男「無職待った無しなんだが?????????」ガタガタ
男「どうしてこうなった」アタマカカエー
前の世界で暴走幼稚園児の三輪車に轢かれて死んだあと、女神様のご厚意で剣と魔法の異世界に転生したは良かったが............
_____
男「魔物も素手で倒せたし、普通の村人の何倍も動ける...」
男「もしかして俺って超強いんじゃねえの!?」ワクワク
男「こりゃあとりあえずこの国で一番強い存在になるしかないよね、えーと............『騎士』か!ええやん!なったろ!!」
____
_____
ザワザワ...ザワザワ...
男「入団試験の時の話、噂になってんな............!やっぱ俺って強ぇな」ニコニコ
男「え?訓練?俺はそんなんしなくてもいいんだよ」
____
____1ヶ月後
男「なんか同期の皆、ちょっと強くなってきてるな............ま、俺には敵わないけど」
男「訓練?いいんだよ強いんだし」
____
_____二ヶ月後
男「............っべ、やっべ...」
男「いや、まだ......俺はチートなんだ...チート...」ガリガリ
____
____3ヶ月後
ザワザワ...ザワザワ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
男 階級:下級訓練生
剣技能G 槍技能G 弓技能G
斧技能G 体術G 魔術G
この者、次の定期試験にて
芳しくない成績であった場合
王国騎士団から除名とする。
_____________
男「あれぇ!?丘people!?なんでこうなっちゃうの...(錯乱)」
男「やべぇよやべぇよ...折角転生したのにこのままじゃ無職だよ............」
男「次の定期試験って一ヶ月後じゃねえかよ逆立ちしても無理だよ」ハァ
男「ああぁ............もうだめだ............」バタッ
男「....」
男「そうだ!!!!!!!」ガバッ
男「そうだったそうだった、俺は女神様になんか転生の時のおまけでたしかちょっとした能力が貰えてるんだった............!」
男「どんなだったっけ...」
>>10
好きな缶ビール無制限召喚
男「....」シュオッ
ポンッ
キリンラガービール「」
男「...」プシュッ
ゴッゴッゴッ
カランッ
男「う、うう...」
男「あの、糞女神がぁ...!!」
____
男「えっ、て、転生...!!」
女神「そーそー、アタシの間違いだったしさぁ?お詫びって感じィ?」ヒック
男(酒くせぇ)
男「って、こ、ことは...あの、よくあるボーナス的な...」
女神「あー?あーね、あるある!そらもうすんごい能力つけちゃうから!誰もが羨む能力的な?」グビグビ
男「と、言いますと...?」
女神「あー、ほれ、あのー...召喚魔法、的な?まあいいや、サクッと転生させちゃおーーっ!!」ヒョイッ
男「えっちょ...」シュワァー
女神「...さぁて、飲み直しますか!酒、酒...」ガサゴソ
___
男「なぁにが召喚魔法だ!ビールしか出せねぇ!クソッ、クソッ.......クソ............」
男「はぁ...こんな能力、役に立つわけないじゃんかよ............」
「おい」
男「っ!?」ビクッ
ルームメイト「お前、みたぞアレ......除名って」
ルームメイトの性別や特徴等を>>16
チャラくて嫌いになれない程度の悪友
男「ルムメ...」
ルームメイト「ルームメイトだよ略すな馬鹿。...にしても、まさかここまでとはなぁ!ぎゃっはっは!」
男「笑ってる場合じゃねんだって...除名んなったら無職だぜ...?でも今さらどうしろって...」
ルームメイト「山賊でもやれば?」ケラケラ
男「お前なぁ...!」ガシッ
ルームメイト「ジョーダンだっての、馬鹿!...本気で辞めたくねぇならさ、言い訳なんかしてねぇでもがくもんじゃねぇーの?少なくとも、入団試験がギリギリだった俺は...そうだったけどな」
男「もがく...」
ルームメイト「んじゃ、俺はデートの予定あっからさ!何するか決めとけよ!」ヒラヒラ
男「...」
男「もがく...か............」フム
男(たった1ヶ月だけど.......そうだよな、やってみなくちゃわかんねぇ...!)
男「やってやる...やってやるぞ...!!」カッ
男「そうと決まったら!!」ドタドタ
___
男「教官!俺にもう一度、剣の握り方から教えてくれろ!ドラゴン退治させてくれよ!」バァン!
教官「帰れ」バァン!
ガチャッ
男「...」ガチャガチャドンドン
男「教官...なんで開けてくれないんだ.........」
男「教官はアテに出来ない...どうすりゃいいんだ...!」
男「自分でやるか?誰かを頼るか!?...一ヶ月、一日たりとも無駄にはできないんだ...!」
>>23
辻斬り
男「こうなったら...辻斬りしか............!!」
____
__
_
____懲罰房
おっさんA「オラッ!舐めてんじゃねぇぞコラ!」バシィンッ
おっさんB「ふざけとんかワレェ!」ドガァッ!
男「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタ
男(返り討ちにあって懲罰房にはいっちゃった)テヘペロ
おっさんA「テメー5日は出れると思うなよ」
男「そ、そんな!定期試験まであと少ししかないのに!!」
おっさんB「知るかバカ」ガチャッ
男「うぉお...おぉん、おぉん」シクシク
「っせーなぁ...ちったぁ静かにしやがれダボが!」ドンッ
男「ヒエッ」
男(たしかお隣さんは...俺の同期で、入団三日目で騎士団長ぶん殴ってからずっとここなんだっけな)
男「あのー、あなた...除名とか怖くないんですか?」
「あぁ?除名ぃ!?そりゃあありがたいな!こんな糞みたいな所から出られるんだからよぉ!」
「騎士団なんて腐ってやがる!!誰かが変えねぇといけねぇんだ!!わかるか!!!??」ドンドン
男(過激派の方だった...)ガタガタ
男(こんな懲罰房に5日も入ってたら試験の前に洗脳されちまうよ...どうしよう)
>>29
ビール飲んで忘れよう
男「ああ、もうやけ酒だ!!」シュオッ
ポンッ
男「飲んで、飲んで忘れてやる!!」グビグビ
カランッ
男「もう一杯!」
____
___
_
酔えないッ!!
男がその事実に気が付いたのは、まさに20本目の『アサヒスーパードライ』を空にした時だったッ!!!!
飲めども飲めどもほろ酔いすら来ないッ!!
発酵させた麦の液体が胃から逆流しそうになったこの時、男は現実から逃げることが出来ないという事実を知ったッ!!
女神から貰った能力の副産物かッ
本来ならば『下戸』であった男にとって、少しは喜ぶべき状況の筈がッ!!
今まさに、男を絶望の淵に立たせていたッ!!
男「何で...何で............!?」
男「何で酔えないんだよォーーおおおッ!!!???」バァーンッ
「うるせぇ!」
男「はい」
男(酒に逃げることすら出来んとは...)
男(クソッ、クソッ...)
ガチャッ
おっさんA「おら、飯の時間...って何酒飲んでんだテメェーッ!!」バシィンッ!
男「っぎゃああああーっ!!!!」
おっさんA「酒を飲むなーッ!!苦汁を飲めーッ!!!」バッシィーンッ!
男「あああああーーッ!!!!」
_____
___
_
___試験まで残り29日
男「一日無駄にした...あ、ああ」
男「未だに俺は懲罰房、どうすりゃいいんだ............」
>>35
缶ビールに全く違和感を持たれない疑問の解消として、隣の人の牢屋まで缶ビール何個かを種類別で転がしてみる
男(そういや、こんな大っぴらに缶ビール飲んでるのに誰にも疑問持たれてないなぁ)
男(もしかしてこの世界には缶ビールがある............?)
男(確かめてみるか)コロコロ
「あぁん!?んだコレ...」
男(アレ?缶ビール自体は...認知されてないのか?)
「訳わかんねぇもん入れてくんなボケが!!」ガツーンッ!
ブシュッ
男「ヒエッ」
「うわっ!...中に麦酒............テメェ、まさか...」
男(...?)
「懲罰房にも噂届いてるぜ、変な入れ物に麦酒入れてるヤツがいるって...まさかお隣さんとはなぁ!」ケラケラ
男(あ、コレ...噂になってんのか)
「よぉ!コレ、飲めるんだろ?もっと寄越せよ!」ドンドン
男「は、はい...」
____
____
「ぷはーっ!!うっめぇー!!酒なんて久しぶりだ............!!」
男「さいですか」
「にしても久しぶりだからって理由じゃ説明つかねぇ程うめぇな...こう、味が洗練されてるというか、喉にゴッと通るというか...」
男「せやな」
男(それにしても、何で自分自身でも忘れてたほどの能力が...噂になってるんだ?)フム
男(なんか変だな...)
「おい!もっとくれよ!」ドンドン!
男「はい」
「ああもう、いちいち流してもらうのもめんどくせぇな............」
ゴンッ!
男「ヒエッ」
ゴンッ!
ドゴォォォンッ!!!!
「壁に穴あけりゃ手っ取り早ぇな」フゥ
男「えぇ...(困惑)」
性別や特徴等を
>>40
茶の短髪天パでゴリマッチョの中年男。無精ひげも生えまくり
____
中年同期「へぇ...こんな魔法、見たことねぇ...才能はあんのに、こんなとこ入っちまうたぁな...」
男「ははは...」
中年同期「どれもコレも、騎士団長が悪い!!やっぱり、俺が改革してやらねぇといけねぇんだ!!」グビグビ
男「ははは...」
中年同期「なぁ、お前もそう思うだろ!?」
男「>>45」
君の瞳にレボリューション
男「君の瞳にレボリューション!」
中年同期「は?」
男「...」
中年同期「は?」
男「ゴメンナサイ...」
___
____試験まで残り28日
おっさんB「オラ飯...ってなんで壁に穴あいとんだ」ガチャッ
男「文句なら隣の人にいってください...」
おっさんB「あっ...まあ、飯食えよ。良いことあるさ」ポンッ
男「はい...」
男(だめだ...結局昨日もなんもしてねぇ............なんかしなきゃ...)
>>50
看守さんにいくつか缶ビールの味見してもらって
そのついでに兵糧科に缶ビールセット数種類を渡してもらえないか頼み込む
男「あのさ、看守さん...」
おっさんB「なんだ?」
男「コレ...飲んで見てよ」シュオッ
____
__
_
おっさんB「フム、確かにウマい.......上に掛け合ってみよう」
男「あざっす!あざっす!」
おっさんB「...でも、懲罰房で酒のんじゃいけねぇわな?」
男「え?」
ギャアアアアアーーーッ!!
男「酷い目にあった......媚を売れば、懲罰房から出れて試験の対策に取り組めると思ったんだが............」
男「隣のヤベーヤツはまだ寝てるし...はぁ、どうしよう.....こんな牢屋でなにすりゃ...」
>>61
発狂したふり
男「............」
男「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
中年同期「!?!!?」ビクウッ
男「もうやだああああああああああ!!!!!!!出して!!!出してくれェーーーーッ!!!!HEEEEYYYYYY!!!!!!!!」ガシャンガシャン
男「うわああああああああっ!!!!あ"あ"ーーーーッ!!!!」ドンドンドンドン
中年同期「うるっせぇッ!!」バキィッ
男「かポっ...!」メシャッ
男「」ドサッ
____試験まで残り27日
男「.......ハッ!?」ムクッ
男「気絶、してたのか......クソッ、また1日無駄にした............!!試験まであと少しだってのに...」
男「うう、まだ頭がズキズキする......とにかく、このままじゃ定期試験は不合格必至だ」ハァ
>>64
看守や中年同期に断りを入れてから遠隔召喚を試す
可能だったら更に、中年同期が開けた穴から、奥が見える状態にしたうえで離れた位置から向こうに召喚出来るか試し
それも出来たら、今度は穴から向こうが見えない状態になる位置にしてから、向こう側の奥の壁の前に召喚されるか、それとも自分の居る部屋の壁の前で召喚されるか試す
そこまで試したら、念の為に、うるさくするかもと再度断りを入れてから、中年同期の居る部屋と反対側で、通路から一番離れた部屋の隅を目掛けて、温度100℃の
500ml缶を喚んでみて、爆発するか試す(なお、この時だけ、爆発した缶の飛散物から目を守る為に、例え不発で終わろうともあらかじめ目を薄目にしておく)
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