坂本「どうだシャーリー、修理できそうか?」
シャーリー「こりゃ駄目だ、魔導エンジンが完全にイカれちまってる」
シャーリー「これじゃバラして予備パーツにでもするしかないな」
坂本「まあ軍の消耗品だからな、仕方が無いか」
シャーリー「このリーネは中々調子が良かったからな、残念だよ」
坂本「じゃあ私はミーナに報告してくる」
シャーリー「んじゃ、あたしはこいつを倉庫にでもしまってくるよ」
宮藤「……え?……な、何を言って……」
坂本「おっ、宮藤じゃないか」
宮藤「坂本さん、そのリーネちゃんは……?」
坂本「ああこれか。実はこのリーネはこの前の戦闘で故障したらしくてな」
坂本「今まで修理して使ってきたんだが……もう駄目だそうだ」
シャーリー「まあむしろ今までよく動いてたな、って感じだけどな」
シャーリー「確かこれって初期ロットだろ?今じゃ骨董品だぜ」
坂本「物は大切に使わねばな。わっはっはっは」
宮藤「……いやそうじゃなくて……さっきから何を言ってるのかよくわかりません」
宮藤「……リーネちゃんどうしちゃったんですか?病気何ですか?それなら私が治しますから!」
坂本「そうか、宮藤には言っていなかったか」
坂本「このリーネ……と呼ばれていたのは軍の秘密兵器でな」
坂本「ウィッチ不足を補うため、魔導エンジンを搭載し人工的に作られたウィッチ」
坂本「これはその初期型だ」
宮藤「……そ、そんなの技術的にできるわけないじゃないですか」
坂本「私もそう思っていた、だがそれを実現させた科学者がいたんだ……」
坂本「その結果として人類は戦線を押し戻すことに成功した」
宮藤「じゃ、じゃあそのリーネちゃんは……壊れちゃったってことは……」
坂本「もちろん廃棄だ、当然だろう?」
宮藤「そ、そんな……リーネちゃんは私のお友達で……」
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