モバP「クソザコアイドルひろった!」 (24)

なんだよあのクソザコアイドル。なんてへちょさだよ。

というわけで突発的に作ってみました! これでこの子も人気出るな! な!

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モバP「ちひろさん見て! アイドルひろった!」

ちひろ「そうですかぁ。それはよかったですねぇ。でも事務所(うち)では飼えないの。もと居たところに返してきなさい」

モバP「やだー! 事務所(うち)で飼う! ちゃんと育てるから!」

ちひろ「わがまま言っちゃいけません! そういってこの前もりんごとかギザ歯とか連れてきたでしょ! ちゃんと育てられるの!?」

モバP「ちゃんと育ててますよね?」

ちひろ「急に素にならないでくださいよ。しかもこっちは反論しづらいっていう」

モバP「大丈夫です! この子もすごいんですよ!」

ちひろ「めんどくさいなぁ。わかりましたよ、ちゃんと登録してあげますから。で、いつ来るんですか? 明日? 今週中?」

モバP「え、もういますよ?」

ちひろ「は? ちょっと、今のやり取りみられてたんですか!?」

モバP「はっはっは。大丈夫ですよ」

ちひろ「何がですか! こちとら初対面の子にアホだと思われるじゃないですか! 私は素敵なお姉さんでいたいんです!」

モバP「ほーら、入ってこーい」

ちひろ「無視しないでください!」

あむ「学校辞めた……とりえもない……でもアイドルになって勝ち組になって見せるよ! 夢見りあむ!」

ちひろ「は、はぁ。こんにちは。アシスタントの千川ちひろです。さっきのやり取りのことは忘れてね?」

りあむ「……」

ちひろ「?」

りあむ「なんでアシスタントがこんなにきれいな人なんだよ……ぼくがアイドルになれるけないじゃん……やむ……」

ちひろ「何言ってるんですか!? 挨拶しただけですよ!」

りあむ「ぼくだってなぁー! 好きでこんなクソザコに生まれたわけじゃないんだ! ゆとりが悪いんだぁー!」

ちひろ「うわぁめんどくさい」

モバP「大丈夫だりあむ!」

りあむ「Pサマ!」

ちひろ「は? さま?」

モバP「りあむならきっと! 持ち前の豆腐メンタルとかガチかファッションかわかりづらいメンヘラっぽさで! きっと世のオタクを虜にできる!」

りあむ「ホント? ぼく、アイドルできる? ドルオタどもの姫になってチヤホヤしてもらえる?」

ちひろ「思いのほか歪んだ願望持ってるんですね」

モバP「なれる! 俺についてくればきっと!」

りあむ「わかった! Pサマ信じて、ぼく頑張るよ!」

ちひろ「あの、置いていかないでもらえます?」

モバP「というわけで、ドルオタの姫になってやみの子たちを率いて下剋上を目指す夢見りあむです。どうです、逸材でしょう」

ちひろ「逸材なのは間違いなさそうですね。ベクトルはだいぶぶっ飛んでますが」

りあむ「なんだよ! アシスタントさんもそうやって変人扱いするのか! ぼくのことを嫌いだっていうのか! それならこっちにも考えがあるぞ!」

ちひろ「あああ嫌ってません! 今のは言葉のアヤというかなんというか! ……ところで、りあむちゃんは嫌われたら何をするんですか?」

りあむ「泣くよ! 大声で泣くよ! 泣きわめいてそれはもうめんどくさくなるよ!」

ちひろ「えぇぇ」

りあむ「あと事務所で宗教に勧誘されたって拡散する」

ちひろ「絶妙にマジっぽい嘘つくのやめてもらえませんかね?」

モバP「やっぱり俺の目に狂いはなかったな」

ちひろ「いまのやり取りのどこに自画自賛できる要素あったんですか?」

モバP「でもまだまだりあむの魅力はこんなもんじゃないんですよ!」

ちひろ「まだあるんですか? すでに結構胸焼けしそうなんですあ」

モバP「俺はこの子に、蒼の波動と紅の波動が組み合わさっていると思っているんです」

ちひろ「……それ、聞かなきゃダメですか? ほんっっっっとに聞きたくないんですけど」

モバP「まぁまぁ見ていてくださいよ。りあむ、ちょっとこっちおいでー」

りあむ「……よかった、とうとう無視されたのかと思った。ぐずっ」

ちひろ「え? え? 泣いてるの? ちょっと話かけられなかっただけで?」

モバP「何を言うんだ。りあむを無視するわけないだろ」

りあむ「そうだよね! ぼく、今日スカウトされたばっかりだもんね!」

モバP「まぁ、人気が出るかは保証しないがな」

りあむ「」

ちひろ「ちょっと!?」

モバP「なんやかんや、この事務所アイドル多いしなー。正直、ちょっとやむだけじゃ苦しい戦いになるかもなー」

りあむ「ぴ、Pサマ。りあむ、何すればいい? 何でもするよ。だから見捨てないで! お願い!」

ちひろ「急に捨てられた子犬みたいになってきた」

モバP「でも俺は! りあむならきっと! アイドルになって輝くことができると信じてる!」

りあむ「びーざまぁぁぁぁみずでられだがどおもっだよぉぉぉ!!!」

ちひろ「うわぁ。すっごいしっぽ振ってる。いや見えないけど。そう見える」

モバP「まぁ信じるだけでアイドルになれるなら苦労はいらないんだけどな」

りあむ「う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛そ゛ん゛な゛こ゛と゛い゛わ゛な゛い゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛」

モバP「大丈夫だ。世の中のオタクが見捨てても、おれはりあむの味方だよ。ほらなでなで」

りあむ「め゛っ゛ち゛ゃ゛あ゛ん゛し゛ん゛す゛る゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛」

ちひろ「今のPさんホントにただのクズだな」

モバP「とまぁ、りあむには蒼の波動(わんわん要素)と紅の波動(ぽんこつ要素)を感じてるんです!」

ちひろ「そうですか。凜ちゃんとまゆちゃんに土下座してきてください」

りあむ「ちらっちらっ」

モバP「はいはいなでなで」

りあむ「むふー♪」

ちひろ「もういいよ……好きにしててくださいよ」

モバP「とまぁ、りあむには蒼の波動(わんわん要素)と紅の波動(ぽんこつ要素)を感じてるんです!」

ちひろ「そうですか。凜ちゃんとまゆちゃんに土下座してきてください」

りあむ「ちらっちらっ」

モバP「はいはいなでなで」

りあむ「むふー♪」

ちひろ「もういいよ……好きにしててくださいよ」

りあむ「先ほどはお見苦しいところをお見せしました。もうあんなことにはならないよ!」

ちひろ「いえ、気にしないで結構ですよ。この事務所では割といつものことですから」

りあむ「いつものこと……ほかにも同じことしてる人が……キャラ被り……」

ちひろ「大丈夫です! 初日であんなすごいことした人はいませんから!」

りあむ「初日はみんなちゃんとしてたんだ!? でもぼくはあんなダサいことを! うわーん!!」

ちひろ「ああもう!」

モバP「よし、ちひろさんとも仲良くなれたかな。りあむ、そろそろ帰るぞ」

ちひろ「今日は何もしてないじゃないですか……」

モバP「まぁ今日はもともと事務所の案内が目的でしたから。すいませんが、明日までに契約書類とか作っててもらえませんか?」

ちひろ「それはいいですけどね。送っていくんですか?」

モバP「ええ、ちょっと日も暮れてきましたし、打ち解けるための世間話も兼ねて」

ちひろ「もう十分懐かれてる気がするんですけどねぇ。そのまま直帰します?」

モバP「いえ、戻ってきますよ。さて、待たせて悪かったな、行くか」

りあむ「……今度こそ無視されてるのかと思った。ぐずっ」

ちひろ「8行以上会話に出てこないとぐずるんですかね?」

りあむ「あ、ちひろさん!」

ちひろ「はい、なんですか?」

りあむ「ぼく、もう結構人生詰んでるからアイドルでは負けられないのはほんとだよ! 応援よろしくね!」

ちひろ「しれっと重いことを……わかってますよ。この事務所のアイドルはみんな大切です。一緒に頑張りましょうね」

りあむ「売れるように頑張る! じゃ、またね!」

ちひろ「はい、お疲れさまでした。……また濃い子が入ったなぁ。でも悪い子じゃなさそうだし、きっと何とかなるでしょ。さて、お仕事しますか」

急にこんなアイドル来たら泣かさないわけにはいかないじゃないですか……なんだよこのクソザコ。

かわいいじゃないか

ホントそれなんだよなぁ

つむつむ > ひおりん > やむ > えりー な希ガス

えりーはそもそもそんなにザコじゃないし、ひおりんは助けてまのめぐるだし、つむつむはつむつむだし

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