書きます
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少しまってくれ
さやか「あ、あのさ恭介…やっぱこれ恥ずかしいよ…」
恭介「? そうかい?」
僕は訳が分からなかった。
さやか「…そうだよ」
僕は今、さやかをおんぶしてる。
さやか「恭介だってまだ体あんま良くないんだからさ、無理しないでよ」
恭介「はは、僕はもう大丈夫さ!」
さやか「ほんと?」
恭介「ああ、そんなこと言ったらさやか、君のほうこそ無理してないかい?」
さやか「え?」
恭介「目にクマがさ」
さやか「あはは…あんまり寝らんなくて」
恭介「睡眠は大事だよ?」
さやか「うんまあそれはわかってるんだけどねえ~」
恭介「?」
さやか「なんて言うかその…眠りに堕ちたらさ、もう二度と目を覚まさなくなっちゃうんじゃないかって」
恭介「考えすぎだよ」
さやか「そ、そうかな?」
恭介「ああ。それにほら、最近こうしてさやかをおんぶしているからかな、前より体が丈夫になった気がするし」
さやか「それってあたしが重荷…」
恭介「そう考えるとさ、なんだかこの体はさやかからの贈り物なんじゃないかって最近思えてきたんだ」
まえはこんなにさやかと話ながら歩いたことあっただろうか
さやか「そ、そっか…じゃあ大事にしてね…」
恭介「はは、そうするよ!」
さやか「…」
恭介「? どうしたんだいさやか?」
さやか「ん、なんでもない」
恭介「…いやそれは嘘だよ」
さやか「いやホントになんでもないんだってば!」
なんでもなかったらさやかはそんなこと言わない。
さやか「…」
それっきりさやかは黙ってしまった。
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