天使(また神が間違えて人殺しやがった...今年で321件。もしかしてわざとやってんじゃないか?...それはないか)
男「あ、あの...僕は間違えて死んだんですよね」
天使「...はい、申し訳ありません。すぐに生き返らせますので少々お待ちください」
男「生き返れるってどんな世界で生き返れるんですか?」
天使「?あなたの元居た世界に決まってるじゃないですか」
男「!それだけはやめてください!もうあんな生活はまっぴらなんです...。異世界で...新天地で一からやり直させてください!」
天使「(またこれか。今までは流れで異世界に送ってたが、今日は絶対に流されない)
天使「あなたには家族が居るでしょう?」
男「...僕、家族いないから」
天使「えっ......」
天使(まずい!このままでは同情してまた流れてしまいそうだ...!)
天使「>>3」
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まあ…規則なんで帰ってもらいますね…
天使「まあ…規則なんで帰ってもらいますね…」
男「そんなぁ!僕はもうあんな狭い部屋で1人は嫌だ...」
天使「き、規則ですから」
男「...ならチート能力を授けてください」
天使「(つぎはチートか...)」
男「現世で僕に酷い仕打ちをした上司を見返せる力をください!お願いします...お願いします...」
天使「(...同情はダメだ同情ダメだ)」
天使「>>5」
目的を達成したら返してもらいますけどそれでいいなら
天使「...目的を達成したら返してもらいますけどそれでいいなら」
男「...本当ですか!?」
天使「こちらの不手際で死なせてしまいましたしね。そのお詫びも兼ねて...です」
男「ありがとうございます!ありがとうございます!」
天使「それでは生き返る頃には特殊能力を使えるようにして置きますので」
男「はい!」
天使「それでは蘇生させますので目をゆっくり閉じてください」
ーーーーーーーー
天使「...また流されてしまった(これで最後だ。次は非常な決断を下して...)」
天使「まぁ、これでしばらくやる事はないな。ゆっくりでき」
後輩天使「先輩大変です!」
天使(できなかった)
天使「...まさか神がまた人を殺めたのか!?」
後輩天使「違います!A世界から苦情が来てるんです!」
天使「A世界...そういえば5年前に死者を転生させた事があったな」
後輩天使「A世界の担当天使によると転生者の所為で生態系が崩壊してるとの事です!」
天使「>>7」
そんなもんしらん!そっちで処理しろと伝えろ
天使「そんなもんしらん!そっちで処理しろと伝えろ」
後輩天使「でもでも!元々、先輩が転生させたんだから責任取れって...担当の天使が」
天使「...しょうがないな。ちょっと行ってくるよ」
後輩天使「はい!行ってらっしゃい先輩!」
天使(...最後に休んだのっていつだっけな)
ーーA世界ーー
A天使「全く...君の持ち込んだタネがやっかいな外来種になるなんて寝耳に水だよ」
天使「お詫びします...。生態系に影響が出たと仰ってたそうですが?」
A天使「あぁ、そうだ」
天使「どんな影響が出てるんです?」
A天使「>>10」
男が生まれなくなった
A天使「男が生まれなくなった」
天使「大問題じゃないですか」
A天使「あぁ...まだ5年しか経ってないから、いいもののこれが続くと」
天使「滅びますね」
A天使「確実にな。...君には外来種の駆除をやって貰いたい」
天使「わかりました。こうなったのは僕の責任ですし」
ーーーーーーーーー
A男「女子の出産率は100%!いつかみた百合百合の国が目前に...!」
天使「ダメです」
A男「何奴!?...って天使殿じゃないか!久しぶり!」
天使「久しぶりですね。今日は能力を回収する為に来ました」
A男「はっはっは!また冗談を!」
天使(こいつ...5年前と性格変わってねぇか?)
天使「>>14」
冗談じゃないですよ(問答無用ですべての能力奪い)
天使「冗談じゃないですよ」
パシャン!
A男「...あの?風船が弾けるような音が聞こえたのですが...まさか新しい能力を授けてくれたのですか!?」
天使「違います。...能力を回収しにきたと言ったはずです」
A男「能力...回収?まさか...まさかな」
天使「嘘だと思うなら自慢の能力を試してみたらどうです?まぁ、そんなことしなくても直ぐに分かると思いますが」
A男「な、なにを...」
部下「 A男様!大変でございます!」
A男「どうした!?」
部下「 姫君の第一子が...男子とのことでして...」
A男「...私の能力で産まれるのは女子のはず...まさかほんとにわたしの能力が!?」
ざわざわ!
A男ー!話が違うじゃねぇかー!どうしてくれるー!
A男「ま、まずい!平民達が乗り込んでくる...!て、天使殿!どこに行ったのですかぁ!?天使殿!天使殿!!わたしの能力を返してくれぇぇぇぇぇぇ!!」
ーーーーーーー
A天使「ご苦労だった」
天使「...今後はこのような事がないように気をつけます」
A天使「そうしてくれ、...私だから良かったものの他の天使...神だったらどうなっていたか」
天使(考えたくないな)
後輩天使「先輩ー!」
天使「...また仕事?」
後輩天使「違いますよ!神様が呼んでます!」
天使「神様が...なんだろ?行きたくないな」
A天使「出世の話じゃないのか?」
後輩天使「先輩出世ですか!羨ましいです!」
天使「>>16」
裏でクソ神とか滅茶苦茶言ってたことがバレたのかもしれん…
天使「裏でクソ神とか滅茶苦茶言ってたことがバレたのかもしれん…」
天使A「...滅多に外に出ない神に限ってはありえんと思うが」
後輩天使「信仰心を持ちましょうよ先輩!」
天使「お、おう」
ーーーーーーーー
神「来たか天使」
天使「あ、あの?何か用ですか?」
神「そんな硬くならなくてもいい」
天使「はぁ...」
神「今日は大事話をしておこうと思ってな」
天使「大事な話...」
神「明日から地上に降りて活動して貰いたい」
天使「地上に?なんでそんなこと?」
神「陰から人間を助け、見守る。迷える子羊達を導くのも天使の務め...覚えてる?」
天使(明日の休暇が...!地上になんか行くもんか)
天使「ならば私よりも信仰深い後輩天使の方が相応しいと思いますが?」
神「>>20」
真面目な奴を送ったら軒並み堕天してな……、試しに適度に不真面目な奴を送ろうかと
神「真面目な奴を送ったら軒並み堕天してな……、試しに適度に不真面目な奴を送ろうかと」
天使「...わ、私は不真面目ではないですよ!」
神「私は全て把握している。お前が死人を異世界に送ったり、能力を授けたりして蘇生させてることを」
天使「...!」
神「この仕事で帳消し...どうかな?」
天使「...わ、分かりました」
ーーーーーー
後輩天使「先輩!明日、地上に降りるんですか!?」
天使「人間達を陰から助けてやれ...だって」
後輩天使「羨ましいです!どんな姿で行くんですか!?」
天使「...このままだけど?」
後輩天使「先輩ダメですよ!人間達に万人ウケする姿じゃないと!」
天使「そんなの変わんねぇよ」
後輩天使「心開いてくれなかったらどうするんですか!」
天使「じゃあ、お前が言う万人ウケする天使ってどんなのだ?」
後輩天使「やっぱり可愛い男の子や女の子の姿ですね!」
天使「>>23」
じゃあ姿変える必要ねーじゃん。美少女だぞ
天使「じゃあ姿変える必要ねーじゃん。美少女だぞ」
後輩天使「見た目はそうですけどこの間は違ったじゃないですか!」
天使「天使には性別がないからな。昨日の俺は美少年、今日の私は美少女ってことだ」
後輩天使「そうですけど...。と、とにかく先輩は地上では絶対に女性の姿で居てくださいね!」
天使「あ、あぁ」
天使「(まぁ、状況によっては姿や年齢も変えるけどね)」
ーー地上ーー
天使「やっぱり日差しは暖かいな...。今日が仕事じゃなかったら最高なんだが」
天使(まぁ、マイペースに人助けしてけばいいだろう。迷える子羊も滅多には居ないはず)
男子高生「はぁ...死にたい...死にたい...」
天使「...(居た)」
天使「あの?大丈夫ですか?」
男子高生「...あ、どどうも。なにかようですか?」
天使「...(万人ウケする声質で)」
天使「あの...悩みがあるなら話してくれませんか?ほら!話せば少しはホッとするかもしれないですよ。...ご、ごめんなさい!いきなりお節介でしたよね?」
男子高生「い、いや///実は進路の事でちょっと...」
天使(学生にありがちな生々しい悩みだな...)
天使「>>27」
進路なんて適当でいいんですよ
天使「進路なんて適当でいいんですよ」
男子高生「えっ...」
天使「未知の環境に飛び込んで見れば価値観が変わります。適当でいいんですよ」
男子高生「ひ、人ごとだと思って...適当じゃなくて僕は弁護士になりたいんです...」
天使「じゃあ、法学部に行けばいいじゃないですか?」
男子高生「けど、僕の親が医者になれって...ぼくはどっちを取ればいいんだ...!」
天使「>>29」
いっそ親元から離れてみたら?
天使「いっそ親元から離れてみたら?」
男子高生「そ、そんなこと父さんが絶対に反対します...」
天使「素直に従うだけじゃいけませんよ?自分の意見をぶつけないと」
男子高生「僕の意見...」
天使「熱意が伝われば親も理解を示してくれるはずです」
男子高生「そう...かもしれないですね!家に帰ったら父さんに想いをぶつけてみます!相談したらスッキリしました!」
天使「よかったです!...じゃあ、私はこれで」
男子高生「あっ...(お礼言えなかった)」
ーーーーーー
天使(1つの悩み解決っと!...さて、少し昼寝でも...)
JK「好きだって言ったのに...捨てるなんて...」ぐすん
天使(またか)
天使「あ、あのハンカチいります?」
JK「あ、ありがとう」
天使「>>31」
よかったら話を聞きましょうか?(面倒くさいけど、このままスルーしたら多分見ている神に何か言われそうだ)
天使「よかったら話を聞きましょうか?(面倒くさいけど、このままスルーしたら多分見ている神に何か言われそうだ)」
JK「う、うん...。じ、じつは...付き合ってた彼に捨てられたの...」
天使「辛いですね...少しずつ心を整理しながら次の出会いを...」
JK「あの人を忘れるなんてできない...。それに彼の子を...///」
天使(何でこう重い悩みしかないんだ!)
天使「もう一度彼と相談してみては?」
JK「>>33」
あなた私の好み!付き合って!
JK「あなた私の好み!付き合って!」
天使「えぇっ!?...彼はもういいの?」
JK「あなたを一目みた瞬間、胸がときめいて...///それに男はもう嫌...付き合うなら同じ女の子がいい」
天使「(...自然と悩み解決してねこれ?)」
天使「その様子なら大丈夫ですね...わたし、友達との約束があって...」
JK「...あなたまでわたしを捨てるんだ。私を捨てるならお腹の子と一緒に死ぬから私!」
天使(あー!面倒くせぇ!)
天使「>>36」
捨てられることを嫌うお前がお腹の子を捨てるようなことしてどうすんだ
天使「捨てられることを嫌うお前がお腹の子を捨てるようなことしてどうすんだ?」
JK「だ、だって1人じゃ育てていけない...」
天使「じゃあ、諦めろ。今のままじゃお前は親になる資格はない。産んでも母子で苦労するだけだ」
JK「うっ...うっ」
天使「悩み抜いて1つの答えを出すんだ。...その答えが多分正解だ」
JK「答え...見つかるかな」
天使「見つかるさ!元気出して」
JK「>>38」
じゃあ…産まれるまでは一緒にいて
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