で、母さん、結局こいつ殴っていいのか?」
ヒョイッと俺の体が宙に浮かぶ
しまった、母さんに気をとられているうちに、父さんに首ねっこを掴まれた
男「ははは、頭叩かれるとバカになるから止めた方がいいと思う」
父「大丈夫だ、元々おまえはバカだ」
男「いやいや!だからって暴力はいけないって!割れるから!スイカみたいに割れるから!出荷できなくなるから!」
父「そうか」
あ、ダメだ
結局、おもいっきりゲンコツを食らったのだった
3ターン目以降の選択肢に<農家>が追加されます!
3ターン目
男「酷い目にあった……」
頭がズキズキと痛む、形が変形してるわこれ
あそこにこれ以上居たら死んでしまう可能性が高かったため緊急避難をしたのは良かったが被害は大きかった
男「まあ、それのお陰で大体のルートは出来たけどね」
昔の知識と今の知識を合わせたお手製のガイドブック
この通りに案内すればきっと彼女も満足するだろう
時刻は11:30。待ち合わせの時間まであと30分
集合場所はギルドの前だったな、遅刻するのはいけない。早めに集合場所に向かうとしよう
進行点を1点獲得します(1/2)
3ターン目
ギルドの前にある小さい石像、そこに彼女は立っていた
黒いマントに鋭い杖、そして朝には見ることのできなかったトンガリ帽子もつけている
女「やあ、さっきぶり」
男「ごめんな、遅れちゃったか」
女「いいや、待ち合わせより20分も前だよ。私が早く来すぎただけ」
女はそう言ってくれるが、こんな時は男が早めに待たなきゃいけないと思っていた俺は少し罪悪感が残る
まあ、この分は依頼で返させてもらおう
女「依頼の説明をしていい?」
男「ああ、頼む」
女「私はこの町に観光にやってきたんだけど、一人で町を探索するのは限界になっちゃってね
だから町をよく知ってる人に名所とか、自慢できる場所とかを聞いてみたいの
できれば、普通の観光客なら行くことのないような場所がいいな。そのほうが楽しいだろうし」
男「良いけど、多分王都の観光みたいにワクワクはしないと思うぞ? なんせ田舎町だからな」
女「大丈夫だよ、私はこの町に思い入れがあるからね。なんでもないような場所だって目を輝かせられると思うよ?」
3ターン目
男「わかった、とりあえず俺が知ってる所を紹介していけばいいのか?」
女「うん、それでお願い」
心の中でホッとする
もしもこれで「刺激的な場所が見たい!」なんて言われたら降参するしかなかったぞ
まあ、自筆のガイドブックに乗ってる所なら大体通用しそうだ
さて、じゃあ最初に行く所は……
1 図書館だよな<知恵><博識>
2 祭りの作業場所だ!<力>
3 裏の抜け道の門とかどうだろう<???><危険!>
4 川にはもう行ったか?<器用>
5 下水道だな<器用><工作>
6 実家に行くか<力><植物学>
7 私にいい考えがある<自由安価><脈絡のないものは無効>
なお全ての判定は魔力で代用できます(現在11)
安価下1
3ターン目
気が進まない、大変気が進まないが
まあ、一番喜ばれるのはあそこだろうな……
男「じゃあさ、魔法樹の魔力を使った大規模農業なんてどうだ?魔法使いなら魔力を調べるだけで楽しいと思うぞ」
女「魔法樹の魔力……へえ」
男「どうだ?」
女「うん、とても良いと思うな、早速向かってみよう」
よかった、女も興味を持ってくれたみたいだ
……本当によかったのだろうか、なぜか、命には関係のない危険が迫っている気がするぞ
3ターン目
母「なるほど!嫁ね!嫁を連れてきたのね!」
なんか勝手に大暴走された
男「違うって言ってるだろ!? 依頼!ただの依頼だから!」
母「そうよね~! 農家になるのならお嫁さんは必要よね~! お母さんてっきりエルフちゃんをお嫁さんにするのかと思っていたんだけど。そっか~、もう見つけたから戻ってきたのね~」
ダメだ!まったく話を聞いていない!なんでエルフまで話題に登ってくるのかもさっぱりだ
男「父さん!父さんからも言ってやってくれよ!」
父「息子よ、男とはたった一人の愛すべき女を守る。それに全てをかけるべきなんだ」
男「そんな事言えっていってねえよ!」
ダメだ!ダメ家族だこいつら!
男「くそっ!!こいつは明らかに獲物を狩る鷹の目をしてやがる!女!頼む、お前から説明してくれ!」
女「なるほど、ここにマグネタイトを置くことで結界術式の形を残しながら実際はまったく違う内容の魔術を使うことが……」
男「くそっ!夢中になってやがる!」
三ターン目
母「お父さん!あの子を逃がさないように!フォーメーションよ!」
父「……おう」
二人は近づいて肩を合わせるように並んだ後。なんかやたらと連携がとれた動きでこっちに迫って来た
父さん、頬が赤いですよ、恥ずかしいならやめたらどうですか
男「……食い止めるしかないか」
タックルするようにこちらに走ってくる中年二人
俺は二人の突進を、力を入れて押さえることにした
判定 <力><植物学>
力7+ランダムダイス
目標値11
ダイス+安価下のケタ
安価下1
ダイス10+安価5=5
7+5=12
成功
本日はこれで終了します
ありがとうございました
三ターン目
男「てやっ」
母「あうっ!」
あっさりと止める、父さんも母さんに付き合いはしたがやる気は出していなかったらしく簡単に止まってくれた
母さんは「う~」とかなんとかいって拗ねていた、息子の前でその仕草は止めてほしい、死にたくなる
男「……どうせなら父さんが止めてくれてもよかったのに」
父「息子よ、男は時に愛する女のために道化にならなければならない時がある」
とりあえず今はその時じゃない気がする
その後も暴走し続ける母に振り回されつつ
女がひとしきり観光を終えるまでなんとか両親を押さえることに成功した
???に+1点 場所ボーナスにより更に+1点されます!
(現在2点)
4ターン目
男「すまんな、騒がしい場所で」
場所も移動して大通り
俺たちは果物を形が無くなるまで混ぜてさらに氷を加えた飲み物を飲みながら歩いていた
この飲み物、うちの父さんが苦心して作った新メニューらしく、珍しく父さんが自慢気な雰囲気を出して進めていた
実際味もかなりの物で氷のシャリシャリ感と果物の自然な甘さのハーモニーは普通の甘味とは一つレベルの違う美味しさを生み出している
これには女も参ったようで、さっきから目をキラキラさせてゴクゴクと巨大なコップを空にさせていた
女「ぷはっ! 最高! この飲み物は美味しいし魔法樹の魔力の現状が知れたのは大きな収穫だよ!」
男「そうか、それなら良かったよ」
実際名所案内で身内自慢とか失敗したら大恥どころじゃ済まないからな
喜んでくれて何よりだ
女「ところでつぎは何処に行くの?」
女が次の場所を聞いてくる
じゃあ、そうだな……
1 図書館がいいな<知恵><博識>
2 祭りの作業場所だ!<力>
3 裏の門の抜け道?何故か記憶にあるな……<???><危険>
4 川に行って遊ぼうか<器用>
5 下水道か?<器用><工作>
6 私にいい考えがある<自由安価><脈絡のないものは無効>
なお全ての判定は魔力で代用できます(現在11)
安価下1
4ターン目
トンカントンカンと音がする。木に釘を打ち込んでいる音だ
町の寄り合い所の一角、そこでは今祭りのための準備をする男女たちが集まっていた
女「ここは……」
男「夏のお祭りが近づいてるんだよ、だからみんな集まって道具を作ってるんだ」
友「ようっ!旅人さんも祭りにご興味かい?」
友が釘打ちを止めて会話に入ってくる、どうやらコイツも参加をしていたようだ
友「男も最近ぶりだな、この前受けた報告通り金物の壊れは無くなったぞ、ありがとな」
男「依頼だから当然だよ、それよりもお前も手伝ってたのか」
友「せっかくの祭りだからな! 参加しないほうがもったいねえよ! 旅人さんももしよかったら楽しんでいってくれよな!」
女「うん、絶対に、絶対に参加させて貰うよ!」
4ターン目
そのあとは祭りの準備を手伝ったり女が可愛がられていろんな物を貰ったりデートと勘違いされて俺が殴られたりとたくさんあった
女はどんな事にも笑い、そして驚く
何処からどう見ても普通の女の子にしかみえない、だけど、俺には一つ疑惑がある
それは、過去に俺は女と知り合っているのではないのかという疑惑
なぜか俺も夢で見たことしかない記憶
しかし、その夢が真実であることはほぼ確定している
一体彼女が何者なのかもわからない事
俺はそれを忘れてはならないのだ
女「男!見て!猫ちゃんが頭に乗って寝てる!」
猫「ニャー」
……折角シリアスに決めようとしたんだから黙っていてほしかった
4ターン目
女「わ、ちょっと暴れないでよ~」
猫「ニャー」
女は頭の上の猫と格闘している、俺はなんでコイツを注意してるんだろう
右にフラフラ左にフラフラ
こんな場所で危ないぞ、と言おうとした時だった
女の肩が立てかけていた資材にぶつかる
資材はバランスを保てなくなり、女めがけて崩れ落ちてきた
判定<力>
力7+ランダムダイス
目標値12
ダイス+安価下のケタ
安価下1
4ターン目
男「うおおおっ!」
俺は全力ダッシュで女と崩れ落ちる資材の間に割ってはいる
幸い資材はゆっきり倒れたのと
女が頭を抱えてうずくまってるため時間に余裕はあった
その結果俺は倒れる資材に怪我をしないように注意をしながら女を守ることに成功したのであった
ダイス6+安価4=10
7+10=17
成功
???に+1点 場所ボーナス+1点 ダイス10+1点
合計5点
短いですけど今回はここまでにします
明日は昼からやるから許してください
ありがとうございました
5ターン目
女「ほ、本当に大丈夫?」
男「大丈夫だって」
寄り合い所から出てまた大通り、女はさっきからしきりに俺の体を心配してきている
嬉しいのは嬉しいが少しむずがゆい
何度も大丈夫だと言っているが納得できないらしい、ここは強引に話を変えるべきだろう
男「ほら、早く次の場所に行くぞ。そろそろ時間もなくなってきた」
女「……あ、待ってよ~」
もうすぐ夕方、そろそろ太陽も沈み初めてきている
それを踏まえてどこにいこうか……
1 図書館にしよう<知恵><博識>
2 裏の門の抜け道だ<???><???>
3 川に行って遊ぼうか<器用>
4 下水道に行こう <器用><工作>
5 私にいい考えがある<自由安価><脈絡がない物は無効>
なおすべての判定は魔力で代用できます
安価下1
脈絡の説明をお願いします
いないなら安価下
脈絡の説明をお願いします
いないなら安価下
5ターン目
男「……普通の観光じゃ見ないような場所がいいんだよな」
女「う、うん、そうだけど……」
男「それなら……」
ポーチから事前に作っていたマスクを取り出す
金属製だがデザインにもなかなか凝った一品だ
さらに寄り合い所の観光の途中で友に少し手直しをして貰うことに成功したため臭いはかなり抑えることができる……はずである
これさえあれば下水道も大丈夫だろう、俺はマスクを被り女に振り返ってこう言った
男「行こうか……アンダーワールドに」
女「キモッ!」
…………うん
俺のデザインセンスがコイツと合わなかっただけだ
泣いてなんかいない
5ターン目
そんなわけで下水道
相変わらず臭いは酷い物があるが俺はマスクをつけていない
なぜなら俺は実家でドリアンとかいう木になる果物を育てていたことがあり、臭い匂いにはそれなりに耐性があったりするからだ
ドリアンはあまりにも臭いため今ではウチの家以外では食べられていないが普通にうまいので見かけたら食べてみることをおすすめする、ホントにうまいぞ
話が逸れたが、女の様子はどうだろう
文化的には貴重な下水道だが、いかんせん場所が場所だ
ハイリスクハイリターンは回避できないだろう
ちらりと女を見ると……
判定<器用><工作>
器用7+ランダムダイス
目標値14-1(友ボーナス)
ダイス+安価下のケタ
安価下1
5ターン目
女「ゴホッ!ゴホッ!」
……マスクに穴があいていたようだ
早く出よう、申し訳ない
ダイス5+安価10
7+5=12
失敗
5ターン目終了時に???が2点以上なため進行点を1点獲得します!(2/2)
クエスト この町を案内してよ!をノーマルクリアしました!
ノーマルクリア条件
【5】ターン以内に進行点を【2】ポイント貯める
パーフェクト条件
女の【???】を【8】点以上貯める
クエストの報酬で150G獲得します
500+150=650
トータル650G
【???】が5点以上なためイベントが発生します!
女「今回出番なかったね」
キュー「キュー……」
男はクエストクリアボーナスとして成長点を1点獲得します!
男
力 7
知恵 8
器用 7
速 8
魔力 11
さらに次のスキルのどちらかを入手できます!
農家 すべてを捨てて農家になっても大丈夫 <植物学>の判定に+5
コミュニケーション 人間社会をよりよく生きる <交渉>の判定に+5
成長させる能力と入手するスキル安価下1
以上でリザルトを終了します
男のステータスを更新します
男 称号 頼りになる冒険者
力 7
知恵 8
器用 8
速 8
魔力 11
スキル
危機察知 迫りくる危険に敏感になるスキル <器用>+2 安価前注意書き
魔法ウサギ 体に魔力をためこんでいる使い魔 <魔力>+4
コミュニケーション 人間社会をよりよく生きる <交渉>の判定に+5
8時くらいまで休憩します
ありがとうございました
今から書いていきます
すでに日が沈んだ夜
俺と女はギルド前に戻っていた
お互いに冒険者、宿は同じギルド二階である、当然帰り道も同じとなる
お互い何も言わない。ただ静かに道を歩くだけであった
……今聞くしかないだろう
俺の疑惑、その理由
そして、夢の事もだ
男「……なあ、女」
女「どうしたの?」
黒いマントをヒョコヒョコ揺らし歩いていた彼女は歩みを止める
男「俺とおまえ、昔友達だったよな」
女「……いつの時代のナンパ?」
朝と同じ顔、朝と同じ言葉
だけど、ただ一つだけ
彼女の目は、明らかに動揺していた
男「いや、ナンパじゃなくて文字どおりの意味だよ、昔、俺たちは友達だったからさ」
女「……まだ私が見覚えがあることを疑ってるの? それなら朝に説明したと思うけど」
男「いいやそうじゃない、その程度の理由じゃない」
女「……じゃあなにさ」
彼女は完全に余裕を失っていた
小刻みに鋭く尖った杖が震える
帽子が何度もずれそうになりその度に彼女は帽子の位置を直す
男「夢さ、夢で見たんだ」
女「あ、はは、それこそナンパだ」
女は笑い飛ばそうとするが、出てくるのは乾いた声ばかり
俺の声が、俺の態度が至って真剣なのを感じているためだろう
男「答えてくれ、俺とお前は昔友達だったよな?」
もう一度問う
女「……」
その質問に彼女は
杖を構え直し、マントを翻し、トンガリ帽子を目深に被り、威風堂々と
女「そうだよ、私と君は昔友達……いや、親友だった」
ようやく、答えてくれた
男「……そっか」
女「……どこまで思い出した?」
男「ホントは殆ど思い出してないんだよ、昔俺とお前は魔法樹でよく遊んでた……くらいかな?」
女「……それだけでよく問いつめようなんて思えたね」
男「それだけで確信できたからな」
女「……みんな元気そうだった」
男「ああ、俺も帰ってきたばかりだから安心してるよ」
男「……全部、教えてほしい」
女「それはイヤだ」
男「……普通はここで教えてくれるもんじゃねえか?」
女「あまり話したくない事だからね、あ、でもヒントをちょっとだけあげる」
男「ヒント?」
女「うん、二つくらい」
きっと、それが彼女にできる最大限の譲歩
ありがたく受け取っておこう
男「ああ、教えてほしい」
女「二つ目は、君ならよく知っている冒険者の特権」
男「待て、なんでいきなり二つ目なんだ」
女「それはね? 順番的にこのヒントは二つ目がいいんだけど一つ目のヒントを言い終えたら私は逃げようと思ってるからだよ?」
おい、聞き捨てならない事を聞いたぞ
女「取り押さえようとかしちゃうと逃げるからねー?」
……まあいい、とりあえず話を聞こう
女「さて、そのヒントとは冒険者法の15条と16条です!」
冒険者法より抜粋
15条
冒険者と商人はその特権として売買されている物の購入、または売却を拒否されない
16条
冒険者と商人が生産者より購入する商品場合において、生産者側はその都市、町、村の市場の平均価格を上回る額を請求することはできない
この平均価格は50年毎に見直す事とする
ここに記された法は我が国が健全な経済活動を行うために公布された神聖な法である
この法を犯す者は極刑に処する……序文より引用
15条と16条どちらも冒険者への過剰な弾圧を押さえるためにできた法である
俺には何がヒントなのかさっぱり分からなかったがわざわざ二つ目と彼女は言った
おそらくは一つ目のヒントに関係してくるのだろう
男「……で、一つ目は?」
急かすように聞く
彼女はその様子にニヤリと笑って言った
女「あのペンダントの中身見てみなよ」
_
そう言い残して彼女は消えた
_
コミュ安価
1 エルフ●
2 キュー
3 友
× 女●
5 両親
6 新キャラ
安価下1
コミュ友
友「……で、俺の所に来たと」
男「そうなるな」
俺はペンダントに細工がされていないかを確かめに友の店を訪れていた
このように物に罠や呪いがかけられているか調べるのも<工作師>の仕事である
<工作師>の仕事はかなり多い、そのため貴重な友はいつも引っ張りだこ……
とおもいきやそうでもない、人口の少なさが招く事態である
友「でもさー、お前の説明だとあの子はお前だけじゃなくて俺たちの親友でもあったみたいじゃん」
男「そうだな、俺の記憶はそうだった」
友「なら俺もその話協力させろよ」
友は奇妙な長細い道具でペンダントをいじりながらそう言った
男「……俺の予想だと多分危険だぞ」
友「だからだよ」
友「昔から力が強いのは俺だったし最初になにかやろうって言うのは俺だったけどさ」
きゅるきゅるきゅる、長細い道具が回転する
友「いつも、いつのまにかお前が一番前で走っていて俺たちが必死で追いかけていたよな」
長細い道具の先端が四つに割れる
友「それだけじゃねえ、お前は昔から一人で背負い込みすぎてんだよ」
長細い道具の取っ手の色が変わる、赤、緑、赤、緑
友「たまには俺たちを頼ってきやがれ」
ピーッと音がして緑にランプが光
友「よし、仕掛けはないぞ」
男「……ありがとう」
俺の色々な意味の込めた感謝の言葉
友「いいってことよ」
友はその意味をすべて察知して返してくれる
友「さて、じゃあちっと俺も中身を確認していいかい?」
「仲間に入れろ」って事か、そんな遠回しに言わなくてもいいのに
男「ああ、もちろんだ」
友「じゃあ、オープン!」
俺たちはペンダントを勢いよく開いた
友「……なあ、これはお前が言ってたマント野郎が落としたんだよな」
男「ああ、その通りだ」
友「って事は確定なんだな」
男「信じたくはなかったけどな」
友「……かわいこちゃんだったのになあ」
男「それは今関係ないだろ」
ペンダントの中には一枚の写真
そこには4人の男女が写っている
そう、そこに写っていたのは
俺と友とエルフと女の四人だった
友コミュ終了
クエストを受注します!受けたいクエストを選んでください!
1
クエスト 祭りの準備
依頼者 エルフ
報酬金 250G
難易度 1
特記事項 祭りはもう近づいてきてますよ!あなたもお祭りの準備に参加して本番で盛り上がりませんか?
3
クエスト 冒険に付いてこい!
依頼者 リザードマン
報酬金 とあるアイテム以外の落ちている物全て
難易度 ?
特記事項 ええい!なぜやってこないのだ!
魔法樹のダンジョンにいくぞ!さっさと用意しろ!
3
クエスト キュー!
依頼者 キュー
報酬金 50G
難易度 0
特記事項 キューキュキュキュー!キュキュ♪キュー!
キュキュ!キュキュキュー?
どの依頼を受注しますか?
下1
クエスト 祭りの準備を受注します!
ノーマルクリア条件
【8】ターン以内に進行点【3】ポイントを獲得する
パーフェクト条件
???
エルフ「こらっ!勝手にボードに落書きしちゃダメでしょ!」
キュー「キュー……」
これで今日は終了します
ありがとうございました!
あー!絶対誤字っちゃいけない場所誤字った!
直します……
16条
冒険者と商人が生産者から商品を購入する場合において、生産者はその都市、町、村の市場の平均価格を上回る額を請求することはできない
この平均価格は50年毎に見直す事とする
です!
明日は早いのでちょっと今日できません
明日昼過ぎからやるので許してください
明日は早いのでちょっと今日できません
明日昼過ぎからやるので許してください
お、重い……
お、戻ったかな?
1ターン目
ガタゴトと豪華な見た目のした馬車が揺れる、馬車の中には2人の人間が居た
一人は明らかに育ちの良さそうな身なりの若い青年
緑の羽帽子と同じく緑のコートを着ていて、上品に紅茶をすすっている
もう一人はかなり大柄な筋肉質の大男、動きやすい皮の鎧を身にまとい馬車のスペースをかなり占領していた
馬車が止まる
「商人様、目的地ですぜ」
運転手が声をかける、緑の商人は大男に声をかける
商人「さあ、降りますよ狂戦士」
狂戦士「…………」
狂戦士と呼ばれた男は返事を返さず立ち上がる
緑の商人はそんな彼に肩をすくめると
商人「まったく、たわわに実った実を美味しく頂くには事前の下準備が肝心ですよ? もっと気合いを入れてもらわないと」
大男は無言で答えた
1ターン目
緑の商人、狂戦士
どちらも彼らが戦う場所では
「怪物」
と呼ばれる人間だった
1ターン目
エルフ「商人さんが来るんですよっ!」
エルフがやたら興奮している
話によるとそこら街の大商人様がこの町の祭りを見学したいとか言っているらしい
それでこのはしゃぎようである、田舎とは悲しい
まあ、【この町には何年間も商人は来ていない】から気持ちは少しは解るっちゃ解るが
エルフ「そんなわけで今日から商人様がやってくるんですよ! わ、私商人様のおもてなしの仕方なんて軽く本で読んだくらいですよ、大丈夫かなあ……」
男「お前が無理ならこの町のやつは全員無理だから安心しろ」
エルフ「どうせなら『お前なら出来る!』とか言って下さいよ……」
男「大丈夫だって、ぶっちゃけ田舎の町のギルドなんかそんなに期待されてないよ」
エルフ「ぶっちゃけないでくださいよ!」
男「はは、じゃあ依頼行ってくるわ」
エルフ「行ってらっしゃい」
こうして俺はいつものように依頼に出発した
この依頼はシナリオが選択できます
最初のシナリオを選んで下さい
1 男シナリオ 男は山車を作るために古い倉庫に入るがそこには……
2 エルフシナリオ やってきた商人に必死に町をアピールする彼女だったが商人は……
下1
男シナリオ1 に決定しました!
本日は短いですが終わります
毎日ペースに戻れるようになりました
1ターン目
男「……うわぁ」
祭りの手伝いの依頼を受けた俺が最初に向かったのは古い倉庫だった
目前に迫った祭りだが、祭りには肝心な山車の修理がまだ出来ていないらしかった
そのため修理に必要な木材を得るために倉庫にやってきたのだが……
男「すっげえ汚ねえ……」
木材を長年放置した結果ホコリがすごいことになっている
その上大量の木材が整理もされず積まれているため余計に汚くみえていた
なんにせよ木材手に入れなければならない
どうするべきか考えよう
1 一旦木材を全部出していらない物を捨ててしまおう<力><重作業>
2 バラバラに置かれている木材をまとめて整理しよう<知恵><軽作業>
3 別に片づける必要はない、必要な木材だけ抜き取ってしまおう<判定不要>
4 私にいい考えがある<自由安価><脈絡のないものは安価下>
なおすべての判定は<魔力>で代用できます(現在11)
あ、安価下1で
1ターン目
崩れる寸前のジェンガみたいになっている木材を整理する
パズルの要領で木材を組み立てスペースを空けてチリトリでホコリを取っていく
それだけでホコリまみれだった倉庫は見違えるほどに綺麗になっていった
男「よし、これで!」
ある程度片づいた所で切り上げる
掃除の出来映えは……
判定
知恵8+ランダムダイス
目標値13
安価の一番下のケタ
安価下1
1ターン目
完璧……といいたいが少し木材の塔が傾いていた
どうやら俺にはパズルの才能はないらしい
男「まあ、最初よりは綺麗になったし」
上のほうの傾いてる木材を直しながら独り言
さて、じゃあ目的の物を貰って帰ろうと思ったその時
バキッ!
足元から音がする
男「……へ?」
下を見るとさっきまではなかった大穴があった
そして穴の上には俺の体
落ちていく感覚
男「うわーっ!」
俺はそのまま綺麗に落下していった
ダイス1+安価2=3
知力8+3=11
判定失敗
2ターン目
男「いててて……」
キュー「キュー?」
男「ああ大丈夫だよ、とっさに防御魔法かけてくれてありがとな」
キューのおかげで助かったがどうやら相当な距離を落ちたらしい
その証拠に辺りは一面まっくらだった
男「ライト」
明かりの呪文を唱えて辺りを見てみる
ここは……倉庫の地下室だろうか?
この暑い夏の日に冷えた空気が辺りを包んでいる
作られたはいいが忘れられた部屋なのだろうか
とにかく地上に戻るためには探索をしてみるしかない、奥に進んでみよう
2ターン目
男「ここが一番奥か……」
地下室は一本の通路になっていた
右側にドアが二つ、左にはドアが一つある
そしてどうやら光源が存在しないようだ
この部屋を探索するにはランタンかライトの魔法が必須だな
そして一番悩ましいのが
男「上に戻る方法が見つからねえ……」
階段もなにもない、探索しないと地上に戻れるかも怪しくなってきた
なんとかして地上に戻らないと……どうしようか
1 右の一つ目の魔力を感じる部屋を探索してみよう
2 右の二つ目のなんか危険を感じる部屋を探索してみよう
3 左のやけに緑のドアのついた部屋を探してみよう
4 通路の奥を探そう
2ターン目残り2回
どこを探索しますか?
安価下1
2ターン目
俺が選んだのは右から二つ目の扉だった
男「やっぱり、この扉の奥から異常なほど殺気を感じる……」
扉の目の前に立っていると吹き飛ばされるような気配
俺の持つ<危機察知>のスキルが全力でアラームを鳴らしている
この前山に入った時にも<危機察知>は微妙に反応をしたが、今回の反応とそれとはマッチと火事並の違いを見せている
男「本当なら放置してたい所なんだけどな……」
まるで寝ようとしている時に時計の針が動くのを気になってしまっている状態
そこに危険が存在していると認識してしまった自分の体
俺にとって、危険なものを放置して暗い部屋を探索するのは魔物に背を向けるような物であった
そのため俺はたとえ危険であろうと一番最初にこの部屋を探索せずにはいられない
男「キュー頼むぞ」
キュー「キュ!」
俺はキューに確認を取ると少しでも危険を回避するために扉から距離を置く
そして全力の風魔法を扉に向かって発射した
2ターン目
俺が風魔法<ウインドバレット>を打った理由は二つ
一つはドアを開けた瞬間にやってくるかもしれない即死系トラップを回避するため
もう一つはもし中に複数魔物がいた場合、一体ずつ通路で戦ったほうが勝率は高くなるからだ
普通なら複数の魔物がいる可能性なんて笑い飛ばすほど少ないが今回は俺はそれを無視する事ができない
それほどまでに俺はこの部屋から危険を感じ取っていた
俺が中を確認しようとしたその瞬間
扉からナイフが飛び出てくる
男「チッ!」
斜め前に移動してかわす。ナイフは壁に刺さって停止した
飛んできたナイフからはなにやら青い液体がこぼれる、どうせ毒だろう
男「まだだ……まだアラームは止んでいない」
俺はポーチからショートナイフを取り出す、そのまま扉のほうの壁にへばりついて中を確認する
男「……」
いる
一体座り込んでいる人影がいる
だがアレは絶対人間ではない、俺はアレからはヒトとは違う気配を感じる
今までに会った野生の魔物とは全く違う、魔物の中でもトップクラスの魔物
おそらく、魔物の中でもっとも有名な種類の一つで、もっとも恐ろしい魔物
男「……ゾンビ」
声に反応するようにムクリとソレが起きあがる
立ち上がる時に手の先から肉がこぼれ落ちた
ゾンビ
世にゴーレムの技術が栄えた時代にとある天才魔法使いが人間をゴーレムにしようとした
木や石をゴーレムに出来るなら人間をゴーレムにすることも出来るだろうという発想だった
彼の夢は人間をゴーレムにすることで人類を不老不死に進化させること
彼の研究は誰からも賛同された
そして彼の研究は成功した
しかし、生まれたのは彼の考えていたのとは全く違う物であった
知性はなく、感情もなく、ただ力だけが強い肉人形
いくら彼が天才でも魂を死人に戻すことは不可能だったのだ
現在、死人をゴーレムにした存在はゾンビと呼ばれ生み出すのは禁止されている
2ターン目
男「……よりにもよってゾンビかよ」
図鑑でみたことしかない存在だが、それでもやつらの危なさは知っていた
第一に、傷を恐れない
第二に、力がとても強い
第三に、ヒトの言葉を話す場合がある
最初と二つ目の危険差は解ってくれるだろうが、三つ目は少し説明が必要だろう
俺たちは魔物を殺す事には慣れていても人間を殺す事には慣れていない
そのため、敵が人間の言葉を話すと一瞬躊躇してしまう
そして、彼らはその一瞬を逃しはしない
かなりの数の冒険者がゾンビの人間の声に殺されてしまっている
それゆえゾンビは恐ろしい
俺「……だけど、戦うしかない!!」
俺は……
1 ゾンビを一刀両断しようと飛びかかった<力><速>
2 そこらにある物を利用しようとあたりを見渡した<知恵><速>
3 ゾンビを通路に誘導した<器用><速>
なお全ての判定は魔力で代用できます(現在11)
安価下1
対決判定を行います
ゾンビ<器用>4+<速>13
4+13=基礎値17
このレスの一番下のケタをゾンビのダイス値とします
男
<器用>8+<速>8
8+8=基礎値16
魔力で能力を代用する場合安価にお願いします
ランダムダイスを決定します
ダイス+安価下のケタ
安価下1
2ターン目
立ち上がったゾンビはきょろきょろと辺りを見渡す、俺を探しているのだろう
俺は扉の横の壁に背を付け息を殺す
同時に音を立てないようにゆっくりとナイフをしまい愛用の剣を取り出す、痛みを感じない相手にナイフは無謀だろう
ゾンビは辺りになにも居ないことを確認すると、ゆっくりとドアに向かって歩き始める
ゾンビが少しずつ俺が隠れている場所に近づいてくる
タイミングが合わせなければやってくるのは死のみだ、俺は剣を構えゾンビを待ちかまえる
そして、ゾンビが部屋から出た瞬間
男「はあっ!」
俺は下段切りをゾンビに繰り出した
2ターン目
ゾンビ「ゴガァッ!」
瞬間ゾンビは膝を曲げずに跳ね上がる
人間には絶対に出来ない動き、ヒトと魔物の間にある身体能力の差である
だが俺はそれを読んでいた
男「オラァッ!」
剣を振ったことで起きる体重移動をそのまま利用して跳びげりを放つ
ゾンビはこれをまともにくらい吹き飛んでいった
男「だけど、これだけで終わるわけもないよなー」
距離を取りつつ呟く
実際ゾンビはダメージを負った様子もなく立ち上がってくる
痛みを感じないタイプの魔物の恐ろしい所である
男「チィッ!」
まったく予想していなかった動きに一瞬体が固まってしまう
ゾンビはその一瞬の間に俺との間合いを詰めてくる。俺の体が再び言うことを聞くようになったのはゾンビの腕が俺の体に届くほど近づいた時だった
中に入られ剣がただの重い棒に成り下がる、バックステップで距離を取ろうとするもゾンビは更に距離を詰めようと前進してくる
力が強く痛みを感じないゾンビにとってはなにも考えずに前に進むことは単純かつ最高の勝ちパターンである
たとえ相手が攻撃してきたとしても怯まない、そのまま腕を一振りしてしまえば相手は死ぬ
だからゾンビはただ前に進むだけでいい、そうしたら勝てるからだ
つまり、中に入られた瞬間に俺は相当に不利に陥ってしまっているという事でもある
ゾンビ「ゴガアァッ!!」
ゾンビが右腕を上げる、俺はとっさに左に跳ねる
ゾンビ「ガガァッ!」
攻撃を透かし体重を崩したゾンビは転んで床に腕をぶつけた
ザリザリザリザリッ!!
瞬間床が粘土のようにえぐれていく、冗談のような光景だ
しかしゾンビが体勢を崩しているのは俺にとってはまたとない好機だ
ゾンビを倒すことができる方法は非常に少ない
なぜならゾンビは戦意を喪失することはないし怪我によって戦闘続行が不可能になることもないからである
そんな相手を倒すことができる数少ない方法、それが頭をはねることと足を切ることだ
つまりは、ゾンビは物理的に戦闘ができない状態にならなければ戦い続ける
これはゴーレム種と同じ生体で、だからこそゾンビとゴーレムは他の魔物と比べて別格の恐ろしさを備えている
男「足をっ!」
俺は剣でゾンビの足をたたき落とすように振り下ろそうとした
瞬間、俺の体中にアラームが鳴り響く
俺はそれに従いとっさに右に大きくジャンプする
その時、先ほどまで俺の頭があった場所を何かが通過した
それはナイフだった
男「しまったっ!」
俺はとんだ思い違いをしていた
扉を開けた時に俺を襲ったナイフ。それは扉に仕組まれていた罠だと錯覚していたのだ
だが違う、実際はナイフを最初に投げたのはこいつ! あの青い液体は毒ではなくゾンビの体液!
ゾンビの方を見るとゾンビは腕を喉に突っ込んでいた
ゴキュッ!ゴキュッ! と音がなり、ゾンビの手が何かを掴む
ゾンビが喉から取り出したのは、3本の青い体液でドロドロに汚れたナイフだった
ゾンビはそれを大きく振りかぶって
ゾンビ「ガアッ!」
俺に向けて投擲してきた
男「弾くっ!」
剣の腹でナイフを受け止め軌道を逸らす
ナイフはカランコロンと音を立てて転がっていく
ゾンビ「グルッ!」
間発いれず二つ目のナイフが迫る
俺はそれを籠手で受け止めるが、鉄で出来ていて固いはずの籠手がナイフによってゼリーのように削られていく
結果ナイフを止めることには成功したが籠手は壊れて地面に落ちてしまった
ゾンビ「オオガァ!」
そして放たれる3投目
キュー「キューーー!!!」
ポーチの中のキューがナイフに<ファイア>を放った
ナイフは火に弾かれあらぬ方向に飛んでいく
男「ナイスキュー!」
キュー「キュ!」
ナイフを放り終えたゾンビは俺の目をじっと見ると距離を放した
……どうしたんだ?
まさか俺を殺すことを諦めたなんてことはないだろう
だが前に進む事が勝利につながるゾンビが距離を取るなんとことはどう考えても不自然である
なにか作戦がある?
……いや違う、まさか
こいつは今、次に打つ一手を探っているんじゃないか?
ジャンプによる強襲
剛腕による攻撃
ナイフの投擲
ギリギリではあるが俺は奴の攻撃を全てかわしてみせた
だから、アイツは俺のことを警戒しているんじゃないか?
ゾンビといっても元は人間、もしかしたら警戒なんて感情が残っていたのかもしれない
アイツは今、俺の行動を読んでいる?
もし、そうならば
男「ようやく俺にも勝機が見えてきたな」
3手先を読む
自分の行動に反応した相手の反応に対処する
それを目指している俺に分がある勝負だ
頭を加速させる
相手がやりたいことを考える、自分がやりたいことを考える
その上で相手の行動を想像しそれにもっとも適切な受け方を探る
受けた時に現れるだろう相手の隙を考える、その上でそれを突く動きを連想する
いくつか思いついた戦闘の流れから、不自然な物と<危機察知>が反応する物を捨てる
残ったいくつかのプランの中から<直感>で行動に移すメインプランといざというときのサブプランを決定する
あとは、行動に移すだけである
男「キュー、行くぞ」
キュー「キュー!」
キューに声をかけ俺はゾンビに向かってダッシュした
ゾンビ「グルオォ!」
ゾンビはいつのまにか用意していたナイフを放ってくる
男「そうだよな、距離が離れてるならお前はそうするしかない」
ナイフが来ると分かっていた俺は左にステップを踏んで回避
俺はさらに接近を続けながら魔法を唱える
男「ウインドバレットォォ!」
自分の目の前の地面に<ウインドバレット>を放つ
ガガガガッガッ!!
地面に激突した<ウインドバレット>は破片や砂埃をまき散らす
そうして出来るのは即席の煙幕!ゾンビは俺を見失う!
ゾンビ「ガァァァァァッ!!!」
俺の砂煙に紛れ攻撃する作戦
それに対してゾンビが取った行動は後ろにジャンプすることだった
普通ありえない行動
ゾンビは自分の生態を無視して俺と距離を取ろうとしたのだ
そして、それは完全に俺の思惑通りだった
なぜならゾンビが後ろにジャンプすると
ゾンビ「ガガッ!???」
先ほど張ったロープの罠に引っかかり、ゾンビは転んでしまうからである
男「うおぉぉぉぉ!」
俺は転んでいるゾンビの脳を叩こうと剣を振る
ゾンビはそれを避けようとするものの足のロープがそれを拒み
ゾンビ「ガッ!」
ゾンビの首をはねることに成功した
判定
ゾンビ
4+13+ダイス4=21
男
ダイス8+安価8=16
8+8+6=22
よって男の勝利
2ターン目
<危機察知>のアラームが鳴りやむ
このゾンビが原因だったのだろう
そして、ようやく部屋の内部を探索する事ができそうだ
さあ、どうしようか
2ターン目 その1/2
1 部屋の中を探索する
2 ゾンビの亡骸を探ってみる
3 その他 (脈絡がない物は無効)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません