スレタイ通りです。取り敢えず舞台をどうするか決めます。
↓3まで多数決
1一つの惑星を舞台にする
2宇宙も舞台に入れる(複数の惑星を股にかける物語になる)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1633343700
1で決定!じゃあ簡単な設定を。
舞台は惑星エデン。地球とは異なる惑星だがその環境は地球のものと限りなく近い。内側からエデンの外に出る事は技術的には可能にもかかわらず謎の物理的干渉によって不可能であり、宇宙がどうなっているかについては殆ど分かっていない
「メルクリウス」と呼ばれる液体燃料の発見と共に、人型搭乗機械(PEM-powered exoskeleton machine)の開発が進む。基本的にPEMは陸上のみならず空中にも対応しており、シールドの役割も兼ね備えるフライングボードに乗り空を駆け回ることが可能。
では主人公について。名前と性別と年齢をお願いします。
↓3までで1番コンマの値が高いものを採用
【名前】カズミ・アーディガン
【性別】女
【年齢】16
で決定!
じゃあ↓3まで主人公の性格とか特徴
次決めたら取り敢えずプロローグやります。
↓3まで多数決
1一般人(学生)
2軍属
では主人公は軍属で。プロローグいきます。
新暦1721年、惑星エデン、ブルトニア共和国港湾都市カンレー
今日はブルトニア共和国の建国記念日、大通りを儀礼用の衣服に身を包んだ兵士達とPEMが闊歩している。
カズミはそんな大通りのお祭り騒ぎとは対照的な裏路地にいた。
「はぁ~、私もパレード見たかったなぁ。もちろんこういうとこの警備も大事だとは思うけど...」
大きなため息をつきながら彼女は雰囲気だけでも味わおうと必死に大通りの喧騒に耳を傾ける。
瞼を閉じて華やかな行進を思い浮かべようとした時、背後の方から大きな音が聞こえた。
「...たしかこの先は小さな空き地があるだけで特に気にかけるようなものはなかったはずだけど?」
おそらく一般的な人物であれば気にも留めなかっただろう。しかし彼女は幼い頃からどこか野生児のような勘を持っていた。そしてその勘は様子を見に行くべきだと告げていた。
念のため腰に下げた拳銃に手をかけながら道を進む。通路を出て空き地に出るとそこには異様な光景が広がっていた。
膝をつくようにして座り込む見慣れないPEMと、その手前で息を切らして座り込む子供に銃口を向ける男。男は背を向けていてこちらに気づいていない。
明らかな緊急事態に、カズミは拳銃を構えて照準を男に合わせた。
(どうする...今撃てば男を仕留められるかもしれない。けれどこの距離だと子供に当たる可能性も...)
↓3まで多数決
1警告なしで発砲
2警告する
2警告する
(あのPEMも気になるけど、いま集中すべきなのはあの子の安全だけ!)
「武器を捨てて、地面に這いつくばれ!」
カズミの警告を聞いた男が慌てて振り返る。
「動くな!発砲するぞ!」
男は不利な状況を覆そうと自分の背後に居るはずの子供を盾にしようとカズミから見えないように手を伸ばす。だが空を切るだけだった。
既に子供は男から距離をとり、奇妙なPEMの足下に移動していた。
(今なら撃てる!)
↓1主人公の白兵戦能力
軍属のため最低保証で兵卒
00~40兵卒
41~60熟練
61~80エース
81~ エースオブエース
20兵卒
↓1
00~10外した
11~85 射殺した
86~ 男の拳銃に当てた
連どりは5分経過しても書き込みがなかったらokってことで。
06 外した
カズミの銃口が火を吹く。
(そんなっ!)
だが、弾丸が風を切る音が聞こえるのみで男は未だ健在だった。
男はニヤリと笑みを浮かべると引鉄を引き絞る。
(くっ!)
命の終わりを覚悟したその時、視界の端で何かが動くのが見えた。
(あれは...!)
PEMの前に居たはずの子供がいつの間にか男の後ろに立っていた。
逃げて、カズミがそう叫ぼうとしたのと同時に子供は男の股間に蹴りを入れた。
「うぐっっ!!?」
突然の痛みと同時に視界が真っ白になり、男は思わず蹲る。しかし拳銃から手を離してはいない。
(今度こそ!)
カズミは息を整え発砲、銃声の残響の後、男の胸が赤く染まると同時に地面に倒れた。
「はぁ...はぁ」
周囲の安全を確認すると同時にカズミは子供に駆け寄る。
↓3までで1番コンマの値が高いものを採用
子供の名前と性別をお願いします。今回は特徴とか性格を一緒につけてもいいです。
こないのでいきます。
「君、大丈夫?名前は?」
「エヴァだよ」
カズミは声を掛けながら子供の様子を観察した。
年齢は10歳前後、体の線は細く食事をきちんと取れているのか心配になる程だ。しかし長い白髪は綺麗に手入れされており困窮児の風貌には見えない。それにこの吸い込まれるようなルビー色の瞳...
すると突然子供がカズミの手を引っ張ってPEMの前に連れて行った。
「ねえ、お姉さん、これに乗って!」
先程、人の死を見た子供とは思えない態度で無邪気にPEMを指差す。
「ちょ、ちょっと待って!」
カズミは細かいことは気にしない、いわゆる熱血バカではあるが、流石にこの状況を諾々と受け入れるほどではない。
「いいから!私、お姉さんの命の恩人だよ?」
「うぐ...」
突然の言動に困惑するカズミをよそに、子供はPEMのコックピットを開けて無理やりカズミを押し込む。
↓1
00~20 起動しなかった
21~40 起動したが...
41~ 起動した
↓2主人公の操縦能力
軍属なので最低保証で兵卒
00~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース
↓1 27 起動したが...
↓2 15 兵卒
動くということで謎のPEM(主人公機)の案を募集します。主人公機に採用されなかったやつも軽い変更等を加えて登場させる予定です。
以下の感じでどうぞ。今からちょっと休憩して23時30分くらいに再開すると思います。
【名前】EXO Ⅰ
【武装】なし
【概要】最初期のPEM。この頃はまだロボットというよりはパワードスーツとしての設計思想が残っていたため、自分の手足の動きがそのままPEMに反映される。そのため体感的に動かしやすい反面、細かい作業は苦手。もっぱら工業用のため武装はなく、フライングボードも装備していない。
再開します。
↓1主人公の機体 下1桁
1~3 OM-XX-91"ヘルミラー"
4~6 ADM
7~9 OGA/C-05“クラックロード”
0の場合はもう一度
ゾロ目の時はクリティカルという事で判定緩和とかの補正かけます。
84 敵中破
先に動いたのはカズミだった。両者の距離はそう遠くない。この間合いなら格闘戦が妥当だろう。仮に相手が銃火器を使うか滑空するにしても、先に斬り伏せられるはずだ。
相手も同様に考えたのだろう、カズミ目掛けて突っ込んでくる。アダムがレーザーブレードを取り出したのを見て、EXO Ⅲは数世代前の脆弱なフライングボードでは盾にならないと判断したのかそれを放り投げてきた。
「あぶないよっ!」
「大丈夫!」
カズミはエヴァの警告に自信たっぷりの返事を返す。
「ハァッ!」
投げられた盾を一刀両断すると、既にEXO Ⅲが接近していた。アダムは頭部を狙った相手の右ストレートを横に避け、敵の左腕を切り落とした。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離
↓1 コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
カズミ 遠距離
敵 近接
相性有利のため補正+10
↓1
01~20 カズミ中破
21~30拮抗
31~ 敵撃破
ところでアダムの案を出してくれた人がいたら聞きたいんですけど、AIの名前とか性格に設定ってあるんでしょうか?
08+10=18 カズミ中破
左腕を切り落とされたことでバランスを崩したのかEXO Ⅲは体勢を崩した。
「このまま終わらせるっ!」
好機を逃すまいとカズミは追撃を仕掛ける。だがここで彼女の直感が警告を発した。本能に従い後退しようとするが遅かった。
EXO Ⅲは体勢を崩したと見せかけてアダムに足払いを仕掛ける。
「これは不味いっ!」
「きゃあっ!」
エヴァの叫びと共にコックピットを衝撃が襲う。
EXO Ⅲはアダムに乗り掛かると重い一撃を頭部に加えた。
「カメラの損傷!?こんな時にっ!」
殴打の衝撃によってカメラが不具合を起こしたのか、視界にヒビが入ってしまった。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ
1近接
2滑空
3遠距離
↓1 コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
(インベ○をリスペクトでエロガキを思い描いてました)
>>53こっちから聞いといて申し訳ないことにそのキャラ知らないんですが、まあとりあえず性格はエロガキ風で行きます。
カズミ 滑空
敵 滑空
補正なし
↓1
01~20 カズミ撃破
21~30拮抗
31~ 敵撃破
70 敵撃破
(この状況はまずい...)
いくら最新鋭と思われるアダムであっても、EXO Ⅲが誇る鉄拳に殴られ続けていてはただでは済まない。
「お姉さん、空」
「へ...?」
エヴァの突然の言葉に思わず素っ頓狂な声をあげたカズミだったがすぐにその意図を理解した。
相手のフライングボードはさっき叩き切った。残る武装は拳とバルカン砲のみ。そしてEXO Ⅲのバルカン砲はあくまで接近戦用であり、空に逃げてしまえば手も足も出ない。
「よし...じゃあ捕まってて!」
「うん」
殴打を続ける相手の拳を受け止めると、カズミは前腕部に搭載されているスラスターを起動し、寝そべった状態のまま距離をとる。本来の用途は滑空時の姿勢制御だが、少しの距離ならそれを用いて陸地での移動も可能だ。
素早く立ち上がり背中に収納されていたフライングボードを取り出してその上に立つ。ブースターの点火と共にアダムが空へと舞い上がる。
しかし相手も空に逃げられまいとフライングボードにしがみついてきた。
「嘘でしょ!」
「早くおとしちゃって!」
「まだダメ!ここで落としたら街の人たちが巻き添えに!」
「むう...!」
明らかに不満げなエヴァを差し置いてカズミは、想定以上の重みによって不安定な軌道を描くアダムを駆って海を目指す。
相手のバルカン砲によって今にも墜落しそうになりながら何とか海上に到達した。
「ここならっ!」
カズミはレーザーブレードで、もがいているEXO Ⅲの片腕を切断。そのまま相手は海へと落下し、数秒の後爆発音と共に大きな水柱が立った。
「ふぅ...何とか勝てた...!」
「うん、わるくなかったと思うよ!」
後ろの席で微笑むエヴァを見て、未だ状況が掴めないにせよこの子を守ることができたとカズミは安堵した。
「けどまだ終わってない...!」
状況を確認するため街中へ戻ろうとしたその時、目の前のインターフェースに突然『ADM』の文字が浮かんだ。
↓1 AIからの好感度
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5
カズミの額に冷や汗が流れ落ちる。
彼らは敵か、味方か。敵だったとして大人しく従うべきか、逃げるにしてもこの包囲を突破できるだろうか。味方であっても自分とエヴァの処遇はどうなるのか。そもそもテロの状況は今どうなっているのか。
「っ...」
考慮すべき要素が多すぎてカズミの頭はパンク寸前だった。
↓3まで多数決
1逃げる
2命令に従う
2従う
「大丈夫?」
けれど、そう声をかけてきたエヴァの顔を見てカズミは自分が何をすべきか理解した。
うだうだ考えても何の役にも立たない。街の状況も気になるけど、今最も優先すべきなのはエヴァの安全を確保すること。
「うん。大丈夫だよ」
カズミの言葉を聞いてエヴァは微笑んだ。
カズミは先ほどの命令に従って港に機体を着陸させた。それに伴って彼女を包囲していた分隊も陣形を保ったまま素早く降り立った。
「それにしても...」
このPEMの分隊はかなり妙だ。所属を示すステッカーやペイントがなされていないことから少なくとも軍属ではない。しかし民間機であってもPEMには視認が容易な位置に登録番号を記載しておくことが義務付けられている。にもかかわらずこの分隊の機体にはそれらが見られない。
「となると相手は素性を知られたくないってことだよね...やっぱりテロリスト?でもそれにしては練度が高い気が...」
「コックピットを開けてワイヤーを下ろせ」
カズミは独り言をやめて指示に従った。
ケーブルと共に昇ってきたのはこれまた黒色のパイロットスーツとヘルメットを付けた人物だった。
「私は──」
自らの階級と所属を述べようとしたカズミだったが、言い終える前に拳銃で頭を殴打され気を失った。
脳内に響くような頭部の痛みと共にカズミは目を覚ました。取調室のような部屋の中で、両手両足を縛られた状態で椅子に座らされているようだ。
「私...」
すると正面の扉から1人の人物が入ってきた。
この謎の組織の長官を決めます。
↓3までで1番コンマの値が高いものを採用
名前と性別と年齢、特徴や性格をお願いします。
「目は覚めたようだな」
ファイルを脇に抱えた女性は見慣れない軍服に身を包んでいる。燃えるような色の髪に健康的な褐色の肌をしている。彼女はテーブルを挟んでカズミの反対側に置かれた椅子に座った。
「あの、この状況は一体...?」
「気になるか?」
「はい...」
女性はカズミの反応を無表情で窺う。
「だが、今1番大切なのは貴様が何者なのか、だ」
鋭い視線に射抜かれたカズミは思わず視線を落とす。だがそれも一瞬のこと、すぐに顔を上げた。
「私はカズミ・アーディガン一等兵、ブルトニア共和国軍所属の軍人です」
カズミの言葉を聞いて女性はファイルに目を通す。
「ふん...代々軍に仕官している家系であるアーディガン家の娘。そして...」
↓1兄弟姉妹がいるか
1いる
2いない
居るなら族柄もお願いします。
1 姉がいる
「姉が1人、と。生まれてから今まではごくありふれた生活を送ったようだな。...入隊時の筆記試験はまずまず、中の下」
「そ、それは...」
カズミの脳裏に苦い記憶が蘇る。
「しかし身体能力試験や判断力を試すテストでは目を見張るものがある、と」
(入隊試験の結果は部外秘のはず...ってことはやっぱり軍属?)
「内偵や思想調査の結果は白。入隊後も特に問題を起こすことなく職務をこなしてきた。では貴様がどうしてあの機体を?」
「は、はい。私は商業地区Bブロック、17番通りの裏路地の警備を担当していました。パレードに乗じた犯罪を防ぐためです。パレードが開始してから──」
そうしてカズミは出来るだけ詳細にかつ誠実に事の経過を話した。
「なるほど...ではガーディアンオブエデンに協力していた訳ではないと」
(やっぱりパレードの騒ぎはテロであってたんだ...!)
ガーディアンオブエデン──「メルクリウス」の過剰なまでの採掘が進む中、それに反対する集団だ。環境保護を目的とする非政府組織、と言えば聞こえはいいが武力の行使もためらわない集団であり、世界からは実質的にテロリストと捉えられている。
鋭い眼光で女性がカズミを見る。だがカズミはありもしない疑いをかけられて狼狽えるような性格ではなく、臆すことなくキッパリと答える。
「もちろん違います」
「...なるほど」
女性はファイルを閉じて目を瞑った。
「一つ聞いてもいいですか?」
「ああ」
「私と一緒にいた女の子、エヴァって言うんですけど、あの子は無事なんですよね?もし酷いことをしているようなら今すぐやめて下さい。悪いのは全部──」
女性は目を開くと、ピンと立てた人差し指ををカズミの唇に当てた。
「静かに」
「...」
一呼吸おいて彼女は口を開いた。
「もちろん無事だ。その態度なら大丈夫そうだな」
「?」
「気にするな、こちらの話だ。さて、と」
女性はファイルから1枚の写真を取り出すとカズミの目の前に差し出した。
「こっ、これ!」
そこに写っていたのは喪服を着て墓前の前に立つ家族だった。
「どういうことですか!?」
「どうも何も、そのままだ」
「は?」
「カズミ・アーディガンは勤務中にテロリストと交戦、見事卑劣な賊を打ち果たしたが、健闘虚しく殉職した」
カズミにはさっきから目の前の人物が何を言っているのか全く理解できていない。
「わ、私はここに居ます!生きてます!」
「だが死体が空き地にあったのでな」
まるで話の通じない相手にカズミは頭が痛くなった。
「さて、ここで2つの選択肢を与える。1つ、この書類にサインして我々と生きる。2つ、2回目の葬式を挙げる。さぁ、どうする?」
「こ、こんなの横暴です!そもそも"我々"って何なんですか!?こんな事が世間に知れたら──」
「無駄だ。そんな事は、絶対にありえない。政府に訴えようが、メディアに情報を流そうが、インターネットに書き込もうが、何も起きはしない」
彼女の眼は本気だ、嘘をついていないと直感が告げている。ここでようやくカズミは気づいた。
自分は今、所謂"裏の世界"に居るのだと。選択肢など最初から与えられていないのだと。
家族、友人、将来、人生、ありとあらゆる言葉が頭に浮かんでは消えていく。だが確かな事が1つあった。
「わかりました、サインします」
「よし」
カズミの言葉を聞いて女性が両手と両足の縄を解く。軽く手首を動かした後、カズミは書類の記載事項に碌に目も通さず署名した。
それを見届けると女性はカズミを自分と向かい合うように椅子から立たせ、彼女の両肩を掴んで告げた。
「私の名前はシエラ=レオネ。ようこそ、特務機関へ」
カズミはシエラ=レオネから与えられた自室のベッドに寝転がっていた。目を閉じて彼女との会話を思い出す。
「我々特務機関は大統領直属の研究開発チームだ。とはいえ公式には存在しない。だからもちろん所属する人員もまた書類上は存在しない。丁度貴様が偽の葬式を挙げたようにな」
カズミは、挙げたんじゃなくて勝手に挙げられてたの間違いです、と言いたくなったがそっと胸にしまっておいた。
「主な仕事はメルクリウスを用いた技術、兵器の開発だ。だが我が機関は準軍事組織でもあってな、一個大隊程度の兵力を保持している。そのため汚れ仕事を引き受けることも稀にある」
「汚れ仕事って...」
「暗殺、監視、誘拐、破壊工作、他国の政権転覆...まあ色々だ。何せ我々は存在しない。それ故法規に縛られる道理はない」
やはり自分はとんでもない組織に入ってしまったのだとカズミは再認識した。
「とはいえ最近は大人しいものだ、安心しろ。それより貴様の職務だがな」
「はっ」
「あの機体...ADMだがな。あれを発見したのは1年半前だ」
「発見、ですか?」
「ああ。あの少女...エヴァと共に打ち捨てられているのを我々が発見した。それから機体の調査を行ったのだが、あれは特異すぎる。というのも──」
ADMを動かす事ができるのはエヴァだけらしい。他の人間はそもそも起動すら出来ないとか。それにエヴァでも完璧に動かせるわけではないようだ。だからといってそのままにしておくのも宝の持ち腐れだから、少しでも性能を上げる為にあのAI──アダム──が搭載されたらしい。驚くべき事にADMは今の不完全な状態でも最新世代のPEMに引けを取らないらしい。
それならもし完全な状態になればどうなるんだろう、そう思うとカズミは少し恐ろしくなった。
「それとエヴァ、彼女も普通ではない。どうやら彼女はメルクリウスの埋蔵位置を探知する事ができるらしい」
「人間が...?」
「ああ。現に彼女は小規模ではあるが未発見であった国内のメルクリウス埋蔵地をいくつか発見している」
これが本当なら世界が変わりかねない。というのもメルクリウスは位置の特定が難しくその検討はおおよそしかつかない。それ故メルクリウスの採掘は当てずっぽうになる傾向が強く、年々エデンの荒廃は進んでいく。だからこそガーディアンオブエデンのような組織が存在するのだ。
「ADMとエヴァ、これらだけでも手に余るというのに、更に貴様が現れた訳だ」
「私が...」
「ああ。エヴァ以外動かせるはずのない機体を唯一動かせた人物、それが貴様だったという訳だ」
そうは言われてもカズミには皆目見当もつかない。自分は他人と違う所なんてない。唯一あるといえばちょっと勘が鋭いくらいだ。
「ようやく職務の話に戻るが、貴様はこれからADMのパイロットとしてエヴァと共に活動してもらう。詳細はまたその都度伝えるが、概要は以上だ」
そう告げるとシエラ=レオネの足が止まった。
「ここが貴様の部屋だ。今日は休め。では」
「はっ」
去っていくシエラ=レオネを敬礼で見送った後、部屋に入り、カズミはベッドに寝転んだのであった。そして現在に至る。
「はぁ~、正直まだ実感がないや...」
すると突然部屋の扉が開いて、エヴァが入ってきた。
「やっほ、お姉さん」
「エヴァ!元気そうで良かった...って、何それ?」
エヴァの首には首輪のようなものがついていた。
「勝手にADMを動かしたばつだって。あの子の近くに行ったら大きな音がなって、わかっちゃうんだって」
「そ、そう。で、どうしたの?」
「お姉さんにひとこと言いにきたの」
「そっか」
「うん。あのね、あの子を動かせたのはお姉さんだけなの。だから、きっとエヴァとお姉さんは運命の相手なんだ」
カズミの表情が綻ぶ。運命の相手なんていかにも子供らしい。ADMに乗ったとき、エヴァは取り乱すこともなかったが、今の姿を見るとやっぱりまだ幼い少女だ。
「だからこれからよろしくね!」
カズミはベッドから起き上がり、エヴァと目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
「もちろん!」
「あ、それともう一つ言いたいことがあるの」
エヴァは両手を後ろで組んでモジモジと告げた。
「ほら、言ってごらん」
「たよりないお姉さんはエヴァが守ってあげるから安心してね!じゃあね!」
「...え」
そう告げられたカズミは石のように固まってしまい、部屋から出て行くエヴァを見ていることしかできなかった。
「頼りない...か。結構グサっときたな~...いや、ダメダメ!落ち込んでないで頑張らないと!」
カズミは書類にサインした時のことを思い出す。何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守ろうと決めた覚悟を。
【名前】カズミ・アーディガン
【性別】女
【年齢】16
熱血バカ
オレンジ色の髪の毛でウェーブがかかっている長髪
170cm程の身長でスタイルはかなり良い
細かいことを深く考えるのは苦手だけど時折直感的な判断力や決断力を見せる
家族は父母と姉が1人
白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒
好感度 (MAXは5)
エヴァ 2(頼りないお姉さんは世話がやけるねー)
アダム 4(お気に入りのパイロット!)
ということでやっとこさプロローグが終わりましたので今日はここまで。次回までの間に安価を募集します。
↓5くらいまでPEMの案を募集します。それともし案が有るのでしたら組織とか国家を出してもらっても構いません。
忘れてたのでエデンの簡単な地形とブルトニア共和国について投下しときます。これは安価指定に含みません。
惑星エデン
中央大陸と西方大陸、東方大陸の3つの大陸と、海に点在する諸島が存在する。
【名前】ブルトニア共和国
【特徴】歴史は浅いがそれを他国にない革新性で補い、その版図を拡大させた。今では中央大陸の3/5を手中に収めており、惑星エデンでもトップクラスの覇権国家である。しかし領土の拡大に国家財政が追いついておらず常に自転車操業である。最近は西方大海の向こう、西方大陸にある小さな飛地を起点としてその地で影響力を強めている。
色々と案をありがとうございます。今日は20時前後から始めるつもりですが、今のうちに特務機関のメンバーを2人募集します。
↓2まで
名前、性別、年齢、特徴及び性格をお願いします。
あとそれぞれのコンマでその人物の操縦技能も決めときます。
01~40 兵卒
41~60 熟練
61~80 エース
81~ エースオブエース
い、一応名目上は研究開発の組織だから大丈夫です、たぶん。
ちなみに既に案を投下してもらったキャラの操縦技能の判定はその時のコンマ という事にします。なのでシエラさんはコンマが74なのでエースです。
「では、改めて皆に紹介しよう。新入りのカズミ・アーディガンだ」
「よろしくお願いしますっ!」
カズミは深々と頭を下げたが、拍手の音はまばらだった。
(うう、あまり歓迎されてないっぽい?)
頭を上げると同時にシエラ=レオネが切り出した。
「さて、挨拶はここまでにして早速仕事に取り掛かろう。今から呼ばれた者はブリーフィングルームに来い。それ以外は通常通り仕事に戻れ」
(本当に挨拶だけだし...軍の入隊時だって歓迎会はあったのに...)
「バーネット、ガルー、オルデンリッジ、カズミ、エヴァ。着いてこい」
カズミも含め名を呼ばれた者は返事をし、シエラ=レオネの後について行った。
ブリーフィングルームには椅子と机が並べられており、正面にはスクリーンが設置されていた。
「本日、この人員で行うのはADMのテストだ。依然としてADMについては未知の部分が多い。その上カズミという変数も現れた。従って改めてADMの性能や出力等の調査を行う」
「がんばろうね、お姉さん」
「うん」
「テストの形式は模擬戦とする。カズミとエヴァにはこの3名とそれぞれ1人ずつ戦ってもらう」
(明らかに私達だけ負担が大きい...)
「カズミは勿論だが、お前たちも気を抜くなよ。そろそろ私と同等、とまではいかなくとももう少し腕を上げてもらいたい所だ」
「「「はっ」」」
「では10分後に演習場に集合、以上だ」
そう言ってシエラ=レオネが部屋から出て行くと3人が声をかけてきた。
3人からの好感度
↓1 バーネット ↓2 ガルー ↓3 オルデンリッジ
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5
↓1 86 バーネット 5(これは期待の新人だな!)
↓2 67 ガルー 4(俺でも動かせなかったあの機体を...こいつ、できるな!)
↓3 73 オルデンリッジ 4 (真っ直ぐでいい娘だ)
「バーネットさん、ガルーさん、オルデンリッジさん、よろしくお願いします!未熟者ですが、本日はご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!」
「ほう、殊勝な心がけじゃないか、後輩。私はバーネット、何かあればこの頼れる先輩に言うといい」
「ADMを動かせたって本当か!?どうやったんだ!?」
「え、えと...」
急に距離を詰めてきた2人に少し驚いたカズミを見て、オルデンリッジが助け舟を出した。
「2人とも落ち着け。新人とコミュニケーションを取りたいのは分かるがさっさと準備するぞ」
「それもそうだな」
「それじゃあ、後でな!」
オルデンリッジの一声で2人は模擬戦の準備のため部屋を出て行った。
「ありがとうございました、オルデンリッジさん」
「気にするな。さあ、俺たちも行こう」
「はい。エヴァ、行くよ」
「はーい」
市街地を模した演習場に着くとシエラ=レオネから模擬戦の相手の順番が告げられた。
最初の相手は?
↓1コンマ1桁
1~3 バーネット
4~6 ガルー
7~9 オルデンリッジ
0なら2桁目を参照、00ならもう一回
まあ組織の性格上表立って戦うことはないので...。
8 オルデンリッジ
「まずはオルデンリッジだ」
「と言う訳だ。そう緊張しなくていい、模擬戦だからな」
「はい!」
互いにPEMに乗り込み、模擬戦開始の合図を待つ。
「お姉さん、かっこいいとこ見せてね」
「も、もちろん!」
「まあ、僕もついてるし大丈夫さ」
「ありがとう、アダム」
すると演習場の中央でフレアが打ち上げられた。開始の合図だ。
「まずはどうするの?」
「うーん、前進、待ち伏せ、迂回が候補だと思うけど...」
「前進は無難な案だね、面白みにかけるけど。待ち伏せは向こうが迂回してこなければ先制できるのは間違いない。迂回はリスクが高いけど成功すれば背後から大打撃を与えられるね」
「そうだね。オルデンリッジさんがどうくるかが問題だけど...」
↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回
2 待ち伏せ
「決めた、待ち伏せにしよう!」
「なら位置取りは僕に任せて。そうだな...あの倉庫の中ならピッタリだと思うよ」
「わかった!」
カズミはアダムの言う通り倉庫の中に隠れた。
↓1
01~30迂回された
31~ 待ち伏せに成功
96 待ち伏せに成功
一方その頃。
クラックロードと呼ばれるPEMに搭乗したオルデンリッジは息を潜めていた。
「ふむ...」
カズミと同じくオルデンリッジも待ち伏せを仕掛けていた。
「来ない、という事は向こうも待ち伏せか」
カズミの若さと性格なら正面から来ると思っていたがアテが外れたようだった。
「このまま我慢比べをしてもいいが...待ち伏せされているなら迂回して背後から叩くべきだな」
決断したオルデンリッジの動きは早く、ビルの物陰から出ると街の外周に沿って動き始めた。
丁度半分ほど進んだ時、オルデンリッジの目に留まったものがあった。
「あれは...」
ビルの陰からADMのビームライフルが飛び出ているのが見えた。
「という事は、そこか」
オルデンリッジはカズミが居ると思われる箇所目がけて爆弾を投射した。
爆煙が消え切る前に距離を詰めようとしたオルデンリッジだったが、突然横から衝撃を受けた。
「っ!!?」
そこにはレーザーブレードを手にしたADMがいた。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
↓1 コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
ちょっと席を外します。23時くらいに再開します。
分かりやすいように表記を変えました。
カズミ3/3 滑空
オルデンリッジ 3/4 近接
相性不利のため-10
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3
05-10=(これ以上下がりようがないので)01
カズミ-2
「やった!」
「アダムのおかげだね!」
「あえてビームライフルを囮にする。シンプルだけどうまく引っ掛かってくれたね」
オルデンリッジが乗っているのはクラックロード、装甲は厚いがその分敏捷性に欠ける。距離をとれば有利になると考えたカズミはフライングボードを展開する。
ビームライフルを回収しながら素早く空へと飛翔したカズミはあちこちを飛び回り、オルデンリッジを翻弄する。
「なるほど。だが...」
オルデンリッジはカズミの通るルートを予測して爆発物を投擲し始めた。
「かなり揺れてるね。このままじゃまずいよ、カズミ」
「分かってる!早いとこ決めないと...ビームライフルじゃ威力が足りない、近づいて一気に仕留める!」
カズミは空高く舞い上がってからクラックロード目がけて急降下を始めた。エネルギーを一気にぶつける作戦だ。
「そうくるなら、こちらも利用させてもらおう」
カズミはオルデンリッジの横を通り抜けながらレーザーブレードで一閃しようとしたが、彼は予想外の行動をとってきた。
何と猛スピードのADM目がけてタックルを仕掛けてきたのだ。
「きゃあ!」
「エヴァ、掴まってて!」
機体は大きく揺さぶられ、ビルに正面から衝突した。
タックルによってクラックロードの装甲は大きく損傷したが、それよりも装甲の薄いADMの方がダメージは大きい。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
↓1 コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
カズミ1/3 近接
オルデンリッジ 3/4 近接
クラックロードは鈍重なため補正+5(さっきはこれ入れるの忘れてました。でも判定はどのみち変わらなかったので許して)
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3
57+5=62
オルデンリッジ-1
「いたたた...」
ビルに衝突した衝撃で視界が霞む。
「カズミ、前!」
アダムの声を聞いて急いで視線をやるとオルデンリッジがこちらに迫ってきていた。
ADMが体勢を立て直したのと同時にクラックロードのレーザーソウが振り下ろされた。
カズミはそれをレーザーブレードで受け流すと、クラックロードの胴体に袈裟斬りの一撃を加える。
「おしい!」
ブレードは当たりはしたが、クラックロードが一歩後ろに下がったためエヴァの言う通り大きなダメージは与えられなかった。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
カズミ1/3 近接
オルデンリッジ 2/4 遠距離
相性不利により-10
クラックロードは鈍重なため補正+5
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3
45+5-10=40
拮抗
追撃を行おうとしたカズミだったが、クラックロードはブレイククローを用いた地面の破壊によって足止めを行った。それと同時に塵が舞い、視界が悪くなる。
「どこに...?」
「カズミ、下がった方がいい!」
「わ、わかった!」
アダムの助言通り後退すると、先程まで自分がいた箇所で爆発が起きている。オルデンリッジが爆弾を投げてきたのだろう。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 オルデンリッジ 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
今日はここまで。ちょっと思ったんですが戦闘ってもっとサクサク進む方がいいですか?よかったら教えてください。
採用されるかは分からんが投下
PEM案
【機体名】RLTH(リリス)
【装備】メガレーザーランチャー、マイクロミサイル、腕部レーザーカッター、ウイングブレード、フロートブーツ
【概要】ADM(アダム)とは正反対な重装備かつ漆黒のボディに赤のラインのアクセントが入った外見
ウイングブレードとフロートブーツによるフライングボート無しでの単独浮翌遊を可能としている
メガレーザーランチャーは砲身の上半分を右肩部に、下半分を左肩部に分割して搭載されており使用時に胸部に接続する形で展開される(レーザー砲部分は上半分に内蔵)。並の装甲では耐える間もなく融解する程の出力を有する
欠点は稼働時間が極めて短い事と砲撃と浮翌遊は同時展開出来ない事
内蔵自立AIのRLTH(リリス)は効率的な行動を追求する真面目系女子的な性格(人道的な側面無視)
それではネームドとの戦闘は今の感じで、モブ相手の場合は基本簡略化しようと思います。
申し訳ないのですが案に関しては募集してる時にお願いします。でないと自分が捌ききれなくなると思うので...
PEMは初期型は3~4mくらいで、次第にパワードスーツじゃなくてロボットとして運用した方が良くね?という方針になり、現在では10m強が標準というふうに自分は考えてます。
カズミ1/3 遠距離
オルデンリッジ 2/4 遠距離
クラックロードは鈍重なため補正+5
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~70 オルデンリッジ-1
71~90 オルデンリッジ-2
91~ オルデンリッジ-3
44(ゾロ目なので補正は無視)
ゾロ目ボーナスでオルデンリッジ-2
「どうする、カズミ?」
「レーザーライフルの威力じゃクラックロードの装甲は破れない。だからここは一気に突っ込んでブレードで決めるしか...」
その時カズミの直感が働いた。
クラックロードの装甲なら塵で視界を塞いだ後に近接攻撃による奇襲をすればよかったはずだ。にも関わらずあえてオルデンリッジは後ろに下がった。それは何故か?そこまでは分からない。だが今の状況は彼に仕組まれた結果のような気がする。
「下がろう」
「それは悪手じゃない?」
「いや、きっとそうした方がいい」
「でもそれじゃどうやって倒すのさ?レーザーライフルじゃ威力不足だってさっき自分で──」
「うん。大丈夫、私に考えがある」
アダムにそう言ってカズミが後退した時、丁度爆煙が晴れた。
クラックロードは位置を変える事なくADMの直線上に居た。
「一体何のつもりだ?...まあいい、終わらせてもらおう」
オルデンリッジはADMのいる場所に爆弾を投げる準備をする。
それを見たカズミは素早くレーザーライフルを構える。
「大丈夫...きっとやれる!」
深く息を吸い、視覚と指先に全神経を集中させる。
クラックロードが握りしめた爆弾を投擲しようと、掌を開き始めたその瞬間。一筋の光がレーザーライフルから放たれ、それは吸い込まれるように爆弾へと直撃した。
激しい轟音とともに黒煙が立ち昇る。煙が晴れた後、爆発で吹き飛ばされたボロボロのクラックロードが仰向けに倒れていた。
その姿を見て、カズミは額の汗を拭った。
「すごーい!!」
「これは...さすが僕が見込んだパイロット!」
すると模擬戦終了の照明弾が打ち上げられた。
カズミ達はADMから降りるとシエラ=レオネ達のもとへ向かった。そこにはオルデンリッジも既にいた。両者が揃ったのを確認してシエラ=レオネが口を開く。
「模擬戦第1回目はカズミ達の勝利だ。まだまだ粗が見えるが取り敢えずは及第点だな。オルデンリッジが地雷を敷設していた事に気づいていたのか?」
「そこまでは分かりませんでしたが、何か作戦があるのだろうとは思いました」
「まさかこんな嬢ちゃんに見破られるとはな、年長者として面目ない」
「全くだ。だが貴様も悪くなかった。最初の奇襲を除いて戦闘の、特に後半のペースを握っていたからな。それに貴様は矢面に立つというよりは仲間のサポートが主だからな」
「ハハハ、慰めてくれるんですか、長官」
「とはいえ負けは負けだ、肝に銘じておけ。実戦なら敗北は死を意味するからな」
「勿論です」
「さて、次の相手だが...」
↓1
01~50 バーネット
51~ ガルー
70 ガルー
「次はガルーと戦ってもらおう」
「っしゃ!絶対に勝ってやるからな!」
「望むところです!」
「それではメンテナンスが終わり次第開始だ。準備しておけ」
シエラ=レオネの言葉を聞いてカズミは聞こうと思っていたことを思い出した。
「あの、模擬戦ではありますが、あそこまで機体を傷つけてもよかったのでしょうか?」
「勿論だ、手を抜いては何の意味もない。それに整備士達の訓練にもなるからな。次も実戦のつもりで臨んでくれ」
「はっ」
機体の整備が終わってから、再びカズミとエヴァはADMに乗り込み所定の位置についた。
再び合図の照明弾が打ち上げられ、2回目の模擬戦が開始した。
↓1
1 前進
2待ち伏せ
3迂回
3 迂回
「今回は迂回しよう。ガルーさんはあの性格からして正面からきそうだし」
「さんせー!」
「了解、今回も上手いこと支援してみせるよ」
カズミは1回戦目のオルデンリッジと同じように街の外縁を伝って背後から奇襲を仕掛ける事にした。
↓1
01~50 失敗
51~ 成功
52 成功
「上手いこと回り込めたけど...」
「いた、あそこだ」
ビルの屋上から様子を伺っているガルーの姿がインターフェースに映し出された。彼が搭乗しているのはナルカミ、驚異的な機動力による空中戦を得意とした機体だ。ADMの性能が高いとはいえ空中戦は危険だろう。
「いち早くこっちを見つけて、空中から一気に叩くつもりだったのかな。ま、カズミにしてやられたみたいだけど」
「お姉さんのこと、ちょっとみなおしてきたかも」
「ありがと!じゃあ、先手は取らせてもらおっか!」
ADMはしゃがみ込んで姿勢を安定させるとライフルを構えた。
フライングボードを片手に、キョロキョロとしているナルカミの背後にレーザーが飛来した。
「なっ!後ろを取られた!?この俺が見逃すなんて!」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 ガルー 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
席を外すので23時くらいに再開します。
カズミ3/3 遠距離
ガルー 1/3 近接
相性有利のため補正+10
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~ ガルー -1
17+10=27 カズミ-1
「おいおい、アテが外れてんじゃんよ、ガルー」
ナルカミに搭載されたAIであるイカヅチが、ガルーを揶揄するように喋る。
「うるせえ!こっから反撃だ!」
「頼むぜ、きょうだいには負けてられないからな」
するとガルーは屋上の端に立った。
得意の滑空を仕掛けてくると睨んだカズミはそうはさせまいとライフルを構える。だがガルーの取った行動は違った。
滑空をするのではなくそのままビルから飛び降りたのだ。
「なっ!」
カズミは慌ててナルカミにレーザーを連射する。
しかしナルカミは落下しながらフライングボードを構えてそれを防ぐ。そのまま受け身を取ると素早くADMに接近してきた。
「こんのっ!」
カズミは急いでブレードに持ち替えようとするが間に合わず、ナルカミのパワーアームによる手痛い一撃を食らった。
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 カズミ 兵卒
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 ガルー 兵卒
1~3 近接
4~6 滑空
7~9 遠距離
0なら二桁目を参照(二桁目も0なら再度判定)
カズミ2/3 近接
ガルー 1/3 遠距離
相性不利のため補正-10
↓1
01~20 カズミ-2
21~30 カズミ-1
21~40 拮抗
41~ ガルー -1
あまりにも阿呆らしいので注意喚起します。
1、あんぐら本舗について
あの動画の内容はどう見ても炎上に便乗しただけのジョーク動画です。
現時点でゆるふわアンチはあんぐら本舗に釣られ、あの便乗動画が伸びるのを助けただけって状態です。
某ちゃんねるでは「伸びてもゆるふわが困らないあの動画にアンチが広告いくら突っ込むのか」って話題になってますよ。
頭を冷やしましょうよ。
常識的にクソ動画伸びても誰も困らないし、注意喚起も意味がないと思ってます。
私はちゃんと調べた上で「変なのにたかられたからそう言って逃げた」と判断して言ってますので、あしからず。
2、ゆるふわ分子生物学研究所について
冷静に考えればあれはゆるふわ分子生物学研究所の投稿者の評判を落としたい、評判を落としたい、迷惑かけたいという「赤の他人による犯行」だと思うのが普通です。
本人がそんな事するのだろうか?←この考えを元に常識的に突き止めれば、「別人による成りすまし」が第一候補です。
あと、擁護する人間がいるのは様々な意見を持つ人間がいるだから当然でしょう。
そういう意見をなぜ「荒らし」「異常」と断定するのか、そちらの方が恐ろしいです。
「ゆるふわの複垢か」はこのスレ住人だけにしか通じないミーム(意味わからんだろ、ググレカス)なんですよ、本当に。
そもそも同一人物だという証拠・説明・反論は一つも「ありません」、同一人物だという証拠が出ない時点で語るに落ちます。
投稿者が反応してない?→迷惑行為されたら大騒ぎして被害者ですと主張しないといけない法律があるので?
いい加減このスレ住民の行動パターンが全体的に常識で考えておかしいって気付け!
ところで、便乗したジョーク動画に皆さんは便乗動画に広告でいくら支払ったんでしょうか?
あんぐらさんもあの動画でクリ奨稼げてよかったでしょうし、委員会さん達の懐のダメージを慮ると実に乙ですけど。
38+10=48 バーネット-1
バズーカを放った後、バーネットはバンカープレートが威力を発揮する近接戦に持ち込もうとADMに接近しようとしていた。勿論カズミは射撃しながら後退する。
しかしダートのホバーの機動力は流石と言ったもので、あっという間に両者の距離が縮まっていく。
「こうなったらもう一回ジャンプを...!」
「駄目だ、バーネットはそこまで甘い奴じゃないよ」
「うっ...」
カズミははっきり言って窮地に陥っていた。この距離では滑空を試みてもバズーカで撃ち落とされるのが関の山だ。かといって近距離戦の分は圧倒的にダートにある。
「こんのっー!!」
半ばヤケになりながらレーザーを乱射するカズミだったが、ここで勝利の女神がカズミに微笑んだ。レーザーの1発がたまたまバズーカを持っていた左手に直撃したのだ。
「運のいい...だが、近づけばっ!」
バーネットは空に逃げられる前にADMをバンカープレートの有効射程に収めようと一気に出力を上げる。
「うう、まずいっ!」
「これで終わりだ、後輩」
バーネットがトリガーを引く。
が、何も起きなかった。
「何!?」
インターフェースに浮かび上がるエラーの文字がバーネットの視界に入ってきた。
先程ADMからもらった右肩への一撃に加え、無茶な出力の上昇で右手部分の駆動系がイカれてしまったようだ。
「よ、よく分かんないけど、この勝負は頂きますよ、先輩!」
ADMのライフルから放たれたレーザーがダートの胴体を貫くのと同時に、信号弾が打ち上げられて模擬戦が終了した。
そして今回もシエラ=レオネの講評が始まる。
「本来、大部分のPEMは跳躍が不可能だ。それはADMであっても同様のはずだった。だが今回は...」
周りの視線が一気にカズミに集まる。
「え...と」
「カズミ、やはり貴様は何か特別なようだな。だが最後の醜態は見逃せない。運がいつも救ってくれるとは限らないぞ」
「はい...」
「さて、バーネット」
「はっ。最後の局面にて、功を焦ってしまったのが敗北の原因かと」
「よく分析できている。後輩に良い格好を見せたいのは良いが、弁えろ。死ぬぞ」
「仰る通りです...」
「だがダートの特性を活かした戦闘は評価できる。その調子で励め」
「はっ!」
「という訳で今回の模擬戦は、全てカズミの勝利だ。...はぁ」
表情をほぼ変える事なくついたシエラ=レオネのため息と共に、カズミと戦った3人の顔が思わず曇る。
「まさか3人とも敗北するとは流石の私も予想していなかった。...今後の訓練は覚悟しておけ」
その言葉を聞いた3人の表情が見る見るうちに青くなる。
(そんなに...?)
そう思っていたカズミにエヴァが耳打ちする。
「ちょうかんは、おにきょうかんだってみんな言ってるんだ」
「へ、へぇー」
鬼教官という単語を聞いて思わずカズミは軍学校での厳しい日々を思い出した。あの頃も随分キツイ訓練をさせられたが、大の大人達が青ざめるとは、一体長官はどれほど厳しいのだろう。
そんな事を考えていたカズミの思考はシエラ=レオネの言葉で遮られた。
「さて、今回の模擬戦はこれで終了だ。パイロット達は解散。メカニックと分析官達はこれからが本番だ。さあ、キビキビ動け!」
シエラ=レオネの言葉を聞いてパイロット以外の者達は慌ただしく動き始めた。
一方、カズミと戦った3人のパイロットはこちらにやってきた。
「今回は俺たち全員情けないところを見せてしまったな」
オルデンリッジの目元はバイザーで隠れて見えず、表情は分かりにくいが、それでもばつの悪そうな顔をしているのはわかった。
「そ、そんな事ないです。皆さん本当に手強くて!今回は運良く勝てましたけど、次は分かりません!」
「まあな!確かにカズミは良い腕だが、俺も負けてらんねえ!もっと腕を磨いて再戦させてもらうぜ!」
「はい!」
「確かに先輩としては情けない姿を晒したが、私としては有能な後輩が入ってきて喜ばしいとも。これからよろしく頼む、後輩よ」
「頑張ります!」
3人はカズミと握手を交わすと会話を交わしながら去って行った。
「...ふぅ」
「お姉ちゃん、おつかれ!」
「エヴァもね」
「うん!お姉ちゃんのこと見直したよ!あとでいっしょにおふろ入ろーね!」
「わかった!」
そう言ってパタパタとエヴァは去っていた。そしてカズミは小さな事に気がついた。
「ん...?お姉さんからお姉ちゃんにかわってたよね?...少しは頼ってもらえるようになったのかな?」
カズミ 兵卒 0/3→2/3
オルデンリッジ 兵卒 0/3→0.5/3
ガルー 兵卒 0/3→0.5/3
バーネット 兵卒 0/3→0.5/3
好感度
エヴァ 2→3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム4(お気に入りのパイロット!) 0/5→1/5
バーネット 5(期待の新人だ!) 0/6→1/6
ガルー 4(こいつ、できる!) 0/5→1/5
オルデンリッジ 4(真っ直ぐで良い娘だ) 0/5→1/5
好感度は5がMAXだと言ったな?あれは嘘だ。
という訳でMAXは6にします。(恥ずかしながら好感度の管理はあまり得意ではないのです)
ちなみにカズミが3回勝ったのに2しか上昇してないのは理由があるんですが、眠いので次やる時説明します。
では今日はここまで。
機体がみんな違うのは研究機関だから色々集まってるのかな?
>>186
そうですね。
今日はやりませんが、せっかくなのでブルトニア共和国軍の主力機を↓3まで募集します。名前と武装、概要をお願いします。
PEMの案ありがとうございます。
と言う事で操縦技能についての説明ですが、通常は同格もしくは格上相手との実戦又は訓練で勝てば上昇します。ただレベルアップに必要な最後の1ポイントだけは同格以上の相手との実戦でしか獲得できません。
ということでまずは忘れていたシエラさんの好感度判定します。
↓1 模擬戦で3連勝したので最低保証3
01~60 3
61~80 4
81~ 5
16 3(素質は悪くないな)
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒 2/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 1/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り3回
↓1
1訓練(操縦技能)
2訓練(白兵戦)
3コミュニケーションをとる
4特に何もしない
ちなみに好感度はMAXになっても戦闘時に軽い補正が入るだけなのでそこまで気にせず見たい組み合わせを選べばいいと思います、たぶん。
3 ガルー
↑こんな感じで安価取るのはあり?
>>195
全然オッケーです。
1 訓練(操縦技能)
↓1訓練する相手の名前(カズミとじゃなく、カズミ以外の人の組み合わせでもOK)
ガルー
>>197
ですね。訓練の時もそうしますね。
>>198
これカズミとガルーだとカズミはランクアップしないんですが、大丈夫ですかね?というか自分の説明不足ですね。カズミ以外の人同士を訓練させる時は名前を2人書いてください。
5分くらい待っても返事がなかったらカズミとガルーの組み合わせで行きます。
分かりにくかったと思うのでやり直します。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 0.5/3
ガルー 兵卒 0.5/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 1/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
3 ガルー
カズミはビデオルームで1人、先日の模擬戦の録画を見ていた。運良く3連勝できたとはいえ、まだまだ学ぶことは多い。
「うーん、やっぱりもう少し計画性が必要かな?」
「おっ、カズミ何やってんだ?」
振り返るとランニングウェアに身を包んだガルーが立っていた。
「ガルー先輩、模擬戦の振り返りをしていたんです」
「おー、流石だな。ま、俺はとっくに振り返り終わってるけどな!」
「あははは...ところで先輩はランニングですか?」
「ああ、パイロットには体力も必要だからな」
そういえば最近は体力トレーニングを行なっていなかったなとカズミは少し反省した。
「にしてもお前とADM、何というか...相性ぴったりって感じだったよな」
「そうですか?でも先輩こそナルカミの操縦、凄かったです」
カズミの言葉を聞いてガルーの表情が綻ぶ。
「そうか?そう言ってもらえると嬉しいぜ!何せナルカミは俺の相棒だからな!」
「相棒...ですか?」
「ああ!ここに配属された時、リストの中からメインで使う機体を選ばされたんだが、その時に一目でビビッと来たのがナルカミだったんだ」
「へぇ~!それってどこがビビッときたんですか?」
「そうだなー、ナルカミの特徴ってその機動力だろ?俺はあんまりじっとしてるのが得意じゃなくてな、だから戦場でも動き回ることのできる所が気に入ったんだよ」
「確かにガルー先輩って落ち着きがないですよね!」
カズミは言い終えた後に自分の失礼な物言いに気がついた。
(やばっ、思ったことそのまま言っちゃった!)
↓1
01~80 変化なし
81~90 +1
91~ +2
98 +5
「おー、俺のことよくわかってるじゃねえか!けどそういう悪い部分も上手く付き合えば長所になるんだよ!実際、お前を追い詰めるところまではいったしな!」
ガルーは特にカズミの物言いを気にしていないようで、カズミはホッと胸を撫で下ろした。むしろ彼は少し嬉しそうだ。
「っくし!っと、汗で体が冷えるといけないから俺はもう行くぜ。じゃあな!」
「はい!」
カズミは部屋から出ていくガルーを見送ると独り言を呟いた。
「相棒...か。私もいつかADMをそう呼べるくらい理解できたらいいな」
好感度1+2=3
ガルー 4 1/5→4 4/5
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 0.5/3
ガルー 兵卒 0.5/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
1 カズミとバーネット
「それではバーネット先輩、よろしくお願いします!」
「ああ。互いに切磋琢磨しよう」
そう言うと2人はそれぞれコックピットに乗り込んだ。と言っても実機ではなくシミュレータだが。
「エヴァとアダムがいないって変な感じだけど...頑張ろう!」
↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ カズミ
12 引き分け
シミュレータが始まってからしばらく経過した後、勝負は終盤に差し掛かっていた。
両者とも遠距離武器は破壊されたか弾切れ、フライングボードも飛べないほどに損傷していた。
両機は正面から相対すると同時に、近距離武装を構えた。
「いっけぇぇぇ!」
「はぁっ!」
暫しの静寂の後、両機は同時に地面に崩れ落ち、そこでシミュレータは終了した。
カズミがシミュレータから出ると、既にバーネットが待っていた。
「引き分け、か。先輩としては圧倒的勝利を見せてやりたかったが、まあ良しとしよう。私も学ぶことは多かった」
「こちらこそ、ありがとうございました!」
「ふっ、構わんとも。また手合わせ、頼むよ」
「もちろんです!」
引き分け
バーネット 兵卒 0.5/3→1/3
カズミ 兵卒2/3 実戦ではないので変化なし
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 1/3
ガルー 兵卒 0.5/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の新人だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
3 エヴァ
「うーん...」
カズミは1人、自室で唸っていた。エヴァを守ると誓ったのは良いものの、よくよく考えてみれば彼女のことは余り知らない。
エヴァの好きなものや趣味は?ADMとともに発見されたらしいが家族は?それ以前の記憶は?今の境遇はどう感じているのだろうか?
...寂しい思いはしてないだろうか?
「そう言えば良くお母さんが言ってたっけか...」
人と仲良くなりたい時、元気づけたい時は──
↓1 カズミのお母さんは何と言っていた?(好感度判定には影響しないので自由にどうぞ)
早いですが今日はここまで。
「その男はゼウスと名乗ったんだな?」
「はい」
救出部隊と共に特務機関の基地に帰還したカズミはシエラ=レオネに詳細を報告していた。
「そうか...」
やはり生きていたのか、カズミはその呟きを聞き逃さなかった。
「あの──」
カズミの質問を遮るようにシエラ=レオネが口を開く。
「それにしても奴らは実に皮肉な組織だな」
「ガーディアンオブエデン、ですか?」
「ああ。奴らの目的はメルクリウス採掘の阻止だが、それを達するための手段が他でもない、メルクリウスを最も消費するPEMを用いたテロなのだから」
「た、確かに」
「それで、他に報告は?」
「は、はい。えと、ADMと瓜二つな、ヘルミラーと呼ばれる機体を彼らは所持していました」
それを聞いて、シエラ=レオネの表情が微かに曇る。
「その機体なら良く知っている」
「そうなんですか?」
「知らないかもしれないが、お前が捕らわれている間に我が国のメルクリウス採掘地に対するガーディアンオブエデンの襲撃が頻発していてな」
思い返してみればアジトにヘルミラーや主力部隊が居なかったのはそれが理由かもしれないとカズミは思った。
「もちろん襲撃自体は過去にも何度かあったが、そのヘルミラーという機体は確認されていなかった。一体どこからあんな代物を引っ張り出してきたのか...」
僅かにだがシエラ=レオネの声の調子が下がっていく。
それも当然の話でカズミがいない間に襲撃されたメルクリウス採掘地は例外なく壊滅しており、ADMと同型だと推定されることから、早急に正体を特定するよう何度も大統領に催促されていたのだ。
「機体性能はADMと同程度か僅かに上だと思われる。つまり対抗できるのはADMだけだ。加えて...はっきり言うが、パイロットの腕はお前より遥かに上だ。恐らくは私よりも、な」
カズミは捕まっている時にイヴに言われた事を思い返していた。足下にも及ばない、確かにそう言われた。
「ガーディアンオブエデンとの戦闘、特にあのヘルミラーと言う機体がいる際は、戦局を左右するのは間違いなくお前だ、カズミ」
真っ直ぐと見つめられたカズミは返事をする。
「精進します!」
それを聞いたシエラ=レオネの顔が少し綻ぶ。
「ああ。では以上だ」
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2/3
ガルー 兵卒 0.5/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
「ガルー、私と訓練はどうだ?」
「お、いいねえ。にしてもどういう風の吹き回しだ?」
「実力不足を痛感しただけだ」
「はっはーん、カズミのことか」
「とにかく、やるぞ」
そうして2人は演習場へと向かった。
↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ ガルー
02 引き分け
「引き分けかよー、いけると思ったんだけどな」
「お互いまだまだと言う事だな」
「だな。また頼むぜ!」
引き分け
バーネット 兵卒 2/3→2.5/3
ガルー 兵卒0.5/3→1/3
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 1/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
3 アダム
調査班がADMのデータを取りたいとのことで、カズミはエヴァと共に格納庫で調査に協力していた。
「いつおわるの?」
「うーん、調査班の人達、一度やり出すと止まらないからな~」
「僕の計算によると、あと2時間弱はかかるね」
その言葉を聞いてカズミもエヴァもゲンナリした。
「そういえばアダムはガーディアンオブエデンに捕まってる間に変なことされなかった?」
「へ、変なこと...まさか、カズミはあんなことやこんな事をされてしまったのかい!?」
何を想像しているのかは分からないが、アダムの声はどことなく嬉しそうだ。
「されてないよ!で、どうだったの?」
アダムは落ち着きを取り戻して、咳払いをすると話し始めた。
「あー...まあ、大丈夫だったよ」
「なんか歯切れ悪いね?」
「いやー、突破はされなかったんだけど随分とアクセスを試みられてね。体を弄られてるみたいで気持ち悪かったよ...」
「いいかたがえっち」
「い、いや、エヴァの気にしすぎだよ!ね、カズミ!?」
「...うん」
「その間は何さ...」
「まあ、とにかく無事ならよかった。アダムも大切な仲間の1人だからね」
↓1
01~80 ボーナスなし
81~90 +1
91~ +2
23 ボーナスなし
「そう言ってくれて嬉しいよ」
そう言えば、とアダムが続けて喋る。
「これまでADMを起動できたのはエヴァとカズミだけだ。だけどガーディアンオブエデンの中にADMを起動できた人間がいたんだよ」
もしやと思い、カズミはアダムに尋ねる。
「それってエヴァと同じくらいの男の子と私くらいの女の子だった?」
「ああ、そうだったよ。にしても何であの2人は起動できたんだろうか...もしかしてトリガーは年齢なのかな?」
「うーん、どうだろう」
「ま、僕はあの女の子とカズミじゃ、断然カズミの方がいいけど」
「あはは...」
好感度
アダム 4 1/5→4 2/5
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 兵卒 2/3
操縦技能(昇格に必要な最後のポイントの獲得は実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 0.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
短いけど今日はここまで。
案ありがとうございます。では進めていきます。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 熟練 1/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3
白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3(素質は悪くないな)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
3 シエラ=レオネ
時刻は14時頃、遅くなってしまったが昼食をとろうとカズミが食堂に向かうとシエラ=レオネが食事をしていた。
(あれ、長官だ。いつもお昼時は部屋にいるのに)
カズミはカウンターに陳列された料理をいくつかとると、シエラ=レオネの真正面に座った。
「む、カズミか」
「こんにちは、長官。どうして今日は食堂に?」
シエラ=レオネはカズミを見ると、口に含んでいたものを飲み込んでから話しだした。
「今日は、というか、私はいつもこの時間に食事をしている」
「そうなんですか?」
「ああ、混雑は避けたいからな。それに部下も私がいるとあまり心地良くないだろう」
「そ、そんなことないと思いますよ」
「それよりも私に何か用か?」
そう言いながらシエラ=レオネは慣れた手つきでナイフとフォークを動かす。
(すごい上品な所作だなぁ...私とは大違いだ)
「えと、考えてみれば、私ブルトニアのことよく知らないなと思って。例えば...メルクリウスの違法売買とか。是非ご教授いただけたら、と」
カズミの言葉を聞いてシエラ=レオネの眼光が鋭くなる。
「誰から聞いた」
「ゼウスからです」
カズミはシエラ=レオネの目を正面から見据える。
「そんな目で見るな...メルクリウスの件については大統領も苦心していらっしゃる。軍部が主体となってやっているそうだが、大統領もあまり強くは追及できないようだ。議会が支援している節もあるしな」
シエラ=レオネはナフキンで口を拭くと、水を一口飲んだ。
「全く頭が痛くなる話だ。内輪揉めをしている場合ではないというのに」
「そうなんですか?」
「ああ。ただでさえガーディアンオブエデンの襲撃が増加しているというのに、一時は落ち着いていたカナアンの情勢が不穏になっている。中央大陸での不穏分子の活動も活発になっているしな」
するとシエラ=レオネは大きくため息をついた。
「オマケにガザレムの軍事費は年々増加、明らかに対ブルトニア戦を見据えている。安定しているのは東方大陸くらいだ」
「全然知らなかったんですけどブルトニアって結構危ないんですか?」
「...私からは何も言えん」
しかし彼女がブルトニアの暗い先行きを予想していることは言葉よりも目が語っていた。
「それにしてもどういった風の吹き回しだ?」
「...エヴァを守る為にも、いつまでも無知なままではいけないと思って」
↓1
01~40ボーナスなし
41~80 +1
81~ +2
92 +2
それを聞いてシエラ=レオネは僅かに微笑んだ。
「いい心がけだ。特務機関の人員に何かあったとしても政府は助けてくれない。仮に何かあったとして、助けてやれるのは同じく特務機関の者だけだ」
カズミはそれを聞いて自分がガーディアンオブエデンに捕まった時に、バーネットが助けに来てくれたのを思い出した。
「私は部下を見捨てるつもりはない、安心しろ」
「...はい!こんな事を言うのはあまり良くないかもしれませんが、長官に何かあった時は私が助けますね!」
シエラ=レオネはカズミの言葉を聞いて一瞬目を見開いた。
シエラ=レオネは自他ともに認める秀才であり、それ故今まで部下を守るということは考えても、自分が守られるということは考えなかった。そんな彼女にとってカズミの言葉は嬉しい驚きだった。
「...ふっ、期待しているぞ」
好感度
1+2=3
シエラ=レオネ 3 0/4→3/4
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 1/3
操縦技能 熟練 1/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3
白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
2 カズミとシエラ
↓1
01~10 引き分け
11~80 シエラ=レオネ勝利
81~ カズミ勝利
89 カズミ勝利
「はぁ、はぁ、はぁ!やっと...一本取れた!」
カズミは床に大の字に寝転がり、息を切らしながら大声を出した。
運の悪い事に誰とも予定が合わず、白兵戦の訓練相手が見つからないと嘆いていたカズミをシエラ=レオネが発見したのだ。
それを見かねたシエラ=レオネが自ら訓練を名乗り出たのであった。
カズミも最初は喜んでいたが、すぐに考えを変えた。
シエラ=レオネは自分から一本取るまで訓練は終えないと宣言し、向かってくるカズミを何十回と投げ飛ばしたのだ。つまり、部下たちから恐れられている彼女の鬼教官ぶりをカズミはその身を持って体験したのであった。
「随分と時間がかかったな。次はもっと早く終われるといいが」
(つ、次って...正直こんな目は2度とゴメンです、長官!)
カズミはそんな事を思いながらしばらくの間寝転がっていた。
白兵戦
カズミ 兵卒 1/3→2/3
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 兵卒 2/3
操縦技能 熟練 1/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 1.5/3
バーネット 兵卒 2.5/3
ガルー 兵卒 1/3
白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 2/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 4 4/5(こいつ、できる!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
少し安価指定をば
↓1 特務機関に来る前のガルーの職業は?(フレーバーテキストみたいなもんです)
3 ガルー
カズミはリラクゼーションルームでエヴァと一緒に映画を見ていた。
「うーん、イマイチだったなぁ。エヴァは?」
視線を横に座っているエヴァに移す。どうやら知らぬうちに眠っていたようだ、寝息を立てている。
「おーす、カズミとエヴァ」
カズミは唇に人差し指を当てながらガルーの方を見た。
「おお、寝てんのか。悪い」
「ガルーさん。気分転換ですか?」
どうやらガルーは漫画を読みにきたようで、何冊か抱えている。
「ああ。次の休暇まで随分先だからなぁ、仕方なくここで息抜きすんだよ」
「そういえば私は以前休暇じゃないけど外出許可を貰いましたよ。エヴァと一緒に街に出かけました」
「へー、そいつはいいな。まあ、休暇も完全に息抜きできるわけじゃねえけど」
どういう事ですか、とカズミは首を傾げた。
「ああ、カズミは知らなかったか。休暇のときも特務機関の監視がついてんだ」
「え」
「仕方ないとはいえ、うっとしいぜ」
カズミは以前エヴァと外出したときも誰かに監視されていたのだろうかと考えた。
(もしそうなら割とはしゃいでたから恥ずかしい...!)
「そ、それにしても休暇って、ガルーさんは何するんですか?イマイチ想像がつきませんが」
「俺か?俺は...墓参りにな」
「墓参りですか?」
「ああ。実は俺、元マフィアの一員だったんだ」
「ええっ!本当ですか!?」
大声をだすカズミの口をガルーが押さえ、エヴァを指さした。
「おっとと。...それにしても意外です」
「そうか?」
「でも、それならどうして特務機関に?」
ガルーの顔が少し曇った。
「まあ、色々あってな。ある日競合相手のハイオネル・ファミリーの支部を仲間と一緒に襲うよう言われたんだ。あの時の俺は組織を信じてたから、従ったんだ。だけど向こうは知ってた、待ち伏せされたんだ」
ガルーは拳を握りしめた。
「そんで命からがらアジトに戻ったんだが、オマエらの事など知らんといきなり撃たれてな。俺は何とか逃げられたが、仲間は死んじまった。...詳しくはわからないがハメられたのさ」
「ひどい...」
「そんでその後助けてくれたのが特務機関で、後はまあ、なし崩し的にな」
「そうだったんですか...」
↓1
01~40ボーナスなし
41~80 +1
81~ +
52 +1
「昔のことを話したのは久しぶりだぜ。カズミは何か話しやすいからな」
「そ、そうなんですか?ありがとうございます」
「おう、じゃあ俺はこの辺で。エヴァをベッドに連れて行ったほうがいいんじゃねえか?」
「そうですね。では」
そうしてカズミはエヴァを抱えてリラクゼーションルームを後にした。
(まさかガルーさんが元マフィアだったなんて、びっくりした~。うーん、人ってのは分からないもんだなぁ)
好感度
1+1=2
ガルー 4 4/5→ 5 1/6
今日はここまで。
ちなみに皆さん的に今回のガルーのような自由安価ってどうなんですかね。わりかし自分はもらったキャラ案から自分でバックボーンとかを考えていくタイプなんですが、今回は試しにやってみました。
なんか雰囲気に覚えがあるんだけどもしかして昔傭兵のスレやってなかった?
大丈夫そうですし、折角の安価スレなので出来るだけ自由安価も入れていこうと思います。皆さんも気楽に参加してもらえたらと思います。
>>447 やってました。まさか知っている方が居るとは、嬉しいです!
話を進める前に少しキャラ募集します。パウエル・インダストリ現社長の親である前社長を募集します。名前と年齢、性格や特徴をお願いします。
↓1
あー!やっぱり同じ人か、あのスレも好きだった。堅実で、なんというか展開に地に足がついてて、安心して読めた
>>450
ありがとうございます。よければ今回もお付き合い下さい。
「うーん、綺麗な海!」
カズミは照りつけるような陽射しの中、真っ白な砂浜に水着姿でいた。
「うみはいってもいい?」
エヴァがカズミにそう尋ねた。
「もちろん!」
何故カズミ達がこんなところにいるのかと言うと、そのきっかけは数日前に遡る。
とある日のこと、大統領から特務機関に任せたい人物がいると告げられ、シエラ=レオネはその人物と話も兼ねてブルトニア国内でも屈指の高級レストランでディナーを摂っていた。
「君がシエラ=レオネさんか?」
大して子供と背丈も変わらない、しかし胸元まで伸びた髭を蓄えたその老人は遅れてやってきたことを謝りながら席に着いた。
「はい。あなたは...パウエル・インダストリの前社長、グラジオラ・パウエルさんでよろしいですか?」
「ああ。君は世間話は好きかな?」
「いえ」
「ハハハ、正直じゃな。では本題に入ろう。君と会う機会を設けてもらったのは他でもない、特務機関に頼みたいことがあるのじゃ」
目の前の老人が不用意に特務機関の名を口にした事に驚きながら、シエラ=レオネは周りを見渡す。
「安心しなさい、ここはパウエル・インダストリ傘下の会社が経営している。ここで話されたことが外に漏れることはない」
「...人の口に戸は立てられませんので」
「慎重なんじゃな、それも当然か、まあよい。それで頼み事なんじゃが」
すると老人は一枚の写真を取り出した。
そこにはメガネをかけ、マスカット色の髪を後ろで一つにまとめた20歳ほどの女性が写っていた。顔立ちは端正でどこか近寄りがたさも感じられる。
「ご息女のミツキ=パウエルさんですね」
「知っとるか」
「ええ、色々とお噂は伺っております。コストや採算を度外視した兵器をよく開発しているとか」
「うむ、ワシの血の影響が色濃く出ているようじゃな。その点に関しては別に気にしておらんのだが、問題は若さも相まってかあの娘は中途半端に有能なのじゃよ」
「中途半端、ですか?」
「うむ。例えば有能な経営者は既存の市場に変化を加えるときや、新たな販路を確保する際には関係各所に対する根回しは欠かさないものだ。むしろそうしないと不可能とも言える」
するとグラジオラはため息をついた、それもかなり深く。
「じゃがミツキはその自信家な性格も相まって、根回しなしに交渉を取り付けることができる。それはそれでいいんじゃが、しかし根回しがないと競合会社や関係者は不満を抱く事になる」
「関係者の協力や同意を取り付けることの重要性に関しては私もよく存じています」
「そうか。まぁ、つまり、娘はなまじ有能が故に強引に交渉を成立させ、周りのものから恨みを買ったということじゃ」
「よく聞く話ではありますね。それでその相手というのは?」
「それなんじゃが──」
ミツキが恨みを買ったのは?国あるいは組織を挙げてください。既存のものでなくてもいいですが、その場合は簡単な解説をお願いします。
↓1
自分もパウエルと間違えてました、すいません。
「トバルカイン・テクノロジーじゃよ」
「御社の下請け企業ですね」
「うむ。ワシの時代も相当苦労をかけたが、ワシ以上に娘が新しい契約を取ってきては受注数や仕様を変えるもんだから、もう耐えられんと怒り心頭のようじゃ」
「ですが下請けと親会社の対立など我々を呼ぶほどのことではないと思いますが」
「通常ならな。ワシにもいくつか情報の伝手があるのじゃが今回はどうもそう甘くないようで、他の下請けや孫請けも巻き込んで、ミツキを暗殺し、自分達に有利な新体制を作り上げるつもりのようじゃ」
「獅子身中の虫ということですね、それも1匹だけではないと」
「そういう事じゃ。警察に頼れと言ったんじゃが耳を貸さなくてな。かといって本人の要請なしに警察が動くとは考えられないし、どうしようかと悩んでおったら、大統領が紹介してくれたというわけじゃ」
「なるほど...ではご息女の護衛をお引き受けしましょう。報酬についてはよろしくお願いしますよ」
「もちろんじゃ。バウエル家の名にかけて、恩人に無礼な真似はせん」
その後シエラ=レオネはグラジオラと雑談を交えながら食事をとり、レストランを後にした。
そして車で特務機関の基地に戻っている際に、更に数日前のアルジオット大統領との会話を思い出していた。
「どうやらガーディアンオブエデンはとある記者を追っているようです」
「...記者、か?」
「はい。何でもその記者はソラ・テックを探っているようです」
「とっくにこの地上から消え失せたソラ・テックをか?確かにあの会社については色々と謎が多いが...」
ソラ・テック──初めてメルクリウスを発見した会社であり、一時は惑星エデンを統一しかねないほどの影響力を持っていた。しかしその力を恐れた数多の国家、組織や会社によって襲撃され惑星エデンから姿を消した。かの有名な『バニシング・インシデント』だが、その際に襲われたはずの本社は今も見つかっていないらしい。
「一体何が目的だ、『ソラの遺産』か?だがそんなものあるかどうかも疑わしい」
「そこまでは何とも。ただ言えるのは我々も奴らを追うべきだという事です。しかし...」
大統領が言葉に詰まったシエラ=レオネを睨む。顔は痩せこけているが、それに反して眼光は鋭く、数々の政争を生き抜いてきたことを窺わせる。
「何だ」
「記者の居所が掴めず...何でもソラ・テックの本社を見つけたと会社に伝えてから連絡がないそうです。...申し訳ない事にソラ・テック本社がかつて位置していた場所は掴めておりません」
その言葉を聞いて大統領は歪んだ笑みを浮かべた。
「ふっ、それなら丁度いい相手がいる。あのメカニック馬鹿なら少しくらい何か知っているだろう。アイツに貸しを作るのも悪くない」
と、このように複雑な経緯のもと特務機関はミツキ=バウエルの護衛を務める事になった。
そして彼女が特務機関の助言も聞かず、息抜きと称してリゾート国家のヒューシャルに赴いたため、カズミを含めた特務機関の人員も南国の島にいるという訳である。
海に入っていくエヴァを見ながら、カズミはビーチパラソルの下でくつろいでいるミツキに声をかけた。
「あのー、ホントにこんな事してていいんですか?」
「いいに決まってます。何せ私は一仕事やり終えたんですから。暗殺だか何だか知りませんが、とにかく私の邪魔はしないで欲しいものですね」
辺りの売店で買ったココナッツジュースを飲みながら発したその言葉に、カズミは苦笑いで答えることしかできなかった。
そしてミツキに呆れているのはカズミだけではなかった。
「こちらとしては辛い状況だな。守るべき対象に、守られる気がないとは」
離れたところで周囲の安全を確保しているオルデンリッジが無線越しに呟いた。
「まったくだ。親の忠言さえも無視するとは生意気な娘だと言わざるを得ない。そう思わんかね、ガルー」
「バーネットの言うことも分かるけどよ、俺はあの自信に満ちた態度はいいと思うぜ」
「ハッ、あれは自信ではなく虚勢というのだよ。全く、長官がこの場にいればガツンと言ってくれたであろうに」
遠くにいるのでバーネットの表情はカズミには見えないが、不機嫌な様子が口調から十分窺える。
「愚痴を言っても仕方ない、長官は本部で仕事だ。とにかく、俺たちの任務は彼女を守ることだ。気を引き締めておけ」
「「「了解」」」
ヒューシャルにいる間に起きた出来事を安価で募集します。
些細なこと(どんな会話をしたとか)でもガッツリ物語に関わるものでもいいですが、敵の襲撃だけはなしでお願いします。
↓3までで1番コンマの値が高いもの(可能そうであれば他のものも組み合わせます)
短いけど今日はここまで。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
その日、バーネットは特に予定もなく共用ルームでテレビを見ていた。
『続いてのニュースです。バウエル・インダストリが大規模な人事異動を含めた改革を行うと発表しました。代表のミツキ氏は──』
「...逆らったもの達の、体の良い厄介払いというわけか」
バーネット自身の意見としてはむしろ反旗を翻した下請けの会社達に同情的だった。
勿論上が指揮を取り下が働くというのは彼にも納得できるが、それはあくまで各々が各自の責任を果たしている場合に限られる。
「あの小娘はそこがなっていないと言わざるを得ないな」
「こむすめ?」
すると、いつの間にか横にいたエヴァが口を開いた。
「じゃあわたしはなにむすめ?」
「むむ...何と言えば良いか」
実のところバーネットは子供と接するのが得意ではない。彼自身は上下関係を気にするタイプだが、子供は勿論そんな事気にしない。
バーネットもそれは一種の子供らしさだと理解しているから怒りはしないが、しかし子供の相手が得意とは言えない。
「ところで後輩はどうした?いつも一緒にいると思っていたが」
「お姉ちゃんならべんきょうちゅうだよ。だいじなことだって、すごいうなりながらいってた」
おそらくは今度開かれる戦術に関する勉強会の課題だろう、とバーネットは考えた。
「確かにそれは大事だな。何せ不備があれば長官の教育が待っている。...エヴァは学校に行きたいか?」
エヴァは暫く目を瞑りながら腕を組み、首を傾げた。
「んー、いったことないしわかんない」
「それもそうか。だがまあ、学校というものは良いところだぞ。マナーや社交性も備わるし、何かを学ぶというのは良い事だ」
「ふーん。バーネットは学校に行ったことあるんでしょ?」
「当然だ」
「じゃあこんどなにかおしえてよ」
「む...考えておこう。何せ準備が必要だ。やるならきっちりやりたい性分なのだよ」
「わかったー」
『続いてのニュースです。国内の人気アイドルグループの──』
するとエヴァの視線がテレビの方に移った。
「アイドルに興味があるのか?」
「ちがう、うただよ」
「歌か...好きなのか?」
「うーん、なんていうか、とくべつ?」
「特別?ふむ...そうだ、歌ってみてくれないか?」
「いや」
バーネットなりにエヴァの事を知ろうと思い提案したのに、明らかな拒絶に彼は若干ショックを受けた。
「なら、今度勉強を教えたら歌ってくれるか?」
「うーん、かんがえとくね」
「ははは、そうか。是非、期待しておくとする」
するとエヴァは何処かへと去って行った。
「ふむ。今度、学生時代の教科書を探してみるとするか」
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
「...こんなところか」
時刻は深夜を回っているが、シエラ=レオネは自室で書類仕事を片付けていた。
「アダム、コーヒーを頼む」
「承知しました~っと」
アダムの声と同時にコーヒーメーカーが起動する。
アダムも含め、特務機関がPEMに搭載しているAIは基地内の施設や備品にネットワークを介しての接続が可能である。
「ふぅ...」
出来上がったコーヒーを手に取ると、シエラ=レオネは香りを楽しむようにカップを顔に近づけた。
「悪くない。リリスが作るより深みのある香りだ」
「うへー、あんな真面目ちゃんと一緒にしないでくださいよ」
「普段は忙しいからな。効率性で言えば彼女が最適だ」
「かわりに遊び心はありませんけどね」
シエラ=レオネは微笑を浮かべながらカップに口をつけた。
「ところで、カズミの様子はどうだ」
「最高ですよ、最高!」
高揚気味のアダムに呆れながら、シエラ=レオネが口を開いた。
「...主観抜きで頼む」
するとアダムの口調は先ほどまでとは打って変わって冷静になった。
「そうですね...悪くないと思います。カズミが来てからADMの出力は右肩上がり、エヴァとの関係も良好ですよ」
「なるほど」
「それに彼女自身も操縦技術は上昇してます。もしかしたらいつか長官を追い越すかもしれませんよ?」
「ふっ、だといいが」
「カズミには元々才能があったんでしょうか?」
「どうかな。私には才能がないから、分からないな」
「またまたー。努力も才能のうちって言葉知ってますか?」
「努力は当然のことだ。それで、メンタル面はどうだ?」
「うーん、メンタル面は僕達AIの苦手分野ですから、正直なところ僕には分かりかねますね。今の所は大丈夫そうですが」
そうか、とシエラ=レオネは呟いた。
「成長といえば、カズミはまた胸が大きく──」
「それはどうでもいい」
コーヒーを飲み終えたシエラ=レオネは椅子に座ると、再び仕事の用意を始めた。
「それにしてもどうしてそこまで気にするんですか?勿論、2人は特別ですけど...」
「別に2人だけを気にしているわけではない。全ての部下に気を配るのは上司の仕事だ。とにかく、カズミとエヴァのことは任せるぞ。何かあればすぐに知らせろ」
「大船に乗ったつもりでいてください。それよりも少しは休んだらどうですか?」
「それなら私の代わりに仕事をしてくれるか?」
「あはは...体がないので無理ですね」
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 2/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
ああ、募集してない時に投げられたやつか、あんまそういうの採用すると味を占められてよくないと思うが……
>>541
投げられた案は出来るだけ採用したいと思っちゃうんですよね。でも確かにその通りなので、以後は募集してない時に投げられたものは採用しないと、宣言しておきます。
「ふー、さっぱりした!」
訓練でかいた汗を流し終えたカズミは自室のベッドに腰掛けながら、ジュースを口に運んだ。
「運動の後はジュースではなくスポーツドリンクを推奨します。失った水分やミネラルの補給を行うべきです」
「ななな、なにっ!?」
突然部屋に響いた声に驚いたカズミは思わずジュースをこぼしそうになったが、何とか落とさずに済んだ。
「ワタシはリリスと申します」
「リリス?確か長官のPEMに搭載されたAIだよね?」
「はい」
「えと...何のようですか?」
「先日、アダムと長官の間でかわされた話の中に気になる点がありました」
「はぁ...」
「アダムから何か嫌がらせ等は受けていませんか?」
「アダムから?」
全く予想していない名前が出てきて、カズミは少し面食らった。
「ああ、言い忘れていました。"性的"なものです」
カズミは思わず飲んでいたジュースを口から吐き出しそうになった。
確かにアダムの性的な言動は思い当たる節があるが、そこまで酷くもないのでカズミは気にしていなかった。
「えーと、まあ、ありますけど、嫌がらせってほどじゃあ...」
「やはり、ありましたか。さすが欠陥だらけのド変態AIですね」
「い、言いすぎじゃ~?」
「いえ、アダムはどうしようもない低脳です。彼にはワタシからキツく言い付けておきます。以後は安心してください」
「え、えと──」
「それでは、さようなら」
「...えーと、何だったんだろう?」
嵐のように現れては去っていったAIに、カズミは困惑せざるを得なかった。
↓1 リリスの好感度
01~20 1
21~40 2
41~60 3
61~80 4
81~ 5
28 2(ただのパイロット)
──東方轟海、海上──
「艦長、どうだ」
シエラ=レオネの言葉に軽空母の艦長が答える。
「はっ、ソナーでの探知をかけていますが海中での反応はありません」
「そうか...」
座標は確かにここであっている。にも関わらず何も見つからないとはどういうことなのか、シエラ=レオネは頭を悩ませていた。
「恐れ入りますが、巨大な嵐が近づいています。数時間後には海域から一時離脱する必要があるかと」
「分かった。海中の様子は落ち着いているのか?」
「今の所は、はい。PEMも潜航可能な程度です」
「分かった。ではPEMで海中の探索を行う、配置につかせろ」
「はっ!」
敬礼を終えると、艦長はマイクに向かって話し始めた。
そしてその艦内放送をカズミとエヴァも割り当てられた部屋で聞いていた。
「捜索班は配置につけ、か」
カズミはエヴァの方を見る。
「本当にADMって水中に入れるの?」
「もちろん!お姉ちゃんがくるまえにじっけんしたよ!」
そっか、とカズミは呟く。彼女自身は水中でPEMの操作などしたことがないので不安を隠しきれていない。
「とりあえず、ADMのとこに行こう」
2人は部屋を出ると格納庫へと向かった。
格納庫では命令を受けた特務機関の水兵達が慌ただしく動いていた。
2人がADMに乗り込むと、シエラ=レオネから通信が入った。
「カズミ、ブリーフィング通り海中の探索を行え。なお2時間後には巨大な嵐が到来する。諸々の準備も含め探索のリミットは1時間だ」
「はい!」
「そう気負わなくても良い。嵐が去ればまた探索は再開できるからな。とにかく、注意して臨め」
「了解です!」
すると格納庫のハッチが開いた。水兵達が出撃の合図を送っている。
「じゃあいくよ、エヴァ」
「うん!」
ADMと、潜水仕様のスパイヤーズが海へとダイブしていく。
「すごい、本当に水の中にいる!」
「だからいったでしょ?」
「じゃあ、カズミ、探索を始めてもいいよ」
アダムの言葉を皮切りにカズミは海中を移動し始めた。
このあたりは比較的水深が浅く、太陽の光が海中にまで届いている。岩がちな地形に注意しながらカズミは歩みを進める。
「さめだ!」
目の前を泳ぐ3mほどのサメをエヴァが指さした。
「大きいね...」
ADMのライトに照らされるとサメは素早く何処かへと行ってしまった。
「海中観光もいいけど、任務を忘れないようにねー」
「分かってるよ、アダム」
その後も魚やクラゲの大群には遭遇したが、ソラ・テックの本社跡らしきものは全く見当たらない。
そうこうしているうちに40分程経過し、そろそろリミットが迫っていた。
「見つからないな~。アダム、本当にここであってるんだよね?」
「座標は間違いないよ」
「うーん...」
その時突然辺りの視界が悪くなった。
「くらーい」
「どうやら、海流の流れが急に強くなったせいで海中の砂が巻き上がってるみたいだね」
「このままじゃ周りから逸れちゃうって!」
カズミの心配も虚しく、砂煙がさった時には既に特務機関の仲間から逸れていた。
それと同時に気づかない間に水深がかなり深くなったのか、周りは真っ暗だ。
「取り敢えず隊に合流しよう。うーん、こっちかな?」
「止まって!」
アダムの大声に驚きながらも、カズミは必死に操縦桿を動かす。
「ど、どうしたの?」
「これは...」
「お姉ちゃん、ほら」
気がつけばADMは断崖絶壁に立っていた。
そして崖の先は巨大な窪地になっており、そこには複雑に組み合わさった船の集合体が、半分地面に埋もれながら鎮座していた。
「間違いない...これだよ、カズミ」
「だ、だろうね」
「すっごーい、おおきいよー!」
その船の集合体の大きさは、小島程度なら軽く超えてるほどの規模だ。
「タイムリミットまで後5分、どうする、カズミ?」
「通信は駄目、か。...今戻ってもきっと合流できない。このままアレを調べよう!」
今日はここまで。
いい感じにいけそうなので全部採用します。
「本当に情報を渡してよかったのか?」
木陰に座りながら迎えを待つカズミがアルトに話しかける。
ヘルミラーの整備をしているイヴを見ながらアルトは口を開く。
「正直言って、妹を殺した奴らに利する行為はしたくなかった」
「なら、どうして」
アルトはエヴァを見ながら軽く笑った。
「別に。イヴとか言う奴に撃ち殺されるよりはマシだと思ったのさ」
「...」
昔からお姉ちゃんはこうだったな、とカズミは懐古に浸った。ハッキリと口には出さないが、周りの人間に気を回し、本人には気づかれないようにそれとなく助け舟を出す。
幼い頃は、カズミがやらかしたポカも知らぬ間にアルトが解決していたりしていた。
「ところでお前の家族は──」
「おっきいとりー!」
カズミの言葉はエヴァの興奮した声に掻き消された。2人はエヴァが指差した方を見て絶句した。
「おいおい、鳥っていうかもはや化け物じゃ...」
黒い羽毛に包まれた、PEMに匹敵すると思われるほど大きな鳥が空中で旋回している。
時折見える目は明らかに血走っており、カズミ達を敵視している事は間違いない。
「おい、アンタ何やってんだ!?」
アルトがふとイヴの方を見ると、彼女は何故か巨鳥にリンゴを差し出していた。
「これをあげれば落ち着く」
「そんな訳ないだろ!」
「こうなったら!」
カズミが銃を取り出し、巨鳥に狙いを定める。
「おい、待つん──」
アルトが制止するよりも早くカズミは引き金を引いた。
弾は巨鳥に命中したが特に傷ついておらず、むしろ更に怒らせてしまったようだ。
「ったくアンタ達は...!こっちだ!」
先導するアルトに従ってカズミ達はジャングルの中を駆け抜ける。
それから暫くの間走り続け、巨鳥の鳴き声が聞こえなくなった事を確認してカズミは一息ついた。
「はぁ、はぁ、はぁ...。みんな、居る?」
肩で息をしながら辺りを見渡すと、そばに居るのはイヴだけだった。
「はぐれた」
「そ、そうみたい。とにかくヘルミラーのところに戻ろう。エヴァ達もそこに行くはず」
「分かった。...ところでどっち?」
「...私も分からない」
方角は分からないが取り敢えずカズミとイヴは歩き出した。
道中会話を交わすこともなく歩き続けること数十分、2人は滝を見つけた。
「た、滝なんて近くに無かったよね...。ハズレかぁ~」
肩を落とすカズミをよそにイヴはスーツを脱ぎ始めた。
「ちょ、何してるの!?」
「汗をかいたから」
「いや、それはそうかもだけど...」
イヴは手早く服を脱ぎ終えると、滝壺の中に入っていった。
(...お姉ちゃんがエヴァの手を握ってたのは見た。だからエヴァとお姉ちゃん、それと多分ノアは一緒に居るはず。お姉ちゃんがついてるなら安心だし、水浴びをする余裕くらいはあるよね?)
するとカズミもスーツを脱いで滝壺に飛び込んだ。
「ふぅ~、気持ちー!」
心地よい水の冷たさを堪能しながら、イヴの方に視線を移す。
彼女も水深が浅いところに座り込んでリラックスしている。
(アダムなら興奮しすぎてオーバーヒートしちゃう状況だね。...本当にそうなるかは知らないけど)
カズミの視線に気づいたのかイヴがこちらを見る。しかし特に何も言わず、前を向いた。
(...やっぱり私と同い年か少し下だよね?スタイルもシュッとしてて悪くないし...。ってそんな事じゃなくて!どうしたら私もイヴくらいの腕前になれるんだろう?)
そんな事を考えていると背後で茂みを掻き分ける音がした。
慌てて振り向くとエヴァとノア、そしてアルトが居た。
(まままま、まずい!ヘルメット取っちゃってるよ!)
エヴァも一緒に水浴びをしたいと言ってきたが、とてもそれどころではなく上の空で答えた。
↓1アルトは気づいた?
01~10 気づかなかった
11~30 少し気になった
31~70 疑いはじめた
71~ 完全に気づいた
見慣れたオレンジ色の髪の毛を揺らしながら、顔を背けたパイロットをアルトは見つめる。
(一瞬見えた顔、それにあのオレンジの髪。見間違えるはずもない、カズミだ。よくよく思い返せば声も似ていたし、見覚えのあるボディライン、それに巨鳥の時みたいに無鉄砲な行いをするのも...)
カズミが生きていたと知り、アルトの胸の中は喜びで満たされた。しかしそれと同時に様々な疑念も浮かんできた。
(どうして嘘の葬式なんか...。詳しくは分からないが、ガーディアンオブエデンと対立してるって事は、少なくともブルトニア政府の側ってことか?公にできない特殊部隊...いや、カズミに限ってそれはないか)
「はいらないのー?」
エヴァの呼びかけによってアルトの思考は中断された。
「ん、ああ。入るとするか」
アルトはわざとカズミの顔が見えるような位置に移動するが、カズミは素早く違う方を向いた。
アルトが怪しんでいる事に気づいたのか、カズミは体が冷えてきたなどと見え見えの芝居を演じ、4人より先に上がった。
(やはり生きていると知られるのはまずいということか。まぁ、どんな事情があるにせよ、五体満足、健康に生きているならそれでいい)
アルトは久々に気持ちが安心したのか、両手を上げて体を伸ばした。
(後は危ないことはやめて、平和に生きてくれれば万々歳なんだが。...そもそも軍人になるのだって反対だったんだ)
アルトはふとため息をつく。
(それにしても、久しぶりに妹と水浴びができると思ったんだが。最後に遊んだのはずっと昔だな。...いや、あれは水浴びなんて呼んでいいものじゃなかったな。何せメルクリウスの泉に落ちたんだ、死んでないのが不思議だよ。カズミは覚えてないみたいだが...)
そんなこんなでカズミを除く4人は水浴びを堪能したのだった。
そしていよいよ別れの時が来た。
「私たちはもう行く」
「ああ」
イヴとノアはコックピットに乗り込む。するとイヴが振り返った。
「次に戦場であったら容赦しない」
「...わかった」
やりとりを終えるとヘルミラーは海上で待つ仲間のもとへと去っていった。
「...我々もあと1時間もすれば迎えが来る。準備しよう」
「だな。そうだ、これをアンタに渡しとく」
アルトがカズミに渡したのは名刺だった。
「これは?」
「連絡先だ。何か困ったことがあったら連絡しろ」
「...助かる」
「あぁ、それと。アンタには命を救ってもらった恩もあるし、お姉ちゃんと呼んでくれてもいいぞ」
アルトは満面の笑顔でそう言った。
「な、何馬鹿な事を言っている!」
(や、やっぱりバレてる!?でも何も言ってこないし、いや、でもお姉ちゃんなら...。ば、バレてない!きっとそうだよ!)
その後カズミ達は無事に特務機関の仲間と合流した。ブルトニアに戻った後、監視付きではあるがアルトは解放された。勿論詳細は知らされなかった。
──中央大陸、とあるアジト──
「何だコレは!!」
手に入れた情報の内容を見てゼウスが机に拳を叩きつけた。
「これが事実なら私のやってきたことは全て、全て...!!」
いつもなら柔らかい彼の表情はまるで般若のようだった。
「フッ...まあいい。私のやる事はこれで決まった」
ゼウスはいつもの表情に戻り笑顔を浮かべたが、目は笑っておらずその奥には憤怒の焔が宿っていた。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
1 バーネットとオルデンリッジ
>>652
これどっちが勝っても上昇なしなんですけど、いいんですかね?
返事が来ないのでもう一度。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
今日はここまで。次回はカズミとアルトの電話から始めます。
それとガザレム首長連邦の制式機を募集します。
↓3くらいまで
案の投下ありがとうございます。
カズミは自室でアルトから貰った名刺を眺めていた。
(あの後ちゃんと帰れたのかな...。それにお父さんとお母さんの事も気になるし、電話しようかな?でもなぁ...)
カズミは暫く項垂れた後、両頬を叩いて気合いを入れた。
「よし、電話しよう!」
特務機関から支給されている携帯を操作してアルトの番号を打ち込んだ。
「もしもし?」
アルトの声だ。
「わ、私だ」
「は?...ああ、命の恩人か」
「無事に戻れたのか?」
「何だ、心配してくれてるのか?」
アルトは暖かい声色で、それでいて揶揄うような調子だ。
「ま、まあな」
「安心しろ、何ともないよ。ネタがないんで上司にはどやされたけどな」
それを聞いてカズミは安心した。
「なら良かった。ところで...」
口籠もりながらカズミは続ける。
「その、無事に戻ってから家族には会ったのか?」
突然の話題転換を受けて、アルトは暫し思案する。
(カズミの奴、父さんと母さんの事を聞きたいのか?...少し意地悪してやるか)
「何でアンタがそんな事を気にするんだ?」
「い、いや、その、単なるきょ、興味だよ」
慌てふためくカズミの声を聞いて、笑いを堪えながらアルトが返事する。
「ふっ...。ああ、会ったよ。元気にしてたさ」
「そ、そうか。良かった」
「おいおい、何でアンタがそんなに安堵するんだ?」
久しぶりの妹との会話で気分が上がっているのか、柄にもなくアルトは揶揄い続ける。
(ま、まずい。これ以上話してるとボロが出そう!...もう十分でてるかもだけど)
「ふ、深い意味はない。もう切るぞ」
「分かった。...またいつでもかけていいからな」
「...ああ」
カズミはそう返事すると電話を切り、ため息をついた。
「この調子じゃまた電話するにしても疲れが溜まりそう...。でも、元気出たかな!」
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
その日、エヴァとカズミはガルーと共に食堂で昼食をとりながら会話を交わしていた。
「スキー、ですか?」
「おう!休暇が取れたから行こうと思ってな。折角だし予定が合うなら2人もどうだ?」
「確かにその日なら私も空いてますけど...」
カズミはエヴァを見る。
「すきーって?」
「えーとね、雪の上を2枚の板で滑るんだよ」
「それたのしいの?」
「最高に楽しいぜ!PEMとは違う疾走感が味わえるし、慣れれば簡単だ!」
「ふーん...。やってみたいかも」
「じゃあ私たちも行こっか。という事でよろしくお願いしますね、ガルーさん」
「おう!」
そしてスキー当日、3人はブルトニア北部のスキー場を訪れていた。
「しろいね~」
「だね」
「じゃあ早速滑ろうぜ!そう言えばカズミはスキー得意なのか?」
↓1
01~30 苦手
31~70 普通
71~ 得意
コンマ96 得意
カズミは腕を組むと胸を張り、自慢げな顔で答えた。
「よくぞ聞いてくれました!実は私、スキーはスッゴイ得意なんです!」
「へ~、なら腕前を見せてもらうとするか!」
「はい!ただその前にエヴァにやり方を教えてあげないと」
「だな!俺も付き合うぜ」
「じゃあしゅっぱ~つ!」
という訳でエヴァの為にひとまず、緩い傾斜のゲレンデで3人は滑る事にした。
「おもってたよりむずかしい...」
何回か転んで雪まみれになったエヴァはムスッとしている。
「そのうち慣れるよ!」
「安心しろエヴァ、転ぶ度に上手くなってるぜ!」
「ほんと~?」
「おう!」
「...ならもうすこしがんばる」
その後暫くするとエヴァは普通に滑れるようにはなった。
やがてより傾斜のキツイところを滑りたいと言い出したので、3人は場所を変えた。
「じゃあ一緒に行こうね。危ないと思ったら周りをよく見て止まるんだよ」
「はーい」
「じゃあ行こう!」
カズミは難なくスルスルと滑っていくエヴァに後ろからついて行く。
そして特にコケることもなく2人は滑り終えた。
「上達したね、エヴァ!」
「うん!...あっ、ガルーがくるよ!」
するとガルーは時折トリックを織り交ぜながら華麗に滑り降りてきた。
「ガルーすごいね!」
「これは私も負けてられないです!」
「ハハハ!じゃあ次は俺がエヴァに付き添うから、カズミも好きに滑れよ!」
その後は半ばカズミとガルーのスキー勝負の様相を呈し始めた。
先行するエヴァを見守りながら2人はトリックのフォームやら難易度やらで競い始めたのである。
「って~!」
ガルーがトリックに失敗し、思い切り転倒した。
カズミは尻餅をついたガルーの側に行くと手を差し出した。
「大丈夫ですか?」
ガルーは満面の笑みで差し出された手を取った。その笑顔はその日1番の表情だった。
「ああ!」
↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +
コンマ73 +1
ガルー 5 1/6→3/6
そんな出来事もありながら3人は楽しく休暇を過ごした。
(心なしか今日はガルーさんが輝いて見えたなぁ。...まさか、いや、うーん...)
そんな事を考えながらカズミは帰路についた。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
「ふぃ~」
「気持ちいいね」
その日の夜、カズミとエヴァはお風呂に入っていた。
(ここ最近忙しかったからゆっくりできて嬉しいや。...まさかお姉ちゃんに会う事になるとは思わなかったけど)
カズミは湯船に浸かりながら目を瞑り、体の力を抜く。
(そう言えばお姉ちゃんで思い出したけど、エヴァとノアって姉弟なんだよね?島にいるときはそれどころじゃなくてあんまり気にしてなかったけど)
カズミは潜水を楽しんでいるエヴァを横目に見る。
(聞いても...大丈夫かな?出会ってから随分一緒に過ごしたし、そろそろ過去のことを聞いても...)
エヴァが水中から顔を出したタイミングに合わせてカズミが口を開いた。
「ノアって弟なんだよね?」
「うん」
特にエヴァの態度が変わらなかった事に安心しながら、カズミは続けて問う。
「久々に会えて嬉しかった?」
「んー、よく分かんないかな」
「分から、ない?」
仲の良い姉を持つカズミにとってその答えは予期せぬものだった。
「うん。たしかにノアは弟だけど、うまれがおんなじだけだもん」
(産まれてすぐ離れ離れになったって事?)
「そうなんだ。ちなみに他に家族は?」
「おやが1人、かな」
(片親なのかな?うーん、複雑な家庭環境っぽい?)
「そもそも何でADMと──」
カズミの言葉を遮るようにエヴァが口を開く。
「かぞくってどういうものかよく分かんないけど、でもなんとなく分かる気がするよ。だってカズミお姉ちゃんがいるから」
「...うん」
エヴァの言葉は心のこもった、真摯なものだった。しかし同時に露骨に話を逸らされたこともカズミは理解していた。
「いつかエヴァのヒミツをおしえてあげるね」
エヴァは無邪気な笑顔でそう答えた。そんな彼女の表情を見て、カズミは湧き上がっていた疑念を振り払った。
「うん!」
↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +
コンマ63 ボーナスなし
エヴァ 3→4 (大好きなお姉ちゃん!)
──中央大陸、とあるアジト──
薄暗い、しかし丁寧に手入れされた客室らしき部屋でゼウスが2人の人物と話している。
「それで、何のようですか?」
優しい笑みを携えたゼウスの質問に、眼鏡をかけた男も笑顔で返す。
「いえ、なに。貴方達が西方大陸に拠点を移すとの噂を聞きましてね」
「ああ、その事ですか。暫く中央大陸にかかりっきりだったので、そろそろ西方大陸でも活動を再強化しようかと思いましてね」
そうでしたか、と男は笑顔で答える。しっかりと目も笑っているが、どことなく不穏な気配が漂っている。
「ただ、貴方達への資金援助の条件が中央大陸での活動という事をお忘れではないか確認したかっただけですよ」
「ハハハハ、"我々"、ですか。それは一体どこを指しているんでしょうかね?」
ゼウスの言葉を聞いて、眼鏡の男の横にいた険しい顔の女性が口を開く。
「勿論セントラル・ソロニティに決まっていますわ」
セントラル・ソロニティ──ブルトニア勃興以前に中央大陸で権勢を誇っていた旧貴族達による反ブルトニアの秘密結社だ。
今ではその目的は他の犯罪組織と変わらないものになりつつある。内部には様々な派閥が存在し、複雑怪奇なパワーバランスを保持している。そしてそれ故に様々な組織や会社、国家との繋がりを持つ団体でもある。
「ああ、失敬、そうですよね。少し再確認しただけですよ」
そう言うとゼウスはコーヒーに口をつける。部屋は静まり返り、空調の音だけが聞こえてくる。
静寂を破ったのは眼鏡の男だった。
「では引き続き中央大陸でも活動すると、そう捉えて宜しいんですね?」
「勿論ですとも!」
「なら安心です。西方大陸の活動を強化されると言う事なら、我々も後日そちらに人を向かわせますね。何ならアジトもハイオネル・ファミリーかデームロファミリーを通じて提供しますよ?」
「いえいえ結構。ただでさえ多大な援助を頂いているのに、これ以上はとても」
「随分と殊勝な態度ですわね。西方大陸のこんな諺を知っています?『礼ある者こそ計あり』。一体何を考えていらっしゃるのかしら」
眼鏡の男が女の言葉を嗜めるように咳払いをした。
「これはウチのものがすいません。彼女は疑り深い性格でね」
「構いませんよ。それでこそ信頼できると言うものです」
「そう言っていただけるとありがたいです。ではそろそろ我々は失礼します」
そう言うと男は部屋を出た。続いて女も部屋を出ようとしたが、扉の前で立ち止まりゼウスに一瞥をくれる。
「そう言えばこんな諺もありますわ。『笑顔の者にこそ背中を向けるな』。我々は貴方がたをいつも見ていますわ」
そんな捨て台詞を吐いて、彼女は部屋を後にした。
それと入れ替わるようにライが部屋に入ってきた。
「あの人たち、いつ見ても信用できません。セントラル・ソロニティの代理人なんて名乗ってますけど、それも怪しいです」
「いや、セントラル・ソロニティの代理人なのは確実だよ。まぁ、背後に誰がいるかは彼らが今回派遣してきた人間とPEMからして透けて見えるけどね」
「そう、ですね」
「それでも彼らは十分役に立つ。今はまだ、ね」
今日はここまで。
53 撃破した
先に戦況が動いたのはオルデンリッジの方だった。
クラックロードは近くに落ちていた岩塊を拾うと、それをカニコフに向けながら超音波爪で粉々にした。
「くそっ、目眩しか!」
バンダナを巻いたパイロットは悪態をつきながらも、奇襲を警戒して壁際に移動した。
「これなら──」
奇襲は防げる、そう考えたが土煙が晴れてもクラックロードの姿はない。
「何処に行った!?」
自分を素通りしたのかと思って仲間達の方に視線を移すがやはりどこにもいない。その時、後方で援護射撃をしていた仲間から通信が入った。
「上だよ!」
その言葉に従って頭上を仰いだ時には既にクラックロードはフライングボードから飛び降りており、そのままレーザーソウでカニコフは両断された。
クラックロードは素早く方向転換すると、ADMと戦っていたカニコフの1機にタックルを仕掛けた。
「やらせない!」
それを後方から眺めていたカニコフはライフルの銃口をクラックロードに向ける。しかし引鉄を引く前に一筋の飛来する光が目に入った。
「な...!」
絶句したパイロットはなす術もなく、ADMが投げたレーザーブレードに貫かれた。
「クソッ!」
一気に形勢が悪化し余裕を失った青年はADMに対し一気呵成に攻め立てる。
(アニキの仇...刺し違えてでも!)
しかし焦りによって動作は雑になっており攻撃は全てかわされてしまった。そして隙を見つけたADMはカニコフを投げ飛ばすと、ライフルでとどめを刺した。
「ふぅ...」
カズミはオルデンリッジの方を見たが、そちらも既に戦闘は終わっておりペチャンコになったカニコフの残骸が佇むだけだった。
「無事だな?」
「はい!」
「よし。...かなり奥まできたがヘルミラーもゼウスとやらも居ないな」
「とっくに逃げたんでしょうか?」
「分からない。もしかすると長官たちが見つけているやもしれん。いずれにせよもう少し進むとするか」
「了解です!」
操縦技能
オルデンリッジ 熟練 0.5/4→1.5/4
一方その頃、シエラ=レオネの部隊は...
↓1
01~50 サノス
51~70 カスケード
71~90 ライ
91~ イヴ
↓2 護衛が...?
01~10 2機いた
11~40 1機いた
41~ いなかった
55 ゾロ目ボーナスで引き下げ サノス
17 1機
「白騎士はいない...。とはいえ数では負けてる、慎重に行かないとな」
カズミ達と同じくメルクリウスの集積所で、カニコフに搭乗するサノスはシエラ=レオネ達と睨み合っていた。
戦闘の主導権を握ろうと動きを待つサノスだが、シエラ=レオネも同じ事を考えていた。
「さて、どう動くか...」
「部下に相手を拘束させてレーザーで焼き払うのはどうですか?」
シエラ=レオネが搭乗する機体、RLTHのAIであるリリスが淡々と言う。
RLTHはウイングブレードとフロートブーツによってフライングボード無しで飛行可能な機体である。操縦は難しいがフライングボードとは異なった機動が可能だ。更に通常の装甲を簡単に融解させるメガレーザーランチャーをも搭載している。しかしその分出力も割りを喰うので飛行と同時には展開出来ない。
そのような特徴を考えればリリスの提案にも一理あると言えばある。
「却下だ。鉱山内で使えば崩落の危険がある。それ以前に部下諸共チリになるぞ?」
「そうですね」
「...とにかく機先を制さなくてはな」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
特務機関 3/3 遠距離(熟練2、エース1)
相手 3/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により-10
↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3
85 敵-2
動いたのは同時だった。
シエラ=レオネはサノスと、ガルーは護衛のカニコフと当たった。残るバーネットは、屋内戦にうってつけのホバーを持つダートの特性を活かして背後に回り込み、適宜援護する。
「背後に回られるのはマズイ...!」
サノスは傭兵ということもあり一対多になれているのか、ダートに背後を見せないように上手く立ち回りながらRLTHの相手をしていた。
一方、護衛はナルカミのパワーアームから繰り出される打撃を受け流すのに精一杯だった。
「援護してやらないと!」
サノスは仲間の援護をしようとブレードでRLTHの相手をしながら、背後に回り込もうとしているダートにライフルを向ける。
「相手を前によそ見とは私も舐められたものだな」
シエラ=レオネはそう呟くとレバーを握る手に力を入れる。
RLTHは一瞬でサノスに接近すると、フロートブーツによる飛行の応用で、サマーソルトキックを喰らわせた。
「グハァッ!?」
激しい衝撃に襲われ、サノスの視界は明滅する。
その間にダートは護衛の後ろに回り込みバンカープレートを用意すると、至近距離から背中に大量の釘を打ち込んだ。
「遅かったんじゃねえか、バーネット!」
「フン、お前に活躍の場をやろうと思ってただけだ」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 遠距離(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により-10
↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3
36 拮抗
サノスは痛む頭を片手で押さえる。
「っ...!くそ、囲まれた!」
三方を相手に囲まれたサノスは冷や汗を流す。
(これはどう考えても無理だ...)
その時サノスにある考えが浮かんだ。
("アレ"を使えば、逃げられるかも...。ゼウスさんの策が役に立ったな)
一方でシエラ=レオネは動かないサノスに違和感を感じていた。
(何を考えている...?)
すると目の前のカニコフは何かのスイッチを取り出した。
「よく聞け、これはここに仕掛けられた爆弾のスイッチだ。しかも余裕でここが崩落するほどのな」
オープン回線でサノスが特務機関に話しかける。
「諸共生き埋めになりたくなかったらそこを動くなよ!」
特務機関の3人の動きが止まる。
「どうしますか、長官?」
「バーネット、ビビってんのか?どうせハッタリだぜ?」
「...今は動くな」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1~3 近接
4~6 遠距離
7~9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性有利により+10
↓1
01~10 特務機関-2
11~30 特務機関 -1
31~45 拮抗
46~70 敵 -1
71~90 敵 -2
91~ 敵 -3
今日はここまで。
81 失敗
「そうか...純粋なんだな。お前の申し出は、正直いってありがたい」
それなら、と思わずカズミは椅子から身を乗り出す。
「だがそれだけに、その純粋さを利用しようとしているヤツらの思惑が透けて見える。それに雇用主との契約はまだ終わってない。だから裏切るなんて選択肢はない」
「サノスさん...」
その様子を別室で見ていた職員が溜息をつく。
「やっぱり駄目でしたね。カズミちゃんが、と言うよりは私達に対する敵意みたいですけど」
「そうでもない」
シエラ=レオネの口の端が僅かに上がった。
「カズミが部屋に入ってきた時、奴はこう言った。俺の口を割ることができないからって、とな」
その言葉を聞いて職員の目の色が変わった。
「自分の口はまだ割れていない、そう認識している以上は、まだ何か情報を隠し持っていると?」
「そうだ」
「なるほど...。ではどの様に喋らせますか?」
「家族の事を脅せばいい。最悪、例の自白剤を使ってもいい。だがあくまでそれは最終手段だ」
「そうですね...。アレを投与された人間は廃人まっしぐらですからね」
職員は過去に見た光景を思い出して身震いした。
「では指示通りに進めます」
職員はシエラ=レオネに敬礼をすると部屋を出て、カズミと入れ替わりサノスに対する尋問を始めた。
そして尋問室を出たカズミはシエラ=レオネのいる別室に押しかけた。
「サノスさんのご家族を脅迫するって本気ですか!?」
カズミの剣幕を意にも介さずシエラ=レオネは頷いた。
「そ、そんなの許されないですよ!」
するとシエラ=レオネの鋭い眼光がカズミを射抜いた。今までに何度かだけ見た優しい目とは大違いだ。
「何を勘違いしている」
「え?」
「我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ」
「でも──」
「頭を冷やしてこい」
シエラ=レオネは怒鳴る事なくそう告げたが、その声は感情や心を殺すような冷たさを帯びていた。
「わかり...ました」
カズミは特務機関やシエラ=レオネに対して渦巻く感情を必死に抑えながら部屋を出た。
「...あの年の少女には酷か」
それにそもそもカズミは特務機関に自発的に入った訳ではない。カズミとどう向き合うべきか悩みながらも、シエラ=レオネは再びサノスに視線を移したのだった。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 1.5/4
ガルー 熟練
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
↓1 勝ったのは?
01~20 引き分け
21~60バーネット
61~ ガルー
77 ゾロ目ボーナスで2人とも+1
バーネット 熟練 1.5/4→2.5/4
ガルー 熟練 0→1/4
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 2.5/4
ガルー 熟練 1/4
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
食堂の横に併設されたカフェで飲み物を片手にカズミとバーネットは話していた。
「なるほど。頭では理解しようとしているが、それに気持ちが追いつかないと」
「はい...」
カズミは項垂れながらコーヒーを啜った。
「確かに私たちと違って、後輩は事情が色々と特別だからな...」
「それなら...バーネット先輩も、その、汚れ仕事をやる覚悟があるんですか?」
「ああ。後輩やエヴァ、一部の特殊な境遇の者を除けば、我々は皆その心積もりはできている」
「そう...ですか」
自分だけが未熟なのだと感じたカズミは視線を落とす。
「...はっきり言おう。今抱えている問題は一朝一夕には解決しない。その上、私は答えを与えてやれないし、克服できるのは本人だけだ」
(やっぱりそうだよね...。これは結局"私"の問題なんだ。どんな形であれ決着をつけられるのは私だけ...)
バーネットは紅茶を飲み終えてティーカップを置くと、口を開いた。
「しかし、だ。その手助けをする事なら私達にもできる。いいか、後輩。自分の問題だからといって1人で悩む必要はない。周りの助けを借りればいい、それだけの事だ」
未だ悩みの解決には至っていないが、その言葉を聞いてカズミの気分は少し晴れた。
「ありがとうございます!」
「先輩が後輩の面倒を見るのは当然のこと、構わんさ」
「コーヒーも奢っていただいてありがとうございました!」
「気にするな。気分も晴れたようだし、今日はここでお開きとしよう」
そう言うとバーネットは立ち上がった。
「ああ、それと。後輩よ、こういった時は自分を見つめ直すのがいい、深いところまでな」
カズミの返事を聞くと、バーネットはそのまま立ち去った。
↓1
01~70 ボーナスなし
71~90 +1
91~ +2
57 ボーナスなし
バーネット 5 1/6→2/6
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 2.5/4
ガルー 熟練 1/4
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 2/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
今日はここまで。
このSSまとめへのコメント
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