穂乃果「あなたと過ごす誕生日」 (18)

・書きとめあり
・次より投下します

・"あなた"視点です

穂乃果ちゃん誕生日おめでとう

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533308338

8月3日

「おはよう! ごめんね、待たせちゃったかな?」

「あれ、待ち合わせの時間にはまだ早いの?」

「……ほんとだ。じゃあ、どうして?」

「え、穂乃果に早く会いたくて?」

「そう言われると、なんだか照れちゃうね///」

「でも、うれしい! ありがとう」



「――それで、まずはどこに行くの?」

「えっ 本屋さん?」

「新刊の発売日だから?」

「えーっ?!」

「……って冗談?」

「でも本屋さんには行くんだ」

「文房具の品揃えが、すごく良いから……?」

「もしかして、この間穂乃果が言ったこと、覚えていてくれたの?」

「そう、机から落としちゃった時に、壊れちゃったんだよね」

「お気に入りのボールペンだったから、結構ショックだったんだ」

「でもインク減ってたし、ちょうど良かったのかな?」アハハ

○本屋、文房具売り場

「ほんとだ、いっぱいある!」

「ボールペンだけでも色んな種類があるんだね」

「う~ん、どれがいいかな?」

「え、これはどうかって?」 

「キラキラな模様に、イチゴのアクセサリーがついててるんだ」

「うん、決めた。私それにする」

「すっごくかわいいし、それに、あなたが選んでくれたから///」

「あ、このペン色違いもあるみたい」

「あなたはそれを買うの?」

「えへへ、お揃いだね」



「お昼だ―」

「なに食べよっか?」

「穂乃果の好きなところでいいの?」

「じゃあ、あそこのパン屋さんなんてどうかな?」

「いーといん、って言うんだっけ? 買ったその場で食べられるんだよ」

○パン屋

「穂乃果は選び終わったけど、あなたは?」

「そっか。じゃあ、飲み物どうしよっか?」

「あなたは……コーヒーにするんだ」

「穂乃果苦くて飲めないのに、すごい」

「なんだか大人だね」

~~~

「いただきます」

「うん、美味しい」

「このクロワッサン、外はサクサクで中がふわふわで、大好きなんだ」

「あなたも食べてみる?」

「じゃあ、はい(ひとちぎり)一口どうぞ」

「あーん、なんて」エヘヘ

「うわ、穂乃果の指なんて食べられないよ///」

「あ、美味しい? よかった」

「え? お返し?」

「じゃあ、あーん」

「うん、あなたのメロンパンも美味しい」

(本当は緊張して、あんまり味わかんなかったんだけど///)



「お腹いっぱいになって、穂乃果も元気いっぱいだよ!」

「次はどこに行くの?」

「えぇ? 水族館?」

「じゃあ遠出するの?」

「あれ? しないんだ」

「……ビル街の中にある水族館?」

○水族館

「ほんとに水族館があるんだ」

「しかもあなたの言う通り、駅を出てすぐの、ビル街の中だ」

「それにしても、夏休みだからかな? 平日なのに結構混んでるね」

「え? 手、つなぐの?」

「うん、そうだね。はぐれたら大変だもんね」エヘヘ

~~~

(光と鏡のクラゲ水槽)

「おー。すごい、きれい……」

「ぷかぷか浮いてるクラゲが、いろんな色にキラキラして、不思議な感じだね」

「なんだか眠たくなってきたような……」

「え? もちろん冗談だよ、冗談」

「もう、穂乃果そんなに子供じゃないもん」

(イルカショー)

「いい席開いてて良かったね」

「え、こんな前で大丈夫? ってどうして?」

「こんなに近くでイルカを見れるなんてすごいじゃん!」

(ショーが始まり)

「おー跳んだ!」

「回った!」

「かわいい!」

「ショーの間に音楽が流れるのはよくあるけど、それと一緒にやるっていうのは始めて見たよ」

「なんだかアイドルみたいだね」

「そう言えば、カッパを着てる人たちが結構いるよね。今日すごくいい天気なのに、何でかな?」

「見てれば分る? じゃあ……」

(アナウンス)――にご注意ください

「あれ? なんか言ってる?」

「おー大ジャンプ! すっごく跳んだ!」

バッシャッーン!!

「うわあ! すっごい水しぶき!」

「そしてめちゃくちゃ濡れた!」ビチョビチョ

「もしかして、これ知ってたから席のこと聞いたの?」

「もうー、そういうのは早く言ってよー」

「でも楽しかった!」

「ジャンプはすごかったし、音楽と合わせたショーも、µ'sの参考になるかも!」

「……ところで、どうしてさっきからこっちの方見てくれないの?」

「え、タオル? まえ?」

「…………あっ」

「えっち///」



「いつの間にか夕方だね―」

「え? 水族館?」

「楽しかったよ?」

「ペンギンにアシカのショーも見たし、色んな熱帯魚とか、変わった生き物も見れたし」

「穂乃果は満足です!」

「……ちょっと恥ずかしかったけど」

「それで、今、どこに向かってるの?」

「あ……ここってお花屋さん?」

○花屋近くの公園

「お花屋さんに着いたのに、近くの公園で待ってて、て言われちゃった」

「なにしにいったんだろう?」

「あ、戻ってきた」

「おかえりなさい」

「あれ、どうしたの? いきなりあらたまって」

「え? うん。今日は穂乃果の誕生日だけど……」

「プレゼント、くれるの?」

「ひまわりの花束……?」

「すごい……!」

「――お誕生日に大きな花束をもらうの、小さい頃から憧れてたんだ」

「――だから、すっごく嬉しい!」

「ありがとう」



「うん、ここでいいよ」

「もうすぐ近くなんだから、大丈夫だよ~」

「――――あのね、こんなに素敵な誕生日、穂乃果初めてだった」

「これも、あなたと一緒過ごせたから、かな?」エヘヘ

「……なーんてね!」

「今日は本当にありがとう」

「じゃあね! またよろしく!」





おわり

お読み頂き、ありがとうございました
今度こそ当日間に合わせたかったけど、結局日付変わってしまって穂乃果ちゃんに申し訳ない

ちなみに水族館にはモデルがあります。
JR品川駅から徒歩数分の所です。


最後になりましたが、改めまして、

高坂穂乃果ちゃん、お誕生日おめでとう!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom