ピローなトーク ー有栖川夏葉編ー (35)
・夏葉とPさんは付き合っています。ふたりのピロートークです。
・ごく一部R-15(?)
それでは、よろしくお願い致します。
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「……アナタは、いつも私の欲しい言葉をかけてくれるわ。アナタの「頑張れ」「夏葉なら出来るよ」って言葉に何度私が勇気をもらったか。
背中を押してもらったか。ひとりのアイドルとして自信を持てたかわからないわ。
…いいえ。アイドルとしてだけじゃないわね。ひとりの女として、アナタにかけてもらう言葉がどんなに嬉しかったか。
「可愛い」「綺麗だ」……正直、今までの人生でその言葉をかけられることに慣れていないといえば嘘になるわ。
でも、でもね。アナタに言ってもらえるだけで私、世界一の美女になったような気持ちになれるの。不思議よね。
ーつくづく思うわ。「恋ってすごい」って。
アナタに恋して、こうして恋仲になって……。昔は、「恋をすると人は弱くなるんじゃないか」って考えていたの。
いいえ、もしかしたら今もそうなんじゃないかって思ってるわ。だって私、アナタがいない有栖川夏葉を想像できなくなってしまったもの。
「恋なんか、愛なんか、結婚なんかしなくたって私は」って思っていたのにね。少し前の私が今の私を見たらびっくりするでしょうね。
勿論、アナタとこういう関係になれたことに後悔なんて微塵もしていないわ。
障害もたくさんあるかもしれないけれど…それでも私、アナタのいない有栖川夏葉を考えられなくなってしまったんだもの。
今でも自信をもって言えるわ。アナタに告白したのは間違いじゃなかったって。
それに、よかったことも多いと思うのよ。アナタと付き合ってから「もっと綺麗になった」「色っぽくなった」なんて言われることも増えたしね。
それに…アナタが私の背中をいつも見守ってくれている。そう思うだけで私、どんなに落ち込んでも「頑張ろう」って思えるの。
だって、私が誰よりも愛してる人が「頑張れ」って視線を送ってくれるんだもの。
…それでもやっぱり、少し、前より女々しくなってしまったかもしれないわね。
アナタがいない時、ふと寂しくて…そう、胸の奥底に鉛が落ちるような、そんな気持ちになることがあるわ。
この幸せな時間がいつか終わってしまうかもしれないのが怖い。もしも、アナタが私を好きでなくなってしまうのが怖くてたまらなくて眠れない時もあるの。…そう、たまに夜遅く電話するでしょう? あれがそういう時よ。
…だから、そうね…もしかしたら、今の私は、アナタが好きになってくれた私とは違う私かもしれないわ…
それでも、アナタはー……っ! ……ふふ、そう。そうよね。ありがとう。私も、アナタのこと好きよ。どんなアナタも、愛してるわ。
……やっぱりアナタはいつもそうやって、私の欲しい言葉をかけてくれるのね。ありがとう、プロデューサー……で、話を元に戻すのだけれどー」
夏葉「ーシ出る時に耳元で「可愛い」とか「愛してる」とか囁くのは例外的にやめてちょうだい」
P「え、それが言いたかったの?」
夏葉「そうよ! いつもいつも耳元であんな…!」
P「…でも、夏葉もかけて欲しい言葉なんだろ?」
夏葉「そ、そうだけど…! でも、もっとこう、最初以降は言わないで欲しいの!」
P「…えっと、最初っていうのは具体的には?」
夏葉「服を脱がせてキスするとこまで! そこで言われる「綺麗だ」も危ないんだから!」
P「いや、序盤も序盤じゃん…」
夏葉「アナタはもう知ってるでしょう!? 私が、その、あれよ。 何回もその……セッ……シてるんだから…」
P「…ああ、夏葉、意外と感じやすいというか、言葉に弱いというか…」
夏葉「そこは言わなくていいのよ…! ああもう、いつもいつもアナタにあんな痴態を…!」
P「痴態ってそんな。すごく可愛いのに」
夏葉「…っ! う、うるさいわ…!」
P「お腹の辺り撫でるとビクッとしたり、首に手を回してたくさんキスをせがんできたりさ…」
夏葉「そ、それも言わなくていいのよ!」
P「でもさ、俺だって夏葉を恥ずかしがらせようとして言ってるんじゃなくて俺なりに無我夢中で夏葉を愛して気持ちよくさせたいからー」
夏葉「〜! もうっ!」ポカポカ
P「いたた…はは、可愛いなあ夏葉は」
夏葉「っ…今はそんなの聞きたくないわ!」
P「…」
夏葉「な、何よ…」
P「…夏葉は可愛いよ」ボソ
夏葉「〜!」ゾクッ
P「夏葉…愛してる」グイッ
夏葉「んぅ…! ん…! ちゅ…ぅ…はぁっ…」
P「……ぷはっ」
夏葉「…………ばかぁ」
P「…ごめんごめん」ナデナデ
夏葉「……いじわるよ」
P「…はは」
夏葉「なにがおもしろいのよぉ…」
P「いや、面白いって言うか…嬉しくて。夏葉のこんな可愛いところ見られるの、俺だけの特権だなって思ったらさ」
夏葉「…………ばか」ギュッ
P「ごめんごめん……あ…えっと、夏葉?」
夏葉「ん……ん、ちゅっ……」
P「んあっ……あの、キスマークは仕事に支障が出るからつけないはずじゃ」
夏葉「そんなの…ちゅう…忘れたわ…」
P「困ったな…」
夏葉「いじわるなアナタへの…オシオキよ…」
P「……っあ」
夏葉「んっ……ふぅ……ふふ、アナタの首筋にオシオキの証、付けちゃったわ」
P「…やっぱり夏葉だなあ」
夏葉「どんなことでも負けず嫌いなの、私」
P「ああ。知ってるよ。それでこそ俺の好きな夏葉だ」
夏葉「……ふふ♪」
P「夏葉…」ギュウ
夏葉「プロデューサー…」
P「…汗の匂い、すごいな」
夏葉「…あんまりかがないで。汗っかきなのよ」
P「夏葉の汗の匂い、俺は好きだよ」
夏葉「…そういうフェティシズム?」
P「違うよ。夏葉のだからいいんだ。夏葉のだから…顔も声も髪も身体も汗の匂いも、全部愛おしくて…興奮する」
夏葉「…ふふ。ベタ惚れってヤツね?」
P「ご名答」
夏葉「…私もアナタの全部が好きよ。そういえば最近身体つきがたくましくなったわね…胸板も厚くなったような…」ペタペタ
P「夏葉のトレーニングの賜物だな。せっかくなら、うん。夏葉好みの身体になりたいし」
夏葉「あら、そう? それならもう少し筋肉をつけて欲しいわね」
P「ボディビルダーくらいとかは無理だぞ?」
夏葉「………………そう」
P「や、シュンとしないで。無理だからな?」
夏葉「ふふ、冗談よ」
P「はは、それは良かった」
夏葉「…プロデューサー」
P「ん……」
夏葉「……」
P「……ふぅ。はは、何回もキスしてるからお互い顔がベトベトだ」
夏葉「プロデューサー?」
P「んー?」
夏葉「…愛してるわ。アナタは?」
P「聞くまでもないだろ。…愛してるよ。世界一」
夏葉「くすっ、ええ。私もよ…」
P「……さてと、そろそろ片付けようか。ずっとしてたからすごい匂いだ。シーツも洗濯しなきゃな。あ、その前に風呂沸かして来ようか」
夏葉「待ちなさい」ガッ
P「え」
夏葉「何、勝手に終わらそうとしてるのかしら?」
P「…え。だって、終わったじゃないですか」
夏葉「ええ。休憩がね」
P「…………え。いやいや、無理だって!」
夏葉「私、「無理」って言葉好きじゃないの。アナタの口からそんな言葉聞きたくないわ」
P「だって、俺もう、3回もー」
夏葉「こんなこともあろうかと夕飯は精の付くものをたくさん出したのよ? 私の…あ、愛情だってたくさん込めたわ。まだまだイケるはずよ」
P「過信だって! ……んぁ!」ビクッ
夏葉「ふふ…アナタのここ、まだ元気じゃない」スリスリ
P「それは夏葉が触ってくるから…!」
夏葉「つまり私に欲情してるのでしょう? 良かったじゃない。その私がシたいって言ってるんだから。ほら、見て? 足を絡めて、アナタの大好きな私の胸も押し付けて…」
P「…っ!」
夏葉「…プロデューサー、私、負けず嫌いなの。今日は……私が満足するまでするわよ」
P「そんな、無理だって!」
夏葉「プロデューサー」
P「な、夏葉?」
夏葉「……ふふ、知ってるわ。いつものお返しをして欲しいのよね?」
P「な、何を言ってるんだ…?」
夏葉「……」フー…
P「っ!」ゾクゾクッ
夏葉「ふふ…♪ やっぱり。アナタ、耳が弱いのよね? 息を吹きかけて耳元で囁いてるだけなのに反応が他とは違うものね…」コソ…
P「な、なつは…」
夏葉「蕩けた顔、とっても可愛いわ…」
P「ほんとにもう、無理だってー」
夏葉「そんなに急かさなくても、いつものお返し。……アナタが今言って欲しい言葉、ちゃーんと言ってあげるわ…」
夏葉「…プロデューサー、『頑張れ』♡」
【翌朝】
チュンチュン……
夏葉「……」
P「……」
夏葉「…………なんで逆転されるのよ」
P「夏葉が弱いからじゃ…」
夏葉「…っ! も、もう1回よ! 今日は休みだもの!私が勝つまでするわよ!」
P「いや、もう本当の本当に無理…何も出ない…」
夏葉「プロデューサー! 頑張りなさい! さあ、立ち上がって!」
P「俺のソレに向けて激励を送らないでくれ…また今度再試合を受け付けるから」
夏葉「〜! もうっ!」
ピロートークってえっちですよね。次は楓さんで書きたいです。
それでは、またの機会に。
前に書いたの
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