翠「もう想像に任せてられません」 (20)

黒川千秋、水野翠、柳瀬美由紀、佐城雪美が鍋を作ったり食べたりするお話です。
4000文字ぐらいの短いお話です。
よろしくお願いします。

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モバP「急にどうしたの?」

翠「インターネットで私に関する書き込みを見つけたんです」

モバP「エゴサはしちゃだめって言ってるでしょ」

翠「すみません、つい…」

モバP「まぁいいや…どんな書き込みがあったの?」

翠「料理ができなさそうって」

モバP「あー、この前の美食公演のメイキングのあれか」

翠「はい」

モバP「できないかーってやつね」

翠「私のアイドルとしての方向性として、あのように含みを持たせる言い方のほうが良いと思ったのですが…」

モバP「一応そういうの考えてたんだね」

翠「はい、ですが裏目に出てしまいました」

モバP「まぁ、そういうこともあるよ」

翠「はい、ですのでどうか私に誤解を解く機会をください」

モバP「別にできる出来ないにかかわらず料理が出来ないと思われていても…」

翠「料理はできます」

モバP「そ、そうか……。じゃぁまぁなんか考えておくよ」

翠「ありがとうございます」

モバP(翠もああいう強引なところがあるんだなぁ)

モバP(本人もかなり気にしてるみたいだし、何か考えてみよう……)

――――――――――

雪美「…こんばんは………雪美の館………始まるよ………」

美由紀「今日は翠ちゃんと千秋ちゃんがお料理を作ってくれるんだって。だからフライパンとかいっぱいおいてあるんだね!」

雪美「朝ごはん………食べてない…………。お腹…空いた…………。楽しみ………」

美由紀「雪美ちゃん!今は朝だけど放送は夜だから晩御飯って言わないとだめだよ!」

雪美「うん…………気をつける……………」

美由紀「あっ、千秋ちゃんと翠ちゃんを呼ばないと」

雪美「千秋………………翠……………、来て………………」

千秋「ごきげんよう、今日はよろしくね」

翠「よろしくお願いします」

美由紀「翠ちゃん、本当にお料理できるの……?」

翠「もちろんです。見ててください」

雪美「千秋は……………?」

千秋「大丈夫よ」

美由紀「今日は何作るの?」

翠「鍋です」

雪美「あっ………………………」

千秋「どうしたの雪美さん」

雪美「ううん…………なんでもない……………」

美由紀「なんの鍋?」

翠「土鍋です」

雪美「……………?」

千秋「水炊きよ」

美由紀「翠ちゃん」

翠「早速取り掛かりましょう」

千秋「そうね」

雪美「ブリヤントノワール………三秒くっきんぐ……始まり…始まり……」

千秋「3秒だけ!?」

翠「どの3秒を切り取ってもらうのか…悩みますね」

美由紀(翠ちゃん……)

雪美「冗談………冗談だよ……」

千秋「まずは鶏肉を切るわ」

翠「では私はお野菜を」

雪美「私……………いちご………」

千秋「デザートを用意してくれるのね」

雪美「デザート……違う………。鍋………入れる…………」

千秋「そっ、それは入れないほうがいいわよ……」

雪美「私……信じて………。大丈夫…………」

千秋「雪美さんがいうなら」

翠「千秋さん!しっかりしてください!」

美由紀「雪美ちゃんも鍋にいちごいれちゃだめ!」

雪美「そう…………。ありす……………言ってた………」

雪美「いちご………何にでも……あう………。私も………そう…思う…………」

美由紀「雪美ちゃんは純粋だなー」

千秋「雪美さんと柳瀬さんは向こうで休んでていいわよ」

翠「はい、私達だけでも料理はできます」

美由紀「心配だから見てる」

翠「心配しなくても大丈夫ですよ」

雪美「私も…心配……。冷蔵庫…………何………入ってる………?」

千秋「雪美さん、あんまり心配してるようには見えないのだけれど……?」

雪美「大丈夫…………千秋……翠………信じてる…………」

翠「ほら、雪美ちゃんもこう言ってますし」

雪美「あっ…………見て………」

千秋「何か良い物でもみつけたのかしら」

雪美「脱臭炭……………………」

美由紀「セットなのにリアルだね」

雪美「お寿司……ついてくる………醤油の袋…も…………ある……」

翠「とても生活感のある冷蔵庫ですね」

千秋「生活感ありすぎて館にふさわしくないと思うのだけれど」

雪美「私………この冷蔵庫……………好き…………」

千秋「雪美さんがいいならそれでいいわよね」

美由紀「千秋ちゃんは雪美ちゃんにあまあまだなぁ」

雪美「料理……待ってるの……。暇………だから………これ……やろ……」

美由紀「サイコロ?」

翠「これ他の番組のサイコロですよね?大丈夫なんですか?」

雪美「大丈夫……ライオン……ネコ科…………」

千秋「それなら大丈夫そうね」

美由紀「千秋ちゃん………」

雪美「千秋……………振って………」

千秋「私は料理してるのだけれど」

雪美「そう…………。振られちゃった………サイコロ…だけに………、ふふっ…………」

美由紀「それが言いたかっただけだよね?」

雪美「美由紀……………振って…………」

美由紀「しょうがないなー。…よーし!いくよー!」

雪美「なにが………でるかな…………」

美由紀「ごきげんなはなしだって」

雪美「ごきげんなはなし……ごきげーんー…な…ぱーてぃー…たいむ……」

美由紀「ごきげんな話かぁ…難しいなー」

雪美「カニ……むいてたら……金のエンジェル……出てきた…………とか……?」

美由紀「でないよ!」

雪美「そう………残念…………」

美由紀「ごきげんなはなしってむずかしいなー」

雪美「カニ……じゃんけん……勝った…………とか………?」

美由紀「かにからはなれて!」

雪美「わかった………………」

美由紀「あっ、えっとね。ちょっと前だけど雪美ちゃんでフェスにでたことかな」

雪美「うん………すごく……楽しかった…………」

美由紀「あと千秋ちゃんも翠ちゃんもすっごくかっこよかったよ!」

千秋「ドリームLIVEフェスティバルね、私も楽しかったわ」

翠「4人で出たときも楽しかったですが、2対2というのもまた一興でしたね」

雪美「今度は………千秋………私………対……翠………美由紀…………やりたい………」

美由紀「みゆきもやりたい!!」

翠「美由紀ちゃんと一緒に…楽しいライブになりそうですね」

千秋「ふふっ、面白そうね」

美由紀「みゆき、これからもみんなで一緒にLIVEに出られればごきげんだよ!」

翠「良い感じにしまりましたね」

雪美「次………翠…………。サイコロ………」

翠「えっ、まだ調理中ですが…」

千秋「後は私がやるから大丈夫よ」

美由紀「翠ちゃんもサイコロやろ!」

翠「そうですか、ではお言葉に甘えて」

雪美「なに………でる…かな………………。なに…が………でる…かな………」

美由紀「みゆきもサイコロ拾いたい!」

雪美「いいよ…」

美由紀「びっくりしたはなし!!わ~お、トレビヤ~ンソレステキヤーン」

翠「??」

美由紀「今のはね、フレデリカちゃんのまねだよ!」

美由紀「トレビヤーンソレステキヤーンってどういう意味なんだろう」

千秋「…たぶん後半は日本語だと思うわよ」

翠「びっくりした話ですか、難しいですね」

雪美「のあ…………実は………アイドロイド……………とか………?」

翠「えっ、そうだったんですか!?」

美由紀「ひとだよ!」

雪美「冗談……だよ………。本当……あいふぉん…………」

千秋「スマートフォンの話だったのね」

翠「最近びっくりしたこと……エレベーターが意外と昔からあったことでしょうか」

千秋「どういうことかしら?」

雪美「あっ………」

翠「この間友人と名古屋城に行ったのですが、エレベーターがあって」

美由紀「それはお城が出来たずっと後に付け足したんだよ!」

翠「そ、そうなのですか?友人がエレベーターにのって歴史を感じると言っていたのでてっきり……」

千秋「それ、絶対騙されてると思うわよ」

翠「やっぱりそうだったんですね」

雪美「翠………友達……信じる…………。優しい……………」

美由紀「翠ちゃんは天然だなぁ」

千秋「そろそろ頃合いね」

翠「食べましょうか」

美由紀「やったー!」

雪美「お腹………空いた……………」

千秋「ご丁寧に畳のセットまであるのね」

翠「やはり畳は落ち着きますね」

美由紀「お屋敷の中にこたつがあるってなんだかふしぎな感じだね!」

雪美「うん………ここだけ………お屋敷………みたい………」

千秋「二人は何か好き嫌いはあるの?」

美由紀「ないよ!」

雪美「私も…………ない……………」

翠「偉いですね、二人とも」

千秋「翠さんは?」

翠「私も特には…」

雪美「すごい……………大根おろし……………。ペロ…………………!」

美由紀「わーい!すごーい!」

千秋「喜んでもらえてよかったわね」

翠「はい、頑張った甲斐があります」

雪美「食べるの………もったいない………」

美由紀「崩したら可哀想だよね」

翠「でも、食べましょう」グシャツ

美由紀「あーあ」

翠「美由紀ちゃん、どうぞ」

美由紀「ありがとー!」

雪美「私………右半身………欲しい………」

翠「わかりました」

雪美「ありがとう…………」

千秋「よかったわね」

雪美「みんなで………お鍋………囲む…………。いつもより……暖かい…ね…………」

翠「そうですね、温もりを感じます」

千秋「それじゃぁ、食材とこの出会いに感謝して…」

美由紀「かんぱーい!」

雪美「かんぱー…い………」

翠「えっ?えっ?」

千秋「いまのはいただきますをするところよ!?」

美由紀「えっ、そうなの? カンパイかと思っちゃった」

雪美「私も…………」

千秋「そ、そう。それじゃぁ気を取り直して…いただきます」

翠・美由紀・雪美「「「いただきます」」」

翠(これでファンの方も私は料理が出来るとわかるはず……)モグモグ

翠(このような機会を与えてくださったモバPさんには感謝ですね)パクパク

翠(そう、これは感謝の鍋……感謝鍋です)モグモグ

千秋「………………」

雪美「……………」

美由紀「…………………」

翠「み、みなさんどうして私を見つめているのですか?」

千秋「ごめんなさい、翠さんの食べっぷりに思わず目が話せなくって」

美由紀「翠ちゃんって意外と食いしん坊なんだね」

雪美「翠………人間…火力……発電機………」

翠「えっ、あっ、すみません! 考え事をしていたらつい……」

―――――数日後

翠「モバPさん、お願いがあります」

モバP「今度はなんだ」

翠「はい、食いしん坊というイメージを払拭したいのですが……」

モバP「それは身から出たカニ!!!!」

美由紀「さびだよ!!!」

終わり

以上です。
読んで頂きありがとうございました。

前作です。
【モバマスSS】雪美「ダークイルミネイト……入りたい……」
【モバマスSS】雪美「ダークイルミネイト……入りたい……」 - SSまとめ速報
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