モバP「キャッシュレス化を推進します!」 (13)
ある日、事務所にて____、
モバP「ちひろさん、ちょっといいですか?」
ちひろ「なんですか、プロデューサーさん?」
モバP「キャッシュレス化を推進します!」
ちひろ「え、キャッシュレス?」
モバP「ええ、いちいち財布から現金を出してお釣りを受け取るのは手間がかかるしもう古い! ほら、日本国内でもキャッシュレス化に対応しているお店は増えてますよね?」
ちひろ「確かに、最近見かけるようになりましたね」
モバP「中国ではスマートフォンを使った決済が一般的で、現金でお会計する人は少ないらしいですよ。それに倣って我が346プロでもキャッシュレスを推進させて時代に適応していることをアピールすることにしようと思うんですよ」
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ちひろ「なるほど。で、キャッシュレスといっても具体的にどうするんですか? 中国のようにスマホ決済ですか?」
モバP「ノォォォォーーーーーーーーンンン!!! スマホ決済は割とメジャーなので
そんな普通のことをしていては新規ファンはゲッドできません。なら、私たちはどうすべきか……そう! 今までにない新しい決済方法で独自のキャッシュレス化を図るんですよ!」
ちひろ「はぁ? で、その独自のキャッシュレスとは何なんですか?」
モバP「それはズバリ……Tバック決済です!」キリッ
ちひろ「えっ……」
モバP「Tバック決済ですよ!」キリッ
ちひろ「二回も言わないでいいです! プロデューサーさん、何を考えてるんですか?」
モバP「斬新な決済でしょ? いちいち財布から現金を出さなくても女性がTバックを履いてスカートをめくれば、機械が情報に認識してあっという間に決済できるんですよ!」
ちひろ「どこがあっという間なんですか!? それ普通に財布からお金を出すより手間かかってません!? しかも女性限定だし!」
モバP「Tバックは女性の下着として昔から愛用されていますが、それ以外の機能を持たせることで新しい価値を生み出す! ほら、既存の商品に新しい価値を付けるために従来とは違った使い方をさせるのってわりとあるでしょ?」
ちひろ「いやいや、そもそもこの女性比率の高いアイドル事務所でそんなセクハラ紛いなキャッシュレス化なんて無理に決まってるでしょ!」
モバP「ふふふっ、実はすでに会社には許可を得ました。明日から試験的に導入するので、ちひろさんもTバックとめくりやすいスカートでお仕事をしてくださいね」
ちひろ「セクハラで訴えようかしら……」
そして次の日から、346プロダクションでは試験的にTバック決済が導入された____、
モバP「うぅぅ……苦しい」ゲホゲホ
ちひろ「あれ、プロデューサーさん? 風邪ですか」
モバP「はい。実はさっき熱を測ったら微熱があって」
ちひろ「まったく、Tバック決済だなんてふざけたものを導入するからバチが当たったんですよ」
モバP「うぅぅ……ちょっと近くのドラッグストアで風邪薬買ってきます。ちひろさん、誰か来たら対応お願いしますね」テクテク
ちひろ「いってらっしゃい」
そしてプロデューサーは風邪薬を購入した。
そして戻る途中、所属アイドルの福山舞と遭遇した、
舞「あれ、プロデューサー? こんなところでどうかしたんですか?」
モバP「ああ、舞か。実は風邪をひいてしまって薬を買って来たんだよ」
舞「え、プロデューサー大丈夫ですか?」
モバP「あー大丈夫さ、微熱だしこの薬をすぐに飲めば……うっ」フラフラ
舞「うわ、プロデューサー!? しっかりしてください!」
モバP「くそっ、外を出歩いたから具合が悪くなったかも……。あのブラック守銭奴、風邪をひいたというのに休ませる気配がなかったから薬を飲んでなんとか頑張ろうとしたけど、素直に早退すれば良かった……」
舞「プロデューサー、無理しないで医務室に行きましょう」
モバP「あぁ……舞は優しいな。そうだな。でもその前にこの薬を飲んで……あれ?」
舞「プロデューサー?」
モバP「しまった! ドラッグストアで薬と一緒に水を買ったつもりだったのに買い忘れたようだ!」
舞「プロデューサー……あれ? あんなところに自動販売機がありますよ!」
モバP「おおー! 舞、俺はここで休んでるから代わりに水を買ってきてくれないか? ほら、お金」っ
舞「わかりました。私に任せてください!」テクテク
舞「それにしても、こんなとこにいつの間に自動販売機なんてできたのかな。えっと……お水っと」ポチ
自動販売機『ティーバックヲミセテクダサイ』
舞「えっ」
自動販売機『ティーバックヲミセテクダサイ。ミセナケレバオミズハカエマセン』
舞「プ、プロデューサー! なんかこの自動販売機、変なことを言ってます!」
モバP「まさか……この自動販売機、Tバック決済のために今日から導入されたやつか!?」
自動販売機『ハヨケツミセロ』
舞「プロデューサー、Tバック決済って……」
モバP「ああ、舞は多分履いたことないと思うけど、Tバックは知ってるかな?」
舞「えっと、あのお尻が出てる下着のことですよね……」モジモジ
自動販売機『モジモジシテルマイチャンカワイイ』
モバP「この自動販売機で水を買うためには……舞! お前のお尻が必要なんだよぉぉぉーーーーっ!!」
舞「えぇぇぇーーーーっ!? どうしてそんなことにっ!? お尻が必要って……恥ずかしですよ///」
モバP「頼む舞! 俺を救うつもりでTバック姿を見せてくれ! ゲホゲホ」
舞「そんな……! それに私、普通の下着ですよ///」
自動販売機『フツウノシタギヲクイコマセテティーバックジョウタイニシテモモンダイアリマセン。サァ、ハヤクオシリヲミセロ』
舞「そ、そんな……」
モバP「ゲホゲホ……苦しくて辛い。こうなったら……舞、許してくれーーー!!」
舞「えっ……」
ちひろ「プロデューサーさん、遅いな。まさか具合が悪くなって倒れたとか……ちょっと様子を見た方がいいかな」
\キャアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー/
ちひろ「ん? 女の子の悲鳴っ!?」
モバP「こら舞! 暴れないでお尻を見せるんだ!」ガサゴソ
舞「きゃっ、プロデューサー! スカートの中に手を入れないで!!」ジタバタ
モバP「これがパンツだな? 食い込ませるぞ!」グイグイ
舞「いやぁんっ! ダメです……/// お尻触らないで、ダメぇぇぇーーっ!!」
自動販売機『プロデューサーガンバレ』
ちひろ「プロデューサーさん……」
モバP「あ、ちひろさんだ! そうだちひろさん、ちょっと水を……」
ちひろ「……プロデューサーさん、ナニをしてるんですかぁ……?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
モバP「ファッ!?」
舞「うぅぅ……うぅぅ!」メソメソ
モバP「ま、舞! 違うんだ、これは舞のお尻でお水を買おうと……」
自動販売機『ソウソウ。マイチャンノオシリヲニンシキシタラソノナカニシロイオミズヲイレテアゲルツモリダッタンダヨ』
モバP「…………」
\ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!/
それからプロデューサーは、数ヶ月間寝たきりの生活となりましたとさ。
おしり
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