電子棚札

塙「はいどうも、ナイツの塙です」

土屋「土屋です。今日はよろしくお願いします」

塙「早速ですけど土屋さん、僕ヤホーでとある物について調べてきたんですよ」

土屋「ヤフーだろ。それでとある物ってなんですか？」

塙「あのぉー……これ皆さん知らないかな……」

土屋「あぁ、なんかマイナーな物なんですかね」

塙「電子棚札って言うんですけど」

土屋「本当に皆知ってるかどうか怪しい物言うなよ。あんだけ分かりやすいフリしたんだからちゃんと皆知ってる物言いなさいよ。もっとフリとオチを意識してください」

塙「まるで審査員みたいですね」

土屋「審査員やってたのはお前だろうが」

塙「あの、説明するとですね。『電子棚札』っていうのはスーパーなんかでよくある、商品ごとに商品名や値段を液晶で表示してる機械ですね。値札って言うと分かりやすいかな」

土屋「昔は商品棚の縁に紙で値段を見せてたもんですけどね。今ではそういうのも機械でやっちゃうんですね」

塙「これで紙の値札職人の仕事が激減しちゃったもんだから、一部では電子棚札を敵視する声も多いんだとか」

土屋「一部でも存在することにびっくりだよ。なんだ値札職人って、いないでしょそんなの」

塙「まぁ僕はこうして漫才師もやってるので、まだ食いっぱぐれてはないんですけど」

土屋「お前だったのかよ」

塙「でも電子棚札にもいい所があってですね、一台のコンピュータで全ての値札をいじれるんですよ」

土屋「あ、それは便利そうですね。丁度最近、消費税率が変わったりしましたからね。値段変えるのも紙と比べて随分楽だったんじゃないでしょうか」

塙「そうですね。特に８％から１０％になってかなり計算しづらくなりましたから」

土屋「いや８％の方が計算しやすかったって人あんまり聞かないですけど。普通は１０％の方が計算しやすくないですか？」

塙「それでこの電子棚札、作ってるメーカーさんも多いんですよね。有名な所だとハナクソニックさんとか」

土屋「パナソニックだろ。ちょっと汚い感じに言うなよ」

塙「その技術力のおかげで、値段を表示する以外の機能もついてるんですよね。セール情報とか定休日とか、お店の情報を流す機能もついてて」

土屋「それはお店も客も便利ですね」

塙「ついでにドットでできた美女も流したりして」

土屋「それだとパブかスナックの前に置いてある電光掲示板みたいになっちゃいますけど」

塙「いやぁハナクソの技術力ってすごいですよね」

土屋「はっきりハナクソって言っちゃってるじゃねぇか」

塙「最近おぼんこぼんがボケてきてるんでね。分かりやすいように僕らも胸に電子棚札付けようかと思うんですけど」

土屋「失礼なこと言うなお前。やですよそんなの、というかそれなら紙でいいでしょ」

塙「いや機械の方で変換してもらわないと、もう自分の名前が書けなくて……」

土屋「お前がボケちゃってるじゃねぇか」

二人「どうもありがとうございました」