絵里「μ'sがお届けするラジオ」海未「スクールアイドル放送局」 (50)

プッ プッ プッ ポーン

絵里「皆さん、こんばんは。μ'sの絢瀬絵里です」

海未「こ、こ、こんばんは。そ、園田海未と申します」

絵里「緊張してるの?二回目じゃなかったっけ?」

海未「そ、そうなのですが…」

絵里「まあ、いいわ。一旦CMです」

前回
穂乃果「μ'sのラジオ」花陽「スクールアイドルラジオ放送局です」 - SSまとめ速報
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絵里「落ち着いた?」

海未「はい。お陰様で…」

絵里「私初めて見たわ…。あんなに手に人を書く人を。軽く人混みが出来てしまったんじゃない?」

海未「…どう言う事ですか?」

絵里「いや…いいわ。伝わらないなら。っと、お喋りに夢中になる前にタイトルコールを済ませておきましょう?」

海未「そうですね」

絵里「μ'sがお届けするラジオ!」

海未「スクールアイドル放送局!」

絵里「よしっ!取り敢えず一安心ね」

海未「そうですね」

絵里「本当は今日は私じゃなくて海未と希と凛の3人でって話だったのよね。聞いてた?」

海未「はい。前回の放送でもそう予告してたと記憶してましたよね」

絵里「リスナーの皆さんに一応説明しておきますね。μ'sの元気兼マスカラ担当こと星空凛がですね」

海未「凛にそんな役割があったんですね」

絵里「誰が凛にマスカラを与えたのかしらね?まあ、それはいいわ。その凛が練習終わりに薄着でうろちょろとしてまして。注意はしたのですが案の定風邪を引いたので急遽私が出演する事になったと言う…」

海未「本当に…あの場に居た誰しもが思いましたよね。絶対に風邪を引くと…」

絵里「あの子だって絶対に寒かったはずなのに。馬鹿は風邪を引かないなんて言葉もあるけど…あれは嘘ね。もうちょっと体調管理と言うものを考えて欲しいわ」

海未「そうです」

絵里「海未はそう言うの一切ないわよね」

海未「そう言うの?」

絵里「体調不良とか。いつも元気じゃない」

海未「その言い方…まあ、そうですが」

絵里「何か秘訣でもあるの?」

海未「規則正しい生活を心掛けていれば問題ありませんよ」

絵里「規則正しいねぇ。あの、巷では海未は就寝時間が物凄く早いと聞いたのだけど…」

海未「それは中学生の頃までの話です。誰から聞いたのですか?穂乃果?ことり?」

絵里「どっちだったかしら?」

海未「今は流石に…やる事も沢山ありますからね」

絵里「そうなの?じゃあ…何時に寝るの?」

海未「23時か…作詞などがある時は24時を過ぎてしまう時もありますけど」

絵里「思ったより普通ね…。なんだやっぱり早いじゃないっ!!って突っ込もうと思ったんだけど」

海未「絵里は何時に寝るのですか?」

絵里「私も同じくらい。でも、クラスの子とか希やにこなんかは深夜テレビを見てたりすると平気で1時、2時を回る事もあるんですって」

海未「2時ですか…。草木も眠ると言うのに」

絵里「草木も?」

海未「知りませんか?」

絵里「ええ…。日本の諺?」

海未「そうですね。夜が深まってすっかり静かになってしまう時間の事を昔は丑三つ時と言ったんです。私達が普段使用してる時間で言うと午前2時から2時半なんですよ」

絵里「それ…知ってるわ。丑の刻参り…」

海未「変な事は知ってるのですね」

絵里「人間…苦手な物程詳しくなったりするものなのよ…で、で、でも…迷信なのよね?」

海未「どうでしょう?世の中科学では証明出来ない事が少なからずあるそうですから。呪いは存在しないと証明する方が難しいかもしれませんね」

絵里「やめてよ…」

海未「まあ…呪いなんて言い方は意地悪でしたが。例えば…言霊」

絵里「言霊?」

海未「はい。昔から言葉には霊力が宿るなんて言われていました。歌なんかもそうなのではないかと思う事もありますし、夢は言葉にした方がいいとか…聞いた事ありませんか?」

絵里「それはあるかも知れないわ」

海未「これだって呪いと同じと言ってしまえばそうかもしれませんし。一概に否定は出来ません」

絵里「うん」

海未「なんて、私は専門家ではありませんからもしかしたら間違っているかも分かりませんが」

絵里「ううん。なんか、勉強になったわ」

海未「大袈裟ですよ」

絵里「さて、ここら辺で曲紹介といきましょうか」

海未「はい。絵里が選んだ曲ですね」

絵里「ええ。それではお聴きください。yesterday once more」

絵里「え~ただ今聞いて頂いた曲はカーペンターズでyesterday once more」

海未「μ'sの曲ではないのですね」

絵里「ええ。ちょっと趣向を変えてみよかなって」

海未「それでこの曲ですか?」

絵里「そうよ」

海未「直訳すると昨日をもう一度…ですかね?どうして、この曲を?」

絵里「好きだったの。でも、この曲はもう当分の間は聴かない。だから、今日選んだの」

海未「そうだったんですね」

海未「それにしても…今日は曲紹介までがかなり早いですね」

絵里「タイトルコールの件もそうだけど。私は前回色々とやらかしてるから。本来はこの流れが正解なの」

海未「そうなんですか」

絵里「そう。私と凛がお喋りをし過ぎたせいでスタッフさんが用意してくれたコーナーはまるまるカットだし曲紹介も一曲カット…タイトルコールも終盤になってやっと入ると言う…」

海未「凄いですね。ある意味ですが」

絵里「うん。スタッフさんにも言われたわ。初めてでこれはなかなかないって。しかも、アイドルが…」

海未「でしょうね」

絵里「と言う事で同じ轍は踏まない様に」

海未「踏まない様に?」

絵里「コーナーに移りましょう。海未ちゃんに叱られたいのコーナー!!!!」

海未「またですか…」

絵里「え~このコーナーはリスナーの皆さんが海未ちゃんにどの様にして叱られたいかをハガキに書いて送って頂くコーナーです」

海未「このコーナー楽しいですか?」

絵里「前回反響があったみたいなのよ。それじゃあ、行くわよ?」

海未「はあ…」

絵里「ラジオネーム。木枯らしを抱いてさん。海未ちゃんの家の隣に住む俺は思春期だから異性と上手く話せず…幼馴染の海未ちゃんにおはようと声を掛けられても返事もしない。そんな毎日に痺れを切らした海未ちゃんが一言…」

海未「コラァ。ちゃんと挨拶を返さないとダメでしょう!!!」

絵里「と登校中に皆んなの前で叱られたい…」

海未「何ですか?これ…」

絵里「だから、海未ちゃんに叱られたいのコーナー」

海未「なんか…前回と違う様な…」

絵里「まあ、リスナーの願望を叶えるコーナーだから…これでいいんじゃない?」

海未「はあ…そうですか」

絵里「じゃあ、次行くわよ?」

海未「はい」

絵里「ペンネーム、タスケテケスタさん。社会人になって早三年。職場の環境にも慣れ毎日淡々と仕事をこなす日々を過ごす」

海未「えっと…」

絵里「ある日、上司の園田課長から呼び出された俺は…」

海未「これ…読むんですか?」

絵里「そうね」

海未「はあ………。なんですか?この書類は?誤字脱字は多いし。何を言いたいのかも全く分からない。もう一度、義務教育からやり直して来たらどうですか?」

絵里「と二人っきりで延々と叱られたい」

海未「何故そう思うのですか?」

絵里「さあ?なんでしょうね?このコーナー男の人のリスナーが多いのよ」

海未「そうですか」

絵里「海未に叱られたいって男の子が多いのよ」

海未「穂乃果なんて嫌がるのに…」

絵里「ねえ?まさに昨日も穂乃果は怒られてたものね?リスナーの皆んなは知ってるのかな?穂乃果は生徒会長をやってるんだけどとにかく書類の誤字脱字が多いのよね」

海未「多いです。ありえない様な書き間違えをしますから。この間なんて部活の部と言う漢字があるでしょ?部の左右を入れ違えて書いてたんですよ」

絵里「部なんて小学校で習う字じゃない…」

海未「そうなんです。穂乃果の漢字力はそのレベルなんです」

絵里「ちょっと問題ね。さっ、次行きましょう」

海未「え?まだあるのですか?」

絵里「ペンネーム、武田信玄餅。ただいまと言うと奥の方からお帰りなさいと言いながら彼女が出迎える。仕事で疲れている事も忘れた僕は彼女のお腹の中にいる新しい命に…」

海未「待って下さい。なんの話ですか?」

絵里「いや…まだ途中だから。ね?」

海未「だって全然関係ないじゃないですか」

絵里「最後まで聞けば分かるわよ。多分…」

海未「本当ですか?」

絵里「多分…。えっと……彼女のお腹の中にいる新しい命に向かって頬ずりをしながらただいまと言うと…」

海未「嫌です」

絵里「え~…読んでくれないの?」

海未「絶対に嫌です」

絵里「なんで~?可愛い台詞じゃない。せっかく新妻を演じるチャンスなのに~」

海未「私は…まだ大丈夫ですから」

絵里「勿体な~い」

海未「だいたい。趣旨がおかしな方向に変わってるじゃないですか!叱られたいのでしょう?」

絵里「まあ、物は言いようって奴じゃない?」

海未「そうですけど…」

絵里「武田信玄餅さん。残念ながら今回は見送りと言う事で。また送ってね」

海未「今度は節度を持ってお願いします」

絵里「それじゃあ、最後。ラジオネーム、アマテラス。海未ちゃんと結婚した俺は…」

海未「一緒じゃないですか」

絵里「まあ…最後まで聞きましょう?」

海未「さっき、最後まで聞いてあれでしたけど」

絵里「海未ちゃんと結婚した俺は定職にもつかず家事もせずただ毎日をゴロゴロして過ごす日々。そんな俺に愛想を尽かした海未ちゃんが一言」

海未「最低…」

絵里「とゴミを見る様な目で冷たく叱られたい」

海未「これは最早叱ると言うよりも見放すと言った方がいいのでは?」

絵里「本当…ダメよ?絶対に」

海未「そうですよ。絶対にダメです」




絵里「はい。と言う事で海未に叱られたいって方はμ'sのスクールアイドルラジオ放送局、海未ちゃんに叱られたいのコーナーまでドシドシご応募下さい。お便りを読まれたリスナーの方には番組特製ステッカーをプレゼントしちゃいます」

海未「くれぐれも変な内容のお便りはやめて下さいね」

絵里「でも、私は面白いと思ったわよ?」

海未「そうでしょうか?」

絵里「まあ、困惑してる海未を含めてだけど」

海未「絵里って結構意地悪ですよね」

絵里「だって、海未可愛いだもん」

海未「もう」

絵里「海未に叱られたいってよく考えたわよね。誰が考えたのかしら?」

海未「さあ?」

絵里「μ'sの誰かなのかしら…え?希?穂乃果が海未に怒られてるのを見て希が思いついたの?」

海未「希の持込みですか…」

絵里「まあ、希らしいと言えば希らしいか。でも、本当…穂乃果なんかからしてみれば怒られたくないのに…怒られたいって言う人も居るんだもんね。穂乃果と代わって貰えばいいのにね」

海未「それじゃあ、穂乃果の為になりません」

絵里「うふふ。これは厳しい」

海未「私だって何も穂乃果が憎くてやってる訳じゃないのですから」

絵里「その心は?」

海未「穂乃果は少し目を離すとすぐにダラけるでしょう?少し厳しく言う人間がいないと」

絵里「なるほど。二年生組ってなんて言うか…上手い具合にバランス取れてるわよね」

海未「バランス?」

絵里「うん。海未とことりとそれから穂乃果」

海未「金子みすゞみたいな言い回しをしますね」

絵里「あら、本当ね。まあ、それは今はいいんだけどね。リーダーシップのある穂乃果としっかり者の海未が居て二人を優しく包み込む様にことりが居て。ね?」

海未「…確かに。お互いがお互いの足りない所を補っていると言うか。それでいて実はライバルの様にも思っていたり」

絵里「素敵な関係じゃない」

海未「ふふっ。そうですね」

絵里「さあ、ここで一曲聴いて貰いましょう」

海未「はい。この曲は友情を歌った曲ですね」

絵里「ちょうどぴったり選曲ね」

海未「はい。それではお聴きください。μ'sで友情ノーチェンジ」

絵里「だからシュンとしないで~♪」

海未「ご機嫌ですね」

絵里「この曲好きよ」

海未「私も好きですよ」

絵里「さっきの海未の言霊の話じゃないけどね」

海未「はい」

絵里「歌って何か不思議な力がある様な気がしてね。ほら?普段友達に面と向かって素直に言えない事とかでもメロディに乗せると言えたりするじゃない?」

海未「はい」

絵里「例えば友達に面と向かって大好きなんて恥ずかしくて言えないもの」

海未「そうですか?」

絵里「海未は言えるの?」

海未「あっ、いえ。私ではなく。絵里は普通に言えそうだなぁと思って」

絵里「え?そうかしら?」

海未「絵里はそんなイメージです」

絵里「ん~…まあ…そうかなぁ」

海未「割と歯の浮く様な台詞もなんの恥ずかし気もなく言ってしまえそうです」

絵里「それは…褒め言葉として受け取っていいのかしら?」

海未「もちろん」

絵里「そう。海未も結構天然よね…言われない?」

海未「私がですか?初めて言われましたが…」

絵里「本当…?」

海未「本当ですよ。天然て言うのは凛とか穂乃果とかを言うのでは?」

絵里「ん~…まあ、あの二人は天然って言うか…」

海未「まあ、そもそも天然など誰にでも当てはまる事だと私は思います。うっかり間違えたりなんて誰でもありますからね」

絵里「まあね。さて、ここら辺でリスナーから届いてるハガキを紹介しましょう」

海未「はい」

絵里「ラジオネーム、ゴリラゴリラゴリラさん。なんかいゴリラを連呼するのよ」

海未「ニシローランドゴリラの学名ですね」

絵里「ニシ…え?なんて言った?」

海未「ニシローランドゴリラです。ニシローランドゴリラの学名がゴリラゴリラゴリラと言うのです。現在ゴリラはニシゴリラとヒガシゴリラの二種に分けられていてニシゴリラの学名がゴリラゴリラとなっています。その二種をさらに細分化させた枠組みの中でニシゴリラ、つまりゴリラゴリラをニシローランドゴリラ、学名ゴリラゴリラゴリラ…」

絵里「ちょっと待ってストップ」

海未「なんでしょう?」

絵里「詳しくない?なんでそんなにゴリラに詳しいの?好きなの?」

海未「ゴリラですか?」

絵里「だって凄い詳しいじゃない?ゴリラって何回言った?」

海未「数えてないので…」

絵里「回数は良いんだけどね。なんでそんなに詳しいのよ?」

海未「それはですね。昔読んだミステリー小説に書いてあったんですよ。印象的だったので覚えていたと言う事です」

絵里「あぁ…そう?そうなの?そんな事が書いてあるんだ」

海未「はい。小説などは時に自分の守備範囲外の知識を得る事が出来ますよね」

絵里「うん。そうね。思わず話が脱線しちゃったわね」

海未「申し訳ありません」

絵里「それじゃあ、気を取り直して。ラジオネームゴリラゴリラゴリラさん。絵里ちゃん、海未ちゃんこんばんは」

海未「こんばんは」

絵里「いつもこのラジオを楽しく聴いてます」

海未「ありがとうございます」

絵里「初回の放送で凛ちゃんが海未ちゃんと登山に行った話をしてました」

海未「へ~そうなんですか」

絵里「その話を聞いて海未ちゃんは登山が大好きなんだなと思いました。僕は出不精で登山など行った事がありません。そこで海未ちゃんは登山のどんな所が好きなのか教えて下さい」

海未「登山の好きな所ですか」

絵里「凛や希から聞いたけど随分熱心らしいじゃない?」

海未「はい。楽しいですよ?」

絵里「へ~そうなの。今度私も連れてって貰おうかな」

海未「はい!是非一緒に」

絵里「じゃ、約束ね!」

海未「はい」

絵里「それで?質問に戻りましょう。海未は登山のどんな所が好きなの?」

海未「登山の好きな所は二つです」

絵里「うん」

海未「自然と触れ合える事と登りきった時の達成感、それから空気が美味しい所ですかね」

絵里「三つ言ったけど…まあいいわ。やっぱり違うものなの?」

海未「何がですか?」

絵里「頂上から見える景色って」

海未「それはもう。壮観ですよ」

絵里「へ~」

海未「山を登りきった者だけが見る事が出来る景色ですから」

絵里「そうなのね」

海未「そうなんです」

絵里「さあ、どんどん行きましょうか。ラジオネーム、エロモンキーさん」

海未「何ですか?そのラジオネームは!」

絵里「だって書いてあるんだもん。私に言われても困るわよ」

海未「そうですけど」

絵里「いいじゃない、これくらい。過剰反応し過ぎよ」

海未「ですが…」

絵里「続き読むわよ?」

海未「はい」

絵里「先日、母にエッチな本を隠してる事がバレてしまいました。厳密にはバレたかもしれないなのですが…母は何も言ってこないので非常にモヤモヤしています。なるほど、それでエロモンキーなのね」

海未「何がなるほどなんですか!破廉恥です!」

絵里「そんな…可愛いエピソードじゃない」

海未「ダメに決まってるじゃないですか!!!」

絵里「年頃の男の子なんてそんなものでしょ?海未はちょっと潔癖過ぎると言うか…嫌悪し過ぎよ」

海未「じゃあ、何ですか?絵里は許容範囲だと?」

絵里「まあ、これくらいならね」

海未「それは、それは寛容ですね」

絵里「じゃあ、聞くけど」

海未「何でしょう?」

絵里「海未はどこまでが許容範囲なの?」

海未「どこまでって…破廉恥なものは全て許容出来ません」

絵里「じゃあ、海未がお母さんだったとして自分の子供がエッチな本を読んでたらどうするの?」

海未「それは……見て見ないふりをするかもしれません」

絵里「じゃあ、一緒じゃない」

海未「だって…面と向かって言える事ではないでしょう?」

絵里「そう言う事なの?」

海未「そうです」

絵里「ふ~ん。そうなんだ」

海未「そうなんです」

絵里「この先苦労しそうね」

海未「別に苦労などしません。絵里がこんなに破廉恥だとは思いませんでした」

絵里「別に破廉恥ではないわよ…私は!公共の電波で変な事を言わないで…私は普通よ!ふ・つ・う!あのね、海未…」

海未「もう、この話題はよしましょう」

絵里「ここでやめたらなんか私が破廉恥な感じで終わるじゃない」

海未「自分で公言したではないですか」

絵里「公言なんかしてないわよ…」

海未「さあ、次行きましょう。真面目なハガキをお願いしま
す」

絵里「海未もなかなか頑固よね」

海未「ラジオネーム、匿名希望さん。先日、某秋葉原で…某って何ですかね…某って…。え~某秋葉原で某スクールアイドルμ'sのK坂さんとH空さんとY澤にこさんの3人を目撃しました」

絵里「ほぼ無意味なイニシャル…」

海未「3人は誰が見てるかも分からない公共の場でとても高校生とは思えないアホな会話を繰り広げていましたので会話の内容を簡単に上げていきます」

絵里「何をやってるのよ…あの3人は…」

海未「オナラをせずにどうやってサツマイモを食べるか」

絵里「は?」

海未「オオクワガタを捕まえて一攫千金を狙う計画」

絵里「オオクワガタって…」

海未「Y澤がUFOを見た話」

絵里「ええ…」

海未「サツマイモの一番美味しい食べ方。以上4項目について大声で話していました。μ'sは人気が着実に出てきているのでもうちょっと考えた方が良いと思ったので報告しました」

絵里「こんな事言いたくないけど…」

海未「はい」

絵里「おバカなのかしら…あの3人は…。オオクワガタを捕まえて一攫千金とか浅はか過ぎるし…どれだけサツマイモが好きなのよ」

海未「美味しいですけどね」

絵里「まあ、美味しいとは思うけど。どうすればオナラをせずに食べるかって…女子高生がする会話じゃないわよ」

海未「そうですね。もう少しデリカシーと言うものを…」

絵里「ねえ?」

海未「ちなみに絵里はサツマイモはどうやって食べるのが好きですか?」

絵里「え?う~ん…スイートポテトかしら?」

海未「なるほど。美味しいですよね。私はやっぱり焼き芋にして食べるのが好きですね。塩を振って食べるんです」

絵里「塩?塩を振るの?」

海未「そうですよ?知りませんか?」

絵里「そう言えばそんなにやった事ないかもしれないわ。焼き芋って」

海未「ロシアではやはりやりませんか?」

絵里「うん。やらない。でも、あれ?こないだの合宿の時に」

海未「合宿の時に?」

絵里「合宿の時ににこと真姫とやったはずなのよね。焼き芋を。あれ?食べた記憶がないのよね…。なんでだっけ?」

海未「先に寝てしまったとか?」

絵里「あっ!」

海未「なんですか?」

絵里「いえ…なんでもない」

海未「そうですか」

絵里「あ~もう。それで…元々なんの話をしてたんだっけ?」

海未「サツマイモの食べ方の話を」

絵里「そっちじゃなくて。ハガキの…あ~そうだ。あの3人の話だっけ」

海未「リスナーから送られて来た内容はそうですけど」

絵里「で、サツマイモの話と…あっ、にこがUFOを目撃したって話!」

海未「UFOですか…」

絵里「UFOとか信じてる?」

海未「UFOは分かりませんが…宇宙人は居てもおかしくないかなとは思ってます」

絵里「宇宙もあれだけ広ければ居てもおかしくないわよね。あれだっけって言ってもどれだけ広いのか知らないけど…」

海未「宇宙人は居ないと証明する方が難しそうですよね」

絵里「そうね。で、まあその話は取り敢えず置いといてにこがUFOを見たんでしょ?本当かしら?」

海未「疑ってるのですか?」

絵里「だって…飛行機か何かと見間違えたんじゃないの?」

海未「それなら分かる様な気もしますけど」

絵里「でしよ?…え?電話を繋いでくれるんですか?」

海未「いいのですか?」

絵里「え?もう掛けてるんですか?」

プルルルル

ガチャ

にこ『はい?』

絵里「もしもし、にこ?絵里だけど」

にこ『絵里?何?番号変えたの?』

絵里「いや、そうじゃなくて。今ラジオの収録してるのよ」

にこ『え?もしかして…この電話って…放送してるの?』

絵里「ええ…」

海未「勘が鋭いですね」

にこ『何?今回海未と絵里だっけ?海未でしょ?今の声』

海未「はい。海未と絵里でやってます」

にこ『へ~大丈夫?ちゃんとやれてるの?』

絵里「心配には及ばないわ。それよりもね、にこに聞きたい事があってね」

にこ『聞きたい事?何?』

絵里「UFO見たって本当?」

にこ『え?あっ、そうそう。何?誰から聞いたの?」

海未「リスナーの方から聞いたのですが」

にこ『え?なんで?リスナーの人がなんで知ってるのよ?」

絵里「どこで見たのよ?」

にこ『え?無視?』

絵里「ごめん。もう、結構時間がなくて。取り敢えずUFOを見た話だけ教えてくれない?」

にこ『勝手ね…。家のベランダから見たのよ。虎太郎が窓の外見てるからどうしたのかなーっておも…』

プープー

絵里「あれ?」

海未「どうしたのですか?」

絵里「切れちゃった…」

海未「え?掛け直しますか?」

絵里「時間ないでしょ…後で個人的にかけ直しましょう」

海未「そうですか…」

絵里「え~まだまだお便りを紹介したかったのですけど取り敢えず今回はここまで。ですが、お便りはまだまだ募集しておりますのでドシドシご応募下さい。さて、それじゃあ、最後の曲紹介いきましょう?」

海未「はい。それではお聴きください。悲しみは雪のように」

絵里「さ~そろそろお別れのお時間です」

海未「あっという間ですね」

絵里「そうね。海未も大分慣れたんじゃない?」

海未「う~ん。どうでしょう?」

絵里「上手になったわよ」

海未「そうですか。素直に喜んでおきます」

絵里「それが一番よ。さて、次回の放送は…凛とことりと穂乃果…ことり苦労しそうね」

海未「そうですね」

絵里「まあ、いいわ。楽しみにしておきましょう。それじゃあ、今日はここでお別れ。パーソナリティを務めましたのはこの私、賢い可愛いエリーチカ事、絢瀬絵里と」

海未「お相手役は園田海未が務めました」

絵里「それじゃあ、次回をお楽しみに~」

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