――事務所内
P「仕事に行くぞ森久保ォ!」
森久保「み、水着の撮影なんて、そんなの、むーりぃー……!」
P「さらに今回はこいつとも一緒だぞ」
森久保「だ、誰ですか……? 嫌な予感が、するような、しないような……」
雪美「……乃々……よろしく…ね……」
森久保「ゆ、雪美さんでしたか……よかったです……」
森久保(一緒の人が雪美さんで、助かりました……。もりくぼのことを、そっとしておいてくれるので……)
prrrrrrrrr
P「すまん、ちょっと電話出てくる」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534861615
P「すまん、二人には申し訳ないけど、今回の撮影、一緒にいれなくなった」
森久保「えっ……な、何かあったんですか……?」
P「こずえが長野にドラマ撮影に行ってたんだが、天気がいきなり乱れて撮影中止になってな。迎えにいかなきゃいけない」
雪美「こずえ…………心配……」
P「二人を現場に置いていくことになっちゃうけど、森久保、任せたぞ」
森久保「ひえっ……も、もりくぼですか!?」
P「当然だろ。今日一日、雪美を見ててくれ。できるだろ」
森久保「ま、まあ……雪美さんは、おとなしいですし……もりくぼが見てなくても、平気なくらいですけど……」
P「じゃあ頼んだぞ、お姉ちゃん」
森久保「お、お姉ちゃん!?」
雪美「……乃々、おねえちゃん……ふふ……よろしくね」
――撮影現場
P「じゃあカメラマンさん、うちのアイドルをよろしくお願いします」
カメ「はい、プロデューサーさんも大変でしょうけど、こっちは任せてください」
P「ありがとうございます。じゃあ森久保、雪美、頑張ってな」
森久保「はい……あ、あの……プロデューサーさんも、お気を付けて……」
P「おう。森久保も逃げないようにな。雪美、逃げないように見ててやってな」
雪美「任せて……」
森久保「プロデューサーさんがいなかったら……逃げられないんですけど……」
雪美「……逆……じゃない……ね……ふふっ」
――衣装に着替えた後
森久保「うぅ……どうしてもりくぼの水着……こんなに派手なんですか……」
(参考:http://imas.gamedbs.jp/cg/idol/detail/125?h=6283db813b3078f4fbc784a13be0de07)
雪美「私のも……いつもと、違う……」
(参考:http://imas.gamedbs.jp/cg/idol/detail/104?h=b981ac8a47e9a3529cbeff801f4ad2c1)
森久保「雪美さんも、そういう水着だったんですね……似合ってます。かわいくて、クールで、良いと思います」
雪美「おねえちゃんも……似合ってる…………えっと……乃々らしい……?」
森久保「お姉ちゃん呼び、続けるんですね……って、もりくぼらしい、ですか……?」
雪美「うん……」
森久保「もりくぼ、こんなに露出の多い衣装、初めてなんですけど……もりくぼらしい……?」
雪美「なんとなく……そう思った…………おねえちゃん……可愛い、よ……」
森久保「あうぅ……照れますけど……」
森久保(おしゃべりが得意じゃない雪美さんが、ここまで言うなんて……むーりぃー)カアァ
コンコン
スタッフ「森久保さん、佐城さん、もうそろそろお願いしまーす」
森久保「ひいっ!! やっぱりこんな水着で写真撮影なんて、絶対むりですけど!!」
雪美「乃々おねえちゃん……逃げちゃ……だめ……」ギュッ
森久保「うぇひぃっ!? に、逃げたい……けど……逃げられないぃ……」
森久保(雪美さん……震えて……そうですね、雪美さんも、不安ですよね……)
雪美「……逃げないで……おねえちゃん……」
森久保「そ、そうですね……雪美さん……いっしょに、頑張りましょう……もりくぼ、やるくぼになります」
雪美「……ありがとう……一緒に……がんばろう……」ニコ
森久保(年下のはずの雪美さんに、勇気づけられてしまいました……いえ、年下だからこそ、ですね……)
雪美「おねえちゃん……えっと……"雪美さん"は……ちょっと、嫌……」
森久保「そ、そうですね……お姉ちゃんなのに、さん付けは変ですね……雪美ちゃん、でいいですか……って、敬語も変ですかね……あうぅ……」
カメ「お、乃々ちゃん、今回は出てくるの早かったね」
森久保「はい……逃げられなかったので……雪美さ……雪美ちゃんもいますし……」
カメ「ははは、雪美ちゃんは名プロデューサーかな?」
雪美「ふふ……私……プロデューサー、じゃなくて…………乃々の妹……」
森久保「いえ、もりくぼは姉じゃないんですけどね……」
カメ「いいじゃない、二人とも、似合ってるよ。じゃあ早速撮影するから、二人とも一緒に入って」
森久保(……やっぱり、カメラの前だと……恥ずかしすぎます……)
雪美「…………」ギュ
森久保「うへぇ!? ゆ、雪美ちゃん……いきなり手なんて握られたら……びっくりするんですけど……!?」
雪美「……プロデューサー……よく……手……握ってくれる……」
森久保「ぷ、プロデューサーが、ですか……?」
雪美「うん……私……不安なとき……こうやって……。そうしたら……落ち着く……から……」
森久保「……これ……確かに、落ち着きますね……ありがとうございます」
雪美「うん……私も……落ち着いた…………ありがとう……」
カメ「おお、いい感じだねぇ。じゃあそのまま手を繋いでてね。撮りまーす」カシャ
…………
森久保(無事、写真撮影は、成功しました。カメラマンさんにも、スタッフさんにも、褒められました……)
雪美(たくさん褒められた……楽しかった…………乃々が一緒で……良かった……)
――撮影終了から一時間後
ガチャ
P「お疲れ様です。撮影はどうですか?」
カメ「ああ、もう終わりましたよ。あの子たちなら、ほら、そこのソファーで……」
P「一緒に寝てますね……本当に姉妹みたいで……。ええと、今回は私がいられなくなって本当にすみませんでした。んで、二人の面倒見ていただいてありがとうございました」
カメ「はは、私は何もしてませんよ」
P「何も、って……あれ、森久保はどこかに逃げたりしませんでした?」
カメ「全然。多分、雪美ちゃんがいたから、自分も頑張ろう、って気になったんだと思います」
P「なるほど……一緒に撮影させて、良かったですね」
カメ「ええ。二人で支え合って、撮影のほうも大成功でしたよ。良い写真が沢山撮れました」
P「おお、楽しみにしてます」
森久保「……あれ、プロデューサーさん……?」
P「お、起きたか森久保。雪美も起きろー」
雪美「……んー…………」
P「よし、起きたか。二人とも、今日はお疲れ様」
雪美「……おつかれさま……おねえちゃん……おにいちゃん……」
P・森久保「「えっ」」
雪美「…………あっ……えっと……プロデューサー……」
森久保「……お兄ちゃん、帰りましょう……な、なんて……」
P「……ュ…………ォ……」
雪美「……死んでる……」
おしまい
おまけ
――翌日、事務所内
乃々「雪美ちゃんと机の下……なかなか落ち着きますね……」
雪美「ふふ……乃々おねえちゃんと……一緒……落ち着く……」
乃々「えへへ……もう今日はお姉ちゃんじゃないですけど……」
P「二人とも昨日から仲が良いなあ」
千秋「ちょっとプロデューサー、あの二人、何があったのよ。お姉ちゃんって。私を差し置いて、雪美さんが乃々さんをお姉ちゃんって。聞き捨てならないんだけど。ねえ昨日何があったのよ」
P「千秋落ち着いてくれ。昨日の仕事で俺が付けないから、乃n……森久保に一日だけお姉ちゃんになってもらってただけだ」
千秋「一日お姉ちゃん……その手が……」
雪美「千秋が……一日おねえちゃん…………嫌……」
千秋「え、ごめんなさい、私、佐城様に何か酷いことしましたか?」ガクガク
P「動揺しすぎだぞ千秋」
雪美「じゃなくて……千秋……ずっと……私のおねえちゃん……ふふっ」
千秋「…………ュ……」
P「……死んでる……」
千秋(2機目)「佐城さんからお姉ちゃん扱いは大変嬉しいのだけれど、それにしても、乃々さんと仲が良すぎじゃない? いったい何があったのかしら?」
雪美「えっと……昨日……撮影……一緒に……水着で……」
千秋「ぐぅっ!」
雪美「乃々が……逃げないように……ぎゅっ、って……くっついたり……」
千秋「がぁっ!!」2COMBO!
雪美「撮影……乃々と……手……繋いで……撮った」
千秋「ぐふぅっ!!!」3COMBO!
P「ちなみにそのベストショットはこれだ」チラ
千秋「ンギャアァァァァ!!!!」K.O!!
P「……死んでる……とても幸せそうな顔で……」
森久保「……えぇ……コンボ表示と、ゲージみたいなのが、見えたんですけど……」
おまけおしまい
デレぽであんな強い黒雪を見せられたら書くしかないのでオマケで無理やりぶち込みましたけど……
でも森久保・雪美ペアでもっと書きたいこともあって……もうむーりぃー……
千秋→雪美の呼び方で賛否両論ありましたが
1.パブリックな場では佐城さんと呼ぶようにしている
2.まだ名前で呼ぶことに慣れていない
3.尊さのあまり佐城さんと呼んでしまった
のどれかだと思います。私は3推しです。
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