八幡「・・・」
めんま「ねえ、ヒッキー!」
八幡「・・・・・・・・」
めんま「ヒッキーってば~」
八幡「うぜぇ」
八幡「無視だ無視」
八幡「意識した時点で俺の負けだ」
八幡はMAXコーヒーの蓋を開ける
めんま「あー!めんまも飲むぅMAXコーヒー」
八幡「これはきっと抱えまくったストレスと抱えまくったストレスが」
八幡「夏の暑さと合わさって俺のをおかしくさせてるだけだ」
ピンポーン
めんま「出ないでいいの?ヒッキー」
八幡「普段だったら居留守使うんだが、こいつの相手よりましか」
八幡は玄関のドアを開けた
八幡「い!?」
由比ヶ浜「・・・やっはろー」
由比ヶ浜「桜が咲いてるよ!」
八幡「それ梅だから」
茶色に染め上げたお団子髪、夏らしい服に身を包み、キャリーバッグを両手で支えつつ、由比ヶ浜は周囲を警戒するように所在なげに立っていた
八幡「お、おう・・・」
これまで玄関に来る人といえば、宅急便のあんちゃんか回覧板を届けに来る隣のおばちゃんくらいなもので、俺のプライベート空間に学校の人間が踏み込んできているという事実がどうも受け入れがたい。
例えるならそれは水族館にガゼルがいるようなもんだ。ガゼルがいるサバンナか動物園、キン肉マン2世の中と相場が決まっている。
八幡「なんか用か」
由比ヶ浜「・・・これ担任に頼まれた夏休みの宿題」
八幡「はあ?夏休みって・・・お前 後2日しか残ってねーじゃねーか!」
由比ヶ浜「いいじゃない、あんたずっと夏休みみたいなもんでしょ」
由比ヶ浜「それにあたしヒッキーと違って色々忙しいの」
八幡「・・・だったら捨ててくればいいだろこんなもん」
由衣ヶ浜「ヒッキーが来なくたってどうだっていいけどさ、けど」
由衣ヶ浜「あんたみっともないよ!!」
この言葉には普段温厚でまったくキレない安全カミソリみたいな俺でもさすがに押し黙った
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