星空凛、16歳、少女の悩み (5)
『IQに差がある者同士では会話が成り立たない』
IQ、それは知能指数の事であり、それが高い程知能が高いとされている。
ニワカには信じがたい話ではあるが星空凛はそれを聞いた時今までの事を思い出した。
時々あったのだ。友達と会話をしている時、会話が噛み合わない時がある事。
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絢瀬絵里は頭も良く精神的にも大人びていて仲間内では頼りになる存在と認識されており、星空凛も勿論そう思っていた。
仲間達で回転寿司に行った時の話である。
絵里「凛っ!?いつもいつも好き嫌いばかり。たまにはお魚も食べなさい!」
凛「え?でも…凛、シーチキンをちゃんと食べたし…」
絵里「屁理屈はいいの!ほら!凛の為に取ってあげたから…」
屁理屈を言ったつもりはない。シーチキンだってれっきとした魚である。それを説明しているのに絢瀬絵里は屁理屈の一言で片付ける。まるで会話が成立しないのだ。
もしかして、絢瀬絵里は…。そう思ったが、しかし、絵里は勉強が出来る。
海未「勉強が出来るのが全てではないと私は思いますよ』
凛「そうかな?」
海未「はい。勉強以外にも大事な事は沢山あると思います。世の中ってそんな単純じゃないと思うんですよね。だからと言って勉強しなくてもいいと言ってる訳じゃないですよ!」
凛「だよね~」
と、園田海未が言っていた。園田海未は流石にいい事を言う。IQが高いのだろう。
勉強が全てではない。と言う事は絵里は勉強が出来るがIQは低い可能性もあるかもしれない。
星空凛と会話が成立しなかったのはつまりそう言う事なのだろうか。
いや、これだけで説が立証したかと言われると難しい。
が、矢澤にこ。彼女の存在がこの説の確かさを後押しするの。
凛「なんか寒くないかにゃ~」
それが初めて矢澤にこを見た時の感想だった。
勿論、凛は矢澤にこの事が大好きだし大切な友達だと思っている。
にこ「良い?キャラ作りよ!キャラ作り!にこみたいにキャラ作りの努力をするのよ!特に真姫!あんたよ!」
真姫「はあ!なんでそんな事を。必要ないし」
にこ「必要あるわよ。大アリよ!アイドルなんだから!」
真姫「だからってにこちゃんの真似をするなんて嫌よ。意味わかんない」
にこと秀才である真姫は会話が噛み合っていないし凛もにこの言う事には苦笑いする事が多い。
これもIQに差がある故の事なのだろうか。
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