ハンジ「やっぱり皆も猫にしてみた」(131)
*ハンジ「あはははは!!リヴァイが!」の続きというかその後?前のとかもうここにないし読むのめんどいだろうから必要な情報だけ。
・ハンジが医療班を騙して猫化薬を作らせた
・ハンジ自ら実験済み、その時リヴァイに洗われる
・効果は一日、解毒剤もある
・元に戻っても猫語が理解できる副作用あり
・前回リヴァイ猫化ちなみに黒猫
・ハンジは忙しくあまり休んでないリヴァイを休ませたかったらしい
・リヴァイは猫を洗うのがうまい
・エレンは猫を撫でるのがうまい、猫好き?
・若干リヴァハン?
……必要な情報も読むのめんどそう。読んでくれた方ありがとね。
この後もお付きあい頂けると幸いです。では始めます。
コッコッコッコッコッコッ
リヴァイ「……」
…ニャア
リヴァイ「!」
白猫「ニャアー」
〈リヴァイ兵長ー〉ナミダメ
リヴァイ「……」
白猫「……」ウルウル
リヴァイ「……ペトラか?」
白猫ペトラ「!」
白猫ペトラ「ニャア!?」
〈分かるんですか!?〉
リヴァイ「……なんとなくな……」ハァ
白猫ペトラ(へ、兵長が一目で分かってくれた!///)
リヴァイ「……あのクソメガネがっ」ミケンニシワー
リヴァイ「……チッ」ヒョイッ
白猫ペトラ「!」ポフッ
リヴァイ「とりあえず、ここに乗ってしがみついてろ。ついて来るのは大変だろうからな」
白猫ペトラ(か、肩に!?私、兵長の左肩に乗ってるー!!?)ガシッ
リヴァイ「奴はどこに行った?」
白猫ペトラ(か、顔!兵長顔近いです///)
白猫ペトラ「ニ、ニャア……」
〈そ、それが、私が変身したあとすぐどこかに……〉
リヴァイ「チッ……あのやろう」
/
ニャア
ニャア
ニャア
ミー
\
リヴァイ「!?」
猫×4〈〈〈〈へーちょー…〉〉〉〉
白猫ペトラ「ミャア!?」
〈もしかして皆!?〉
白猫ペトラ(……誰がどの猫かわかんないけど。……あ、一人だけわかるな、あの仔猫。あとあのゴージャスな猫誰だろ?)
リヴァイ「あの……ゴミメガネがっ」ギリギリ
白猫ペトラ(ランクが下がった!……のかな?)
灰猫「ニャア……」
〈ハンジ分隊長が栄養ドリンクだからと……〉
白猫ペトラ「ニャ!」
〈私も同じ事言われた!〉
リヴァイ「ニヤニヤしながら言ってただろ?そういうときは気を付けろ、グンタ」
灰猫グンタ「!」
茶猫「ニャニャア……」
〈俺の場合、多分飲み物に混ぜられてたみたいで……〉
リヴァイ「……俺の時と同じだな。あいつから手渡される時は要注意だな、エルド」
茶猫エルド「!」
キジトラ仔猫「ミーミー……」
〈俺はほぼ無理矢理口に入れられました……〉
リヴァイ「……災難だったな……。俺やこいつらがいないときは奴に近づくな、エレン」
トラ猫エレン「ミュウ……」
〈はい……〉
白猫ペトラ(兵長すごい……よくわかるなぁ……)
白猫ペトラ(あれ?ってことはあの猫は……)
巻き毛メインクーン「ニャアー!」
〈寝てるところにいきなり薬をぶっこまれましたー!〉
リヴァイ「……部屋に鍵くらいはかけとけよ、オルオ」
猫ペトラエルドグンタ「「「ニャー!?」」」
〈オルオー!?〉
メインクーンオルオ「!?」ビクッ
白猫ペトラ「ニャニャー!?」
〈なんであんたそんなゴージャスな猫なの!?〉
灰猫グンタ「ニャア」
〈でも毛は巻き毛のままなんだな〉ブフッ
茶猫エルド「ニャウニャ!」
〈兵長、よく全員わかりましたね!〉
リヴァイ「……なんとなくな」
トラ猫エレン「……ミー、ミ」
〈……普通の猫なんですね、オルオさん〉
メインクーンオルオ「ニャア?ニャ」
〈どういう意味だ?新兵〉
白猫ペトラ「ニャア!ニャニャーウ!」
〈わかるわかる!ペルシャとかヒマラヤンみたいな、なんか鼻のぺしゃげた猫思い浮かべるよね!〉
灰猫グンタ「ニャー」
〈あーそれだとなんかしっくりくるな〉
茶猫エルド「ニャウ」
〈今のはオルオの面影があんまり見られないもんな〉
メインクーンオルオ「ニャ……」
〈お前ら……〉
リヴァイ(……ペルシャ?ヒマラヤン?)
*長いので、メインクーンオルオは略して「インクオルオ」でいきます。
リヴァイ「まぁ、いい」ヒョイ×4
茶猫エルド(兵長の右肩に!?)ガシッ
灰猫グンタ「ニャ!ニャー!」
〈おお!兵長の右肩に!〉ガシッ
インクオルオ「ニャ、ニャア!?ニャーウ!!」
〈へ、兵長の左肩に!?光栄です!!〉ガシッ
白猫ペトラ「ニャウ」
〈オルオうるさい〉
インクオルオ(しかもペトラの隣!!)カンゲキ
リヴァイ「お前ら、しがみついてろよ」
トラ猫エレン「……」
トラ猫エレン「……ミュウ?」
〈……何故俺は兵長の頭の上なんでしょうか?〉
リヴァイ「両肩はいっぱいだからな。両手は空けておきたい」
トラ猫エレン「ミー……」
〈はぁ……〉
白猫ペトラ(いーなーエレン)
インクオルオ(くそっ新兵の癖にっっ)ギリッ
茶猫エルド「ニャ、ニャー」
〈まあ、頭に乗せるなら仔猫だよな〉
灰猫グンタ「ニャウ」
〈肩はしがみつかないといけないしな〉
前作面白かった。期待してます
リヴァイ「!」
馬「ブルルル」
リヴァイ「……奴はまだ城にいるのか」
ドカカッドカカッ!
リヴァイ「!」
――ゴンゴン!
調査兵1「リヴァイ兵長!いらっしゃいますか?」
白猫ペトラ「ニャア?」
〈何でしょうね?〉スルッ…
エルド「ニャア」
〈何にせよ一回降りるか〉スルッ…
リヴァイ「……チッ」スタスタ
白猫ペトラ「ニャ?」
〈え?〉ガシッ
茶猫エルド「ニャニャ?」
〈リヴァイ兵長?〉ガシッ
灰猫グンタ「ニャーウ?」
〈まさか?〉
トラ猫エレン「ミー?」
〈このまま?〉
インクオルオ「ニャ、ニャウ?」
〈お、降りなくていいんですか?〉
リヴァイ「……どうせ資料だの書類だのとくだらん届けもんだろ。すぐ終わる」
茶猫エルド「ニャ、ニャー……」
〈いや、すぐ終わると言っても……〉
ガチャッギィー
調査兵1「!」
調査兵1「リヴァイ兵士長!書類のお届け……」ビクッ!
猫まみれリヴァイ「……ああ、また増えたな」チッ
調査兵1「……あ、え…と?」
猫まみれリヴァイ「サインしたぞ」
調査兵1「あ……。はっ!確かに!!」
調査兵1「……えと、失礼致します……」ジー
猫まみれリヴァイ「ああ」
猫まみれリヴァイ「チッ、これはあっちで処理できねぇのかよ」ミケンニシワー
調査兵1「……」
―――バタンッ
グンタ「……ニャア」
〈……もの凄い怪訝な顔してたな〉
エルド「……ニャウ」
〈……あの兵士の気持ちは分かる〉
エルド(だけどなんだろう……なんだか嫌な予感がする)
リヴァイ「書類は後だな。先ずは奴を捕まえねぇとな」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――調査兵団本部――
――ドカカッ!ヒヒーン!
ネス「おう!戻ってきたか。様子どうだった?」
調査兵1「……猫まみれでした」
ネス「は?」
調査兵1「リヴァイ兵長が猫にまみれてました」
ネス「……なんじゃそりゃ」
調査兵2「……リヴァイ兵長って猫好きなのか?」
調査兵1「……聞いたことはないけど……というか潔癖だったよな?」
調査兵2「その筈だけど……」
――リヴァイが猫にまみれていた事は、すぐに調査兵団内に広まることとなった。
.
ごめん、投下途中でレスしないって決めてたんだけど、
>>12が嬉しすぎた。ありがとう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――旧調査兵団本部:とある塔――
ハンジ「ふはー!この塔から見る景色ってのもいいもんだねー!」
ハンジ「この城で一番高い塔だからよく見えるわー。それにこの辺りは埃まみれだし、リヴァイは来なさそう」
ハンジ「ここなら暫くは見つかんないっしょ!」アハハー
リヴァイ「……さっさとこいつらを戻せハンジ」
ハンジ「うっわぁお!!」ビクッ!
ハンジ「リヴァイ!見つけんの早ぇ!!」
白猫ペトラ「ニャ!」
〈兵長凄い!〉
リヴァイ「馬鹿と煙はってやつだ」
ハンジ「いやいや、普通さ、なんとかと煙はーとかって濁さない?」
リヴァイ「その言葉を濁す必要性を感じなかったもんでな」
ハンジ「……このやろう」
ハンジ「……ていうかリヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「なんか凄いことになってるね」ブフッ
猫まみれリヴァイ「誰のせいだと思ってやがる」イラッ
猫まみれリヴァイ「……つーかてめぇ、前の時は俺を休ませたかったとかぬかしてやがったが、今回はどういうつもりだ」ミケンニシワー
猫リヴァイ班「「「「ニャ?」」」」
〈え?〉
トラ猫エレン「ミ?」
〈へ?〉
ハンジ「あー…いーーやぁぁ……あはははー」アタマポリポリ
猫まみれリヴァイ「あ゙?」
ハンジ「…………だって、皆が何の猫になるのか気になるじゃん?」
猫まみれリヴァイ「あ゙ぁ゙?」イラッ
ハンジ「いやね?あの時の気持ちに嘘はないよ?でもさでもさ!好奇心って奴はさ、なんかこう、抑えられないものがあると思わない?」アセアセ
猫まみれリヴァイ「てめぇだけだろ」イラッ
ハンジ「ほら!言うじゃん、好奇心は猫を殺すって。……あれ?なんか上手いこと言ってね?私!」アハハー
猫まみれリヴァイ「……何も上手くねぇよ」ギロッ
ハンジ(……リヴァイ怖ぇ)ブルブル
猫まみれリヴァイ「……見えなきゃ好奇心もくそもねぇよな?一回削いどくか?そのメガネ」
ハンジ「へ?メ、メガネだけ?」ゴソゴソ
猫まみれリヴァイ「……その奥もいっとくか?」
ハンジ「ご遠慮させていただきます」キュポンッ
猫まみれリヴァイ「!? 待て!てめぇそれは……!?」
ハンジ「」ゴクンッ
白猫ペトラ「ニャッ!」
〈あっ!〉
ボフンッ!!
茶トラハンジ「にゃー!」
〈よっしゃ!〉ダッシュ!!
茶猫エルド「ニャニャ!!」
〈猫になって逃げた!!〉
灰猫グンタ「ニャア!?」
〈兵長の股下を抜けてった!?〉
猫まみれリヴァイ「待て!クソメガネ……!!」バッ
白猫ペトラ「ニャー!!」
〈待ちなさーい!!〉ダッ
インクオルオ「ニャー!」
〈待てっ!〉ダッ
灰猫グンタ「ニャー!?ニャ!」
〈逃げてどうするんです!?分隊長!〉ダッ
茶猫エルド「ニャア、ニャー!」
〈兵長、我々に任せてください!〉ダッ
ドドドドドドドド……
リヴァイ「…………」
トラ猫エレン(捕まえようとした手が宙をさ迷ってる……)
トラ猫エレン「……ミュー?」
〈……俺も行った方がいいですか?〉ノゾキコミ
リヴァイ「……仔猫姿じゃ足手まといだろ。あいつらに任せとけ」
トラ猫エレン「……ミー」
〈……そうですね〉
トラ猫エレン「ミュー……ミュー……」
〈ところで……あの……〉チラッ
*ハンジの着ていた服*
リヴァイ「……」ハァ
リヴァイ「……回収しておくか……」スッ
トラ猫エレン「ミャッ!?」
〈あっ!?〉ズルッ
リヴァイ「!?」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ&リヴァイ班――
*ここからのハンジ&リヴァイ班の猫会話は『』を使います。
白猫ペトラ『待ってください!ハンジ分隊長!』ダダダダ
茶トラハンジ『やなこったー』ダダダダ
白猫ペトラ『もう!』
茶猫エルド『……そう言えば、ハンジ分隊長!』ダダダダ
茶トラハンジ『走りながら会話する気ー?まあいいけどー』アハハ
茶猫エルド『先程、兵長が言っていましたが先日の変身騒動はリヴァイ兵長の為だったんですか?』
茶トラハンジ『あー……』ギクッ
茶猫エルド『確かに猫になった兵長は何も出来ないから休むしかなかった訳ですが……』チラッ
白猫ペトラ『……』コクン
インクオルオ『……』コクッ
灰猫グンタ『優しいですね……ハンジ分隊長』
茶トラハンジ『ち、違うよ///!単に猫になったリヴァイが見たかっただけで……!』
茶猫エルド『おや?あの時は猫耳なリヴァイ兵長が見たかった、と仰っていた筈ですが?』ニヤニヤ
灰猫グンタ『隠さなくてもハンジ分隊長が本当はとても兵長想いなのは知ってますよ』ニヤニヤ
茶トラ『だ!誰がリヴァイ想いだー!!』ゴルァ!
茶トラハンジ『あ、あれはだねぇ……』アセアセ
茶猫エルド『今だ!』バッ!
灰猫グンタ『とりゃっ!!』バッ
茶トラハンジ『しまった!?』
茶トラハンジ『……なーんて、なめてもらっちゃ困るね』フッ
スッターン!
茶猫エルド『!?』ズダンッ
灰猫グンタ『!?』ズダンッ
茶トラハンジ『へっへーん!こっこまでおいでー!!』ベー
茶猫エルド『くっ!ハンジ分隊長!いつまでも逃げ切れませんよ!!』シュタッ!ズダダ
茶トラハンジ『その程度の揺さぶりでどうにかなるとでも?私を誰だと思ってんの?ハンジ“分隊長”様だよーー』アハハ
シュターンッ!
灰猫グンタ『くっ!速い!!さすが分隊長!!』ズダダダ
茶トラハンジ『アハハハー!!』
茶猫エルド『……ですが、ここは俺達の城』フッ
茶トラハンジ『ん?』
茶猫エルド『地の利はこちらにあるんですよ』ニヤリ
茶トラハンジ『何?』
白猫ペトラ『ハァッ!!』ズザー!
茶トラハンジ『なっ!?』スッテーン
インクオルオ『うりゃあ!!』バッ!
茶トラハンジ『オルオ!?』
ドッシーン!!
茶トラハンジ『ぷぎゅう……』
白猫ペトラ『やった!オルオ、そのまま乗っかってて!』
インクオルオ『おう!』
茶トラハンジ『潰れ…ちゃうよ』ムギュウ
茶猫エルド『大丈夫ですよ』ニッコリ
茶トラハンジ『いつの間に前にまわってたの……?後ろから…全員で追いかけて来てたはずなのに……』グフゥ
灰猫グンタ『色々抜け道もあるんですよ』フフフ
茶猫エルド『この辺りは隅々まで掃除しましたからね!うまく隠れられる場所なんかも把握してるんですよ!』ニカッ
茶トラハンジ『ぐぬぅ~。さっきの会話は陽動か……侮った……』パタリ
猫リヴァイ班『『『『イエーイ!勝利!!』』』』ニクキュウプニュンッ!
.
今度はぜひハンジにゴロゴロしていただきたくw
てか、みんな元の姿に戻ったらすっぽんぽんか…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――リヴァイ&トラ猫エレン――
トラ猫エレン「ミ、ミー……」
〈へ、兵長怖いです……〉
リヴァイ「……大丈夫だ。優しくしてやる」トロ…
トラ猫エレン「ミャッ」
〈わっ〉ビクッ!
リヴァイ「……いちいちビクつくな」ゴシッ…
トラ猫エレン「ミャ……」
〈でも兵長……〉ビクビク
リヴァイ「……おとなしくしてろ……そうしないとお前を……」
リヴァイ「綺麗に洗えねぇだろうが」ゴシゴシ
トラ猫エレン「ミュミュー」
〈この大きさだと桶でもでかくて怖いんですよ〉アワアワブクブク
リヴァイ「黙ってねぇと口ん中に泡が入るぞ」ゴシゴシ
トラ猫エレン「ミュウ……」
〈はい……〉
トラ猫エレン(まさか兵長の頭から落っこちるとは……)
リヴァイ「チッ、埃まみれだな」ゴシゴシ
トラ猫エレン「……ミー」
〈……すみません〉ションボリ
リヴァイ「……お前のせいじゃねぇ。一人言だ。気にするな」ゴシゴシ
トラ猫エレン「ミュウ……」
〈はい……〉
トラ猫エレン(気をつかってくれたのかな……?)アワアワブクブク
トラ猫エレン(それにしても……)ブクブク
リヴァイ「……」ゴシゴシ
トラ猫エレン(気持ちいい……)ゴロゴロ
リヴァイ「!」ゴシ…ゴシゴシ
トラ猫エレン(前にハンジさんが言ってたけど、本当に眠ってしまいそうだ……)ゴロゴロ ウトウト
リヴァイ「……」ザパァ
トラ猫エレン「……」コックリコックリ
リヴァイ「……チッ、ガキが」ザパァ
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
*ここから先は猫語訳→『』でいきます。
――リヴァイの部屋の前――
白猫ペトラ『あ、兵長の部屋少し開いてるよ』
茶猫エルド『やっぱり部屋に戻られてたか』
灰猫グンタ『俺達が戻ってくるから開けててくれてるんだな』ジーン…
インクオルオ『……』ドスッドスッ
白猫ペトラ『この姿じゃ扉を開けにくい事を見越してくれたんだね』ジーン…
茶猫エルド『優しい方だなぁ』ジーン…
インクオルオ『お前ら……』ゼェゼェ
インクオルオ『俺一人にハンジ分隊長を運ばせんな!!』セニズッシリ
茶トラハンジ『』キュウ
インクオルオ『俺にも優しさくれよ!!』
茶猫エルド『口調が戻ってんぞー』
インクオルオ『ハッ!』
白猫ペトラ『もし途中で目が覚めたら抑える役目が必要でしょ?』
灰猫グンタ『全員でかからないといけないしな』
茶猫エルド『その為に俺らは体力温存しとかないと』
白猫ペトラ『そうそう、オルオのお陰だよー』
インクオルオ『……そうか』
インクオルオ『いや、でもなんかおかしくねぇか……?』
白猫ペトラ『(無視)扉、開いてるけど一応ノックした方がいいよね?』
灰猫グンタ『そうだな……しかし尻尾でか?』
白猫ペトラ『これしか思いつかなくて』
トンットンッ
リヴァイ「……入れ」
トラ猫エレン『』スヤスヤ
白猫ペトラ『あー!!』
リヴァイ「ペトラ、静かにしろ。起きちまうだろうが」ナデナデ
白猫ペトラ『す、すみません』ヒソッ
茶猫エルド『兵長の膝の上で寝てる……』
灰猫グンタ『しかも撫でられている……』
インクオルオ『ゼハーゼハー。やっぱり納得いかねぇ。何で俺一人で……』
インクオルオ『!?』
リヴァイ「……捕まえたのか」ナデナデ
トラ猫エレン『』スヤスヤ
インクオルオ『あー!新兵のクソガキ!!何してやがる!!!』
白猫ペトラ『ちょ、オルオ!』
トラ猫エレン『……ん?』パチッ
リヴァイ「チッ……」
トラ猫エレン『あ、皆さん……』ゴシゴシ
リヴァイ「起きちまったじゃねぇか」ミケンニシワー
白猫ペトラ(目をゴシゴシしてる仔猫エレンかわいい!撫でたーい!)
トラ猫エレン(あれ?俺……)チラッ
リヴァイ「起きたならどかすぞ」ヒョイ
トラ猫エレン『は、はい』ストッ
トラ猫エレン(へ、兵長の膝で寝てた!?)
白猫ペトラ『♪』ナデナデ
トラ猫エレン『へ!?』
インクオルオ『……兵長の膝の上で寝たあげくペトラに撫でられるとは……』ワナワナ
インクオルオ『許さねぇー!!』グワッ
茶猫エルド『お、おい!オルオ!!』
灰猫グンタ『落ちる!ハンジ分隊長が落ちる!!』
トラ猫エレン『え?』クルッ
インクオルオ『!?』
トラ猫エレン『?』キュルンッ
白猫ペトラ『ちょっと!エレンに何かしたら許さな……』
インクオルオ『……』ポフッナデナデ
トラ猫エレン『わ!』
白猫ペトラ『……』
インクオルオ『……仔猫をどうにかするなんぞ俺には出来ねぇっっ!』クゥッ
リヴァイ「……」
トラ猫エレン『あはは!オルオさん、ふわふわですね!』モフモフ
インクオルオ『お前もなかなかの毛並みだ!兵長には及ばんがな!』
茶猫エルド『……なんだあれ』
灰猫グンタ『……まあ、仔猫エレンを愛でたくなる気持ちも、長毛オルオをモフりたくなる気持ちもわからんでもないが……』
茶猫エルド『でもオルオだからなぁ』
灰猫グンタ『そうなんだよなぁ……。エレンは無邪気だな』
リヴァイ「……そこまでにしとけ。折角洗ったんだから汚すんじゃねぇ」ヒョイ
トラ猫エレン『わ!』
白猫ペトラ『え?』
リヴァイ「それよりお前ら、捕まえたんだな」フキフキ
トラ猫エレン『わ、わ!』
茶猫エルド『四人掛かりでやっとですが……』
リヴァイ「いや、よくやった」スッ
インクオルオ『兵長に誉められた!!』ヤッホイッ
灰猫グンタ『だからハンジ分隊長が落ちる!』ワタワタ
トラ猫エレン『あ』ストッ
白猫ペトラ『キレイになったね、エレン』
トラ猫エレン『そ、そうですか?』ピカピカ
白猫ペトラ『……兵長に洗ってもらったの?』
トラ猫エレン『は、はい』
リヴァイ班『『『『う、羨ましいー!!』』』』
トラ猫エレン『!』ビクッ!
茶トラハンジ『……うーん……』
リヴァイ「!」ガシッ
茶トラハンジ『うわっ!首根っこを!!』
リヴァイ「もう逃げられねぇからな、クソメガネ」ゴゴゴゴ
茶トラハンジ『お、起き抜けにその顔はキッツいなー』アハハー
リヴァイ「さっさと解毒剤寄越しやがれ!」
茶トラハンジ『あ、解毒剤は持ってきてないよ』
猫リヴァイ班&トラ猫エレン『『『『『はぁ!?』』』』』
茶トラハンジ『ていうか解毒剤って、今無いんだよね』
リヴァイ「どういうことだ」ミケンニシワー
茶トラハンジ『いやー、猫化薬は医療班にレシピ貰ったから作れるんだけどさ』
茶トラハンジ『解毒剤のレシピは貰ってないんだよね。まいっかと思って』テヘッ
茶猫エルド『待ってください。以前、ハンジ分隊長はご自分で作るって言ってませんでしたか?』
茶トラハンジ『ゼロから作れるわけないじゃん。私、医療班じゃないんだよ?』
茶猫エルド『つまり、以前のは嘘だったと……』
茶トラハンジ『リヴァイの時は一応、解毒剤持ってきてたからね』
トラ猫エレン『……じゃあ、どうしてあの時解毒剤作ると言って兵長をあの姿のままに……あ!』
トラ猫エレン『それで“休ませたかった”に繋がるんですね!』スッキリ
トラ猫エレン『ハンジ分隊長、優しいですね』
茶トラハンジ『……地味にエレンから攻撃をくらった気がする……』
リヴァイ「……勝手に猫にしやがった奴が優しいか?」
トラ猫エレン『でも猫にでもしないと、リヴァイ兵長がちゃんと休んでくれないと思ったんじゃないですか?』
リヴァイ「む……」
茶トラハンジ『うん、エレン。ごめん、もう許して』
リヴァイ「……」←何となく居心地が悪い
灰猫グンタ『無邪気の勝利って感じだな』
茶猫エルド『リヴァイ兵長もちょっと巻き添えくらってるけどな』
白猫ペトラ『隠してた事をあれだけ邪気もなく言われたらちょっと恥ずかしいよね』
インクオルオ『別に恥ずかしがる事でもねぇのにな』
白猫ペトラ『んー気心のしれた相手に気を使うのってちょっと恥ずかしく感じるもんなんじゃない?』
インクオルオ『そうか?』
茶猫エルド『……オルオ、ハンジ分隊長を一人で運んでくれてありがとうな』キリッ
インクオルオ『な、なんだいきなり』ゾワッ
灰猫グンタ『ああ、本当に助かったよ』キリッ
インクオルオ『グ、グンタ?』ゾー
白猫ペトラ『うん、オルオ、頼りになるよね』キリッ
インクオルオ『……分かった。やめろ。恥ずかしいというよりなんか寒気がする』
茶猫エルド『ペトラのだけ寒気してないよな、あれ』
灰猫グンタ『ほっといてやろうぜ』
トラ猫エレン『……だけど今回の事で台無し感は否めませんね……』
茶トラハンジ『あー、まあ何かで埋め合わせはするよ、うん』
ごめん!!ちょっとだけ留守にする。今夜中に終わらせるので待っててください。
ごめんなさい。
ごめん、お待たせ致しました。
待っててくれた方ありがとう。それからレスくれてる方もありがとう。
再開します。
茶猫エルド『ところでどうするんです?』
茶トラハンジ『お、助け船!まあ猫化は今日一日だからいいじゃん』
茶トラハンジ『もう夕方だし、作った方が時間がかかるよ』ケラケラ
リヴァイ「ふ・ざ・け・ん・な!クズメガネ」ギリギリ
茶トラハンジ『ちょ!?猫の状態でそんなに頭握られたらヤバイって!!しかもさりげに呼び名変わってるし!!』ジタバタ
白猫ペトラ『……てことは朝までこのまま……』ボロッ
茶猫エルド『この姿だと本当に何も出来ないな……』ボロッ
灰猫グンタ『寝るか遊ぶか食うかだな』ボロッ
インクオルオ『だが何もしねぇってのもな……』ボサボサ
リヴァイ「……」ジー
茶トラハンジ『目線はリヴァイ班に向いてるのに緩みもしねぇ!』ジタバタ
リヴァイ「お前ら……揃いも揃って埃まみれになりやがって……」
茶トラハンジ『ハッ!そ、そうだよリヴァイ!皆埃まみれだよ!!洗ったげたら!?』
猫リヴァイ班『『『『……』』』』ピクッ
リヴァイ「あぁ?」
茶トラハンジ『エレンだけなんて不公平じゃん?』
リヴァイ「……」
リヴァイ「……自分達で洗えr」
茶猫エルド『洗って頂きたいです!!』
インクオルオ『是非とも!!』
リヴァイ「……」
茶トラハンジ『エルドが言い出しっぺとは珍しい』
リヴァイ「……わかった」
猫リヴァイ班『『『『やった!!』』』』
リヴァイ「……だがペトr」白猫ペトラ『大丈夫です!!』
リヴァイ「……そうか」
茶トラハンジ『まあ、既に私は洗われた訳だし?』
茶トラハンジ『猫だし毛皮があるからオケオケ!』
リヴァイ「……お前とペトラじゃ違うが……」
茶トラハンジ『ちょ、酷くね?』
リヴァイ「……お前もまた洗わねぇとな」ジー
茶トラハンジ『……だねぇ』ボロボロ
リヴァイ「チッ、全員風呂場に来い」
猫リヴァイ班『『『『洗ってもらえるー!』』』』ワーイ!
トラ猫エレン『えっと、俺はどうしましょう?』
リヴァイ「あぁ」ヒョイッ
トラ猫エレン『わっ』ポフッ
リヴァイ「とりあえず一緒に来い」スタスタ
茶猫エルド『……また頭に乗せていったな』
灰猫グンタ『抱いていってもいいと思うけどな』
茶トラハンジ『気に入ったんじゃない?』ブフッ
インクオルオ『くそっ!新兵のくせにっっ!!』ギリギリ
白猫ペトラ『オルオが頭に乗ったら兵長の首が折れそう』
インクオルオ『太ってる訳じゃねぇぞ!?これ毛だからな!!』
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――風呂場――
リヴァイ「……一遍にいくか、一人ずついくか……」チラッ
白猫ペトラ『オルオ洗うの大変そうだね……』
茶猫エルド『確かに』
インクオルオ『むむ……』
灰猫グンタ『長毛だからな』
トラ猫エレン(なんか猫になってからすごく眠いな……)フワァ
茶トラハンジ『眠そうだね、エレン。リヴァイの頭の上から落ちちゃうよ?』
エレン『あ、すみません!』ビクッ
茶トラハンジ『別に私は構わないよ』アハハ
リヴァイ(ニャーニャーうるせぇな。……五人か)
リヴァイ「……めんどくせぇ。まとめてやるか」
ヒョイッ×5
ポイッ×5
エレン『うわっ!』
ドボボボーンッ!!
茶トラハンジ『ちょっと!乱暴だよ!!』プハッ
灰猫グンタ『びっくりした……』
茶猫エルド『浴槽にお湯を少し張ってたのか……』
白猫ペトラ『……ぶふっ』
インクオルオ『……』シオシオ
トラ猫エレン『オルオさん!細い!!』
灰猫グンタ『おお……長毛種はギャップが激しいな』
茶猫エルド『あははは!随分しぼんだな』アハハ
白猫ペトラ『ほっそ!!さっきと比べらすごい細い!!』ケラケラ
インクオルオ『うるせぇな』
リヴァイ「……」トロー
バシャバシャアワアワ
茶トラハンジ『うわぁ!すげぇ泡!!』
白猫ペトラ『すごーい!!』
エレン『……』ウズウズ
茶トラハンジ『……』ジー
リヴァイ「……エレン、お前は外に出てろ」
エレン『え……』ジッ
リヴァイ「……ダメだ」
エレン『でも、兵長……』シュン
リヴァイ「そんな顔してもd」
茶トラハンジ『エレン!おいで!!』
エレン『! はい!!』ドッボーン!
リヴァイ「……」
エレン『おおぉ!すげぇ!!でかい泡!!』アハハ
リヴァイ「……桶でもでかくて怖ぇんじゃなかったのかよ」
エレン『あははは!』バシャバシャ
白猫ペトラ『エレン、子供みたいだねー』
インクオルオ『実際、小便臭いガキだからな』フンッ
トラ猫エレン『オルオさん!ちょっと登っていいですか?』ヨジヨジ
インクオルオ『おまっ!?許可する前から登ってんじゃねぇか!!』
トラ猫エレン『おぉ!一面泡だらけだ!!』
茶トラハンジ『エレン、はしゃいでるねー』ニコニコ
トラ猫エレン『……ミカサやアルミンにも見せたかったなー』
茶トラハンジ『ん?じゃあ、薬あげようか?』キラキラ
リヴァイ『……沈めるぞクソメガネ』バシャッ
茶トラハンジ『溺れる溺れる!』カボカボ
リヴァイ「チッ……始めるか」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――風呂上がり――
茶猫エルド『はぁー。気持ち良かった……』ホンワカ
灰猫グンタ『兵長のシャンプーは下手なマッサージより疲れがとれるな』ホンワカ
白猫ペトラ『これはヤバイねー。洗われながら半分寝てたよ』ホンワカ
インクオルオ『リヴァイ兵長にしか出来ないなっ!』フワッフワ
白猫ペトラ『オルオ、すごいね……』
茶トラハンジ『オルオ、ふっかふかだね!』アハハ
茶猫エルド『そういや、エレンは?最後だったよな?』
リヴァイ「……」フキフキ
トラ猫エレン『』スヤスヤ
灰猫グンタ『……また寝てるな』
白猫ペトラ『仔猫って眠くなりやすいのかな?』
インクオルオ『ぬぅ……』
トラ猫エレン『ハッ!また寝てましたか?俺』ゴシゴシ
茶トラハンジ『いいじゃんそのまま寝てたら?リヴァイも気に入ってるみたいだし』ケラケラ
リヴァイ「……馬鹿か」スッ
トラ猫エレン『あっ、と』ストッ
インクオルオ『あまり兵長に迷惑掛けんじゃねぇぞ!クソガキ!』フワッフワ
トラ猫エレン『わ!オルオさん!すごいですね!!触っていいですか?』
インクオルオ『お、おぉ』ビクッ
茶猫エルド『今日のエレンはためらいがないなー』
灰猫グンタ『本当、無邪気だな』
トラ猫エレン『あははは!すげぇふかふか!!』モフモフモフ
白猫ペトラ(か、かわいいなぁ、エレン)
茶トラハンジ『楽しそうだねーエレン』ニコニコ
リヴァイ「……」
インクオルオ『……』
茶猫エルド『オルオ、どうしたらいいか困ってるな』
灰猫グンタ『まあ、あそこまで明け透けに好かれることもそうねぇしな』
茶猫エルド『着ぐるみに喜ぶ子供みたいなもんだけどな』
リヴァイ「……お前ら、騒ぐのもそこまでにしておけ」
リヴァイ「これから元に戻るまで自室で待機してろ」
茶猫エルド『まあ、何も出来ませんからね……』
インクオルオ『……エレンは俺が送ってきます……』
トラ猫エレン『』スヤスヤ
白猫ペトラ『オルオの背に乗っかったまま寝てる……』
灰猫グンタ『いつの間に』
茶トラハンジ『エレン、早ぇ!あっはははは!あひゃひゃひゃ!』ゲラゲラ
リヴァイ「……そうしろ」
茶トラハンジ『あ、ご飯はー?お腹減ったー』
灰猫グンタ『そういえば夕飯食べてませんね』
リヴァイ「部屋に持っていく」
白猫ペトラ『皆で食べないんですか?』
リヴァイ「お前らは今、猫食いしか出来ねぇわけだが……いいのか?」
茶トラハンジ『まあ、あまり人に見られたい光景ではないね。私は気にしないけど』
茶猫エルド『リヴァイ兵長が一人席について、他の席が全て猫……』
灰猫グンタ『……想像するとちょっと寒いな』
白猫ペトラ『むぅー。じゃ、我慢します』
インクオルオ『エレンはどうします?』
トラ猫エレン『』スヤスヤ
リヴァイ「……一回起こして食べさせる。またすぐ寝るだろ」
白猫ペトラ(仔猫に食べさせてあげる兵長とか見たい!超見たい!!)
茶トラハンジ『じゃー今日はリヴァイが夕飯作ってくれんだねー』
猫リヴァイ班『『『『!!』』』』
茶猫エルド『そ、そうか』
灰猫グンタ『今、作れるのはリヴァイ兵長だけだったな』
リヴァイ「……持ち回りで作ってんだから珍しくもねぇだろうが」
白猫ペトラ『そ、そうなんですが』
インクオルオ『いつもは誰かしら無理矢理手伝ってましたし……』
茶トラハンジ『へー。じゃ、今回はリヴァイの完全手料理になるわけだ』
リヴァイ「……たいしてかわんねぇだろ」
リヴァイ「もう部屋に戻ってろ」
茶トラハンジ『私はリヴァイの部屋でいい?』
リヴァイ「なんでだ」
茶トラハンジ『他の部屋はベッドとかないじゃん』
リヴァイ「……ペト……っ」
リヴァイ(いや……ペトラの所にやったら何しでかすかわからんな……)
リヴァイ(……かといって他の奴等の所も同様か……エレンは論外だしな)
リヴァイ「チッ……わかった」
白猫ペトラ『えええー!私の所でもいいですよ!?』
茶トラハンジ『それもいいね!!』キランッ
白猫ペトラ『えっ』ビクッ
リヴァイ「……何されるかわからんぞ」
茶猫エルド『そ、それはリヴァイ兵長も一緒では……?』
リヴァイ「俺は返り討ちにできる」
灰猫グンタ『……確かに、兵長ならできるでしょうね』
茶トラハンジ『うえへへへー。私はペトラの所でも誰の所でも構わないよー』フヒャヒャヒャ
白猫ペトラ『……やっぱり遠慮させて頂きます……』ビクッ
インクオルオ『……寝てる間に解剖でもされそうだな』
リヴァイ(……部屋のどこかに閉じ込めておくか……?)
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――――
―――
――
――エレン&リヴァイ班―:地下―
スタスタスタスタ
トラ猫エレン『』スヤスヤ
白猫ペトラ『ぐっすりだねぇ』
茶猫エルド『そんなにオルオの背中は気持ちいいのか』
灰猫グンタ『まあ、ふっかふかだからな』
インクオルオ『結局全員ついて来るのかよ』
白猫ペトラ『まあ、エレン見送った後でも遅くないし』
茶猫エルド『まあ、何かあるといけないしな』
トラ猫エレン『……ん……母さん……』ボソッ
インクオルオ『!』
灰猫グンタ『ん?どうかしたか?』
インクオルオ『いや、別に』
インクオルオ(……確かエレンの母親は五年前の襲撃で……)
トラ猫エレン『』スヤスヤ
インクオルオ(……まあ、今だけでもゆっくりいい夢でも見ればいい)
インクオルオ『……ちっ』
白猫ペトラ『何舌打ちしてんの?』
インクオルオ『何でもねぇよ』
白猫ペトラ『?』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――リヴァイ自室――
茶トラハンジ『はー食った食ったー!!美味しかったよー!!』
リヴァイ「そうか、そりゃ良かったな」カリカリ
茶トラハンジ『ちゃんと猫に食べやすいもの作ってくれたんだね。ありがとね』
リヴァイ「……ああ」カリカリ
茶トラハンジ『何してんの?』スタッ
リヴァイ「肩に乗ってくんじゃねぇ。字がおかしくなるだろうが」カリカリ
茶トラハンジ『また書類貯めてんの?』
リヴァイ「……今日届いた」カリカリ
茶トラハンジ『ふぅん』
リヴァイ「……今回はエレンか?」…ピタッ
茶トラハンジ『あははー。……バレた?』
リヴァイ「……」
茶トラハンジ『……まあ、色々気を張ってるみたいだし……』
茶トラハンジ『仕方ない事とは言え、あの歳で期待やら希望やらその他諸々、批判やら不安やら何もかも背負う事になっちゃったしね』
茶トラハンジ『喩え兵士だとしてもキツいんじゃないかってね……』
リヴァイ「……」
茶トラハンジ『たまにはばか騒ぎな目に会うのもいいかと思ってさ!』
茶トラハンジ『……リヴァイを疲れさせるつもりはなかったんだけどね』
リヴァイ「……どの口が」
茶トラハンジ『いやー、エレンだけを猫化させるはずだったんだけどさ』
茶トラハンジ『エレンが仔猫になった時、どうしても皆がどんな猫になるのか知りたくなっちゃってー』ニャハハ
リヴァイ「……玉ねぎ食べるか?」ミケンニシワー
茶トラハンジ『殺す気か!』
リヴァイ「大丈夫だ。少量ならちょっと中毒になるだけだ。ユリが良かったか?」
茶トラハンジ『少量でも危ないっつーの!なんで猫が食べちゃいけないものに詳しいんだよ!』
リヴァイ「夕飯作る時にちょっとな」
茶トラハンジ『わざわざ調べたの……』ブフッ
リヴァイ「倒れられても困るだろうが」
茶トラハンジ『……リヴァイさー。今日はもう寝たら?疲れたっしょ』
リヴァイ「だから誰のせいだ」
茶トラハンジ『私だけどさっ』テヘッ
リヴァイ「……可愛くねぇよ」
茶トラハンジ『ほらほら!今日はもうおしまーい』トンッ
リヴァイ「てめぇ、書類の上に」
茶トラハンジ『おしまーい!』ノビー
リヴァイ「身体全体で書類を隠すな」
茶トラハンジ『寝るまでいてやる』
リヴァイ「チッ、わかった」ガタッ
茶トラハンジ『よしよし』ムクッ
リヴァイ「……」ジッ
茶トラハンジ『……』ベタンッノビー
リヴァイ「……寝る」スタスタ
茶トラハンジ『それでよろしい。書類は明日、私も手伝うからさ』ムクリ
茶トラハンジ『今日の埋め合わせにね!』ニヒッ
リヴァイ「……それだけで済むと思うなよ」ミケンニシワー
リヴァイ「……そうだ。てめぇの服はそこに置いてあるからな」
*ハンジの服*
茶トラハンジ『おお!忘れてた!』
リヴァイ「忘れんな」
リヴァイ「俺が起きる前に着とけよ」
茶トラハンジ『……リヴァイが先に起きちゃったら?』
リヴァイ「…………」
茶トラハンジ『……』
リヴァイ「……チッ」
スタスタスタ、ズルッ
リヴァイ「……とりあえずシーツでも巻いて寝ろ」ポイッ
茶トラハンジ『……まあ、それしかないね』バサッ
リヴァイ「掛け布団はこれだ」ポンッ
リヴァイ「……少しは後の事を考えて猫化しろ」
茶トラハンジ『後の事を考えれば猫化しても良いと』フム
リヴァイ「違ぇよ」ゴロンッ
茶トラハンジ『……』ヒョイズルッ
リヴァイ「ああ、そうか、ベッドで寝るよな?」ムクッ
茶トラハンジ『ん?』
リヴァイ「なら俺はソファに……」
茶トラハンジ『なんで?』
リヴァイ「……そのまま朝になったらとんでもねぇ状況じゃねぇか」
茶トラハンジ『いいじゃん別に』ケラケラ
リヴァイ「いいわけあるか!」
茶トラハンジ『もーそこまで深く考えなくていいって。どうせ私、早起きなんだから先に起きるよ』ヒョイ
リヴァイ「……人の上に乗るんじゃねぇよ」
茶トラハンジ『……‘別に構わんだろ’』コロン
リヴァイ「!」
茶トラハンジ『……』ニヒッ
リヴァイ「……動き辛いんだが」
茶トラハンジ『!』
茶トラハンジ『‘それくらい耐えろ’』
リヴァイ「……罰はお前が受けろよ」
茶トラハンジ『しまった!そうだった』
リヴァイ「……馬鹿くせぇ」ゴロンッ
茶トラハンジ『ちょっと乗ったくせに』
リヴァイ「チッ……うるせぇな」
茶トラハンジ『はいはい、おやすみー』ニヤニヤ
リヴァイ「……」ナデ…
茶トラハンジ『!?』
茶トラハンジ『ちょっ!いきなり!』ガバッ!
リヴァイ「なんだ?」ピタッ
茶トラハンジ『なんだ?じゃないしっ!!了承くらい得なよ!!』
リヴァイ「俺が猫の時、てめぇは了承も無しに抱き上げた挙げ句、撫で上げた訳だが?」
茶トラハンジ『うっ……』
リヴァイ「……」ナデナデ
茶トラハンジ『むむむぅ……』プルプル
リヴァイ「……何を耐えてんだ?」ナデナデ
茶トラハンジ『それは……』ゴロ
茶トラハンジ『!!』ゴロゴロ
リヴァイ「……なるほど」ナデナデ
茶トラハンジ『うぅ……///』ゴロゴロ
リヴァイ「……エレンは随分と楽しそうだったな」ナデ…
茶トラハンジ『ふぇ?』ゴロゴロ
リヴァイ「元々ガキだが更にガキっぽくなってやがった」…ナデナデ
茶トラハンジ『……でっかい泡に目ぇキラキラさせてたねぇ』ゴロゴロ
リヴァイ「……まあ、良かったんじゃねぇか?」ナデナデ
茶トラハンジ『……』ゴロゴロ
リヴァイ「……ハンジ?」ナデ…
茶トラハンジ『……』ゴロゴロ
リヴァイ「……寝たか」ヒョイ
茶トラハンジ『……』ゴロゴロ
リヴァイ「……上に乗られたまま元に戻られてもな」…ナデ
茶トラハンジ『……』スゥスゥ
リヴァイ「……‘気持ち良さげにしやがって’」ナデナデ
茶トラハンジ『……』スゥスゥ
.
‘’は前回リヴァイとハンジがした会話の一部です。必要な情報に書けなかった……。すまぬ。
――深夜――
茶トラハンジ『……』ムクッ
リヴァイ「」スースー
茶トラハンジ『……』マエアシチョイチョイ
リヴァイ「」スースー
茶トラハンジ(……寝てるね)
茶トラハンジ『……』ゴロゴロ
茶トラハンジ(……これって勝手に鳴るんだね……)ゴロゴロ
茶トラハンジ(リヴァイ起きちゃうじゃん)ソォ…ストッ
茶トラハンジ『よいしょっと』スタッ
茶トラハンジ『あれ?ノド鳴らなくなった』
茶トラハンジ『まあいいか。よいしょっ』カチャン
茶トラハンジ『猫でも両手ならペンくらい持てる』グイッ
茶トラハンジ『書類、終わらせといてやろう』カリ…カリ
茶トラハンジ『さすがに迷惑掛けすぎたからね』カリ…カリ
リヴァイ「……」スースー
茶トラハンジ『……ぬぅ』カリ…ピタッ
茶トラハンジ『やっぱ猫だと書き辛ぇ』ストッ
*ハンジの服*
茶トラハンジ『このわかり辛いとこに隠してあるんだよねー』ゴソゴソ
茶トラハンジ『見っけ!解毒剤。錠剤一つしか持ってきてないけど』ガリガリゴクン
―――シュウウウ
ハンジ「うしっ!戻った」
ハンジ「……まずは服を着るか。寝ているとはいえ、リヴァイの部屋でまっぱはやっぱりちょっと恥ずかしい」ゴソゴソハキハキ
リヴァイ「……」ゴロッ
ハンジ「!!」
リヴァイ「……」スースー
ハンジ「……寝返りうってあっち向いただけか……」ドキドキ
ハンジ「よし、こんなのすぐに終わらせてやるよっ」カリカリ
リヴァイ「」スースー
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――朝――
リヴァイ「……ん」
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「!」ビクッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……なんで真っ裸で横に寝てんだこの馬鹿は」アタマズキズキ
リヴァイ(夜中に服着たんじゃねぇのかよ)チッ
リヴァイ(……シーツ巻いてるだけまだマシか)
ハンジ「……うーん」
リヴァイ「!」
ハンジ「……あー、リヴァイ、おはよー。……あれ?ここどこ?」ボー
リヴァイ「とりあえず、それ以上動くな」
ハンジ「は?」ゴソッ
リヴァイ「!!」ガバッ!
ハンジ「うわっぷ!?いきなり布団被せないでよ!!」
リヴァイ「……その布団の中で自分の状況をよく確認しろ!」
ハンジ「ん?」
ハンジ「……!!?」
ハンジ「ぎゃー!!///」
リヴァイ「暴れんな!落ち着け!服をそん中に入れてやる」
ハンジ「はわわわ!ごめんリヴァイ、なんか色々忘れてた!」
リヴァイ「……だから忘れんじゃねぇ」ポイッ
ハンジ「あああ!リヴァイより先に起きとくつもりだったのに……」ゴソゴソハキハキ
リヴァイ「……だったら夜中に服着てたんだからそのまま寝てろよ」ウシロムキ
ハンジ「あ!そっか。そうしてれば良かった」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「……あれ?なんで夜中に服着た事知ってんの?」
リヴァイ「!」ギクッ
ハンジ「それを知られないようにシーツにくるまってたんだけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「……夜中、起きてたね?」ゴゴゴ…
リヴァイ「……」
ハンジ「無言は肯定と捉えるよ?」ゴゴゴゴ
リヴァイ「……俺は先に食堂に……」ガチャッ
ハンジ「まてコラ」ガシッ
リヴァイ「は……な……せ……」ギリギリガッ!
ハンジ「誰が離すかこのやろう!見やがったな!?」リョウテガッシィ
リヴァイ「真っ裸で寝てやがるてめぇが悪いんだろうが。つーか見下ろすんじゃねぇ」ギリギリ
ハンジ「身長差があるんだから仕方ないでしょ!てか寝てる時じゃねぇよ!夜中の話だ!こっそり見てる方が悪いでしょうが!」ギリギリ
リヴァイ「……見てねぇよ」フイッ
ハンジ「目を逸らしながらじゃ説得力に欠けるんだけど……?」ギリギリ
リヴァイ「……見ようと思って見たわけじゃねぇし、はっきり見たわけでもねぇ」ギリギリ
ハンジ「やっぱ見たんじゃないかー!!」ギャー!!
リヴァイ「チッ……」シマッタ!
ガチャッ
リヴァハン「「!!」」
ペトラ「えと……リヴァイ兵長、ハンジ分隊長?」
リヴァイ「ペトラ!?」
ハンジ「隙あり!!」ドスッ
リヴァイ「ぐはっ」
ペトラ「キャー!!リヴァイ兵長がハンジ分隊長に!!」
ハンジ「腹に一発くらい易いもんでしょ。油断してたとはいえどうせ腹筋バキバキなんだから」フンッ
リヴァイ(……まあ、一発くらい受けておくか)ゴホッ
エルド「なんの騒ぎです?」ヒョコ
グンタ「リヴァイ兵長、どうしました?」ヒョイ
ペトラ「い、今、ハンジぶn」モガッ
リヴァイ「なんでもねぇ」ガシッ
ペトラ(へ、兵長に抱き締められてる!?)///
*勘違いです*
エルド「いや、ペトラの口を塞いで言われても……」
リヴァイ「な・ん・で・も・ねぇ!!」ギロリ
エルド「……はい」
グンタ「これは何かあったな……」ヒソッ
エルド「大方予想はつくけどな」ヒソッ
グンタ「……アレだよな、すっかり忘れてたが元に戻ったらなぁ……」ヒソッ
リヴァイ「……会話は聞こえてたか?ペトラ」スッ
ペトラ「ぷはっ!い、いいえ……。いくらノックしても返事が無かったので……」
ペトラ(兵長が近いっ!)///
リヴァイ「……ならいい」フゥ
ハンジ(こんだけ必死なリヴァイも珍しいね)
ハンジ「まあ、許してやるか……。あれ?」
ハンジ「オルオとエレンは?」
エルド「ああ、朝食の準備してますよ」
ハンジ「しまった!!昨日のお詫びに朝食作ろうと思ってたのに!!リヴァイがはなしてくれないから!!二つの意味で」クッ
リヴァイ「人聞きの悪ぃ言い方すんじゃねぇ」
グンタ「……ハンジ分隊長、そんなこと考えてたんですか」
ハンジ「んー仕方ないな。今度夕食でも作りに来るよ」
エルド「機会があったらお願いしますよ」
ハンジ(……解毒剤隠し持ってた事は完全に誤魔化せたね)ニヒッ
リヴァイ(……解毒剤の事を追求できなくなったな……)チッ
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――食堂――
オルオ「……昨日はゆっくり眠れたか?」トントントン
エレン「え?あ、はい。何だか久しぶりにぐっすり寝た気がします」グツグツ
オルオ「色々あったからな」ポチャッ
エレン「そうですね。普通ならありえない事ばかりでしたが……楽しかったですよ」アハハ
オルオ「……いい夢見れたか?」マゼマゼ
エレン「え?あーあんまり覚えていませんが……いい夢だった気がします……」
オルオ「……そうか、ならいい」
エレン「?」
オルオ「……おらっ!何してんだ!皿並べろ!」
エレン「あ!はい!すみません!!」カチャカチャ
オルオ「ちっ!新兵がっ」
ペトラ「ちょっとー何やってんの。エレンいじめちゃダメだよ、オルオ」
オルオ「ペトラ!?いじめてねぇよ!!」
ペトラ「ふふふ、知ってる。冗談だよ」
オルオ「!?」
エレン「あ、おはようございます。ペトラさん」
ペトラ「おはよう!エレン」
エルド「よぅ!」
グンタ「おはよう、エレン」
エレン「皆さん、おはようございます。あ、兵長、ハンジさん、おはようございます」
オルオ「! おはようございます!!」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「おっはようー!オルオ、エレン!!」
オルオ「……ペトラ……し、知ってるってのは……?」コソッ
ペトラ「‘昨日はゆっくり眠れたか?’」ニヤニヤ
オルオ「ーっ///!最初っからじゃねえか!!声かけろよ!!」ヒソッ
ペトラ「気を使った事を知られる恥ずかしさを体験しちゃったねぇ」ニヤニヤ
オルオ「わかった。十分わかったから忘れろっ!!」
ペトラ「あはは、ごめんごめん。からかい過ぎた。私以外は聞いてないから安心していいよ」クスクス
オルオ「ぬぅぅー」
ペトラ「じゃ、朝食待ってるねー」ヒラヒラ
オルオ「くそぅ」マゼマゼッ!!
エレン「……零れちゃいますよ?」カチャ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――――
―――
――
――数日後――
オルオ「へいちょー!!」
バターンッ!!
リヴァイ「……静かに開けられねぇのか。埃が舞うだろうが」ミケンニシワー
オルオ「ハッ!申し訳ありません!!」
キィ…パタン
リヴァイ「……」
カチャッキィ……
オルオ「兵長!」
リヴァイ「やり直すな」
リヴァイ「……なんだ?」
オルオ「あ、あの、この」ミュ
ペトラ「へーーちょーー!!」
バターンッ!
リヴァイ「次から次にうるせぇな。静かにしろ」
ペトラ「こ、この子!ハンジ分隊長に猫にされた誰かかもわかりません!この子の言葉がわかります!!!」
オルオ「くそっ!先に言われた!!」
オルオ「兵長、俺も見つけました!」
野良猫「ニァー」
野良仔猫「ミュー」
リヴァイ「……」
リヴァイ「二人とも落ち着け。それはただの猫だ」
「「「へーちょー!!!」」」
バターンッ!
リヴァイ「……」
エルド「こ、この猫達……」ニャー、ニャー、ミャー
グンタ「ハンジ分隊長に……」ニァー
エレン「変身させられた人かもしれません!!」ニャウ
リヴァイ「……落ち着け。それは全部ただの猫だ」
リヴァイ(あのヤロウ、説明していきやがらなかったのか)ミケンニシワー
リヴァイ「チッ……猫の言葉が解るのはあの薬の副作用だ。そいつらは人じゃねぇ」
エルド「……全部ただの猫……」ニャウ、ニャー、ミャー…
リヴァイ「……エルド、お前だけなんで複数の猫連れてんだ」
エルド「あ、いやなんか沢山いたんで」
リヴァイ「?」
グンタ「そういやこの辺こんなに猫いたか?」
オルオ「ここに来たばかりの頃は見かけなかったが……」
エレン「……やっぱり誰かが猫にされてるんじゃ……」
ペトラ「……ううん、冷静に猫達の話聞いてみると違うみたい」
エレン「え?」
ペトラ「えっとね、私たちと同じような服装した人がここに置いてったって」
リヴァイ「……」
グンタ「どういうことだ……?」
ハンジ「ヤッホー!みんなー!!」
バッターン!!
リヴァイ「てめぇか?ハンジ」
ハンジ「へ?いきなり何?てか何、この猫達……」
ペトラ「ハンジ分隊長、ご存知ないんですか?」
ハンジ「猫に詳しくはないけど?」
エルド「いや、そういう事ではないんですが。城周辺に猫を放したりしませんでした?」
ハンジ「……それはなんのメリットが?」
グンタ「嫌がらせ?」
ハンジ「私がそんな遠回りな事をするとでも?」
オルオ「確かに」
ハンジ「あ」
エレン「何か思い当たることが?」
ハンジ「最近、調査兵団内で噂が流れてんだよ」
リヴァイ「噂……?」
ハンジ「うん。リヴァイが大の猫好きだっていう」
リヴァイ「あぁ?」
ハンジ「リヴァイファンの間じゃ盛り上がってたよ」
リヴァイ「……」ミケンニシワー
エレン「ファン……」
エルド「なんだってそんな噂が……あ!」
グンタ「どうした?エルド」
エルド「ほら!あの時、書類を届けに来た兵士がいただろ?」
ペトラ「あ!」
オルオ「ああ」
エレン「もしかしてその方が……」
ハンジ「兵士の中には“リヴァイ兵長の為にー!”とか言って持って来てるやつがいるのかもねー」ケラケラ
リヴァイ「……いい迷惑だな」ミケンニシワシワー
ハンジ「あー、より一層深い眉間のシワが」プスッ
リヴァイ「眉間に指を刺すんじゃねぇ」ベシッ
ペトラ「でも兵長。猫たちかわいくて癒されますよ」ウフフ-
エレン「かわいいです」ナデナデ
野良猫「ミャーン」ゴロゴロ
エルド「でたな!エレンの必殺ナデナデ!!」
グンタ「猫になったリヴァイ兵長をもゴロゴロ言わせたんだ。どんな猫もゴロゴロ言わせそうだな……」
オルオ「兵長も撫でますか?」
リヴァイ「……その野良猫共を近づけるな、汚ねぇ」ミケンニシワー
オルオ「そうだ!兵長に近づけるんじゃねぇぞ!」
エルド「近づけたのはお前だ、オルオ」
ペトラ「え?でも猫になった私達を肩に乗せたり、エレンを頭に乗せたりしてたじゃないですか」
リヴァイ「仲間と野良猫は違うだろうが」
リヴァイ班&エレン「「「「「」!!!」」」」
エルド「兵長……」ジーン
グンタ「潔癖なのに……」ジーン
ペトラ「リヴァイ兵長……嬉しいです!」ウルウル
エレン「……仲間……」ジーン
オルオ「兵長……」ブルブル
リヴァイ班「「「「一生付いていきます!!」」」」
エレン「あ」←乗り遅れた
リヴァイ「……好きにしろ」
オルオ「ありがとうございます!!べいぢょー」ブバー
エルド「うわっ!目から鼻から口からお前っっ!!」
ハンジ「あれ?じゃ、前の私の時は?あの時、私って知らなかったよね?」
リヴァイ「あれは物のついでだ。酷い汚れ方だったからな」
ハンジ「えー?仲間入りさせてよー」
リヴァイ「うるせぇな。今回も洗ってやっただろうが」
エレン「あ、ええと。俺も嬉しかったです!」ワタワタ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ん?」
エレン「え?」
エレン「えと、あの、さっきの仲間って……」
ペトラ「あははは!エレン、ちょっと遅いよ!!」
グンタ「話が変わった後だったからな」アハハ
オルオ「もっど早ぐ言えよ」ズルズル
ペトラ「あんたは早く顔中の液体止めなさいよ。汚い」
エルド「あははは、まあ俺らの勢いのせいで遅れたから慌てたんだろ」
エレン「……なんかすみません……」シュン
―――アハハハハハ!!
エレン「わ、笑わないでくださいよ!」
グンタ「いや、悪い悪い」クックック
ペトラ「エレンが可愛かったもんだから」クスクス
エルド「別に落ち込むような事じゃないからな、エレン」クックック
オルオ「ちっ、だからって調子に乗るんじゃねぇぞ!クソガキ」
ペトラ「だからなんでそこで空気壊すような事言うのよ!」ガスッ
オルオ「ぐはっ!肘がみぞおちにっ!!」
エレン「ぷっ!あははは!」
オルオ「笑ってん……じゃねぇ……新兵が!!」グゥッ
エルド「いやー今のオルオの顔は笑うに値するものだったぞ」
オルオ「エルドお前っ!」
リヴァイ「……」
ハンジ「いーい感じだね」
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「……仲良くなり過ぎると気になる?
リヴァイ「大丈夫だろ……」
ハンジ「まあね。彼等は例えエレンが暴走したとしても……きっと任務を遂行するだろうしね」
リヴァイ「……だから選んだんだ」
リヴァイ「エレンを護る人材としても最適だと見込んでな」
ハンジ「今の聞いてたらエルドとグンタは感涙して、ペトラとオルオは卒倒しそうだね」フヒャヒャ
リヴァイ「なんだそりゃ」
リヴァイ「……それよりハンジ」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「ここのところ忙しくてこの間の罰はまだだったよな?」
ハンジ「……エルヴィンにはしこたま怒られたけど……?」
リヴァイ「それは罰じゃねぇよ。……これ以上猫を増やされても困るんだがな」
ハンジ「私に言われても」
リヴァイ「例の薬はまだあるんだろ?協力するよな?」
ハンジ「……なんだか凄く嫌な予感がするんだけど、決定事項みたいだね……」
リヴァイ「身から出た錆ってのを味わうんだな」
ハンジ「私は許してやったのに」
リヴァイ「……俺以外の奴には埋め合わせしてねぇだろ」
ハンジ「チッ」
.
――その後、エルヴィン団長の許可の下、調査兵団本部二階の窓から茶トラの猫を投げ捨てるリヴァイ兵長の姿が多くの兵士に目撃された。
これにより調査兵団内での“兵長は猫好き”という噂は消えていった
いくら嫌いでも猫を投げ捨てるのは非道と非難が出かけたが、ハンジ分隊長による実験という話に皆が納得した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エルド「良かったですね、収まりそうで」
グンタ「案外簡単に人が集まったよな」
ペトラ「兵長の名前出すだけで皆見に来たよね」
オルオ「さすがは兵長だ」
エレン「皆さん、お疲れさまです。猫ハンジさんを下でキャッチしたり、別の噂を流したり、お見事でした!」
リヴァイ班「「「「いやぁ」」」」
エレン「いえ、凄かったですよ……」チラッ
茶トラ『リヴァイ!!このやろうっ!!マジで落とすとは!!』ジタバタ
リヴァイ「前に言ったように仕置きも兼ねてるからな」ツマミ
茶トラハンジ『くっそ!!許可したエルヴィンも許さねぇー!!』
茶トラハンジ(今度エルヴィンにも飲ませてやる!!)
リヴァイ「ああ、そうだ。あの薬とそのレシピは今頃エルヴィンが全て燃やしてる」
茶トラハンジ『!?』
リヴァイ「もう使えねぇからな」
茶トラハンジ『な』
茶トラハンジ『なんてことをぉぉぉ!!』ウワァァァ
リヴァイ「ああ、解毒剤を一つ取っておくように言うのを忘れてたな」
リヴァイ「朝までそのままだな、ハンジ」
茶トラハンジ『リーヴァーイー!!このやろうがー!!』ギリギリ
リヴァイ「はっ!自業自得だろうが」
エレン&リヴァイ班「「「「「!?」」」」」
エレン&リヴァイ班(((((今、笑った!?)))))
ペトラ(うわーうわー!心に焼きつけておこうっと)///
エルド(……珍しい)
グンタ(……ニヤリとした笑いだったが)
オルオ(兵長の笑顔が!一瞬とはいえ見られるとはっっ!!)ダー
エルド「……またお前は目から鼻から口から……」
エレン「へ、兵長も笑うんですね……」
グンタ「……当たり前だろう。まあ、珍しい事だけどな」
ペトラ「エレンは兵長をなんだと思ってるんだろうね……」
リヴァイ「……今度何か思い付いたんなら普通に来い」
ハンジ『それじゃ面白くないじゃーん!!趣味も兼ねてんのに』
リヴァイ「……もう一回飛ぶか?」スッ
ハンジ『ぎゃーー!!やめろーー!!!』
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――――
―――
――
ハンジ「……くっそ!酷い目にあった」
ハンジ「ふふふ……でもこのハンジさんをなめちゃいけない!」
ハンジ「レシピくらい覚えてるんだからねっ!!フハハハハ!!」
モブリット「そんな事だろうと思ってましたよ」
ハンジ「モブリット!!」ビクッ!
モブリット「残念ながら、作るのに必要な材料を揃える事はもう出来ませんからね」
ハンジ「なに!?」
モブリット「珍しい材料がありましたから、アレはエルヴィン団長の直接的な許可がない限りこちらに入らないようにしておきました」
ハンジ「ぬぅぅ。このぉー!!ぶち猫のくせにー!!」
モブリット「ぶち猫可愛いじゃないですか」
ハンジ「部下に裏切られたー!!」
モブリット「いつも振り回されてますし、たまにはいいじゃないですか」ニコニコ
ハンジ「周りが敵だらけだーー!!ちくしょー」ウワァァァ!
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コッコッコッ
リヴァイ「……」
仔猫「ミー」
リヴァイ「……どっから入ってきてんだ」
仔猫「ミュー」
リヴァイ「……」スッ
リヴァイ(……仔猫は……まあ……悪くない)ナデナデ
仔猫「ミュウ」ゴロゴロ
.
このSSまとめへのコメント
みんな可愛い///