久美子「別冊WEEKLY麻雀TODAYで百合特集!」 (32)

※咲SS

http://i.imgur.com/hRKi1Ot.jpg

右……西田 順子

左……久美子

Aブロック2回戦前―――

<WEEKLY麻雀TODAY編集部>

久美子「わ、私がインタビュー記事を!?」

西田「そ。担当の子が入院しちゃってね。手が空いてるのが久美子ちゃんしかいないのよ」

久美子「で、でも私、入社したばかりですし……」

西田「不安なのは分かる。でもこれはチャンスよ?」

久美子「チャンス……?」

西田「別冊の小冊子とはいえ、結構なページ数で大変だと思う。だけど、ここでいい記事を書ければいいアピールになるし、このチャンスを捨てるのはもったいない
わ」

久美子「…………」

西田「久美子ちゃんは要領いいし、相手は高校生の子たちだから大丈夫よ」

久美子「は、はい……」

西田「インタビューの内容も、選手たちが普段どんな感じかを聞くって感じだし、久美子ちゃんが興味ある事を質問するだけで十分なのよ」

久美子「!私が興味ある事……聞いていいんですか?」

西田「もちろん。意気込みとかは大会前に聞いてるし、勝敗にかかわるデリケートなインタビューは他の記者が担当するからね。今回はゆるい雰囲気でいいの」

久美子「わ、分かりました。是非やらせてください!」

西田「うん、お願い。困った事があったら私に言ってくれればいいから。締め切りはキツイけど頑張ってね」

久美子「はい!」

久美子(やった!ずっと気になっていた事を聞けるチャンスがやってきた!)

久美子(百合百合してる女子高生雀士たちの話を聞きたくて入ったこの業界……早くも夢叶ったよ!頑張ろう!)

【喫茶店】

久美子「呼び出してしまってごめんなさい。こちらから宿泊先へ行ければよかったんですけど」

咲「いえ、全然大丈夫です」

久美子「ありがとうございます。あ、好きな物頼んで下さい」

咲「でも……悪いです」

久美子「いえいえ、こちらとしてはインタビューに協力してもらえるだけで感謝してるんですから。暑いですし、ね?」

咲「……はい、ありがとうございます。では、アイスコーヒーで」

久美子「ケーキもどうですか?遠慮しないでいいですよ?」

咲「あ、ありがとうございます。ではケーキもお願いします」

久美子「はーい。あ、店員さん!アイスコーヒーと……ストロベリーシェイク。とてもSWEETにしてください。それと、乙女なケーキ2つ。あとアップルパイを」

女店員「かしこまりました。少々お待ちください―――」

女店員「―――お待たせしました」コト..コト..

久美子「それでは早速質問させてもらいますね」

咲「はい」

久美子「宮永さんは女性を見る時、どの部位に目がいきますか?」

咲「え?その質問は……?」

久美子「今回は宮永さんの日常生活についてのインタビューなんです」

咲「なるほど」

久美子「それで、どの部位ですか?」

咲「そうですね……指、でしょうか?」

久美子「指、と。ちなみに理由は?」

咲「……て、手を繋いだりとか、抱き合うとかで触れ合うことが多い部分じゃないですか。だから自然と視線がいきます」

久美子(抱き合ってるのー!?最高!………っと、まさかとは思うけど一応確認しておこう)

久美子「えっ?抱き合うって……宮永さん、彼氏いるんですか!?」

咲「ち、違いますっ!お、女の子とです!」カァァ

久美子「あ、そうなんですか」

久美子(よし、第一関門クリアね)ホッ

久美子「その抱き合った子って誰ですか?」

咲「………和ちゃんです//」

久美子「なるほど、原村さんね!へぇー、下の名前で呼び合ってるんですね」

咲「ま、まぁ……そうですね」

久美子「でもわかります!傍から見たら恋人同士に見えますから!」

咲「恋人同士……」

久美子(む?この反応……恋人同士と思われることに違和感を覚えてるのかな?)

咲「あの……女の子同士で恋人に見えるって……変、ですよね?」

久美子(やっぱり!でもこの感じなら……)

久美子「変ではないです!」

咲「ほ、本当ですか?」

久美子「はい!うちの会社でも、女性が好きな女性が集まるレンアイ女子課みたいなのがありますから」

咲「そうなんですか……よかった」ホッ

久美子(納得してくれたみたい)フゥ

咲「あ……なんか変な質問しちゃってすみません」

久美子「全然!むしろ頼ってくれて嬉しかったです。私じゃ森奈津子先生の百合道場みたいな素敵なアドバイスは出来ないですけど……」アハハ

咲「いえ、すごく気持ちが楽になりました」

久美子(むむ?ということは……?)

久美子「あの……間違ってたらごめんなさい。宮永さんと原村さんって、正真正銘の恋人同士だったりする?」

咲「!!」

久美子「…………」ゴクリ

咲「…………ま、まぁ…………はい……///」

久美子「リリーーーーーーーーーーッ!!!!!」ガタン!!

咲「っ!」ビクン!

久美子(スクープゲット!これはいい記事になるわね!!)

久美子「恋人同士でいてくれてありがとう!あ、そうだ。お礼といったらなんですけど……パイをあげましょ、あなたにパイをね」ハイ

咲「ありがとうございます。いただきます///」

久美子「あ、それで……その、踏み込んだ質問ですけど……エッチとかはしました?」

咲「え、ええええエッチ!?そ、そんなのしてませんっ!!」

久美子「あら、純潔ロマンスなんですか」

咲「そうです!………触りっこしたぐらいで……」

久美子「!その触りっこについて詳しくお願い!」

咲「え?その……キスした後にフワフワした気分になったので、どちらからともなく手が伸びて……」

久美子「ワイルドローーーーーーズッ!!」ガタタン!

咲「!?」ビクッ!

久美子「さ、触り心地はどうでした!?太ももとかは!?むっちりでむうにいっ!的な柔らかい感じ?!」

咲「は、はい……///」

久美子「ふぅわあぁぁあ……」

久美子(いい記事が書けそうだわ~!!)

インタビュー後―――

久美子(ふむふむ。宮永さんと原村さんの話だけじゃなくて、片岡さんについても聞けたのはよかったけど…)

久美子(……片岡さんが男の子にご執心とはね……だったら片岡さんのインタビュー記事は…)フム..

~~~~~~~~~~~~~~~

―――どうですか?

片:頑張ります

~~~~~~~~~~~~~~~

久美子(これでいいか)ウンウン

久美子(それにしても……原村さんとの触りっこについて話す宮永さんは、とても可愛かった。顔が真っ赤で体温も上がってまさに熱帯少女って感じね)

久美子「掲載された時のために、直接的なシーンをぼかす必要はあるけれど、なんとかなるわよね」ウン

久美子「さて、この調子で次に行きましょ!」

【阿知賀女子学院 宿泊先】

久美子「高鴨さんは新子さんと相部屋なんですよね?」

穏乃「はい」

久美子「では新子さんより早く起きた時、新子さんのお腹に跨って起こしたりしましたか?」

穏乃「え?それは……してないですけど」

久美子「?何故ですか?」

穏乃「私より憧の方が早く起きるので……」

久美子「でもお腹に跨れるチャンスがあるのは今だけですよ?みすみす逃すのはちょっと……」

穏乃「え?そう言われても……」

久美子「ふぅ……高鴨さんは、新子さんに対するキラキラした想いの欠片に気付いてないみたいですね」

穏乃「はぁ……」

久美子「……本当にただのGIRL FRIENDSとしてしか見ていない?」

穏乃「そうですけど……?」

久美子「このまま自分の気持ちに気付かなければ、辛い想いを抱えて、猫目堂へ向かうことになるかもしれませんよ?それはそれで素晴らしい体験が出来るでしょうが…」

穏乃「??」

久美子「いいですか?新子さんは、麻雀を続けるために晩成高校へ行くつもりだった」

穏乃「はい……」

久美子「しかし、彼女は阿知賀へ入学しました。それは何故でしょう?」

穏乃「……私と2人揃って和に会いに行くためです」

久美子「確かにそれもあるでしょう。晩成に入って全国出場を果たした場合、高鴨さんは原村さんに会えない」

久美子「せっかく幼馴染に会うのなら、カタハネの状態ではなく、キレイな2枚の羽を揃えて会いたい。その気持ちはわかる」

穏乃「…………」

久美子「でも本音は!『しず……しずっ!しず!しず!しずしずしずしずしずしずしずしずしずしずしずしず!好き……好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…』です」

穏乃「そ、そんな……憧が……私を?」

久美子「はい。その通りです」

穏乃「……なんで断言できるんですか?」

久美子「私の恋愛遺伝子がそう告げるんです」

穏乃「…………」

久美子「……新子さんの気持ちは……迷惑ですか?」

穏乃「っ!迷惑なんかじゃないです!憧が私を好きなんだって知ったとたん、なんか胸が熱いって言うか………へ、変なフワフワ感があるけど……嫌じゃない」

久美子「高鴨さん……今までのあなたはまだ恋を知らない半熟女子でした……でも新子さんの気持ちに気付いた今は、音楽用語で言えば1オクターヴ上がったみたいなものです」

穏乃「音楽用語はよくわからないですけど……私、憧に会いに行ってきます!」

久美子「うん、新子さん、きっと喜ぶわ」

穏乃「はい!失礼します!憧ーーーーーーーーーっ!!!!!!」ダダダダダッ!

久美子「………………」

久美子「ふふふ……新子さん、きっと喜ぶわね。一生忘れられないくらいの思い出になるわ」

久美子「高鴨さんの告白によって、新子さんのテンションはアップすル……デイドリームを見ているかのように……」

久美子「……………………」

久美子「無理があるわね」

【千里山女子高校 宿泊先】

久美子「松実 玄さんについてどう思いますか?」

竜華「え?」

久美子「ある筋から聞いたところによると、敵であるにも関わらず、『玄ちゃんファイトー!』と応援していたそうですが」

竜華「それは……」

久美子「よりにもよって園城寺さんの前で」

竜華「うぅ……」

久美子「私は、清水谷さんと園城寺さんはアカイイトで結ばれた、ふ~ふのようだと思っていましたが、勘違いだったようですね」ハァ

竜華「ちゃ、ちゃいます!ただ……運命的な出会いやったから……」

久美子「なるほど……運命的な出会いならば、園城寺さんも他の子を好きになっていいと……」

竜華「アカン!!それは絶対アカン!」

久美子「おや?言ってる事が違いますね」

竜華「うっ……」

久美子「……園城寺さんのように可憐な子と恋人でいられる……私にとってはそれだけで楽園の条件を満たしています。まさかそれを失う可能性のある発言を堂々とするとは……ある意味尊敬します」

竜華「ホンマにちゃうんです……出来心ちゅうか……本心ちゃいますぅ~」グスッ..

久美子「ふぅ……気を付けた方がいいですよ?今回は本人の前だからまだ冗談に思われたかもしれませんが、悪いことはできません。マリア様がみてるのですから」

竜華「はい……ごめんなさい」

久美子「わかってもらえればいいです……ではインタビューに戻りましょう。園城寺さんとのキスについて話してください」

竜華「怜の唇ってめっちゃ柔らかいんです。最初は軽くちゅっちゅしてるだけなんですけど、唾液が絡まりだすと甘くて……//」

久美子「羨ましいわ。園城寺さんの唾液……いうなれば極上ドロップスでしょうね」

竜華「はい!それからだんだん激しなっていくと、頭がクラクラして……興奮しすぎて目がチカチカするっちゅうか」

久美子「頭の中や視界が、花と星だらけになる感じね」

竜華「そうです。青い花が舞ってるんです」

久美子「っ!?」

竜華「そんで、キスだけでもめっちゃエエはずやのに、次第に物足りななってきて……怜の花びらにくちづけを……」

久美子「!?さ、さすが千里山の誇る百合カップル」シムーン..

【姫松高校 宿泊ホテル】

洋榎「////」フラーッ..

久美子「愛宕さん、どうでした」

洋榎「ど、どうでしたも何も……インタビューの前に読んでほしい言うからこのCandy boyっちゅうの読んだけど……なんなん?」カァァ..

久美子「一応予備知識といいますか……」

洋榎「予備知識て……姉妹でキスとか……///」

久美子「あら?真っ赤になって……本当にかわいいあなた」

洋榎「う、うっさい……//」

久美子「……愛宕さん」

洋榎「?」

久美子「あなたはとても優れたプレイヤーです。姫松の後輩は、くちびるから出たためいきがさくらいろになるくらい、あなたに憧れています」

洋榎「はぁ」

久美子「あなたは今年のインハイで引退。公の舞台では最後の制服……」

洋榎「…………」

久美子「そんなあなたに一番憧れている子の存在に気付いてますか?」

洋榎「うちに一番憧れてる?誰や」

久美子「……愛宕さんが一番好きな食べ物はなんですか?」

洋榎「?急に何を……」

久美子「教えてください」

洋榎「………唐揚げやけど」

久美子「今までで一番美味しかった唐揚げは誰が作ったものですか?」

洋榎「え?それは………絹やな。絹がうちのために作ってくれた唐揚げがめっちゃウマかった」

久美子「何故だかわかります?」

洋榎「………美味しなるように勉強したり、努力したからちゃうの?」

久美子「それもあると思います。でも一番の要因は違います」

洋榎「?ほななんで?」

久美子「妹さんが作った唐揚げが美味しかったのは、愛情がこもってたからです」

洋榎「愛情……」

久美子「最愛の人への愛情をこめる……それが料理を最高に美味しくする、ひみつのレシピですから」

洋榎「絹が……うちを好き?姉妹やのに……」

久美子「確かに躊躇する気持ちはわかります。けれど、そのパラダイムをいい方向へシフトすることで、とてもすこやかになります」

洋榎「…………久美子さん」

久美子「わかってるわ。私は初恋姉妹を応援する」

洋榎「ありがとう!」タタッ!

久美子「…………」ニコリ

久美子「いいことすると気持ちがいいわね…………でも、熱弁したからノドが乾いたわ」

久美子「…………」ゴキュゴキュ..

久美子「…………ふぅ、みるくはやっぱり森永ね」

【新道寺女子高校 宿泊ホテル】

哩「うちらん付き合い方についてやか?」

久美子「はい。どのように過ごしてるのかを教えてください」

姫子「ラブラブとよ!」キュッ

久美子(っ!腕を絡めて胸を当ててる!さすがね)

哩「手ば繋ぐんはもちろん、指ば絡めるし、腰ば抱いたまま歩いたりするけんね」

久美子「おお……いいですねぇ」

姫子「ほんなこつは堂々っちキスもしたいばってん……」

哩「人目が気になっちしきらんな」

久美子(人目が気になってできないということね……方言は全然わかんないはずなんだけど、百合を通したらすべてわかるわ!さすが百合!)

哩「ほんなごと不自由セカイだ」

久美子「そうよね。周りの目が気になる……わかるわ。その場合、お2人はどうするんですか?」

姫子「理解者ば増やするけんね」

久美子「理解者を?」

哩「部室で堂々っちイチャつくことで常識ば変えるんたい」

久美子「な、なるほど!徐々に周りを慣れさせて、女の子同士でキスしてるのが当たり前にするのね!?」

哩「」コクリ

姫子「去年、桜の咲く頃に、このTrickに取り掛かったんやけん」

久美子「それで?部員さんはどういう反応でした?」

哩「たまがったのごたぁ(驚いたみたい)で最初はストロベリーなパニックやった」

姫子「問題視されて生徒会ん議題にまでなっちしまっち……」

久美子「なんてこと……」

哩「うちらは、戦国乙女んつもりで乙女×乱舞しようと戦いに挑みたとたい」

姫子「でも心配する必要はなかった。そん生徒会が極上やったおかげで、うちらは認められた」

哩「ああ……反対意見ばひらり、と躱しとった。『新道寺のくっつきぼし』っちゅうネーミングももらったし、大成功やった///」スリスリ

久美子「すごいですね……」

姫子「これがきっかけで、新道寺に百合の広まったんやけん。ウテナほどじゃなかばってん、少女革命の起きよったんたい」

久美子「!」オッ..

久美子(この子たち……この年齢でここまで……もはや私と同等以上……)ヒヨリ..

哩「ばってん、逆に姫子にアプローチしちゃうっちしゅる子の増えて困っちる」(だけど、逆に姫子にアプローチしようとする子が増えて困ってる)

久美子「あ……なるほど、そういうことになる可能性は大ですよね…」

哩「うちはこまか(小さい)人間だ。うちん体に触れる姫子ん指ば誰にも見せたくなかった。だから……」

久美子「袖丈を長くして、手を見せないようにしてもらった…」

哩「……」コクリ

姫子「私は部長にそこまで大事にされて感激しとった。元から、こん体は部長んものです……///」

哩「姫子……///」

姫子「部長……指、舐めさせてください///」

哩「うん……」スッ

姫子「はぁ……ちゅ……甘い……部長の指、甘いです……//」レロ..ハァ..

久美子(この2人なら……私の夢も叶えられるかもしれない)

哩「もう……我慢しきらん…キスする」チュ

姫子「んあぁ……っちゅ……部長……///」

久美子(あ……いい表情……これは撮らないと)カシャ!カシャ!カシャ!

久美子「…………うん、最高」

久美子(この写真を表紙にしよう。キスしてる部分に『別冊!』って入れれば誤魔化せるし……っと、それよりも……)

久美子「白水さん、鶴田さん」

哩「?」

姫子「ふぇ?」ハァ..ハァ..

久美子「あなたたちにお願いがあるの――――」

数年後―――

【出版社】

西田「久美子ちゃん!原村プロのお姉様伝説、まとめ終わったわよ!」

久美子「ありがとうございます。宮永照プロと咲プロの姉妹百合記事はどうなりました?」

西田「それは清水谷さんが……」

竜華「今急いで仕上げてます!あの……照プロが咲プロの鎖骨にキスしてる写真使えますか?」

久美子「うーん……咲プロは原村プロと付き合ってるから、照プロとは『姉妹百合風』でお願いね」

竜華「わかりました。普通に手を繋いでる写真にします」

久美子「時間は大丈夫?」

竜華「はい、怜ちゃんもいますんでなんとか締め切りまでには……」

怜ちゃん『最善の工程を見せたるで~』

洋榎「頼むで清水谷、成長してや?姉妹百合は全部うちらに任されたんじゃ体がもたんからな」

絹恵「ホンマや」

竜華「わかってるって!うちも怜との結婚資金を貯めなあかんから、どんな仕事もこなせるようにならんと!」

絹恵「よしっ!久美子先輩、今週分の小説完成しました!」

久美子「今週分は、高鴨プロが新子プロと再会するところまでよね?」

絹恵「はい!」

久美子「ありがとう。あとでチェックするわ。あ、来月号の『オール女子高フィーリングカップル』はどうなってる?久しぶりの大型企画だから失敗は許されないよ!」

絹恵「あ、それなら白水先輩が……」

哩「大型企画……締切1週間前に仕上げる…………」カッ!

哩「リザベーション!1WEEK!!」ジャラジャラジャララ!!

姫子「っ!!!!!」ビビビビビビビクン!!

哩「行こう!姫子!」ジャラジャラ..

姫子「ひゃ、ひゃい……い、イキ……ます……///」

久美子「……………」フゥ

久美子(私は今年、女子高生雀士たちの百合に魅せられ、百合専門の小さな出版社を立ち上げた)

久美子(その彼女たちもまた、百合に魅せられ、記者として働いてくれている)

久美子(全ては、私が初めて担当した小冊子『別冊 WEEKLILY麻雀TODAY』から始まった……)

久美子(……いや、それとも彼女たちが百合に目覚めてからだろうか?今となってはどちらでもかまわない)

久美子(こんなに毎日が充実してるんだから!)

fin

以上です
読んでくれた人どうもありがとう

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